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JPH0625531A - さく井用の乳化剤組成物及びエマルション組成物 - Google Patents

さく井用の乳化剤組成物及びエマルション組成物

Info

Publication number
JPH0625531A
JPH0625531A JP5086064A JP8606493A JPH0625531A JP H0625531 A JPH0625531 A JP H0625531A JP 5086064 A JP5086064 A JP 5086064A JP 8606493 A JP8606493 A JP 8606493A JP H0625531 A JPH0625531 A JP H0625531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
sio
composition
average value
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5086064A
Other languages
English (en)
Inventor
David Joseph Romenesko
ジョセフ ロメネスコ デビッド
Arnold Wade Lomas
ウェイド ロマス アーノルド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Corp filed Critical Dow Corning Corp
Publication of JPH0625531A publication Critical patent/JPH0625531A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 さく井作業と井戸の保守に有効である乳化剤
組成物と、この乳化剤組成物を含むエマルション組成物
を提供する。 【構成】 本発明の乳化剤組成物は、ベンゼン可溶性の
固体オルガノポリシロキサン樹脂コポリマーを含む乳化
剤組成物と、加水分解安定性の架橋基で架橋された少な
くとも二つのオルガノポリシロキサン−ポリオキシアル
キレン分子を有する加水分解安定性化合物と、同一分子
中に少なくとも一つの長鎖アルキル基と少なくとも一つ
のポリオキシアルキレン基を有するポリジオルガノシロ
キサン−ポリオキシアルキレンコポリマーと、そしてポ
リシロキサン−ポリオキシアルキレンコポリマー界面活
性剤を含む。本発明のエマルション組成物は、ブライン
と、液体炭化水素と、上記乳化剤組成物とを含んでな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、さく井産業用の乳化剤
組成物に関する。本発明はまた、例えばガス及び/又は
油のさく井におけるようなさく井作業において、掘削流
体、仕上げ流体、改修流体、ケーシングパック流体、フ
ラクチャリング流体、パッカー流体又はスペーサー流体
として有用である、液体炭化水素中ブラインのエマルシ
ョンを含んでなる組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】掘削泥
水、仕上げ流体及びパッカー流体の形態のインバートエ
マルションは、さく井技術の分野においてよく知られて
いる。インバートエマルションは典型的に、15〜45
体積%のCaCl2 ブラインと55〜85体積%のディ
ーゼル油を含む流体相と、圧力制御用、ろ過制御用、粘
度調節用、ゲル化用等の薬剤を含んでなる固体相とから
なる。インバートエマルション掘削泥水は一般に、5〜
30体積%のブラインを含有している。
【0003】高温と高圧に一般に遭遇する深い井戸の掘
削で通常のインバートエマルションが使用されてはいる
が、それらはそのような用途にとって完全に満足なもの
ではない。例えば、インバートエマルションは深い井戸
で出くわす高温では時として十分に安定ではない。更
