[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH06324962A - データ交信システムのデータ交信方式 - Google Patents

データ交信システムのデータ交信方式

Info

Publication number
JPH06324962A
JPH06324962A JP5108585A JP10858593A JPH06324962A JP H06324962 A JPH06324962 A JP H06324962A JP 5108585 A JP5108585 A JP 5108585A JP 10858593 A JP10858593 A JP 10858593A JP H06324962 A JPH06324962 A JP H06324962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
communication
block
control
communication mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5108585A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Matsumoto
松本  正士
Yasushi Saito
靖 斉藤
Takao Ichihashi
隆雄 市橋
Shuji Yamada
修治 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP5108585A priority Critical patent/JPH06324962A/ja
Priority to US08/234,776 priority patent/US5666544A/en
Publication of JPH06324962A publication Critical patent/JPH06324962A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各制御部間のシリアルデータ通信の通信処理
の効率化を図る。 【構成】 操作パネル4へのデータの入出力制御を行う
操作制御部C1と画像読取装置Q1及び像形成装置Q2
の駆動を制御して実際の像形成動作を制御するエンジン
制御部C2とが互いに必要なデータを交信して全体的な
像形成動作が制御され、上記データはデータの種類に応
じて異なる通信モードにより交信されるようにした。例
えばコピー枚数、コピー開始等のコピー動作毎に必要な
データは通常通信モードにより常時交信され、ランプ電
圧、主帯電レベル、給紙タイミング等の画像読取装置Q
1及び像形成装置Q2の駆動制御に必要なシミュレーシ
ョンにより設定されるデータは、シミュレーションデー
タ送信モードにより当該シミュレーションの終了時に交
信され、総現像枚数、給紙回数等の稼動経歴に関するデ
ータは、ヒストリーデータ送信モードにより一定期間経
過毎に交信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロコンピュータ
を個々に備えた複数の制御部により独立した複数の機能
動作が制御されるとともに、制御部間でデータを交信す
ることにより上記機能動作を有機的に結合した複合機能
動作を行うデータ交信システムのデータの交信方式に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばデジタル複写機等の画像形
成装置においては、画像形成機能の多様化、高級化に伴
う装置全体の複雑化、大型化を回避するため、各機能ブ
ロックを独立した構成要素に分割するとともに、各構成
要素を有機的に結合して全体的な複合機能動作を行うシ
ステム装置として構成されるようになっている。
【0003】かかるシステム装置では、各構成要素に専
用のマイクロコンピュータからなる制御部と該制御部が
各機能動作を制御するのに必要な情報が記憶される、R
AM(Random Access Memory)等の書換可能な記憶手段
とが設けられるとともに、各構成要素間が、例えばシリ
アルデータ通信可能に接続され、相互に必要な情報が交
信できるようになされている。
【0004】例えばデジタル複写機においては、コピー
に関する各種情報の入出力を制御する操作部ブロックと
該操作部ブロックからの情報に基づき実際にコピー動作
を制御するエンジン部ブロックとを交信可能に結合した
ものが知られている(実開平4−70654号公報)。
【0005】そして、従来、上記操作部ブロックとエン
ジン部ブロック間のデータの通信方法として、予め交信
すべきデータの種類、データ数及び交信順等を設定して
おき、所定のデータ数単位でデータの交信を行う方法が
知られている。
【0006】図17は、上記従来のシリアルデータ通信
の通信方法を示すフローチャートである。
【0007】操作部制御部及びエンジン部制御部の各R
OM(Read Only Memory)には、予めプログラムされた
25個のデータDAT1(A,B,…,Y)とデータD
AT2(a,b,…,y)とを交互に交信する通信モー
ドPの制御プログラムが記憶され、通信モードPにより
上記データDAT1,DAT2が交信されているとす
る。
【0008】操作部制御部は、まず、エンジン部制御部
に「通信モードP」のコードデータを送信する(ステッ
プS210)。エンジン部制御部は、「通信モードP」
のコードデータを受信すると、通信モードPによる通信
可能状態に設定し(ステップS212)、通信モードP
の設定終了データを操作部制御部に送信する(ステップ
S214)。
【0009】操作部制御部は、上記通信モードPの設定
終了データを受信すると(ステップS216)、データ
DAT1の最初のデータAをエンジン部制御部に送信す
る(ステップS218)。一方、エンジン部制御部は、
データAを受信すると(ステップS220)、操作部制
御部にデータDAT2の最初のデータaを送信する(ス
テップS222)。操作部制御部は、データaを受信す
ると(ステップS224)、次のデータBをエンジン部
制御部に送信し(ステップS226)、エンジン部制御
部は、次のデータBを受信すると(ステップS22
8)、次のデータbを操作部制御部に送信する(ステッ
プS230)。
【0010】以下、操作部制御部及びエンジン部制御部
は、所定のデータDAT1,DAT2を所定の順番で交
互に送信し、操作部制御部がエンジン部制御部から最後
のデータeを受信すると(ステップS232)、一連の
通信を終了し、次のシリアルデータ通信を行うべくステ
ップS210に戻る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のシリアルデ
ータ通信の通信方法は、システム装置が複雑かつ高度に
なり、交信すべきデータの種類、数量等が多くなると、
データ通信に長時間を要し、各制御部の処理効率を著し
く低下させるものである。例えばデジタル複写機におい
ては、操作部ブロックとエンジン部ブロック間で500
〜600バイトのデータが交信されており、これらを全
て一括して交信すると、2.5〜3秒(5ms/バイト換
算)の通信時間を要し、この間、他の制御を行うことは
できないことになる。
【0012】その一方、交信されるデータの内容は、全
てのデータが交信時に常に必要なものではなく、特定の
時期又は一定期間毎に交信すればよいものもある。例え
ばデジタル複写機の上記操作部ブロックとエンジン部ブ
ロック間では、コピーモード、コピー枚数、露光レベル
及びコピー開始等のコピー動作毎に必要なデータの他、
主帯電レベルデータ、現像レベルデータ、一次/二次給
紙タイミングデータ及び定着温度データ等の像形成動作
に関係する各アクチュエータの制御に必要なデータや総
現像枚数、給紙回数及び異常検知回数等の稼動経歴デー
タが交信されているが、コピー動作毎に必要なデータは
常時、交信する必要がある一方、アクチュエータの制御
に必要なデータは制御内容が変更されない限り、デジタ
ル複写機の起動時に交信すれば足り、稼動経歴データは
定期的に交信すれば足りるものである。
【0013】本発明は、上記課題及び背景に鑑みてなさ
れたもので、可及的必要なときに必要なデータを交信す
ることによりデータ通信の通信効率を向上させ、全体的
な制御効率を高めることのできるデータ交信システムの
データ交信方式を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、独立した複数
の機能動作を有機的に結合して複合機能動作を行うべく
各機能動作を制御する複数の制御部が交信可能に接続さ
れたデータ交信システムのデータ交信方式であって、予
め設定された第1のデータ群を連続して繰り返し交信す
る第1の通信モードと、少なくとも1の、所定の交信条
件が満足されたとき、予め設定された第2のデータ群を
交信する第2の通信モードとからなるものである(請求
項1)。
【0015】なお、上記第2のデータ群のデータ交信
は、予め設定された周期が経時されたとき若しくは予め
設定された処理が終了したときに行うとよい(請求項
2,3)。
【0016】また、予め設定された処理が終了したとき
に交信されるデータは、当該処理により得られたデータ
にするとよい(請求項4)。
【0017】
【作用】本発明によれば、データ交信システムは、複数
の制御部間で互いにデータを交信させて各制御部により
それぞれ制御される機能動作を有機的に結合し、各機能
動作の複合機能動作を行う。制御部間のデータ交信にお
いては、第1のデータ群は、第1の通信モードにより連
続して繰り返し交信され、第2のデータ群は、第2の通
信モードにより所定の交信条件が満足されたときに交信
される。
【0018】例えば複写機等の画像形成装置において
は、上記第1のデータ群は、コピー開始、露光レベル、
コピー枚数、コピー部数、用紙サイズ、両面コピーモー
ド、縮小/拡大コピー等の現在の状態制御に必要な状態
変化を示すデータ群であり、上記第2のデータ群は、ラ
ンプ駆動電圧、ランプ発光タイミング、主帯電レベル、
現像レベル、一次/二次給紙タイミング、定着温度等の
