JPH06285711A

JPH06285711A - オフゲージ処理装置

Info

Publication number: JPH06285711A
Application number: JP7951693A
Authority: JP
Inventors: Kouji Itsunuki; 耕治五貫; Yoshiharu Mori; 義治毛利; Ryoichi Sato; 了一佐藤
Original assignee: Chugai Ro Co Ltd
Current assignee: Chugai Ro Co Ltd
Priority date: 1993-04-06
Filing date: 1993-04-06
Publication date: 1994-10-11

Abstract

(57)【要約】【目的】作業性よくオフゲージ処理と先端曲げ作業が
でき、また、２パス方式としても、上方，下方両ライン
において各機器の損傷と汚損とを少なくすることのでき
るオフゲージ処理装置を提供する。【構成】昇降可能なデフロール１１と、ピンチロール
１２と、金属ストリップＷのオフゲージ部を切断除去す
る切断機１３と、金属ストリップの先端近傍をクランプ
し、上ダイスと下ダイスとのいずれかにより金属ストリ
ップ先端部を下方または上方に折り曲げる先端曲げ機１
７とを、ペイオフリールからの金属ストリップの搬送方
向上流側より前記順序で配設したオフゲージ処理装置。
また、２パス方式において、前記オフゲージ処理装置
を、昇降可能な共通架台３５上に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ペイオフリールからの
金属ストリップを連続処理する場合におけるオフゲージ
処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、ペ
イオフリールから金属ストリップをプロセスラインに供
給する場合、図３に示すように、Ｎｏ．１ペイオフリー
ル１からの金属ストリップＷを、ピンチロール２，レベ
ラー３を介して切断機４に送り、ここでオフゲージ部
（スクラップ部）を切断して処理テーブル５上で切断さ
れたオフゲージ部を除去し、その後、オフゲージ部を除
去した金属ストリップＷをプロセスラインに供給する。
また、前記処理ラインの上方にも、テーブル７を除いて
同様構成の処理ラインが設けられ、Ｎｏ．２ペイオフリ
ール６からも金属ストリップＷをプロセスラインに供給
できる。いわゆる２パス方式が採用されている。

【０００３】しかしながら、前述のものでは、オフゲー
ジ部は切断機４での単板処理となるため、作業時間がか
かるという問題を有する。また、オフゲージ部は形状が
悪いため、切断機４より上流の各機器において、ロール
等に引っ掛かって蛇行したりして、各機器を損傷すると
いう問題、さらに、オフゲージ部は汚れがひどいため、
各機器のロール等を汚損し、頻繁に清掃しなければなら
ないという問題を有する。また、２パス方式の上方のラ
インにおいても、前記と同様の問題を有するが、特にテ
ーブル７においてその問題は顕著である。さらにまた、
上部処理ラインにおいては、オフゲージ部の切断は高所
で行なわれ、地上から、切断状態を確認することができ
ず不便である。しかも、プロセスラインに金属ストリッ
プＷを通板するためには、切断された金属ストリップの
端部に先端曲げを施すが、これを人手により行なってお
り、作業性が悪いという問題を有していた。

【０００４】一方、図４に示すように、オフゲージ部を
単板処理することなく、ワインダ処理を行なうものもあ
る。すなわち、Ｎｏ．１ペイオフリール１とＮｏ．２ペ
イオフリール６との間に、２台の切断機４，４を配設
し、この切断機４，４間に、共通のスクラップワインダ
８を設け、Ｎｏ．１ペイオフリール１の金属ストリップ
Ｗのオフゲージ部を前記ワインダ８に巻き付けてオフゲ
ージ部を切断機４で切断除去し、その後、切断部をピン
チロール２ａに噛み込ませてプロセスラインに通板す
る。また、Ｎｏ．２ペイオフリール６からの金属ストリ
ップＷも同様に前記ワインダ８に巻き付けてオフゲージ
部を切断し、ピンチロール２ａ，テーブル７，ピンチロ
ール２を介してプロセスラインに通板するものである。
この場合には、オフゲージ部の切断は、いずれも地上で
行なうため切断状態を確認でき、かつ、テーブル７上に
はオフゲージ部が除去された金属ストリップＷが通板す
るため、この点における前者の問題点は解決される。

【０００５】しかしながら、オフゲージ部を切断後、金
属ストリップＷの先端部を、ピンチロール２ａにマニュ
アル操作で移動させなければならず、作業性が極めて悪
い。また、先端曲げ作業も、人手あるいはペイオフリー
ルに取り付けられた、図示しないスナバーロールとガイ
ドテーブル９ａとで行なっており、いずれにしても作業
性が悪いという問題を有していた。したがって、本発明
は、前記従来の欠点を除去し、かつ、オフゲージ部の単
板処理あるいはワインダ処理のいずれにも適用すること
のできるオフゲージ処理装置を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、オフゲージ処理装置を、昇降可能なデフ
ロールと、ピンチロールと、金属ストリップのオフゲー
ジ部を切断除去する切断機と、金属ストリップの先端近
傍をクランプし、上ダイスと下ダイスとのいずれかによ
り金属ストリップ先端部を下方または上方に折り曲げる
先端曲げ機とを、ペイオフリールからの金属ストリップ
の搬送方向上流側より前記順序で配設したものであり、
また、前記オフゲージ処理装置を、昇降可能な共通架台
上に配設したものである。

