JPH0634602A - ゲル電気泳動法 - Google Patents
ゲル電気泳動法Info
- Publication number
- JPH0634602A JPH0634602A JP4192186A JP19218692A JPH0634602A JP H0634602 A JPH0634602 A JP H0634602A JP 4192186 A JP4192186 A JP 4192186A JP 19218692 A JP19218692 A JP 19218692A JP H0634602 A JPH0634602 A JP H0634602A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tris
- gel
- sds
- electrophoresis
- molecular weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 タンパク質、ペプチド又は核酸のゲル電気泳
動において、ゲルとして2〜25%の濃度勾配を有する
ポリアクリルアミドゲルを用い、泳動用緩衝液としてト
リス−トリシン系、トリス−ビシン系、トリス−2−
(N−モルホリノ)エタンスルホン酸系及びトリス−N
−(アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸系よ
り選ばれる緩衝液を用いることを特徴とする分子量1,
000〜数十万の範囲のタンパク質、ペプチド又は核酸
のゲル電気泳動法。 【効果】 分子量1,000〜数十万という広い範囲の
タンパク質、ペプチド又は核酸を、1種のポリアクリル
アミドゲルで高精度、高解像度で再現性よく分離分析す
ることができる。
動において、ゲルとして2〜25%の濃度勾配を有する
ポリアクリルアミドゲルを用い、泳動用緩衝液としてト
リス−トリシン系、トリス−ビシン系、トリス−2−
(N−モルホリノ)エタンスルホン酸系及びトリス−N
−(アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸系よ
り選ばれる緩衝液を用いることを特徴とする分子量1,
000〜数十万の範囲のタンパク質、ペプチド又は核酸
のゲル電気泳動法。 【効果】 分子量1,000〜数十万という広い範囲の
タンパク質、ペプチド又は核酸を、1種のポリアクリル
アミドゲルで高精度、高解像度で再現性よく分離分析す
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゲル電気泳動法に関し、
更に詳細には低分子量から高分子量のタンパク質、ペプ
チド又は核酸を単回の泳動操作により高精度、高解像力
で分離分析することのできるゲル電気泳動法に関する。
更に詳細には低分子量から高分子量のタンパク質、ペプ
チド又は核酸を単回の泳動操作により高精度、高解像力
で分離分析することのできるゲル電気泳動法に関する。
【0002】
【従来の技術】タンパク質、ペプチド又は核酸の分離分
析方法としては、電気泳動法、密度勾配超遠心分離法、
高速液体クロマトグラフィー等があるが、微量の試料を
高精度、高解像力で分離分析することができ、操作も比
較的簡便で安価であることから電気泳動法が広く使用さ
れている。タンパク質、ペプチド及び核酸を電気泳動す
る際の泳動用媒体としては、化学的にも比較的安定であ
り、取り扱いが簡単で高い再現性を有しているポリアク
リルアミドゲル、アガロースゲル等が多用されている。
析方法としては、電気泳動法、密度勾配超遠心分離法、
高速液体クロマトグラフィー等があるが、微量の試料を
高精度、高解像力で分離分析することができ、操作も比
較的簡便で安価であることから電気泳動法が広く使用さ
れている。タンパク質、ペプチド及び核酸を電気泳動す
る際の泳動用媒体としては、化学的にも比較的安定であ
り、取り扱いが簡単で高い再現性を有しているポリアク
リルアミドゲル、アガロースゲル等が多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のゲル電気泳動法においては、通常高分子量の試料はゲ
ル濃度の低い場合に分離性がよく、低分子量の試料はゲ
ル濃度の高い場合に分離性がよい。従って、分析しよう
とする試料の分子量に対応した濃度のゲルをそれぞれ調
製しなければならないという欠点があった。例えば、ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動の場合、一般に4〜20
%の範囲で、それぞれ試料の分子量に対応した濃度のゲ
ルをその都度調製しなければならず、ゲルの調製に手間
がかかるという欠点があった。特に分子量1万以下の低
分子量物質を分離するには15%以上の高濃度のゲルが
必要であり、かかる高濃度ゲルはゲルとガラス板の間に
気泡が生じやすい等、調製が困難であるため、再現性よ
く分離分析し難いという欠点があった。これに対し、8
M尿素を添加したゲルを用いて分離性を向上させる試み
もなされているが、ゲルの調製が煩雑だったり、電気泳
動に長時間必要だったり、解像度が低下する等の欠点が
あった。
のゲル電気泳動法においては、通常高分子量の試料はゲ
ル濃度の低い場合に分離性がよく、低分子量の試料はゲ
ル濃度の高い場合に分離性がよい。従って、分析しよう