各アクチュエータの像形成に関する制御条件や総現像枚
数、トナー補給回数、給紙回数、スタート剤交換回数、
総コピー回数等の稼動経歴を示す、必ずしも現在の状態
制御に直ちに必要でないデータ群である。
【0019】上記現在の状態制御に必要な状態変化を示
すデータ群は、第1の通信モードにより常時、繰り返し
交信され、上記稼動経歴を示すデータ群は、例えば一定
期間毎に、或いは、各コピー動作の終了、所定回数分の
コピー動作の終了等の所定の処理が行われる毎に交信さ
れる。
【0020】また、像形成に関する制御条件を示すデー
タ群は、シミュレーションを実行することにより好適な
制御値が設定されるもので、例えば当該シミュレーショ
ンによる制御値の設定処理が終了した後に交信される。
【0021】なお、上記所定の交信条件は、第1の通信
モードにより第1のデータ群が所定回数交信されるもの
でもよく、この場合は第1のデータ群が所定回数交信さ
れる毎に通信モードが第2の通信モードに切り換えら
れ、第2のデータ群が交信される。そして、第2のデー
タ群の交信が終了すると、再び通信モードが第1の通信
モードに切り換えられ、第1のデータ群が所定回数繰り
返し交信される。
【0022】
【実施例】本発明に係るデータ交信システムについて、
デジタル画像形成装置に適用した場合を例に説明する。
【0023】図3は、本発明に係るカラーデジタル複写
機(デジタル画像形成装置)の一実施例の概略構成図で
ある。
【0024】カラーデジタル複写機1は、その上面にコ
ンタクトガラス2、原稿押え3及び操作パネル4を有
し、本体内部に操作制御ブロックP及びエンジン制御ブ
ロックQからなる像形成機構が設けられている。また、
本体内部の左下部に着脱可能な給紙カセット10,11
が装着されるようになっている。
【0025】上記操作制御ブロックP及びエンジン制御
ブロックQは、相互に独立した機能ブロックで、各ブロ
ック内に設けられたマイクロコンピュータからなる操作
制御部C1,エンジン制御部C2によりそれぞれの機能
動作が制御されるようになっている。また、操作制御部
C1及びエンジン制御部C2は、相互にシリアルデータ
通信可能に接続され、後述するように、互いに必要な情
報を交信することにより操作制御ブロックPとエンジン
制御ブロックQとを有機的に結合して原稿を複製すると
いう複合機能を果たすようになっている。
【0026】上記操作制御ブロックPは、上記操作パネ
ル4における複写動作に必要な情報の入出力を制御する
とともに、エンジン制御ブロックQとのシリアルデータ
通信を制御するブロックである。
【0027】図4は、上記操作パネル4の詳細を示す平
面図である。操作パネル4には、種々の像形成条件を入
力するためのキースイッチ群401と各種のメッセージ
及びコピー条件等を表示するLCD(Liquid Crystal D
isplay)からなるLCD表示部402とが設けられてい
る。
【0028】上記キースイッチ群401は、各種の像形
成モードを設定するモード設定キー401a、露光レベ
ルを設定する露光キー401b、用紙サイズを選択する
ためのカセットキー401c、像形成を指示するコピー
キー401d、入力条件をリセットするリセットキー4
01e及びコピー枚数等を設定/解除するテンキー40
1f等の各種スイッチから構成されている。
【0029】また、上記LCD表示部402は、用紙サ
イズ等の固定的な情報を表示する固定情報表示部402
aと動作状態に応じて適宜のメッセージを文字情報とし
て表示するメッセージ表示部402bとを有している。
【0030】図3に戻り、エンジン制御ブロックQは、
コンタクトガラス2上の所定位置に載置された原稿Gの
画像情報を読み取る画像読取装置Q1と該画像読取装置
Q1で読み取られた画像情報を用いて用紙に原稿Gの像
を形成する像形成装置Q2とから構成されている。上記
画像読取装置Q1は、コンタクトガラス2の下部に配設
され、上記像形成装置Q2は、該画像読取装置Q1の下
部に配設されている。
【0031】画像読取装置Q1は、原稿Gを照明する光
源部5と、原稿Gの光像を下記撮像部7に導く結像部6
と上記原稿Gの光像を画像信号に光電変換して読み取る
撮像部7とから構成されている。上記光源部5は、ハロ
ゲンランプ501及び反射板502とからなり、上記結
像部6は、反射鏡601,602,603及びレンズ6
04からなり、撮像部7は、例えばCCDイメージセン
サーからなる固体撮像素子701(以下、CCD701
という)と該CCD701で読み取られた画像信号に所
定の画像処理を施す画像処理回路702とを備えてい
る。
【0032】上記CCD701は、例えば赤(R),青
(G),緑(B)の色フィルタを備えた3本のCCDイ
メージセンサーからなるラインセンサーで、読み取った
画像信号をR,G,Bの各色の画像信号に分離して出力
する。また、画像処理回路702は、4ページ分のペー
ジメモリを有し、CCD701で読み取られたR,G,
Bの各色の画像信号をシアン(C),イェロー(Y),
マゼンタ(M),黒(BK)の各色の画像信号に変換生
成して当該ページメモリに記憶する。
【0033】画像読取装置Q1は、エンジン制御部C2
により原稿画像の読取りが指示されると、上記ハロゲン
ランプ501を発光させて原稿Gを照明するとともに、
上記光源部5及び結像部6を副走査方向(図3、左右方
向)に走査させて原稿Gの画像を読み取る。
【0034】すなわち、上記ハロゲンランプ501から
発光された照明光は、原稿Gで反射し、上記反射鏡60
1〜603により撮像部7に導かれるとともに、レンズ
604によりCCD701の撮像面に集光される。そし
て、上記光源部5及び結像部6を副走査方向に走査させ
ることにより上記原稿Gの光像がCCD701の撮像面
に結像され、この原稿Gの光像は、CCD701により
画像信号に光電変換されて読み取られる。CCD701
は、上記光源部5及び結像部6の走査に同期して画像信
号の読取及び読出の動作が制御され、1ライン単位で原
稿Gの画像信号を読み取る。
【0035】像形成装置Q2は、用紙に原稿Gの像を形
成する像形成ユニットQ21と該像形成ユニットQ21
に給紙カセット10,11から用紙を供給する給紙ユニ
ットQ22と像形成された用紙を排出する排紙ユニット
Q23とから構成されている。
【0036】像形成ユニットQ22は、上記画像データ
を出力する画像データ出力部8と該画像データ出力部8
から出力された画像データに基づいて最終的に用紙に転
写させるまでを行う像形成部9とから構成されている。
【0037】上記画像データ出力部8は、上記画像デー
タで変調されたレーザ光を出力するレーザ発光器801
と該レーザ発光器801から発光されたレーザ光を主走
査方向(レーザ光が感光体ドラム901の周面をドラム
軸と平行に走査する方向)に走査させるポリゴンミラー
802及びレーザ光を下記感光体ドラム901の露光位
置に導く反射鏡803とを備えている。
【0038】また、像形成部9は、上記画像データに基
づき用紙に転写すべき原稿Gの顕像を形成する感光体ド
ラム901、上記感光体ドラム901に原稿Gの潜像を
形成すべくドラム表面を所定電位に帯電する主帯電装置
902、上記感光体ドラム901に形成された原稿Gの
潜像を顕像化する現像装置903及び原稿Gの顕像を転
写させるべく用紙を上記感光体ドラム901に搬送する
転写ドラム906を備えている。
【0039】上記転写ドラム906の内部であって上記
感光体ドラム901に対向する位置には転写装置907
が設けられ、該転写装置907より下流側であって転写
ドラム906の内外部には像形成後に用紙を分離する分
離装置908が設けられ、更に上記分離装置908の下
流側に分離爪909が設けられている。なお、910,
911は、それぞれ感光体ドラム901と転写ドラム9
06とに残留したトナーを除去するクリーニング装置で
ある。
【0040】上記現像装置903は、上下方向に配列さ
れた4個の現像器903a,903b,903c,90
3dを有し、各現像器903a〜903dには上から順
にイェロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び
ブラック(BK)の4色の現像剤が収納されている。上
記現像器903a〜903dは、エレベータ機構905
により昇降可能に配設された筐体904に配設され、該
筐体904の昇降動作により各色の現像器903a〜9
03dが順次、上記感光体ドラム901に対向配置され
るようになっている。
【0041】上記転写ドラム906は、例えばギヤ機構
(不図示)により感光体ドラム901に同期して該感光
体ドラム901に対して反対方向に等しい周速で回転駆
動されるようになされ、給紙ユニットQ22から給送さ
れた用紙を周面に静電的に吸着した状態で上記感光体ド
ラム901に給送するとともに、該用紙に感光体ドラム
901に形成された原稿Gの顕像を転写させる。
【0042】給紙ユニットQ22は、給紙カセット1
0,11の先端上部にそれぞれ配設された給紙ローラ1
2,13、該給紙カセット10,11から転写ドラム9
06に用紙を案内するガイド板14,15,16,1
7、上記ガイド板14〜17の適宜の中間位置に配設さ
れた搬送ローラ対18,19及びレジストローラ対20
を備えている。
【0043】なお、上記給紙カセット10,11は、そ
の適所にカセットサイズを示す、例えば磁気コードが付
されており、装着時にそのコード情報が上記エンジン制
御部C2に読み込まれるようになっている。
【0044】排紙ユニットQ23は、上流側から順に搬
送ベルト21、排紙ローラ対22及び排出トレイ23を
備え、搬送ベルト21と排紙ローラ対22間には、転写
された用紙の原稿像の定着を行う定着装置24が設けら
れている。定着装置24は、加熱ローラ241と圧接ロ
ーラ242とからなり、加熱ローラ241の内部適所に
定着ヒータ243が、また、周面適所に周面温度を検出
する温度センサー244が設けられている。
【0045】ここで、原稿Gの複製動作を説明すると、
感光体ドラム901は所定速度で回転駆動されており、
ドラム表面は、主帯電装置902により所定電位に帯電
