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JPH06340913A - 金属帯のガス冷却装置 - Google Patents

金属帯のガス冷却装置

Info

Publication number
JPH06340913A
JPH06340913A JP5152634A JP15263493A JPH06340913A JP H06340913 A JPH06340913 A JP H06340913A JP 5152634 A JP5152634 A JP 5152634A JP 15263493 A JP15263493 A JP 15263493A JP H06340913 A JPH06340913 A JP H06340913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal strip
cooling
roll
metal
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5152634A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Hashimoto
和範 橋本
Shuho Kobayashi
秀峰 小林
Shuzo Uchino
周三 内野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP5152634A priority Critical patent/JPH06340913A/ja
Priority to PCT/JP1993/000843 priority patent/WO1994000605A1/ja
Priority to EP93913561A priority patent/EP0614992B1/en
Priority to CA 2116230 priority patent/CA2116230A1/en
Priority to DE69324566T priority patent/DE69324566T2/de
Priority to RU94016952A priority patent/RU2120482C1/ru
Priority to KR1019940700085A priority patent/KR0159121B1/ko
Priority to CN 93109047 priority patent/CN1040130C/zh
Publication of JPH06340913A publication Critical patent/JPH06340913A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
  • Control Of Non-Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設備的に簡易な構成ながら温度分布の均一化
に有効な金属帯のガス冷却装置を提案せんとするもので
ある。 【構成】 ストリップXにガスを噴出するノズルが備え
られた該ストリップXの幅よりも狭い中央部及び左右の
3つのノズルヘッダ1と、該ノズルヘッダ1をストリップ
X表面に直交する方向及び該ストリップXの幅方向に移
動せしめる移動台2とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は金属帯の連続焼鈍ライ
ンの他、溶融亜鉛鍍金ライン、錫鍍金ライン、ステンレ
スのAPライン、電磁焼鈍ライン、カラーライン等の各
種ガス冷却に用いることができる金属帯のガス冷却装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】連続焼鈍炉におけるガスジェット冷却及
びロール冷却設備では、しばしば金属帯幅方向で温度分
布の不均一な部分が発生し、材質不均一、座屈・形状不
良等の品質或いは通板性において問題を生じている。こ
のような板温分布不均一が溶融亜鉛鍍金ラインや錫鍍金
ラインで発生した場合は、材質不均一、鍍金密着性ム
ラ、光沢ムラ或いは金属帯の座屈を生じている。そのた
め特開昭59−129737号では、金属帯全幅方向に
分割された冷却ガスジェットヘッダにより該金属帯に冷
却ガスを吹き付けて、金属帯幅方向に均一な温度分布と
