JPH0645662B2 - 吸収性ポリマー物質の製造法 - Google Patents
吸収性ポリマー物質の製造法Info
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- JPH0645662B2 JPH0645662B2 JP60128404A JP12840485A JPH0645662B2 JP H0645662 B2 JPH0645662 B2 JP H0645662B2 JP 60128404 A JP60128404 A JP 60128404A JP 12840485 A JP12840485 A JP 12840485A JP H0645662 B2 JPH0645662 B2 JP H0645662B2
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Description
【発明の詳細な説明】 この発明は、吸収性ポリマー物質、特に膨潤性の親水物
質とその製造方法に関する。
質とその製造方法に関する。
水またはその他の水性液状物の大きな吸収能を有する物
質は工業、農業、医療および化粧品などの多くの応用分
野で広く使用されている。これらの利用はこの物質の液
体吸収能と保持力に基づくものである。もし、事前に水
または水性溶液によつて満たしておくならば、このよう
な物質はモイスチヤー・リザーバーとして用いることの
できるものである。
質は工業、農業、医療および化粧品などの多くの応用分
野で広く使用されている。これらの利用はこの物質の液
体吸収能と保持力に基づくものである。もし、事前に水
または水性溶液によつて満たしておくならば、このよう
な物質はモイスチヤー・リザーバーとして用いることの
できるものである。
吸収する液体の量が比較的少ない場合には、多くの多孔
性および親水性の物質をその能力に応じて利用すること
ができる。たとえば、おがくず、けいそう土、スター
チ、織布、そしてスポンジ類などがある。しかしなが
ら、もしより多量の液体を比較的少ない量の吸収性物質
によつて吸収させようとするのであれば、より一層効果
的な態様というものがとられなければならない。このこ
とから架橋、親水性ポリマー類を用いることがこれらが
膨潤によつて液体を吸収することから好ましいのであ
る。たとえばこのような物質としては水溶解性の低い、
変性ポリサツカライド、架橋ポリアクリルおよびポリメ
タクリル酸とそれらの誘導体、そして架橋ポリビニルア
ルコールおよびポリエチレンオキシド類がある。
性および親水性の物質をその能力に応じて利用すること
ができる。たとえば、おがくず、けいそう土、スター
チ、織布、そしてスポンジ類などがある。しかしなが
ら、もしより多量の液体を比較的少ない量の吸収性物質
によつて吸収させようとするのであれば、より一層効果
的な態様というものがとられなければならない。このこ
とから架橋、親水性ポリマー類を用いることがこれらが
膨潤によつて液体を吸収することから好ましいのであ
る。たとえばこのような物質としては水溶解性の低い、
変性ポリサツカライド、架橋ポリアクリルおよびポリメ
タクリル酸とそれらの誘導体、そして架橋ポリビニルア
ルコールおよびポリエチレンオキシド類がある。
しかしながら、これらの物質の多くのものは液体吸収と
膨潤によつて機械的強度を失ない、粘着性を増大させ
る。このためその使用は限定される。
膨潤によつて機械的強度を失ない、粘着性を増大させ
る。このためその使用は限定される。
英国特許(GB-A)第1594389号は、かんてん溶液のような
ゲル化可能なポリサツカライドおよび/または蛋白質も
しくはポリペプチドの溶液中においてアクリルアミド等
の親水性のアクリル酸またはメタクリル酸の誘導体を適
宜な架橋剤を用いて重合反応させることによつて傷被覆
材(wound dressings)に好適に用いられる柔らかくて、
じようぶなハイドロゲルを製造する方法を開示してい
る。
ゲル化可能なポリサツカライドおよび/または蛋白質も
しくはポリペプチドの溶液中においてアクリルアミド等
の親水性のアクリル酸またはメタクリル酸の誘導体を適
宜な架橋剤を用いて重合反応させることによつて傷被覆
材(wound dressings)に好適に用いられる柔らかくて、
じようぶなハイドロゲルを製造する方法を開示してい
る。
このようにして製造されたハイドロゲルは大きな水含有
率を有するものであるが、英国特許(GB-A)第2036042号
においてはこの英国特許(GB-A)第1594389号のハイドロ
ゲルを乾燥して吸収によつて元の膨潤ハイドロゲルにも
どすことのできる保存用の状態のものにすることが提案
されている。
率を有するものであるが、英国特許(GB-A)第2036042号
においてはこの英国特許(GB-A)第1594389号のハイドロ
ゲルを乾燥して吸収によつて元の膨潤ハイドロゲルにも
どすことのできる保存用の状態のものにすることが提案
されている。
この発明の発明者らの実験によつても、このような乾燥
ハイドロゲルは膨潤状態にもどすことができることを確
認しているが、他方で乾燥の条件に関係なしに乾燥物質
は元の膨潤能を大きく失ない、吸収性物質としての価値
を低減させることが見出されている。
ハイドロゲルは膨潤状態にもどすことができることを確
認しているが、他方で乾燥の条件に関係なしに乾燥物質
は元の膨潤能を大きく失ない、吸収性物質としての価値
を低減させることが見出されている。
この発明者らは驚くべきことに、もしこのハイドロゲル
を乾燥の前に強塩基によつて処理すると、膨潤能の喪失
を回避できるばかりか、その吸収、膨潤能を未乾燥ハイ
ドロゲル以上のレベルにまで増大させることを見出した
のである。
を乾燥の前に強塩基によつて処理すると、膨潤能の喪失
を回避できるばかりか、その吸収、膨潤能を未乾燥ハイ
ドロゲル以上のレベルにまで増大させることを見出した
のである。
従つて、ひとつの観点としてはこの発明はゲル化可能ポ