【０００７】

【実施例】つぎに、本発明の実施例を図１にしたがって
説明する。図１において、本発明にかかるオフゲージ処
理装置Ａは、基台１０上に、昇降可能なデフロール１
１，一対のピンチロール１２，切断機１３および先端曲
げ機１７とを前記順序で、図において右方に位置する図
示しないペイオフリールからの金属ストリップＷの搬送
ラインの上流側から下流側に向って配設したものであ
る。

【０００８】前記切断機１３は、上刃部１４ａは固定さ
れており、下刃部１４ｂがラック・ピニオン機構１５に
より昇降するとともに、油圧シリンダ１６で上昇して金
属ストリップＷを巾方向に切断するものである。

【０００９】また、前記先端曲げ機１７は、金属ストリ
ップＷの先端部をクランプするクランプ機構１８と、こ
のクランプ機構１８の下流側に設けた上，下ダイス２３
ａ，２３ｂとからなる。なお、前記クランプ機構１８
は、ラック・ピニオン機構２１で昇降可能で、かつ、油
圧シリンダ２０により下動する上圧着部材１９と、固定
された下圧着部材２２とからなる。そして、前記上ダイ
ス２３ａは前記上圧着部材１９に油圧シリンダ２４ａを
介して取り付けられ、下ダイス２３ｂは固定された油圧
シリンダ２４ｂに取り付けられている。

【００１０】また、前記ラック・ピニオン機構１５，２
１は、前記切断機１３およびクランプ機構１８が昇降す
る際に、金属ストリップＷの幅方向の昇降が同調するよ
うに設けてある。したがって、金属ストリップＷの幅が
狭い等の条件によっては、必ずしも取り付ける必要はな
い。

【００１１】２５は前記オフゲージ処理装置Ａの下流側
に設けた公知のスクラップワインダ、２６は両側に押え
片２８を有する載置台２７を昇降可能に搭載した台車、
２９，３０は第１，第２傾動テーブル、３１は下記する
オフゲージ部を前記第１，第２傾動テーブル２９，３０
へ供給するピンチロールで、ガイド片３１ａを有する。
３２は回転ガイド片、３３は前記オフゲージ部をスクラ
ップワインダ２５の表面に押圧するスナバーロールで、
３４は通板テーブルである。

【００１２】つぎに、前記構成のオフゲージ処理装置Ａ
により金属ストリップＷの先端オフゲージ部をワインダ
巻き取りにより処理する場合について説明する。まず、
前記デフロール１１を一点鎖線位置に上昇させ、第１傾
動テーブル２９を２点鎖線位置に上昇させ、回転ガイド
片３２を中間位置に、また、第２傾動テーブル３０を実
線位置に上昇させて、オフゲージ部の巻き取り準備を行
なう。その後、通板テーブル３４を所定位置まで上昇さ
せるとともに、図示しないが、図上右方に位置するペイ
オフリールにより前記通板テーブル３４を介して、ペイ
オフリールからの金属ストリップＷの先端オフゲージ部
をピンチロール１２でニップするとともに回転させて、
ピンチロール３１に送り、さらに、オフゲージ部を前記
スクラップワインダ２５の開口する挾み口に挿入する。
そして、この挾み口を閉じてスクラップワインダ２５を
回転することによりオフゲージ部を巻き取る。

【００１３】このようにして、オフゲージ部のスクラッ
プワインダ２５への巻き取りが終了すれば、ピンチロー
ル１２，３１を停止し、前記切断機１３によりオフゲー
ジ部を切断する。その後、スナバーロール３３によりオ
フゲージ部を押圧し、ピンチロール３１およびスクラッ
プワインダ２５を回転して全オフゲージ部をスクラップ
ワインダ２５に巻き取る。前記のようにして、オフゲー
ジ部がスクラップワインダ２５に巻き取られると、前記
台車２６の載置台２７を上昇させ、押え片２８でコイル
状となったオフゲージ部を載置台２７に固定させ、これ
と同時にスナバーロール３３を離間させるとともに、ス
クラップワインダ２５を逆転させてコイルを巻きほぐし
た後、挾み口を開放し、台車２６を移動させることによ
り巻きほぐしたコイルをスクラップワインダ２５から抜
き取り、所定の場所に移送する。

