JPH06286183A - 記録装置 - Google Patents
記録装置Info
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- JPH06286183A JPH06286183A JP5075860A JP7586093A JPH06286183A JP H06286183 A JPH06286183 A JP H06286183A JP 5075860 A JP5075860 A JP 5075860A JP 7586093 A JP7586093 A JP 7586093A JP H06286183 A JPH06286183 A JP H06286183A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接触部材として加熱により粘度が上昇する性
質を有する液体を使用し、潜像形成部へのインク付着量
を向上させ、かつ地肌汚れを低減させて良質の画像が得
られる記録装置を提供する。 【構成】 ローラー2,2により支持された無端ベルト
状の記録体1、記録体1の内部に配設されたサーマルヘ
ッド3、記録体上に接触部材5を供給する潜像形成手段
6、形成された潜像に記録剤8を供給して潜像を可視像
化させる現像手段9、画像を記録紙10に転写させる転写
手段11、記録体上から接触部材を除去するクリーナー1
2、記録体上に形成された潜像を初期化させるヒーター1
3から構成される。
質を有する液体を使用し、潜像形成部へのインク付着量
を向上させ、かつ地肌汚れを低減させて良質の画像が得
られる記録装置を提供する。 【構成】 ローラー2,2により支持された無端ベルト
状の記録体1、記録体1の内部に配設されたサーマルヘ
ッド3、記録体上に接触部材5を供給する潜像形成手段
6、形成された潜像に記録剤8を供給して潜像を可視像
化させる現像手段9、画像を記録紙10に転写させる転写
手段11、記録体上から接触部材を除去するクリーナー1
2、記録体上に形成された潜像を初期化させるヒーター1
3から構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な記録装置に関し、
詳細には転写後に記録体上の残存インキを簡単に除去で
きる記録装置に関する。
詳細には転写後に記録体上の残存インキを簡単に除去で
きる記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱状態でかつ液体と接触させた場合に
後退接触角が減少する表面を有する記録体と、液体また
は蒸気または加熱により液体となる固体からなる接触部
材と、前記記録体と前記接触部材とを接触させた状態で
加熱し、前記記録体の表面に潜像を形成する潜像形成手
段と、前記潜像形成手段により形成された潜像に、色材
を含有した液体もしくは固体からなる記録剤を接触させ
て、可視像化する現像手段と、可視像を記録紙に転写す
る転写手段とを備えた記録装置が本願出願人と同一の出
願人による特開平3−178478号公報に開示されて
いる。
後退接触角が減少する表面を有する記録体と、液体また
は蒸気または加熱により液体となる固体からなる接触部
材と、前記記録体と前記接触部材とを接触させた状態で
加熱し、前記記録体の表面に潜像を形成する潜像形成手
段と、前記潜像形成手段により形成された潜像に、色材
を含有した液体もしくは固体からなる記録剤を接触させ
て、可視像化する現像手段と、可視像を記録紙に転写す
る転写手段とを備えた記録装置が本願出願人と同一の出
願人による特開平3−178478号公報に開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平3−178
478号公報に提案された記録装置で、記録体の表面に
液体を接触させ潜像を形成したのち、色材を含有した記
録剤を前記潜像に接触させて現像を行う場合、本発明者
等は現像液の粘度、表面張力、記録速度等をパラメータ
ーとして印字評価を行い、現像液の粘度が高いほど、ま
た、記録速度が速いほど潜像形成部への現像液の付着量
が多くなり、画像濃度が高く、画質が向上することを発
見した。しかし、粘度が高くなるほど、また、記録速度