リサツカライドおよび/または蛋白質もしくはポリペプ
チドに親水性アクリル酸またはメタクリル酸誘導体を分
散(interspersed)させてなる水含有の有機ハイドロゲル
に塩基を浸透させ、このハイドロゲルのpHを塩基処理の
間に少くとも9にまで上昇させ、ハイドロゲルの水性媒
体の保持力または吸収能を向上させることからなる親水
性ポリマー物質の製造方法を提供するものである。
リサツカライドおよび/または蛋白質もしくはポリペプ
チドに親水性アクリル酸またはメタクリル酸誘導体を分
散(interspersed)させてなる水含有の有機ハイドロゲル
に塩基を浸透させ、このハイドロゲルのpHを塩基処理の
間に少くとも9にまで上昇させ、ハイドロゲルの水性媒
体の保持力または吸収能を向上させることからなる親水
性ポリマー物質の製造方法を提供するものである。
更に別の観点からはこの発明は、上述の方法によつて製
造される乾燥状態もしくは水または他の水性液体によつ
て膨潤された状態の親水性ポリマー物質を提供するもの
である。
造される乾燥状態もしくは水または他の水性液体によつ
て膨潤された状態の親水性ポリマー物質を提供するもの
である。
この発明の方法において取扱われる水分含有の有機ハイ
ドロゲルは、好ましくは英国特許(GB-A)第1594389号に
開示されたタイプのハイドロゲルである。従つて親水性
のアクリル酸またはメタクリル酸の誘導体は好ましくは
アミド、より好ましくはアクリルアミド、もしくは多価
アルカノールとのエステル、好ましくはグリセロール、
エリスリトールまたはペンタエリスリトールのような3
価もしくはそれ以上のC1〜C6アルカノールとのエステ
ルとする。交叉結合剤としては、少くとも2個の二重結
合を含有する常用の交叉結合剤、例えばN,N′−メチレ
ン−ビス−アクリルアミドを用いることができる。
ドロゲルは、好ましくは英国特許(GB-A)第1594389号に
開示されたタイプのハイドロゲルである。従つて親水性
のアクリル酸またはメタクリル酸の誘導体は好ましくは
アミド、より好ましくはアクリルアミド、もしくは多価
アルカノールとのエステル、好ましくはグリセロール、
エリスリトールまたはペンタエリスリトールのような3
価もしくはそれ以上のC1〜C6アルカノールとのエステ
ルとする。交叉結合剤としては、少くとも2個の二重結
合を含有する常用の交叉結合剤、例えばN,N′−メチレ
ン−ビス−アクリルアミドを用いることができる。
ゲル化可能なポリサツカライドとしては様々なゲル化可
能蛋白質およびポリペプチドが用いられるが、アガロー
スまたはかんてんが好ましい。
能蛋白質およびポリペプチドが用いられるが、アガロー
スまたはかんてんが好ましい。
水性成分を除いてはハイドロゲルは10〜90重量%のアク
リルもしくはメタクリルポリマーと9〜10重量%のポリ
サツカライド、蛋白質またはポリペプチドからなること
が好ましい。特に好ましくはこのハイドロゲルは60〜95
重量%のアクリルもしくはメタクリルポリマーからなる
ものとする。
リルもしくはメタクリルポリマーと9〜10重量%のポリ
サツカライド、蛋白質またはポリペプチドからなること
が好ましい。特に好ましくはこのハイドロゲルは60〜95
重量%のアクリルもしくはメタクリルポリマーからなる
ものとする。
またこのハイドロゲルは透明であることが好ましい。こ
の発明の親水性ポリマー物質を傷被覆材に用いる場合に
は透明であることによつて該被覆材を通して傷の状態を
観察することができるからである。更にこのハイドロゲ
ルには適宜に糸状物または網状物のような補強材、もし
くは生理的活性物質を含有させてもよい。
の発明の親水性ポリマー物質を傷被覆材に用いる場合に
は透明であることによつて該被覆材を通して傷の状態を
観察することができるからである。更にこのハイドロゲ
ルには適宜に糸状物または網状物のような補強材、もし
くは生理的活性物質を含有させてもよい。
この発明の方法においては、英国特許(GB-A)第1594389
号に従つて製造したもの等のハイドロゲルを塩基によつ
て処理する前に水洗するのが好ましい。塩基としては有
機または無機のものを用いることができる。適当な塩基
としてはアルカル金属水酸化物、第四級アンモニウム水
酸化物、アンモニア、水溶性有機アミン類およびそれら
の混合物がある。
号に従つて製造したもの等のハイドロゲルを塩基によつ
て処理する前に水洗するのが好ましい。塩基としては有
機または無機のものを用いることができる。適当な塩基
としてはアルカル金属水酸化物、第四級アンモニウム水
酸化物、アンモニア、水溶性有機アミン類およびそれら
の混合物がある。
アミン類のpka値は概略的には少くとも8のものとすべ
きであるが、好適なアミンは広い範囲から適宜に選択す
ることができる。アミノ基については第一級、第二級、
第三級もしくは複素環のものとすることができる。窒素
原子に結合する置換基としては脂肪族もしくは脂環式の
ものとすることができる。分子量が100以下のアミン類
が好ましいものである。
きであるが、好適なアミンは広い範囲から適宜に選択す
ることができる。アミノ基については第一級、第二級、
第三級もしくは複素環のものとすることができる。窒素
原子に結合する置換基としては脂肪族もしくは脂環式の
ものとすることができる。分子量が100以下のアミン類
が好ましいものである。
塩基による浸透処理はたとえばスプレー処理や混合処理
による等、ハイドロゲルの表面に直接塩基を適用するこ
とによつて行なうことができる。アンモニア、80℃の
温度までの範囲でガス状であるアミン類、そして特に好
ましくは沸点が70℃より大きくないアミン類やその他
のこのような温度範囲において高い蒸気圧を示す塩基を
使用する場合には、ハイドロゲルをガスまたは蒸気状の
塩基の雰囲気中に保持することによつて処理してもよ
い。しかしながら、最も好ましい方法は塩基の水性溶液
中においてハイドロゲルに吸収させることである。
による等、ハイドロゲルの表面に直接塩基を適用するこ