に、深井戸での圧力制御を達成するためにインバートエ
マルション中に過剰量の加重剤(weighting
agent)を用いることは、エマルションの性能及び
性質に悪影響を及ぼしかねないので、しばしば望ましい
ことではない。より重いブライン、例えばCaBr2
ライン及び/又はZnBr2 ブラインといったようなも
のが、インバートエマルションの密度を増すために用い
られて、より一層の圧力制御が達成されているが、とは
言うものの時として、これらの一層重いエマルションは
熱安定性がぎりぎりであるか、あるいは熱安定性がな
い。インバートエマルションの温度安定性を更に向上さ
せることが必要とされている。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本発明は、
(I)(A)+(B),(A)+(C)及び(A)+
(B)+(C)から本質的になる群より選ばれた粘性剤
(viscosifier)組成物と、(II)界面活性
剤(D)とを含んでなる乳化剤組成物を提供しようとす
るものであって、ここで、(A)はベンゼン可溶性の、
固体のオルガノポリシロキサン樹脂コポリマーであり、
(B)は加水分解安定性の架橋基によって架橋された少
なくとも二つのオルガノポリシロキサン−ポリオキシア
ルキレン分子を有する加水分解安定性化合物であり、
(C)は下式(a)及び(b)、すなわち、 (a)Z3SiO[(CH3)2SiO] x [(CH3)(R)SiO] y [(CH3)(Q)SiO] z SiZ3 (b)Z3SiO[(CH3)(R)SiO] y [(CH3)(Q)SiO] z SiZ3 を有するコポリマーからなる群より選択されたポリジオ
ルガノシロキサン−ポリオキシアルキレンであって、こ
れらの式中のQは式−R′(OCH2 CH2 p(OC
2 CHCH3 q OR″を有するポリオキシアルキレ
ン基を表し、そして(D)は次に掲げる(a′)及び
(b′)の一般式、すなわち、 (a′) R ″″(CH3)2SiO[(CH3)2SiO] x′[(CH3)(Q′)SiO] z ′ −Si(CH3)2R ″″ (b′)R ″″(CH3)2SiO[(CH3)(Q ′)SiO] z ′Si(CH3)2R ″″ を有するコポリマーからなる群より選択されたポリシロ
キサン−ポリオキシアルキレンコポリマー界面活性剤で
あって、これらの式中のQ′は式−R′(OCH 2 CH
2 p ′(OCH2 CHCH3 q ′OR″を有するポ
リオキシアルキレン基を表す。
【0005】本発明のもう一つの目的は、上述の乳化剤
組成物を利用するさく井産業で用いるのに適した、固形
分のないインバートエマルションを提供することであ
る。
【0006】本発明の更にもう一つの目的は、より高い
温度で安定性を有する、高密度ブラインのインバートエ
マルションを提供することである。本発明のなお別の目
的は、改良されたインバートエマルション泥水を提供す
ることである。更に、密度が高くて深井戸掘削産業で用
いるのに適している、固形分のないインバートエマルシ
ョンを提供することが、本発明の別の目的である。本発
明のインバートエマルションを調製するための方法を提
供することも、本発明の目的である。本発明の更に別の
目的は、改良されたインバートエマルションを調製する
のに有用である濃厚エマルションを提供することであ
る。
【0007】これらの目的及びそのほかのものは、以下
の開示と特許請求の範囲の記載を検討すれば明らかにな
ろう。
【0008】本発明によれば、高密度の、熱的に非常に
安定なエマルションを調製することばかりでなく、多量
の高密度ブラインと少量の液体炭化水素とを有する流体
相を含んでなる安定エマルションを調製することも可能
である。結果として得られるインバートエマルション
は、それらを深井戸の掘削で固形分のない油井流体とし
て使用するのを可能にするのに十分密度が高い。それら
はまた、いろいろな目的のための、例えばインバートエ
マルション掘削泥水を調製するための、さく井技術でよ
く用いられる固体及び/又は液体成分を含有するように
