JPH06299378A - 水中にクロレラを分散させてなる物体表面の処理剤及び該処理剤を用いた物体表面の処理方法 - Google Patents
水中にクロレラを分散させてなる物体表面の処理剤及び該処理剤を用いた物体表面の処理方法Info
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- JPH06299378A JPH06299378A JP5720193A JP5720193A JPH06299378A JP H06299378 A JPH06299378 A JP H06299378A JP 5720193 A JP5720193 A JP 5720193A JP 5720193 A JP5720193 A JP 5720193A JP H06299378 A JPH06299378 A JP H06299378A
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安全かつ清潔で環境を汚染しない物体表面の
処理剤及びその処理方法を提供する。 【構成】 化学薬品を一切使用せずに天然ミネラル水に
クロレラの生菌を培養した溶液を濾過し、そのクロレラ
飽和溶液を精製水で3〜5倍に希釈し、太陽光線下に光
合成させてpH8.5〜pH9.5のクロレラ分散処理
剤を調製した。この処理剤を吹き付けまたは浸漬させる
ことによって、金属製の精密部品の表面処理、ガラス及
び大理石の表面処理、ビル、即ち、窓やアルミサッシの
表面処理、さらに、金属の切削や研磨を行った。この結
果、防錆効果、油膜生成防止、ほこり付着防止効果、潤
滑効果、また洗浄効果があった。しかも、この処理剤
は、天然の安全無害な緑藻類の植物であるクロレラから
構成されているため、作業者にとって安全かつ清潔で、
かつそのまま廃棄しても全く環境を汚染しない。
処理剤及びその処理方法を提供する。 【構成】 化学薬品を一切使用せずに天然ミネラル水に
クロレラの生菌を培養した溶液を濾過し、そのクロレラ
飽和溶液を精製水で3〜5倍に希釈し、太陽光線下に光
合成させてpH8.5〜pH9.5のクロレラ分散処理
剤を調製した。この処理剤を吹き付けまたは浸漬させる
ことによって、金属製の精密部品の表面処理、ガラス及
び大理石の表面処理、ビル、即ち、窓やアルミサッシの
表面処理、さらに、金属の切削や研磨を行った。この結
果、防錆効果、油膜生成防止、ほこり付着防止効果、潤
滑効果、また洗浄効果があった。しかも、この処理剤
は、天然の安全無害な緑藻類の植物であるクロレラから
構成されているため、作業者にとって安全かつ清潔で、
かつそのまま廃棄しても全く環境を汚染しない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般金属製品、精密機
械、精密加工品、ICチップ、車両、ガラス、アルミサ
ッシ、レンジ、皮革、ビニル樹脂、家具、壁、大理石等
の各種物体の表面を処理する処理剤及びその処理方法に
関する。
械、精密加工品、ICチップ、車両、ガラス、アルミサ
ッシ、レンジ、皮革、ビニル樹脂、家具、壁、大理石等
の各種物体の表面を処理する処理剤及びその処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物体表面の洗浄においては、最終
的に錆の生成防止、油膜の生成防止またはほこり等の付
着防止のために、ポリマーを塗布するといったポリマー
加工を行っている。
的に錆の生成防止、油膜の生成防止またはほこり等の付
着防止のために、ポリマーを塗布するといったポリマー
加工を行っている。
【0003】また、金属を切削、研磨加工する場合に
は、工具と材料との間の摩擦及び発熱を防ぐために、切
削油や研磨油を使用している。
は、工具と材料との間の摩擦及び発熱を防ぐために、切
削油や研磨油を使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリマ
ー加工に用いられたポリマーは作業者に有害であり、さ
らに自然には分解されないために、使用後に汚染の原因
となり、環境保全において問題となっている。さらに、
切削油や研磨油においても、機械、工具、工場や作業者
に対して油汚れの問題があり、廃液処理問題や公害問題
があった。
ー加工に用いられたポリマーは作業者に有害であり、さ
らに自然には分解されないために、使用後に汚染の原因