が速くなるほど地肌汚れが増加するという問題点が生じ
た。すなわち、画像濃度の向上と地肌汚れの低減とは相
反する条件となることが判明した。
478号公報に提案された記録装置で、記録体の表面に
液体を接触させ潜像を形成したのち、色材を含有した記
録剤を前記潜像に接触させて現像を行う場合、本発明者
等は現像液の粘度、表面張力、記録速度等をパラメータ
ーとして印字評価を行い、現像液の粘度が高いほど、ま
た、記録速度が速いほど潜像形成部への現像液の付着量
が多くなり、画像濃度が高く、画質が向上することを発
見した。しかし、粘度が高くなるほど、また、記録速度
が速くなるほど地肌汚れが増加するという問題点が生じ
た。すなわち、画像濃度の向上と地肌汚れの低減とは相
反する条件となることが判明した。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後退接触角が減
少する表面を有する記録体と、液体または蒸気または加
熱により液体となる固体からなる接触部材と、前記記録
体と前記接触部材とを接触させた状態で加熱し、前記記
録体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像
形成手段により形成された潜像に、色材を含有した液体
もしくは固体からなる記録剤を接触させて、可視像化す
る現像手段と、可視像を記録紙に転写する転写手段とを
備えた記録装置において、前記接触部材が加熱により粘
度が上昇する性質を有し、前記記録体と前記接触部材と
の接触時に、前記潜像形成手段が前記記録体または前記
接触部材を選択的に加熱後、前記記録体と前記接触部材
が剥離したのち、前記記録体上の前記接触部材が乾燥す
る以前に前記現像手段により前記潜像を可視像化するこ
とを特徴とする。
加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後退接触角が減
少する表面を有する記録体と、液体または蒸気または加
熱により液体となる固体からなる接触部材と、前記記録
体と前記接触部材とを接触させた状態で加熱し、前記記
録体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像
形成手段により形成された潜像に、色材を含有した液体
もしくは固体からなる記録剤を接触させて、可視像化す
る現像手段と、可視像を記録紙に転写する転写手段とを
備えた記録装置において、前記接触部材が加熱により粘
度が上昇する性質を有し、前記記録体と前記接触部材と
の接触時に、前記潜像形成手段が前記記録体または前記
接触部材を選択的に加熱後、前記記録体と前記接触部材
が剥離したのち、前記記録体上の前記接触部材が乾燥す
る以前に前記現像手段により前記潜像を可視像化するこ
とを特徴とする。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載の記
録装置において、さらに前記接触部材が樹脂を含有して
おり、かつ加熱により粘度が上昇する性質を有し、前記
記録体と前記接触部材との接触時に、前記潜像形成手段
が前記記録体または前記接触部材を選択的に加熱後、前
記記録体と前記接触部材が剥離したのち、前記記録体上
の前記接触部材が乾燥し、樹脂層を前記記録体表面に形
成したのちに前記現像手段により前記潜像を可視像化す
ることを特徴とする。
録装置において、さらに前記接触部材が樹脂を含有して
おり、かつ加熱により粘度が上昇する性質を有し、前記
記録体と前記接触部材との接触時に、前記潜像形成手段
が前記記録体または前記接触部材を選択的に加熱後、前
記記録体と前記接触部材が剥離したのち、前記記録体上
の前記接触部材が乾燥し、樹脂層を前記記録体表面に形
成したのちに前記現像手段により前記潜像を可視像化す
ることを特徴とする。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項1記載の記
録装置において、さらに前記接触部材が色材を含有して
いて現像手段を兼ねており、かつ加熱により粘度が上昇
する性質を有し、前記記録体と前記接触部材との接触時
に、前記潜像形成手段が前記記録体または前記接触部材
を選択的に加熱後、前記記録体と前記接触部材が剥離す
ることで現像が行われることを特徴とする。