配合することもできる。
【0009】本発明は、(I)それ自体は一定の固形樹
脂状シロキサンとアルキル/ポリオキシアルキレン含有
物質との混合物であるか、又は固形樹脂状シロキサンと
架橋したアルキル/ポリオキシアルキレン含有物質との
混合物であるか、あるいは固形樹脂状シロキサンと、ア
ルキル/ポリオキシアルキレン含有物質及びその架橋し
た対応物質が一緒になったものとの混合物である、粘性
剤と、(II)界面活性剤との混合物を含んでなる乳化剤
組成物に関する。
【0010】本発明はまた、さく井に使用されるべきエ
マルション組成物であって、(i)不連続相として1〜
75容量部のブラインと、(ii)連続相として25〜9
5容量部の液体炭化水素であって、灯油、ディーゼル
油、原油、タービン燃料、鉱油、軽油及び少なくとも1
00°F(37.8℃)の引火点を有するパラフィンか
らなる群より選ばれたものと、そして(iii)ブラインと
液体炭化水素とを合わせたもの100重量部当り0.0
5〜15重量部の前記乳化剤組成物とを含んでなる組成
物に関する。
【0011】本発明は更に、本発明のエマルション組成
物を調製する方法に関する。
【0012】具体的に言うと、本発明の乳化剤組成物
は、 (I)(A)+(B),(A)+(C)及び(A)+
(B)+(C)から本質的になる群より選ばれた粘性剤
組成物、そして、 (II)界面活性剤(D)、を含んでなる組成物であっ
て、ここでは、
【0013】(A)は(CH3 3 SiO1/2 シロキサ
ン単位とSiO4/2 シロキサン単位から本質的になり、
SiO4/2 単位一つ当り0.6〜0.9の(CH3 3
SiO1/2 シロキサン単位がある、ベンゼン可溶性の、
固体のオルガノポリシロキサン樹脂コポリマーであり、
【0014】(B)は加水分解安定性の架橋基により架
橋された少なくとも二つのオルガノポリシロキサン−ポ
リオキシアルキレン分子を有する加水分解安定性化合物
であり、
【0015】(C)は次に掲げる式(a)及び(b)、
すなわち、 (a)Z3SiO[(CH3)2SiO] x [(CH3)(R)SiO] y [(CH3)(Q)SiO] z SiZ3 (b)Z3SiO[(CH3)(R)SiO] y [(CH3)(Q)SiO] z SiZ3 を有するコポリマーからなる群より選択されたポリジオ
ルガノシロキサン−ポリオキシアルキレンであって、こ
れらの式中のQは式−R′(OCH2 CH2 p(OC
2 CHCH3 q OR″を有するポリオキシアルキレ
ン基を表し、Rは炭素原子数6〜18の一価炭化水素基
を表し、R′はケイ素−炭素結合によりケイ素原子に結
合する二価の基を表し、R″は水素、アルキル基、脂環
式基、アリール基、アリールアルキル基及びアシル基か
らなる群より選ばれる一価の基を表し、Zは炭素原子数
1〜5の一価炭化水素基、あるいはR基、又はQ基を表
し、xは1〜400の平均値を有し、yは1〜400の
平均値を有し、zは1〜5の平均値を有し、x+y+z
は30〜400の平均値を有し、pはqの平均値に等し
いか又はそれよりも大きい平均値を有し、そしてp+q
はQ基の−(OCH2CH2 p (OCH2 CHC
3 q −部分の式量を600〜3500とするのに十
分な平均値を有し、1分子当りに平均して少なくとも1
個のQ基と平均して少なくとも1個のR基があり、
【0016】(D)は次に掲げる一般式(a′)及び
(b′)、すなわち、 (a′) R ″″(CH3)2SiO[(CH3)2SiO] x′[(CH3)(Q′)SiO] z ′ −Si(CH3)2R ″″ (b′)R ″″(CH3)2SiO[(CH3)(Q ′)SiO] z ′Si(CH3)2R ″″ を有するコポリマーからなる群より選ばれたポリシロキ
サン−ポリオキシアルキレンコポリマー界面活性剤であ
って、これらの式中のQ′は式−R′(OCH2
2 p ′(OCH2 CHCH3 q ′OR″を有する
ポリオキシアルキレン基を表し、R′はケイ素−炭素結
合によってケイ素原子に結合する二価の基を表し、R″