となり、環境保全において問題となっている。さらに、
切削油や研磨油においても、機械、工具、工場や作業者
に対して油汚れの問題があり、廃液処理問題や公害問題
があった。
【0005】従って、本発明は、上記課題を解決し、安
全かつ清潔で環境を汚染しない物体表面の処理剤及びそ
の処理方法を提供することを目的とする。
全かつ清潔で環境を汚染しない物体表面の処理剤及びそ
の処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の物体表面の処理
剤は、水中にクロレラを分散させてなることを特徴とす
る。本発明の物体表面の処理方法は、上記処理剤を用い
て物体表面を処理することを特徴とする。
剤は、水中にクロレラを分散させてなることを特徴とす
る。本発明の物体表面の処理方法は、上記処理剤を用い
て物体表面を処理することを特徴とする。
【0007】本発明の金属加工方法は、上記処理剤を切
削油または研磨油の代わりに用いたことを特徴とする。
削油または研磨油の代わりに用いたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の物体表面の処理剤によれば、クロレラ
が水中に分散されている。クロレラは、物体表面におい
て、皮膜を形成する。このメカニズムについては定かで
ないが、おそらくクロレラのアミノ酸系蛋白質が物体表
面の酸と反応するためと考えられる。このため、錆や油
膜を生成したり、ほこりが付着したりすることを防止す
る。従って、ポリマー加工を必要としない。
が水中に分散されている。クロレラは、物体表面におい
て、皮膜を形成する。このメカニズムについては定かで
ないが、おそらくクロレラのアミノ酸系蛋白質が物体表
面の酸と反応するためと考えられる。このため、錆や油
膜を生成したり、ほこりが付着したりすることを防止す
る。従って、ポリマー加工を必要としない。
【0009】また、防錆効果があり、かつ皮膜形成によ
る潤滑効果があるために、切削油や研磨油の代替にもな
る。もちろん、この場合、液体であるために、その熱容
量による放熱効果、その粘性による粉塵除去効果もあ
る。しかも、クロレラは、天然の緑藻類の植物であり、
飲食用にも適用されている極めて安全なものである。そ
のまま廃棄しても、環境を破壊することもない。それど
ころか、葉緑素、酵素等のクロレラ独自の作用によっ
て、環境の改善に役立つほどである。さらに、水溶性で
あるために、切削油や研磨油のような油汚れの問題がな
い。
る潤滑効果があるために、切削油や研磨油の代替にもな
る。もちろん、この場合、液体であるために、その熱容
量による放熱効果、その粘性による粉塵除去効果もあ
る。しかも、クロレラは、天然の緑藻類の植物であり、
飲食用にも適用されている極めて安全なものである。そ
のまま廃棄しても、環境を破壊することもない。それど
ころか、葉緑素、酵素等のクロレラ独自の作用によっ
て、環境の改善に役立つほどである。さらに、水溶性で
あるために、切削油や研磨油のような油汚れの問題がな
い。
【0010】また、本発明の物体表面の処理方法によれ
ば、上記の処理剤を用いて物体表面を処理するために、
作業者にとって安全かつ清潔で、環境を破壊することが
ない。
ば、上記の処理剤を用いて物体表面を処理するために、
作業者にとって安全かつ清潔で、環境を破壊することが
ない。
【0011】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下に本発明の好適な実施例を説明す
る。 [実施例1]本実施例1では、金属製の精密部品の表面
処理(洗浄及び防錆処理)を行った。
かにするために、以下に本発明の好適な実施例を説明す
る。 [実施例1]本実施例1では、金属製の精密部品の表面
処理(洗浄及び防錆処理)を行った。
【0012】クロレラ分散処理剤として、化学薬品を一
切使用せずに天然ミネラル水にクロレラの生菌を培養し
た市販の溶液[例えば、(株)エコ・コーポレーション
製]を入手し、これを濾過して得たクロレラ飽和溶液を
精製水で3〜5倍に希釈したものを用いた。この濃度で
あると、クロレラは増殖に対して比較的安定しており、
藻状の沈澱物が生じにくい。尚、このクロレラ分散処理
剤のpHは、暗所(貯蔵庫や倉庫等)においてはpH
6.8〜pH7.2であったが、植物の最も適した生態
系の条件下、即ち、太陽光線下に2〜3時間配置させた
場合には、クロレラが光合成して活性化され、pH8.
