JPH0652836A - メタルハライドランプ装置 - Google Patents
メタルハライドランプ装置Info
- Publication number
- JPH0652836A JPH0652836A JP4220841A JP22084192A JPH0652836A JP H0652836 A JPH0652836 A JP H0652836A JP 4220841 A JP4220841 A JP 4220841A JP 22084192 A JP22084192 A JP 22084192A JP H0652836 A JPH0652836 A JP H0652836A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arc tube
- metal halide
- halide lamp
- lamp device
- tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Projection Apparatus (AREA)
- Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
- Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 発光管全体の温度を出来るだけ均一にするこ
とにより、長寿命なメタルハライドランプを提供するこ
とを目的とする。 【構成】 略水平点灯形メタルハライドランプ装置にお
いて、口金5には透光性材料からなる送風用パイプ7が
設けられており、該送風用パイプ7の先端は、発光管1
の外表面上部に向けられていて、さらにこの送風用パイ
プの先端と発光管1の発光管外表面頂点の距離Lを1mm
≦L≦10mmとなるようにして固定して発光管最冷点温
度を下げることなく上部管壁の温度を大幅に下げるよう
に構成してある。
とにより、長寿命なメタルハライドランプを提供するこ
とを目的とする。 【構成】 略水平点灯形メタルハライドランプ装置にお
いて、口金5には透光性材料からなる送風用パイプ7が
設けられており、該送風用パイプ7の先端は、発光管1
の外表面上部に向けられていて、さらにこの送風用パイ
プの先端と発光管1の発光管外表面頂点の距離Lを1mm
≦L≦10mmとなるようにして固定して発光管最冷点温
度を下げることなく上部管壁の温度を大幅に下げるよう
に構成してある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタルハライドランプ
に関し、特に反射鏡を備えた比較的小型の映像用光源と
して使用されるメタルハライドランプ装置に関するもの
である。
に関し、特に反射鏡を備えた比較的小型の映像用光源と
して使用されるメタルハライドランプ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ハロゲンランプは、その高効率で
コンパクトな光源としての特徴を利用して映写機、オー
バーヘッドプロジェクター等に使用され普及しつつある
が、近年、さらに効率がよく、高演色性でコンパクトな
メタルハライドランプが開発され、上記機器類以外に、
液晶を用いたオーバーヘッドタイプのプロジェクション
テレビにも利用されている。
コンパクトな光源としての特徴を利用して映写機、オー
バーヘッドプロジェクター等に使用され普及しつつある
が、近年、さらに効率がよく、高演色性でコンパクトな
メタルハライドランプが開発され、上記機器類以外に、
液晶を用いたオーバーヘッドタイプのプロジェクション
テレビにも利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような、比較的小
型のメタルハライドランプでは、発光源を小さくし高管
壁負荷にして、蒸気圧の低いメタルハライドの蒸気圧を
上げるようにしているため、石英ガラス製発光管が熱に
より失透したり、膨れて変形するなどの影響が出やすい
ものであった。この失透および変形は、発光管の温度が
不均一なほど、すなわち局部的に高温部が存在するほど
加速される。
型のメタルハライドランプでは、発光源を小さくし高管
壁負荷にして、蒸気圧の低いメタルハライドの蒸気圧を
上げるようにしているため、石英ガラス製発光管が熱に
より失透したり、膨れて変形するなどの影響が出やすい
ものであった。この失透および変形は、発光管の温度が
不均一なほど、すなわち局部的に高温部が存在するほど
加速される。
【0004】しかし、一般にメタルハライドランプにお