は水素、アルキル基、脂環式基、アリール基、アリール
アルキル基及びアシル基からなる群より選ばれる一価の
基を表し、R″″は炭素原子数1〜18の一価炭化水素
基あるいはQ′基を表し、x′は1〜100の平均値を
有し、z′は1〜10の平均値を有し、x′+z′は8
〜100の平均値を有し、p′はq′の平均値に等しい
か又はそれより大きい平均値を有し、そしてp′+q′
はQ′基の−(OCH2 CH2 p ′(OCH2 CHC
3 q ′−部分の式量を300〜3500とするのに
十分な平均値を有し、当該ポリジオルガノシロキサン1
分子当りに平均して少なくとも一つのQ′基があり、
【0017】(A)+(B)における(A)の(B)に
対する比、(A)+(C)における(A)の(C)に対
する比、及び(A)+(B)+(C)における(A)の
(B)+(C)に対する比は15:85から35:65
までの範囲内にあり、そして当該組成物中に存在する
(D)の量は(I)と(II)との重量を基準にして5〜
70重量%である。本発明の目的上、成分(D)は水溶
性でなくてはならず、「…p′はq′の平均値に等しい
か又はそれより大きい平均値を有し…」という記載はそ
の要件を満たすものである。
【0018】本発明は更に、本発明のエマルション組成
物を調製するための方法であって、(I)(i)本発明
の乳化剤組成物0.5〜15重量部、(ii)灯油、ディ
ーゼル油、原油、タービン燃料、鉱油、軽油及び少なく
とも100°F(37.8℃)の引火点を有するパラフ
ィンからなる群より選ばれた液体炭化水素aV容量部を
混合して溶液を作る工程、(II)工程(I)の溶液をb
V容量部の液体炭化水素と混合する工程、(III) V′
容量部のブラインと工程(II)の溶液とを、直径10μ
m未満のブライン粒子寸法を有するエマルションとする
のに十分な剪断エネルギーで混合する工程、そして(I
V) 工程(III)のエマルションをcV容量部の液体炭化
水素と混合する工程を含む方法に関し、ここで、Vは2
5〜99容量部の平均値を有し、aは0より大きくて1
までの値であり、bの値は0から1未満の値までであ
り、cの値は0から1未満の値までであって、a+b+
cの値は1であり、V′の値は1〜75容量部であり、
そしてV+V′の重量の値は100重量部である。
【0019】本発明は更に、0.5〜15重量部の本発
明の乳化剤組成物と、本発明のエマルション組成物を調
製するのに用いられる液体炭化水素成分の総量の0.0
001〜0.1に等しい分の液体炭化水素とを含んでな
る濃厚物に関する。
【0020】本発明のエマルション組成物の不連続相は
ブラインである。ここでいうブラインという用語は、そ
の最も幅広い意味で使用され、すなわち少なくとも3重
量%の塩を含有してなる塩の水溶液を意味する。好まし
くは、ブラインは塩の20℃で飽和した水溶液である。
ブラインという用語は更に、天然のブラインあるいは合
成して調製されたブラインを包含する。1種又は2種以
上の塩を天然ブラインに溶解させて本発明の組成物で使
用するのに適したブラインを調製することは、本発明の
範囲及び精神の内にあるものである。
【0021】ブラインのうちの塩の部分は好ましくは、
本発明のエマルション組成物を広範囲の密度を有するよ
うに配合することができるように室温の水への溶解度が
高い。塩は有利には、水への高溶解度のほかに、ブライ
ンを高密度を有するように、例えば最高22ポンド/ガ
ロン(2642kg/m3 )の密度を有するように、配合
することができるよう大きな式量を有する。
【0022】さく井技術分野で典型的に用いられ、且つ
本発明の組成物で使用するのに適している塩類には、塩
化ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化カリウム、炭酸カ
リウム、塩化カルシウム、臭化カルシウム、塩化亜鉛、
臭化亜鉛及びそれらの混合物が含められる。
【0023】都合のよいことに、本発明の組成物のため
に適したブラインは、これらの組成物を使用する掘削現