された後、レーザ光の照射位置に搬送される。そして、
感光体ドラム901の回転動作によりレーザ光がドラム
表面を相対的にラスター走査し、感光体ドラム901の
表面電位が該レーザ光の照度に応じて変位して現像Gの
潜像が形成される。
【0046】上記原稿Gの潜像は、現像装置903によ
り帯電トナーが静電的に付着されて顕像化され、この原
稿Gの顕像が転写ドラム906により搬送された用紙に
圧接・転写されて像形成が行われる。
【0047】上記像形成動作は、Y,M,C,BKの各
色の画像データについて4回行われ、BKの色の像形成
動作が終了すると、転写ドラム906の周面に静電的に
吸着された用紙が分離装置908及び分離爪909によ
り転写ドラム906から分離される。そして、用紙は、
搬送ベルト21により定着装置24に搬送され、転写さ
れた原稿像の定着が行われた後、排紙ローラ対22によ
り排出トレイ23に排出される。
【0048】上記一連の原稿Gの画像データの読取及び
原稿Gの像形成動作は、エンジン制御部C2により集中
制御される。
【0049】図1は、上記操作制御部C1及びエンジン
制御部C2の基本構成を示す図である。
【0050】操作制御部C1は、基本的に、操作制御ブ
ロックPの動作を制御する中央演算処理装置(以下、C
PU1という)、操作制御ブロックP内の動作制御の処
理手順やエンジン制御ブロックQとの通信手順等の制御
プログラムが予め記憶されたROM30、上記CPU1
が上記制御プログラムに基づいて所定の演算処理を行う
際に必要な情報や演算結果を記憶するRAM31、上記
操作パネル4への所要のデータの入出力を行う入出力ポ
ート(以下、I/Oポートという)32、上記操作パネ
ル4内のLCD表示部42の駆動を制御するLCDコン
トローラ33及び後述するエンジン制御部C2内の中央
演算処理装置(以下、CPU2という)とのシリアルデ
ータ通信を行うためのインターフェース(以下、I/F
という)34により構成されている。
【0051】上記CPU1は、内部に演算処理用のRA
M35(以下、内部RAM35という)を有し、処理内
容に応じてROM30及びRAM31から必要なプログ
ラム及びデータを取り込んで内部RAM35に展開し、
例えば図2に示す仮想的なメモリ空間で所定の演算処理
を行い、その処理結果をLCDコントローラ33及びI
/Oポート32を介して操作パネル4に送出し、或いは
後述する通信モードに基づきI/F34を介してエンジ
ン制御部C2に送信する。
【0052】一方、エンジン制御部C2も上記操作制御
部C1と同様に、エンジン制御ブロックQの動作を制御
するCPU2、予めエンジン制御ブロックQ内の動作制
御の処理手順や操作制御ブロックPとの通信手順等の制
御プログラムが予め記憶されたROM36、上記CPU
2が上記制御プログラムに基づいて所定の演算処理を行
う際に必要な情報や演算結果を記憶するRAM37、上
記画像読取装置Q1並びに像形成装置Q2への所要のデ
ータの入出力を行うI/Oポート38及び上記CPU1
とのシリアルデータ通信を行うためのI/F39により
構成されている。
【0053】上記CPU2も内部RAM40を有し、C
PU1と同様の方法で所定の演算処理を行った後、その
演算結果を上記I/Oポート38を介して画像読取装置
Q1及び像形成装置Q2に出力し、或いはI/F39を
介して操作制御部C1に送信する。
【0054】上記シリアルデータ通信は、予め上記RO
M30及びROM36に記憶された送信プログラム、受
信プログラム及び通信データテーブルからなる通信制御
プログラムに基づいて行われる。上記送信プログラム
は、送信制御、送信割込制御、及び通信時に送信すべき
情報(以下、通信データという)の設定等の制御プログ
ラムから構成され、上記受信プログラムは、受信割込制
御、受信エラーチェック及び接続チェック等の制御プロ
グラムから構成されている。
【0055】また、上記通信データテーブルは、シリア
ルデータ通信により交信される各種データ(以下、送信
データという)のデータテーブル及び該送信データがセ
ットされる送信先のRAMエリアにおけるアドレスデー
タデーブル(以下、送信先格納アドレステーブルとい
う)から構成されている。
【0056】表1は、操作制御部C1とエンジン制御部
C2間で交信されるデータの一例を示したものである。
【0057】
【表1】
【0058】同表において、(A)は操作制御部C1か
らエンジン制御部C2に送信されるデータ、(B)はエ
ンジン制御部C2から操作制御部C1に送信されるデー
タを示している。
【0059】また、〔通常通信データ〕は、主にコピー
動作に関する現在状態を設定するためのデータで、カラ
ーデジタル複写機1が起動している間、操作制御部C1
とエンジン制御部C2間で常時、交信されるものであ
る。
【0060】通常通信データの各データは、以下の内容
を有している。すなわち、 ・通信モードデー:後述の通信モードを示すデータ タ ・コントロールフ:コピー要求、コピー停止要求、カウンタ駆動禁止要求、 ラグA,B 定着ヒータ点灯禁止要求等のコピー動作の制御に必要な 各種の制御フラグデータ ・コピーモードフ:カラーコピー、両面コピー、ページ連写コピー等のコピ ラグ ーモードに関する各種フラグデータ ・選択カセット情:マニュアルモードやオートモードで選択された給紙カセ 報 ット段の情報 ・倍率データ :拡大/縮小コピーにおけるコピー倍率のデータ ・通信モード認識:通信モードを確認するためのデータ データ ・状態フラグ :定着温度、コピー動作中、トナー補給中、用紙なし等の エンジン制御ブロックにおける各種状態を示すフラグ ・カセットサイズ:セットされている給紙カセットの用紙サイズを示すデー データ タ ・環境データ :エンジン制御ブロックの温度、湿度等の環境を示すデー タ ・給紙枚数データ:コピー動作中に給紙された用紙の枚数データ ・排出枚数データ:コピー動作中に排出された用紙の枚数データ である。
【0061】〔シミュレーションデータ〕は、画像読取
装置Q1及び像形成装置Q2内の各種アクチュエータの
駆動タイミングや制御基準値のデータで、カラーデジタ
ル複写機1の駆動をシミュレーションすることにより調
整、設定されるものである。シミュレーションデータ
は、通常、カラーデジタル複写機1の製造時やメインテ
ナンス時にシミュレーションを行うことにより決定さ
れ、当該シミュレーションの終了時に操作制御部C1か
らエンジン制御部C2に送信される。
【0062】なお、上記シミュレーションデータは、操
作制御部C1のRAM31にバックアップされており、
RAM31に異常が発生したとき、当該RAM31のバ
ックアップデータを復旧すべくエンジン制御部C1のR
AM37に記憶されている上記シミュレーションデータ
が操作制御部C1に送信される。
【0063】〔ヒストリーデータ〕は、エンジン制御ブ
ロックQの稼動経歴を示す種々のデータで、当該カラー
デジタル複写機1の定期点検、補修等に利用するための
ものである。このヒストリーデータは、例えばコピー動
作の終了時や一定期間経過する毎に、エンジン制御部C
2から操作制御部C1に送信される。
【0064】〔操作部バックアップデータ〕は、操作制
御部C1で必要なデータをエンジン制御部C2でバック
アップするためのデータである。操作部シミュレーショ
ンデータは、例えば暗証番号、タブレット補正値等のデ
ータで、シミュレーションにより設定される。操作部シ
ミュレーションデータも上記シミュレーションデータと
同様に、当該シミュレーション終了時に操作制御部C1
からエンジン制御部C2に送信され、RAM31に異常
が生じたとき、エンジン制御部C2から操作制御部C1
に送信される。
【0065】異常検知回数データは、エンジン制御ブロ
ックQで発生した異常検知回数をカウントしたデータ
で、カラーデジタル複写機1の状態や性能を確認するた
めのデータである。操作制御部C1は、エンジン制御部
C2から送信される状態フラグにより異常検知回数をカ
ウントして異常検知回数データを作成し、異常検知時に
この異常検知回数データをエンジン制御部C2に送信す
る。
【0066】設定機能回数データは、例えば両面コピ
ー、ページ連写コピー等のコピー時に設定された各種機
能の回数データで、カラーデジタル複写機1の利用状況
を確認するためのデータである。設定機能回数データ
は、コピー終了時に操作制御部C1からエンジン制御部
C2に送信される。
【0067】なお、上記ヒストリーデータ、異常検知回
数データ及び設定機能回数データ等の経歴を示すデータ
は、通常通信データの交信に割り込んで交信するように
していもよい。例えば通常通信データが所定の回数交信
される毎に、後述する通常通信モードからヒストリーデ
ータ等の送信モードに通信モードを切り換えてヒストリ
ーデータ等を割込交信し、該交信が終了すると、再び通
常通信モードに切り換えて通常通信データを交信するよ
うにしてもよい。
【0068】上記通常通信データ、シミュレーションデ
ータ、ヒストリーデータ及び操作部バックアップデータ
は、通信方法(双方向通信/一方向通信)、送信データ
数及び通信時期等の通信条件が異なるので、データの種
類に応じた所定の通信モードで通信が行われるようにな
っている。そして、各通信モードの制御プログラムは、
ROM30,36にそれぞれ記憶されている。
【0069】表2は、通信モードの種類及びその内容を
示すものである。
【0070】
【表2】
【0071】通常通信モードは、上記通常通信データを
交信するための通信モードである。カラーデジタル複写
機1が起動すると、通信モードとして通常通信モードが
設定され、操作制御部C1は、他の通信モードによるデ
ータ通信が必要とならない限り、エンジン制御部C2と
通常通信データを繰り返し交信する。
【0072】通常通信モードでは、表1に示すように、
操作制御部C1からエンジン制御部C2に通信モードデ
ータ、コントロールフラグデータA、コントロールフラ
グデータB、コピーモードフラグ、選択カセット情報及
び倍率データが送信され、エンジン制御部C2から操作
制御部C1に通信モード認識データ、状態フラグ、カセ
ットサイズデータ、環境データ、給紙枚数データ及び排