いては、ランプ発光管の下部が最冷点となり、発光管に
上部は対流により最も高温になる。さらに、略水平点灯
させたメタルハライドランプでは、安定したアーク状態
では管軸より上方へアークが湾曲するため、アークの熱
が上部管壁に伝達され下部管壁との温度差が大きくな
り、結果としてメタルハライドランプの短寿命につなが
っていた。本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであり、発光管全体の温度を出来るだけ均一にす
ることにより、長寿命なメタルハライドランプを提供す
ることを目的とする。
いては、ランプ発光管の下部が最冷点となり、発光管に
上部は対流により最も高温になる。さらに、略水平点灯
させたメタルハライドランプでは、安定したアーク状態
では管軸より上方へアークが湾曲するため、アークの熱
が上部管壁に伝達され下部管壁との温度差が大きくな
り、結果としてメタルハライドランプの短寿命につなが
っていた。本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであり、発光管全体の温度を出来るだけ均一にす
ることにより、長寿命なメタルハライドランプを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、外管を設けずに少なくともメタルハライ
ドランプを封入した発光管をアーク軸が略水平に配置し
反射鏡と組み合せたメタルハライドランプ装置におい
て、透光性材料からなる送風用パイプを少なくとも1本
具備した口金を発光管の一端に設け、該口金を反射鏡の
取り付け穴に固着して発光管を反射鏡に取り付けると共
に、前記送風用パイプ先端を発光管外表面上部に向け、
かつ該送風用パイプ先端と発光管外表面頂点との距離を
Lとすると、1mm≦L≦10mmとなるように該送風用パ
イプを固定し、送風冷却するという構成にしたメタルハ
ライドランプ装置である。
に、本発明は、外管を設けずに少なくともメタルハライ
ドランプを封入した発光管をアーク軸が略水平に配置し
反射鏡と組み合せたメタルハライドランプ装置におい
て、透光性材料からなる送風用パイプを少なくとも1本
具備した口金を発光管の一端に設け、該口金を反射鏡の
取り付け穴に固着して発光管を反射鏡に取り付けると共
に、前記送風用パイプ先端を発光管外表面上部に向け、
かつ該送風用パイプ先端と発光管外表面頂点との距離を
Lとすると、1mm≦L≦10mmとなるように該送風用パ
イプを固定し、送風冷却するという構成にしたメタルハ
ライドランプ装置である。
【0006】また、請求項2の発明は、発光管の上部管
壁に沿って流れる空気が下部管壁に流れにくくするため
に透光性の仕切り板を反射鏡内に備えたことを特徴とす
るものである。
壁に沿って流れる空気が下部管壁に流れにくくするため
に透光性の仕切り板を反射鏡内に備えたことを特徴とす
るものである。
【0007】
【作用】上記のように構成したので、送風用パイプ先端
を発光管外表面上部に向け、かつ該送風用パイプ先端と
発光管外表面頂点との距離をLとすると、1mm≦L≦1
0mmとなるように該送風用パイプを固定し、送風冷却す
るので、発光管温度勾配が低減されるため、発光管の失
透および変形が抑制され、寿命を長く保つことができる
ものである。
を発光管外表面上部に向け、かつ該送風用パイプ先端と
発光管外表面頂点との距離をLとすると、1mm≦L≦1
0mmとなるように該送風用パイプを固定し、送風冷却す
るので、発光管温度勾配が低減されるため、発光管の失
透および変形が抑制され、寿命を長く保つことができる
ものである。
【0008】
【実施例】次に本発明のメタルハライドランプ装置の一
実施例を図面について説明する。図1は、略水平点灯さ
せた本発明のメタルハライドランプ装置の断面を示し、
発光管1は、内容積が1.0 cc、アーク長さ7mm、発光
部最大径が13mmの石英ガラスからなる250 W定格ランプ
電力の発光管である。この発光管1の両端には電極2,
2’を備えており、水銀およびアルゴンの他に希土類金
属ハロゲン化合物として、沃化ディスプロシウム沃化ネ
オジム、沃化セシウム、沃化リチウムを4:4:6:1
に選定し1.5mg封入している。電極2,2’はモリ
ブデン箔3,3’に接続され、該モリブデン箔3,3’
は更にモリブデンアイヤー4,4’に接続されている。
そして該ワイヤー4は、発光管1の一端部に設けられた
口金5に接続され、一方のワイヤー4’にはニッケルリ
ード線6が接続されている。
