JPH0636984B2 - 部分的複合部材の製造方法 - Google Patents
部分的複合部材の製造方法Info
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- JPH0636984B2 JPH0636984B2 JP11487190A JP11487190A JPH0636984B2 JP H0636984 B2 JPH0636984 B2 JP H0636984B2 JP 11487190 A JP11487190 A JP 11487190A JP 11487190 A JP11487190 A JP 11487190A JP H0636984 B2 JPH0636984 B2 JP H0636984B2
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- composite
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D19/00—Casting in, on, or around objects which form part of the product
- B22D19/14—Casting in, on, or around objects which form part of the product the objects being filamentary or particulate in form
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C47/00—Making alloys containing metallic or non-metallic fibres or filaments
- C22C47/08—Making alloys containing metallic or non-metallic fibres or filaments by contacting the fibres or filaments with molten metal, e.g. by infiltrating the fibres or filaments placed in a mould
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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- C22C49/00—Alloys containing metallic or non-metallic fibres or filaments
- C22C49/02—Alloys containing metallic or non-metallic fibres or filaments characterised by the matrix material
- C22C49/04—Light metals
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F2998/00—Supplementary information concerning processes or compositions relating to powder metallurgy
- B22F2998/10—Processes characterised by the sequence of their steps
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C2204/00—End product comprising different layers, coatings or parts of cermet
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、Al合金の所定部位をSiCウイスカーによ
り強化する部分的複合部材の製造方法に関する。
り強化する部分的複合部材の製造方法に関する。
内燃機関のピストン、ロッカーアーム、コンロッド等を
軽量のAl合金で構成し、過酷な熱衝撃または摺動を受
ける部位を局部的にSiCウイスカーで強化する手段と
して、SiCウイスカーのプリフォームを鋳型の所定筒
所にセットしてAl合金の溶湯を加圧鋳造する方法が知
られている(例えば特開昭55-24763号公報、同55-24945
号公報)。ところが、SiCウイスカーのプリフォーム
は極めて脆弱な集合体であるため、加圧鋳造の段階で往