場にしばしば存在している天然ブラインでよい。この場
合には、本発明は、下記において説明されるこれらの組
成物の他の成分を掘削現場で、個々の及び/又は混合さ
れた成分として貯蔵すること、そして本発明のエマルシ
ョンを所望のままに現場で配合することを予期してい
る。上記の天然ブラインは、所望ならば塩と更に混ぜ合
わせることができる。
【0024】本発明のエマルション組成物において好ま
しいブラインは、臭化カルシウムと臭化亜鉛の混合物で
飽和されていて20℃で約20ポンド/ガロン(240
0kg/m3 )の密度を有する水を含む。このようなブラ
インは、本発明に従って液体炭化水素中に乳化させて、
追加の例えば硫酸バリウムといったような加重剤を必要
とせず、石油井戸及び/又はガス井戸の掘削における流
体として使用するのを可能にするエマルションを提供す
ることができる。これらのエマルションはまた、さく井
作業において、例えばガス井及び/又は油井の掘削作業
において、掘削流体、仕上げ流体、改修流体、ケーシン
グパック流体、フラクチャリング流体、パッカー流体、
あるいは深い石油井戸及び/又はガス井戸の掘削のため
のスペーサー流体として有用である、改良された掘削泥
水を提供するために、周知の添加剤を容易に配合するこ
とができる。
【0025】本発明のエマルション組成物の連続相は、
少なくとも100°F(37.8℃)の引火点を有する
パラフィン、灯油、タービン燃料、原油、ディーゼル
油、軽油、鉱油及びそれらの混合物からなる群から選ば
れる液体炭化水素である。
【0026】都合よく且つ経済的には、液体炭化水素
は、本発明の組成物を使用する掘削現場から回収されて
いる原油、及び/又はその掘削現場で使用されている例
えばディーゼル燃料といったような炭化水素燃料でよ
い。便宜や経済性の範囲を越える別の要因、例えば安全
性、取扱い上の要因、環境的な要因といったようなもの
を考慮すると、揮発性が比較的低くて臭気が比較的少な
いことから、鉱油を本発明の組成物における液体炭化水
素として有利に使用することができる。いずれにして
も、下記において説明されるポリジオルガノシロキサン
は、掘削現場で未希釈成分としてあるいは所望ならば液
体炭化水素を用いた濃厚物として都合よく貯蔵すること
ができ、そして本発明の組成物はそれらから現場で所望
のままに調製することができる。
【0027】本発明の組成物の成分(A)は、米国特許
第4421656号明細書に詳しく記載されている。こ
れらの物質は、この米国特許明細書では乳化剤組成物の
一部分(b)として説明されていて、(CH3 3 Si
1/2 シロキサン単位及びSiO4/2 シロキサン単位か
ら本質的になる固体のベンゼン可溶性オルガノポリシロ
キサン樹脂コポリマーを含み、SiO4/2 シロキサン単
位一つ当りに(CH33 SiO1/2 単位が0.6〜
0.9存在している。
【0028】本発明の組成物の成分(B)は、加水分解
安定性の架橋基によって架橋された少なくとも二つのオ
ルガノポリシロキサン−ポリオキシアルキレン分子を有
する加水分解安定性のオルガノポリシロキサン−ポリオ
キシアルキレンコポリマーを含む。このような物質は、
米国特許第4853474号明細書に開示して説明され
ており、この米国特許明細書は本発明の成分(B)の組
成とそれらの調製を教示している。
【0029】本発明の組成物の成分(C)は、一緒にな
って独特な乳化剤特性を与えるための長鎖アルキル基と
一定のポリオキシアルキレン基の両方を分子中に有する
ポリシロキサン−ポリオキシアルキレンコポリマーであ
る乳化剤を含む。このような物質は、米国特許第438
1241号明細書に開示して説明されており、この米国
特許明細書は本発明の成分(C)の組成とそれらの調製
を教示している。
【0030】本発明の組成物の成分(D)は、本発明の
組成物に界面活性を付与するポリシロキサン−ポリオキ
シアルキレン界面活性剤である。このような物質は、米
国特許第3629308号明細書に開示して説明されて