5〜pH9.5のアルカリ性になった。クロレラ分散処
理剤がアルカリ性であると汚れを分解しやすい。ここ
で、クロレラ分散処理剤は、この濃度において光合成の
みではpH10以上に上がらないが、さらに栄養を与え
るとアルカリ度は高まる。しかし、あまりアルカリ度が
高すぎると洗浄力が強すぎて物体表面を損なう恐れがな
いとは言えず、また、廃棄する場合にも汚れである酸と
反応して中性に近づく方が望ましいので、pH8.5〜
pH9.5が特に適している。
切使用せずに天然ミネラル水にクロレラの生菌を培養し
た市販の溶液[例えば、(株)エコ・コーポレーション
製]を入手し、これを濾過して得たクロレラ飽和溶液を
精製水で3〜5倍に希釈したものを用いた。この濃度で
あると、クロレラは増殖に対して比較的安定しており、
藻状の沈澱物が生じにくい。尚、このクロレラ分散処理
剤のpHは、暗所(貯蔵庫や倉庫等)においてはpH
6.8〜pH7.2であったが、植物の最も適した生態
系の条件下、即ち、太陽光線下に2〜3時間配置させた
場合には、クロレラが光合成して活性化され、pH8.
5〜pH9.5のアルカリ性になった。クロレラ分散処
理剤がアルカリ性であると汚れを分解しやすい。ここ
で、クロレラ分散処理剤は、この濃度において光合成の
みではpH10以上に上がらないが、さらに栄養を与え
るとアルカリ度は高まる。しかし、あまりアルカリ度が
高すぎると洗浄力が強すぎて物体表面を損なう恐れがな
いとは言えず、また、廃棄する場合にも汚れである酸と
反応して中性に近づく方が望ましいので、pH8.5〜
pH9.5が特に適している。
【0013】このアルカリ性となったクロレラ分散処理
剤中に、マシーン油を付着させた金属製の精密部品を入
れて撹拌し、抽出したところ、マシーン油、即ち、汚れ
は容易に落とすことができた。本実施例1では、クロレ
ラがアルカリ性であり、マシーン油、即ち、酸性酸化物
を中和・分解し、これを落とすためと考えられる。従っ
て、フロン、トリクロロエチレン等の有機溶剤や強アル
カリ水を用いずに、金属表面の洗浄を行うことができ
た。また、処理後1週間以上放置したが、錆は見られな
かった。これは、クロレラのアミノ酸系蛋白質が酸と反
応して皮膜を生成したためと考えられる。即ち、本実施
例1のクロレラ分散処理剤には、防錆効果があった。こ
のため、従来の強アルカリ水等による洗浄であると、錆
がその洗浄した日もしくはその1日から2日後に生じる
ためにその後にポリマーによる防錆処理工程を必要とし
たが、本実施例のクロレラ分散処理剤によれば、その必
要もなく、環境に安全な緑藻類の植物であるクロレラを
用いることによって、ポリマー加工と同等な効果を得る
ことができ、かつ、洗浄と防錆処理とを一工程とするこ
とができ、ライン及び作業が省けて省力化された。しか
も、ポリマー加工は作業者にとって有害であったが、本
実施例のクロレラ分散処理剤は、クロレラが飲食にも適
用されているものであるので、作業者にとって極めて安
全である。また、使用後に廃棄しても、BOD及びCO
Dが低く、環境を汚染することがない。コスト的にも低
く、産業上有利である。さらに、強アルカリ水による洗
浄処理を行った場合には、汚れを含有した処理剤を中和
・濾過等によって後処理してから排水または再生しなけ
ればならなかったが、本実施例1のクロレラ分散処理剤
によれば、上記のように安全な天然の緑藻類の植物であ
るために、特に汚れた場合を除いてそのまま廃棄しても
何等問題がない。従って、安全で環境を汚染しない上
に、後処理工程においても省力化された。また、本実施
例1の処理方法は、上記のように従来のものを簡易化し
たものであるため、既存の洗浄システムに組み込むこと
が容易であり、コストが低く、産業上有利である。さら
に、クロレラは、緑藻類の植物であるために、他の洗浄
剤や錆防止用ポリマーのように工場内の環境を悪化させ
ることがなく、逆に明るい所ではCO2を吸収し、O2を
発生することにより、環境の向上にも役立つ。
剤中に、マシーン油を付着させた金属製の精密部品を入
れて撹拌し、抽出したところ、マシーン油、即ち、汚れ
は容易に落とすことができた。本実施例1では、クロレ