々にして変形、破壊等を招く欠点がある。このため、プ
リフォームの強化法に関する研究も盛んにおこなわれて
いるが十分に満足するものは得られていない。
軽量のAl合金で構成し、過酷な熱衝撃または摺動を受
ける部位を局部的にSiCウイスカーで強化する手段と
して、SiCウイスカーのプリフォームを鋳型の所定筒
所にセットしてAl合金の溶湯を加圧鋳造する方法が知
られている(例えば特開昭55-24763号公報、同55-24945
号公報)。ところが、SiCウイスカーのプリフォーム
は極めて脆弱な集合体であるため、加圧鋳造の段階で往
々にして変形、破壊等を招く欠点がある。このため、プ
リフォームの強化法に関する研究も盛んにおこなわれて
いるが十分に満足するものは得られていない。
更に、SiCウイスカーの表層部には製造時の熱処理な
どの過程で若干のO2もしくはSiO2等が介在する
が、これら酸化性成分の存在はSiCウイスカー中のS
iとマトリックスとなるAl合金中に含有されるMgと
の選択的な反応を促進し、複合欠陥の原因となるMg2
Siなどの偏析部分を析出する。この現象は、通常、マ
トリックスとしてAC8A、AC4C、AC4D等の鋳
造用あるいは2618、2024、5052、6061
のような展伸材などMgを含むAl合金類が多用されて
いる関係で重大な障害となる。
どの過程で若干のO2もしくはSiO2等が介在する
が、これら酸化性成分の存在はSiCウイスカー中のS
iとマトリックスとなるAl合金中に含有されるMgと
の選択的な反応を促進し、複合欠陥の原因となるMg2
Siなどの偏析部分を析出する。この現象は、通常、マ
トリックスとしてAC8A、AC4C、AC4D等の鋳
造用あるいは2618、2024、5052、6061
のような展伸材などMgを含むAl合金類が多用されて
いる関係で重大な障害となる。
上記の偏析防止に対しては、予め表層部に介在するSi
O2成分を除去したSiCウイスカープリフォームを用
いてAl合金の溶湯を加圧鋳造する方法(特公昭62-404
09号公報)が有効な手段となるが、この方法による場合
にはプリフォーム自体の強化は図れない難点がある。
O2成分を除去したSiCウイスカープリフォームを用
いてAl合金の溶湯を加圧鋳造する方法(特公昭62-404
09号公報)が有効な手段となるが、この方法による場合
にはプリフォーム自体の強化は図れない難点がある。
また、予めSiCウイスカーとAl合金とによる所定形
状の予備複合体を形成しておき、これを鋳型の所定筒所
にセットしたのちAl合金の溶湯で鋳包する部分的複合
方法も考えられる。しかしながら、この場合には予備複
合体を形成する過程あるいは鋳包時の予備段階等で酸化
により表面にAl2O3が生成し、この酸化膜がマトリ
ックスAl合金との濡れ性を著しく阻害して界面の接合
強度を減退させる結果を招来する。
状の予備複合体を形成しておき、これを鋳型の所定筒所
にセットしたのちAl合金の溶湯で鋳包する部分的複合
方法も考えられる。しかしながら、この場合には予備複
合体を形成する過程あるいは鋳包時の予備段階等で酸化
により表面にAl2O3が生成し、この酸化膜がマトリ
ックスAl合金との濡れ性を著しく阻害して界面の接合
強度を減退させる結果を招来する。
本発明者らは、Al合金の所定部位をSiCウイスカー
により部分的に複合強化する際に障害となる上記の問題
点を解消する目的で鋭意研究を重ねた結果、SiCウイ
スカーとAl合金粉末により予め形成した焼結複合体の
表面に特定厚さのAl薄膜を被着し、これを強化部分に
セットしてAl溶湯を鋳包するプロセスをとることが効
果的であることを確認して本発明の開発に至った。
により部分的に複合強化する際に障害となる上記の問題
点を解消する目的で鋭意研究を重ねた結果、SiCウイ
スカーとAl合金粉末により予め形成した焼結複合体の
表面に特定厚さのAl薄膜を被着し、これを強化部分に
セットしてAl溶湯を鋳包するプロセスをとることが効
果的であることを確認して本発明の開発に至った。
繊維強化複合材料を形成する場合、強化繊維の表面に金
属物質を蒸着した繊維成形体を用いて加圧鋳造すること
により複合体の耐摩耗性と自己潤滑性を改善する方法
(特開昭58-93843号公報)は知られているが、SiCウ
イスカーのような微小短繊維に均質薄膜の金属被覆を形
成することは容易ではなく、また被覆する金属は減摩性
を有するPb、Zn、Sn、Cu等であるから、本発明
とは趣旨を異にするものである。
属物質を蒸着した繊維成形体を用いて加圧鋳造すること