とする試料の分子量に対応した濃度のゲルをそれぞれ調
製しなければならないという欠点があった。例えば、ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動の場合、一般に4〜20
%の範囲で、それぞれ試料の分子量に対応した濃度のゲ
ルをその都度調製しなければならず、ゲルの調製に手間
がかかるという欠点があった。特に分子量1万以下の低
分子量物質を分離するには15%以上の高濃度のゲルが
必要であり、かかる高濃度ゲルはゲルとガラス板の間に
気泡が生じやすい等、調製が困難であるため、再現性よ
く分離分析し難いという欠点があった。これに対し、8
M尿素を添加したゲルを用いて分離性を向上させる試み
もなされているが、ゲルの調製が煩雑だったり、電気泳
動に長時間必要だったり、解像度が低下する等の欠点が
あった。
【0004】従って、本発明の目的は単回の泳動操作で
低分子量から高分子量のタンパク質、ペプチド又は核酸
を高精度、高解像度で再現性よく分離分析することがで
きるゲル電気泳動法を提供することにある。
低分子量から高分子量のタンパク質、ペプチド又は核酸
を高精度、高解像度で再現性よく分離分析することがで
きるゲル電気泳動法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記課題を解決すべく鋭意検討した結果、4〜20%の濃
度勾配を有するポリアクリルアミドゲルとある特定の泳
動用緩衝液とを組み合せて用いれば、分子量1,000
〜数十万の範囲のタンパク質、ペプチド又は核酸を単回
の泳動操作で高精度、高解像度かつ再現性よく分離分析
できることを見出し、本発明を完成するに至った。
記課題を解決すべく鋭意検討した結果、4〜20%の濃
度勾配を有するポリアクリルアミドゲルとある特定の泳
動用緩衝液とを組み合せて用いれば、分子量1,000
〜数十万の範囲のタンパク質、ペプチド又は核酸を単回
の泳動操作で高精度、高解像度かつ再現性よく分離分析
できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明はタンパク質、ペプチド
又は核酸のゲル電気泳動において、ゲルとして2〜25
%の濃度勾配を有するポリアクリルアミドを用い、泳動
用緩衝液としてトリス−トリシン系、トリス−ビシン
系、トリス−2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸
系及びトリス−N−(アセトアミド)−2−アミノエタ
ンスルホン酸系より選ばれる緩衝液を用いることを特徴
とする分子量1,000〜数十万の範囲のタンパク質、
ペプチド又は核酸のゲル電気泳動法を提供するものであ
る。
又は核酸のゲル電気泳動において、ゲルとして2〜25
%の濃度勾配を有するポリアクリルアミドを用い、泳動
用緩衝液としてトリス−トリシン系、トリス−ビシン
系、トリス−2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸
系及びトリス−N−(アセトアミド)−2−アミノエタ
ンスルホン酸系より選ばれる緩衝液を用いることを特徴
とする分子量1,000〜数十万の範囲のタンパク質、
ペプチド又は核酸のゲル電気泳動法を提供するものであ
る。
【0007】本発明のゲル電気泳動法に用いられるゲル
は、2〜25%、好ましくは4〜20%、より好ましく
は4〜15%の濃度勾配を有するポリアクリルアミドゲ
ルであるが、当該濃度勾配ポリアクリルアミドゲルは、
例えば濃淡2種のアクリルアミド系モノマー溶液を調製
しておき、これに重合開始剤を加えて濃度勾配形成装置
を介して支持体に注入又は塗布する方法、あるいは高濃
度のアクリルアミド系モノマー溶液、低濃度の過酸化物
溶液及び低濃度の還元剤溶液を任意の比率で混合し、当
該混合液をゲル支持体に導入する方法(特願平4−13
174号)等により調製することができる。ここで、ア
クリルアミド系モノマー、重合開始剤としては自体公知
のものを用いることができる。
は、2〜25%、好ましくは4〜20%、より好ましく
は4〜15%の濃度勾配を有するポリアクリルアミドゲ
ルであるが、当該濃度勾配ポリアクリルアミドゲルは、
例えば濃淡2種のアクリルアミド系モノマー溶液を調製
しておき、これに重合開始剤を加えて濃度勾配形成装置
を介して支持体に注入又は塗布する方法、あるいは高濃
度のアクリルアミド系モノマー溶液、低濃度の過酸化物
溶液及び低濃度の還元剤溶液を任意の比率で混合し、当
該混合液をゲル支持体に導入する方法(特願平4−13
174号)等により調製することができる。ここで、ア
クリルアミド系モノマー、重合開始剤としては自体公知
のものを用いることができる。
【0008】本発明においては、泳動用緩衝液としてト
リス−トリシン系、トリス−ビシン系、トリス−2−
(N−モルホリノ)エタンスルホン酸系及びトリス−N
−(アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸系よ
り選ばれる緩衝液を用いるが、就中トリス−トリシン系
又はトリス−ビシン系の緩衝液を用いるのが好ましい。
これらの緩衝液成分(トリス、トリシン等)は、それぞ
れ0.001〜1M、特に0.01〜0.5Mの濃度か
ら適宜選択して使用するのが好ましい。
リス−トリシン系、トリス−ビシン系、トリス−2−