ラがアルカリ性であり、マシーン油、即ち、酸性酸化物
を中和・分解し、これを落とすためと考えられる。従っ
て、フロン、トリクロロエチレン等の有機溶剤や強アル
カリ水を用いずに、金属表面の洗浄を行うことができ
た。また、処理後1週間以上放置したが、錆は見られな
かった。これは、クロレラのアミノ酸系蛋白質が酸と反
応して皮膜を生成したためと考えられる。即ち、本実施
例1のクロレラ分散処理剤には、防錆効果があった。こ
のため、従来の強アルカリ水等による洗浄であると、錆
がその洗浄した日もしくはその1日から2日後に生じる
ためにその後にポリマーによる防錆処理工程を必要とし
たが、本実施例のクロレラ分散処理剤によれば、その必
要もなく、環境に安全な緑藻類の植物であるクロレラを
用いることによって、ポリマー加工と同等な効果を得る
ことができ、かつ、洗浄と防錆処理とを一工程とするこ
とができ、ライン及び作業が省けて省力化された。しか
も、ポリマー加工は作業者にとって有害であったが、本
実施例のクロレラ分散処理剤は、クロレラが飲食にも適
用されているものであるので、作業者にとって極めて安
全である。また、使用後に廃棄しても、BOD及びCO
Dが低く、環境を汚染することがない。コスト的にも低
く、産業上有利である。さらに、強アルカリ水による洗
浄処理を行った場合には、汚れを含有した処理剤を中和
・濾過等によって後処理してから排水または再生しなけ
ればならなかったが、本実施例1のクロレラ分散処理剤
によれば、上記のように安全な天然の緑藻類の植物であ
るために、特に汚れた場合を除いてそのまま廃棄しても
何等問題がない。従って、安全で環境を汚染しない上
に、後処理工程においても省力化された。また、本実施
例1の処理方法は、上記のように従来のものを簡易化し
たものであるため、既存の洗浄システムに組み込むこと
が容易であり、コストが低く、産業上有利である。さら
に、クロレラは、緑藻類の植物であるために、他の洗浄
剤や錆防止用ポリマーのように工場内の環境を悪化させ
ることがなく、逆に明るい所ではCO2を吸収し、O2を
発生することにより、環境の向上にも役立つ。
【0014】尚、上記実施例では、金属製の精密部品の
表面処理を行ったが、その他の一般金属製品、車、鉄道
車両等の表面処理にも同等に適用できる。 [実施例2]本実施例2では、ガラス及び大理石の表面
処理(油膜生成防止及びほこり付着防止)を行った。
表面処理を行ったが、その他の一般金属製品、車、鉄道
車両等の表面処理にも同等に適用できる。 [実施例2]本実施例2では、ガラス及び大理石の表面
処理(油膜生成防止及びほこり付着防止)を行った。
【0015】クロレラ分散処理剤としては、上記実施例
1と同様のものを用いた。ガラス及び大理石の表面を従
来公知のいずれかの洗浄液で洗浄した後に、上記実施例
1と同様のクロレラ分散処理剤を吹き付けまたは浸漬等
によって適用して表面処理を行った。
1と同様のものを用いた。ガラス及び大理石の表面を従
来公知のいずれかの洗浄液で洗浄した後に、上記実施例
1と同様のクロレラ分散処理剤を吹き付けまたは浸漬等
によって適用して表面処理を行った。
【0016】この処理によって、油膜の生成が防止さ
れ、また、ほこりの付着が防止された。これは、クロレ
ラのアミノ酸系蛋白質が酸と反応し、皮膜を形成するた
めと考えられる。このため、ポリマー加工を必要としな
い。従って、環境に安全な緑藻類の植物であるクロレラ
を用いることによって、ポリマー加工と同等な効果を得
ることができた。しかも、ポリマー加工は作業者にとっ
て有害であったが、本実施例2のクロレラ分散処理剤
は、上記のように、作業者にとって極めて安全である。
また、使用後に廃棄しても、BOD及びCODが低く、
環境を汚染することがない。コスト的にも低く、産業上
有利である。さらに、クロレラは、天然の緑藻類の植物
であるために、工場内の環境向上にも役立つ。
れ、また、ほこりの付着が防止された。これは、クロレ
ラのアミノ酸系蛋白質が酸と反応し、皮膜を形成するた
めと考えられる。このため、ポリマー加工を必要としな
い。従って、環境に安全な緑藻類の植物であるクロレラ
