JPH06315946A - 軽量内装構造材の成形方法 - Google Patents
軽量内装構造材の成形方法Info
- Publication number
- JPH06315946A JPH06315946A JP5131014A JP13101493A JPH06315946A JP H06315946 A JPH06315946 A JP H06315946A JP 5131014 A JP5131014 A JP 5131014A JP 13101493 A JP13101493 A JP 13101493A JP H06315946 A JPH06315946 A JP H06315946A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- core material
- isocyanate component
- structural material
- layers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
Landscapes
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、100℃以上の耐熱性を有する軽
量内装構造材、特に自動車用の内装構造材を1工程で成
形できる方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明にかかわる軽量内装構造材の成形方法
は、ポリオール成分とイソシアネート成分とを水及び/
又は有機発泡剤の存在下で当該イソシアネート成分が反
応当量より過剰に存在する状態で反応させることにより
得られる実質的に熱可塑性を有するポリウレタンフォー
ムシートよりなる芯材層を水及び/又は水蒸気に接触さ
せた後、その両面にガラスマット層及び表皮材層を順次
積層し、加熱、加圧して成形する工程において、各層間
の接着剤として末端に未反応のNCO基を有するポリウ
レタンプレポリマーを含む反応性ホットメルト接着剤を
使用し、全積層物を同時に加圧して一体成形することを
特徴とする。
量内装構造材、特に自動車用の内装構造材を1工程で成
形できる方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明にかかわる軽量内装構造材の成形方法
は、ポリオール成分とイソシアネート成分とを水及び/
又は有機発泡剤の存在下で当該イソシアネート成分が反
応当量より過剰に存在する状態で反応させることにより
得られる実質的に熱可塑性を有するポリウレタンフォー
ムシートよりなる芯材層を水及び/又は水蒸気に接触さ
せた後、その両面にガラスマット層及び表皮材層を順次
積層し、加熱、加圧して成形する工程において、各層間
の接着剤として末端に未反応のNCO基を有するポリウ
レタンプレポリマーを含む反応性ホットメルト接着剤を
使用し、全積層物を同時に加圧して一体成形することを
特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用、特に自動車用の
内装部材、例えば成形天井材、リアパーシェルフ、内装
トリム材、ドアパネル等に好適に使用出来る軽量で、剛
性、断熱性、吸音特性、耐湿特性に優れた軽量内装構造
材の成形方法に関するものである。
内装部材、例えば成形天井材、リアパーシェルフ、内装
トリム材、ドアパネル等に好適に使用出来る軽量で、剛
性、断熱性、吸音特性、耐湿特性に優れた軽量内装構造
材の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用、特に自動車用の成形天井材、ド
アパネル等の内装部材は、軽量化、吸音性、断熱性の面
から、図1に示すように、ポリウレタンフォームシート
よりなる芯材層1の両面に補強材としてガラスマット2
を積層し、更にガラスマットの両外側に表皮材3又は4
を順次積層した構造材が近年用いられている。表皮材と
しては不織布、織布、編布等が用いられている。実用的
には表皮材は記号4で表される不織布のように安価なも
ので良いが、美観上、一方の側には記号3で表される織
布、編布などが用いられている。
アパネル等の内装部材は、軽量化、吸音性、断熱性の面
から、図1に示すように、ポリウレタンフォームシート
よりなる芯材層1の両面に補強材としてガラスマット2
を積層し、更にガラスマットの両外側に表皮材3又は4
を順次積層した構造材が近年用いられている。表皮材と
しては不織布、織布、編布等が用いられている。実用的
