JPH0644432Y2 - 香りを芳香させる装置 - Google Patents
香りを芳香させる装置Info
- Publication number
- JPH0644432Y2 JPH0644432Y2 JP1986161683U JP16168386U JPH0644432Y2 JP H0644432 Y2 JPH0644432 Y2 JP H0644432Y2 JP 1986161683 U JP1986161683 U JP 1986161683U JP 16168386 U JP16168386 U JP 16168386U JP H0644432 Y2 JPH0644432 Y2 JP H0644432Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adsorbent
- liquid
- shaft
- fixed shaft
- perfume
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、簡単な装置で液体香料の芳香性を高めること
ができるようになした香りを芳香させる装置に関する。
ができるようになした香りを芳香させる装置に関する。
従来、液体香料の香りを芳香させるために色々な形でフ
ェルト芯が利用されてきた。これは、液体香料に浸漬し
たフェルトの一端から液体香料が毛管現象により浸透し
てきて、空気にふれているフェルトの他方から芳香する
ようにしたものである。しかしながら、これは毛管現象
による浸漬湿潤作用のみを利用して芳香させるものであ
ることから、高い芳香性を効率よく芳香させることはで
きない。
ェルト芯が利用されてきた。これは、液体香料に浸漬し
たフェルトの一端から液体香料が毛管現象により浸透し
てきて、空気にふれているフェルトの他方から芳香する
ようにしたものである。しかしながら、これは毛管現象
による浸漬湿潤作用のみを利用して芳香させるものであ
ることから、高い芳香性を効率よく芳香させることはで
きない。
本考案は上記の点に鑑み、固定軸を繊維質または多孔質
の吸着媒Ａにて被覆してなる吸液軸の一端に、繊維質ま
たは多孔質の吸着媒Ｂを、前記固定軸と吸着媒Ａとがと
もに吸着媒Ｂと接するように取りつけるとともに、吸液
軸の他端を液体香料中に差し込み前記固定軸と吸着媒Ａ
を液体香料に接するようにしてなることを特徴とする香
りを芳香させる装置を提供せんとするものである。
の吸着媒Ａにて被覆してなる吸液軸の一端に、繊維質ま
たは多孔質の吸着媒Ｂを、前記固定軸と吸着媒Ａとがと
もに吸着媒Ｂと接するように取りつけるとともに、吸液
軸の他端を液体香料中に差し込み前記固定軸と吸着媒Ａ
を液体香料に接するようにしてなることを特徴とする香
りを芳香させる装置を提供せんとするものである。
本考案に係る香りを芳香させる装置は上記のように構成
してなり、従来のフェルト芯による場合のように、単に
毛管現象による浸漬湿潤作用のみでなく、吸着媒Ａの毛
管現象による浸漬湿潤作用と同時に固定軸の表面張力に
よる拡張湿潤作用を利用するものであり、このため、非
常に簡便な装置で高い芳香性を得ることができる。
してなり、従来のフェルト芯による場合のように、単に
毛管現象による浸漬湿潤作用のみでなく、吸着媒Ａの毛
管現象による浸漬湿潤作用と同時に固定軸の表面張力に
よる拡張湿潤作用を利用するものであり、このため、非
常に簡便な装置で高い芳香性を得ることができる。
本考案を添付図面をもとに更に詳細に説明すれば、本考
案に係る装置は、例えば第１図に示すように、吸着媒Ｂ
（３）に小さな孔を開け、ここに固定軸（１）を吸着媒
Ａ（２）にて被覆してなる吸液軸（５）の一端を差し込
み、前記固定軸（１）と吸着媒Ａ（２）とが吸着媒Ｂ
（３）と接するようになし、または、第２図に示すよう
に、吸着媒Ｂ（３）の孔に吸液軸（５）の固定軸（１）
を差し込むとともに、吸着媒Ａ（２）を吸着媒Ｂ（３）
に接するように当てがう。そして、この吸液軸（５）の
他端を液体香料（４）中に差し込み、該吸液軸（５）の
固定軸（１）と吸着媒Ａ（２）を液体香料（４）に接す
るようにすると、固定軸（１）の表面張力による拡張湿
潤作用と、吸着媒Ａ（２）の毛管現象による浸漬湿潤作
