JPH0647427B2 - 折機の折紙用部材切替装置 - Google Patents
折機の折紙用部材切替装置Info
- Publication number
- JPH0647427B2 JPH0647427B2 JP59075764A JP7576484A JPH0647427B2 JP H0647427 B2 JPH0647427 B2 JP H0647427B2 JP 59075764 A JP59075764 A JP 59075764A JP 7576484 A JP7576484 A JP 7576484A JP H0647427 B2 JPH0647427 B2 JP H0647427B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- folding
- needle
- origami
- cam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H45/00—Folding thin material
- B65H45/12—Folding articles or webs with application of pressure to define or form crease lines
- B65H45/16—Rotary folders
- B65H45/162—Rotary folders with folding jaw cylinders
- B65H45/168—Rotary folders with folding jaw cylinders having changeable mode of operation
Landscapes
- Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は巻紙輪転印刷機の折機において断裁折紙する折
丁の仕様変更や軸の摩耗防止などのために胴周部の折紙
用部材を作動、非作動状態に切替える折紙用部材切替装
置に関するものである。
丁の仕様変更や軸の摩耗防止などのために胴周部の折紙
用部材を作動、非作動状態に切替える折紙用部材切替装
置に関するものである。
一般に巻紙輪転印刷機は、印刷後乾燥冷却されたウエブ
を所定の寸法ごとに断裁折紙する折機を備えている。こ
の折機による折り方は、ウエブを断裁前にフオーマで幅
方向に半折するフオーマ折りと、ウエブを所定の寸法に
断裁したのち折紙胴群でウエブの長手方向に半折する平
行1回折りと、平行1回折りされた折丁をこれと直交方
向にチヨツパ装置で半折するチヨツパ折り等があり、折
丁の仕様にしたがつてこれらのうちの1つのが選択され
たり、2つ以上が組合わされたりする。
を所定の寸法ごとに断裁折紙する折機を備えている。こ
の折機による折り方は、ウエブを断裁前にフオーマで幅
方向に半折するフオーマ折りと、ウエブを所定の寸法に
断裁したのち折紙胴群でウエブの長手方向に半折する平
行1回折りと、平行1回折りされた折丁をこれと直交方
向にチヨツパ装置で半折するチヨツパ折り等があり、折
丁の仕様にしたがつてこれらのうちの1つのが選択され
たり、2つ以上が組合わされたりする。
そして上記3種の折り方は従来行なわれていた基本的な
折り方であるが、近年印刷の多様化に伴ないさらに多種
の折仕様が要求されるに至り、折紙胴の数を増やしたり
直径を1.5倍や2倍にしたりして、平行1回折りした折
丁を同方向にもう一度半折する平行2回折りや、断裁後
の紙を2枚重ねて排紙する重ね折りなどを可能にした折
機が開発されている。
折り方であるが、近年印刷の多様化に伴ないさらに多種
の折仕様が要求されるに至り、折紙胴の数を増やしたり
直径を1.5倍や2倍にしたりして、平行1回折りした折
丁を同方向にもう一度半折する平行2回折りや、断裁後
の紙を2枚重ねて排紙する重ね折りなどを可能にした折
機が開発されている。
第1図はこの種の特殊折りを可能にした折機の概要側面
図であつてその構成の概要を同図に基いて説明すると、
折機1は互に周面を対接させて図に矢印で示す方向に回
転するようにフレーム100に軸支された折胴2、重ね
胴3、咥え胴4および針胴5からなる折紙胴群を備えて
おり、印刷後、折機1の入紙部でフオーマ折りされたウ
エブ6は2組のニツピングローラ7,8を経て折胴2と
重ね胴3との間へ導かれている。折胴2は印刷版胴の2
倍径を有しており、外周部を円周方向に2等分する位置
に設けた各切欠き内には、カム機構で進退して胴周面か
ら出没する複数個の針9が胴全長にわたるのこ刃受に近
接して並設されている。また針9と円周方向へ90°位
相をずらした外周部2箇所には、胴全長にわたる差込ナ
イフ10が配設されており、さらにこの差込ナイフ10
よりも胴の回転方向へ位相をほゞ30°遅らせて円周を
4等分する箇所には、のこ刃11がそれぞれ配設されて
いる。次に重ね胴3は印刷版胴の1.5倍径を有してお
り、外周部を円周方向に3等分する位置に設けた各切欠
き内には、カム機構で進退して胴周面から出没する複数
個の針12が折胴2の針9と出合う位置に並設されてい
る。また隣接する針12間には、胴の全長にわたる長溝
13が折胴2ののこ刃11と出合う位置に配設されてお
り、さらに折胴2ののこ刃11と重ね胴3の針12とを
対応させたときに折胴2の針9と出合う箇所には、胴の
全長にわたる長溝14が設けられている。
図であつてその構成の概要を同図に基いて説明すると、
折機1は互に周面を対接させて図に矢印で示す方向に回
転するようにフレーム100に軸支された折胴2、重ね
胴3、咥え胴4および針胴5からなる折紙胴群を備えて
おり、印刷後、折機1の入紙部でフオーマ折りされたウ
エブ6は2組のニツピングローラ7,8を経て折胴2と
重ね胴3との間へ導かれている。折胴2は印刷版胴の2
倍径を有しており、外周部を円周方向に2等分する位置
に設けた各切欠き内には、カム機構で進退して胴周面か
ら出没する複数個の針9が胴全長にわたるのこ刃受に近
接して並設されている。また針9と円周方向へ90°位
相をずらした外周部2箇所には、胴全長にわたる差込ナ
イフ10が配設されており、さらにこの差込ナイフ10