には表皮材は記号4で表される不織布のように安価なも
ので良いが、美観上、一方の側には記号3で表される織
布、編布などが用いられている。
【0003】図1に示した軽量内装構造材を成形する場
合には、各層間に接着剤を介在させる。ポリウレタンフ
ォームシート又はガラスマットに接着剤を塗布した後積
層してホット又はコールドプレスで加圧、成形すると、
塗布された接着剤はガラスマットの両側に浸透してガラ
スマットと表皮材との間にも介在するようになる。接着
剤として溶剤系接着剤が用いられることもあるが、作業
環境の悪化が嫌われ、ホットメルト系接着剤が使用され
ることが多い。ホットメルト接着剤は、通常ガラスマッ
トとポリウレタンフォーム間にフィルム状にて挿入して
用いるか、又はガラスマットに液状又はパウダー状にて
塗布して用いる。
合には、各層間に接着剤を介在させる。ポリウレタンフ
ォームシート又はガラスマットに接着剤を塗布した後積
層してホット又はコールドプレスで加圧、成形すると、
塗布された接着剤はガラスマットの両側に浸透してガラ
スマットと表皮材との間にも介在するようになる。接着
剤として溶剤系接着剤が用いられることもあるが、作業
環境の悪化が嫌われ、ホットメルト系接着剤が使用され
ることが多い。ホットメルト接着剤は、通常ガラスマッ
トとポリウレタンフォーム間にフィルム状にて挿入して
用いるか、又はガラスマットに液状又はパウダー状にて
塗布して用いる。
【0004】自動車用内装材として、特に成形天井に用
いる場合、夏期の使用中に高温にさらされるが、その温
度状態で成形天井の形状が崩れることがあってはならな
いので、100℃程度までの温度に耐えるような耐熱性
が求められている。100℃程度の温度で成形天井の形
状が崩れないためには、ホットメルト接着剤が夏期の高
温時に再軟化しないことが重要で、要求される耐熱温度
(100℃)より数十℃高い150℃以上、通常180
℃程度の温度で軟化、熔融、接着するホットメルト接着
剤を用いる必要がある。
いる場合、夏期の使用中に高温にさらされるが、その温
度状態で成形天井の形状が崩れることがあってはならな
いので、100℃程度までの温度に耐えるような耐熱性
が求められている。100℃程度の温度で成形天井の形
状が崩れないためには、ホットメルト接着剤が夏期の高
温時に再軟化しないことが重要で、要求される耐熱温度
(100℃)より数十℃高い150℃以上、通常180
℃程度の温度で軟化、熔融、接着するホットメルト接着
剤を用いる必要がある。
【0005】しかし美観上表皮材として織布、編布等を
用いた場合は、成形時にホットメルト接着剤を熔融させ
るために180℃程度まで加熱すると、表皮材の毛だお
れ、変形等の問題が発生することがあるので、まず図2
に示すように第1工程でポリウレタンフォームシートよ
りなる芯材層1の両面に補強材としてガラスマット2を
積層し、更にガラスマットの両外側に、接着剤のしみ出
しを防止するための不織布の表皮材4を順次積層した構
造基材Aをまず成形し、その後図3の構成で第2工程の
プレス成形で織布、編布等の美麗な表皮材3と第1工程
で成形された構造基材Aを貼り付けて成形する方法が多
く取られている。この結果、加圧、成形工程が2工程に
なり、工程の増加、コストアップになる。この加熱、成
形温度を低くして織布、編布等の美麗な表皮材も同時に
加熱、成形するとなると120〜130℃程度の温度で
熔融するホットメルト接着剤を使用することになり、1
00℃以下の温度でホットメルト接着剤が軟化し、形状
変形をおこす恐れがでてくる。
用いた場合は、成形時にホットメルト接着剤を熔融させ
るために180℃程度まで加熱すると、表皮材の毛だお
れ、変形等の問題が発生することがあるので、まず図2
に示すように第1工程でポリウレタンフォームシートよ
りなる芯材層1の両面に補強材としてガラスマット2を
積層し、更にガラスマットの両外側に、接着剤のしみ出
しを防止するための不織布の表皮材4を順次積層した構
造基材Aをまず成形し、その後図3の構成で第2工程の
プレス成形で織布、編布等の美麗な表皮材3と第1工程
で成形された構造基材Aを貼り付けて成形する方法が多
く取られている。この結果、加圧、成形工程が2工程に
なり、工程の増加、コストアップになる。この加熱、成
形温度を低くして織布、編布等の美麗な表皮材も同時に
加熱、成形するとなると120〜130℃程度の温度で
熔融するホットメルト接着剤を使用することになり、1
00℃以下の温度でホットメルト接着剤が軟化し、形状