出枚数データが送信され、これら通常通信データの各デ
ータは、交互に交信される。
【0073】すなわち、図5に示すように、操作制御部
C1は、まず、通信モードデータを送信する(ステップ
S0)。この通信モードデータとは、例えば表2に示す
モードNo.で、例えば通常通信モードでは「0」であ
る。エンジン制御部C2は、通信モードデータ「0」を
受信すると(ステップS2)、通信モードを該通信モー
ドデータが示す通信モードに設定するとともに、当該設
定した通信モードの通信モードデータ(=「0」)を通
信モード認識データとして操作制御部C1に送信する
(ステップS4)。
【0074】操作制御部C1は、受信した通信モード認
識データから通常通信モードによる通信の準備が完了し
たことを認識し(ステップS6)、続いて、次のコント
ロールフラグAのデータをエンジン制御部C2に送信す
る(ステップS8)。すなわち、操作制御部C1は、受
信した通信モード認識データが送信した通信モードデー
タと一致しているか否かで通信モードの準備状態を確認
し、「0」の通信モード認識データを受信すると、通常
通信モードによる通信の準備が完了していると判断し
て、続いて次の通常通信データを送信する。
【0075】一方、エンジン制御部C2は、コントロー
ルフラグAのデータを受信すると(ステップS10)、
状態フラグのデータを操作制御部C1に送信する(ステ
ップS12)。そして、以下、操作制御部C1及びエン
ジン制御部C2は、コントロールフラグB、…、倍率デ
ータとカセットサイズデータ、…、排出枚数データとを
この順に交互に交信し(ステップS14)、操作制御部
C1が最後の排出枚数データを受信すると(ステップS
16)、操作制御部C1は、通常通信データの交信が終
了したと判断し、再び、通常通信データの交信を行うべ
くステップS0に戻る。
【0076】シミュレーションデータ送信モードA,B
から操作部バックアップデータ送信モードまでの各送信
モードは、一方向にデータが送信されるもので、予め送
信すべきデータ数、データ内容及びデータの順番が制御
プログラムに設定されている。従って、送信元は所定の
制御プログラムに基づき一定数量のデータを一方的に送
信先に送信し、送信先は所定の制御プログラムに基づき
送信されたデータを受信する。
【0077】図6は、シミュレーションデータ送信モー
ドAによるデータ通信のフローチャートである。
【0078】操作パネル4からシミュレーションモード
のコードが入力されると、CPU1は、ROM30に記
憶された対応するシミュレーションモードの制御プログ
ラムを内部RAM35に読み出し、該制御プログラムに
基づいて所定のシミュレーションを実行する(ステップ
S20)。
【0079】そして、シミュレーションモードによる処
理が終了すると(ステップS22でYES)、該シミュ
レーションにより設定された各種データ(シミュレーシ
ョンデータ)をエンジン制御部C2に送信すべく通信モ
ードをシミュレーションデータ送信モードAに変更する
とともに、シミュレーションデータ送信モードAを示す
通信モードデータ「1」をCPU2に送信する(ステッ
プS24)。
【0080】CPU2は、通信モードデータを受信する
と(ステップS26)、通信モードを通常通信モードか
らシミュレーションデータ送信モードAに変更するとと
もに、設定した通信モードのデータを通信モード認識デ
ータとしてCPU1に送信する(ステップS28)。C
PU1は、受信した通信モード認識データと送信した通
信モードデータとからシミュレーションデータ送信モー
ドAの準備が完了しているか否かを判別し(ステップS
30)、シミュレーションデータ送信モードAの準備が
完了していれば(ステップS30でYES)、シミュレ
ーションデータの送信を行う(ステップS32)。
【0081】すなわち、CPU1は、CPU2から受信
した通信モード認識データが送信した通信モードに一致
していると(ステップS30でYES)、シミュレーシ
ョンデータ送信モードAの準備が完了していると判断
し、トナーコントロールデータ、現像補正データ、主帯
電コントロールデータ、一次給紙タイミングデータ、二
次給紙タイミングデータ、定着温度コントロールデー
タ、ランプコントロールデータの順でシミュレーション
データをCPU2に送信し、CPU2は、この順に各デ
ータを受信する(ステップS32)。
【0082】そして、CPU1は、ランプコントロール
データの送信を終了すると、通信モードを通常通信モー
ドに変更すべく「0」の通信モードデータをCPU2に
送信する(ステップS34)。
【0083】一方、CPU2は、送信されるシミュレー
ションデータを順次、受信し、引き続き「0」の通信モ
ードデータを受信すると(ステップS36)、通信モー
ドをシミュレーションデータ送信モードAから通常通信
モードに変更するとともに、「0」の通信モード認識デ
ータをCPU1に送信する(ステップS38)。
【0084】CPU1は、「0」の通信モード認識デー
タを受信すると(ステップS40でYES)、通信モー
ドが通常通信モードに復帰したと判断し、この後は、通
常通信モードによるデータ通信を行う(ステップS4
2)。
【0085】図7は、ヒストリーデータ送信モードAに
よるデータ通信のフローチャートである。
【0086】操作パネル4のコピーキー401dが操作
され、コピー開始が指示されると、CPU1は、通常通
信モードによりコピー開始の情報をCPU2に送信し
て、コピー動作を開始させる(ステップS50)。そし
て、CPU2からコピー終了の情報が送信され、コピー
動作が終了したと判断すると(ステップS52でYE
S)、通信モードをヒストリーデータ送信モードAに変
更すべく「3」の通信モードデータをCPU2に送信す
る(ステップS54)。
【0087】CPU2は、通信モードデータを受信する
と(ステップS56)、通信モードを通常通信モードか
らヒストリーデータ送信モードAに変更するとともに、
設定したヒストリーデータ送信モードAの通信モードデ
ータ「3」を通信モード認識データとしてCPU1に送
信する(ステップS58)。続いて、CPU2は、総現
像枚数データ、スタート剤交換回数データ、トナーエン
プティ回数データ、上段カセット回数データ、下段カセ
ット回数データ、トータルカウントデータ及び現像エー
ジング時間データの各ヒストリーデータをこの順にCP
U1に送信する(ステップS60)。
【0088】一方、CPU1は、CPU2から「3」の
通信モード認識データを受信すると(ステップS62で
YES)、ヒストリーデータ送信モードAの準備が完了
した判断し、ヒストリーデータの受信準備を行い(ステ
ップS64)、続いて送信される上記ヒストリーデータ
を順次、受信する(ステップS66)。
【0089】そして、CPU2は、全てのヒストリーデ
ータの送信が終了すると(ステップS68でYES)、
通信モードを通常通信モードに変更すべく「0」の通信
モード認識データをCPU1に送信する(ステップS7
0)。
【0090】CPU1は、ヒストリーデータに続いて、
「0」の通信モード認識データを受信すると(ステップ
S72)、通信モードを通常通信モードに変更するとと
もに、CPU2に「0」の通信モードデータを送信する
(ステップS74)。CPU2は、「0」の通信モード
データを受信すると(ステップS76でYES)、通常
通信モードの準備が完了したと判断し、この後は、通常
通信モードによるデータ通信を行う(ステップS7
8)。
【0091】図8は、上記シリアルデータ通信における
通信プロトコルを示すもので、(a)は通信データの構
成(フレーム構成)を示す図、(b)は先頭ブロックの
データ構成を示す図、(c)はチェックサムブロックデ
ータの構成を示す図である。
【0092】通信データは、先頭から順に当該通信デー
タの先頭を示す先頭ブロックSB、送信データの格納ア
ドレスを示すアドレスブロックAB、送信データを示す
データブロックDB及び通信データのエラーチェックを
行うためのチェックサムブロックCSBからなり、4バ
イト又は6バイトで構成されている。
【0093】通信データが4バイトで構成される場合
は、上記各ブロックはそれぞれ1バイトで構成され、通
信データが6バイトで構成される場合は、上記先頭ブロ
ックSB及びチェックサムブロックCSBはそれぞれ1
バイト、上記アドレスブロックAB及びデータブロック
DBはそれぞれ2バイトで構成される。
【0094】上記CPU1,CPU2は、16ビットマ
イクロコンピュータで構成されているので、アドレスブ
ロックAB及びデータブロックDBのデータ数はそれぞ
れ2バイトで構成され、操作制御部C1とエンジン制御
部C2間の通信データは、6バイト構成となっている。
【0095】なお、4バイト構成による通信データは、
8ビットマイクロコンピュータからなるCPUとのデー
タ通信を考慮したもので、例えば画像読取装置Q1の駆
動を制御する制御部が8ビットマイクロコンピュータか
らなるCPUで構成されている場合、該CPUとCPU
1又はCPU2間では、4バイト構成の通信データによ
りシリアルデータ通信が行われることになる。
【0096】先頭ブロックSBを構成するデータSBD
(以下、先頭ブロックデータSBDという)には、同図
(b)に示すように、当該通信データの内容及び上記デ
ータブロックDBのデータ数の情報が含まれている。デ
ータブロックDBのデータ数の情報は、「D0」ビット
により表され、通信データの内容は、「D7」ビットに
より表される。なお、「D1」ビット〜「D6」ビット
は、「0」に固定されている。
【0097】上記「D0」ビットは、データブロックD
Bのデータ数が1バイトのときは、「0」にリセットさ
れ、データブロックDBのデータ数が2バイトのとき
は、「1」にセットされる。なお、上記CPU1とCP
U2間では送信データ数は2バイトであるから、上記先
頭ブロックデータSBDの「D0」ビットは、「1」に
セットされている。
【0098】また、「D7」ビットは、通信相手にデー
タの送信を要求するときは、「0」にリセットされ、通
信相手にデータを送信するときは、「1」にセットされ
る。従って、先頭ブロックデータSBDは、当該通信デ