とによつて行なうことができる。アンモニア、80℃の
温度までの範囲でガス状であるアミン類、そして特に好
ましくは沸点が70℃より大きくないアミン類やその他
のこのような温度範囲において高い蒸気圧を示す塩基を
使用する場合には、ハイドロゲルをガスまたは蒸気状の
塩基の雰囲気中に保持することによつて処理してもよ
い。しかしながら、最も好ましい方法は塩基の水性溶液
中においてハイドロゲルに吸収させることである。
ハイドロゲルに吸収処理させる水性容液としては少くと
も0.2重量%のアルカリ金属水酸化物を含有する溶液、
少くとも0.5重量%のアンモニアを含有する溶液および
少くとも1.0重量%の有機アミンを含有する溶液が好ま
しい。
も0.2重量%のアルカリ金属水酸化物を含有する溶液、
少くとも0.5重量%のアンモニアを含有する溶液および
少くとも1.0重量%の有機アミンを含有する溶液が好ま
しい。
ハイドロゲルの浸透処理を水性塩基を用いて行なう場合
には、常温条件下で減圧ないしは加圧下に行なうことが
できる。
には、常温条件下で減圧ないしは加圧下に行なうことが
できる。
このハイドロゲルの塩基処理は1種もしくはそれ以上の
塩基を用いて一段階で、または同一もしくは異なつた塩
基を用いて複数段階で行なうことができる。更にハイド
ロゲルを溶液中の塩基によつて処理する場合には、ハイ
ドロゲルは次のような他の物質を用いて処理してもよ
い。すなわち、たとえば塩基の浸透効果を改善するため
に溶媒類を添加することができる。また、生理的活性剤
を添加することができる。この活性剤をこの発明の物質
に含浸させることによつて傷被覆材に用いる場合等にお
いては、この活性剤が放散されるのである。
塩基を用いて一段階で、または同一もしくは異なつた塩
基を用いて複数段階で行なうことができる。更にハイド
ロゲルを溶液中の塩基によつて処理する場合には、ハイ
ドロゲルは次のような他の物質を用いて処理してもよ
い。すなわち、たとえば塩基の浸透効果を改善するため
に溶媒類を添加することができる。また、生理的活性剤
を添加することができる。この活性剤をこの発明の物質
に含浸させることによつて傷被覆材に用いる場合等にお
いては、この活性剤が放散されるのである。
塩基処理が水性溶液による場合には、ハイドロゲルはそ
の溶液の多くを吸収して膨潤するようにすべきであり、
またその後に、乾燥処理によつて水分の大部分が蒸発除
去されるようにすべきである。このため浸透に必要とさ
れる水性塩基の溶液は最小限の量で使用するのが好まし
く、それゆえにハイドロゲルの処理に際してpHを少くと
も9とする必要な濃度において溶液を用いるのが好まし
い。
の溶液の多くを吸収して膨潤するようにすべきであり、
またその後に、乾燥処理によつて水分の大部分が蒸発除
去されるようにすべきである。このため浸透に必要とさ
れる水性塩基の溶液は最小限の量で使用するのが好まし
く、それゆえにハイドロゲルの処理に際してpHを少くと
も9とする必要な濃度において溶液を用いるのが好まし
い。
塩基によるハイドロゲルの浸透処理は0〜40℃の温度、
特に好ましくは常温において実施する。
特に好ましくは常温において実施する。
この処理は通常は10〜50時間継続して行なう。わずか1
時間後には膨潤能の著しい増大が観察される。他方、処
理時間の長さには基本的には何らの制約もないが、膨潤
能は処理時間を長くすることによつて限界値にまで達す
ることから処理時間の延長は無意味なものとなる。
時間後には膨潤能の著しい増大が観察される。他方、処
理時間の長さには基本的には何らの制約もないが、膨潤
能は処理時間を長くすることによつて限界値にまで達す
ることから処理時間の延長は無意味なものとなる。
塩基処理の後に、多量の水または水性溶液を吸収するこ
とのできる親水性ポリマー物質とするために、このハイ
ドロゲルを乾燥する。
とのできる親水性ポリマー物質とするために、このハイ
ドロゲルを乾燥する。
乾燥処理は大きな吸収能を得るために実質的にすべての
水分を回収するまで継続してもよいし、もしくは水分の
一部分のみを回収し、より小さな吸収能を有し且つ生理
学的にも問題のない物質とすることもできる。この点に
おいて、塩基処理済みのハイドロゲルの部分乾燥はハイ
ドロゲルの固体成分が4〜8重量%の割合で存在するも
のとすることが特に望ましい。
水分を回収するまで継続してもよいし、もしくは水分の
一部分のみを回収し、より小さな吸収能を有し且つ生理
学的にも問題のない物質とすることもできる。この点に
おいて、塩基処理済みのハイドロゲルの部分乾燥はハイ
ドロゲルの固体成分が4〜8重量%の割合で存在するも
のとすることが特に望ましい。
乾燥は80℃をこえない温度、一般的には0〜80℃、
特に好ましくは40〜50℃の温度で行なうのが効果的であ
る。より高い温度での乾燥は、より低い温度での乾燥が
処理スピードの低下をもたらすのに対して膨潤能を減少
させる。このような制限とは別に、通常使用されている
乾燥方法および装置を使用することができる。
特に好ましくは40〜50℃の温度で行なうのが効果的であ
る。より高い温度での乾燥は、より低い温度での乾燥が
処理スピードの低下をもたらすのに対して膨潤能を減少
させる。このような制限とは別に、通常使用されている
乾燥方法および装置を使用することができる。
塩基処理において、アンモニアまたは低分子量アミン等
の揮発性の大きな塩基を使用する場合には、これらの塩
基は乾燥の過程で蒸発する。実質的に中性となつた製品
物質から分離されたこの蒸気から塩基を回収してもよ
い。この蒸発による効果は中性のpH値が望ましい化粧、
医療およびその他の用途においては特に有利なものであ
る。それに代わるものとして、最終製品のpH値を所望の
ものとするために塩基処理ハイドロゲルを乾燥処理前に
洗浄し、過剰の塩基を回収してもよい。このような洗浄
工程においては生理的活性物質を所望により適宜にハイ
ドロゲルに導入してもよい。しかしながら洗浄はおのず
と乾燥工程において回収する必要のある水分量を増加さ
