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JPH0635671B2 - オ−ステナイト系ステンレス鋼製機器の応力腐食割れ防止方法 - Google Patents

オ−ステナイト系ステンレス鋼製機器の応力腐食割れ防止方法

Info

Publication number
JPH0635671B2
JPH0635671B2 JP61008013A JP801386A JPH0635671B2 JP H0635671 B2 JPH0635671 B2 JP H0635671B2 JP 61008013 A JP61008013 A JP 61008013A JP 801386 A JP801386 A JP 801386A JP H0635671 B2 JPH0635671 B2 JP H0635671B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stainless steel
austenitic stainless
stress corrosion
corrosion cracking
equipment
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61008013A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62167896A (ja
Inventor
満広 大橋
修三 御厩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Energy Corp filed Critical Japan Energy Corp
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Priority to EP87300407A priority patent/EP0242015B1/en
Publication of JPS62167896A publication Critical patent/JPS62167896A/ja
Priority to US07/316,579 priority patent/US5089226A/en
Publication of JPH0635671B2 publication Critical patent/JPH0635671B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G49/00Treatment of hydrocarbon oils, in the presence of hydrogen or hydrogen-generating compounds, not provided for in a single one of groups C10G45/02, C10G45/32, C10G45/44, C10G45/58 or C10G47/00