を用いることによって、ポリマー加工と同等な効果を得
ることができた。しかも、ポリマー加工は作業者にとっ
て有害であったが、本実施例2のクロレラ分散処理剤
は、上記のように、作業者にとって極めて安全である。
また、使用後に廃棄しても、BOD及びCODが低く、
環境を汚染することがない。コスト的にも低く、産業上
有利である。さらに、クロレラは、天然の緑藻類の植物
であるために、工場内の環境向上にも役立つ。
【0017】尚、上記実施例2では、実施例1と同様の
アルカリ性のクロレラ分散処理剤を用いているが、中性
のクロレラ分散処理剤でも同等の効果が得られる。ま
た、上記実施例2では、ガラス及び大理石の表面を洗浄
してから表面処理を行っているが、洗浄と表面処理とを
実施例1の処理剤にて一工程で行ってもよい。
アルカリ性のクロレラ分散処理剤を用いているが、中性
のクロレラ分散処理剤でも同等の効果が得られる。ま
た、上記実施例2では、ガラス及び大理石の表面を洗浄
してから表面処理を行っているが、洗浄と表面処理とを
実施例1の処理剤にて一工程で行ってもよい。
【0018】[実施例3]本実施例3では、ビルの表面
処理を行った。上記実施例1と同様なクロレラ分散処理
剤を用い、ビルの窓やアルミサッシ等に吹き付けて汚れ
を洗浄し、かつ表面処理を行った。
処理を行った。上記実施例1と同様なクロレラ分散処理
剤を用い、ビルの窓やアルミサッシ等に吹き付けて汚れ
を洗浄し、かつ表面処理を行った。
【0019】窓は、上記実施例2と同様に、油膜の生成
とほこりの付着とが防止され、また、油等の酸性酸化物
の汚れも落とされた。アルミサッシは、上記実施例1と
同様に防錆効果があり、さらに、汚れもきれいに落ち
た。しかも、本実施例3の方法によれば、一工程にて簡
易に複数の部材の複数の表面処理、即ち、ガラスとアル
ミサッシとの油膜生成防止、ほこり付着防止、防錆、洗
浄等の優れた効果を得ることができる。もちろん、上記
のように、天然の安全無害なクロレラを用いているた
め、作業者にも安全で、かつ環境を汚染することもな
い。
とほこりの付着とが防止され、また、油等の酸性酸化物
の汚れも落とされた。アルミサッシは、上記実施例1と
同様に防錆効果があり、さらに、汚れもきれいに落ち
た。しかも、本実施例3の方法によれば、一工程にて簡
易に複数の部材の複数の表面処理、即ち、ガラスとアル
ミサッシとの油膜生成防止、ほこり付着防止、防錆、洗
浄等の優れた効果を得ることができる。もちろん、上記
のように、天然の安全無害なクロレラを用いているた
め、作業者にも安全で、かつ環境を汚染することもな
い。
【0020】[実施例4]本実施例4では、家庭内の木
製及び皮製家具、ビニル樹脂、レンジ並びに壁の表面処
理を行った。クロレラ分散処理剤としては、上記実施例
1と同様なクロレラ分散処理剤に、1%以下の純植物性
界面活性剤と1%〜5%の純植物性洗剤とを混合したも
のを用いた。pHは、8〜9前後の弱アルカリ性であっ
た。
製及び皮製家具、ビニル樹脂、レンジ並びに壁の表面処
理を行った。クロレラ分散処理剤としては、上記実施例
1と同様なクロレラ分散処理剤に、1%以下の純植物性
界面活性剤と1%〜5%の純植物性洗剤とを混合したも
のを用いた。pHは、8〜9前後の弱アルカリ性であっ
た。
【0021】このクロレラ分散処理剤を吹き付けて汚れ
を洗浄し、かつ表面処理を行った。いずれの物体におい
ても、汚れが簡単に落ち、また、皮膜が形成されて艶が
でた。そして、家庭内のいずれの物体においても同じク
ロレラ分散処理剤により、一工程にて洗浄、艶出し、油
膜生成防止、ほこり付着防止及び防錆を行うことがで
き、便利である。しかも、本実施例4のクロレラ分散処
理剤によれば、界面活性剤と洗剤とがさらに含まれてい
るので、洗浄力がさらに増強されている。また、本実施
例4のクロレラ分散処理剤によれば、クロレラの作用に
より、作業者の手の皮膚を保護し、傷めることがない。
を洗浄し、かつ表面処理を行った。いずれの物体におい
ても、汚れが簡単に落ち、また、皮膜が形成されて艶が
でた。そして、家庭内のいずれの物体においても同じク
