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JPH0625258A - チアザテトラシクロウンデカジエン誘導体 - Google Patents

チアザテトラシクロウンデカジエン誘導体

Info

Publication number
JPH0625258A
JPH0625258A JP22316092A JP22316092A JPH0625258A JP H0625258 A JPH0625258 A JP H0625258A JP 22316092 A JP22316092 A JP 22316092A JP 22316092 A JP22316092 A JP 22316092A JP H0625258 A JPH0625258 A JP H0625258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
formula
compound
general formula
thiazatetracycloundecadiene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22316092A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Kakehi
昭一 筧
Suketaka Itou
祐隆 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kissei Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP22316092A priority Critical patent/JPH0625258A/ja
Publication of JPH0625258A publication Critical patent/JPH0625258A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高脂血症の予防および治療剤として有用であ
るチアザテトラシクロウンデカジエン誘導体を提供す
る。 【構成】 下記式(I) (式中、R、R、R、Rは水素またはアルキル
基;Rは水素、ニトロ基置換可アリール基またはアル
コキシカルボニル基;R、Rはアルキル基;Rはシ
アノ基、芳香族アシル基またはアルコキシカルボニル
基;nは1〜6の整数)で表されるチアザテトラシクロ
ウンデカジエン誘導体。下記式(II) で表されるピリジニウムイリド誘導体と、下記式(II
I) で表されるアセチレンジカルボン酸エステルとを反応さ
せることにより製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品として有用なチア
ザテトラシクロウンデカジエン誘導体に関するものであ
る。
【0002】さらに詳しく述べれば、本発明は血中のト
リグリセライドや低比重リポ蛋白(LDL)の量を低下
させる作用を有し、高脂血症の予防および治療剤として
有用である、一般式
【0003】
【化2】
【0004】(式中のR、R、RおよびRは同
じでも異なっていてもよく、それぞれ水素原子または炭
素数1〜6の低級アルキル基であり、Rは水素原子、
ニトロ基で置換されていてもよいアリール基または炭素
数2〜7の低級アルコキシカルボニル基であり、R
よびRは同じでも異なっていてもよく、それぞれ炭素
数1〜6の低級アルキル基であり、Rはシアノ基、芳香
族アシル基または炭素数2〜7の低級アルコキシカルボ
ニル基であり、nは1〜6の整数である)で表される新
規なチアザテトラシクロウンデカジエン誘導体およびこ
れらの酸付加塩に関するものである。
【0005】
【従来の技術】本発明の一般式(I)で表されるチアザ
テトラシクロウンデカジエン誘導体は全く新規な化合物
であり、今までこのようなチアザテトラシクロウンデカ
ジエン骨格を有する化合物に関して何ら報告されていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血中
トリグリセライドおよび低比重リポ蛋白(LDL)低下
作用を有し、高脂血症の予防および治療剤として有用な
前記一般式(I)で表される新規なチアザテトラシクロ
ウンデカジエン誘導体およびこれらの酸付加塩を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、血中トリ
グリセライド低下作用を有する新しい化合物を見出すべ
く鋭意研究した結果、ある種のチアザテトラシクロウン
デカジエン誘導体が血中のトリグリセライドや低比重リ
ポ蛋白(LDL)の量を低下させ、高脂血症の予防およ
び治療剤として有用であることを見出し、本発明を成す
に至った。
【0008】ここで、本発明の一般式(I)で表される
化合物において、アルキル基とは直鎖状または枝分かれ
状のアルキル基をいい、アルコキシカルボニル基とは直
鎖状または枝分かれ状のアルキル基を有するアルコキシ
カルボニル基をいう。また、アリール基とはフェニル
基、ナフチル基等の芳香族炭化水素基をいい、芳香族ア
シル基とはベンゾイル基、ナフトイル基等の芳香族炭化
水素基を有するアシル基をいう。
【0009】本発明の一般式(I)で表されるチアザテ
