JPH06504557A - 液体洗剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 液体洗剤 本発明は、保存性のある、高粘度の液体洗剤に関する。

近年、液体洗剤は、消費者の間で人気が高まり、親しまれているが、それは粉末 洗剤に優る取り扱い上の利点を若干有し、かつ脂肪系および部系の汚れをより効 果的に除去することができる為である。この特に有益な点は、液体洗剤が脂肪系 または部系の汚れに対して特に効果的である非イオン界面活性剤を比較的大量に 含有することができるという点に起因している。消費者は、そのような洗剤が高 濃度の状態で利用でき、従って粉末洗剤に比べて少量の投与で済み、かつ一定の 粘稠性を有していることを期待する。この粘稠性は、活性物質含量の高さと同一 視される。これは、洗濯用洗剤のみでなく、シャンプー、手作業による洗濯の為 の洗剤、食器洗い用洗剤および化粧品調製物にも適用される。従って、以後「液 体洗剤」の語句は、上記の製品について、特にデリケートな繊維製品用の洗剤お よびシャンプーについて使用する。

保存が長期間であってもその保存安定性を確保する為に、液体洗剤は一般に防腐 剤を含有しているが、防腐剤は時折望ましくない副作用を有する。上記の液体洗 剤は、良好な洗浄力に加えて、高い起泡性を示すことも期待されているが、また 一方で、消費者がその気泡を容易に濯ぎ落とせることも重要である。

従って、洗浄効果、気泡の挙動、保存安定性および取り扱い易さに関して消費者 の要求に応じる液体洗剤を、界面活性剤の新規の組み合わせ、気泡制御剤および 防腐剤を利用することによって提供しようとする試みが少なからずなされてきた 。すなわち、本発明が解決しようとする問題は、良好な洗浄力と高い保存安定性 を併せ持つ液体洗剤であって、既知の製品の前述のような不利益を回避する組成 の洗剤を提供することでもある。

欧州特許公開第７００７４号は、界面活性剤の組み合わせ、すなわちアルキルポ リサッカライドと、スルフェート型、スルホネート型および／またはカルボキシ レート型の陰イオン界面活性剤との、一定の混合比での組み合わせを記載してい る。水性溶液において、これらの界面活性剤の組み合わせは、完全に濯ぎ落とせ ない安定な気泡を形成する。

液体洗剤の粘度を、電解質の添加によってしばしば上昇し得ることは既知である 。しかし電解質自身は、洗濯効果に対して寄与せず、排水を汚染する。更に、界 面活性剤の系は一般に電解質含量の僅かな変動にも非常に敏感であって、原材料 は一般に様々な量の電解質を含有しており、原材料が変わる度に、電解質の添加 量を新しく決め直さなければならない。従って、洗浄活性を有する洗剤成分の適 当な組み合わせによって液体洗剤の粘度を調整しようとする試みが少ながらずな されてきた。保存安定性を改良する為にそのような液体洗剤に低級アルコール添 加する場合、一般に非常に低粘度の製品が得られる。例えば、ドイツ特許公開第 ３９２０４８０号は、アルキルポリグリコシドおよび高含有率のセッケン混合物 と組み合わせた脂肪アルコールスルフェートを含有する液体洗剤であって、その セッケン混合物は不飽和脂肪酸の塩および飽和脂肪酸の塩がら互いに一定の重量 比で成る液体洗剤を記載している。記載の洗剤の保存安定性を改良する為の低級 アルコールの添加は、低粘度の製品を導く。

従って、本発明が解決しようとする問題は、保存性があり、高粘度で、良好な洗 浄力と高い起泡性を併せ持ち、その形成した気泡は容易に濯ぎ落とし得る、液体 洗剤を提供することである。