用とにより吸液軸（５）の一端から浸透してきた液体香
料（４）が吸液軸（５）の他端に取りつけた吸着媒Ｂ
（３）に吸収、拡散され、ここから芳香成分が芳香す
る。
案に係る装置は、例えば第１図に示すように、吸着媒Ｂ
（３）に小さな孔を開け、ここに固定軸（１）を吸着媒
Ａ（２）にて被覆してなる吸液軸（５）の一端を差し込
み、前記固定軸（１）と吸着媒Ａ（２）とが吸着媒Ｂ
（３）と接するようになし、または、第２図に示すよう
に、吸着媒Ｂ（３）の孔に吸液軸（５）の固定軸（１）
を差し込むとともに、吸着媒Ａ（２）を吸着媒Ｂ（３）
に接するように当てがう。そして、この吸液軸（５）の
他端を液体香料（４）中に差し込み、該吸液軸（５）の
固定軸（１）と吸着媒Ａ（２）を液体香料（４）に接す
るようにすると、固定軸（１）の表面張力による拡張湿
潤作用と、吸着媒Ａ（２）の毛管現象による浸漬湿潤作
用とにより吸液軸（５）の一端から浸透してきた液体香
料（４）が吸液軸（５）の他端に取りつけた吸着媒Ｂ
（３）に吸収、拡散され、ここから芳香成分が芳香す
る。
上記のように本考案に係る装置によれば、固定軸（１）
の表面張力による拡張湿潤作用と、吸着媒Ａ（２）の毛
管現象による浸漬湿潤作用が同時に働くため、非常に小
型の装置で高い芳香性を発揮することが可能となる。更
に、前記の場合に、吸着媒Ｂ（３）の材質として、吸着
媒Ａ（２）よりも液体香料（４）の拡散する速度の速い
ものを用いれば、吸液軸（５）から液体香料（４）が吸
着媒Ｂ（３）に素早く拡散するため、液体香料（４）中
に差し込んだ吸液軸（５）の下部から液体香料（４）が
上部に効果的に展開することとなり、芳香性は一段と増
してくる。
の表面張力による拡張湿潤作用と、吸着媒Ａ（２）の毛
管現象による浸漬湿潤作用が同時に働くため、非常に小
型の装置で高い芳香性を発揮することが可能となる。更
に、前記の場合に、吸着媒Ｂ（３）の材質として、吸着
媒Ａ（２）よりも液体香料（４）の拡散する速度の速い
ものを用いれば、吸液軸（５）から液体香料（４）が吸
着媒Ｂ（３）に素早く拡散するため、液体香料（４）中
に差し込んだ吸液軸（５）の下部から液体香料（４）が
上部に効果的に展開することとなり、芳香性は一段と増
してくる。
本考案の具体的実施例を挙げると、上記のように本考案
によれば、香りを芳香させるための装置が非常に簡単と
なるため、例えば固定軸（１）と吸着媒Ａ（２）からな
る吸液軸（５）を造花の軸に用い、吸着媒Ｂ（３）を花
芯にもってくると、芳香する造花を作ることができる。
前記吸液軸（５）の長さは使用する液体香料（４）の溶
媒の種類によって適宜決めればよい。このとき、使用す
る液体香料（４）が薄い液だと液が展開してゆくのに時
間がかるため、粘度が高くなりすぎないように気を付け
ながら、できるだけ濃厚な液体香料（４）を使用する方
が良い。前記固定軸（１）の材質としては、金属製、合
成樹脂製のもの等を使用することができるが、拡張湿潤
性が高いことから金属製のものを使用することが好まし
い。また、吸着媒Ａ（２）の材質としては、毛管現象を
より有効に作用させるために、繊維質のもの、多孔質の
ものを使用する。吸着媒Ｂ（３）の材質にも同様に繊維
質のもの、または多孔質のものを使用するが、この吸着
媒Ｂ（３）の材質として、前記吸着媒Ａ（２）よりも拡
散速度の速いものを使用することにより、液体香料
（４）の吸着媒Ｂ（３）における展開が良くなり、より
高い芳香性を得ることができる。
によれば、香りを芳香させるための装置が非常に簡単と
なるため、例えば固定軸（１）と吸着媒Ａ（２）からな
る吸液軸（５）を造花の軸に用い、吸着媒Ｂ（３）を花
芯にもってくると、芳香する造花を作ることができる。
前記吸液軸（５）の長さは使用する液体香料（４）の溶
媒の種類によって適宜決めればよい。このとき、使用す
る液体香料（４）が薄い液だと液が展開してゆくのに時
間がかるため、粘度が高くなりすぎないように気を付け
ながら、できるだけ濃厚な液体香料（４）を使用する方
が良い。前記固定軸（１）の材質としては、金属製、合
成樹脂製のもの等を使用することができるが、拡張湿潤
性が高いことから金属製のものを使用することが好まし
い。また、吸着媒Ａ（２）の材質としては、毛管現象を