変形をおこす恐れがでてくる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、100℃以
上の耐熱性を有する軽量内装構造材、特に自動車用の内
装構造材を1工程で成形できる方法を提供することを目
的とする。
上の耐熱性を有する軽量内装構造材、特に自動車用の内
装構造材を1工程で成形できる方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる軽量内
装構造材の成形方法は、ポリオール成分とイソシアネー
ト成分とを水及び/又は有機発泡剤の存在下で当該イソ
シアネート成分が反応当量より過剰に存在する状態で反
応させることにより得られる実質的に熱可塑性を有する
ポリウレタンフォームシートよりなる芯材層を水及び/
又は水蒸気に接触させた後、その両面にガラスマット層
及び表皮材層を順次積層し、加熱、加圧して成形する工
程において、各層間の接着剤として末端に未反応のNC
O基を有するポリウレタンプレポリマーを含む反応性ホ
ットメルト接着剤を使用し、全積層物を同時に加圧して
一体成形することを特徴とする。
装構造材の成形方法は、ポリオール成分とイソシアネー
ト成分とを水及び/又は有機発泡剤の存在下で当該イソ
シアネート成分が反応当量より過剰に存在する状態で反
応させることにより得られる実質的に熱可塑性を有する
ポリウレタンフォームシートよりなる芯材層を水及び/
又は水蒸気に接触させた後、その両面にガラスマット層
及び表皮材層を順次積層し、加熱、加圧して成形する工
程において、各層間の接着剤として末端に未反応のNC
O基を有するポリウレタンプレポリマーを含む反応性ホ
ットメルト接着剤を使用し、全積層物を同時に加圧して
一体成形することを特徴とする。
【0008】本発明において芯材として使用するのは、
ポリオール成分とイソシアネート成分とを水及び/又は
有機発泡剤の存在下で当該イソシアネート成分が反応当
量より過剰に存在する状態で反応させることにより得ら
れる実質的に熱可塑性を有するポリウレタンフォームシ
ートであることが重要である。実質的に熱可塑性である
ことが重要な理由は、積層成形工程でモールド型に対し
良好な賦型性をもたらすことができるからである。当量
のポリオール成分とイソシアネート成分とを水及び/又
は有機発泡剤の存在下で反応させることにより得られる
ポリウレタンフォームは熱変形性ではないのでガラスマ
ット等と積層して成形する時の賦型性が劣る。芯材とな
るポリウレタンフォームはρ=0.02〜0.1g/c
m3 のもの、主としてρ=0.03〜0.05g/cm
3 程度のものが好ましく使用される。
ポリオール成分とイソシアネート成分とを水及び/又は
有機発泡剤の存在下で当該イソシアネート成分が反応当
量より過剰に存在する状態で反応させることにより得ら
れる実質的に熱可塑性を有するポリウレタンフォームシ
ートであることが重要である。実質的に熱可塑性である
ことが重要な理由は、積層成形工程でモールド型に対し
良好な賦型性をもたらすことができるからである。当量
のポリオール成分とイソシアネート成分とを水及び/又
は有機発泡剤の存在下で反応させることにより得られる
ポリウレタンフォームは熱変形性ではないのでガラスマ
ット等と積層して成形する時の賦型性が劣る。芯材とな
るポリウレタンフォームはρ=0.02〜0.1g/c
m3 のもの、主としてρ=0.03〜0.05g/cm
3 程度のものが好ましく使用される。
【0009】このような実質的に熱可塑性のポリウレタ
ンフォームを製造するために用いられるポリオール成分
としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコー
ル等の2価のアルコール、グリセリン、トリメチロール
プロパン等の3価のアルコール、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、ショ糖等の4価以上のアルコール、
又はこれ等の多価アルコールにプロピレンオキサイド、
エチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加重
合したものや、脂肪族又は芳香族ポリアミンやアルカノ
ールアミン類にアルキレンオキサイドを付加重合したポ
リエーテル系ポリオール類や、ポリエーテルポリオール
にビニル基を有するモノマーをグラフト重合させたいわ
ゆるポリマーポリオール、あるいは多塩基酸と多価アル
コールを縮重合させて得られるポリエステルポリオール