なるようにする方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の方法では金属帯
幅方向全体に複数のヘッダが並んで固定されており、ヘ
ッダとヘッダの間の仕切壁の位置に周りより温度の高い
ホットポイントがあるような場合、期待したような冷却
効果が得られない。またそのような状態で冷却効果を上
げようとして、ホットポイント両脇に位置するヘッダか
ら吹くガスの冷却量を多くすると、該ホットポイントの
周りの部分が過冷却になり、温度分布の均一化はかえっ
て達成しにくくなる。更にヘッダの分割数を多くしてこ
の問題の解決を図ることも可能であるが、複雑過剰な設
備が必要となり、現実的ではない。
【0004】一方内部を冷却した1以上のロールに金属
帯を巻き付けて該金属帯を冷却するロール冷却設備の冷
却ロールの金属帯を介した背面に、上記設備が設置され
るならば、冷却ロールの移動により固定されたヘッダと
金属帯の距離が大きくなった時に、冷却効率が低下する
ことになる。これを防ぐために冷却ガス量の増大が必要
になり、設備費、運転費の増大を招くことになる。また
冷却ロールと背面ガス冷却用のヘッダの間を常に一定に
保つ方式のガス冷却ヘッダでは、該ヘッダと金属帯との
接触を生じることがある。
【0005】本発明は以上のような問題に鑑み創案され
たもので、設備的に簡易な構成ながら温度分布の均一化
に有効な金属帯のガス冷却装置を提案せんとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため本発明の金属帯
のガス冷却装置は、金属帯にガスを噴出するノズルの備
えられた該金属帯の幅よりも狭い1以上のノズルヘッダ
と、該ノズルヘッダを金属帯表面に直交する方向及び/
又は該金属帯の幅方向に移動せしめる移動台とを有する
ことを基本的特徴としている。
【0007】以上の構成により、金属帯温度分布の不均
一な領域に移動台によってノズルヘッダを移動させ、適
当な離間距離を保って冷却ガスを吹き付ければ(1つで
足らなければ金属帯幅方向で2つ、3つ、‥というよう
に増やしていけば良い)、該金属帯幅方向の温度分布を
制御することも可能である。このことによって金属帯幅
方向の温度分布を均一化することができ、更にこの幅方
向温度分布の均一化の達成から、冷却速度の均一化を図
ったり、幅方向で均一化された板温を目標温度に近ずけ
ることができるため、材質・形状不良等の問題を解決で
きることになる。
【0008】また以上の構成は、内部を冷却した1以上
のロールに金属帯を巻き付けて該金属帯を冷却するロー
ル冷却設備のロール背面冷却(この場合ノズルヘッダの
形状はロールの曲率に応じて湾曲しているものが良い)
にも、或いは金属帯全面に冷却ガスを吹き付けるガスジ
ェット帯の構成や上記ロール冷却設備の前方(ロール冷
却設備における金属帯端部の冷却不足の原因として該金
属帯の鞍型変形があるが、ロール冷却設備の前にこのよ
うなガス冷却により予め金属帯端部を冷却しておくこと
によって鞍型変形を小さくすることができ、ロール冷却
設備での板温不均一を改善することができる)或いは後
方に設置されるロール冷却の補助冷却構成の一部又は全
部の構成(この場合ノズルヘッダは平面状のものが主に
用いられる)としても、用いることができる。例えば図
1に示す自動車用等の薄板連続焼鈍ヒートサイクルで
は、再結晶温度〜過時効処理に到る冷却過程のガスジェ
ット帯やロール冷却設備の前後に設けるガスジェット冷
却構成(図中A、Bに示すポイント)に上記構成を用い
たり、図2に示す溶融亜鉛鍍金設備のヒートサイクルで
は、ポット進入板温を所定の板温、板温分布にする目的
の亜鉛ポット前の調整冷却(図中Cに示すポイント)用
に用いたり、亜鉛ポット以降の冷却帯(図中Dに示すポ
イント)に用いることも可能である。また図3に示すよ
うな錫鍍金原板用等の薄板連続焼鈍ヒートサイクルであ
れば、徐冷却帯の構成(図中Eに示すポイント)にも用
いることができる。
【0009】更にこれらの設備における金属帯パスライ
ンが水平であるか垂直であるかを問わず、適用すること
が可能である。またガスジェット帯やロール冷却の補助
冷却構成として本構成を用いる場合は、金属帯片面側だ
けにノズルヘッダと移動台を設ける場合の他、その表裏
両面側にこれらを設けることもできる。金属帯表裏両面
側にこれらが設けられた場合、ホットポイントを両面か
ら冷却できるため、冷却効率が高まり、また金属帯のバ