おり、この米国特許明細書は成分(D)の組成とそれら
の調製を教示している。
【0031】本発明のエマルション組成物は、前述の米
国特許第4381241号及び同第4421656号各
明細書に開示されたように通常の乳化方法により調製す
ることができる。好ましくは、上記の成分は溶液を作る
ため液体炭化水素成分の全部又は一部分に溶解され、そ
してその後でブライン成分をこの溶液に、ブライン粒子
寸法が直径10μm未満、好ましくは1μm未満のエマ
ルションとするのに十分な剪断エネルギーで乳化させ
て、それから残りの液体炭化水素をこのエマルションと
混合する。
【0032】
【実施例】本発明の組成物をどのように作って使用する
かを更に教示するため、次に掲げる例を開示する。
【0033】例1 選別技術として界面張力の最大限の低下を利用して多数
の組成物の選別を行った。
【0034】これらの物質を評価する方法は、本発明の
ポリシロキサン物質を使ってブラインとディーゼル油と
の間の界面張力を測定するものであった。界面張力が最
小となる時に、結果としてエマルションの安定性がより
良好になる。
【0035】ディーゼル油#2に種々の界面活性剤を1
%の濃度で加えた。溶液を種々のブラインの上に配置
し、1時間平衡させた。Denoy のリング法を使ってブラ
イン及びディーゼル油溶液間の界面張力を測定した。次
に掲げる表1はこれらの結果を示している。
【0036】 表 1 ブライン及びディーゼル油#2間で測定した界面張力(dyn/cm) ブライン層 密度(d)(g/cc) ZnBr2 NaCl CaCl2 試 料 d=2.51 d=1.19 d=1.39 A 0.93 0.06 0.28 B 0.86 0.20 0.18
【0037】この表における試料A及びBはそれぞれ下
記のものである。 A= (CH3)3SiO[(CH3)2SiO]8[(CH3)(Q′)SiO]4 Si(CH3)3 (この式のQ ′は-R′(OCH2CH2)12OH である) B= (CH3)3SiO[(CH3)2SiO]8[(CH3)(Q′)SiO]4 Si(CH3)3 (この式のQ ′は-R′(OCH2CH2)7OHである)
【0038】例2 − エマルションの調製 一番困難な試験は、一番重いブラインのZnBr2 を使
用する場合である。目標は熱老化後に遊離ブラインをな
くすことである。そこで、60容量%(192ml)のブ
ラインと、前もって安定化用界面活性剤混合物を加えた
40容量%(128ml)のディーゼル油#2とを混合し
てエマルションを作った。このエマルションは、剪断用
にHamilton−Beachミキサーを使って混合
しながらブライン溶液をディーゼル油/界面活性剤混合
物にゆっくりと加えて調製される。全てのエマルション
は、室温でクリーム状であり、均一であり、且つ安定で
あった。それらの一部分をステンレス鋼の圧力容器に入
れ、この容器を窒素で昇圧し、そしてこの昇圧した容器
を350°F(177℃)又は400°F(204℃)
で指定された時間加熱して、それらを高温安定性につい
て試験した。次に掲げる表2はこれらの結果を示してい
る。
【0039】 表 2 本発明の安定剤を使用してエマルション形態の ブライン溶液を熱老化させる試験の結果 組 成 物 測定した性状 上部の油の割合(%) 17 21 25 25 25 エマルションの割合(%) 83 79 60 75 75 遊離ブラインの割合(%) 13 0 0 15 0 0
【0040】この表における組成物A〜Fはそれぞれ下
記のものである。Aは、128mlのディーゼル油と、本
発明のベンゼン可溶性樹脂及びこの用途向けの市販物質
である下式を有する物質の1:3比の混合物25gと、
【0041】
【化1】
【0042】そして192mlのブラインとを400°F
(204℃)で7日間加熱したものである。
【0043】Bは、A及び下式のコポリマー3gを40
0°F(204℃)で7日間加熱したものである。 (CH3)3SiO[(CH3)2SiO]8[(CH3)(Q′)SiO]4 Si(CH3)3 (式中のQ ′は-R′(OCH2CH2)12OH である)