類等、一般的ポリウレタンフォームに用いられるポリオ
ール成分の一種、又は二種以上の組合せがベースポリオ
ールとして用いられる。またイソシアネート成分として
は一般的な脂肪族又は芳香族イソシアネート或はそれら
の混合体が用いられる。
ンフォームを製造するために用いられるポリオール成分
としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコー
ル等の2価のアルコール、グリセリン、トリメチロール
プロパン等の3価のアルコール、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、ショ糖等の4価以上のアルコール、
又はこれ等の多価アルコールにプロピレンオキサイド、
エチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加重
合したものや、脂肪族又は芳香族ポリアミンやアルカノ
ールアミン類にアルキレンオキサイドを付加重合したポ
リエーテル系ポリオール類や、ポリエーテルポリオール
にビニル基を有するモノマーをグラフト重合させたいわ
ゆるポリマーポリオール、あるいは多塩基酸と多価アル
コールを縮重合させて得られるポリエステルポリオール
類等、一般的ポリウレタンフォームに用いられるポリオ
ール成分の一種、又は二種以上の組合せがベースポリオ
ールとして用いられる。またイソシアネート成分として
は一般的な脂肪族又は芳香族イソシアネート或はそれら
の混合体が用いられる。
【0010】本発明において芯材として使用する実質的
に熱可塑性を有するポリウレタンフォームシートの発泡
工程は、大別して、ポリオール成分とイソシアネート
成分とを水の存在下で反応させる方法、ポリオール成
分とイソシアネート成分とを有機発泡剤の存在下で反応
させる方法、ポリオール成分とイソシアネート成分と
を水及び有機発泡剤両方の存在下で反応させる方法の三
つの方法がある。以下それぞれの方法について順次詳細
に説明する。
に熱可塑性を有するポリウレタンフォームシートの発泡
工程は、大別して、ポリオール成分とイソシアネート
成分とを水の存在下で反応させる方法、ポリオール成
分とイソシアネート成分とを有機発泡剤の存在下で反応
させる方法、ポリオール成分とイソシアネート成分と
を水及び有機発泡剤両方の存在下で反応させる方法の三
つの方法がある。以下それぞれの方法について順次詳細
に説明する。
【0011】水の存在下で反応させる方法では、水はポ
リオール成分と共にイソシアネート成分と反応し、ポリ
ウレタンポリウレア樹脂を生成すると同時に、それを発
泡させてフォーム状にする。本発明で芯材として用いる
フォームでは、使用する水及びポリオール成分と化学当
量的に反応するイソシアネート成分量よりも多量のイソ
シアネート成分を用いて、出来たフォーム中に未反応の
イソシアネート成分が多量に残るようにする。用いるイ
ソシアネート成分の量は、使用する水及びポリオール成
分と化学当量的に反応するイソシアネート成分量の1.
2倍〜5倍、好ましくは1.5〜2.5倍とするのが良
い。水とポリオール成分との比率は、水の比率を多くす
ると一般に常温で固く、加熱で軟化するフォームとなる
が、常温時に靭性がなく圧縮すると粉状にくずれる状態
となり次の工程で水又は水蒸気と接触させて硬化した最
終的なフォームも固くて脆い性質のものになる。逆にポ
リオール成分を多く用い過ぎた場合は、常温で粘着性の
柔らかいフォームとなり、発泡や取扱いが難しくなると
同時に、次工程で水又は水蒸気と接触させて硬化した最
終的なフォームも剛性のないものとなる。これらの現象
は用いるイソシアネート成分とポリオール成分の種類に
よっても異なるので、水の使用量は作業性、最終製品の
使用目的に要求される物性に応じて適宜に調整すればよ
く、特に限定されない。又、発泡に当って、触媒、界面
活性剤等も必要に応じて用いることができ、使用する添
加剤の種類、量ともに一般的なウレタンフォームに用い
るものと同じでよく、特に限定されない。
リオール成分と共にイソシアネート成分と反応し、ポリ
ウレタンポリウレア樹脂を生成すると同時に、それを発
泡させてフォーム状にする。本発明で芯材として用いる
フォームでは、使用する水及びポリオール成分と化学当
量的に反応するイソシアネート成分量よりも多量のイソ
シアネート成分を用いて、出来たフォーム中に未反応の
イソシアネート成分が多量に残るようにする。用いるイ
ソシアネート成分の量は、使用する水及びポリオール成
分と化学当量的に反応するイソシアネート成分量の1.