より有効に作用させるために、繊維質のもの、多孔質の
ものを使用する。吸着媒Ｂ（３）の材質にも同様に繊維
質のもの、または多孔質のものを使用するが、この吸着
媒Ｂ（３）の材質として、前記吸着媒Ａ（２）よりも拡
散速度の速いものを使用することにより、液体香料
（４）の吸着媒Ｂ（３）における展開が良くなり、より
高い芳香性を得ることができる。
更に、前記のような効果を一層高めるために、固定軸
（１）と吸着媒Ａ（２）からなる吸液軸（５）を束にし
たものを使用すれば、前記のような拡散湿潤作用と浸漬
湿潤作用とが相乗的に働くことで、より優れた効果を得
ることができる。
（１）と吸着媒Ａ（２）からなる吸液軸（５）を束にし
たものを使用すれば、前記のような拡散湿潤作用と浸漬
湿潤作用とが相乗的に働くことで、より優れた効果を得
ることができる。
上述の如く、本考案に係る香りを芳香させる装置によれ
ば、固定軸の表面張力による拡張湿潤作用と、該固定軸
を被覆した吸着媒Ａの毛管現象による浸漬湿潤作用とを
同時に利用することにより、液体香料が前記固定軸と吸
着媒Ａからなる吸液軸を伝わって吸着媒Ｂに効果的に展
開してくるため、香料の芳香性を高めることができ、今
までにない簡単な装置で、香料の香りを楽しむことがで
きる。
ば、固定軸の表面張力による拡張湿潤作用と、該固定軸
を被覆した吸着媒Ａの毛管現象による浸漬湿潤作用とを
同時に利用することにより、液体香料が前記固定軸と吸
着媒Ａからなる吸液軸を伝わって吸着媒Ｂに効果的に展
開してくるため、香料の芳香性を高めることができ、今
までにない簡単な装置で、香料の香りを楽しむことがで
きる。
第１図は本考案に係る香りを芳香させる装置の１例を示
す使用状態の縦断面図、第２図は本考案の他の例を示す
使用状態の縦断面図である。 1:固定軸、2:吸着媒Ａ、3:吸着媒Ｂ、4:液体香料、5:吸
液軸。
す使用状態の縦断面図、第２図は本考案の他の例を示す
使用状態の縦断面図である。 1:固定軸、2:吸着媒Ａ、3:吸着媒Ｂ、4:液体香料、5:吸
液軸。
Claims (1)
- 【請求項１】固定軸（１）を繊維質または多孔質の吸着
媒Ａ（２）にて被覆してなる吸液軸（５）の一端に、繊
維質または多孔質の吸着媒Ｂ（３）を、前記固定軸
（１）と吸着媒Ａ（２）とがともに吸着媒Ｂ（３）と接
するように取りつけるとともに、吸液軸（５）の他端を
液体香料（４）中に差し込み前記固定軸（１）と吸着媒
Ａ（２）を液体香料（４）に接するようにしてなること
を特徴とする香りを芳香させる装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986161683U JPH0644432Y2 (ja) | 1986-10-21 | 1986-10-21 | 香りを芳香させる装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986161683U JPH0644432Y2 (ja) | 1986-10-21 | 1986-10-21 | 香りを芳香させる装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6365448U JPS6365448U (ja) | 1988-04-30 |
| JPH0644432Y2 true JPH0644432Y2 (ja) | 1994-11-16 |
Family
ID=31088225
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986161683U Expired - Lifetime JPH0644432Y2 (ja) | 1986-10-21 | 1986-10-21 | 香りを芳香させる装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0644432Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0633937Y2 (ja) * | 1990-03-28 | 1994-09-07 | オーベクス株式会社 | 液体の揮散装置 |