(N−モルホリノ)エタンスルホン酸系及びトリス−N
−(アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸系よ
り選ばれる緩衝液を用いるが、就中トリス−トリシン系
又はトリス−ビシン系の緩衝液を用いるのが好ましい。
これらの緩衝液成分(トリス、トリシン等)は、それぞ
れ0.001〜1M、特に0.01〜0.5Mの濃度か
ら適宜選択して使用するのが好ましい。
【0009】本発明の方法では、泳動用緩衝液に必要に
応じて陰イオン界面活性剤を共存ささせることができ
る。陰イオン界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、特
に炭素原子数10以上の長鎖アルキル基を有するアルキ
ル硫酸塩が好ましく、なかでもドデシル硫酸ナトリウム
(SDS)が最も好ましい。
応じて陰イオン界面活性剤を共存ささせることができ
る。陰イオン界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、特
に炭素原子数10以上の長鎖アルキル基を有するアルキ
ル硫酸塩が好ましく、なかでもドデシル硫酸ナトリウム
(SDS)が最も好ましい。
【0010】本発明のゲル電気泳動法の分離分析対象
は、分子量1,000〜数十万のタンパク質、ペプチド
又は核酸であれば特に制限されず、生体成分、生体成分
の分解物、合成ペプチド、合成核酸等が挙げられる。
は、分子量1,000〜数十万のタンパク質、ペプチド
又は核酸であれば特に制限されず、生体成分、生体成分
の分解物、合成ペプチド、合成核酸等が挙げられる。
【0011】本発明のゲル電気泳動法を実施するにあた
っては、上記要件以外は自体公知のポリアクリルアミド
ゲル電気泳動法の操作手順、例えば「新版 電気泳動実
験法」(電気泳動学会編集)等に記載の操作手順に従え
ばよい。また、電気泳動装置も公知の水平型、垂直型等
を使用することができる。
っては、上記要件以外は自体公知のポリアクリルアミド
ゲル電気泳動法の操作手順、例えば「新版 電気泳動実
験法」(電気泳動学会編集)等に記載の操作手順に従え
ばよい。また、電気泳動装置も公知の水平型、垂直型等
を使用することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、分子量1,000〜数
十万という広い範囲のタンパク質、ペプチド又は核酸
を、1種のポリアクリルアミドゲルで高精度、高解像度
で再現性よく分離分析することができる。
十万という広い範囲のタンパク質、ペプチド又は核酸
を、1種のポリアクリルアミドゲルで高精度、高解像度
で再現性よく分離分析することができる。
【0013】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0014】実施例1 次の条件でSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
(SDS−PAGE)を行なった。 (1)ポリアクリルアミドゲル:0.5Mトリス−塩酸
緩衝液(pH8.3)、4〜15%グラジェントゲル、ゲ
ルサイズ;84×90×1.0mm (2)電気泳動サンプル: a.分子量マーカーII「第一」(第一化学薬品(株)社
製) 1バイアルにSDS−PAGE用サンプル処理液* 25
0μlと水250μlを加え、溶解混合したものをゲル
のウェルに5μlアプライする。 構成タンパク質と分子量は以下のとおり。
(SDS−PAGE)を行なった。 (1)ポリアクリルアミドゲル:0.5Mトリス−塩酸
緩衝液(pH8.3)、4〜15%グラジェントゲル、ゲ
ルサイズ;84×90×1.0mm (2)電気泳動サンプル: a.分子量マーカーII「第一」(第一化学薬品(株)社
製) 1バイアルにSDS−PAGE用サンプル処理液* 25
0μlと水250μlを加え、溶解混合したものをゲル
のウェルに5μlアプライする。 構成タンパク質と分子量は以下のとおり。
【0015】
【表1】
【0016】b.ヒト血清 ヒト血清10μlに水240μlとSDS−PAGE用
サンプル処理液* 250μlを加え、混合し、沸騰水浴
で5分間煮沸処理したものをゲルのウェルに5μlアプ
ライする。
サンプル処理液* 250μlを加え、混合し、沸騰水浴
で5分間煮沸処理したものをゲルのウェルに5μlアプ
ライする。
【0017】c.ペプチドマーカー(ファルマシアLK
B社製) 1バイアルにSDS−PAGE用サンプル処理液* 1ml
と水1mlを加え、溶解混合し、沸騰水中で5分間煮沸処
理したものをゲルのウェルに5μlアプライする。 構成タンパク質と分子量は以下のとおり。
B社製) 1バイアルにSDS−PAGE用サンプル処理液* 1ml
と水1mlを加え、溶解混合し、沸騰水中で5分間煮沸処
理したものをゲルのウェルに5μlアプライする。 構成タンパク質と分子量は以下のとおり。
【0018】
【表2】
【0019】*:SDS−PAGE用サンプル処理液;
0.125Mトリス−塩酸(pH6.8)、4%SDS、
30%グリセロール、0.005%ブロムフェノールブ
ルー (3)電気泳動用緩衝液:0.1Mトリス+0.1Mト
リシン+0.1%SDS (4)通電条件:60mA定電流、約1時間 (5)バンドの検出:クマシーブリリアントブルー染色