により複合体の耐摩耗性と自己潤滑性を改善する方法
(特開昭58-93843号公報)は知られているが、SiCウ
イスカーのような微小短繊維に均質薄膜の金属被覆を形
成することは容易ではなく、また被覆する金属は減摩性
を有するPb、Zn、Sn、Cu等であるから、本発明
とは趣旨を異にするものである。
すなわち、本発明による部分的複合部材の製造方法は、
SiCウイスカーとAl合金粉末の混合物を所定の形状
に焼結して複合母材を作製し、該複合母材の表面に厚さ
0.5〜20μmのAl薄膜を形成して鋳型の所定筒所
にセットしたのちAl合金の溶湯で鋳包することを構成
上の特徴とする。
SiCウイスカーとAl合金粉末の混合物を所定の形状
に焼結して複合母材を作製し、該複合母材の表面に厚さ
0.5〜20μmのAl薄膜を形成して鋳型の所定筒所
にセットしたのちAl合金の溶湯で鋳包することを構成
上の特徴とする。
強化材となるSiCウイスカーには、直径0.1〜5μ
m、長さ30〜100μmのアスペクト性状を有する針
状単結晶が用いられる。
m、長さ30〜100μmのアスペクト性状を有する針
状単結晶が用いられる。
本発明において強化部分を構成するための複合母材は、
SiCウイスカーとAl合金粉末とを湿式混合し、この
混合物を真空もしくは不活性雰囲気中でホットプレス、
HIP等を用いて所定の形状に焼結することにより作製
される。用いるAl合金粉末は後工程で鋳包するマトリ
ックスAl合金と同一のものとし、またSiCウイスカ
ーとAl合金粉末の混合比率は、複合母材に占めるSi
CウイスカーとVfが10〜50%範囲の所望値になる
ように設定する。
SiCウイスカーとAl合金粉末とを湿式混合し、この
混合物を真空もしくは不活性雰囲気中でホットプレス、
HIP等を用いて所定の形状に焼結することにより作製
される。用いるAl合金粉末は後工程で鋳包するマトリ
ックスAl合金と同一のものとし、またSiCウイスカ
ーとAl合金粉末の混合比率は、複合母材に占めるSi
CウイスカーとVfが10〜50%範囲の所望値になる
ように設定する。
ついで、複合母材の表面にAlの薄膜を形成する。薄膜
形成するAlの材質はAl含有率が99%を越す純Al
とし、例えばイオンプレーティング、真空蒸着、溶射な
どの被覆手段を用いて被膜形成する。被膜の厚さは0.
5〜20μmの範囲に調整することが重要で、0.5μ
m未満では酸化防止機能が不足し、他方20μmを越え
る場合には後工程の鋳包の過程で複合母材の表面にAl
層が残存し、鋳包するAl合金との接合を減退させる原
因となる。
形成するAlの材質はAl含有率が99%を越す純Al
とし、例えばイオンプレーティング、真空蒸着、溶射な
どの被覆手段を用いて被膜形成する。被膜の厚さは0.
5〜20μmの範囲に調整することが重要で、0.5μ
m未満では酸化防止機能が不足し、他方20μmを越え
る場合には後工程の鋳包の過程で複合母材の表面にAl
層が残存し、鋳包するAl合金との接合を減退させる原
因となる。
Alの表面薄膜を形成した複合母材は鋳型の強化部位に
相当する所定筒所にセットし、Al合金の溶湯を加圧鋳
造法によって鋳込む。この際、複合母材をその固相線よ
り−20〜−100℃の範囲に予熱し、Al合金の溶湯
温度をその液相温度より50℃以上高い条件にすること
が好ましい。複合母材の予熱温度が固相線−20℃を上
廻ると材料変形を生じ、またこれが固相線−100℃未
満もしくはAl溶湯温度が液相温度+50℃を下廻る場
合には溶湯冷却は急速に進行して接合不良を起こす現象
が発生する。鋳造時の圧力は250〜3000kg/cm2の
範囲に設定することが望ましい。この理由は、250kg
/cm2未満の加圧力では複合母材とマトリックスAl合金
の界面接合力が不十分となり、3000kg/cm2を越える
と材料変形を起こすからである。
相当する所定筒所にセットし、Al合金の溶湯を加圧鋳
造法によって鋳込む。この際、複合母材をその固相線よ
り−20〜−100℃の範囲に予熱し、Al合金の溶湯
温度をその液相温度より50℃以上高い条件にすること
が好ましい。複合母材の予熱温度が固相線−20℃を上
廻ると材料変形を生じ、またこれが固相線−100℃未
満もしくはAl溶湯温度が液相温度+50℃を下廻る場
合には溶湯冷却は急速に進行して接合不良を起こす現象
が発生する。鋳造時の圧力は250〜3000kg/cm2の
範囲に設定することが望ましい。この理由は、250kg
/cm2未満の加圧力では複合母材とマトリックスAl合金
の界面接合力が不十分となり、3000kg/cm2を越える