録装置において、さらに前記接触部材が色材を含有して
いて現像手段を兼ねており、かつ加熱により粘度が上昇
する性質を有し、前記記録体と前記接触部材との接触時
に、前記潜像形成手段が前記記録体または前記接触部材
を選択的に加熱後、前記記録体と前記接触部材が剥離す
ることで現像が行われることを特徴とする。
【0007】請求項4記載の発明は、請求項1、請求項
2または請求項3記載の記録装置において、さらに前記
接触部材がセルロースエーテル水溶液であり、加熱前の
液粘度が100cp以下であることを特徴とする。
2または請求項3記載の記録装置において、さらに前記
接触部材がセルロースエーテル水溶液であり、加熱前の
液粘度が100cp以下であることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、潜像形成部にお
いては接触部材の粘度が上昇し、潜像未形成部では接触
部材の粘度は変化しない。
いては接触部材の粘度が上昇し、潜像未形成部では接触
部材の粘度は変化しない。
【0009】請求項2記載の発明によれば、潜像形成部
においては接触部材の粘度が上昇し、接触部材が乾燥し
た後、潜像形成部に樹脂層が形成される。
においては接触部材の粘度が上昇し、接触部材が乾燥し
た後、潜像形成部に樹脂層が形成される。
【0010】請求項3記載の発明によれば、潜像形成手
段が現像手段を兼用する。
段が現像手段を兼用する。
【0011】請求項4記載の発明によれば、接触部材が
温度の昇降に対する粘度の変化にヒステリシスを持って
おり、降温時も多少の高粘度を維持する。
温度の昇降に対する粘度の変化にヒステリシスを持って
おり、降温時も多少の高粘度を維持する。
【0012】
(実施例1)本発明の第1の実施例を示す図1におい
て、加熱状態で液体と接触させた場合に後退接触角が減
少する性質を持った記録層と記録体基板からなる無端ベ
ルト状の記録体1は、ローラー2,2に支持されて矢印
方向へ回転駆動される。記録体1の内部には、その内周
面と接するようにサーマルヘッド3が配設されており、
サーマルヘッド3と記録体1を介して対向する部位に
は、ケース4に入れられた接触部材としての潜像形成液
5を記録体1の表面に供給する潜像形成手段としてのロ
ーラー状の回転部材6が、その外周面を記録体1の表面
に対して微少の間隙を保つように配設されている。その
記録体進行方向下流側には、ケース7に入れられた記録
剤としての現像液8を記録体1の表面に形成された潜像
形成部に供給する現像手段としての現像ローラー9が、
その外周面を記録体1の表面に接するように配設されて
いる。現像ローラー9の記録体進行方向下流側には、記
録紙10を記録体1に押し付けて記録体上の画像を記録紙
10に転写させる転写手段としての転写ローラー11が設け
られている。その下流側には、記録体1上から潜像形成
液5及び現像液8を除去するクリーナー12、記録体1上
に形成された潜像を初期化させるヒーター13がそれぞれ
設けられている。
て、加熱状態で液体と接触させた場合に後退接触角が減
少する性質を持った記録層と記録体基板からなる無端ベ
ルト状の記録体1は、ローラー2,2に支持されて矢印
方向へ回転駆動される。記録体1の内部には、その内周
面と接するようにサーマルヘッド3が配設されており、
サーマルヘッド3と記録体1を介して対向する部位に
は、ケース4に入れられた接触部材としての潜像形成液
5を記録体1の表面に供給する潜像形成手段としてのロ
ーラー状の回転部材6が、その外周面を記録体1の表面
に対して微少の間隙を保つように配設されている。その
記録体進行方向下流側には、ケース7に入れられた記録
剤としての現像液8を記録体1の表面に形成された潜像
形成部に供給する現像手段としての現像ローラー9が、
その外周面を記録体1の表面に接するように配設されて
いる。現像ローラー9の記録体進行方向下流側には、記
録紙10を記録体1に押し付けて記録体上の画像を記録紙
10に転写させる転写手段としての転写ローラー11が設け
られている。その下流側には、記録体1上から潜像形成
液5及び現像液8を除去するクリーナー12、記録体1上
に形成された潜像を初期化させるヒーター13がそれぞれ
設けられている。