ロレラ分散処理剤により、一工程にて洗浄、艶出し、油
膜生成防止、ほこり付着防止及び防錆を行うことがで
き、便利である。しかも、本実施例4のクロレラ分散処
理剤によれば、界面活性剤と洗剤とがさらに含まれてい
るので、洗浄力がさらに増強されている。また、本実施
例4のクロレラ分散処理剤によれば、クロレラの作用に
より、作業者の手の皮膚を保護し、傷めることがない。
【0022】尚、界面活性剤や洗剤としては、作業者や
環境にも無害であるし、クロレラの生育にも影響を与え
ないので、純植物性であることが好ましい。純植物性界
面活性剤としては、大豆から得た澱粉質や海草成分、ま
た、純植物性洗剤としては、例えば、コロイド状微生物
からなる日進機工株式会社販売の「EP680」、キャ
ボットジャパン販売株式会社販売の「グレース植物性天
然ソープ」またはライオン株式会社発売の「やしの実洗
剤」等が挙げられる。これらは、目的・用途に応じて、
種々のものを適当に組み合わせて用いることができる。
環境にも無害であるし、クロレラの生育にも影響を与え
ないので、純植物性であることが好ましい。純植物性界
面活性剤としては、大豆から得た澱粉質や海草成分、ま
た、純植物性洗剤としては、例えば、コロイド状微生物
からなる日進機工株式会社販売の「EP680」、キャ
ボットジャパン販売株式会社販売の「グレース植物性天
然ソープ」またはライオン株式会社発売の「やしの実洗
剤」等が挙げられる。これらは、目的・用途に応じて、
種々のものを適当に組み合わせて用いることができる。
【0023】[実施例5]本実施例では、金属材料を切
削加工する場合に、切削油の代替として用いた。クロレ
ラ分散処理剤としては、上記実施例1と同様なクロレラ
分散処理剤を、定盤の回転数に応じて純植物性界面活性
剤等の添加により粘度を変えて用いた。必要に応じて、
その後、超音波洗浄により、微細なゴミ等を除去した。
削加工する場合に、切削油の代替として用いた。クロレ
ラ分散処理剤としては、上記実施例1と同様なクロレラ
分散処理剤を、定盤の回転数に応じて純植物性界面活性
剤等の添加により粘度を変えて用いた。必要に応じて、
その後、超音波洗浄により、微細なゴミ等を除去した。
【0024】本実施例によれば、上記実施例1と同様
に、クロレラのアミノ酸系蛋白質が酸と反応して皮膜を
生成し、防錆効果があった。また、皮膜形成による潤滑
効果もあった。さらに、液体であるために、その熱容量
による放熱効果、粘性による粉塵除去効果があった。こ
のため、従来の切削油の作用と劣らなかった。
に、クロレラのアミノ酸系蛋白質が酸と反応して皮膜を
生成し、防錆効果があった。また、皮膜形成による潤滑
効果もあった。さらに、液体であるために、その熱容量
による放熱効果、粘性による粉塵除去効果があった。こ
のため、従来の切削油の作用と劣らなかった。
【0025】そして、従来のように切削油を使用しない
ので、金属材料の洗浄をほとんど必要とせず、作業能率
が向上された。機械、工具、工場内や作業者の油汚れも
ほとんどなく清潔で、そのための洗浄作業や洗浄剤、ま
たそのための耐久性の劣化がなくなり、経費も削減され
た。
ので、金属材料の洗浄をほとんど必要とせず、作業能率
が向上された。機械、工具、工場内や作業者の油汚れも
ほとんどなく清潔で、そのための洗浄作業や洗浄剤、ま
たそのための耐久性の劣化がなくなり、経費も削減され
た。
【0026】また、廃液の処理も、簡単な濾過設備でよ
く、極めて安価で、かつ公害の問題もほとんどない。さ
らに、研磨も同様に行ったところ、同様な結果が得られ
た。上記各実施例によれば、金属製品、ガラス、皮革、
木材、樹脂、石材等の物体をクロレラ分散処理剤によっ
て処理することにより、油膜生成防止、ほこり付着防
止、防錆、さらにクロレラ分散処理剤がアルカリ性の場
合には表面洗浄等の優れた効果を得ることができた。ま
た、切削油や研磨油の代替としても切削油や研磨油と劣
らぬ作用で、かつ油汚れや廃液処理、公害問題等なく用
いることができた。従って、ポリマーや廃油等の環境を
汚染する物質を用いる必要なく、物体表面の処理を行う
ことができた。このため、環境を汚染することなく、物