と材料変形を起こすからである。
このようにして、特定された筒所にSiCウイスカー強
化部位を備えるAl合金系の部分的複合部材が製造され
る。
化部位を備えるAl合金系の部分的複合部材が製造され
る。
本発明によれば、予めSiCウイスカーとAl合金粉末
とを焼結した複合母材の表面にAl薄膜を被覆して強化
部分を形成するが、Alは蒸気圧が高いため緻密で均質
な薄い被膜を短時間内に形成することができる。形成さ
れたAl薄膜は、溶湯鋳包の段階で複合母材表面のSi
Cウイスカーや、MgまたはCuを含むAl合金成分の
酸化層が形成される現象を有効に防止するために機能す
る。
とを焼結した複合母材の表面にAl薄膜を被覆して強化
部分を形成するが、Alは蒸気圧が高いため緻密で均質
な薄い被膜を短時間内に形成することができる。形成さ
れたAl薄膜は、溶湯鋳包の段階で複合母材表面のSi
Cウイスカーや、MgまたはCuを含むAl合金成分の
酸化層が形成される現象を有効に防止するために機能す
る。
鋳包時、Al薄膜の大部分はマトリックスAl合金の溶
湯に分散し、微量のAl成分についても熱処理による合
金元素の拡散によりマトリックスと同質の成分に転化す
る。
湯に分散し、微量のAl成分についても熱処理による合
金元素の拡散によりマトリックスと同質の成分に転化す
る。
上記の作用によって、複合母材とマトリックスAl合金
との界面が強固に接合した一体構造の部分的複合形態が
発現する。
との界面が強固に接合した一体構造の部分的複合形態が
発現する。
以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1 平均直径0.5μm、平均長さ20μmのSiCウイス
カーと粒度250メッシュ以下のAl合金粉末(AC8A)と
を水に撹拌分散し、濾過、乾燥してSiCウイスカーの
Vfが15%の均一混合物を得た。この混合物をホット
プレスにより温度600℃、真空度5×10-5Torr、圧
力100kg/cm2、加圧時間20秒で焼結して厚さ50m
m、直径80mmの円盤状複合母材を作製した。
カーと粒度250メッシュ以下のAl合金粉末(AC8A)と
を水に撹拌分散し、濾過、乾燥してSiCウイスカーの
Vfが15%の均一混合物を得た。この混合物をホット
プレスにより温度600℃、真空度5×10-5Torr、圧
力100kg/cm2、加圧時間20秒で焼結して厚さ50m
m、直径80mmの円盤状複合母材を作製した。
上記の複合母材を中心部から切断して半月形状とし、そ
の切断面に純度99.5%のAlを1.0μmの薄膜状
態に真空蒸着した。
の切断面に純度99.5%のAlを1.0μmの薄膜状
態に真空蒸着した。
Al薄膜を形成した複合母材を直径80mmの鋳型に半月
状にセットし、Ar中で500℃に予熱して加圧鋳造機
に設置した。ついで、700℃の温度に保持されたマト
リックスAl合金(AC8A)溶湯を鋳型に注湯し、500kg
/cm2の圧力を付与しながら加圧鋳造した。
状にセットし、Ar中で500℃に予熱して加圧鋳造機
に設置した。ついで、700℃の温度に保持されたマト
リックスAl合金(AC8A)溶湯を鋳型に注湯し、500kg
/cm2の圧力を付与しながら加圧鋳造した。
得られた部分的複合材は、複合母材の切断面を介して半
月状のマトリックスAl合金が接合した形態を有するも
のであった。
月状のマトリックスAl合金が接合した形態を有するも
のであった。
この部分的複合材について接合面に対し直角方向に試片
を切り出し、T6処理後に引張り強さを測定したところ
35kgf/mm2であり、破断筒所はマトリックス部分であ
った。
を切り出し、T6処理後に引張り強さを測定したところ
35kgf/mm2であり、破断筒所はマトリックス部分であ
った。
実施例2 複合母材の表面に厚さ3μmのAl薄膜を形成したほか
は実施例1と同一条件により部分的複合材を製造した。
は実施例1と同一条件により部分的複合材を製造した。
このものにつき実施例1に準じて引張り強さを測定した
ところ32kgf/mm2で、破断筒所はマトリックス部分で
あった。
ところ32kgf/mm2で、破断筒所はマトリックス部分で
あった。
実施例3 マトリックスAl合金の溶湯温度800℃に変えたほか
は実施例1と同一条件により部分的複合材を製造した。
は実施例1と同一条件により部分的複合材を製造した。
得られた部分的複合材につき実施例1に準じて引張り強
さを測定したところ36kgf/mm2であり、破断筒所はマ
トリックス部分であった。
さを測定したところ36kgf/mm2であり、破断筒所はマ