ータが通信相手にデータを送信するものか、通信相手に
データ送信を要求するものかによって、以下に示す2種
類の固定されたデータ構成となっている。
【0099】データ送信要求時:SBD1=「0000
0001B(1H)」 送信データ送信時:SBD2=「10000001B
(81H)」 なお、上記データ末尾の「B」は、2進数表示であるこ
とを示し、「H」は、 16進数表示であることを示
す。
【0100】アドレスブロックABは、当該アドレスブ
ロックABに続くデータブロックDBのデータDBD
(以下、データブロックデータDBDという)の送信先
のRAMにおける格納アドレスを示すものである。例え
ばエンジン制御部C2において、RAM37のアドレス
「0578H」にセットされた定着温度に関するデータ
T(以下、温度データDTという)に基づき定着装置2
4の温度が制御されているとする。CPU1からCPU
2に上記温度データDTを送信する場合、通信データの
アドレスブロックABには、「0578H」がセットさ
れ、続くデータブロックDBには温度データDTがセッ
トされる。すなわち、送信データは、送信元で送信先の
格納アドレスが指定されて送信される。
【0101】なお、CPU1は、操作制御部C1内のR
OM30に記憶された送信先格納アドレスデータから上
記温度データDTに対応するエンジン制御部C2内のR
AM37における格納アドレスを読み出して、通信デー
タのアドレスブロックABにセットする。
【0102】チェックサムブロックCSBを構成するデ
ータCSBD(以下、チェックサムブロックデータCS
BDという)とは、図8(c)に示すように、先頭ブロ
ックデータSBD、アドレスブロックABを構成するデ
ータ(以下、アドレスブロックデータABDという)の
下位8桁のデータABD1(以下、下位アドレスブロッ
クデータABD1という)、アドレスブロックデータA
BDの上位8桁のデータABD2(以下、上位アドレス
ブロックデータABD2という)、データブロックデー
タDBDの下位8桁のデータDBD1(以下、下位デー
タブロックデータDBD1という)及びデータブロック
データDBDの上位8桁のデータDSD2(以下、上位
データブロックデータDBD2という)の排他的論理和
(XOR)を取ったものである。
【0103】通信データの受信側では、受信した先頭ブ
ロックデータSBD、下位アドレスブロックデータAB
D1、上位アドレスブロックデータABD2、下位デー
タブロックデータDBD1及び上位データブロックデー
タDBD2のXORを取ってチェックサムブロックデー
タCSBD′を作成し、この作成結果CSBD′と受信
したチェックサムブロックデータCSBDとが一致する
か否かで通信エラーの判別が行われる。
【0104】ここで、上記通信プロトコルに基づくシリ
アルデータ通信について具体例を挙げて説明する。ま
ず、CPU1からCPU2にシミュレーションデータ送
信モードAにより上記定着温度に関するデータDTが送
信される場合について説明する。
【0105】定着装置24は、転写済みの用紙を予め設
定されている基準温度TRに保持された加熱ローラ24
1に圧接させて転写された原稿像の定着を行うようにな
っている。上記定着装置24の温度はエンジン制御部C
2により制御され、エンジン制御部C2は、定着装置2
4の温度制御が必要になると、RAM37のバックアッ
プエリアにセットされている温度データDTを内部RA
M40のワークエリアの所定のアドレスに読み出し、該
温度データDTに基づいて定着装置24の温度制御を行
う。
【0106】上記温度データDTは、基準温度TRの標準
値、例えば180℃を「80H」に割り当て、当該標準
値180℃に対する変位量ΔTを「80H」に加減算し
たものである。例えば基準温度TRが183℃(又は1
77℃)のとき、温度データDTは「83H」(又は
「77H」)になる。
【0107】上記基準温度TRは、シミュレーションに
より各カラーデジタル複写機1毎に調整され、その調整
値(初期データ)は、操作制御部C1及びエンジン制御
部C2の各RAM31,37の所定のアドレスに記憶さ
れている。その後、例えばメンテナンス等でシミュレー
ションを実行して基準温度TRの調整値が修正される
と、該シミュレーションの終了後に操作制御部C1のR
AM31に記憶された初期の温度データDTが修正後の
温度データDT′(以下、修正温度データDT′という)
に書き換えられるとともに、上述したシミュレーション
データ送信モードAにより当該修正温度データDT′が
エンジン制御部C2に送信される。
【0108】図9は、シリアルデータ通信における各C
PUの通信処理を示すフローチャートである。
【0109】操作制御部C1からエンジン制御部C2に
データを送信する際、例えば図10に示すように、RA
M31のアドレス「8326H」には、修正温度データ
T′(=83H)が記憶され、RAM37のアドレス
「0578H」には、初期の温度データDT(=80
H)が記憶されているものとする。
【0110】まず、操作制御部C1は、先頭ブロックデ
ータSBDを作成するとともに、RAM31のアドレス
「8326H」から修正温度データDT′(=83H)
を、また、ROM30の送信先格納アドレスデータから
当該修正温度データDT′の格納アドレス(0578
H)を読み出してアドレスブロックデータABD及びデ
ータブロックデータ(送信データ)DBDを作成する。
【0111】また、操作制御部C1は、上記先頭ブロッ
クデータSBD、アドレスブロックデータABD及びデ
ータブロックデータDBDからチェックサムブロックデ
ータCSBDを作成する。そして、操作制御部C1は、
これら各データを組み合わせて下記に示す通信データを
作成し、内部RAM35の送信バッファにセットする
(ステップS80)。
【0112】SBD=10000001B(81H) ABD1=01111000B(78H) ABD2=00000101B(05H) DBD1=10000011B(83H) DBD2=00000000B(00H) CSBD=01111101B(7FH) 続いて、操作制御部C1は、先頭ブロックデータSB
D、下位アドレスブロックデータABD1、上位アドレ
スブロックデータABD2、下位データブロックデータ
DBD1、上位データDBD2及びチェックサムブロッ
クデータCSBDを順次、内部RAM35の送信レジス
タに転送し、I/F34を介してCPU2に送信する
(ステップS82)。
【0113】そして、チェックサムブロックデータCS
BDの送信が終了すると、送信エラーの有無を判別し
(ステップS84)、送信エラーがなければ(ステップ
S84でNO)、次のシミュレーションデータを送信す
べくステップS80に戻る。送信エラーがあれば(ステ
ップS84でYES)、所定のエラー処理を行った後
(ステップS86)、通信を終了する。なお、上記エラ
ー処理は、例えばLCD表示部42に通信エラー及びサ
ービスマンにより点検の警告のメッセージを表示し、画
像形成動作を停止させるものである。
【0114】一方、CPU2は、送信される先頭ブロッ
クデータSBD、下位アドレスブロックデータABD
1、上位アドレスブロックデータABD2、下位データ
ブロックデータDBD1、上位データブロックデータD
BD2及びチェックサムブロックデータCSBDを順
次、受信し(ステップS88)、送信データの受信が終
了すると、該受信した先頭ブロックデータSBD、下位
アドレスブロックデータABD1、上位アドレスブロッ
クデータABD2、下位データブロックデータDBD
1、上位データブロックデータDBD2からチェックサ
ムブロックデータCSBD′を作成する(ステップS9
0)。
【0115】続いて、CPU2は、作成したチェックサ
ムブロックデータCSBD′と送信されたチェックサム
ブロックデータCSBDとを比較することにより通信エ
ラーの有無を判別する(ステップS92)。CSBD′
=CSBDであれば、正常に通信されたと判断して(ス
テップS92でYES)、送信されたアドレスブロック
データABD1,ABD2の内容からRAM37におけ
る格納アドレスを「0578H」に決定するとともに
(ステップS94)、データブロックデータDBD1,
DBD2の内容から該アドレス「0578H」にセット
すべきデータを「0083H」に決定する(ステップS
96)。
【0116】そして、CPU2は、RAM37のアドレ
ス「0578H」の内容を「0083H」に書き換え
(ステップS98)、通信処理を終了する。一方、CS
BD′≠CSBDであれば、受信エラーと判断して(ス
テップS92でNO)、上述と同様のエラー処理を行っ
た後(ステップS100)、通信処理を終了する。
【0117】図11は、定着装置の温度制御を示すフロ
ーチャートである。CPU2は、CPU1から通常通信
データにより定着装置24の温度制御が指示されると
(ステップS102)、RAM37のアドレス「057
8H」から温度データDTを読み出し、該温度データDT
と標準値のデータDTR(=80H)との差ΔT(=DT
−DTR)を算出し(ステップS104)、更にこの算出
結果を標準温度180℃に加算して温度制御値TCを算
出する(ステップS106)。
【0118】続いて、温度センサー244により検出さ
れた加熱ローラ241の温度Tが温度制御値TC(=1
80+ΔT)を超えているか否かを判別し(ステップS
108)、検出温度Tが温度制御値TCを超えていれば
(ステップS108でYES)、定着ヒータ243への
通電を停止させ(ステップS110)、検出温度Tが温
度制御値TC以下であれば(ステップS108でN
O)、定着ヒータ243への通電を開始又は継続させる
(ステップS112)。
【0119】続いて、定着装置24の温度制御停止が指
示されたか否かを判別し(ステップS114)、温度制
御停止が指示されていなければ、ステップS104に戻
り、上述のステップS104〜ステップS112の処理
を行って上記加熱ローラ241の温度を(180+Δ
T)℃に保持する。ステップS114で温度制御停止が
指示されていれば、定着ヒータ243への通電を停止さ