| JP2541593Y2 (ja) * | 1990-03-30 | 1997-07-16 | オーベクス株式会社 | 液体の揮散装置 |
| JP5191095B2 (ja) * | 2005-09-16 | 2013-04-24 | 小林製薬株式会社 | 芳香消臭器及び芳香消臭器用吸上揮散部材 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS50113365A (ja) * | 1974-02-21 | 1975-09-05 | ||
| JPS512077U (ja) * | 1974-06-20 | 1976-01-08 | ||
| JPS601725Y2 (ja) * | 1980-09-16 | 1985-01-18 | エステ−化学株式会社 | 芳香・防臭液等の吸い上げ式揮散装置 |
-
1986
- 1986-10-21 JP JP1986161683U patent/JPH0644432Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6365448U (ja) | 1988-04-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3993409A (en) | Coloring pen assembly | |
| JPH0644432Y2 (ja) | 香りを芳香させる装置 | |
| JPH01119322A (ja) | 気体物質を大気中に放出する方法 | |
| EP1278556B1 (en) | Suspended container for essences with means for their absorption and diffusion of their perfume to the surrounding ambient | |
| US5299736A (en) | Air freshener device with a ceramic container and an absorbent pad | |
| JP2007252777A (ja) | 揮散性物質揮散調節材、揮散性物質揮散調節濾材、揮散性物質揮散制御方法および揮散性物質揮散制御装置 | |
| US4181255A (en) | Odor filtering device | |
| US20030168520A1 (en) | Emanator for evaporation of a liquid therefrom | |
| JPS61154566A (ja) | 森林香気発生カ−トリツジおよび同カ−トリツジを備えた空気清浄機 | |
| JPH0487967A (ja) | ティッシュペーパーの賦香方法 | |
| JP3240876U (ja) | エッセンシャルオイルゼリーを使用した製品 | |
| WO2000067807A1 (en) | Receptacle for the diffusion of a fragrant liquid | |
| CN113873917B (zh) | 用于测试香料等的装置 | |
| JPH08143439A (ja) | 液状のフィトンチッド又は液状の香料が封入された木製ブロック | |
| KR200190857Y1 (ko) | 마이크로 캡슐을 이용한 방향제 | |
| JP2005133218A (ja) | 香りを楽しむ造花 | |
| JP3086205U (ja) | 揮散装置 | |
| CN2334197Y (zh) | 一种可持久散发香气之胸罩 | |
| JPS5849119Y2 (ja) | 防黴具 | |
| KR930002266B1 (ko) | 중공사막(中空絲膜)을 이용한 액제 방출장치 | |
| JPS601719Y2 (ja) | 液状芳香剤等の揮散装置 | |
| JPH0734838U (ja) | 揮発装置 | |
| JPS6027537B2 (ja) | 液体芳香剤の発散装置 | |
| JP2019210048A (ja) | 芳香発散装置および芳香発散装置の容器 | |
| JPS6451123A (en) | Deodorizing device |