トリックス部分であった。
比較例1 実施例1と同一の複合母材を用い、切断面になんの被覆
も施さずに実施例1と同一条件でマトリックスAl合金
を加圧鋳造した。
も施さずに実施例1と同一条件でマトリックスAl合金
を加圧鋳造した。
このものにつき実施例1に準じて引張り強さを測定した
ところ5kgf/mm2であった。この場合の破断は接合界面
で起き、破断界面にAl合金酸化による黄金色部が認め
られた。
ところ5kgf/mm2であった。この場合の破断は接合界面
で起き、破断界面にAl合金酸化による黄金色部が認め
られた。
比較例2 複合母材の表面に厚さ0.3μmのAl薄膜を形成し、
その他の条件は実施例1と同一にして部分的複合部材を
製造した。
その他の条件は実施例1と同一にして部分的複合部材を
製造した。
このものにつき実施例1に準じて引張り強さを測定した
ところ8kgf/mm2であった。また、この場合の破断筒所
は比較例1と同様に接合界面であり、破断面にはEPM
Aの線測定により多量のO2が確認された。
ところ8kgf/mm2であった。また、この場合の破断筒所
は比較例1と同様に接合界面であり、破断面にはEPM
Aの線測定により多量のO2が確認された。
比較例3 複合母材の表面に厚さ50μmのAl薄膜を形成し、そ
の他の条件は実施例1と同一にして部分的複合部材を製
造した。
の他の条件は実施例1と同一にして部分的複合部材を製
造した。
このものにつき実施例1に準じて引張り強さを測定した
ところ8kgf/mm2と低い値であった。また、破断は接合
界面で起きており、界面には膜形成したAl層が点在し
ていた。
ところ8kgf/mm2と低い値であった。また、破断は接合
界面で起きており、界面には膜形成したAl層が点在し
ていた。
比較例4 実施例1と同一のSiCウイスカーを用いて濾過形成法
により直径80mm、高さ30mm、Vf15%のプリフォ
ームを作製し、これを中心部から2分割に切断した。こ
の半月状プリフォームを加圧鋳造機にセットし、実施例
1と同一の条件により部分的複合部材を製造した。
により直径80mm、高さ30mm、Vf15%のプリフォ
ームを作製し、これを中心部から2分割に切断した。こ
の半月状プリフォームを加圧鋳造機にセットし、実施例
1と同一の条件により部分的複合部材を製造した。
このものにつき実施例1に準じて引張り強さを測定した
ところ15kgf/mm2と低位にあり、プリフォーム割れに
基づく複合部分の破断が認められた。
ところ15kgf/mm2と低位にあり、プリフォーム割れに
基づく複合部分の破断が認められた。
以上のとおり、本発明に従えば強化部分が強固な焼結体
からなる複合母材によって構成されるから、プリフォー
ム成形体のようにプロセスの段階で外力を受けて変形、
破壊を生じることは全くない。このため、肉厚が薄く複
雑形状の強化部分でも容易に成形することが可能とな
る。また、複合母材の表面を安価かつ被覆性の良好なA
lにより薄膜形成しているためAl2O3などの酸化物
介在に伴うトラブルは有効に解消され、常にマトリック
スAl合金との間に良好な界面接合が得られる。
からなる複合母材によって構成されるから、プリフォー
ム成形体のようにプロセスの段階で外力を受けて変形、
破壊を生じることは全くない。このため、肉厚が薄く複
雑形状の強化部分でも容易に成形することが可能とな
る。また、複合母材の表面を安価かつ被覆性の良好なA
lにより薄膜形成しているためAl2O3などの酸化物
介在に伴うトラブルは有効に解消され、常にマトリック
スAl合金との間に良好な界面接合が得られる。
したがって、比較的簡単な製造工程により強靭な一体構
造の部分的複合部材を製造することができるから、例え
ばピストンベッドのような過酷な熱衝撃、摩擦等を受け
る部位に局部的なSiCウイスカー強化組織を形成する
ケースに極めて有用である。
造の部分的複合部材を製造することができるから、例え
ばピストンベッドのような過酷な熱衝撃、摩擦等を受け
る部位に局部的なSiCウイスカー強化組織を形成する
ケースに極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 1/09 B
Claims (1)
- 【請求項1】SiCウイスカーとAl合金粉末の混合物
を所定の形状に焼結して複合母材を作製し、該複合母材
の表面に厚さ0.5〜20μmのAl薄膜を形成して鋳
型の所定筒所にセットしたのちAl合金の溶湯で鋳包す