【0013】記録体1の表面には、回転部材6によって
潜像形成液5が供給され、それと同時にサーマルヘッド
3が記録体1を画像信号に応じて選択的に加熱すること
により、記録体1上に潜像が形成される。次に、記録体
1と同速度で同方向に回転する現像ローラー9が、潜像
形成部の潜像形成液5が乾燥する前に、形成された潜像
に対して現像液8を供給して潜像が可視像化される。可
視像化された画像は、転写ローラー11によって記録紙10
に転写される。転写後、記録体1上に残った潜像形成液
5及び現像液8はクリーナー12によって拭き取られ、形
成された潜像はヒーター13により加熱されて初期化され
る。
潜像形成液5が供給され、それと同時にサーマルヘッド
3が記録体1を画像信号に応じて選択的に加熱すること
により、記録体1上に潜像が形成される。次に、記録体
1と同速度で同方向に回転する現像ローラー9が、潜像
形成部の潜像形成液5が乾燥する前に、形成された潜像
に対して現像液8を供給して潜像が可視像化される。可
視像化された画像は、転写ローラー11によって記録紙10
に転写される。転写後、記録体1上に残った潜像形成液
5及び現像液8はクリーナー12によって拭き取られ、形
成された潜像はヒーター13により加熱されて初期化され
る。
【0014】なお、この実施例とは別の実施例として、
図2に示すように、潜像形成液5に樹脂を含有した潜像
形成液15を用い、潜像形成液5が乾燥して記録体上に樹
脂が樹脂層5aを形成した後に現像ローラー9によって
潜像を可視像化すると、現像液8の付着性が安定して良
質の画像を得ることができる。
図2に示すように、潜像形成液5に樹脂を含有した潜像
形成液15を用い、潜像形成液5が乾燥して記録体上に樹
脂が樹脂層5aを形成した後に現像ローラー9によって
潜像を可視像化すると、現像液8の付着性が安定して良
質の画像を得ることができる。
【0015】(実施例2)図3は本発明の第2の実施例
を示す。同図において、図1で既に説明した部位と同一
の部位には同一の符号を付し、個々の詳細な説明は省略
する。
を示す。同図において、図1で既に説明した部位と同一
の部位には同一の符号を付し、個々の詳細な説明は省略
する。
【0016】同図において、現像ローラー9はサーマル
ヘッド3と記録体1を介して対向する位置に設けられ、
実施例1における回転部材6を兼ねており、回転部材6
は省略されている。
ヘッド3と記録体1を介して対向する位置に設けられ、
実施例1における回転部材6を兼ねており、回転部材6
は省略されている。
【0017】現像ローラー9は、色材を含有していて現
像剤としての働きも兼ねた潜像形成液18を記録体1の表
面に付着させる。この構成により、潜像形成手段と現像
手段を単一化することができる。
像剤としての働きも兼ねた潜像形成液18を記録体1の表
面に付着させる。この構成により、潜像形成手段と現像
手段を単一化することができる。
【0018】上記各実施例で用いられる潜像形成液にお
いて、加熱により粘度が上昇する液体の粘度に対する温
度依存性は、降温時に素早く低粘度となるもの(図5参
照)と、降温時も多少高粘度を維持して温度の昇降に対
し粘度がヒステリシスを持つもの(図6参照)とがあ
る。これらの各実施例において、図4に示す如く、潜像
1aを形成するための加熱位置Aと、記録体1が潜像形
成液5から剥離する剥離位置Bとはズレているので、剥
離位置Bでの潜像形成液5の液温は若干低下する。その
ため、潜像形成液5の温度依存性が降温時に素早く低粘
度となるものであると、剥離時に加熱部の粘度が下がっ
てしまうため、潜像形成液5は、その温度依存性が温度
の昇降に対し粘度がヒステリシスを持つものであること
が望ましい。この材料として、水溶性セルロースエーテ
ル溶液が適している。この材料は熱ゲル化反応を起こし
易く、加熱により急激な粘度上昇を示す。図7はメチル
セルロースの温度に対する液粘度の変化を示したもので
ある。図から明らかなように、65℃以上の温度で液粘
度が急激に上昇している。本発明の材料としては、メチ
ルセルロースの他に、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルメチルセルロース等が適当であ
る。
いて、加熱により粘度が上昇する液体の粘度に対する温