2倍〜5倍、好ましくは1.5〜2.5倍とするのが良
い。水とポリオール成分との比率は、水の比率を多くす
ると一般に常温で固く、加熱で軟化するフォームとなる
が、常温時に靭性がなく圧縮すると粉状にくずれる状態
となり次の工程で水又は水蒸気と接触させて硬化した最
終的なフォームも固くて脆い性質のものになる。逆にポ
リオール成分を多く用い過ぎた場合は、常温で粘着性の
柔らかいフォームとなり、発泡や取扱いが難しくなると
同時に、次工程で水又は水蒸気と接触させて硬化した最
終的なフォームも剛性のないものとなる。これらの現象
は用いるイソシアネート成分とポリオール成分の種類に
よっても異なるので、水の使用量は作業性、最終製品の
使用目的に要求される物性に応じて適宜に調整すればよ
く、特に限定されない。又、発泡に当って、触媒、界面
活性剤等も必要に応じて用いることができ、使用する添
加剤の種類、量ともに一般的なウレタンフォームに用い
るものと同じでよく、特に限定されない。
【0012】有機発泡剤の存在下で反応させる方法で
は、有機発泡剤は、ポリオール成分とイソシアネート成
分との反応により得られるポリウレタン樹脂を発泡して
フォーム状にする。有機発泡剤としては、メチレンクロ
ライド等、公知の有機発泡剤は全て利用出来、種類は限
定されない。ポリオール成分とイソシアネート成分との
混合比は、使用するポリオール成分と化学当量的に反応
するイソシアネート成分量よりも多量のイソシアネート
成分を用いて出来たフォーム中に未反応のイソシアネー
ト成分が多量に残るようにする。用いるイソシアネート
成分の量は、使用するポリオール成分と化学当量的に反
応するイソシアネート成分量の1.2倍〜5倍、好まし
くは1.5〜2.5倍とするのが良い。この範囲内で
は、ポリオール成分とイソシアネート成分との混合比及
び有機発泡剤の添加比率は作業性や最終製品の使用目的
に応じて任意に設定すればよく、特に限定されない。
又、発泡に当って、触媒、界面活性剤等も必要に応じて
用いることができ、使用する添加剤の種類、量ともに一
般的なウレタンフォームに用いるものと同じでよく、特
に限定されない。
は、有機発泡剤は、ポリオール成分とイソシアネート成
分との反応により得られるポリウレタン樹脂を発泡して
フォーム状にする。有機発泡剤としては、メチレンクロ
ライド等、公知の有機発泡剤は全て利用出来、種類は限
定されない。ポリオール成分とイソシアネート成分との
混合比は、使用するポリオール成分と化学当量的に反応
するイソシアネート成分量よりも多量のイソシアネート
成分を用いて出来たフォーム中に未反応のイソシアネー
ト成分が多量に残るようにする。用いるイソシアネート
成分の量は、使用するポリオール成分と化学当量的に反
応するイソシアネート成分量の1.2倍〜5倍、好まし
くは1.5〜2.5倍とするのが良い。この範囲内で
は、ポリオール成分とイソシアネート成分との混合比及
び有機発泡剤の添加比率は作業性や最終製品の使用目的
に応じて任意に設定すればよく、特に限定されない。
又、発泡に当って、触媒、界面活性剤等も必要に応じて
用いることができ、使用する添加剤の種類、量ともに一
般的なウレタンフォームに用いるものと同じでよく、特
に限定されない。
【0013】水及び有機発泡剤の存在下で反応させる方
法では、水は得られるフォームの硬さを保持しつつ、併
用される有機発泡剤と共に、生成したポリウレタンポリ
ウレア樹脂を発泡して低密度のフォーム状にする。ポリ
オール成分とイソシアネート成分との混合比は、使用す
るポリオール成分及び水と化学当量的に反応するイソシ
アネート成分量よりも多量のイソシアネート成分を用い
て出来たフォーム中に未反応のイソシアネート成分が多
量に残るようにする。用いるイソシアネート成分の量
は、使用するポリオール成分及び水と化学当量的に反応
するイソシアネート成分量の1.05倍〜5倍、好まし
くは1.2〜2.5倍とするのが良い。使用する水の量
は、ポリオール成分100重量部に対して4.0重量部
以下、好ましくは0.2〜3.0重量部とするのが望ま
しい。水の比率を多くすると一般的に常温で固く、加熱
で軟化するフォームとなるが、常温時に靭性がなく圧縮
すると粉状にくずれる状態となり、次の工程で水又は水
蒸気と接触させて硬化した最終的なフォームも固くて脆
い性質のものになる。また水の量が多くなると必然的に
イソシアネート必要量も多くなり、その結果良好な発泡
安定性が得られ難くなるだけでなく、反応進行に伴ない
発生する反応熱はフォーム内部発熱温度上昇を招き、フ
ォーム劣化のみならず、特にブロック発泡時には発火の
危険さえ伴なうようになる。逆に水の量が少ないと、フ
ォームの低密度化は有機発泡剤だけで行わねばならず、
その結果得られたフォーム中間体は柔らかく脆い状態と
なり、保管が難しいだけでなく、次工程で成形された最
終製品の強度も弱いものとなってしまう。従って水及び
有機発泡剤の使用量は、これらの事実を踏まえた上で、