実施例を図面について説明する。図1は、略水平点灯さ
せた本発明のメタルハライドランプ装置の断面を示し、
発光管1は、内容積が1.0 cc、アーク長さ7mm、発光
部最大径が13mmの石英ガラスからなる250 W定格ランプ
電力の発光管である。この発光管1の両端には電極2,
2’を備えており、水銀およびアルゴンの他に希土類金
属ハロゲン化合物として、沃化ディスプロシウム沃化ネ
オジム、沃化セシウム、沃化リチウムを4:4:6:1
に選定し1.5mg封入している。電極2,2’はモリ
ブデン箔3,3’に接続され、該モリブデン箔3,3’
は更にモリブデンアイヤー4,4’に接続されている。
そして該ワイヤー4は、発光管1の一端部に設けられた
口金5に接続され、一方のワイヤー4’にはニッケルリ
ード線6が接続されている。
【0009】なお、上記口金5には円形状の穴が開けら
れ、そこから透光性耐熱材料である石英ガラス製の送風
用パイプ7が発光管1の封止部の薄い側に沿って通され
ている。この送風用パイプ7の先端は発光管表面温度の
最も高い上部に向けられている。
れ、そこから透光性耐熱材料である石英ガラス製の送風
用パイプ7が発光管1の封止部の薄い側に沿って通され
ている。この送風用パイプ7の先端は発光管表面温度の
最も高い上部に向けられている。
【0010】本実施例では、送風用パイプ7の先端と発
光管外表面頂点との距離は5mmとした。また、発光管1
の電極2’付近の管壁には白色耐熱酸化物からなる保温
膜8が設けられている。このように構成した発光管1に
は、該発光管1がほぼ焦点になるように、赤外透過光反
射膜をコートした放物面を有する反射鏡9が設けられ、
その反射鏡9により、ある特定領域に配光するように設
定されている。この発光管1と反射鏡9との取り付け
は、該反射鏡9に設けられている取り付け穴に発光管1
の口金5を無機質接着剤で固着して行われている。
光管外表面頂点との距離は5mmとした。また、発光管1
の電極2’付近の管壁には白色耐熱酸化物からなる保温
膜8が設けられている。このように構成した発光管1に
は、該発光管1がほぼ焦点になるように、赤外透過光反
射膜をコートした放物面を有する反射鏡9が設けられ、
その反射鏡9により、ある特定領域に配光するように設
定されている。この発光管1と反射鏡9との取り付け
は、該反射鏡9に設けられている取り付け穴に発光管1
の口金5を無機質接着剤で固着して行われている。
【0011】このように構成されたメタルハライドラン
プ装置の効果について説明する。まず、送風を行わない
上記構成のメタルハライドランプ装置(以下ランプN
o.1と称する)と、送風用パイプ先端と発光管外表面
頂点との距離を13mmとして送風を行った上記構成のメタ
ルハライドランプ装置(以下ランプNo.2と称する)
と、本実施例における送風を行った上記構成のメタルハ
ライドランプ装置(以下ランプNo.3と称する)とを
試作準備して評価した。評価方法は、それぞれのメタル
ハライドランプ装置(No.1,2,3)をオーバーヘ
ッドプロジェクタ等の装置に組み込んでランプ電力25
0Wで水平点灯し、図1の点A,B,Cで示す部分の石
英発光管外表面温度および全光束演色評価数Ra,色温
度を測定した。その結果を表1に示す。
プ装置の効果について説明する。まず、送風を行わない
上記構成のメタルハライドランプ装置(以下ランプN
o.1と称する)と、送風用パイプ先端と発光管外表面
頂点との距離を13mmとして送風を行った上記構成のメタ
ルハライドランプ装置(以下ランプNo.2と称する)
と、本実施例における送風を行った上記構成のメタルハ
ライドランプ装置(以下ランプNo.3と称する)とを
試作準備して評価した。評価方法は、それぞれのメタル
ハライドランプ装置(No.1,2,3)をオーバーヘ
ッドプロジェクタ等の装置に組み込んでランプ電力25
0Wで水平点灯し、図1の点A,B,Cで示す部分の石
英発光管外表面温度および全光束演色評価数Ra,色温
度を測定した。その結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1のように、No.1のメタルハライド
ランプ装置は極めて優れた光学的特性を有するが、発光
管の温度勾配が大きいために、2000時間の寿命試験
を行って照度維持率を測定したところ、照度維持率は約
42%と低く、発光管上部の変形も著しいものであっ
た。また、No.2のメタルハライドランプ装置は20
00時間の寿命試験では照度維持率が約57%であり、
発光管上部の変形もランプNo.1よりは少ないもので