よりも胴の回転方向へ位相をほゞ30°遅らせて円周を
4等分する箇所には、のこ刃11がそれぞれ配設されて
いる。次に重ね胴3は印刷版胴の1.5倍径を有してお
り、外周部を円周方向に3等分する位置に設けた各切欠
き内には、カム機構で進退して胴周面から出没する複数
個の針12が折胴2の針9と出合う位置に並設されてい
る。また隣接する針12間には、胴の全長にわたる長溝
13が折胴2ののこ刃11と出合う位置に配設されてお
り、さらに折胴2ののこ刃11と重ね胴3の針12とを
対応させたときに折胴2の針9と出合う箇所には、胴の
全長にわたる長溝14が設けられている。
次に咥え胴4は印刷版胴の2倍径を有し、外周部を円周
方向に2等分する位置には、胴の全長にわたる長溝15
が折胴2の針9と出会う位置に設けられており、また、
長溝15と円周方向へ90°位相をずらして外周部2箇
所に設けた長溝内には、カム機構で胴周面から出没する
ように進退する咥え板16が、胴の全長にわたつて配設
されている。さらに長溝15と咥え板16との間であつ
てかつ胴の回転方向に対して咥え板16に遅れる側の2
箇所には、胴全長にわたる差込ナイフ17が胴円周を2
等分して配設されており、また胴の円周を4等分し折胴
2ののこ刃11と出会う位置には、胴全長にわたる4個
の長溝18が設けられている。次に針胴5は印刷版胴と
同径であつてその外周部には複数個の固定針19が、重
ね胴3の針12の1つと出会う箇所に並設されている。
方向に2等分する位置には、胴の全長にわたる長溝15
が折胴2の針9と出会う位置に設けられており、また、
長溝15と円周方向へ90°位相をずらして外周部2箇
所に設けた長溝内には、カム機構で胴周面から出没する
ように進退する咥え板16が、胴の全長にわたつて配設
されている。さらに長溝15と咥え板16との間であつ
てかつ胴の回転方向に対して咥え板16に遅れる側の2
箇所には、胴全長にわたる差込ナイフ17が胴円周を2
等分して配設されており、また胴の円周を4等分し折胴
2ののこ刃11と出会う位置には、胴全長にわたる4個
の長溝18が設けられている。次に針胴5は印刷版胴と
同径であつてその外周部には複数個の固定針19が、重
ね胴3の針12の1つと出会う箇所に並設されている。
前記咥え胴4の斜め下方には印刷版胴と同径の排紙胴2
0が周面を対接させて配設されており、その外周部には
咥え板21が咥え胴4の差込ナイフ17と出会う位置に
配設されている。22,23は始端部を咥え胴4に添接
させ羽根車24方向へ延びて折丁を搬送する排紙ベルト
であり、全体を符号25で示すものは、チヨツパブレー
ド26、咥え込みローラ27、羽根車28等からなり搬
送される折丁を仕様にしたがつて半折する従来周知のチ
ヨツパである。また針胴5の斜め下方には、羽根車29
が配設されており、その下方から前記羽根車24の下方
へ向つては排紙コンベア30,31,32,33が連続して張架さ
れている。
0が周面を対接させて配設されており、その外周部には
咥え板21が咥え胴4の差込ナイフ17と出会う位置に
配設されている。22,23は始端部を咥え胴4に添接
させ羽根車24方向へ延びて折丁を搬送する排紙ベルト
であり、全体を符号25で示すものは、チヨツパブレー
ド26、咥え込みローラ27、羽根車28等からなり搬
送される折丁を仕様にしたがつて半折する従来周知のチ
ヨツパである。また針胴5の斜め下方には、羽根車29
が配設されており、その下方から前記羽根車24の下方
へ向つては排紙コンベア30,31,32,33が連続して張架さ
れている。
以上のように構成された折機においては、折紙胴群によ
るシリンダ折りだけで、平行1回折り、重ね折りおよび
平行2回折りの3種の折り方が可能である。先ずフオー
マ折りされたウエブ6が折胴2と重ね胴3との間へ供給
されて針9と針12とが対向すると、針9側ののこ刃が
針12側ののこ刃受との間でウエブ6を断裁すると同時
に、針9がウエブ6の端を保持して折胴2に巻き付け、
巻き付いたウエブ6の中央を咥え胴4の咥え板16が差
込ナイフ10との間で咥えて半折しながら上下の排紙ベ
ルト22,23間へ送り込む。送り込まれた折丁が搬送
されて羽根車24で排紙コンベア33上へ排出されるこ
とにより、第2図(a)に示すフオーマ折り、平行1回折
りによるA4判8ページの折丁34が得られる。
るシリンダ折りだけで、平行1回折り、重ね折りおよび
平行2回折りの3種の折り方が可能である。先ずフオー
マ折りされたウエブ6が折胴2と重ね胴3との間へ供給
されて針9と針12とが対向すると、針9側ののこ刃が
針12側ののこ刃受との間でウエブ6を断裁すると同時
に、針9がウエブ6の端を保持して折胴2に巻き付け、
巻き付いたウエブ6の中央を咥え胴4の咥え板16が差
込ナイフ10との間で咥えて半折しながら上下の排紙ベ
ルト22,23間へ送り込む。送り込まれた折丁が搬送
されて羽根車24で排紙コンベア33上へ排出されるこ
とにより、第2図(a)に示すフオーマ折り、平行1回折
りによるA4判8ページの折丁34が得られる。
次に、折胴2から排紙胴20までの胴群をわずかに回動
させて重ね胴3に対する位相をずらせたのち、フオーマ
折りされたウエブ6を折胴2と重ね胴3との間に供給す
ると、針12とのこ刃11とが対向することにより、断
裁されたウエブ6は、針12に保持されて重ね胴3に巻
き付けられる。この動作を2回繰返すことにより重ね胴
3上で重ねられたウエブ6の端が針胴5の固定針19で
保持され、針胴5に巻き付けられたのち羽根車29で排
紙コンベア30上へ排紙されることにより、第2図(b)
に示すフオーマ折り、重ね折りされたA4判4ページ2
部の折丁35が得られる。
させて重ね胴3に対する位相をずらせたのち、フオーマ
折りされたウエブ6を折胴2と重ね胴3との間に供給す
ると、針12とのこ刃11とが対向することにより、断
裁されたウエブ6は、針12に保持されて重ね胴3に巻
き付けられる。この動作を2回繰返すことにより重ね胴
3上で重ねられたウエブ6の端が針胴5の固定針19で
保持され、針胴5に巻き付けられたのち羽根車29で排