せる。このため洗浄が必要でないアンモニアのような揮
発性の塩基を使用するのが好ましい。
の揮発性の大きな塩基を使用する場合には、これらの塩
基は乾燥の過程で蒸発する。実質的に中性となつた製品
物質から分離されたこの蒸気から塩基を回収してもよ
い。この蒸発による効果は中性のpH値が望ましい化粧、
医療およびその他の用途においては特に有利なものであ
る。それに代わるものとして、最終製品のpH値を所望の
ものとするために塩基処理ハイドロゲルを乾燥処理前に
洗浄し、過剰の塩基を回収してもよい。このような洗浄
工程においては生理的活性物質を所望により適宜にハイ
ドロゲルに導入してもよい。しかしながら洗浄はおのず
と乾燥工程において回収する必要のある水分量を増加さ
せる。このため洗浄が必要でないアンモニアのような揮
発性の塩基を使用するのが好ましい。
この発明の親水性物質は、使用する態様に応じて多様な
形状および大きさとすることができる。たとえばブロツ
ク、ロツド、シート、ストツプ、糸、粒状物、細粉など
である。所望の形状は塩基処理および乾燥処理の前にハ
イドロゲルを所定の形に形成するか、もしくは塩基処理
および乾燥終了後に切断、粉砕もしくはその他の形状変
換をほどこすことによつて実現することができる。当然
のことではあるが、処理されるハイドロゲルの形状に応
じて塩基処理および乾燥の正確な条件の適用が必要とさ
れる。しかしながら、このような変換は熟練者にまかせ
るのが望ましい。
形状および大きさとすることができる。たとえばブロツ
ク、ロツド、シート、ストツプ、糸、粒状物、細粉など
である。所望の形状は塩基処理および乾燥処理の前にハ
イドロゲルを所定の形に形成するか、もしくは塩基処理
および乾燥終了後に切断、粉砕もしくはその他の形状変
換をほどこすことによつて実現することができる。当然
のことではあるが、処理されるハイドロゲルの形状に応
じて塩基処理および乾燥の正確な条件の適用が必要とさ
れる。しかしながら、このような変換は熟練者にまかせ
るのが望ましい。
この発明の親水性物質をブロツク、ロツド、シート、ス
トリツプ、または糸状の形態にあるものとする場合に
は、この物質の少くともひとつのデイメンシヨンは5cm
より大きくないもの、特に好ましくは0.5〜5mm、膨潤
状態で約1cm程度のものとする。粉末もしくは粒状とす
る場合には、好ましくは乾燥状態の平均粒子径が2mmよ
り大きくないもの、特に好ましくは0.1〜0.5mmとする。
トリツプ、または糸状の形態にあるものとする場合に
は、この物質の少くともひとつのデイメンシヨンは5cm
より大きくないもの、特に好ましくは0.5〜5mm、膨潤
状態で約1cm程度のものとする。粉末もしくは粒状とす
る場合には、好ましくは乾燥状態の平均粒子径が2mmよ
り大きくないもの、特に好ましくは0.1〜0.5mmとする。
ひとつの好ましい観点からは、この発明の塩基処理およ
び乾燥された物質は高い吸収性能を水性液体に対して有
する粉末とするために粉砕してもよい。
び乾燥された物質は高い吸収性能を水性液体に対して有
する粉末とするために粉砕してもよい。
この発明に従つて乾燥した親水性物質を水性溶液中にお
いて膨潤させる場合には、適度な強度の柔らかなゲルを
得る。このゲルの重量と容量は未処理のハイドロゲルを
飽和させる場合に得られるものより実質的に大きなもの
とすることができる。またこの発明によつて製造した粉
末は、水性溶液中において再膨潤させると柔らかでわず
かに粒状のペーストになる。これらのペーストは添加さ
れた液体の容量が飽和状態の容量以下である限りはその
吸収能の一部を保持するのである。
いて膨潤させる場合には、適度な強度の柔らかなゲルを
得る。このゲルの重量と容量は未処理のハイドロゲルを
飽和させる場合に得られるものより実質的に大きなもの
とすることができる。またこの発明によつて製造した粉
末は、水性溶液中において再膨潤させると柔らかでわず
かに粒状のペーストになる。これらのペーストは添加さ
れた液体の容量が飽和状態の容量以下である限りはその
吸収能の一部を保持するのである。
前述の方法によつて乾燥ハイドロゲルを製造すること
と、この乾燥ハイドロゲルを細砕して粉末にすること、
そして水または水性溶液の制御された量を用いて再膨潤
させることが特に有利である。最終製品の固体分の含有
割合は好ましくは2〜20重量%であり、より好ましくは
4〜8重量%、そして特に好ましくは約6.5重量%であ
る。この約6.5重量%の固体成分を有する部分水和製品
は、一般的には少くとも自重の約50重量%の水または
他の水性液体を吸収することが可能であり、また事前に
吸収させておいた生理活性または有用な物質のいかなる
ものでも放散させることができるのである。
と、この乾燥ハイドロゲルを細砕して粉末にすること、
そして水または水性溶液の制御された量を用いて再膨潤
させることが特に有利である。最終製品の固体分の含有
割合は好ましくは2〜20重量%であり、より好ましくは
4〜8重量%、そして特に好ましくは約6.5重量%であ
る。この約6.5重量%の固体成分を有する部分水和製品
は、一般的には少くとも自重の約50重量%の水または
他の水性液体を吸収することが可能であり、また事前に
吸収させておいた生理活性または有用な物質のいかなる
ものでも放散させることができるのである。
ハイドロゲルに効果的に吸収させておくことのできる生
理的活性物質には、生理食塩、カルシウム、マグネシウ
ムおよび/またはカリウムイオンおよび亜鉛イオン(細
胞の成長に有効な作用をもつ)のような電解質類があ
る。アミノ酸類をスキンケアもしくは傷の栄養剤のよう
に栄養分として含有させてもよい。亜鉛イオンは亜鉛ア
スパルテート、もしくは亜鉛タウリンのように酸性アミ
ノ酸の亜鉛塩として適宜に結合させておいてもよい。亜
鉛アルフエートを亜鉛イオンの好適な供給源としてもよ
い。また、このハイドロゲルには防腐剤または抗菌剤の
ような抗バクテリア性物質の1種以上のものを効果的に