あった。一方、No.3のメタルハライドランプ装置
は、3つのランプの中でも最も優れた特性を示し、20
00時間の寿命試験では約69%の高い照度維持率を示
し、発光管上部の変形も見られず、かつ光学的特性にお
いてもNo.1のメタルハライドランプ装置と比較して
ほとんど変化がなく、初期照度の低下も2〜5%と小さ
いことが判明した。
ランプ装置は極めて優れた光学的特性を有するが、発光
管の温度勾配が大きいために、2000時間の寿命試験
を行って照度維持率を測定したところ、照度維持率は約
42%と低く、発光管上部の変形も著しいものであっ
た。また、No.2のメタルハライドランプ装置は20
00時間の寿命試験では照度維持率が約57%であり、
発光管上部の変形もランプNo.1よりは少ないもので
あった。一方、No.3のメタルハライドランプ装置
は、3つのランプの中でも最も優れた特性を示し、20
00時間の寿命試験では約69%の高い照度維持率を示
し、発光管上部の変形も見られず、かつ光学的特性にお
いてもNo.1のメタルハライドランプ装置と比較して
ほとんど変化がなく、初期照度の低下も2〜5%と小さ
いことが判明した。
【0014】さらに、送風用パイプ先端と発光管外表面
頂点の距離Lをいろいろ変化させた結果、距離Lが、L
>10mmの場合には、距離Lの増加とともに空気の流れ
が散乱して発光管下部温度がかなり低下してしまう。ま
た、L<1mmでは、送風用パイプ先端が向いている一部
分だけしか冷却されず、発光管上部全体を冷却するには
至らない。したがって、送風用パイプ先端と発光管の外
表面の距離Lを、1mm≦L≦10mmとするものである。
頂点の距離Lをいろいろ変化させた結果、距離Lが、L
>10mmの場合には、距離Lの増加とともに空気の流れ
が散乱して発光管下部温度がかなり低下してしまう。ま
た、L<1mmでは、送風用パイプ先端が向いている一部
分だけしか冷却されず、発光管上部全体を冷却するには
至らない。したがって、送風用パイプ先端と発光管の外
表面の距離Lを、1mm≦L≦10mmとするものである。
【0015】また、発光管の送風風量は、発光管形状な
どの要因におおきく左右されるが、1500ml/min
より多いと上部温度が下部温度より低くなりヨウ化物が
上部に付着するため初期照度が低くなり、300ml/m
inより少なくなると発光管上部温度の低下が小さい。
したがって、送風風量は、300ml/min〜1500
ml/minが適当である。
どの要因におおきく左右されるが、1500ml/min
より多いと上部温度が下部温度より低くなりヨウ化物が
上部に付着するため初期照度が低くなり、300ml/m
inより少なくなると発光管上部温度の低下が小さい。
したがって、送風風量は、300ml/min〜1500
ml/minが適当である。
【0016】なお、送風用パイプ材料に透光性材料を用
いたのは、初期照度の低下を防止するためである。した
がって、送風用パイプ材料にセラミックまたは金属など
の不透明な材料を用いると初期照度が8〜15%低下し
てしまうので好ましくない。このように、透光性材料か
らなる送風用パイプを少なくとも1本具備した口金を発
光管の一端に設け、該送風用パイプ先端を発光管外表面
上部に向け、さらに送風用パイプ先端と発光管外表面と
の距離Lを1mm≦L≦10mmにすることにより、最も効
果的な送風冷却が行われて光学的特性に優れた長寿命な
メタルハライドランプ装置が得られることが確認、証明
された。
いたのは、初期照度の低下を防止するためである。した
がって、送風用パイプ材料にセラミックまたは金属など
の不透明な材料を用いると初期照度が8〜15%低下し
てしまうので好ましくない。このように、透光性材料か
らなる送風用パイプを少なくとも1本具備した口金を発
光管の一端に設け、該送風用パイプ先端を発光管外表面
上部に向け、さらに送風用パイプ先端と発光管外表面と
の距離Lを1mm≦L≦10mmにすることにより、最も効
果的な送風冷却が行われて光学的特性に優れた長寿命な
メタルハライドランプ装置が得られることが確認、証明
された。
【0017】以下、本発明の第2の実施例について図
2、図3に従って説明する。図2および図3は、本発明
の水平点灯させたメタルハライドランプ装置の第2の実
施例の断面図を示し、図1と異なるのは、発光管1の外
表面上部に流れる空気が外表面下部に流れにくくなるよ
うに、反射鏡内に透光性耐熱材料である石英ガラス製の
仕切り板10を設けている点である。その他の部分は、図
1と同じであり説明を省略する。