紙コンベア30上へ排紙されることにより、第2図(b)
に示すフオーマ折り、重ね折りされたA4判4ページ2
部の折丁35が得られる。
次に、咥え胴4の排紙ベルト22への排紙部に設けた図
示しない紙ガイドを調節して折丁が排紙ベルト22,2
3側へ排紙されずに排紙胴20側へ向うようにし、また
胴間の位相を平行1回折りの場合と同じにする。そして
フオーマ折りされたウエブ6を折胴2と重ね胴3との間
へ供給すると、前記と同様にして平行1回折りされた折
丁は、排紙ベルト22への排紙部を通過して咥え胴4に
巻き付けられ、中央を排紙胴20の咥え板21が咥える
ことにより半折された排紙コンベア31上に排出される
ので、第2図(c)に示すフオーマ折り、平行2回折りさ
れた折丁36が得られる。
示しない紙ガイドを調節して折丁が排紙ベルト22,2
3側へ排紙されずに排紙胴20側へ向うようにし、また
胴間の位相を平行1回折りの場合と同じにする。そして
フオーマ折りされたウエブ6を折胴2と重ね胴3との間
へ供給すると、前記と同様にして平行1回折りされた折
丁は、排紙ベルト22への排紙部を通過して咥え胴4に
巻き付けられ、中央を排紙胴20の咥え板21が咥える
ことにより半折された排紙コンベア31上に排出される
ので、第2図(c)に示すフオーマ折り、平行2回折りさ
れた折丁36が得られる。
以上説明した3種類の折仕様のうち、重ね折りの場合は
重ね胴3の針12を胴周面から出没させるよう作動状態
にするが、平行1回折りと平行2回折りとの場合は、針
12が胴周面から突出すると折胴2側の針9と衝突する
ので、針12を胴周面から引つ込めて非作動状態に切替
えなければならない。第3図は従来におけるこの種の切
替装置を説明するために示す針12とこれを回動させる
カムレバーとの斜視図であつて、図において、重ね胴3
の外周切欠き内に軸架され針12を支持するレバー37
が固定された針軸38の胴端突出部には、カムレバー3
9が割締めによつて固定されており、カムレバー39に
枢着されたカムフオロア40は、フレーム側に固定され
たカムのカム面に対接している。こうすることにより重
ね胴3が回転すると、カムレバー39が揺動して針12
が胴周面から出没する。
重ね胴3の針12を胴周面から出没させるよう作動状態
にするが、平行1回折りと平行2回折りとの場合は、針
12が胴周面から突出すると折胴2側の針9と衝突する
ので、針12を胴周面から引つ込めて非作動状態に切替
えなければならない。第3図は従来におけるこの種の切
替装置を説明するために示す針12とこれを回動させる
カムレバーとの斜視図であつて、図において、重ね胴3
の外周切欠き内に軸架され針12を支持するレバー37
が固定された針軸38の胴端突出部には、カムレバー3
9が割締めによつて固定されており、カムレバー39に
枢着されたカムフオロア40は、フレーム側に固定され
たカムのカム面に対接している。こうすることにより重
ね胴3が回転すると、カムレバー39が揺動して針12
が胴周面から出没する。
そして、この針12を非作動状態にする場合には、従
来、カムレバー39を割締めするボルト41を弛めて針
軸38とカムレバー39とを遊合状態にし、カムレバー
39が胴とともに周回して揺動しても針軸38および針
12がこれに追従して動作しないようにするという構造
になつている。したがつて、胴周部に2個以上あるカム
レバー39のボルト41をすべて弛めなければならない
ので、その都度、重ね胴3をボルト41の弛め易い位置
に回動させる必要があり、作業が面倒で長時間を要して
いた。また、折仕様が再び重ね折りに変つた場合に針1
2を作動状態に戻しても復帰精度が悪いために折精度が
低下したり再調整に時間を要したりするという欠点があ
つた。以上は針を作動・非作動に切替える装置について
説明したが、折機の機種によつては紙を咥える爪や咥え
板などを作動・非作動に切替えるものもあるが、この場
合作動状態のまゝでも折仕様の変更に支障がないときに
は面倒な切替えを避けてそのまゝにすることが多く、不
必要な作動を続けることにより爪や咥え板を開閉するカ
ム、カムフオロアや爪軸、軸受などの摩耗を早めるとい
う欠点があつた。
来、カムレバー39を割締めするボルト41を弛めて針
軸38とカムレバー39とを遊合状態にし、カムレバー
39が胴とともに周回して揺動しても針軸38および針
12がこれに追従して動作しないようにするという構造
になつている。したがつて、胴周部に2個以上あるカム
レバー39のボルト41をすべて弛めなければならない
ので、その都度、重ね胴3をボルト41の弛め易い位置
に回動させる必要があり、作業が面倒で長時間を要して
いた。また、折仕様が再び重ね折りに変つた場合に針1
2を作動状態に戻しても復帰精度が悪いために折精度が
低下したり再調整に時間を要したりするという欠点があ
つた。以上は針を作動・非作動に切替える装置について
説明したが、折機の機種によつては紙を咥える爪や咥え
板などを作動・非作動に切替えるものもあるが、この場
合作動状態のまゝでも折仕様の変更に支障がないときに
は面倒な切替えを避けてそのまゝにすることが多く、不
必要な作動を続けることにより爪や咥え板を開閉するカ
ム、カムフオロアや爪軸、軸受などの摩耗を早めるとい
う欠点があつた。
本発明は以上のような点に鑑みなされたもので、胴周切
欠部内の折紙用部材と同軸上にあつて遊端部のカムフオ
ロアをフレーム側のカムに対接させながら胴とともに周
回することにより折紙用部材を動作させるカムレバーを
設けるとともに、このカムレバーの回動を規制するスト
ツプレバーを折紙胴の端部に軸方向への移動を規制して
遊装し、このストツプレバーの移動手段を設けてその移
動操作によりカムレバーの回動規制位置を変化させて折
紙用部材を作動状態と非作動状態とに切替えるように構
成することにより、きわめて簡単な操作で複数個の折紙
部材の規制位置をいつせいに変化させることを可能に
し、折仕様変更時の切替を容易にして準備時間の短縮と
切替後における折紙部材復帰精度の向上を計るととも
に、折紙用部材の非使用時における非作動状態への切替
を容易にして折紙用部材軸等の摩耗防止を計つた折機の