体の表面処理をうまく行うことが可能となった。しか
も、油を用いないため、機械、工具、工場内や作業者に
対して油汚れの問題がない。
く、極めて安価で、かつ公害の問題もほとんどない。さ
らに、研磨も同様に行ったところ、同様な結果が得られ
た。上記各実施例によれば、金属製品、ガラス、皮革、
木材、樹脂、石材等の物体をクロレラ分散処理剤によっ
て処理することにより、油膜生成防止、ほこり付着防
止、防錆、さらにクロレラ分散処理剤がアルカリ性の場
合には表面洗浄等の優れた効果を得ることができた。ま
た、切削油や研磨油の代替としても切削油や研磨油と劣
らぬ作用で、かつ油汚れや廃液処理、公害問題等なく用
いることができた。従って、ポリマーや廃油等の環境を
汚染する物質を用いる必要なく、物体表面の処理を行う
ことができた。このため、環境を汚染することなく、物
体の表面処理をうまく行うことが可能となった。しか
も、油を用いないため、機械、工具、工場内や作業者に
対して油汚れの問題がない。
【0027】また、クロレラは、水中で増殖するため
に、常に生産させつづけることができ、そのための購入
費用または生産費用が高価にならず、産業上有利であ
る。尚、クロレラの濃度は、上記各実施例に限定され
ず、適用させる場所や用途に応じて適当に希釈し、種々
の濃度のものを用いることができる。但し、飽和溶液ほ
ど濃度が高いものであると、増殖が活発となるために藻
状の沈澱物が増加する。しかし、これによって特に問題
はなく、その後に必要ならばより濃度の薄い処理剤にて
藻状の沈澱物を洗い流せばよい。
に、常に生産させつづけることができ、そのための購入
費用または生産費用が高価にならず、産業上有利であ
る。尚、クロレラの濃度は、上記各実施例に限定され
ず、適用させる場所や用途に応じて適当に希釈し、種々
の濃度のものを用いることができる。但し、飽和溶液ほ
ど濃度が高いものであると、増殖が活発となるために藻
状の沈澱物が増加する。しかし、これによって特に問題
はなく、その後に必要ならばより濃度の薄い処理剤にて
藻状の沈澱物を洗い流せばよい。
【0028】もちろん、クロレラは上記(株)エコ・コ
ーポレーション製のものに限定されず、種々のものを適
用させることができる。以上本発明の実施例について説
明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
ーポレーション製のものに限定されず、種々のものを適
用させることができる。以上本発明の実施例について説
明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の物体表面
の処理剤及びその処理方法によれば、安全かつ清潔で環
境を汚染しないという優れた効果を奏する。
の処理剤及びその処理方法によれば、安全かつ清潔で環
境を汚染しないという優れた効果を奏する。
Claims (5)
- 【請求項1】 水中にクロレラを分散させてなることを
特徴とする物体表面の処理剤。 - 【請求項2】 請求項1記載の処理剤を用いて物体表面
を処理することを特徴とする物体表面の処理方法。 - 【請求項3】 物体が金属、ガラス、皮革、木材、樹脂
または石材である請求項1記載の処理剤。 - 【請求項4】 物体が金属、ガラス、皮革、木材、樹脂
または石材である請求項2記載の処理方法。 - 【請求項5】 請求項1記載の処理剤を切削油または研
磨油の代わりに用いたことを特徴とする金属加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5720193A JPH06299378A (ja) | 1992-12-22 | 1993-03-17 | 水中にクロレラを分散させてなる物体表面の処理剤及び該処理剤を用いた物体表面の処理方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34231492 | 1992-12-22 | ||
JP4-342314 | 1993-02-22 | ||
JP5-32175 | 1993-02-22 | ||