度依存性は、降温時に素早く低粘度となるもの(図5参
照)と、降温時も多少高粘度を維持して温度の昇降に対
し粘度がヒステリシスを持つもの(図6参照)とがあ
る。これらの各実施例において、図4に示す如く、潜像
1aを形成するための加熱位置Aと、記録体1が潜像形
成液5から剥離する剥離位置Bとはズレているので、剥
離位置Bでの潜像形成液5の液温は若干低下する。その
ため、潜像形成液5の温度依存性が降温時に素早く低粘
度となるものであると、剥離時に加熱部の粘度が下がっ
てしまうため、潜像形成液5は、その温度依存性が温度
の昇降に対し粘度がヒステリシスを持つものであること
が望ましい。この材料として、水溶性セルロースエーテ
ル溶液が適している。この材料は熱ゲル化反応を起こし
易く、加熱により急激な粘度上昇を示す。図7はメチル
セルロースの温度に対する液粘度の変化を示したもので
ある。図から明らかなように、65℃以上の温度で液粘
度が急激に上昇している。本発明の材料としては、メチ
ルセルロースの他に、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルメチルセルロース等が適当であ
る。
【0019】上記実施例の図1の構成において、潜像形
成液5としては、溶媒として水及び多価アルコールを単
独若しくは混合して用い、水溶性セルロースエーテル
(固形分)を溶かした液がよい。固形分の濃度は、液粘
度が100cp以下となるような濃度範囲を選択する。
これは液粘度が100cp以上となると、印刷物に著し
い地肌汚れが生じるためであり、このことは実験により
立証されている。
成液5としては、溶媒として水及び多価アルコールを単
独若しくは混合して用い、水溶性セルロースエーテル
(固形分)を溶かした液がよい。固形分の濃度は、液粘
度が100cp以下となるような濃度範囲を選択する。
これは液粘度が100cp以上となると、印刷物に著し
い地肌汚れが生じるためであり、このことは実験により
立証されている。
【0020】現像液8が色材を含有している場合は、潜
像形成液5と混合することを考慮して、予め色材の濃度
を高くし、潜像形成液5と相溶性のものであることが望
ましい。
像形成液5と混合することを考慮して、予め色材の濃度
を高くし、潜像形成液5と相溶性のものであることが望
ましい。
【0021】また、現像液8が色材を含有した固体の記
録剤の場合は、図8に示すように、色材を樹脂バインダ
ーにて固め、層状(図8(a)参照)、フィルム状(図
8(b)参照)、または粉体状(図8(c)参照)の形
態で現像ローラー9の周面に供給し、潜像形成部に溶解
するか、若しくは微粒子状に分散させることが望まし
い。
録剤の場合は、図8に示すように、色材を樹脂バインダ
ーにて固め、層状(図8(a)参照)、フィルム状(図
8(b)参照)、または粉体状(図8(c)参照)の形
態で現像ローラー9の周面に供給し、潜像形成部に溶解
するか、若しくは微粒子状に分散させることが望まし
い。
【0022】上記実施例の図2の構成において、潜像形
成液15としては、溶媒として水及び多価アルコールを単
独若しくは混合して用い、水溶性セルロースエーテルと
水性樹脂コロイド若しくは水溶性樹脂と、色材として染
料または顔料を溶解若しくは分散させたものが望まし
い。このとき、組成分比は記録速度等を考慮して最適化
する必要があるが、少なくとも室温下での粘度が100
cp以下となるような組成分比が望ましい。
成液15としては、溶媒として水及び多価アルコールを単
独若しくは混合して用い、水溶性セルロースエーテルと
水性樹脂コロイド若しくは水溶性樹脂と、色材として染
料または顔料を溶解若しくは分散させたものが望まし
い。このとき、組成分比は記録速度等を考慮して最適化
する必要があるが、少なくとも室温下での粘度が100
cp以下となるような組成分比が望ましい。
【0023】上記各実施例における回転部材6及び現像
ローラー9の材質としては、金属や多孔質のスポンジ等
が適当である。
ローラー9の材質としては、金属や多孔質のスポンジ等
が適当である。
【0024】上記各実施例において、接触部材としての
潜像形成液や樹脂または色材を含有した潜像形成液の加
熱時の粘度上昇は、室温下での粘度と比較して少しでも