折紙用部材切替装置を提供するものである。以下、本発
明の実施例を図面に基いて詳細に説明する。
欠部内の折紙用部材と同軸上にあつて遊端部のカムフオ
ロアをフレーム側のカムに対接させながら胴とともに周
回することにより折紙用部材を動作させるカムレバーを
設けるとともに、このカムレバーの回動を規制するスト
ツプレバーを折紙胴の端部に軸方向への移動を規制して
遊装し、このストツプレバーの移動手段を設けてその移
動操作によりカムレバーの回動規制位置を変化させて折
紙用部材を作動状態と非作動状態とに切替えるように構
成することにより、きわめて簡単な操作で複数個の折紙
部材の規制位置をいつせいに変化させることを可能に
し、折仕様変更時の切替を容易にして準備時間の短縮と
切替後における折紙部材復帰精度の向上を計るととも
に、折紙用部材の非使用時における非作動状態への切替
を容易にして折紙用部材軸等の摩耗防止を計つた折機の
折紙用部材切替装置を提供するものである。以下、本発
明の実施例を図面に基いて詳細に説明する。
本実施例は本発明を第1図に示す平行折り、重ね折り共
用型折機の重ね胴に実施した例を示し、第4図はこれを
実施した重ね胴を胴端板とフレーム側のカムとの間で破
断してカム側から見た正面図である。折機全体の構成と
折紙動作とについては第1図および第2図に基いて説明
したので、その説明を省略するとともにこのあと必要あ
るときは同図を用いて説明する。図において、第1図で
説明した重ね胴3は、スケルトン状に鋳抜きされた胴身
と、その両端部に固定された円板状の胴端板3aと、左
右のフレームに軸支された胴軸3bとで一体的に形成さ
れており、胴身にはその全長に及ぶ切欠き3cが、胴の
外周部を円周方向へ3等分する位置に設けられている。
各切欠き3c内には、針軸50が左右の胴端板3aに軸
支されて架設されており、この針軸50の中間部は切欠
き3cの底面に固定された図示しない軸受によつて軸支
されている。胴端板3a間の各針軸50上には、第1図
で説明した針12を先端部で支持する複数個のレバー5
1が所定の間隔で並列して割締め固定されている。一
方、フレームには、図に鎖線で示す大径部52aと小径部5
2bとを有するカム52が胴軸3bと同心状に固定されて
おり、また、各針軸50の胴端板3aからの突出部に
は、遊端部に枢着されたカムフオロア53をカム52の
カム面に対接させたカムレバー54がそれぞれボルトに
よつて割締め固定されている。そしてカムレバー54は
図示しないばね部材によりカムフオロワ53をカム52
のカム面に圧接させる方向の回動力を付与されており、
重ね胴3が回転して各カムレバー54が周回することに
より固定状のカム52の大径部52aにカムフオロア53
が対接すると、カムレバー54がばね部材の弾発力に抗
し第4図の時計方向へ回動して針12が胴周面から引つ
込み、小径部52bにカムフオロア53が対接すると、カ
ムレバー54がばね部材の弾発力により第4図の反時計
方向へ回動して針12が胴周面から突出するように構成
されている。なお、針12の周面には、第1図に示す折
胴2側ののこ刃がウエブを断裁するためにその先端をわ
ずかに突入させるゴム等の弾性体からなるのこ刃受け5
5が設けられており、針12はこののこ刃受け55の孔
内で進退する。
用型折機の重ね胴に実施した例を示し、第4図はこれを
実施した重ね胴を胴端板とフレーム側のカムとの間で破
断してカム側から見た正面図である。折機全体の構成と
折紙動作とについては第1図および第2図に基いて説明
したので、その説明を省略するとともにこのあと必要あ
るときは同図を用いて説明する。図において、第1図で
説明した重ね胴3は、スケルトン状に鋳抜きされた胴身
と、その両端部に固定された円板状の胴端板3aと、左
右のフレームに軸支された胴軸3bとで一体的に形成さ
れており、胴身にはその全長に及ぶ切欠き3cが、胴の
外周部を円周方向へ3等分する位置に設けられている。
各切欠き3c内には、針軸50が左右の胴端板3aに軸
支されて架設されており、この針軸50の中間部は切欠
き3cの底面に固定された図示しない軸受によつて軸支
されている。胴端板3a間の各針軸50上には、第1図
で説明した針12を先端部で支持する複数個のレバー5
1が所定の間隔で並列して割締め固定されている。一
方、フレームには、図に鎖線で示す大径部52aと小径部5
2bとを有するカム52が胴軸3bと同心状に固定されて
おり、また、各針軸50の胴端板3aからの突出部に
は、遊端部に枢着されたカムフオロア53をカム52の
カム面に対接させたカムレバー54がそれぞれボルトに
よつて割締め固定されている。そしてカムレバー54は
図示しないばね部材によりカムフオロワ53をカム52
のカム面に圧接させる方向の回動力を付与されており、
重ね胴3が回転して各カムレバー54が周回することに
より固定状のカム52の大径部52aにカムフオロア53
が対接すると、カムレバー54がばね部材の弾発力に抗
し第4図の時計方向へ回動して針12が胴周面から引つ
込み、小径部52bにカムフオロア53が対接すると、カ
ムレバー54がばね部材の弾発力により第4図の反時計
方向へ回動して針12が胴周面から突出するように構成
されている。なお、針12の周面には、第1図に示す折
胴2側ののこ刃がウエブを断裁するためにその先端をわ
ずかに突入させるゴム等の弾性体からなるのこ刃受け5
5が設けられており、針12はこののこ刃受け55の孔
内で進退する。
このように構成された針12の進退駆動装置には、針1
2が進退する作動状態と、針12の進退が停止する非作
動状態とに切替える切替装置が設けられている。すなわ
ち、片側の胴端板3aとフレーム2側のカム52との間
には、符号56で示すストツプレバーが中央のボス部56
aを胴軸3bに遊装されて設けられており、このストツ
プレバー56は、胴端板3aに固定された複数個の押え
板57を周縁部に係合させることによつて軸方向への移
動を規制されている。ストツプレバー56は、中央ボス
部56aを円周方向に3等分する個所から放射方向に突出
する3個のアーム56bを備えており、各アーム56bの先端