【0044】Cは、A及び下式のコポリマー3gを40
0°F(204℃)で7日間加熱したものである。 (CH3)3SiO[(CH3)2SiO]8[(CH3)(Q′)SiO]4 Si(CH3)3 (式中のQ ′は-R′(OCH2CH2)7OHである)
【0045】Dは、A及び下式のコポリマー3gを40
0°F(204℃)で30日間加熱したものである。 (CH3)3SiO[(CH3)2SiO]8[(CH3)(Q′)SiO]4 Si(CH3)3 (式中のQ ′は-R′(OCH2CH2)7OHである)
【0046】Eは、A及び下式のコポリマー3gを40
0°F(204℃)で120日間加熱したものである。 (CH3)3SiO[(CH3)2SiO]8[(CH3)(Q′)SiO]4 Si(CH3)3 (式中のQ ′は-R′(OCH2CH2)12OH である)
【0047】Fは、A及び下式のコポリマー3gを35
0°F(177℃)で180日間加熱したものである。 (CH3)3SiO[(CH3)2SiO]8[(CH3)(Q′)SiO]4 Si(CH3)3 (式中のQ ′は-R′(OCH2CH2)12OH である)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次に掲げる(I)及び(II)のものを含
    んでなる組成物、すなわち、 (I)(A)+(B),(A)+(C)及び(A)+
    (B)+(C)から本質的になる群より選ばれた粘性剤
    組成物、そして、 (II)界面活性剤(D)、を含んでなる組成物であっ
    て、 (A)は(CH3 3 SiO1/2 シロキサン単位とSi
    4/2 シロキサン単位から本質的になり、SiO4/2
    位一つ当り0.6〜0.9の(CH3 3 SiO1/2
    ロキサン単位がある、ベンゼン可溶性の、固体のオルガ
    ノポリシロキサン樹脂コポリマーであり、 (B)は加水分解安定性の架橋基により架橋された少な
    くとも二つのオルガノポリシロキサン−ポリオキシアル
    キレン分子を有する加水分解安定性化合物であり、 (C)は次に掲げる式(a)及び(b)、すなわち、 (a)Z3SiO[(CH3)2SiO] x [(CH3)(R)SiO] y [(CH3)(Q)SiO] z SiZ3 (b)Z3SiO[(CH3)(R)SiO] y [(CH3)(Q)SiO] z SiZ3 を有するコポリマーからなる群より選択されたポリジオ
    ルガノシロキサン−ポリオキシアルキレンであって、こ
    れらの式中のQは式−R′(OCH2 CH2 p(OC
    2 CHCH3 q OR″を有するポリオキシアルキレ
    ン基を表し、Rは炭素原子数6〜18の一価炭化水素基
    を表し、R′はケイ素−炭素結合によりケイ素原子に結
    合する二価の基を表し、R″は水素、アルキル基、脂環
    式基、アリール基、アリールアルキル基及びアシル基か
    らなる群より選ばれる一価の基を表し、Zは炭素原子数
    1〜5の一価炭化水素基、あるいはR基、又はQ基を表
    し、xは1〜400の平均値を有し、yは1〜400の
    平均値を有し、zは1〜5の平均値を有し、x+y+z
    は30〜400の平均値を有し、pはqの平均値に等し
    いか又はそれよりも大きい平均値を有し、そしてp+q
    はQ基の−(OCH2CH2 p (OCH2 CHC
    3 q −部分の式量を600〜3500とするのに十
    分な平均値を有し、1分子当りに平均して少なくとも1
    個のQ基と平均して少なくとも1個のR基があり、 (D)は次に掲げる一般式(a′)及び(b′)、すな
    わち、 (a′) R ″″(CH3)2SiO[(CH3)2SiO] x′[(CH3)(Q′)SiO] z ′ −Si(CH3)2R ″″ (b′)R ″″(CH3)2SiO[(CH3)(Q ′)SiO] z ′Si(CH3)2R ″″ を有するコポリマーからなる群より選ばれたポリシロキ