タツキを抑えることができる。
【0010】前記ノズルヘッダが金属帯幅方向に2つあ
る場合は、温度が高くなる金属帯幅方向の両端側に移動
台でヘッダを移動させ、3つある場合は次に温度の高い
金属帯中央付近に移動させ、更に場合によってこれらを
金属帯表面に直交する方向の適当な位置に移動させて、
該ノズルヘッダによるホットポイントの冷却を行わせる
こともできる。またノズルヘッダが金属帯幅方向に3つ
ある場合は、真ん中のヘッダを中央で固定し、金属帯幅
方向に移動させない(直交方向には移動できるようにさ
せておいても良い)構成にすることも可能である。
【0011】前記ロール冷却設備の冷却ロールが冷却量
調整のために金属帯パスラインに直交する方向に移動可
能である場合に、そのパスライン上の該金属帯と接触し
ない範囲[特に後段の冷却ロールについてその押し込み
量が最大の時に合わせて後段のノズルヘッダの(湾曲)
サイズを決めた場合に、冷却負荷を下げたり緊急な時に
冷却ロールを待避させる必要がある。冷却ロールの位置
によっては、ノズルヘッダを冷却ロールの最大押し込み
時のままにしておくと接触することがある]で、そのノ
ズルヘッダを移動台により冷却ロールの移動に合わせて
(ロールとヘッダが一体になって何時でも一緒に動く時
は、上述のロール待避時以外でも問題がある。即ちライ
ン立ち上げ時にロールがパスラインから待避した場合逆
にヘッダの端部が接触する状態になることが多いからで
ある。従ってロールの移動に合わせて移動するといって
も金属帯と接触しない範囲でということになる)或いは
この移動と独立して移動せしめる(独立して動く場合
は、上記のような接触を避けるための他、冷却効率の最
も高い適当な離隔距離を保ち、最小のガス量で高効率の
冷却を行えるように細かな微調整が可能である)ことで
も良い。
【0012】また一方、冷却ロールが固定設置されてい
る場合は、移動台によるノズルヘッダの移動を金属帯表
面に直交する方向及び/又は該金属帯の幅方向とするこ
とも可能である。この場合のノズルヘッダの金属帯表面
に直交する方向への移動は、ガス圧調整又はガス流量調
整以外でも、その移動によって冷却量の調整が行えるよ
うにするためである。
【0013】前述のように、ロール冷却設備前方に設置
された補助冷却の全体の構成として本構成を適用する場
合や、急冷設備の前方のガスジェット帯の構成の途中に
介在させて本構成を適用する場合は、該ロール冷却前に
金属帯の幅方向温度分布の不均一をなくすようにして、
ロール冷却の際になるべく均一温度分布に近づけておく
ようにすると良い(ロール冷却の際には金属帯の鞍型変
形とロールのヒートクラウンの関係から、不均一温度分
布が生じ易く、また助長され易い)。またロール冷却設
備の後方に本発明構成を設ける場合についても、ロール
冷却で生じ助長された不均一温度分布やロール背面冷却
で解消し得なかった不均一温度分布を、その後方に設け
た本冷却装置でなくすことにも有効である。更にガスジ
ェット帯全部の構成を上記ノズルヘッダと移動台で構成
し(且つこれらを金属帯両面に設け)た場合、ノズルヘ
ッダを金属帯幅方向に1列に並べるのではなく、該金属
帯の流れ方向に少しずつずらして並べることでノズルヘ
ッダの幅を大きくすることができ、結果的に冷却効率を
高めることができる。加えてロール冷却設備の前方又は
その後方の補助冷却の構成として上記構成を用いた場
合、同様にノズルヘッダ1を金属帯Xの流れ方向に少し
ずつずらして並べることで、図4に示すように、板温不
均一の幅がノズルヘッダ1の幅よりも広い場合でも、各
ノズルヘッダ1の位置をずらして並べてガスを噴出せし
めることにより、この不均一部分全部の冷却を行うこと
も可能である。
【0014】
【実施例】以下本発明の具体的実施例につき添付図面に
基づき説明する。図5乃至図7は本発明のガス冷却装置
をストリップXの連続焼鈍炉のロール冷却設備に設けら
れているロール背面冷却構成に用いた実施例構成を示し
ている。
【0015】本実施例における炉殻に包囲された竪型の
ロール冷却設備構成では、ストリップXに所定の張力を
与える入側ブライドルロールε1と出側ブライドルロー
ルε2との間に#1から#7の冷却ロールが連続して垂直方
向に設けられており、該冷却ロールの夫々の水平方向の
移動でストリップXとの接触長の調整が図られる構成と
なっている。尚図中501は同出側プロフィル温度計、502