部には、各カムレバー54の突起54aに当接してその遠
近方向へ進退調節自在な固定ナツト付きの調節ボルト5
8が螺入されている。59は胴端板3aに植設されたス
タツドであつて、その角頭部には鍔60a付きの切替ボル
ト60が軸方向へ進退自在が螺入されており、その先端
部は3個のうちの1個のアーム56bに植設されたスタツ
ド62の角頭部に嵌入されてカラー63により軸方向へ
の移動を規制されている。64は切替ボルト60を進退
調節位置で固定するナツトである。そして第4図に示す
ように切替ボルト60を締める方向に回動させて鍔60a
をスタツド59から離間させると、ストツプレバー56
が回動して各アーム56bの調節ボルト58が3個のカム
レバー54をいつせいに図示の位置へ回動させ、重ね胴
3が回転してカムフオロア53がカム52の小径部52b
に対応しても、カムレバー54が調節ボルト58に規制
されて回動することができず、針12が引つ込んだまゝ
で胴周面から突出しない。すなわち針12が非作動状態
となる。また、切替ボルト60を鍔60aがスタツド59
に当接するまで弛めると、図示の状態から調節ボルト5
8が突起54aから離間してカムレバー54の回動を許
し、針12が進退自在な作動状態となる。
2が進退する作動状態と、針12の進退が停止する非作
動状態とに切替える切替装置が設けられている。すなわ
ち、片側の胴端板3aとフレーム2側のカム52との間
には、符号56で示すストツプレバーが中央のボス部56
aを胴軸3bに遊装されて設けられており、このストツ
プレバー56は、胴端板3aに固定された複数個の押え
板57を周縁部に係合させることによつて軸方向への移
動を規制されている。ストツプレバー56は、中央ボス
部56aを円周方向に3等分する個所から放射方向に突出
する3個のアーム56bを備えており、各アーム56bの先端
部には、各カムレバー54の突起54aに当接してその遠
近方向へ進退調節自在な固定ナツト付きの調節ボルト5
8が螺入されている。59は胴端板3aに植設されたス
タツドであつて、その角頭部には鍔60a付きの切替ボル
ト60が軸方向へ進退自在が螺入されており、その先端
部は3個のうちの1個のアーム56bに植設されたスタツ
ド62の角頭部に嵌入されてカラー63により軸方向へ
の移動を規制されている。64は切替ボルト60を進退
調節位置で固定するナツトである。そして第4図に示す
ように切替ボルト60を締める方向に回動させて鍔60a
をスタツド59から離間させると、ストツプレバー56
が回動して各アーム56bの調節ボルト58が3個のカム
レバー54をいつせいに図示の位置へ回動させ、重ね胴
3が回転してカムフオロア53がカム52の小径部52b
に対応しても、カムレバー54が調節ボルト58に規制
されて回動することができず、針12が引つ込んだまゝ
で胴周面から突出しない。すなわち針12が非作動状態
となる。また、切替ボルト60を鍔60aがスタツド59
に当接するまで弛めると、図示の状態から調節ボルト5
8が突起54aから離間してカムレバー54の回動を許
し、針12が進退自在な作動状態となる。
以上のように構成された折機において、平行1回折りを
行なう場合には切替ボルト60を図示のようにいつぱい
締めて調節ボルト58で突起54aを押すと、前述したよ
うにすべてのカムレバー54の回動が規制されて針12
が引つ込んだまゝの非作動状態となるので、胴2,3の
回動により折胴29の針9と重ね胴3の針12とが対向
しても、折胴2側の針9の動作を妨げない。こうして準
備したのち、印刷作業を開始してウエブ6を両胴2,3
間へ供給すると、折胴2側の針9よりやゝ先行するのこ
刃(図示せず)が重ね胴3ののこ刃受55との間でウエ
ブ6を断裁すると同時に、これよりわずかに遅れる針9
が後続するウエブ6の端を保持して胴の回転によりこの
ウエブ6を折胴2に巻付ける。このあとの平行1回折
り、平行2回折り動作は前述したのでその説明を省略す
る。なおこの場合、折胴2ののこ刃11が胴周面から突
出しているが、これに対応する長溝13が重ね胴3に設
けられているので、ウエブ6を断裁することがない。
行なう場合には切替ボルト60を図示のようにいつぱい
締めて調節ボルト58で突起54aを押すと、前述したよ
うにすべてのカムレバー54の回動が規制されて針12
が引つ込んだまゝの非作動状態となるので、胴2,3の
回動により折胴29の針9と重ね胴3の針12とが対向
しても、折胴2側の針9の動作を妨げない。こうして準
備したのち、印刷作業を開始してウエブ6を両胴2,3
間へ供給すると、折胴2側の針9よりやゝ先行するのこ
刃(図示せず)が重ね胴3ののこ刃受55との間でウエ
ブ6を断裁すると同時に、これよりわずかに遅れる針9
が後続するウエブ6の端を保持して胴の回転によりこの
ウエブ6を折胴2に巻付ける。このあとの平行1回折
り、平行2回折り動作は前述したのでその説明を省略す
る。なおこの場合、折胴2ののこ刃11が胴周面から突
出しているが、これに対応する長溝13が重ね胴3に設
けられているので、ウエブ6を断裁することがない。
次に折仕様が平行折りから重ね折りに変更された場合
は、折胴2側胴群と重ね胴3側胴群との位相を調節し
て、折胴2ののこ刃11と重ね胴3ののこ刃受55とが
出会うようにしたのち、ナツト64を弛めて切替ボルト
60を鍔60aがスタツド59に当接するまで弛め、ナツ
ト64が切替ボルト60の回動を固定する。こうするこ
とにより3個の調節ボルト58がいつせいに突起54aか
ら離間してカムレバー54の回動を許すので、針12が
胴周面から出没する作動状態になる。こうして準備した
のち、印刷作業を開始してウエブ6を両胴2,3間へ供
給すると、針12よりやゝ先行してのこ刃受55にのこ
刃11が対向することによりウエブ6が断裁されると同
時に、これよりわずかに遅れる針12が後続するウエブ
6の端を保持して胴の回転によりこのウエブ6を重ね胴
3に巻付ける。このあとの重ね折り動作は前述したので
その説明を省略する。
は、折胴2側胴群と重ね胴3側胴群との位相を調節し
て、折胴2ののこ刃11と重ね胴3ののこ刃受55とが
出会うようにしたのち、ナツト64を弛めて切替ボルト