トラシクロウンデカジエン誘導体は新規な化合物であ
り、以下のようにして、製造することができる。すなわ
ち、一般式
【0010】
【化3】
【0011】(式中のR、R、R、R、Rおよ
びRは前記と同じ意味をもつ)で表されるピリジニウ
ムイリド誘導体を、一般式
【0012】
【化4】
【0013】(式中のRおよびRは前記と同じ意味
をもつ)で表されるアセチレンジカルボン酸エステルと
反応させることにより製造することができる。
【0014】本発明の一般式(I)で表されるチアザテ
トラシクロウンデカジエン誘導体を製造する本製造方法
の反応は、中間体として、一般式
【0015】
【化5】
【0016】(式中のR、R、R、R、R、R
、R、Rおよびnは前記と同じ意味をもつ)で表
されるピリドチアゼピン誘導体を経由して進行する。本
発明の一般式(I)のチアザテトラシクロウンデカジエ
ン誘導体を製造する場合、一旦このピリドチアゼピン誘
導体を単離し、さらなる反応を行ってもよく、単離する
ことなく連続して反応を行ってもよい。本製造方法の中
間体の単離精製操作は、得られる本発明の目的化合物の
純度、収率の向上にあまり影響しないため、連続して行
う方が簡便かつ効率的である。
【0017】本発明の一般式(I)で表される化合物を
製造する上述の方法は、一般に不活性溶媒中で行われ
る。
【0018】不活性溶媒としては、例えばクロロホル
ム、塩化メチレン、ベンゼン、エタノール、メタノール
等を用いることができる。
【0019】出発物質として用いられる前記一般式
(H)で表される化合物は、ブレチンオブ ザ ケミカ
ル ソサィアティー オブ ジャパン(Bull.Ch
em.Soc.Jpn.)、60巻、1867〜187
9ページ、1987年、同62巻、119〜127ペー
ジ、1989年の文献記載の方法またはそれと同様な方
法により容易に得ることができる。
【0020】また、前記一般式(II)で表される化合
物は、一般式
【0021】
【化6】
【0022】(式中のR、R、R、R、Rおよ
びRは前記と同じ意味をもつ)で表される共鳴構造式
を有し、その状態は反応条件等の相違により変化するも
のである。
【0023】また、出発物質として用いられる前記一般
式(III)で表される化合物は市販品として入手する
か、市販のアセチレンジカルボン酸を常法に従いエステ
ル化することにより容易に製造することができる。
【0024】本発明を好適に実施するには、原料の種類
等により必ずしも一定しないが、通常前記一般式(I
I)で表される化合物をクロロホルム中、1〜2当量、
好ましくは1〜1.1当量の前記一般式(III)で表
される化合物と、室温から還流温度、好ましくは還流温
度で数時間、途中、中間体である前記一般式(IV)で
表されるピリドチアゼピン誘導体を単離することなく、
連続して反応させることにより効率的に行うことができ
る。このようにして得られた本発明の化合物は、カラム
クロマトグラフィーあるいは分別結晶等の通常の操作に
より容易に精製することができる。
【0025】本発明の前記一般式(I)で表されるチア
ザテトラシクロウンデカジエン誘導体は常法に従い、酸
付加塩とすることができ、これらの塩としては、塩酸
塩、臭酸塩、リン酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、
ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、酢
酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩
等をあげることができる。
【0026】本発明の前記一般式(I)で表されるチア
ザテトラシクロウンデカジエン誘導体は、マウスを用い
たin vivoの実験において、顕著な血中トリグリ
セライド及び低比重リポ蛋白(LDL)低下作用を示
す。
【0027】しかも、マウス及びラットに250mg/
kg経口投与した場合でも、死亡例はなく、中毒症状は
認められないので、安全性の高い高脂血症の予防および
治療剤として有用である。
【0028】本発明の前記一般式(I)で表されるチア
ザテトラシクロウンデカジエン誘導体は常法に従い、医
薬品組成物とすることができる。そのような医薬品組成
物として、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、注射
剤、貼付剤、座剤等をあげることができる。
【0029】本発明の前記一般式(I)で表されるチア
ザテトラシクロウンデカジエン誘導体を含有する医薬品
組成物を治療に用いる場合、その投与量は疾病の程度、
患者の性、年齢、体重等により適宜調整されるが、経口
投与で概ね成人1日当たり5〜5000mg、非経口投
与で1日当たり1〜1000mgの範囲内で投与するこ
とができる。
【0030】
【実施例】本発明の内容を以下の実施例および参考例で
さらに詳細に説明する。なお、各実施例中の化合物の融
点はすべで未補正である。
【0031】参考例 1 ジメチル 5−シアノ−4−メチルチオ−10aH−ピ
リド〔1,2−d〕〔1,4〕チアゼピン−1,2−ジ
カルボキシレートピリジニウム−1−〔1−シアノ−1
−〔(メチルチオ)チオカルボニル〕〕メチリド(0.