せ(ステップS116)、温度制御の処理を終了する。
【0120】上記シミュレーションデータ送信前におい
ては、RAM37のアドレス0578Hには80Hがセ
ットされており(図9参照)、ΔT=80H−80H=
0℃であるから、温度制御値TCはTC=180℃とな
り、加熱ローラ241は180℃に制御されるが、シミ
ュレーションデータ送信後に、RAM37のアドレス0
578Hの内容が83Hに書き換えられると、温度制御
値TCはTC=180+3=183℃となり、加熱ローラ
241は183℃に制御されることになる。
【0121】次に、通常通信モードによりコピー開始の
データが送信される例について説明する。前述したよう
に、コピーの開始/停止要求やコピー条件等の各コピー
動作の制御に関する情報は、コントロールフラグA,
B、コピーモード等のフラグデータとして通常通信モー
ドにより操作制御部C1からエンジン制御部C2に常
時、送信されている。
【0122】そして、上記フラグデータは、上記コピー
動作の制御に関するデータDCP(以下、コピー制御デー
タDCPという)の各ビットの状態情報として構成されて
いる。例えばコピー開始/停止の情報は、コピー制御デ
ータDCPのD0ビットの状態で表され、例えば「1」に
セットされていれば、コピー開始要求を示し、「0」に
リセットされていれば、コピー停止要求を示している。
【0123】操作制御部C1は、図12に示すように、
例えばRAM31のアドレス「0100H」に上記コピ
ー制御データDCPをセットしてカラーデジタル複写機1
の動作状態を制御、管理する一方、エンジン制御部C2
は、操作制御部C1から送信されたコピー制御データD
CPをRAM37のアドレス「0200H」にセットして
実際のコピー動作を制御している。
【0124】操作パネル4のコピーキー401dが操作
され、コピー開始が指示されると、CPU1は、上記D
0ビットが「1」にセットされたコピー制御データDCP
を作成し、RAM31のアドレス「0100H」の内容
を新しいコピー制御データDCPに書き換えるとともに、
コピー制御データDCPをCPU2に送信する。
【0125】上記コピー制御データDCPの送信は、図9
に示すフローチャートと同様の手順で行われ、CPU1
は、コピーキー401dが操作されると、ステップS6
0で以下に示す通信データを作成し、該通信データをC
PU2に送信する。
【0126】SBD=10000001B(81H) ABD1=00000000B(00H) ABD2=00000010B(02H) DBD1=00000001B(01H) DBD2=00000000B(00H) CSBD=10000010B(82H) なお、コピー制御データDCPのD0ビット以外のビット
のフラグは「0」にリセットされているものとする。
【0127】CPU2は、上記コピー制御データDCP
正常に受信すると、送信されたデータブロックデータD
BD(=0001H)をRAM37のアドレスブロック
データABD(0200H)で示されるアドレスにセッ
トする。CPU2は、常時、コピー制御データDCPの各
ビットのフラグ状態を監視し、各フラグの状態に基づい
てコピー動作を制御しており、上記コピー制御データD
CPを受信すると、コピー開始/停止のフラグが「1」に
セットされるので、該フラグ情報からコピー開始要求有
りと判断してコピー動作を開始する。
【0128】図13は、デジタルカラー複写機1の操作
制御部C1及びエンジン制御部C2の第2実施例の基本
構成を示す図である。
【0129】同図は、図1において、I/Oポート38
をメモリ・マップドI/OからなるI/Oポート38′
に置換するとともに、画像読取装置Q1及び像形成装置
Q2に対するインターフェース(I/F)42を設けた
ものである。なお、CPU2、ROM36,RAM37
及び上記I/Oポート38′は、1チップのマイクロコ
ンピュータ41で構成されている。
【0130】図1に示す構成例においては、操作制御部
C1はエンジン制御部C2にエンジン制御ブロックQの
制御に必要なデータを送信するのみで、エンジン制御ブ
ロックQは、エンジン制御部C2により直接、制御され
るようになっている。I/Oポート38の出力状態もエ
ンジン制御部C2により設定されるので、該I/Oポー
ト38に接続された各アクチュエータの駆動タイミング
や駆動条件は、エンジン制御部C2により制御される。
【0131】第2実施例は、I/Oポート38′の出力
状態が該I/Oポート38′に対応するデータDP(以
下、ポートデータDPという)により設定されるように
構成され、操作制御部C1からエンジン制御部C2に上
記ポートデータDPを送信することにより操作制御部C
1が直接、I/Oポート38′に接続された各アクチュ
エータを制御し得るようにしたものである。第2実施例
では、上記アクチュエータの制御に必要なデータや制御
プログラムは、操作制御部C1側に設けられるので、こ
の分、エンジン制御部C2の構成及び処理における負担
を軽減できる利点がある。
【0132】次に、操作制御部C1によるI/Oポート
38′に接続されたアクチュエータの制御について、ハ
ロゲンランプ501の駆動電圧の制御を例に説明する。
【0133】図14は、ランプ501の駆動を制御する
制御回路の構成を示す図である。同図において、41
は、上記CPU2、ROM36,RAM37及びI/O
ポート38′を1チップに集積してなるマイクロコンピ
ュータ(以下、マイコンという)、43は、I/Oポー
ト38′のポートAの各ビットから出力される出力レベ
ルを加算する加算器431と加算器出力を増幅する増幅
器432とからなり、ポートAから出力されるデジタル
信号をアナログ信号に変換するD/A変換回路、44
は、ランプ501の駆動を制御するランプ制御回路であ
る。
【0134】上記I/Oポート38′はそれぞれ8個の
ポートからなる出力ポートAとポートBとを有し、出力
ポートAからランプ501の駆動電圧のデータDV(以
下、電圧データDVという)が出力され、出力ポートB
の各ポートから、 ポート0:ランプ501の点灯制御 ポート1:メインモータの駆動制御 ポート2:画像読取装置Q1の駆動制御 ポート3:給紙ローラ12,13の駆動制御 ポート4:レジストローラ対20の駆動制御 ポート5:主帯電装置902の駆動制御 ポート6:転写装置907の駆動制御 ポート7:定着ヒータ243の通電制御 のリモートコントロール信号が出力されるようになって
いる。
【0135】また、出力ポートA,Bに対応する各ポー
トデータDPA,DPBは、例えば図15に示すように、R
AM37のワークエリアのアドレス「0010H」と
「0020H」とにそれぞれセットされている。そし
て、電圧データDVは、アドレス「0010H」にセッ
トされたポートデータDPAに対応し、出力ポートBの各
ポートのデータは、アドレス「0020H」にセットさ
れたポートデータDPBに対応している。従って、ランプ
501のリモートコントロール信号はポートデータDPB
のD0ビットのデータに対応している。
【0136】上記出力ポートAから出力される電圧デー
タDVは、上記D/A変換回路43によりアナログ信号
に変換され、実際の駆動電圧Vとしてランプ制御回路4
4に出力される。上記各リモートコントロール信号に対
応するデータは、上記各アクチュエータの駆動を制御す
るフラグデータ(以下、フラグFRという)で、例えば
「0」にリセットされると、駆動制御開始を示し、
「1」にセットされると、駆動制御停止を示す。
【0137】ランプ制御回路44は、例えばフラグFR
が「0」にリセットされると、D/A変換回路43から
入力される上記駆動電圧Vでランプ501を点灯し、フ
ラグFRが「1」にセットされると、ランプ501を消
灯する。
【0138】上記フラグFRは、エンジン制御部C2が
画像読取装置Q1の制御プログラムに基づき画像読取処
理を実行することにより適宜のタイミングで設定され
る。
【0139】図16は、操作制御部C1の露光レベルに
基づくランプ501の駆動電圧の制御のフローチャート
である。
【0140】上記画像読取装置Q1の露光レベルは、露
光キー401bによりレベル0〜12まで13段階にマ
ニュアル設定可能になされ、カラーデジタル複写機1の
電源投入時は、通常、中間レベル6に初期設定されるよ
うになっている。
【0141】CPU1は、内部RAM35の所定のアド
レスに露光レベルのデータDE(以下、露光データDE
いう)をセットするとともに、該露光データDEをラン
プ501の電圧データDVに変換し、該電圧データDV
通常通信モードによりCPU2に送信する。一方、CP
U2は、上記電圧データDVを受信すると、RAM37
のアドレス「0010H」の内容を該電圧データDV
書き換える。
【0142】上記電圧データDVは、通常通信モードに
より、常時、CPU2に送信されており、マニュアル操
作により変更されると、直ちにCPU2に送信されて上
記RAM37のアドレス「0010H」の内容は新しい
電圧データDVに書き換えられる。
【0143】すなわち、露光キー401dにより露光レ
ベルが変更されると(ステップS120)、CPU1
は、露光データDEがセットされた内部RAM35の所
定のアドレスの内容を変更後の露光データDEに書き換
えるとともに、変更後の露光データDEを電圧データDV
に変換する(ステップS122)。この変換処理は、所
定の演算式に基づき算出されるか、或いは、予め設定さ
れた変換テーブルを用いて算出される。
【0144】続いて、CPU1は、算出した電圧データ
VをデータブロックデータDBDに決定するととも
に、ROM30の送信先格納アドレスデータから当該電
圧データDVの格納アドレス(0010H)を読み出し
てアドレスブロックデータABDを作成し、該データブ
ロックデータDBDとアドレスブロックデータABDと
から所定の通信データを作成する(ステップS12
4)。
【0145】例えば変更後の露光データDEが「8」
で、露光データDE=8が電圧データDV=78Hに変換
される仕様になっている場合、露光キー401dにより