60を鍔60aがスタツド59に当接するまで弛め、ナツ
ト64が切替ボルト60の回動を固定する。こうするこ
とにより3個の調節ボルト58がいつせいに突起54aか
ら離間してカムレバー54の回動を許すので、針12が
胴周面から出没する作動状態になる。こうして準備した
のち、印刷作業を開始してウエブ6を両胴2,3間へ供
給すると、針12よりやゝ先行してのこ刃受55にのこ
刃11が対向することによりウエブ6が断裁されると同
時に、これよりわずかに遅れる針12が後続するウエブ
6の端を保持して胴の回転によりこのウエブ6を重ね胴
3に巻付ける。このあとの重ね折り動作は前述したので
その説明を省略する。
なお、以上は本発明を平行折り、重ね折り共用型の折機
における針の切替用に実施した例を示したが、以下、本
発明の他の実施例として上下2段出し、2枚重ね共用型
の折機における爪の切替用に実施した例を、第5図に示
す折機の概要側面図に基いて説明する。図において、ニ
ツピングローラ70、ミシン胴71、ニツピングローラ
72からなる入紙ローラ群の下方には、版胴の倍径の断
裁胴73、咥え胴74、咥え胴75および渡し胴76
と、版胴の3倍径を有する折胴77とからなる折紙胴群
が配設されている。断裁胴73の外周部を円周方向へ2
等分する位置にはのこ刃78が配設されており、また折
胴77の外周部を円周方向へ3等分する箇所には、針7
9が胴の回転によりのこ刃78と対向するのこ刃受に隣
接して配設されている。さらに折胴77の各針79と円
周方向へ60°位相を違えた位置には、差込ナイフ80
が配設されている。上下の咥え胴74,75の外周部1
箇所には胴の回転により差込ナイフ80と対向する咥え
板81,82がそれぞれ設けられおり、また渡し胴76
の外周部1箇所には胴の回転により咥え板82と対向す
る爪83が配設されている。
における針の切替用に実施した例を示したが、以下、本
発明の他の実施例として上下2段出し、2枚重ね共用型
の折機における爪の切替用に実施した例を、第5図に示
す折機の概要側面図に基いて説明する。図において、ニ
ツピングローラ70、ミシン胴71、ニツピングローラ
72からなる入紙ローラ群の下方には、版胴の倍径の断
裁胴73、咥え胴74、咥え胴75および渡し胴76
と、版胴の3倍径を有する折胴77とからなる折紙胴群
が配設されている。断裁胴73の外周部を円周方向へ2
等分する位置にはのこ刃78が配設されており、また折
胴77の外周部を円周方向へ3等分する箇所には、針7
9が胴の回転によりのこ刃78と対向するのこ刃受に隣
接して配設されている。さらに折胴77の各針79と円
周方向へ60°位相を違えた位置には、差込ナイフ80
が配設されている。上下の咥え胴74,75の外周部1
箇所には胴の回転により差込ナイフ80と対向する咥え
板81,82がそれぞれ設けられおり、また渡し胴76
の外周部1箇所には胴の回転により咥え板82と対向す
る爪83が配設されている。
そして上部咥え胴74の下流側には、上下の排紙ベルト
84,85と、羽根車86とからなる排紙装置が設けら
れており、この排紙径路内にはチヨツパ装置87が配設
されている。また渡し胴76の下流側にも、上下の排紙
ベルト88,89と羽根車90とからなる排紙装置およ
びチヨツパ装置91が設けられている。
84,85と、羽根車86とからなる排紙装置が設けら
れており、この排紙径路内にはチヨツパ装置87が配設
されている。また渡し胴76の下流側にも、上下の排紙
ベルト88,89と羽根車90とからなる排紙装置およ
びチヨツパ装置91が設けられている。
以上のように構成された折機において、各胴が回転して
折胴77の針79が断裁胴73と対向すると、針79が
ウエブ6を突き刺して保持し、折胴77がさらに120
°回転すると次の針79が次のウエブ6を保持するとと
もに、断裁胴73ののこ刃78が先行するウエブ6の紙
尻を断裁する。このとき先行するウエブ6の咥え端は咥
え胴75を過ぎており、さらに胴が回転して咥え端が咥
え胴74を過ぎたのち、ウエブ6の中央が咥え胴74と
対接すると、咥え板81と差込ナイフ80とが対向して
ウエブ6の中央を咥える。同時に針79がウエブ6の保
持を解放し、咥え板81に咥えられて半折されたウエブ
6は、咥え胴74に巻き付けられたのち、排紙ベルト8
4,85と羽根車86とを経て排紙される。上部の咥え
胴74が先行するウエブ6を咥え始めてから胴がわずか
に回転すると、下部の咥え胴75の咥え板82が次の差
込ナイフ80と対向して次のウエブ6を咥えることによ
りこれを半折し、この折丁は渡し胴76の爪83に咥え
替えられる。そして、爪83の開放によつて上下の排紙
ベルト88,89に捕捉された折丁は、搬送されて羽根
車90で排出される。このあと上部咥え胴74による咥
えと下部咥え胴75による咥えとが交互に続けられ、上
下の排紙径路へ交互に排紙されていわゆる上下2段出し
が行なわれる。
折胴77の針79が断裁胴73と対向すると、針79が
ウエブ6を突き刺して保持し、折胴77がさらに120
°回転すると次の針79が次のウエブ6を保持するとと
もに、断裁胴73ののこ刃78が先行するウエブ6の紙
尻を断裁する。このとき先行するウエブ6の咥え端は咥
え胴75を過ぎており、さらに胴が回転して咥え端が咥
え胴74を過ぎたのち、ウエブ6の中央が咥え胴74と
対接すると、咥え板81と差込ナイフ80とが対向して
ウエブ6の中央を咥える。同時に針79がウエブ6の保
持を解放し、咥え板81に咥えられて半折されたウエブ
6は、咥え胴74に巻き付けられたのち、排紙ベルト8
4,85と羽根車86とを経て排紙される。上部の咥え
胴74が先行するウエブ6を咥え始めてから胴がわずか
に回転すると、下部の咥え胴75の咥え板82が次の差
込ナイフ80と対向して次のウエブ6を咥えることによ
りこれを半折し、この折丁は渡し胴76の爪83に咥え
替えられる。そして、爪83の開放によつて上下の排紙
ベルト88,89に捕捉された折丁は、搬送されて羽根
車90で排出される。このあと上部咥え胴74による咥
えと下部咥え胴75による咥えとが交互に続けられ、上