含有させてもよい。これらのものは抗毒物作用効果を示
すタウロリジン(taurolidine)およびタウラルタム(taur
ultam)のようなメチロールトランスフアー剤として有利
である。
理的活性物質には、生理食塩、カルシウム、マグネシウ
ムおよび/またはカリウムイオンおよび亜鉛イオン(細
胞の成長に有効な作用をもつ)のような電解質類があ
る。アミノ酸類をスキンケアもしくは傷の栄養剤のよう
に栄養分として含有させてもよい。亜鉛イオンは亜鉛ア
スパルテート、もしくは亜鉛タウリンのように酸性アミ
ノ酸の亜鉛塩として適宜に結合させておいてもよい。亜
鉛アルフエートを亜鉛イオンの好適な供給源としてもよ
い。また、このハイドロゲルには防腐剤または抗菌剤の
ような抗バクテリア性物質の1種以上のものを効果的に
含有させてもよい。これらのものは抗毒物作用効果を示
すタウロリジン(taurolidine)およびタウラルタム(taur
ultam)のようなメチロールトランスフアー剤として有利
である。
特に好ましい添加剤は亜鉛アスパルテートであり、最終
製品に亜鉛イオンとして0.01〜0.5重量%、好ましくは
0.1〜0.25重量%の濃度で存在させるのが有利である。
製品に亜鉛イオンとして0.01〜0.5重量%、好ましくは
0.1〜0.25重量%の濃度で存在させるのが有利である。
生理的活性物質については乾燥ハイドロゲルを活性物質
の溶液によつて膨潤させるか、または乾燥粉末状の活性
物質を乾燥粉末ハイドロゲルと混合し、次いで水もしく
は水性溶液を用いて膨潤させることによつて導入するこ
とができる。
の溶液によつて膨潤させるか、または乾燥粉末状の活性
物質を乾燥粉末ハイドロゲルと混合し、次いで水もしく
は水性溶液を用いて膨潤させることによつて導入するこ
とができる。
この発明の親水性物質は大きな水吸収能が必要とされる
多くの用途において使用されうるもので、たとえば傷被
覆材、衛生ナプキンおよびタンポン、おしめおよび化粧
品・医薬製剤の製造などに用いられる。
多くの用途において使用されうるもので、たとえば傷被
覆材、衛生ナプキンおよびタンポン、おしめおよび化粧
品・医薬製剤の製造などに用いられる。
次にこの発明の実施例を示す。これらの実施例は限定的
なものではない(特にことわりのない限り“百分率
(%)”および“部”は、重量基準のものである)。
なものではない(特にことわりのない限り“百分率
(%)”および“部”は、重量基準のものである)。
実施例1 20gのかんてんを攪拌しながら880gの脱イオン水
に懸濁され、完全に溶解するまで95℃に加熱した。7
0gのアクリルアミドと1.84gのN,N′−メチレン−ビ
ス−アクリルアミドを含有する1の第二水性溶液を常
温において作製し、これを第一溶液に加えて十分に混合
させる。攪拌を続けながら60gの水に溶解させた2.2
gのN,N,N′,N′−テトラキス−(2−ヒドロキシプ
ロピル)−エチレンジアミン、次いで40gの水に溶解
させたアンモニウムパーオキシジサルフエートの1.26g
を添加する。
に懸濁され、完全に溶解するまで95℃に加熱した。7
0gのアクリルアミドと1.84gのN,N′−メチレン−ビ
ス−アクリルアミドを含有する1の第二水性溶液を常
温において作製し、これを第一溶液に加えて十分に混合
させる。攪拌を続けながら60gの水に溶解させた2.2
gのN,N,N′,N′−テトラキス−(2−ヒドロキシプ
ロピル)−エチレンジアミン、次いで40gの水に溶解
させたアンモニウムパーオキシジサルフエートの1.26g
を添加する。
この混合物は50〜55℃の温度にあり、そして直ちに重合
を開始する。10分後にはゲル点に達し、一晩かけて冷
却する。この間に重合は完了する。
を開始する。10分後にはゲル点に達し、一晩かけて冷
却する。この間に重合は完了する。
淡黄色のわずかに濁つた状態のゲルを小さな5mm立方体
に切断する。清浄な流水によつて24時間洗浄し可溶性
不純物分を除去する。
に切断する。清浄な流水によつて24時間洗浄し可溶性
不純物分を除去する。
この洗浄によつてゲルは元の重量の135%まで膨潤す
る。
る。
100重量部の洗浄ゲルを10%の水性アンモニア溶液
の20重量部を用いて、異なつた長さの時間浸せき処理
する。この処理の終了後過剰の液体を除去する。
の20重量部を用いて、異なつた長さの時間浸せき処理
する。この処理の終了後過剰の液体を除去する。
実施例2 実施例1の洗浄したゲルを循環エアーオーブン内におい
て50℃で乾燥する。乾燥された製品をその粒径が0.31
5mmよりも小さなものに粉砕する。
て50℃で乾燥する。乾燥された製品をその粒径が0.31
5mmよりも小さなものに粉砕する。
水吸収の度合を測定するため23mm径、50mm長で一端
が微細ナイロンシーブで閉じられた中空プラスチツクシ
リンダーを用いた。100mgの乾燥ゲル粉末をこのシー
ブ上のシリンダー内に装入し、シリンダーの上記端を蒸
留水中に浸す。シーブを通じて水がシリンダー内部に入
り粉末は膨潤し周囲の水のレベル以上にまで水を吸上げ
る。5分後にシリンダーを乾燥フイルター紙の上に置
き、過剰の水分が除去されるようにする。6分間が経過
した後に湿潤ゲル粉末の重量を測る。湿潤ゲルの乾燥ゲ
ルに対する重量比を、吸収能を特徴づけるものとして用
いる。
が微細ナイロンシーブで閉じられた中空プラスチツクシ
リンダーを用いた。100mgの乾燥ゲル粉末をこのシー
ブ上のシリンダー内に装入し、シリンダーの上記端を蒸
留水中に浸す。シーブを通じて水がシリンダー内部に入
り粉末は膨潤し周囲の水のレベル以上にまで水を吸上げ
る。5分後にシリンダーを乾燥フイルター紙の上に置
き、過剰の水分が除去されるようにする。6分間が経過
した後に湿潤ゲル粉末の重量を測る。湿潤ゲルの乾燥ゲ
ルに対する重量比を、吸収能を特徴づけるものとして用
いる。
次のような結果が得られた。
実施例3 実施例1に説明された方法を用いて異なつた濃度のアン