0.125Mトリス−塩酸(pH6.8)、4%SDS、
30%グリセロール、0.005%ブロムフェノールブ
ルー (3)電気泳動用緩衝液:0.1Mトリス+0.1Mト
リシン+0.1%SDS (4)通電条件:60mA定電流、約1時間 (5)バンドの検出:クマシーブリリアントブルー染色
【0020】その結果、図1に示すようにすべてのサン
プルのバンドが明確に分離して検出された。また、泳動
用緩衝液として0.1Mトリス+0.1Mグリシン+
0.1%SDSを用いる以外は同様にして電気泳動した
結果を図2に示すが、この場合には分子量17,000
以下のサンプルは全く分離できなかった。
プルのバンドが明確に分離して検出された。また、泳動
用緩衝液として0.1Mトリス+0.1Mグリシン+
0.1%SDSを用いる以外は同様にして電気泳動した
結果を図2に示すが、この場合には分子量17,000
以下のサンプルは全く分離できなかった。
【0021】実施例2 ゲルとして、4〜20%グラジェントゲルとする以外は
実施例1と同様にしてSDS−PAGEを行なった。そ
の結果、図3に示すようにすべてのサンプルのバンドが
明確に分離して検出された。また、泳動用緩衝液として
0.1Mトリス+0.1Mグリシン+0.1%SDSを
用いる以外は同様にして電気泳動した結果を図4に示す
が、この場合には分子量17,000以下のサンプルは
ほとんど分離できなかった。
実施例1と同様にしてSDS−PAGEを行なった。そ
の結果、図3に示すようにすべてのサンプルのバンドが
明確に分離して検出された。また、泳動用緩衝液として
0.1Mトリス+0.1Mグリシン+0.1%SDSを
用いる以外は同様にして電気泳動した結果を図4に示す
が、この場合には分子量17,000以下のサンプルは
ほとんど分離できなかった。
【0022】実施例3 電気泳動用緩衝液として、0.1Mトリス+0.1Mビ
シン+0.1%SDSを用いる以外は実施例2と同様に
してSDS−PAGEを行なった。その結果、図5に示
すようにすべてのサンプルのバンドが明確に分離して検
出された。
シン+0.1%SDSを用いる以外は実施例2と同様に
してSDS−PAGEを行なった。その結果、図5に示
すようにすべてのサンプルのバンドが明確に分離して検
出された。
【0023】実施例4 電気泳動用緩衝液として0.1Mトリス+0.1M 2
−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸+0.1%SD
Sを用いる以外は実施例2と同様にしてSDS−PAG
Eを行なった。その結果、図6に示すようにすべてのサ
ンプルのバンドが明確に分離して検出された。
−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸+0.1%SD
Sを用いる以外は実施例2と同様にしてSDS−PAG
Eを行なった。その結果、図6に示すようにすべてのサ
ンプルのバンドが明確に分離して検出された。
【0024】実施例5 電気泳動用緩衝液として0.1Mトリス+0.1M N
−(アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸+
0.1%SDSを用いる以外は実施例2と同様にしてS
DS−PAGEを行なった。その結果、図7に示すよう
にすべてのサンプルのバンドが明確に分離して検出され
た。
−(アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸+
0.1%SDSを用いる以外は実施例2と同様にしてS
DS−PAGEを行なった。その結果、図7に示すよう
にすべてのサンプルのバンドが明確に分離して検出され
た。
【0025】実施例6 電気泳動用緩衝液として0.1Mトリス+0.05Mト
リシン+0.1%SDSを用いる以外は実施例2と同様
にしてSDS−PAGEを行なった。その結果、すべて
のサンプルのバンドが明確に分離して検出された。
リシン+0.1%SDSを用いる以外は実施例2と同様
にしてSDS−PAGEを行なった。その結果、すべて
のサンプルのバンドが明確に分離して検出された。
【0026】実施例7 電気泳動用緩衝液として0.05Mトリス+0.05M
トリシン+0.1%SDSを用いる以外は実施例2と同
様にしてSDS−PAGEを行なった。その結果、すべ
てのサンプルのバンドが明確に分離して検出された。
トリシン+0.1%SDSを用いる以外は実施例2と同
様にしてSDS−PAGEを行なった。その結果、すべ
てのサンプルのバンドが明確に分離して検出された。
【0027】実施例8 次の条件で核酸についてポリアクリルアミドゲル電気泳
動を行なった。 (1)ポリアクリルアミドゲル:0.5MTris−塩
酸緩衝液(pH8.3)、4〜15%グラジェントゲル、
ゲルサイズ;84×90×1.0mm (2)電気泳動サンプル: a.pBR322 DNA−MspI Digest b.λDNA−BstEII Digest c.λDNA−HindIII Digest 各々50ng/wellをアプライする。 (3)電気泳動用緩衝液:0.1Mトリス+0.1Mト
リシン (4)通電条件:30mA定電流、約2時間 (5)バンドの検出:銀染色(銀染色試薬II「第一」使
用) その結果、図8に示すようにすべてのサンプルのバンド