下の排紙径路へ交互に排紙されていわゆる上下2段出し
が行なわれる。
次に下部咥え胴75の咥え板82を外してウエブを咥え
ないようにし、上記上下2段出しと同様の運動をさせる
と、下部咥え胴75に咥えられる筈のウエブ6が咥えら
れずさらにこのウエブ6は上部咥え胴74にも咥えられ
ないので、上部咥え胴74を素通りして入紙部へ向い、
新たに入紙してくるウエブ6の下に重ねられる。2枚重
ねとなつたウエブ6は下部咥え胴75を通過してその中
央部が上部咥え胴74に達し、この2枚重ねウエブは咥
え板81で咥えられて半折されたのち排紙される。この
あと上部咥え胴74による2枚重ねウエブの咥えが咥え
胴741回転について1回ずつ続けられ、いわゆる2枚
重ねが行なわれる。
ないようにし、上記上下2段出しと同様の運動をさせる
と、下部咥え胴75に咥えられる筈のウエブ6が咥えら
れずさらにこのウエブ6は上部咥え胴74にも咥えられ
ないので、上部咥え胴74を素通りして入紙部へ向い、
新たに入紙してくるウエブ6の下に重ねられる。2枚重
ねとなつたウエブ6は下部咥え胴75を通過してその中
央部が上部咥え胴74に達し、この2枚重ねウエブは咥
え板81で咥えられて半折されたのち排紙される。この
あと上部咥え胴74による2枚重ねウエブの咥えが咥え
胴741回転について1回ずつ続けられ、いわゆる2枚
重ねが行なわれる。
第6図は渡し胴を胴端板とフレーム側のカムとの間で破
断してカム側から見た正面図であつて、本実施例におい
ては渡し胴76に爪83を作動、非作動に切替える切替
装置が設けられている。この装置は第4図に示す切替装
置の針12を爪83に変えただけであつてこれと同構成
であるから、同じ構成の部材には同符号を付してその詳
しい説明を省略する。すなわち、上記2枚重ね排紙の場
合には、切替ボルト60を図示のようにいつぱい締めて
調節ボルト58で突起54aを押すと、カムフオロア53
がカム93から離れてカムレバー54の回動が規制さ
れ、爪軸92上に並列するすべての爪83がいつせいに
開いた非作動状態となる。これによつて従来は各爪83
を1個ずつ別々にボルトを弛めて非作動状態にしていた
のが、1個のボルトの回動操作ですべての爪83をいつ
せいに非作動状態にすることができ、切替時間が大幅に
短縮される。なお、本実施例では咥え胴75の咥え板8
2を着脱式にした例を示したが、これにも第4図,第6
図に示すような切替装置を設ければ、ボルト操作で咥え
板82を装着したまゝ作動、非作用状態に切替えること
ができる。また、前記両実施例に示した折機に限らず、
例示しない他機種の折機の針,爪,咥え板等各種の排紙
用部材の切替装置としても同様に実施することができ
る。
断してカム側から見た正面図であつて、本実施例におい
ては渡し胴76に爪83を作動、非作動に切替える切替
装置が設けられている。この装置は第4図に示す切替装
置の針12を爪83に変えただけであつてこれと同構成
であるから、同じ構成の部材には同符号を付してその詳
しい説明を省略する。すなわち、上記2枚重ね排紙の場
合には、切替ボルト60を図示のようにいつぱい締めて
調節ボルト58で突起54aを押すと、カムフオロア53
がカム93から離れてカムレバー54の回動が規制さ
れ、爪軸92上に並列するすべての爪83がいつせいに
開いた非作動状態となる。これによつて従来は各爪83
を1個ずつ別々にボルトを弛めて非作動状態にしていた
のが、1個のボルトの回動操作ですべての爪83をいつ
せいに非作動状態にすることができ、切替時間が大幅に
短縮される。なお、本実施例では咥え胴75の咥え板8
2を着脱式にした例を示したが、これにも第4図,第6
図に示すような切替装置を設ければ、ボルト操作で咥え
板82を装着したまゝ作動、非作用状態に切替えること
ができる。また、前記両実施例に示した折機に限らず、
例示しない他機種の折機の針,爪,咥え板等各種の排紙
用部材の切替装置としても同様に実施することができ
る。
以上の説明により明らかなように、本発明によれば折機
において、胴周切欠部内の折紙用部材と同軸上にあつて
遊端部のカムフオロアをフレーム側のカムに対接させな
がら胴とともに周回することにより折紙用部材を動作さ
せるカムレバーを設けるとともに、このカムレバーの回
動を規制するストツプレバーを折紙胴の端部に軸方向へ
の移動を規制して遊装し、このストツプレバーの移動手
段を設けてその移動操作によりカムレバーの回動規制位
置を変化させて折紙用部材を作動状態と非作動状態とに
切替えるように構成することにより、きわめて簡単な操
作で複数個の折紙用部材の規制位置をいつせいに変化さ
せることができるので、折仕様変更時の切替作業が容易
になり、準備時間が短縮されて機械稼動率の向上と労力
の軽減を計ることができる。また、非作動状態から再度
作動状態に切替えたときにおける折紙用部材の復帰精度
が確保されるので、再調整の必要がなく準備時間を大幅
に短縮することができる。さらに、切替が容易であるか
ら切替作業を怠ることがなく、折紙用部材が非使用時に
作動を続けることがないので、折紙用部材やその軸等の
摩耗を防止することができ、耐用性が向上する。
において、胴周切欠部内の折紙用部材と同軸上にあつて
遊端部のカムフオロアをフレーム側のカムに対接させな
がら胴とともに周回することにより折紙用部材を動作さ
せるカムレバーを設けるとともに、このカムレバーの回
動を規制するストツプレバーを折紙胴の端部に軸方向へ
の移動を規制して遊装し、このストツプレバーの移動手
段を設けてその移動操作によりカムレバーの回動規制位
置を変化させて折紙用部材を作動状態と非作動状態とに
切替えるように構成することにより、きわめて簡単な操
作で複数個の折紙用部材の規制位置をいつせいに変化さ
せることができるので、折仕様変更時の切替作業が容易
になり、準備時間が短縮されて機械稼動率の向上と労力
の軽減を計ることができる。また、非作動状態から再度
作動状態に切替えたときにおける折紙用部材の復帰精度
が確保されるので、再調整の必要がなく準備時間を大幅
に短縮することができる。さらに、切替が容易であるか
ら切替作業を怠ることがなく、折紙用部材が非使用時に