モニア溶液により、このアンモニア溶液20重量部対洗
浄されたゲル100重量部の比率で、20時間浸漬処理
されたハイドロゲルを作製した。
モニア溶液により、このアンモニア溶液20重量部対洗
浄されたゲル100重量部の比率で、20時間浸漬処理
されたハイドロゲルを作製した。
実施例4 実施例3の洗浄ゲルを50℃で乾燥し、得られた製品を
実施例2のようにして試験した。
実施例2のようにして試験した。
次のような結果が得られた。
実施例2および4において作製されたすべての試料は、
その吸収能に対応する量よりも少ない量の水を加えると
硬質のわずかに粒状のペーストを形成する。これらのペ
ーストは指示紙に対して実質的に中性の反応(pH=7.0
〜7.5)を示す。
その吸収能に対応する量よりも少ない量の水を加えると
硬質のわずかに粒状のペーストを形成する。これらのペ
ーストは指示紙に対して実質的に中性の反応(pH=7.0
〜7.5)を示す。
実施例5 実施例1の製造方法に類似の態様として、10gのかん
てんと570gの水との熱溶液を31.8gのアクリルアミ
ド、0.76gのN,N′−メチレン−ビス−アクリルアミド
および0.15gのN,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジ
アミンと357gの水とからなる溶液と混合する。1.6
gのアンモニウムパーオキシジサルフエートの25%溶
液を加えると重合が開始する。ゲル点に達する前にこの
混合物をゴムガスケツトによつて分離されたガラスシー
トの間に注入する。重合と冷却の後に厚さ3.5mmのハイ
ドロゲルのシートを得る。これらのシートを流動水と空
気の吹込みによる攪拌によつて24時間洗浄する。次い
でシートの一部を直ちに乾燥する。またその他のシート
は最初にガス状のアンモニアで処理する。そのためにデ
シケーターの底部を、3cmの深さの25%の濃度のアン
モニア溶液の層でカバーする。
てんと570gの水との熱溶液を31.8gのアクリルアミ
ド、0.76gのN,N′−メチレン−ビス−アクリルアミド
および0.15gのN,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジ
アミンと357gの水とからなる溶液と混合する。1.6
gのアンモニウムパーオキシジサルフエートの25%溶
液を加えると重合が開始する。ゲル点に達する前にこの
混合物をゴムガスケツトによつて分離されたガラスシー
トの間に注入する。重合と冷却の後に厚さ3.5mmのハイ
ドロゲルのシートを得る。これらのシートを流動水と空
気の吹込みによる攪拌によつて24時間洗浄する。次い
でシートの一部を直ちに乾燥する。またその他のシート
は最初にガス状のアンモニアで処理する。そのためにデ
シケーターの底部を、3cmの深さの25%の濃度のアン
モニア溶液の層でカバーする。
洗浄ゲルシートは、この液体表面から10cm上部にある
ステンレススチールスクリーンの上に置く。デシケータ
ーを密閉し、空気を排除するために部分排気する。20
時間後処理されたゲルシートを循環エアーオーブンに移
し45℃で乾燥する。
ステンレススチールスクリーンの上に置く。デシケータ
ーを密閉し、空気を排除するために部分排気する。20
時間後処理されたゲルシートを循環エアーオーブンに移
し45℃で乾燥する。
乾燥ゲルシートは薄く無色透明で、いくぶんかもろいフ
イルムであつた。これらの水吸収能は、常温下で水中に
浸せきする前とその過程での重量の測定によつて判定し
た。
イルムであつた。これらの水吸収能は、常温下で水中に
浸せきする前とその過程での重量の測定によつて判定し
た。
膨潤したシートは、柔らかで革のような感触をもつてい
る。処理物質の水吸収は未処理のものより2.5倍も大き
い。フイルムの厚さに関しての膨潤の効果は他の二つの
デイメンシヨンのものの効果よりも一層顕著であつた。
る。処理物質の水吸収は未処理のものより2.5倍も大き
い。フイルムの厚さに関しての膨潤の効果は他の二つの
デイメンシヨンのものの効果よりも一層顕著であつた。
実施例6 実施例1に従つて作製した洗浄ハイドロゲルの250g
の試料を、50mの1%水酸化ナトリウムまたは水酸
化カリウムと混合し、塩基処理の間放置した。塩基処理
済みのハイドロゲルの水をきり、次いで実施例2の試験
に先立つて循環エアーオーブン内において乾燥した。
の試料を、50mの1%水酸化ナトリウムまたは水酸
化カリウムと混合し、塩基処理の間放置した。塩基処理
済みのハイドロゲルの水をきり、次いで実施例2の試験
に先立つて循環エアーオーブン内において乾燥した。
次のような結果が得られた。
pH値については、カラー指示ステイツクを用い湿潤状態
において測定した。
において測定した。
もし中性pHの物質が必要であるならば、この実施例の塩
基処理ゲルを、乾燥処理の前に流水によつて洗浄しても
よい。
基処理ゲルを、乾燥処理の前に流水によつて洗浄しても
よい。
実施例7 実施例6にならつて、洗浄ハイドロゲルの250gの試
料を、種々の量と強度の異なつた種類の有機塩基を用い
て処理し、水をきりそして試験した。
料を、種々の量と強度の異なつた種類の有機塩基を用い
て処理し、水をきりそして試験した。
次のような結果を得た。
実施例8 実施例1に示した方法に従つてハイドロゲルの作製と洗
浄を行つた。
浄を行つた。
試料を二つの部分に分け、ひとつは直ちに循環エアブロ
ーオーブン内において45℃で乾燥した。他のひとつは
常温下で100部のハイドロゲルに対して25%アンモ
ニア濃度の溶液20重量部を用い24時間処理した。次
いで同様にして乾燥した。この二つの試料を0.315mmよ
りも小さな粒子径のものに粉砕した。
ーオーブン内において45℃で乾燥した。他のひとつは
常温下で100部のハイドロゲルに対して25%アンモ
ニア濃度の溶液20重量部を用い24時間処理した。次
いで同様にして乾燥した。この二つの試料を0.315mmよ
りも小さな粒子径のものに粉砕した。