はロール冷却設備出側板温計、503は同出側プロフィル
温度計、又600及び601は後段ガス冷却設備を各示してい
る。
【0016】各冷却ロールに接触するストリップXの接
触部背面には、湾曲したα1からα7のノズルヘッダ1が
設けられており、また各ノズルヘッダ1には図6及び図
7に示されるように、これをストリップXの幅方向(以
後左右方向という)及びストリップ表面に直交する方向
(以後前後方向という)に動かす移動台2が炉殻外部に
設置されている。
【0017】上記ノズルヘッダ1は、各冷却ロールの幅
方向に中央左右の3つずつ設けられ、また後段側の冷却
ロールはその押し込み量が最大の時に合わせてその湾曲
サイズが決められており、更に各幅はストリップX幅よ
りはるかに狭く、幅方向温度分布不均一の生じる時のホ
ットポイント幅に応じて設計されている。そしてそのガ
ス吹き出し側表面には水平方向に長いスリット状のノズ
ルが複数段に亘って設けられている。更にその後方には
ヘッダ1に外部からの冷却ガスを供給し、且つ該ヘッダ1
を支持するヘッダ支持部10が設けられている。このヘッ
ダ支持部10は炉殻の外部に突出しているため、その周囲
と炉殻の貫通部の間に耐熱性のある非金属ジャバラ11が
用いられ、気密性を保ちつつ十分なノズル移動範囲を確
保できるようにしている。
【0018】一方上記移動台2は、固定台20の上に前後
方向に架設されたガイドレール21a、21bと、それに沿っ
て移動可能な基台22と、該基台22を前後方向に動かす駆
動装置23と、前記基台22上に中央及び左右用に各独立し
て左右方向に架設されたガイドレール24a乃至24cと、そ
れに沿って移動可能な各横移動台25a乃至25cと、各横移
動台25a乃至25cを独立して左右方向に動かす駆動装置26
a乃至26cとから構成され、この横移動台25a乃至25c上に
夫々の前記ヘッダ支持部10が固定支持されている。従っ
て駆動装置23によって3つのノズルヘッダ1は前後方向
に同時に同一量だけ移動することになるが、中央左右の
各ノズルヘッダ1は駆動装置26a乃至26cによって独立し
て左右方向に動くことになる。なお上記駆動装置23及び
26a乃至26cは、例えば油圧シリンダ、電動シリンダ、ボ
ールねじと電動機の組み合わせ等の直線運動に供するも
のを用い、またガイドレール21a、21b、24a乃至24cとし
て、直動軸受けを用いれば、移動が高精度に行われるこ
とになる。左右方向移動の移動速度は次式数1で、また
前後方向移動の移動速度は次式数2で決定されるのが望
ましい。
【0019】
【数1】(ΔW/2)/VN1<L/VS 但しΔW :ストリップの幅変更量の最大値(mm) VN1 :ヘッダの移動速度(mm/min) L :温度分布制御不能長さの許容値(m) VS :ストリップ搬送速度(m/min)
【0020】
【数2】VN2>VR 但しVN2 :ヘッダの移動速度(mm/min) VR :ロール移動速度(mm/min)
【0021】以上のロール冷却設備における冷却ロール
の移動と本実施例構成のガス冷却設備の作動状態を次に
説明する。まず本ロール冷却設備の前記ブライドルロー
ルε1乃至ε2により該ストリップXに張力が与えられた
状態で、各冷却ロール#1乃至#7を水平方向に動かし、ス
トリップXに接触させる。更にその押し込み量(接触
長)を調整しながら、冷却量を調整するのであるが、本
ロール冷却設備ではストリップ幅方向に不均一温度分布
が生じ易く、またその前段のガスジェット帯(図示無
し)でそのような不均一温度分布が生じていた場合はこ
のロール冷却設備でそれが助長されることになるため、
上記ガス冷却設備でロール背面冷却を行う。このロール
背面冷却に当たっては、前記ノズルヘッダ1の前後方向
の動きの調整と、左右方向の動きの調整とがあり、夫々
分けて以下に説明する。
【0022】まず前後方向の動きの調整であるが、#1と
#2の前段冷却ロールに対向するノズルヘッダα1及びα2
群と、#3乃至#7の後段冷却ロールに対向するノズルヘッ
ダα3及びα7群とは、その動き方が違う。即ちヘッダα
1及びα2群は、退避してあったリトラクト位置からパス
ラインにおけるストリップXと冷却ロール#1及び#2の接
触開始と共に、押し込み量を最大に取って前方に移動
し、更に冷却ロール#1及び#2の押し込み量が大きくなる
と、今度は逆に後方に移動してストリップXとの離間距
離を一定に保てるようにする(冷却ロール#1及び#2の押