624g)とアセチレンジカルボン酸ジメチル(0.4
26g)のクロロホルム溶液(20ml)を室温で12
時間攪拌して反応させた。この反応溶液から溶媒のクロ
ロホルムを留去してから、残渣をシリカゲルを充填剤と
したカラムクロマトを用い、エーテルを溶出剤として分
離した。溶出してくる赤色の留分を集め、エバポレータ
ーによりエーテルを留去した。残渣をエーテル−ヘキサ
ンから再結晶し、赤色プリズム晶の標記化合物を34%
収率で得た。
【0032】融 点: 127〜128℃ IR(KBr): νCN 2218cm−1 νCO 1725cm−1 NMR(CDCl) δ: 2.52(3H,s),3.71(3H,s),
3.87(3H,s),5.26(1H,brt),
5.46(1H,m),5.87(1H,d),6.2
0(1H,m),6.65(1H,brd) 元素分析値:(C1514として)
【0033】参考例2〜6 相当する誘導体を用いて参考例1と同様にして、以下の
化合物を得た。なお、表中のBzはベンゾイル基を表
す。
【0034】
【化7】
【0035】
【表1】
【0036】実施例 1 トリメチル 3−メチルチオ−4−チオ−1−アザテト
ラシクロ〔5.4.0.05,11.06,8〕ウンデ
カ−2,9−ジエン−2,5,6−トリカルボキシレー
ト ピリジニウム−1−〔1−メトキシカルボニル−1−
〔(メチルチオ)チオカルボニル〕〕メチリド(1.2
05g)とアセチレンジカルボン酸ジメチル(1g)の
クロロホルム溶液(30ml)を、水浴上で4時間加熱
還流させて反応させた。この反応溶液を室温まで冷却し
た後、溶媒のクロロホルムを留去した。残渣をシリカゲ
ルを充填剤としたカラムクロマトを用い、エーテル、次
いでクロロホルムを溶出剤として分離した。このクロロ
ホルム溶出液をエバポレーターにより留去し、残渣をク
ロロホルム−エーテル−ヘキサンから再結晶し、無色の
プリズム状結晶の目的化合物を41%収率で得た。
【0037】融 点: 104〜106℃ IR(KBr): νCO 1725,1676cm
−1 NMR(CDCl) δ: 2.43(3H,s),2.66(1H,br
t),3.57(1H,dd),3.66(3H,
s),3.70(6H,s),3.92(1H,d
d),5.7〜6.5(2H,m) 元素分析値:(C1617NOとして)
【0038】実施例2〜26 相当する誘導体を用いて実施例1と同様にして、以下の
化合物を得た。なお、表中のPhはフェニル基を、p−
NOPhはp−ニトロフェニル基を表す。
【0039】
【化8】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】
【表7】
【0046】実施例 27 ジメチル 2−シアノ−3−メチルチオ−4−チオ−1
−アザテトラシクロ〔5.4.0.05,11.0
6,8〕ウンデカ−2,9−ジエン−5,6−ジカルボ
キシレート ピリジニウム−1−〔1−シアノ−1−〔(メチルチ
オ)チオカルボニル〕〕メチリド(1.040g)とア
セチレンジカルボン酸ジメチル(1g)のクロロホルム
溶液(30ml)を、水浴上で4時間加熱還流させて反
応させた。この反応液を室温まで冷却したのち溶媒のク
ロロホルムで留去した。残渣をアルミナを充填したカラ
ムクロマトを用い、エーテル、次いでクロロホルムを溶
出剤して分離した。このクロロホルム溶出液を留去し、
残渣をクロロホルム−エーテル−ヘキサンから再結晶