ることを特徴とする部分的複合部材の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11487190A JPH0636984B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 部分的複合部材の製造方法 |
DE19914112693 DE4112693A1 (de) | 1990-04-27 | 1991-04-18 | Verfahren zur herstellung eines oertlich verstaerkten aluminiumlegierungs-verbundmaterials |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11487190A JPH0636984B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 部分的複合部材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0413822A JPH0413822A (ja) | 1992-01-17 |
JPH0636984B2 true JPH0636984B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=14648775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11487190A Expired - Lifetime JPH0636984B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 部分的複合部材の製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0636984B2 (ja) |
DE (1) | DE4112693A1 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4328619C2 (de) * | 1993-08-26 | 1995-08-10 | Peak Werkstoff Gmbh | Partiell verstärktes Al-Gußbauteil und Verfahren zu dessen Herstellung |
US5803153A (en) * | 1994-05-19 | 1998-09-08 | Rohatgi; Pradeep K. | Nonferrous cast metal matrix composites |
KR960031023A (ko) * | 1995-02-22 | 1996-09-17 | 와다 요시히로 | 부분복합강화 경합금부품의 제조방법과 그에 사용되는 예비성형체 및 그 제조방법 |
DE19621264B4 (de) * | 1996-05-25 | 2005-09-15 | Mahle Gmbh | Verfahren zur Herstellung einer Zylinderbüchse |
DE19710671C2 (de) * | 1997-03-14 | 1999-08-05 | Daimler Chrysler Ag | Verfahren zum Herstellen eines Bauteils sowie Verwendung eines derart hergestellten Bauteils |
DE19712624C2 (de) * | 1997-03-26 | 1999-11-04 | Vaw Motor Gmbh | Aluminiummatrix-Verbundwerkstoff und Verfahren zu seiner Herstellung |
WO2001040674A1 (de) | 1999-12-01 | 2001-06-07 | Nils Claussen | Verfahren zur herstellung metallkeramischer bremsscheiben |
EP2576218A4 (en) * | 2010-06-04 | 2017-10-18 | Triton Systems, Inc. | Discontinuous short fiber preform and fiber-reinforced aluminum billet and methods of manufacturing the same |
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