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、石油精製または、石油化学工業等における硫
化物を含む流体に晒される水素化脱硫装置の加熱炉、反
応塔、熱交換器などのオーステナイト系ステンレス鋼製
機器の応力腐食割れを防止する方法に関する。
[従来の技術] 水素化脱硫装置等の加熱炉、反応塔、熱交換器などは、
運転中に高温の硫化物を含む流体に晒されて、その表面
に硫化鉄を生じる。この硫化鉄は、大気に曝されること
により、酸素と水分との作用で加水分解が起こりポリチ
オン酸に変化し、前記機器に用いられているオーステナ
イト系ステンレス鋼に応力腐食割れを起こさせる。
これを防ぐために、従来は、運転停止にあたり、機器内
から滞留物を取り出した後に、炭酸ソーダ、苛性ソーダ
またはアンモニア等の無機アルカリの水溶液で機器内を
洗浄中和することが行われていた(石油工業腐食管理シ
リーズV、石油工業における腐食事例第2集、第145
〜153頁、昭和47年10月9日 社団法人 石油学
会発行)。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記アルカリ水溶液で洗浄中和する方法
は、機器の表面が硫化物を含む流体で濡れており、当該
アルカリ水溶液を弾いて、機器表面の硫化鉄との接触が
十分に行なわれず、応力腐食割れを確実に防止すること
ができなかった。また、この洗浄中和用のアルカリ水溶
液が、機器や配管等のデッド部に滞留し腐食を起こす場
合があった。さらに、この方法は、機器等に滞留した流
体を一旦抜き出し、水溶液を投入しなければならず、作
業が煩雑と成る等の問題点を有していた。
すなわち、本発明が解決しようとする問題点は、アルカ
リ水溶液が機器や配管等のデッド部に滞留して腐食を発
生させず、また、洗浄中和或いは防食被膜の形成を確実
に、しかもその作業を容易に行なうことができ、オース
テナイト系ステンレス鋼の応力腐食割れの発生を防止し
ようとすることにある。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するための手段としての本発明は、硫
化物を含む流体に晒されるオーステナイト系ステンレス
鋼製機器を運転停止するにあたり、当該機器を有機アミ
ン及び酸アミド化合物のいずれか1種以上を含有する鉱
油で洗浄することから成るものである。
本発明に云う硫化物を含む流体とは、メタン、エタン、
プロパン、ブタン等の軽質炭化水素やナフサ、灯油、軽
油、重油、アスファルト等の常圧或いは減圧の蒸留留分
或いは残渣油、さらには石炭液化油、タールサンド油及
びこれらの処理物等の鉱油またはガス等を挙げることが
できる。
オーステナイト系ステンレス鋼製機器とは、18−8、
19−9LC、25−20、18−12Mo,18−1
0Ti,18−10Nb−Taと称されているオーステ
ナイト系のステンレス鋼等を用いて作製された機器を云
う。一般に、水素化脱硫又は水素化分解装置の反応容
器、加熱炉及び熱交換器等が、このステンレス鋼を用い
て作製されている。
ところで、このオーステナイト系のステンレス鋼は、水
素化脱硫又は水素化分解装置等で使用される温度領域で
一定の時間晒されると、ステンレス鋼中のクロム炭化物
が結晶粒界に析出し、粒界近傍のクロム濃度を減少さ
せ、クロム欠乏層を形成し、鋭敏化する。この状態で、
前述したポリチオン酸に晒されると応力腐食割れを起こ
すと考えられている。
従って、このポリチオン酸の生成、すなわち、ステンレ
ス鋼表面の硫化鉄が酸素や水分に触れてポリチオン酸に
変化しないようにすれば応力腐食割れも防止できる。こ
のために、当該機器の運転停止にあたり、機器内に滞留
した流体を抜き出さずに、または抜き出しても当該機器
を開放することなくして、言い換えれば、酸素や水分に
触れないようにして、有機アミンまたは酸アミド化合物
含有鉱油で洗浄する。
この有機アミン化合物としては、第一、第二、第三、或
いは、脂肪族、脂環式、芳香族等のいずれのアミン化合
物でも、特に支障はない。特には、揮発性が低く、比較
的安価なシクロヘキシルアミン、メチルアミン、ジエチ
ルアミン、モノエタノールアミン、イソプロパノールア
ミン、モルホリン等が好ましい。
また、酸アミド化合物としては、第一、第二、第三のい
ずれの酸アミド化合物でも良く、さらに、酸が脂肪族、
脂環式、芳香族等のいずれの酸でも、また、酸とアミン
との化合物の形態である酸アミドのN−置換体でも特に
支障はない。特には、炭素数10〜22の高級脂肪酸の
酸アミド或いはこの高級脂肪酸とシクロヘキシルアミン
との酸アミド化合物等が好ましい。
これらの有機アミンや酸アミド化合物は、防食剤の一種
である中和剤または皮膜剤として使用されており、本発
明においては、上記有機アミンや酸アミドを含有する一
般に市販されている有機系の中和剤または皮膜剤を用い
ることもできる。
これらの有機アミンや酸アミドの化合物は、単一の化合
物を用いても、二種以上の化合物を組み合わせて用いて
も良いことは、云うまでもない。
また、この化合物は、鉱油に溶解または混合して用いる
が、この場合、当該化合物の濃度が0.005重量%以
上となるようにすることが好ましい。これは、0.00
5重量%以下では、応力腐食割れの防止効果がほとんど
期待できないためである。尚、この化合物の濃度は、高
ければ高い程、前記効果も高まるが、5重量%以上で
は、この効果の顕著な向上が認められず、経済上あまり
好ましくない。
一方、上記化合物を含有させる鉱油としては、当該機器
に供給している流体をそのまま用い、これに上記化合物
を添加することが、洗浄の作業が簡便となり好ましい。
尚、当該流体が、常圧蒸留残渣等の重質油の場合、灯油
や軽油等の軽質油留分を用いると当該機器の内壁等に付
着した重質油の洗浄もでき、好ましい。
洗浄の作業は、当該機器を含む装置系全体について、当
該装置に供給している流体の流れ方向に、上記化合物を
含有させた鉱油を流すことにより簡便に、しかも系全体
にわたって行なうことができる。尚、洗浄の効果を高め
るために、当該化合物を含有させた鉱油を循環させて繰
り返し洗浄することが好ましい。
また、該当する機器を系から切り離してその中に上記鉱
油を入れて洗浄しても良い。尚、この場合、単に機器の
内壁に上記鉱油が接触するだけで十分に洗浄が行なわ
れ、特に撹拌等は必要としない。
洗浄後の廃液は、そのままスロップとして回収され、精
製することにより製品にできる。これに対して、従来の
アルカリ水溶液を用いる方法は、機器内の滞留物を完全
に除去した後でなければ、廃水の汚染がひどく、この廃
水処理に多大な労力を要することになり、洗浄の作業が
煩雑なものである。
[作用] オーステナイト系ステンレス鋼の表面に精製した硫化鉄
と有機アミンまたは酸アミド化合物を含有する鉱油とを
接触させることにより、前記硫化鉄は当該有機アミンま
たは酸アミド化合物により洗浄中和され、空気に曝され
ても、酸素及び水との作用でポリチオン酸を生成するこ
とがなく、オーステナイト系ステンレス鋼の応力腐食割
れの発生が防止される。
[実施例] 重油間接脱硫装置の反応器の出口にある熱交換器から硫
化鉄スケールを空気に触れないように採取し、テトラヒ
ドロフランで洗浄乾燥し、この15gを60meshの金網に
包み、第1表に示した化合物を重質軽油留分に同表に示
した濃度に溶解した液中に5分間浸漬した。次いで、こ
の硫化鉄スケールを窒素気流中で150℃の温度に加熱
し、室温まで冷却した後、純水10mlが入った100ml
のビーカ内に入れた。
尚、あらかじめ厚さ2mmで15mm×100mmの18−8
ステンレス鋼(SUS-304)を650℃の温度で24時間
加熱し、60番の研磨紙で湿式研磨を行い、13.8mmφの
銅管に巻き付けるようにして曲げて変形し、ボルトとナ
ットにより直線プレート部が平行になるまで締めた(直
線プレート部の間隔は14mmとした)ものを試料として
準備した。
この試料を前述のビーカ内に浸漬し、一定時間毎に取り
出し、顕微鏡を用いて応力腐食割れの有無を確認した。
また、この時の液のPHも測定した。この結果を第2表
に示した。
この結果から明らかなように、硫化鉄を有機アミンや酸
アミドの化合物を添加した鉱油と接触させることにより
ポリチオン酸の生成を抑制し、オーステナイト系ステン
レス鋼の応力腐食割れを防止できることが分かる。
[発明の効果] 本発明は、硫化物を含む流体に晒されるオーステナイト
系ステンレス鋼製機器を運転停止するにあたり、当該機
器を有機アミン及び酸アミド化合物のいずれか1種以上
を含有する鉱油で洗浄するため、洗浄が確実に行なわれ
てオーステナイト系ステンレス鋼の応力腐食割れの発生
を防止でき、また、アルカリ水溶液を用いた場合のよう
に機器や配管等のデッド部に滞留して腐食を発生するこ
ともなく、しかも廃水処理の問題も考慮にいれる必要が
ないため、洗浄作業を容易に行なうことができるという
格別の効果を奏するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫化物を含む流体に晒されるオ−ステナイ
    ト系ステンレス鋼製機器を運転停止するにあたり、当該
    機器を有機アミン及び酸アミド化合物のいずれか1種以
    上を含有する鉱油で洗浄することを特徴とするオーステ
    ナイト系ステンレス鋼製機器の応力腐食割れ防止方法。
JP61008013A 1986-01-20 1986-01-20 オ−ステナイト系ステンレス鋼製機器の応力腐食割れ防止方法 Expired - Lifetime JPH0635671B2 (ja)

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