均一ペーストを作製するために、6.5gの乾燥ハイドロ
ゲル粉末を1あたり2.98g(40mMol)塩化カリウム
と3.33g(30mMol)塩化カルシウムを含有する93.5g
の水性溶液と混合し、得られた混合物を一晩貯留によつ
て均一化した。この塩化カリウム/塩化カルシウム溶液
は、傷をいやす優れた効果を示すものとして知られてい
る。
ゲル粉末を1あたり2.98g(40mMol)塩化カリウム
と3.33g(30mMol)塩化カルシウムを含有する93.5g
の水性溶液と混合し、得られた混合物を一晩貯留によつ
て均一化した。この塩化カリウム/塩化カルシウム溶液
は、傷をいやす優れた効果を示すものとして知られてい
る。
水および血清についての有用なモデルとして考えられる
生理的(0.9%)食塩水に対しての残留吸収能は次のように
して判定される。
生理的(0.9%)食塩水に対しての残留吸収能は次のように
して判定される。
5.0gのペーストを過剰(10m)の蒸留水または生
理食塩水によつて各々別に希釈する。1時間の後常温に
おいてこの混合物を過ロートに注ぎ分別された液体を
除去する。残留ハイドロゲルの重量の増加を元の重量に
対する百分率として判定する。
理食塩水によつて各々別に希釈する。1時間の後常温に
おいてこの混合物を過ロートに注ぎ分別された液体を
除去する。残留ハイドロゲルの重量の増加を元の重量に
対する百分率として判定する。
実施例9 実施例8に示した方法に従つて、ハイドロゲルの作製、
アンモニア処理、乾燥および粉末への粉砕を行う。
アンモニア処理、乾燥および粉末への粉砕を行う。
65重量部の乾燥ハイドロゲル粉末を、ボールミル内で
1重量部の亜鉛アスパルテートと十分に混合する。得ら
れる混合物の6.6gをビーカーに移し、スパチユラによ
つて攪拌しながら蒸留水(93.4m)を加え、膨潤させ
て柔らかなゲルペースト(100g)にする。
1重量部の亜鉛アスパルテートと十分に混合する。得ら
れる混合物の6.6gをビーカーに移し、スパチユラによ
つて攪拌しながら蒸留水(93.4m)を加え、膨潤させ
て柔らかなゲルペースト(100g)にする。
Claims (7)
- 【請求項1】親水性アクリル酸またはメタクリル酸誘導
体のポリマーが分散されているゲル化可能なポリサッカ
ライドおよび/または蛋白質またはポリペプチドからな
る水含有有機ハイドロゲルに、塩基を浸透させ、この塩
基による処理の間ハイドロゲルのpHを少なくとも9まで
上昇させることによって、ハイドロゲルの水性媒体の保
持または吸収能を増大させることからなる、親水性ポリ
マー物質の製造方法。 - 【請求項2】水含有有機ハイドロゲルが寒天でありそし
てアクリル酸誘導体のポリマーが交叉結合したアクリル
アミドである特許請求の範囲第1項記載の方法。 - 【請求項3】水含有有機ハイドロゲルが60〜90重量%の
アクリルまたはメタクリルポリマーからなる特許請求の
範囲第1項記載の方法。 - 【請求項4】塩基がアルカリ金属または第四級アンモニ
ウムの水酸化物、アンモニアまたは分子量100以下のア
ミンである特許請求の範囲第1項記載の方法。 - 【請求項5】水含有有機ハイドロゲルに少なくとも0.2
重量%のアルカリ金属水酸化物、少なくとも0.5重量%
のアンモニアまたは少なくとも1.0重量%のアミンを含
有する塩基の水性溶液を浸透させる特許請求の範囲第1
項記載の方法。 - 【請求項6】親水性アクリル酸またはメタクリル酸誘導
体のポリマーが分散されているゲル化可能なポリサッカ
ライドおよび/または蛋白質またはポリペプチドからな
る水含有有機ハイドロゲルに、塩基を浸透させ、この塩
基による処理の間ハイドロゲルのpHを少なくとも9まで
上昇させることによって、ハイドロゲルの水性媒体の保
持または吸収能を増大させ、そして塩基による処理の後
にハイドロゲルを80℃を越えない温度で乾燥させ、場合
により乾燥したハイドロゲルを粉末または粒状に粉砕す
ることからなる、親水性ポリマー物質の製造方法。 - 【請求項7】乾燥の前または乾燥の過程において、塩基
を除去する特許請求の範囲第6項記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB8415188 | 1984-06-14 | ||
GB848415188A GB8415188D0 (en) | 1984-06-14 | 1984-06-14 | Absorbent polymer material |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6157614A JPS6157614A (ja) | 1986-03-24 |
JPH0645662B2 true JPH0645662B2 (ja) | 1994-06-15 |
Family
ID=10562426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60128404A Expired - Lifetime JPH0645662B2 (ja) | 1984-06-14 | 1985-06-14 | 吸収性ポリマー物質の製造法 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0165074B1 (ja) |
JP (1) | JPH0645662B2 (ja) |
AT (1) | ATE50586T1 (ja) |
CA (1) | CA1266767A (ja) |
DE (1) | DE3576163D1 (ja) |
DK (1) | DK269685A (ja) |
ES (1) | ES8702463A1 (ja) |
GB (1) | GB8415188D0 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5196190A (en) * | 1990-10-03 | 1993-03-23 | Zenith Technology Corporation, Limited | Synthetic skin substitutes |