し、無色のプリズム状結晶の目的化合物を26%収率で
得た。
【0047】融 点: 157〜159℃ IR(KBr): νCN 2203cm−1 νCO 1720cm−1 NMR(CDCl) δ: 2.47(3H,s),2.66(1H,br
t),3.67(3H,s),3.71(3H,s),
3.67〜3.71(1H,m),4.00(1H,b
rd),5.7〜6.4(2H,m) 元素分析値:(C1514として)
【0048】実施例 28 ジメチル 2−シアノ−3−メチルチオ−4−チオ−1
−アザテトラシクロ〔5.4.0.05,11.0
6,8〕ウンデカ−2,9−ジエン−5,6−ジカルボ
キシレート ジメチル 5−シアノ−4−メチルチオ−10aH−ピ
リド〔1,2−d〕〔1,4〕チアゼピン−1,2−ジ
カルボキシレート(0.350g)をクロロホルム(2
0ml)に溶解させ、水浴上で5時間加熱還流させて反
応させた。反応液を室温まで冷却したのち溶媒のクロロ
ホルムを留去した。残渣をアルミナを充填したカラムク
ロマトを用い、エーテル、次いでクロロホルムを溶出剤
として分離した。このクロロホルム溶出液を留去し、残
渣をクロロホルム−エーテル−ヘキサンから再結晶し、
無色プリズム状結晶の目的化合物を67%収率で得た。
なお、融点、赤外線吸収スペクトル、および核磁気共鳴
スペクトルの値は実施例27の値と同一である。
【0049】実施例29〜35 相当する誘導体を用いて実施例27または実施例28と
同様にして、以下の化合物を得た。なお、表中のBzは
ベンゾイル基を表し、収率は実施例27の方法に従って
反応を行った場合の収率を表す。
【0050】
【化9】
【0051】
【表8】
【0052】
【表9】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中のR、R、RおよびRは同じでも異なっ
    ていてもよく、それぞれ水素原子または炭素数1〜6の
    低級アルキル基であり、Rは水素原子、ニトロ基で置
    換されていてもよいアリール基または炭素数2〜7の低
    級アルコキシカルボニル基であり、RおよびRは同
    じでも異なっていてもよく、それぞれ炭素数1〜6の低
    級アルキル基であり、Rはシアノ基、芳香族アシル基ま
    たは炭素数2〜7の低級アルコキシカルボニル基であ
    り、nは1〜6の整数である)で表されるチアザテトラ
    シクロウンデカジエン誘導体およびこれらの酸付加塩。
JP22316092A 1992-07-09 1992-07-09 チアザテトラシクロウンデカジエン誘導体 Pending JPH0625258A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999020632A1 (fr) * 1997-10-23 1999-04-29 Takeda Chemical Industries, Ltd. Derives d'imidazopyridine condenses, leur procede de production et preparations les renfermant
CN111440198A (zh) * 2020-04-13 2020-07-24 深圳职业技术学院 1,10a-二氢-2H-吡啶[1,2-d][1,4]硫氮卓类化合物及其制备方法

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