すなわち、本発明は、陰イオン界面活性剤、アルキルポリグリコシドおよびセッ ケンを含有し、 脂肪アルコールスルフェート　２　〜１０重量％アルキルポリグリコシド　５　 〜２５重量％セッケン　０．　１〜９重量％ 低級アルコール　３　〜８重量％ を含有し、粘度が４００〜３０００ｒｎＰａ−５であることを特徴とする液体洗 剤に関する。適当な脂肪アルコールスルフェートは、Ｃ１ト、。の、特にｃ＋ｚ −＋ｇの脂肪アルコール、例えばラウリル、ミリスチルまたはセチルアルコール 等の硫酸モノエステル、並びにヤシ油、パーム油、パーム核油および獣脂がら得 られる脂肪アルコール混合物であって、付加的にオレイルアルコール等の不飽和 アルコールを含有する脂肪アルコール混合物の硫酸モノエステルである。アルキ ル基の５０〜７０重量％が１２の炭素原子を有し、１８〜３０重量％が１４の炭 素原子を有し、５〜１５重量％が１６の炭素原子を有し、３重量％以下が１０の 炭素原子を有し、１０ｉ量％以下が１８の炭素原子を有する混合物の使用が好ま しい。

適当なアルキルポリグリコシドは、重合度（Ｄ、Ｐ、）が１．２〜１．４である 化合物である。アルキル基は、８〜２２の炭素原子、好ましくは１２〜１８の炭 素原子を有する。ラウリル、ミリスチル、セチルおよびステアリルアルコールか ら、並びに飽和アルコールを好ましく有する工業用分画から誘導する。アルキル 基の５０〜７０重量％が１２の炭素原子を有し、１８〜３０重量％が１４の炭素 原子を有するアルキルグルコシドの使用が特に好ましい。このようなアルキルポ リグリコシドは、市阪で入手できる物質であって、グリコシドと脂肪アルコール との酸触媒反応によつて製造される。

使用するセッケンは、飽和脂肪酸または実質上飽和脂肪酸から成る混合物の、ア ルカリ金属塩またはアルカノールアミン塩である。Ｃ１゜−２０脂肪酸のカリウ ム、塩の使用が好ましい。適当な脂肪酸は、例えば、ヤシ油脂肪酸のカリウム塩 である。このセッケンが好ましい。

本発明の液体洗剤中で使用するアルコールは、１〜３の炭素原子を有する、アル カノールまたはアルカンジオールが好ましい。これらのアルコール中、エタノー ルが好ましい。本発明の洗剤に対するエタノールの添加によって、長期間であっ ても優れた保存安定性を実現する。

デリケートな繊維製品用の洗剤は、前述のセッケンを３〜８重量％の量で含有す ることが好ましい。対照的に、シャンプーに必要なセッケンは少量である。０゜ １〜１．０重量％のセッケンを含有するシャンプーは、特にバランスのとれた特 性を示す。

液体洗剤の製造において、セッケンは上記のように使用するか、またはその代わ りに、対応する脂肪酸、および所望する塩基、好ましくは水酸化カリウムを、別 々に添加してよい。これらの二つの方法のうち後者は、液体洗剤のｐＨ値を一定 の範囲で制御し得るという利点を有する。他の界面活性剤が本発明の液体洗剤中 に付加的に存在することが、場合により望ましい。他の界面活性剤として適当な ものは、特に、脂肪アルコールエトキシレート並びに両性界面活性剤およびベタ イン型の界面活性剤である。このような界面活性剤は、本発明の液体洗剤中に８ 重量％までの量で存在し得る。更に、液体洗剤の他の典型的な成分、例えばバー ル光沢剤、染料、香料または酵素、並びにビルダーも存在してよい。本発明の液 体洗剤は、室温で４００〜３０００ｉＰａｓの粘度を有する。このように高い粘 度が、増粘剤なしに、保存安定性を改良する低級アルコールの存在下において比 較的低含有率のセッケンによって達成し得ることは、大変驚くべきことである。