JP3217593 | 1993-02-22 | ||
JP5720193A JPH06299378A (ja) | 1992-12-22 | 1993-03-17 | 水中にクロレラを分散させてなる物体表面の処理剤及び該処理剤を用いた物体表面の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06299378A true JPH06299378A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=27287606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5720193A Pending JPH06299378A (ja) | 1992-12-22 | 1993-03-17 | 水中にクロレラを分散させてなる物体表面の処理剤及び該処理剤を用いた物体表面の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06299378A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106011877A (zh) * | 2016-07-06 | 2016-10-12 | 安徽红桥金属制造有限公司 | 一种无磷环保型金属表面脱脂剂及其制备方法 |
CN106435604A (zh) * | 2016-07-04 | 2017-02-22 | 中山市高新创世化工科技有限公司 | 一种免水金属表面处理工艺 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5239765A (en) * | 1975-09-22 | 1977-03-28 | Cincinnati Milacron Chem | Molding process and crump to be used therefor |
JPS5534233A (en) * | 1978-08-31 | 1980-03-10 | Hitachi Chem Co Ltd | Preparation of thermosetting maleimide prepolymer |
JPS60114581A (ja) * | 1983-11-22 | 1985-06-21 | Yamamoto Kiko Shokai:Kk | クロレラを使用した酸化防止剤 |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP5720193A patent/JPH06299378A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5239765A (en) * | 1975-09-22 | 1977-03-28 | Cincinnati Milacron Chem | Molding process and crump to be used therefor |
JPS5534233A (en) * | 1978-08-31 | 1980-03-10 | Hitachi Chem Co Ltd | Preparation of thermosetting maleimide prepolymer |
JPS60114581A (ja) * | 1983-11-22 | 1985-06-21 | Yamamoto Kiko Shokai:Kk | クロレラを使用した酸化防止剤 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106435604A (zh) * | 2016-07-04 | 2017-02-22 | 中山市高新创世化工科技有限公司 | 一种免水金属表面处理工艺 |
CN106011877A (zh) * | 2016-07-06 | 2016-10-12 | 安徽红桥金属制造有限公司 | 一种无磷环保型金属表面脱脂剂及其制备方法 |
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