し込み量が小さくなるとこの動きが逆になる)。一方、
パスラインにおけるストリップXと冷却ロール#3乃至#7
の接触開始と共に、ヘッダα3乃至α7群は、退避してあ
ったリトラクト位置(ロール最大押し込み量でノズルヘ
ッダ長さが最大に取れるように設計してあるため、ある
ロールが故障等で使用できなくなった時に接触防止の観
点より決定した退避位置)から一度前方に移動し、以後
冷却ロール#3乃至#7の押し込み量が大きくなっても動か
ない。この動きの差は、冷却ロール押し込みによるスト
リップXの鞍型変形の発生及び冷却ロールにおけるヒー
トクラウンの発生を原因とするストリップX幅方向の不
均一温度分布を、冷却ロールとの接触の初期のうちに解
消しないと、その温度分布不均一が更に助長されるから
である(他に非常に低熱負荷の場合、#1及び#2の冷却ロ
ールでさえ、最大押し込み量に達し得ない状態で冷却す
ることも有り得るため)。
【0023】次にノズルヘッダの左右方向の動きの調整
であるが、ガスジェット帯出側においてストリップX幅
方向の温度分布を入側プロフィル温度計501で測定し、
その温度分布が不均一であれば、その測定データとプロ
フィル温度計501及び503による板端部検出データを基に
ロール背面冷却を行う中央、左右の3つのノズルヘッダ
1の冷却位置を決め、ストリップXの幅方向中央及び左
右板端部のホットポイント位置にこれらのノズルヘッダ
1を個別に動かす。またこのようなノズルヘッダ1の冷却
位置設定は、ロール冷却設備出側におけるプロフィル温
度計503による板温分布の測定結果に基づいても行われ
ているが、このフィードバック制御より前者の制御の方
が通常優先して行われている(前者のフィードフォワー
ド制御だけを実施しても後者のフィードバック制御だけ
を実施してももちろん良い)。但しストリップX幅方向
の温度分布不均一の状態は、板幅が変わっても通常中央
部のホットポイントの位置は変わらず且つ板端部よりも
温度が低いため、後述する図10乃至図12のように、
中央部のノズルヘッダ1は、左右方向には動かず前後方
向にのみ動き、またヘッダの容量も左右のノズルヘッダ
1より小さくしても良い。尚本実施例の構成では、各ヘ
ッダのガス吹き付けによる冷却効率の制御は、出側プロ
フィル温度計503の測定値に基づく吹付ガス量又はガス
圧の制御により行われる。
【0024】またノズルヘッダ1の左右への動きの調整
は、板幅が異なる接続部(特異点)が進入してくる時も
必要となる。即ちこの特異点情報をライン入側からトラ
ッキングして幅狭材から幅広材に変わる場合は、該特異
点が入側プロフィル温度計501を通過する以前に、左右
のノズルヘッダの所定位置への移動を完了させておき、
逆に幅広材から幅狭材に変わる場合には、該特異点が出
側プロフィル温度計503を通過してから、これらの左右
ノズルヘッダを所定の位置へ向けて移動させ始める。
【0025】尚、前記後段ガス冷却設備600及び601は、
本実施例のロール背面冷却構成で取りきれなかったスト
リップX幅方向の温度分布不均一を解消するための補助
的な構成であり、その後方で夫々のヘッダを左右に動か
し、ホットポイントに向けて冷却ガスを噴出する構成を
有している。
【0026】以上の本実施例の作用効果につき説明す
る。ロール背面冷却を行っていなかった従来のロール冷
却設備では、ストリップX幅方向で図8に示すような板
温分布不均一を生じていたが、上記本実施例構成を用い
ることでそのような板温分布不均一が解消されることに
なった。図9には本実施例構成を用いた場合と上記従来
構成を用いた場合の板幅方向平均板温に対する板温偏差
が示されており、それによれば本実施例構成は従来構成
に比べて過冷却の領域も少なく、板温分布の均一化が図
られていることが分かる。
【0027】図10乃至図12は、前述のように、中央
のノズルヘッダ1が左右方向には動かない構成の他の実
施例を示している。即ち前記実施例の移動台2の基台22
上に中央ノズルヘッダ1のヘッダ支持部10が直接固定さ
れており(ガイドレール24b、横移動装置25b、駆動装置
26b等が無い。図12参照)、左右両端のノズルヘッダ1
は、図11に示すように、前記実施例と同様、左右方向
に動くことができる構成を備えている。またストリップ
X幅方向の温度分布不均一の状態は、板中央部の方が板
端部よりも温度が低いため、本実施例では図11乃至図
12のように、中央部のノズルヘッダ1の冷却能力は左