が明確に分離して検出された。
動を行なった。 (1)ポリアクリルアミドゲル:0.5MTris−塩
酸緩衝液(pH8.3)、4〜15%グラジェントゲル、
ゲルサイズ;84×90×1.0mm (2)電気泳動サンプル: a.pBR322 DNA−MspI Digest b.λDNA−BstEII Digest c.λDNA−HindIII Digest 各々50ng/wellをアプライする。 (3)電気泳動用緩衝液:0.1Mトリス+0.1Mト
リシン (4)通電条件:30mA定電流、約2時間 (5)バンドの検出:銀染色(銀染色試薬II「第一」使
用) その結果、図8に示すようにすべてのサンプルのバンド
が明確に分離して検出された。
【0028】比較例 トリシンを、3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン
酸、N,N′−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−ア
ミノエタンスルホン酸、N−トリス(ヒドロキシメチ
ル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸、N−2−ヒ
ドロキシエチルピペラジン−N′−エタンスルホン酸、
シクロヘキシルアミノエタンスルホン酸又はシクロヘキ
シルアミノプロパンスルホン酸に代える以外は実施例2
と同様にSDS−PAGEを行なった結果、いずれも低
分子量側の分離性が悪かった。
酸、N,N′−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−ア
ミノエタンスルホン酸、N−トリス(ヒドロキシメチ
ル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸、N−2−ヒ
ドロキシエチルピペラジン−N′−エタンスルホン酸、
シクロヘキシルアミノエタンスルホン酸又はシクロヘキ
シルアミノプロパンスルホン酸に代える以外は実施例2
と同様にSDS−PAGEを行なった結果、いずれも低
分子量側の分離性が悪かった。
【図1】4〜15%グラジェントゲル、0.1Mトリス
+0.1Mトリシン系におけるタンパク質のSDS−P
AGEパターンを示す図である。
+0.1Mトリシン系におけるタンパク質のSDS−P
AGEパターンを示す図である。
【図2】4〜15%グラジェントゲル、0.1Mトリス
+0.1Mグリシン系におけるタンパク質のSDS−P
AGEパターンを示す図である。
+0.1Mグリシン系におけるタンパク質のSDS−P
AGEパターンを示す図である。
【図3】4〜20%グラジェントゲル、0.1Mトリス
+0.1Mトリシン系におけるタンパク質のSDS−P
AGEパターンを示す図である。
+0.1Mトリシン系におけるタンパク質のSDS−P
AGEパターンを示す図である。
【図4】4〜20%グラジェントゲル、0.1Mトリス
+0.1Mグリシン系におけるタンパク質のSDS−P
AGEパターンを示す図である。
+0.1Mグリシン系におけるタンパク質のSDS−P
AGEパターンを示す図である。
【図5】4〜20%グラジェントゲル、0.1Mトリス
+0.1Mビシン系におけるタンパク質のSDS−PA
GEパターンを示す図である。
+0.1Mビシン系におけるタンパク質のSDS−PA
GEパターンを示す図である。
【図6】4〜20%グラジェントゲル、0.1Mトリス
+0.1M 2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸
系におけるタンパク質のSDS−PAGEパターンを示
す図である。
+0.1M 2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸
系におけるタンパク質のSDS−PAGEパターンを示
す図である。
【図7】4〜20%グラジェントゲル、0.1Mトリス
+0.1M N−(アセトアミド)−2−アミノエタン
スルホン酸系におけるタンパク質のSDS−PAGEパ
ターンを示す図である。
+0.1M N−(アセトアミド)−2−アミノエタン
スルホン酸系におけるタンパク質のSDS−PAGEパ
ターンを示す図である。
【図8】4〜15%グラジェントゲル、0.1Mトリス
+0.1Mトリシン系における核酸のPAGEパターン
を示す図である。
+0.1Mトリシン系における核酸のPAGEパターン
を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 白鳥 三恵子 茨城県竜ヶ崎市向陽台3丁目3番1号 第 一化学薬品株式会社つくば工場探索合成グ ループ内 (72)発明者 江幡 順良 茨城県竜ヶ崎市向陽台3丁目3番1号 第 一化学薬品株式会社つくば工場探索合成グ ループ内
Claims (2)
- 【請求項1】 タンパク質、ペプチド又は核酸のゲル電
気泳動において、ゲルとして2〜25%の濃度勾配を有
するポリアクリルアミドゲルを用い、泳動用緩衝液とし
てトリス−トリシン系、トリス−ビシン系、トリス−2
−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸系及びトリス−
N−(アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸系