露光データDE=8に設定されると、 SBD=10000001B(81H) ABD1=00010000B(10H) ABD2=00000000B(00H) DBD1=01111000B(78H) DBD2=00000000B(00H) CSBD=11101001B(E9H) の通信データが作成される。
【0146】続いて、操作制御部C1は、先頭ブロック
データSBD、下位アドレスブロックデータABD1、
上位アドレスブロックデータABD2、下位データブロ
ックデータDBD1、上位データブロックデータDBD
2及びチェックサムブロックデータCSBDを順次、内
部RAM35の送信レジスタに転送し、I/F34を介
してCPU2に送信する(ステップS126)。
【0147】そして、チェックサムブロックデータCS
BDの送信が終了すると、送信エラーの有無を判別し
(ステップS128)、送信エラーがなければ(ステッ
プS128でNO)、次の通常通信データを送信すべく
ステップS120に戻る。送信エラーがあれば(ステッ
プS128でYES)、上述の所定のエラー処理を行っ
た後(ステップS130)、通信を終了する。
【0148】一方、CPU2は、送信される先頭ブロッ
クデータSBD、下位アドレスブロックデータABD
1、上位アドレスブロックデータABD2、下位データ
ブロックデータDBD1、上位データブロックデータD
BD2及びチェックサムブロックデータCSBDを順
次、受信し(ステップS132)、送信データの受信が
終了すると、該受信した先頭ブロックデータSBD、下
位アドレスブロックデータABD1、上位アドレスブロ
ックデータABD2、下位データブロックデータDBD
1、上位データブロックデータDBD2からチェックサ
ムブロックデータCSBD′を作成する(ステップS1
34)。
【0149】続いて、CPU2は、作成したチェックサ
ムブロックデータCSBD′と送信されたチェックサム
ブロックデータCSBDとを比較することにより通信エ
ラーの有無を判別する(ステップS136)。チェック
サムブロックデータCSBD′とCSBDとが一致して
いれば、正常に通信されたと判断して(ステップS13
6でYES)、送信されたアドレスブロックデータAB
D1,ABD2の内容からRAM37における格納アド
レスを「0010H」に決定するとともに(ステップS
138)、データブロックデータDBD1,DBD2か
ら上記格納アドレス「0010H」にセットすべきデー
タを「0078H」に決定する(ステップS140)。
【0150】そして、CPU2は、RAM37のアドレ
ス「0010H」の内容を「0078H」に書き換え
(ステップS142)、通信処理を終了する。一方、チ
ェックサムブロックデータCSBD′とCSBDとが一
致していなければ、受信エラーと判断して(ステップS
136でNO)、上述と同様のエラー処理を行った後
(ステップS144)、通信処理を終了する。
【0151】上記RAM37のアドレス「0010H」
の内容が0078Hに書き換えられると、エンジン制御
部C2からランプ制御回路44に入力されるランプ50
1の駆動電圧は、電圧データDV=78HをD/A変換
して得られる所定の駆動電圧Vに変更される。そして、
この後、原稿Gの画像を読み取るべくエンジン制御部C
2からランプ制御回路44にローレベルのリモートコン
トロール信号が入力されると、ランプ制御回路44は、
上記駆動電圧Vでランプを点灯させる。
【0152】上記のように、ランプ制御回路44に入力
されるランプ501の駆動電圧Vは、CPU1から送信
される電圧データDVにより直接、制御されるので、C
PU2は、露光データDEから電圧データDVへの変換処
理や電圧データDVのランプ制御回路44への供給等の
制御を行う必要がなくなり、この分、CPU2の処理負
担が軽減される。
【0153】また、予め設定された仕様によれば、通
常、露光データDE=8は電圧データDV=78Hに変換
されるようになっているが、カラーデジタル複写機1の
長時間稼動、大量コピー等により像形成装置Q2を含む
全体的な像形成条件が経時的に変化し、正規の仕様と異
なる変換、例えば露光データDE=8を電圧データDV
80Hに変換する必要が生じる場合がある。
【0154】かかる場合、通常、カラーデジタル複写機
1の全体的な点検、整備を必要とするが、現在設定され
ている露光レベル「8」を保持した状態で、通常通信モ
ード以外の別の通信モードによりCPU1からCPU2
に「80H」の電圧データDVを送信し、RAM37の
アドレス「0010H」の内容を78Hから80Hに書
き換えることによりROM30に記憶された変換テーブ
ルや演算式の内容を変更することなく簡単に所望の変換
ができ、暫定的にカラーデジタル複写機1を駆動させる
ことが可能になる。
【0155】なお、上記の処理は、CPU2がCPU1
から通常通信モードにより送信された露光データDE
電圧データDVに変換し、RAM37のアドレス「00
10H」の内容を該電圧データDVに書き換えるように
構成されている場合にも同様に行うことができる。
【0156】同様にポートデータDPBを操作制御部C1
からエンジン制御部C2に送信することによりランプ5
01の点灯タイミングを正規の仕様と異なるタイミング
に変更することもできる。
【0157】例えば正規の仕様において、ランプ501
がレジストローラ対20の直ぐ下流に設けられたレジス
トスイッチのオンタイミングから1000ms後に点灯さ
れる点灯タイミングをレジストスイッチのオンタイミン
グと同時に点灯されるように変更する場合を例に説明す
る。
【0158】なお、上記レジストスイッチの検出信号は
エンジン制御部C2から操作制御部C1に送信され、操
作制御部C1はレジストスイッチのオン/オフ状態を確
認できるように構成されているとする。また、通常、ラ
ンプの点灯制御は、エンジン制御部C2が所定の制御プ
ログラムを実行し、RAM37のアドレス「0020
H」のポートデータDPBを適宜書き換えることにより行
われているとする。
【0159】ランプ501の点灯タイミングの変更が必
要になった場合、CPU1がレジストスイッチのオンを
検出したとき、以下のような処理を行うように操作制御
部C1の制御プログラムを変更する。
【0160】すなわちCPU1がレジストスイッチがオ
ンになったことを検出すると、通常通信モードによりC
PU2からCPU1に送信されているポートデータDPB
からI/Oポート38′のポートBの状態を確認し、更
に該ポートデータDPBのD0ビットのみを「0」にリセ
ットしたポートデータDPB′を作成してCPU2に送信
する。
【0161】例えばポートデータDPBが「111101
01B」で、メインモータと給紙ローラ対とが駆動中で
あるとすると、この状態を変更することなくランプ50
1を点灯させるべくD0ビットのみ「0」にリセットし
た「11110100B」のポートデータDPB′を作成
し、CPU2に送信する。
【0162】CPU2は、CPU1から上記ポートデー
タDPB′を受信すると、RAM37のアドレス「002
0H」の内容を該ポートデータDPB′に書き換える。こ
れによりポートBのポート0のみがハイレベルからロー
レベルに反転し、メインモータ及び給紙ローラ対の動作
状態が変化することなく上記レジストスイッチのオンタ
イミングと略同一のタイミングでランプ501が点灯さ
れることになる。
【0163】なお、上記実施例では、カラーデジタル複
写機を例に説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、ファクシミリ、プリンタ等の他の画像形成装
置にも適用可能である。
【0164】更に本発明は、上記画像形成装置に限定さ
れるものではなく、複数の独立した制御ブロックが通信
可能に接続され、相互にデータを交信することにより各
制御ブロックが有機的に結合して複合機能動作を行うよ
うに構成された任意のデータ交信システムに適用するこ
とができる。例えば専用のOA(Office Automation)
システムや製品の製造、加工、試験等の各種生産装置に
適用されるデータ交信システムにも適用可能である。
【0165】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
独立した複数の機能動作を有機的に結合して複合機能動
作を行うべく各機能動作を制御する複数の制御部が交信
可能に接続されたデータ交信システムのデータ交信方式
であって、予め設定された第1のデータ群を連続して繰
り返し交信する第1の通信モードと、少なくとも1の、
所定の交信条件が満足されたとき、予め設定された第2
のデータ群を交信する第2の通信モードとにより構成
し、常時交信する必要があるデータ群は第1の通信モー
ドにより交信し、常時交信する必要がないデータ群は第
2の通信モードにより交信し得るようにしたので、各交
信時のデータ量が不必要に増大することがなく、データ
通信の通信効率が向上し、これによりデータ交信システ
ムの全体的な制御動作の効率を高めることができる。
【0166】また、第2の通信モードにおいては、一定
期間経過毎に又は予め設定された処理が終了したときに
所定のデータ若しくは当該処理により得られたデータを
交信するようにしたので、必要なときに必要なデータの
交信が可能で、各制御部における通信処理の効率がより
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラーデジタル複写機(システム
装置)の操作制御部及びエンジン制御部の基本構成を示
す図である。
【図2】中央演算処理装置が演算処理を行う際の仮想メ
モリ空間の構成を示す図である。
【図3】本発明に係るカラーデジタル複写機(システム
装置)の一実施例の概略構成図である。
【図4】操作パネルの構成を示す平面図である。
【図5】通常通信モードによるデータ通信のフローチャ
ートである。
【図6】シミュレーション送信モードAによるデータ通
信のフローチャートである。
【図7】ヒストリーデータ送信モードAによるデータ通
信のフローチャートである。
【図8】シリアルデータ通信における通信プロトコルを
示すもので、(a)は送信されるデータの構成(フレー
ム構成)を示す図、(b)は先頭ブロックのデータ構成