上昇していればよいが、概ね1.2倍以上上昇していれ
ば現像液の付着量向上に効果がある。
潜像形成液や樹脂または色材を含有した潜像形成液の加
熱時の粘度上昇は、室温下での粘度と比較して少しでも
上昇していればよいが、概ね1.2倍以上上昇していれ
ば現像液の付着量向上に効果がある。
【0025】(具体例1)実施例1の図1の構成におい
て、記録剤に液体を用いた場合の具体例である。
て、記録剤に液体を用いた場合の具体例である。
【0026】含フッ素アクリレート材料であるビスコー
ト17F(大阪有機化学工業)を1−1−1トリクロロ
エタン中で溶液重合したものをフレオン113(三井フ
ロロケミカル社製)で希釈し、ポリイミドのシームレス
フィルム(東レデュポン社製:カプトン、直径30m
m)上にスピンコートした。その後、130℃で1時間
かけて乾燥して記録体を製作した。潜像形成液は、水7
8重量%とメチルセルロース(信越化学:SM−25)
2重量%とエチレングリコール20重量%との混合液を
使用した。加熱源としてサーマルヘッド(熱素子抵抗値
1000Ω、駆動条件:パルス幅20ms、電圧5V)
を使用した。現像液は、水90重量%と染料(黒色直接
染料)10重量%との混合液を用いた。
ト17F(大阪有機化学工業)を1−1−1トリクロロ
エタン中で溶液重合したものをフレオン113(三井フ
ロロケミカル社製)で希釈し、ポリイミドのシームレス
フィルム(東レデュポン社製:カプトン、直径30m
m)上にスピンコートした。その後、130℃で1時間
かけて乾燥して記録体を製作した。潜像形成液は、水7
8重量%とメチルセルロース(信越化学:SM−25)
2重量%とエチレングリコール20重量%との混合液を
使用した。加熱源としてサーマルヘッド(熱素子抵抗値
1000Ω、駆動条件:パルス幅20ms、電圧5V)
を使用した。現像液は、水90重量%と染料(黒色直接
染料)10重量%との混合液を用いた。
【0027】結果として、従来よりも潜像形成部へのイ
ンク付着量が増加し、画像の光学濃度が1.3倍濃くな
った。
ンク付着量が増加し、画像の光学濃度が1.3倍濃くな
った。
【0028】(具体例2)実施例1の図1の構成におい
て、記録剤に固体を用いた場合の具体例である。
て、記録剤に固体を用いた場合の具体例である。
【0029】記録体は具体例1と同様とした。潜像形成
液として、水78重量%とヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース(信越化学:65SH−25)2重量%とエチ
レングリコール20重量%との混合液を使用した。黒色
直接染料5重量%をポリビニルアルコール3重量%水溶
液に溶かした後、直径20mmのアルミローラーに塗布
乾燥したものを現像剤とした。このローラーを記録体と
軽く接触させ、記録体と相対速度0で同方向に回転させ
た。
液として、水78重量%とヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース(信越化学:65SH−25)2重量%とエチ
レングリコール20重量%との混合液を使用した。黒色
直接染料5重量%をポリビニルアルコール3重量%水溶
液に溶かした後、直径20mmのアルミローラーに塗布
乾燥したものを現像剤とした。このローラーを記録体と
軽く接触させ、記録体と相対速度0で同方向に回転させ
た。
【0030】結果として、従来よりも地肌汚れが低減し
た。さらに、潜像形成部へのインク付着量が増加し、画
像の光学濃度が1.2倍濃くなった。
た。さらに、潜像形成部へのインク付着量が増加し、画
像の光学濃度が1.2倍濃くなった。
【0031】(具体例3)実施例1の図2の構成におけ
る具体例である。
る具体例である。
【0032】記録体は具体例1と同様とした。潜像形成
液として、水79.5重量%とメチルセルロース(信越
化学:SM−4000)0.5重量%とポリビニルアル
コール3重量%との混合液を使用した。黒色直接染料5
重量%水溶液を現像剤とし、気孔径50μm、硬度50
度の発泡ポリウレタンスポンジを現像ローラーとした。
潜像形成部と現像部の間に記録体を加熱するランプを設
け、潜像形成部に付着した潜像形成液を強制乾燥させ
た。