より選ばれる緩衝液を用いることを特徴とする分子量
1,000〜数十万の範囲のタンパク質、ペプチド又は
核酸のゲル電気泳動法。 - 【請求項2】 泳動用緩衝液としてドデシル硫酸ナトリ
ウムを添加した緩衝液を用いるものである請求項1記載
のゲル電気泳動法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4192186A JPH0634602A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | ゲル電気泳動法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4192186A JPH0634602A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | ゲル電気泳動法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634602A true JPH0634602A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16287113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4192186A Pending JPH0634602A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | ゲル電気泳動法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634602A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001159621A (ja) * | 1999-12-02 | 2001-06-12 | Hymo Corp | 電気泳動用ポリアクリルアミドプレキャストゲル、その製造方法及びその使用方法 |
KR20020012104A (ko) * | 2000-08-04 | 2002-02-15 | 안태호 | 단일겔만을 이용한 단백질 전기영동방법 |
JP2002277438A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-25 | Hymo Corp | 電気泳動ゲル、その製法及びその使用法 |
KR20030095061A (ko) * | 2002-06-11 | 2003-12-18 | 윤철호 | 트리신을 포함하는 단일겔을 이용한 펩타이드 전기영동방법 |
JP2010518398A (ja) * | 2007-02-07 | 2010-05-27 | ライザー ダイアグノスティックス, インコーポレイテッド | 電気泳動を使用する迅速な均一系イムノアッセイ |
CN102121920A (zh) * | 2010-04-22 | 2011-07-13 | 浙江大学 | 利用蛋白质分子标记选择高解舒性状家蚕茧的方法 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP4192186A patent/JPH0634602A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001159621A (ja) * | 1999-12-02 | 2001-06-12 | Hymo Corp | 電気泳動用ポリアクリルアミドプレキャストゲル、その製造方法及びその使用方法 |
KR20020012104A (ko) * | 2000-08-04 | 2002-02-15 | 안태호 | 단일겔만을 이용한 단백질 전기영동방법 |
JP2002277438A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-25 | Hymo Corp | 電気泳動ゲル、その製法及びその使用法 |
KR20030095061A (ko) * | 2002-06-11 | 2003-12-18 | 윤철호 | 트리신을 포함하는 단일겔을 이용한 펩타이드 전기영동방법 |
JP2010518398A (ja) * | 2007-02-07 | 2010-05-27 | ライザー ダイアグノスティックス, インコーポレイテッド | 電気泳動を使用する迅速な均一系イムノアッセイ |
CN102121920A (zh) * | 2010-04-22 | 2011-07-13 | 浙江大学 | 利用蛋白质分子标记选择高解舒性状家蚕茧的方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Wrigley | [38] Gel electrofocusing | |
Pesce et al. | Rapid differentiation of glomerular and tubular proteinuria by sodium dodecyl sulfate polyacrylamide gel electrophoresis | |
Goldenberg et al. | Gel electrophoresis in studies of protein conformation and folding | |