右のノズルヘッダ1より小さい。
【0028】本発明構成は、パスラインが水平の場合に
も適用される。図13乃至図16はストリップXのパス
ラインが水平の場合のロール冷却設備に適用された本構
成を示している。図13において#1乃至#3は冷却ロール
であり、その背面に湾曲したノズルヘッダ1が設けられ
ている。これらのヘッダ支持部10は炉殻を貫通して外部
に突出し、その貫通部にジャバラ11が付設されている。
【0029】図14は前図の#1冷却ロールの部分の横断
面を示している。ここではストリップXの直上に3つの
ノズルヘッダ1が幅方向に並んで設けられており、それ
らのヘッダ支持部10がジャバラ11を介して炉殻外部に貫
通している。これらのヘッダ支持部10は、外部で移動台
2により前後方向及び左右方向に移動可能な状態で、支
持されている。即ち該移動台2の昇降台27に貫通した前
記ヘッダ支持部10は、図15及び図16に示されるよう
に、左右方向に昇降台27上に設置されたガイドレール24
a乃至24cに沿って移動可能な横移動台25a乃至25cに吊下
されており、更にこのヘッダ支持部10は駆動装置26a乃
至26cのロッドに連結されていて、該駆動装置26a乃至26
cにより左右方向に動かされるため、3つのノズルヘッ
ダ1は夫々左右方向に移動できる。一方前記昇降台27
は、炉殻の固定部に設置された昇降装置28a乃至28bのロ
ッドに連結されており、該昇降装置28a乃至28bの駆動に
より前後方向に移動できるようになっている。
【0030】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係る金属帯のガス
冷却装置によれば、金属帯温度分布の不均一な領域に移
動台によってノズルヘッダを移動させ、適当な離間距離
を保って冷却ガスを吹き付けることで、該金属帯幅方向
の温度分布を均一に制御することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用等の薄板連続焼鈍ヒートサイクルを示
すグラフである。
【図2】溶融亜鉛鍍金設備のヒートサイクルを示すグラ
フである。
【図3】錫鍍金原板用等の薄板連続焼鈍ヒートサイクル
を示すグラフである。
【図4】ロール冷却設備の前方又はその後方の補助冷却
の構成として本発明構成を用いた場合に、ノズルヘッダ
を金属帯の流れ方向に少しずつずらして並べた例を示す
説明図である。
【図5】本発明のガス冷却装置をストリップの連続焼鈍
炉のロール冷却設備に設けられているロール背面冷却構
成に用いた実施例構成を示す設備概要図である。
【図6】本実施例のロール背面冷却構成の部分拡大図で
ある。
【図7】本実施例の移動台の構成を示す説明図である。
【図8】ロール背面冷却を行っていなかった従来のロー
ル冷却設備で冷却した場合のストリップ幅方向における
板温分布不均一の状態を示すグラフである。
【図9】本実施例構成を用いた場合と上記従来構成を用
いた場合の板幅方向平均板温に対する板温偏差を示すグ
ラフである。
【図10】中央部のノズルヘッダが左右方向には動かな
い本発明のガス冷却装置をロール背面冷却構成に用いた
他の実施例構成を示す平面図である。
【図11】ストリップエッジにおけるロール背面冷却構
成を示す断面図である。
【図12】ストリップ中央部におけるロール背面冷却構
成を示す断面図である。
【図13】水平なストリップパスラインのロール冷却設
備に本発明のガス冷却装置をロール背面冷却構成として
用いた実施例構成を示す設備概要図である。
【図14】前図の#1冷却ロールの部分の横断面図であ
る。
【図15】本実施例における移動台の左右方向移動構成
を示す部分拡大図である。
【図16】同じく本実施例における移動台の左右方向移
動構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1、α1〜α7 ノズルヘッダ 2 移動台 #1〜#7 冷却ロール X ストリップ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯にガスを噴出するノズルの備えら
    れた該金属帯の幅よりも狭い1以上のノズルヘッダと、
    該ノズルヘッダを金属帯表面に直交する方向及び/又は
    該金属帯の幅方向に移動せしめる移動台とを有すること
    を特徴とする金属帯のガス冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズルヘッダが金属帯幅方向に2つ