を示す図、(c)はチェックサムブロックデータの構成
を示す図である。
【図9】シリアルデータ通信における各CPUの通信処
理を示すフローチャートである。
【図10】操作制御部及びエンジン制御部の各RAMに
おける定着温度に関するデータの格納状態を示すもの
で、(a)は操作制御部のRAMにおける上記データの
格納アドレスを示す図、(b)はエンジン制御部のRA
Mにおける上記データの格納アドレスを示す図である。
【図11】定着装置の温度制御を示すフローチャートで
ある。
【図12】操作制御部及びエンジン制御部の各RAMに
おけるコピー動作に関するデータの格納状態を示すもの
で、(a)は操作制御部のRAMにおける上記データの
格納アドレスを示す図、(b)はエンジン制御部のRA
Mにおける上記データの格納アドレスを示す図である。
【図13】本発明に係るカラーデジタル複写機(システ
ム装置)の操作制御部及びエンジン制御部の基本構成の
他の例を示す図である。
【図14】ランプの駆動を制御する制御回路の構成を示
す図である。
【図15】メモリマップドI/Oに対するI/Oポート
データの格納アドレスの一例を示す図である。
【図16】操作制御部の露光レベルに基づくランプの駆
動電圧の制御のフローチャートである。
【図17】従来のシリアルデータ通信方法を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 カラーデジタル複写機 2 コンタクトガラス 3 原稿押え 4 操作パネル 401 スイッチ群 402 LCD表示部 5 光源部 501 ハロゲンランプ 502 反射板 6 結像部 601,602,603 反射板 604 レンズ 7 撮像部 701 固体撮像素子(CCD) 702 画像処理回路 8 画像データ出力部 801 レーザ発光器 802 ポリゴンミラー 803 反射鏡 9 像形成部 901 感光体ドラム 902 主帯電装置 903 現像装置 904 筐体 905 エレベータ機構 906 転写ドラム 907 転写装置 908 分離装置 909 分離爪 910,911 クリーニング装置 10,11 給紙カセット 12,13 給紙ローラ 14,15,16,17 ガイド板 18,19 搬送ローラ対 20 レジストローラ対 21 搬送ベルト 22 排紙ローラ対 23 排出トレイ 24 定着装置 241 加熱ローラ 242 圧接ローラ 243 定着ヒータ 244 温度センサー 30,36 ROM 31,35,37,40 RAM 32,38,38′ I/Oポート 33 LCDコントローラ 34,39,42 I/F 41 1チップマイコン 43 D/A変換回路 44 ランプ制御回路 C1 操作制御部 C2 エンジン制御部 CPU1,CPU2 中央演算処理装置 P 操作制御ブロック Q エンジン制御ブロック Q1 画像読取装置 Q2 像形成装置 Q21 像形成ユニット Q22 給紙ユニット Q23 排紙ユニット G 原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 修治 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立した複数の機能動作を有機的に結合
    して複合機能動作を行うべく各機能動作を制御する複数
    の制御部が交信可能に接続されたデータ交信システムの
    データ交信方式であって、予め設定された第1のデータ
    群を連続して繰り返し交信する第1の通信モードと、少
    なくとも1の、所定の交信条件が満足されたとき、予め
    設定された第2のデータ群を交信する第2の通信モード
    とからなることを特徴とするデータ交信システムのデー
    タ交信方式。
  2. 【請求項2】 上記所定の交信条件は、予め設定された
    周期が経時されたときであることを特徴とする請求項1
    記載のデータ交信システムのデータ交信方式。
  3. 【請求項3】 上記所定の交信条件は、予め設定された
    処理が終了したときであることを特徴とする請求項1記
    載のデータ交信システムのデータ交信方式。
  4. 【請求項4】 上記第2のデータ群は、予め設定された
    処理を行うことにより得られたデータであることを特徴
    とする請求項3記載のデータ交信システムのデータ交信
    方式。
JP5108585A 1993-05-10 1993-05-10 データ交信システムのデータ交信方式 Pending JPH06324962A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5108585A JPH06324962A (ja) 1993-05-10 1993-05-10 データ交信システムのデータ交信方式
US08/234,776 US5666544A (en) 1993-05-10 1994-04-28 Method and system for communicating data between independent controllers

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5108585A JPH06324962A (ja) 1993-05-10 1993-05-10 データ交信システムのデータ交信方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06324962A true JPH06324962A (ja) 1994-11-25

Family

ID=14488544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5108585A Pending JPH06324962A (ja) 1993-05-10 1993-05-10 データ交信システムのデータ交信方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06324962A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008192045A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Sharp Corp 画像転送システム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04315366A (ja) * 1991-04-15 1992-11-06 Canon Inc 画像通信装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04315366A (ja) * 1991-04-15 1992-11-06 Canon Inc 画像通信装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008192045A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Sharp Corp 画像転送システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090237741A1 (en) Image forming apparatus, maintenance management method of the same, and storage medium for storing program thereof
CN101398641B (zh) 信息处理装置、控制该信息处理装置的方法及安全系统
CN101887222A (zh) 图像形成装置及其控制方法
CN1198185C (zh) 图像形成装置
JPH08295066A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
US7872766B2 (en) Image processing apparatus and image forming apparatus
US6975818B2 (en) Image formation device using an I2C bus and a control method thereof
JPH03119369A (ja) 複合機能複写機
US5666544A (en) Method and system for communicating data between independent controllers
JPH06324962A (ja) データ交信システムのデータ交信方式
JPH07274012A (ja) 画像処理装置及び方法
JP5337514B2 (ja) 画像形成装置
JPH06324964A (ja) データ交信システム及び該データ交信システムのデータ交信方式
JPH0572844A (ja) 画像形成装置
US7461300B2 (en) Image forming apparatus and communication data handling method therein
JP2002202696A (ja) ネットワーク管理システム
JP2000221437A (ja) 画像形成装置
JP3186913B2 (ja) 特定原稿認識装置
US5703888A (en) Method for checking a reloadable memory, memory checking device, and automatic data restoring device
JP3589547B2 (ja) 複写システム
JP2572741B2 (ja) 制御システムのテスト方法
US5592615A (en) Malfunctioning parts detecting device and a method of detecting malfunctioning parts
JPH09272246A (ja) 画像処理装置及び画像出力方法
JP2002261997A (ja) ネットワーク課金管理システム
JP3335685B2 (ja) 画像形成装置の管理システム