Kilar et al. | Fast and high resolution analysis of human serum transferrin by high performance isoelectric focusing in capillaries | |
Himmelhoch et al. | Purification of myeloperoxidases from bone marrow | |
Ball | Quantitation of proteins by elution of Coomassie brilliant blue R from stained bands after sodium dodecyl sulfate-polyacrylamide gel electrophoresis | |
Arand et al. | Colorimetric quantitation of trace amounts of sodium lauryl sulfate in the presence of nucleic acids and proteins | |
JP2883565B2 (ja) | 低導電率緩衝液中での電気泳動方法 | |
Lestourgeon et al. | The Rapid Isolation, High-Resolution Electrophoretic Characterzation, and Purification of Nuclear Proteins | |
Righetti | Capillary electrophoretic analysis of proteins and peptides of biomedical and pharmacological interest | |
Chiou et al. | Evaluation of commonly used electrophoretic methods for the analysis of proteins and peptides and their application to biotechnology | |
Sia et al. | Studies on the subunit structure of rabbit liver fructose diphosphatase | |
Xu | Capillary electrophoresis | |
Friedman | Comparison of four different silver-staining techniques for salivary protein detection in alkaline polyacrylamide gels | |
Jenkins et al. | Capillary isoelectric focusing of haemoglobin variants in the clinical laboratory | |
Beattie | Strategies for the qualitative and quantitative analysis of metallothionein isoforms by capillary electrophoresis | |
JPH0634602A (ja) | ゲル電気泳動法 | |
Bartlett | Rapid cellulose acetate electrophoresis: II. Qualitative and quantitative hemoglobin fractionation | |
AU2002246346B2 (en) | Method of identifying phosphoprotein | |
Dunn et al. | Separation and analysis of membrane proteins by SDS-polyacrylamide gel electrophoresis | |
Jackowski et al. | Fluorescamine staining of nonhistone chromatin proteins as revealed by two-dimensional polyacrylamide gel electrophoresis | |
Vincent et al. | A rapid and sensitive method for detection of proteins in polyacrylamide SDS gels: staining with ethidium bromide | |
Conrad et al. | Resolution of erythrocyte membrane proteins by two-dimensional electrophoresis. | |
Richards et al. | Application of capillary zone electrophoresis to the separation of metallothionein isoforms | |
Nilsen-Hamilton et al. | [39] Detection of proteins induced by growth regulators |