作動を続けることがないので、折紙用部材やその軸等の
摩耗を防止することができ、耐用性が向上する。
第1図は平行1回折り、重ね折り、平行2回折り兼用の
折機の概要側面図、第2図は第1図に示す折機で得られ
る3種の折丁の斜視図、第3図は従来の針用切替装置の
斜視図、第4図ないし第6図は本発明に係る折機の折紙
用部材切替装置の実施例を示し、第4図はこれを実施し
た重ね胴を胴端板とフレーム側のカムとの間で破断して
カム側から見た正面図、第5図は本発明の他の実施例と
して示す上下2段出し、2枚重ね兼用の折機の概要側面
図、第6図は第5図に示す折機における渡し胴を胴端板
とフレーム側のカムとの間で破断してカム側から見た正
面図である。 1……折機、2……折胴、3……重ね胴、3b……胴
軸、12……針、50……針軸、52,93……カム、
53……カムフオロア、54……カムレバー、56……
ストツプレバー、60……切替ボルト、76……渡し
胴、83……爪、92……爪軸。
折機の概要側面図、第2図は第1図に示す折機で得られ
る3種の折丁の斜視図、第3図は従来の針用切替装置の
斜視図、第4図ないし第6図は本発明に係る折機の折紙
用部材切替装置の実施例を示し、第4図はこれを実施し
た重ね胴を胴端板とフレーム側のカムとの間で破断して
カム側から見た正面図、第5図は本発明の他の実施例と
して示す上下2段出し、2枚重ね兼用の折機の概要側面
図、第6図は第5図に示す折機における渡し胴を胴端板
とフレーム側のカムとの間で破断してカム側から見た正
面図である。 1……折機、2……折胴、3……重ね胴、3b……胴
軸、12……針、50……針軸、52,93……カム、
53……カムフオロア、54……カムレバー、56……
ストツプレバー、60……切替ボルト、76……渡し
胴、83……爪、92……爪軸。
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも折胴と咥え胴を有する輪転印刷
機の折機において、折機のフレーム(100)に軸支された
折紙胴(3,75,76)と、この折紙胴の外周部に軸架された
軸(50,92)と、この軸上に固定された折紙用部材(12,82,
83)とを備え、前記軸(50,92)の胴外突出部に固定され遊
端部のカムフォロア(53)をフレーム(100)に固定された
カム(52,93)に対接させながら前記折紙胴とともに周回
するカムレバー(54)と、前記折紙胴の端部に遊装され前
記カムレバー(54)の回動を規制し得るストップレバー(5
6)と、このストップレバーを移動させてカムレバーの回
動規制位置を変化させ前記折紙用部材を作動状態と非作
動状態とに切替え得る移動手段(60)とを設けたことを特
徴とする輪転印刷機の折機の折紙用部材切替装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59075764A JPH0647427B2 (ja) | 1984-04-17 | 1984-04-17 | 折機の折紙用部材切替装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59075764A JPH0647427B2 (ja) | 1984-04-17 | 1984-04-17 | 折機の折紙用部材切替装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60223767A JPS60223767A (ja) | 1985-11-08 |
JPH0647427B2 true JPH0647427B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=13585607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59075764A Expired - Lifetime JPH0647427B2 (ja) | 1984-04-17 | 1984-04-17 | 折機の折紙用部材切替装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0647427B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6652437B1 (en) * | 1999-12-28 | 2003-11-25 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Actuated product seizing element in a folder apparatus |
KR100476709B1 (ko) * | 2003-04-02 | 2005-03-16 | 주식회사신도리코 | 원통형 접지기를 구비한 용지 스토퍼 구동장치 |
CN110963356B (zh) * | 2019-12-23 | 2021-01-05 | 高斯图文印刷系统(中国)有限公司 | 一种8开折页到16开折页之间的切换方法 |
CN110963355B (zh) * | 2019-12-23 | 2021-01-05 | 高斯图文印刷系统(中国)有限公司 | 一种8开折页与32开单联折页之间的切换方法 |
CN110963354B (zh) * | 2019-12-23 | 2021-01-05 | 高斯图文印刷系统(中国)有限公司 | 一种32开折页到24开折页的切换方法 |
CN110963357B (zh) * | 2019-12-23 | 2021-01-05 | 高斯图文印刷系统(中国)有限公司 | 一种8开折页与24开折页之间的切换方法 |
-
1984
- 1984-04-17 JP JP59075764A patent/JPH0647427B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60223767A (ja) | 1985-11-08 |
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