実施例 実施例１ 以下の組成を有する液体洗剤 ＣＤ−ＩＩ＋脂肪アルコールスルフェートＮａ　５．　０重量％Ｃｌ２−１４ア ルキルポリゲルコンド、１．　４　１０．　０重量％ＣＯ−＋ａヤシ油セッケン Ｋ　５．０重量％エタノール　５．０重量％ 香料　１．０重量％ 水　残部 融解したセッケンおよび脂肪アルコールスルフェートを８０℃に加熱した水中で 撹拌し、５０℃に冷却後、エタノールおよびアルキルポリグルコシドを加えて混 合した。香料は冷却後に添加した。

この製品のｐＨ値は８．０であり、粘度は室温において８４０ＩａＰａＳであっ た。

その保存安定性は優秀であり、保存料の添加は必要なかった。

この洗剤を用いて、通例の汚れが付いた家庭での洗濯物を、ドラム型の自動洗濯 機（ＡＥＧ５７０）中で１サイクルの簡単手入れコースで洗濯した。水の硬度は １６”ｄ（ｄ＝ドイツ硬度）であり、洗濯１回につき１２０ｇの洗剤を使用した 。

洗濯試験は３０．４０および６０℃で行い、洗濯効果は、目視による評価および 洗濯した繊維製品の反射値の測定によって評価した。比較の為に市販の高品質の 軽質液体洗剤を同じ条件下で使用した。洗濯効果以外に、気泡の高さおよび３回 濯いだ後の泡ぎれを評価した。三者の洗剤の機能特性に、大きな違いは見られな かった。

もしそれが望ましいのであれば、驚くべきことだが、セッケン含量の低下によっ て粘度を上昇させることができる。

実施例２ 本発明の処方中のセッケン濃度によって気泡の挙動が制御できることを利用して 、例えば比較的高粘度のシャンプーを処方できる。

以下の組成を有する保存安定性のあるシャンプーを調製した。

エチレングリコールステアレート１．０重量に脂肪アルコールスルフェート５． ０重量％アルキルポリグルコシド　１０．０重量％セッケン　０．５重量％ エタノール　５．０重量％ 香料　１．０重量％ 水　残部 このシャンプーの粘度は１４３５ｍＰａ５であり、ｐＨ値は７．９であった。気 泡の挙動および泡ぎれは、共に優秀であり、市販の高品質のシャンプーに匹敵す るものであった。

国際調査報告 フロントページの続き （５１）　Ｉｎｔ、Ｃ１，５識別記号　庁内ＩＥ理番号’ＣｌＩＤ　１：１４ １：０４） （７２）発明者　ホフマイスター、ユルゲンドイツ連邦共和国　デー−４０００ デュッセルドルフ　１３、アム・ネットヒエスフエルト　１６番 Ｉ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．陰イオン界面活性剤、アルキルポリグリコシドおよびセッケンを含有する液 体洗剤であって、 脂肪アルコールスルフェート　２〜１０重量％アルキルポリグリコシド　　　５ 〜２５重量％セッケン　　　　　　　　　　０．１〜９重量％低級アルコール　 　　　　　　３〜８重量％を含有し、粘度が４００〜３０００ｍＰａ・ｓである ことを特徴とする液体洗剤。
2. ２．セッケンが飽和脂肪酸または実質上飽和脂肪酸から成る混合物の、アルカリ 金属塩またはアルカノールアミン塩であり、好ましくはＣ１０−２０脂肪酸のカ リウム塩であることを特徴とする請求項１に記載の液体洗剤。
3. ３．低級アルコールが１〜３の炭素原子を有するアルカノールまたはアルカンジ オールであり、好ましくはエタノールであることを特徴とする請求項１または２ に記載の液体洗剤。
4. ４．セッケンを３〜８重量％の量で含有することを特徴とする請求項１〜３のい ずれかに記載の液体洗剤。
5. ５．セッケンを０．１〜１重量％の量で含有することを特徴とする請求項１〜４ のいずれかに記載の液体洗剤。
6. ６．他の界面活性剤を８重量％までの量で付加的に含有することを特徴とする請 求項１〜５のいずれかに記載の液体洗剤。
7. ７．液体洗剤に典型的な他の成分を含有することを特徴とする請求項１〜６のい ずれかに記載の液体洗剤。