2、図3に従って説明する。図2および図3は、本発明
の水平点灯させたメタルハライドランプ装置の第2の実
施例の断面図を示し、図1と異なるのは、発光管1の外
表面上部に流れる空気が外表面下部に流れにくくなるよ
うに、反射鏡内に透光性耐熱材料である石英ガラス製の
仕切り板10を設けている点である。その他の部分は、図
1と同じであり説明を省略する。
【0018】この第2実施例のメタルハライドランプ装
置の効果について説明すると、送風を行った第2実施例
のメタルハライドランプ装置(以下ランプNo.4と称
する)を試作準備して評価した。このランプNo.4
を、先に述べたランプNo.12,3と同様にオーバー
ヘッドプロジェクタ等の装置に組み込み、電力250W
で略水平点灯し、図1の点A,B,Cで示す部分の石英
発光管外表面温度および全束演色評価数Ra、色温度を
測定した。この測定結果を表2に示す。
置の効果について説明すると、送風を行った第2実施例
のメタルハライドランプ装置(以下ランプNo.4と称
する)を試作準備して評価した。このランプNo.4
を、先に述べたランプNo.12,3と同様にオーバー
ヘッドプロジェクタ等の装置に組み込み、電力250W
で略水平点灯し、図1の点A,B,Cで示す部分の石英
発光管外表面温度および全束演色評価数Ra、色温度を
測定した。この測定結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】表2の如く、No.4のメタルハライドラ
ンプ装置は極めて優れた光学的特性を有し、また150
0時間の寿命試験を行って照度維持率を測定した結果、
約75%の照度維持率であり、発光管上部の変形も全く
見られなかった。このように、透光性材料からなる送風
用パイプ先端を発光管上部に向け、発光管外表面頂点と
送風用パイプ先端の距離Lを1mm≦L≦10mmとし、さ
らに反射鏡内に透光性の仕切り板を設けることにより、
優れた光学的特性を有する長寿命なメタルハライドラン
プ装置が得られることが確認された。
ンプ装置は極めて優れた光学的特性を有し、また150
0時間の寿命試験を行って照度維持率を測定した結果、
約75%の照度維持率であり、発光管上部の変形も全く
見られなかった。このように、透光性材料からなる送風
用パイプ先端を発光管上部に向け、発光管外表面頂点と
送風用パイプ先端の距離Lを1mm≦L≦10mmとし、さ
らに反射鏡内に透光性の仕切り板を設けることにより、
優れた光学的特性を有する長寿命なメタルハライドラン
プ装置が得られることが確認された。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明は、外管を設けずに
少なくともメタルハライドランプを封入した発光管をア
ーク軸が略水平に配置し反射鏡と組み合せたメタルハラ
イドランプ装置において、透光性材料からなる送風用パ
イプを少なくとも1本具備した口金を発光管の一端に設
け、該口金を反射鏡の取り付け穴に固着して発光管を反
射鏡に取り付けると共に、前記送風用パイプ先端を発光
管外表面上部に向け、かつ該送風用パイプ先端と発光管
外表面頂点との距離をLとすると、1mm≦L≦10mmと
なるように該送風用パイプを固定し、送風冷却すること
を特徴とするメタルハライドランプ装置であるので、発
光管最冷点温度を下げることなく上部管壁の温度を大幅
に下げることが可能となり、長期間点灯した際のランプ
の変形が防止されると共に、光学的特性に優れた長寿命
のメタルハライドランプ装置が提供可能なものである。
少なくともメタルハライドランプを封入した発光管をア
ーク軸が略水平に配置し反射鏡と組み合せたメタルハラ
イドランプ装置において、透光性材料からなる送風用パ
イプを少なくとも1本具備した口金を発光管の一端に設
け、該口金を反射鏡の取り付け穴に固着して発光管を反
射鏡に取り付けると共に、前記送風用パイプ先端を発光
管外表面上部に向け、かつ該送風用パイプ先端と発光管
外表面頂点との距離をLとすると、1mm≦L≦10mmと
なるように該送風用パイプを固定し、送風冷却すること
を特徴とするメタルハライドランプ装置であるので、発
光管最冷点温度を下げることなく上部管壁の温度を大幅
に下げることが可能となり、長期間点灯した際のランプ
の変形が防止されると共に、光学的特性に優れた長寿命
のメタルハライドランプ装置が提供可能なものである。
【0022】また、請求項2の発明は、上記構成に加え
て、発光管の上部管壁に沿って流れる空気が下部管壁に
流れにくくするために透光性の仕切り板を反射鏡内に備