    サン−ポリオキシアルキレンコポリマー界面活性剤であ
    って、これらの式中のQ′は式−R′(OCH2
    2 p ′(OCH2 CHCH3 q ′OR″を有する
    ポリオキシアルキレン基を表し、R′はケイ素−炭素結
    合によりケイ素原子に結合する二価の基を表し、R″は
    水素、アルキル基、脂環式基、アリール基、アリールア
    ルキル基及びアシル基からなる群より選ばれる一価の基
    を表し、R″″は炭素原子数1〜18の一価炭化水素基
    又はQ′基を表し、x′は1〜100の平均値を有し、
    z′は1〜10の平均値を有し、x′+z′は8〜10
    0の平均値を有し、p′はq′の平均値に等しいか又は
    それより大きい平均値を有し、そしてp′+q′はQ′
    基の−(OCH2 CH2 p ′(OCH2 CHCH3
    q ′−部分の式量を300〜3500とするのに十分な
    平均値を有し、当該ポリジオルガノシロキサン1分子当
    りに平均して少なくとも一つのQ′基があって、 (A)+(B)における(A)の(B)に対する比、
    (A)+(C)における(A)の(C)に対する比、及
    び(A)+(B)+(C)における(A)の(B)+
    (C)に対する比は15:85から35:65までの範
    囲内にあり、そして当該組成物中に存在する(D)の量
    は(I)と(II)との重量を基準にして5〜70重量%
    である、乳化剤組成物。
  2. 【請求項2】 (A)不連続相として1〜75容量部の
    ブラインと、(B)連続相として25〜95容量部の液
    体炭化水素であって、灯油、ディーゼル油、原油、ター
    ビン燃料、鉱油、軽油及び少なくとも100°F(3
    7.8℃)の引火点を有するパラフィンからなる群より
    選ばれたものと、そして(C)ブラインと液体炭化水素
    とを合わせたもの100重量部当り0.05〜15重量
    部の請求項1記載の組成物とを含んでなる、さく井に用
    いられるエマルション組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエマルション組成物を調
    製する方法であって、 (I)次に掲げる(i)及び(ii) のものを混合して溶
    液を作る工程、 (i)請求項1記載の組成物0.5〜15重量部、(i
    i)灯油、ディーゼル油、原油、タービン燃料、鉱油、
    軽油及び少なくとも100°F(37.8℃)の引火点
    を有するパラフィンからなる群より選ばれた液体炭化水
    素aV容量部、 (II)工程(I)の溶液をbV容量部の液体炭化水素と
    混合する工程、 (III) V′容量部のブラインと工程(II)の溶液と
    を、直径10μm未満のブライン粒子寸法を有するエマ
    ルションとするのに十分な剪断エネルギーで混合する工
    程、そして、 (IV) 工程(III)のエマルションをcV容量部の液体炭
    化水素と混合する工程、を含み、上記のVが25〜99
    容量部の平均値を有し、aが0より大きくて1までの値
    であり、bが0から1未満までの値であり、cが0から
    1未満までの値であって、a+b+cの値が1であり、
    V′の値が1〜75容量部であり、そしてV+V′の重
    量の値が100重量部である、エマルション組成物の調
    製方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の乳化剤組成物0.5〜1
    5重量部と、さく井用エマルション組生物を調製するの
    に用いられる液体炭化水素成分の総量の0.0001〜
    0.1に等しい分の液体炭化水素とを含んでなる濃厚
    物。
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