液として、水79.5重量%とメチルセルロース(信越
化学:SM−4000)0.5重量%とポリビニルアル
コール3重量%との混合液を使用した。黒色直接染料5
重量%水溶液を現像剤とし、気孔径50μm、硬度50
度の発泡ポリウレタンスポンジを現像ローラーとした。
潜像形成部と現像部の間に記録体を加熱するランプを設
け、潜像形成部に付着した潜像形成液を強制乾燥させ
た。
【0033】結果として、従来よりも地肌汚れが低減し
た。さらに、潜像形成部へのインク付着が安定し、画像
の光学濃度が1.2倍濃くなった。
た。さらに、潜像形成部へのインク付着が安定し、画像
の光学濃度が1.2倍濃くなった。
【0034】(具体例4)実施例2の図3の構成におけ
る具体例である。
る具体例である。
【0035】記録体は具体例1と同様とした。現像液と
して、水93重量%とメチルセルロース(信越化学:S
M−25)2重量%と黒色直接染料5重量%との混合液
を使用した。気孔径50μm硬度50度のポリウレタン
スポンジ(スキン層なし)を現像ローラーとした。
して、水93重量%とメチルセルロース(信越化学:S
M−25)2重量%と黒色直接染料5重量%との混合液
を使用した。気孔径50μm硬度50度のポリウレタン
スポンジ(スキン層なし)を現像ローラーとした。
【0036】結果として、従来よりも地肌汚れが低減し
た。さらに、潜像形成部へのインク付着量が増加し、画
像の光学濃度が1.2倍濃くなった。
た。さらに、潜像形成部へのインク付着量が増加し、画
像の光学濃度が1.2倍濃くなった。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、潜像形成
部においては接触部材の粘度が上昇して記録剤の付着量
が増加して画質が向上し、潜像未形成部においては接触
部材の粘度が上昇しないので地肌汚れが低減する。
部においては接触部材の粘度が上昇して記録剤の付着量
が増加して画質が向上し、潜像未形成部においては接触
部材の粘度が上昇しないので地肌汚れが低減する。
【0038】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えさらに、接触部材が乾燥した後、
潜像形成部に樹脂層が形成されるので、記録剤の付着量
が増加すると共に記録剤の付着が安定し、画質がさらに
向上する。
載の発明の効果に加えさらに、接触部材が乾燥した後、
潜像形成部に樹脂層が形成されるので、記録剤の付着量
が増加すると共に記録剤の付着が安定し、画質がさらに
向上する。
【0039】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えさらに、潜像形成手段が現像手段
を兼用するので装置の小型化を計ることができる。
載の発明の効果に加えさらに、潜像形成手段が現像手段
を兼用するので装置の小型化を計ることができる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、接触部材が
温度の昇降に対する粘度の変化にヒステリシスを持って
おり、降温時も多少の高粘度を維持することができるの
で、記録剤の付着を妨げない。
温度の昇降に対する粘度の変化にヒステリシスを持って
おり、降温時も多少の高粘度を維持することができるの
で、記録剤の付着を妨げない。
【図1】本発明の第1の実施例を採用した記録装置の要
部を示す側面図である。
部を示す側面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の別の実施例を採用した
記録装置の要部を示す側面図である。
記録装置の要部を示す側面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を採用した記録装置の要
部を示す側面図である。
部を示す側面図である。
【図4】本発明の記録体と潜像形成液との加熱位置と剥
離位置を説明する図である。
離位置を説明する図である。
【図5】本発明の潜像形成液の温度依存性を説明する図
である。
である。
【図6】本発明の潜像形成液の温度依存性を説明する図
である。
である。
【図7】メチルセルロースの温度依存性を説明する図で
ある。
ある。
【図8】本発明の現像液として、色材を含有した固体の