最終製品の使用目的に応じて適宜設定すべきである。こ
れ等の比率は最終製品の使用目的に応じて任意に設定す
ればよく、特に限定されない。有機発泡剤としては前項
で説明したものが使用できる。又、発泡に当って、触
媒、界面活性剤等も必要に応じて用いることができるこ
とも、前項で説明した通りである。
法では、水は得られるフォームの硬さを保持しつつ、併
用される有機発泡剤と共に、生成したポリウレタンポリ
ウレア樹脂を発泡して低密度のフォーム状にする。ポリ
オール成分とイソシアネート成分との混合比は、使用す
るポリオール成分及び水と化学当量的に反応するイソシ
アネート成分量よりも多量のイソシアネート成分を用い
て出来たフォーム中に未反応のイソシアネート成分が多
量に残るようにする。用いるイソシアネート成分の量
は、使用するポリオール成分及び水と化学当量的に反応
するイソシアネート成分量の1.05倍〜5倍、好まし
くは1.2〜2.5倍とするのが良い。使用する水の量
は、ポリオール成分100重量部に対して4.0重量部
以下、好ましくは0.2〜3.0重量部とするのが望ま
しい。水の比率を多くすると一般的に常温で固く、加熱
で軟化するフォームとなるが、常温時に靭性がなく圧縮
すると粉状にくずれる状態となり、次の工程で水又は水
蒸気と接触させて硬化した最終的なフォームも固くて脆
い性質のものになる。また水の量が多くなると必然的に
イソシアネート必要量も多くなり、その結果良好な発泡
安定性が得られ難くなるだけでなく、反応進行に伴ない
発生する反応熱はフォーム内部発熱温度上昇を招き、フ
ォーム劣化のみならず、特にブロック発泡時には発火の
危険さえ伴なうようになる。逆に水の量が少ないと、フ
ォームの低密度化は有機発泡剤だけで行わねばならず、
その結果得られたフォーム中間体は柔らかく脆い状態と
なり、保管が難しいだけでなく、次工程で成形された最
終製品の強度も弱いものとなってしまう。従って水及び
有機発泡剤の使用量は、これらの事実を踏まえた上で、
最終製品の使用目的に応じて適宜設定すべきである。こ
れ等の比率は最終製品の使用目的に応じて任意に設定す
ればよく、特に限定されない。有機発泡剤としては前項
で説明したものが使用できる。又、発泡に当って、触
媒、界面活性剤等も必要に応じて用いることができるこ
とも、前項で説明した通りである。
【0014】ガラスマットは最終製品の剛性を高めるだ
けでなく、製品の寸法安定性を保持するのに有効で、通
常目付100g/m2 程度のものが好ましく使用され
る。
けでなく、製品の寸法安定性を保持するのに有効で、通
常目付100g/m2 程度のものが好ましく使用され
る。
【0015】各層間の接着剤としては、末端に未反応の
NCO基を有するポリウレタンプレポリマーを含む熔融
温度120℃程度以下の反応性ホットメルト接着剤をを
用いる。この反応性ホットメルト接着剤は、フィルム状
のものをガラスマットとポリウレタンフォームシートよ
りなる芯材との間に挿入するか、或は熔融状態のものを
ガラスマット又はポリウレタンフォームシートよりなる
芯材の表面に塗布するかした後、芯材、ガラスマット、
表皮材を積層する。いずれの場合も、積層物をプレスで
加圧、成形すると、挿入又は塗布された接着剤は加熱時
にガラスマットの両側に浸透してガラスマットと表皮材
との間にも介在するようになる。
NCO基を有するポリウレタンプレポリマーを含む熔融
温度120℃程度以下の反応性ホットメルト接着剤をを
用いる。この反応性ホットメルト接着剤は、フィルム状
のものをガラスマットとポリウレタンフォームシートよ
りなる芯材との間に挿入するか、或は熔融状態のものを
ガラスマット又はポリウレタンフォームシートよりなる
芯材の表面に塗布するかした後、芯材、ガラスマット、
表皮材を積層する。いずれの場合も、積層物をプレスで
加圧、成形すると、挿入又は塗布された接着剤は加熱時
にガラスマットの両側に浸透してガラスマットと表皮材
との間にも介在するようになる。
【0016】ポリウレタンフォームシートよりなる芯材
層は、水及び/又は水蒸気に接触させ、必要に応じて触
媒を塗布し、その後その両面にガラスマット層及び表皮
材層を順次積層し、加熱、加圧して成形する。積層物は
事前に加熱して積層しコールドプレスで加圧成形する場
合と、室温で積層しホットプレスで加圧、成形する場合
とがある。
層は、水及び/又は水蒸気に接触させ、必要に応じて触
媒を塗布し、その後その両面にガラスマット層及び表皮
材層を順次積層し、加熱、加圧して成形する。積層物は
事前に加熱して積層しコールドプレスで加圧成形する場
合と、室温で積層しホットプレスで加圧、成形する場合
とがある。
【0017】本発明においては、ポリウレタンフォーム
シート及び反応性ホットメルト接着剤が共に末端NCO
の未反応基を有しており、それが成形時に、或は事前に
水分及び熱が負荷されることにより、プレス成形された
形状にて3次元化が進行し、形状が固定される。成形後
はポリウレタンフォーム及び接着剤とも熱硬化性状とな