【００１４】一方、前述のように、オフゲージ部がスク
ラップワインダ２５に巻き取られると、回動ガイド片３
２、第１傾動テーブル２９を水平に、第２傾動テーブル
３０を下動させるとともに、ピンチロール３１を離間さ
せ、ピンチロール１２の回転により、金属ストリップＷ
の切断端面を、クランプ機構１８より若干突出させた状
態とする。そして、クランプ機構１８により金属ストリ
ップＷをクランプすると同時に、油圧シリンダ２４ａ，
２４ｂのうちの一方を駆動して上，下いずれかのダイス
により金属ストリップＷの先端部を上方あるいは下方に
折曲する。ついで、前記クランプ機構１８、上，下ダイ
ス２３ａ，２３ｂを元の状態に戻し、ピンチロール１２
を駆動し、金属ストリップＷの先端を下流側の図示しな
いピンチロールに供給してニップした後、前記デフロー
ル１１を実線位置に下降、ピンチロール１２を離間さ
せ、前記図示しないピンチロールにより金属ストリップ
Ｗをライン内に通板するものである。

【００１５】つぎに、尾端オフゲージ処理であるが、前
記のように、金属ストリップＷをライン内に通板し、尾
端オフゲージ部がオフゲージ処理装置Ａに達すると、ラ
インを停止し、ピンチロール１２で金属ストリップＷを
ニップする。その後、デフロール１１を上昇させて切断
機１３でオフゲージ部を切断して分離する。その後、図
示しないピンチロールを駆動して、金属ストリップＷを
通板する。前記のようにして、金属ストリップＷが通板
すると、前記第１傾動テーブル２９を上昇、回動ガイド
片３２を中間位置、第２傾動テーブル３０を上昇させ、
前述の先端オフゲージ部の処理と同様にして尾端オフゲ
ージ部をスクラップワインダ２５に巻き取って処理す
る。

【００１６】前記実施例は、オフゲージ部をスクラップ
ワインダに巻き取り処理する場合について述べたが、つ
ぎに単板処理する場合について説明する。この場合にお
いては、載置台２７は最下限として、また、押え片２８
を開放状態とした台車２６をライン下方に位置させ、第
１傾動テーブル２９を上方に、回動ガイド片３２および
第２傾動テーブル３０を最下位置とし、前記スクラップ
ワインダ巻き取り処理の先端オフゲージ処理と同様、切
断機１３でオフゲージ部を切断し、ピンチロール３１の
駆動によりオフゲージ部（切り板）を載置台２７上に落
下載置させ所定場所に搬出する。その後、製品金属スト
リップＷを前述と同様にしてライン内に通板させる。

【００１７】一方、尾端オフゲージ部の処理も、製品金
属ストリップの後端オフゲージ部がオフゲージ処理装置
Ａに達すると、前述と同様、ラインを停止し、切断機１
３にて尾端オフゲージ部を切断し、ライン内に通板させ
る。そして、切断された尾端オフゲージ部は、前述と同
様、台車２６の載置台２７上に落下載置させ所定場所に
搬出する。

【００１８】なお、２パス方式とする場合には、図２に
示すように、１台のオフゲージ処理装置Ａを昇降可能な
共通架台３５上に配設し、先端オフゲージ部の切断は地
上で行ない、ピンチロール１２で製品金属ストリップＷ
をニップした状態で上昇し、上方のラインから通板し、
後端オフゲージ部は、上昇位置で切断し、下降させての
ち、台車２６に排出するようにすればよい。

【００１９】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、オフゲージ処理時の金属ストリップの流れ方向
は、常に、ラインの流れ方向と一致しているため、オフ
ゲージ処理時あるいは処理後において、金属ストリップ
を反転させたりする作業が不要で、作業性が向上する。
また、形状が悪く、かつ、汚れているオフゲージ部をラ
イン内に持ち込まないため、通板性がよいとともに、ロ
ールやテーブル等が汚れることがない。しかも、先端曲
げ機を備えているため、従来のような人手による先端曲
げ作業が不要で、この点においても作業性が向上する。
さらに、２パス方式とする場合、オフゲージ処理装置を
昇降可能とすれば、少なくとも先端オフゲージ部の切断
作業を地上で行なえ、その状況を目視することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるオフゲージ処理装置の概略
図。

【図２】図１のオフゲージ処理装置を使用した２パス
方式を示す説明図。

【図３】従来の２パス方式におけるオフゲージ部の単
板処理を示す説明図。

【図４】従来の２パス方式におけるオフゲージ部のワ
インダ処理を示す説明図。

【符号の説明】

１，６…Ｎｏ．１，Ｎｏ．２ペイオフリール、１０…基
台、１１…デフロール、１２…ピンチロール、１３…切
断機、１７…先端曲げ機、１８…クランプ機構、２３
ａ，２３ｂ…上，下ダイス、３５…共通架台。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】昇降可能なデフロールと、ピンチロール
と、金属ストリップのオフゲージ部を切断除去する切断
機と、金属ストリップの先端近傍をクランプし、上ダイ
スと下ダイスとのいずれかにより金属ストリップ先端部
を下方または上方に折り曲げる先端曲げ機とを、ペイオ
フリールからの金属ストリップの搬送方向上流側より前
記順序で配設したことを特徴とするオフゲージ処理装
置。
【請求項２】前記オフゲージ処理装置を、昇降可能な
共通架台上に配設したことを特徴とする前記請求項１に
記載のオフゲージ処理装置。