EP0789062B1 (en) * | 1994-10-24 | 2003-01-22 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Water-absorbent resin dispersion and polyurethane composition |
GB2384187A (en) * | 2002-01-22 | 2003-07-23 | Johnson & Johnson Medical Ltd | Particulate wound dressing |
AU2006350909B2 (en) | 2006-11-17 | 2013-07-04 | Sca Hygiene Products Ab | Absorbent articles comprising acidic cellulosic fibers and an organic zinc salt |
CN101534872A (zh) | 2006-11-17 | 2009-09-16 | Sca卫生用品公司 | 包括有机锌盐和抗菌剂或碱金属氯化物或碱土金属氯化物的吸收性物品 |
JP6509791B2 (ja) * | 2015-09-25 | 2019-05-08 | 積水化成品工業株式会社 | ハイドロゲル及びその製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51125468A (en) * | 1975-03-27 | 1976-11-01 | Sanyo Chem Ind Ltd | Method of preparing resins of high water absorbency |
CA1091411A (en) * | 1976-11-12 | 1980-12-16 | Frederick R. Smith | Alkali alloy fiber, shaped article comprising the same and method of preparing the same |
US4134863A (en) * | 1976-12-06 | 1979-01-16 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture | Highly absorbent graft copolymers of polyhydroxy polymers, acrylonitrile, and acrylic comonomers |
GB1594389A (en) * | 1977-06-03 | 1981-07-30 | Max Planck Gesellschaft | Dressing material for wounds |
AT371723B (de) * | 1978-11-15 | 1983-07-25 | Max Planck Gesellschaft | Transparentes fluessigkeitsverbandmaterial, und verfahren zu seiner herstellung |
-
1984
- 1984-06-14 GB GB848415188A patent/GB8415188D0/en active Pending
-
1985
- 1985-06-14 AT AT85304290T patent/ATE50586T1/de active
- 1985-06-14 CA CA000483977A patent/CA1266767A/en not_active Expired - Fee Related
- 1985-06-14 DK DK269685A patent/DK269685A/da not_active Application Discontinuation
- 1985-06-14 ES ES544175A patent/ES8702463A1/es not_active Expired
- 1985-06-14 EP EP85304290A patent/EP0165074B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1985-06-14 DE DE8585304290T patent/DE3576163D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1985-06-14 JP JP60128404A patent/JPH0645662B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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---|---|
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CA1266767A (en) | 1990-03-20 |
EP0165074B1 (en) | 1990-02-28 |
ES544175A0 (es) | 1987-01-01 |
EP0165074A3 (en) | 1987-03-04 |
GB8415188D0 (en) | 1984-07-18 |
ATE50586T1 (de) | 1990-03-15 |
EP0165074A2 (en) | 1985-12-18 |
ES8702463A1 (es) | 1987-01-01 |
DK269685D0 (da) | 1985-06-14 |
JPS6157614A (ja) | 1986-03-24 |
DK269685A (da) | 1985-12-15 |
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