    又は3つある場合に、その移動台は金属帯表面に直交す
    る方向及びその幅方向に移動可能なものであることを特
    徴とする請求項第1項記載の金属帯のガス冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズルヘッダが金属帯幅方向に3つ
    ある場合に、中央のノズルヘッダを動かす移動台は金属
    帯表面に直交する方向にのみ移動可能であり、左右のノ
    ズルヘッダを動かす移動台は金属帯表面に直交する方向
    及びその幅方向に移動可能なものであることを特徴とす
    る請求項第1項記載の金属帯のガス冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズルヘッダと移動台を、金属帯片
    面側又はその表裏両面側に有することを特徴とする請求
    項第1項乃至第3項記載の金属帯のガス冷却装置。
  5. 【請求項5】 内部を冷却した1以上のロールに金属帯
    を巻き付けて該金属帯を冷却するロール冷却設備におけ
    る冷却ロールの金属帯を介した背面に、前記のノズルヘ
    ッダを備えて移動台により該ノズルヘッダを移動可能と
    したことを特徴とする請求項第1項乃至第3項記載の金
    属帯のガス冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記ロール冷却設備の冷却ロールが金属
    帯パスライン直交方向に移動可能である場合に、そのパ
    スライン上の該金属帯と接触しない範囲で、そのノズル
    ヘッダを移動台により冷却ロールの移動に合わせて或い
    はこの移動と独立して移動せしめることを特徴とする請
    求項第5項記載の金属帯のガス冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記ロール冷却設備の冷却ロールが固定
    設置されている場合に、移動台によるノズルヘッダの移
    動を金属帯表面に直交する方向及び/又は該金属帯の幅
    方向とすることを特徴とする請求項第5項記載の金属帯
    のガス冷却装置。
  8. 【請求項8】 前記ロール冷却設備の金属帯パスライン
    が水平又は垂直であることを特徴とする請求項第5項乃
    至第7項記載の金属帯のガス冷却装置。
  9. 【請求項9】 金属帯全面に冷却ガスを吹き付けるガス
    ジェット帯の設備に、前記ノズルヘッダとこれを移動せ
    しめる移動台を備えたことを特徴とする請求項第1項乃
    至第4項記載の金属帯のガス冷却装置。
  10. 【請求項10】 金属帯全面に冷却ガスを吹き付けるガ
    スジェット帯の設備に上記ノズルヘッダと移動台を有す
    る場合に、これらのノズルヘッダと移動台を金属帯表裏
    両面側に設けたことを特徴とする請求項第9項記載の金
    属帯のガス冷却装置。
  11. 【請求項11】 内部を冷却した1以上のロールに金属
    帯を巻き付けて該金属帯を冷却するロール冷却設備の直
    前に、前記ノズルヘッダとこれを移動せしめる移動台を
    備えたことを特徴とする請求項第1項乃至第4項記載の
    金属帯のガス冷却装置。
  12. 【請求項12】 内部を冷却した1以上のロールに金属
    帯を巻き付けて該金属帯を冷却するロール冷却設備の後
    方に、その一部乃至全部の設備に、前記ノズルヘッダと
    これを移動せしめる移動台を備えたことを特徴とする請
    求項第1項乃至第4項記載の金属帯のガス冷却装置。
  13. 【請求項13】 内部を冷却した1以上のロールに金属
    帯を巻き付けて該金属帯を冷却するロール冷却設備の直
    前又はその後方に、前記ノズルヘッダと移動台を有する
    場合に、これらのノズルヘッダと移動台を金属帯表裏両
    面側に設けたことを特徴とする請求項第11項乃至第1
    2項記載の金属帯のガス冷却装置。
  14. 【請求項14】 前記金属帯パスラインが水平又は垂直
    であることを特徴とする請求項第9項乃至第13項記載
    の金属帯のガス冷却装置。
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