っているため、この内装構造材に再び100〜120℃
の熱が加わっても、もとの形状に戻ることはない。さら
に100〜120℃程度の温度で加熱、成形可能な為
に、自動車の内装用に用いられる織物、編物等の表皮材
と積層し、加熱、成形しても、毛だおれ、変質等の問題
が発生することもない。
シート及び反応性ホットメルト接着剤が共に末端NCO
の未反応基を有しており、それが成形時に、或は事前に
水分及び熱が負荷されることにより、プレス成形された
形状にて3次元化が進行し、形状が固定される。成形後
はポリウレタンフォーム及び接着剤とも熱硬化性状とな
っているため、この内装構造材に再び100〜120℃
の熱が加わっても、もとの形状に戻ることはない。さら
に100〜120℃程度の温度で加熱、成形可能な為
に、自動車の内装用に用いられる織物、編物等の表皮材
と積層し、加熱、成形しても、毛だおれ、変質等の問題
が発生することもない。
【0018】
【発明の効果】100℃以上の耐熱性を有する軽量内装
構造材、特に自動車用の内装構造材を1回のプレス成形
で成形が可能であるため、成形工程の省力化、さらに構
成材料の削除につながりコストダウンにつながる。また
従来150〜180℃の温度で加熱、成型していたもの
が120〜130℃の加熱で成形される為、作業がやり
やすくなり消費エネルギーも少なくてすむ、またホット
メルト接着剤をもちいることで、溶剤等をもちいること
もなく、クリーンな環境で作業をすすめることができ
る。
構造材、特に自動車用の内装構造材を1回のプレス成形
で成形が可能であるため、成形工程の省力化、さらに構
成材料の削除につながりコストダウンにつながる。また
従来150〜180℃の温度で加熱、成型していたもの
が120〜130℃の加熱で成形される為、作業がやり
やすくなり消費エネルギーも少なくてすむ、またホット
メルト接着剤をもちいることで、溶剤等をもちいること
もなく、クリーンな環境で作業をすすめることができ
る。
【図1】本発明により成形される耐熱性軽量内装構造材
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図2】従来技術による耐熱性軽量内装構造材の成形方
法の第1工程を説明するための図である。
法の第1工程を説明するための図である。
【図3】従来技術による耐熱性軽量内装構造材の成形方
法の第2工程を説明するための図である。
法の第2工程を説明するための図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:08 B29L 9:00 4F
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリオール成分とイソシアネート成分と
を水及び/又は有機発泡剤の存在下で当該イソシアネー
ト成分が反応当量より過剰に存在する状態で反応させる
ことにより得られる実質的に熱可塑性を有するポリウレ
タンフォームシートよりなる芯材層を水及び/又は水蒸
気に接触させた後、その両面にガラスマット層及び表皮
材層を順次積層し、加熱、加圧して成形する工程におい
て、各層間の接着剤として末端に未反応のNCO基を有
するポリウレタンプレポリマーを含む反応性ホットメル
ト接着剤を使用し、全積層物を同時に加圧して一体成形
することを特徴とする軽量内装構造材の成形方法。 - 【請求項2】 芯材として使用する実質的に熱可塑性を
有するポリウレタンフォームシートが、ポリオール成分
とイソシアネート成分とを水及び/又は有機発泡剤の存
在下で当該イソシアネート成分が反応当量より過剰に存
在する状態で反応させる発泡工程により得られるブロッ
クをスライスして得られるスラブシートである請求項1
記載の軽量内装構造材の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5131014A JPH06315946A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 軽量内装構造材の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5131014A JPH06315946A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 軽量内装構造材の成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06315946A true JPH06315946A (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=15047975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5131014A Pending JPH06315946A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 軽量内装構造材の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06315946A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005009722A1 (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-03 | Itochu Corporation | 超音波溶着製品 |