記録剤を用いる場合の記録剤の状態を説明する図であ
る。
記録剤を用いる場合の記録剤の状態を説明する図であ
る。
1 記録体 5,18 接触部材(潜像形成液) 5a 樹脂層 6 潜像形成手段(回転部材) 9 現像手段(現像ローラー) 11 転写手段(転写ローラー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 31/16 9012−2C 35/38 Z 9012−2C B41M 1/00 8808−2H 5/00 Z 8808−2H (72)発明者 田中 慎二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 駒井 博道 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内
Claims (4)
- 【請求項1】加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後
退接触角が減少する表面を有する記録体と、 液体または蒸気または加熱により液体となる固体からな
る接触部材と、 前記記録体と前記接触部材とを接触させた状態で加熱
し、前記記録体の表面に潜像を形成する潜像形成手段
と、 前記潜像形成手段により形成された潜像に、色材を含有
した液体もしくは固体からなる記録剤を接触させて、可
視像化する現像手段と、 可視像を記録紙に転写する転写手段とを備えた記録装置
において、 前記接触部材が加熱により粘度が上昇する性質を有し、 前記記録体と前記接触部材との接触時に、前記潜像形成
手段が前記記録体または前記接触部材を選択的に加熱
後、前記記録体と前記接触部材が剥離したのち、前記記
録体上の前記接触部材が乾燥する以前に前記現像手段に
より前記潜像を可視像化することを特徴とする記録装
置。 - 【請求項2】前記接触部材が樹脂を含有しており、かつ
加熱により粘度が上昇する性質を有し、 前記記録体と前記接触部材との接触時に、前記潜像形成
手段が前記記録体または前記接触部材を選択的に加熱
後、前記記録体と前記接触部材が剥離したのち、前記記
録体上の前記接触部材が乾燥し、樹脂層を前記記録体表
面に形成したのちに前記現像手段により前記潜像を可視
像化することを特徴とする請求項1記載の記録装置。 - 【請求項3】前記接触部材が色材を含有していて現像手
段を兼ねており、かつ加熱により粘度が上昇する性質を
有し、 前記記録体と前記接触部材との接触時に、前記潜像形成
手段が前記記録体または前記接触部材を選択的に加熱
後、前記記録体と前記接触部材が剥離することで現像が
行われることを特徴とする請求項1記載の記録装置。 - 【請求項4】前記接触部材がセルロースエーテル水溶液
であり、加熱前の液粘度が100cp以下であることを
特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の記
録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5075860A JPH06286183A (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5075860A JPH06286183A (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06286183A true JPH06286183A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=13588424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5075860A Pending JPH06286183A (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06286183A (ja) |
-
1993
- 1993-04-01 JP JP5075860A patent/JPH06286183A/ja active Pending
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