JPH0643561U - リード端子の認識装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子部品のリード端子の認識装置の改良に係
り、特にリード端子部分のみを局部的に照明し得るリー
ド端子の認識装置に関し、リード端子のみに光線を集中
して照射することにより、電子部品本体からの反射光を
なくしてリード端子の認識を明確に行うことが可能とな
るリード端子の認識装置の提供を目的とする。 【構成】 電子部品１のリード端子２の認識装置であっ
て、この電子部品１のほぼ一列に配列されているリード
端子２の先端部に、このリード端子列と平行する位置に
焦点を合わせて照射するように位置決めしたシリンドリ
カルレンズ３と、このシリンドリカルレンズ３に光線を
導入するランプ６と、この電子部品１のリード端子２の
表面からの反射光を受光するテレビカメラ20とを具備す
るように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子部品のリード端子の認識装置の改良に係り、特にリード端子部 分のみを局部的に照明し得るリード端子の認識装置に関するものである。

【０００２】 近年の画像処理技術においては、処理対象部の照明を適切に行うことが特に重 要であり、照明装置が不適切な場合には目的とするものの画像を的確に得ること ができなくなり、画像処理システムを構築する際の障害になっている。

【０００３】 以上のような状況から、本考案はこのようなリード端子の明確な画像を得るこ とが可能なリード端子の認識装置が要求されている。 画像処理技術において処理対象部の照明を的確に行うことは特に重要であり、 認識装置によっては目的とする画像が得られず、画像処理システムを構築する上 での最大のネックになっている。

【０００４】 以上のような状況から、処理対象部の照明を的確に行うことが可能な認識装置 が要望されている。

【０００５】

【従来の技術】

従来は電子部品を保持するインサーターハンドの位置の補正を、リード端子の 画像処理を行うことにより、リード端子を認識して行っており、その場合には電 子部品全体に対して照明を行い、反射光をテレビカメラ（以下、ＴＶカメラと略 称する）にて受光して画像処理を行っているが、この反射光には電子部品本体の 光沢面からの強い反射光と、リード端子からの反射光とが混在しており、リード 端子の明確な認識を行うことが困難であった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

以上説明した従来のリード端子の認識装置においては、反射光には電子部品本 体の光沢面からの強い反射光と、リード端子からの反射光とが混在するため、部 品の光沢如何によって画像処理の良否が決まるという制約があり、リード端子の 明確な認識を行うことが困難であるという問題点があった。

【０００７】 本考案は以上のような状況から、“部品の光沢如何によって画像処理の良否が 決まる”という好ましからざる現象を解決するために、リード端子のみに光線を 集中して照射することにより、電子部品本体からの反射光をなくしてリード端子 の認識を明確に行うことが可能となるリード端子の認識装置の提供を目的とする ものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案のリード端子の認識装置は電子部品のリード端子の認識装置であって、 この電子部品のほぼ一列に配列されているリード端子の先端部に、このリード端 子列と平行する位置に焦点を合わせて照射するように位置決めしたシリンドリカ ルレンズと、このシリンドリカルレンズに光線を導入するランプと、この電子部 品のリード端子の表面からの反射光を受光するテレビカメラとを具備するように 構成する。

【０００９】

【作用】

即ち本考案においては、電子部品のリード端子の側面方向からシリンドリカル レンズにより集光した光線を空間に保持されているリード端子の先端部に局部的 に照射し、このリード端子からの反射光をＴＶカメラにて受光しているから、電 子部品全体からの反射光がなくなるので、リード端子のみの反射光をＴＶカメラ により受光してリード端子の認識を行うことが可能となる。

【００１０】

【実施例】

以下図１により部品実装用インサータの位置を補正するのに用いる本考案のリ ード端子の認識装置について詳細に説明する。

【００１１】 図１は本考案による一実施例を模式的に示す要部斜視図である。 電子部品１の高さ方向（図の矢印Ｚ方向）に対しては、図示しないストッパー などにより位置決めが可能であるから、以下の説明においては電子部品１の位置 を図の矢印Ｘ及びＹ方向にのみ移動させるものとして説明する。

【００１２】 図に示すように、ランプ６から出された照明光５はシリンドリカルレンズ３に より集光されて帯状光線７になり、インサータハンド10によって保持され、実装 位置の上方に移動された電子部品１のほぼ一列に配列されているリード端子２の 先端部の集光部ｆに焦点を合わせて照射されている。

【００１３】 このシリンドリカルレンズ３としてはハロゲンランプが用いられており、その 大きさはリード端子２及びその周辺部の拝啓に対応しており、これらのリード端 子２の先端を結ぶ線と平行して位置決めされている。

【００１４】 リード端子２の先端部で反射したこの帯状光線７の反射光を、ＴＶカメラ20に て受光し、この電子部品１のリード端子２を認識している。 このようにシリンドリカルレンズ３で集光された帯状光線７を空間に保持され たリード端子２の先端に焦点を合わせて照射し、反射光をＴＶカメラ20にて受光 してリード端子２を認識しているから、反射光には空間に保持されているリード 端子２の反射光のみが含まれており、背景の反射光が含まれないので、明確なリ ード端子２の認識を行うことが可能となる。

【００１５】 このような認識装置、即ちシリンドリカルレンズ３の集光部ｆに集中する帯状 光線７によって得られた画像情報は、目的とするリード端子２のみが強調された 情報となるので極めて高品質な情報となる。

【００１６】 なお、本考案のリード端子の認識装置は、ＸＹ各平面方向のずれ、及び回転方 向のずれに対しては帯状光線７の広がり角が小さいため、ある程度（Ｘ−Ｙ方向 については約±10mm、回転角度については約±20°程度）は許容可能である。

【００１７】 上記のリード端子の認識装置の開発により、従来，電子部品の光沢が障害とな って所望の画像が得られず、従って画像処理が行えなかった電子部品に対しても 容易にリード端子部の画像情報が得られるようになった。

【００１８】 また、目的とする画像情報のみが限定的に得られるため、光を反射する部分が 端子部のみであるので、従来のように判断に迷うようなことがなく、リード端子 ２の判断処理が容易になり、処理スピードも向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案による一実施例を模式的に示す要部斜
視図

【符号の説明】

１ 電子部品、 ２ リード端子、 ３ シリンドリカルレンズ、 ５ 照明光、 ６ ランプ、 ７ 帯状光線、 10 インサータハンド、 20 ＴＶカメラ、 ｆ 集光部、

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子部品(1) のリード端子(2) の認識装
   置であって、 前記電子部品(1)のほぼ一列に配列されている前記リー
   ド端子(2)の先端部に、該リード端子列と平行する位置
   に焦点を合わせて照射するように位置決めしたシリンド
   リカルレンズ(3) と、 該シリンドリカルレンズ(3) に光線を導入するランプ
   (6) と、 前記電子部品(1)のリード端子(2)の表面からの反射光を
   受光するテレビカメラ(20)と、 を具備することを特徴とするリード端子の認識装置。