JP2020519488A (ja) * | 2017-05-03 | 2020-07-02 | コベストロ・エルエルシー | 凹面を有する発泡積層体の製造方法およびそれにより製造される積層体 |
-
1993
- 1993-05-10 JP JP5131014A patent/JPH06315946A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005009722A1 (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-03 | Itochu Corporation | 超音波溶着製品 |
JP2020519488A (ja) * | 2017-05-03 | 2020-07-02 | コベストロ・エルエルシー | 凹面を有する発泡積層体の製造方法およびそれにより製造される積層体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4508774A (en) | Cellular, molded polyurethane parts, process for their preparation by thermoforming of polyester-urethane foam and their use | |
US20090001626A1 (en) | Process for the production of polyurethane molded articles | |
JP4369114B2 (ja) | 積層品およびその製法 | |
US5312848A (en) | Thermoformable polyisocyanurate foam laminates for interior finishing applications | |
EP1966266B1 (en) | Method for making automotive headliners | |
JP3013108B2 (ja) | 連続気泡の常温成形しうる硬質ポリウレタンフォームの製造方法および成形物品を製造するためのその使用 | |
US5007976A (en) | Method of making a headliner | |
US5049439A (en) | Thermoformable article | |
US4938819A (en) | Method of making a composite panel of a foam material | |
KR100312398B1 (ko) | 무용매이성분계폴리우레탄반응성접착제및이의차량용샌드위치형내부판넬제조용도 | |
JP2011178169A (ja) | フォーム積層体製品及びその製造方法 | |
CA2096610C (en) | Multilayer fiber reinforced polymeric shaped article | |
JP2001047544A (ja) | サンドウィッチ構造を有する自動車内装材の製造方法 | |
WO2010101689A2 (en) | Sound-dampening polyurethane-based composite | |
CN102026803B (zh) | 泡沫层压产品及其生产方法 | |
JPH06315946A (ja) | 軽量内装構造材の成形方法 | |
US6235138B1 (en) | Polyurethane foam/PVC laminate for automotive instrument panels | |
JPH04120140A (ja) | パネル用フォーム素材、パネル用フォーム圧縮素材及びパネル板の製造方法 | |
JPH1142654A (ja) | パネル及びその製造方法 | |
JPS6330240A (ja) | シ−ト状成形体の製造方法 | |
JP2597133B2 (ja) | 硬質又は半硬質フォームの成形方法 | |
JP2725135B2 (ja) | 内装材および該内装材の製造方法 | |
JPH11106522A (ja) | 軽量高剛性ポリウレタン/ポリウレア成型品の製造方法 | |
JPS63101436A (ja) | 車両用内装材およびその製造方法 | |
JPH01267026A (ja) | 積層体の成形方法 |