えたことを特徴とするメタルハライドランプ装置である
ので、仕切り板により発光管最冷点温度をほとんど下げ
ることなく上部管壁の温度を大幅に下げることが可能と
なり、長期間点灯した際のランプの変形が防止されると
共に、照度維持率の高い光学的特性に優れた長寿命のメ
タルハライドランプ装置が提供可能なものである。
て、発光管の上部管壁に沿って流れる空気が下部管壁に
流れにくくするために透光性の仕切り板を反射鏡内に備
えたことを特徴とするメタルハライドランプ装置である
ので、仕切り板により発光管最冷点温度をほとんど下げ
ることなく上部管壁の温度を大幅に下げることが可能と
なり、長期間点灯した際のランプの変形が防止されると
共に、照度維持率の高い光学的特性に優れた長寿命のメ
タルハライドランプ装置が提供可能なものである。
【図1】本発明の第1実施例における水平点灯させたメ
タルハライドランプ装置の断面図、
タルハライドランプ装置の断面図、
【図2】本発明の第2実施例における水平点灯させたメ
タルハライドランプ装置の断面図、
タルハライドランプ装置の断面図、
【図3】本発明の第2実施例における水平点灯させたメ
タルハライドランプ装置を図2と直行する方向から見た
時の断面図である。
タルハライドランプ装置を図2と直行する方向から見た
時の断面図である。
1 発光管 2,2’ 電極 3,3’ モリブデン箔 4,4’ モリブデンワイヤー 5 口金 6 ニッケルリード線 7 送風用パイプ 8 保温膜 9 反射鏡 10 仕切り板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 由布子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大村 秀明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 外管を設けずに少なくともメタルハライ
ドランプを封入した発光管をアーク軸が略水平に配置し
反射鏡と組み合せたメタルハライドランプ装置におい
て、透光性材料からなる送風用パイプを少なくとも1本
具備した口金を発光管の一端に設け、該口金を反射鏡の
取り付け穴に固着して発光管を反射鏡に取り付けると共
に、前記送風用パイプ先端を発光管外表面上部に向け、
かつ該送風用パイプ先端と発光管外表面頂点との距離を
Lとすると、1mm≦L≦10mmとなるように該送風用パ
イプを固定し、送風冷却することを特徴とするメタルハ
ライドランプ装置。 - 【請求項2】 発光管の上部管壁に沿って流れる空気が
下部管壁に流れにくくするために透光性の仕切り板を反
射鏡内に備えたことを特徴とする請求項1に記載のメタ
ルハライドランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4220841A JPH0652836A (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | メタルハライドランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4220841A JPH0652836A (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | メタルハライドランプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0652836A true JPH0652836A (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=16757386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4220841A Pending JPH0652836A (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | メタルハライドランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0652836A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1992
- 1992-07-27 JP JP4220841A patent/JPH0652836A/ja active Pending
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