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JPH06238280A - 電解整水方法及び装置 - Google Patents

電解整水方法及び装置

Info

Publication number
JPH06238280A
JPH06238280A JP20416093A JP20416093A JPH06238280A JP H06238280 A JPH06238280 A JP H06238280A JP 20416093 A JP20416093 A JP 20416093A JP 20416093 A JP20416093 A JP 20416093A JP H06238280 A JPH06238280 A JP H06238280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
diaphragm
electrolytic
electrolyzer
electrolysis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20416093A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Okazaki
崎 龍 夫 岡
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Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP20416093A priority Critical patent/JPH06238280A/ja
Publication of JPH06238280A publication Critical patent/JPH06238280A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一連のシステムによって、電解酸性水のpH
を、殺菌水として有用なpH値まで下げることができる
とともに、弁の切換えで多様な殺菌水、酸性水、アルカ
リイオン水を選択的に生成する。 【構成】 有隔膜電解槽と無隔膜電解槽を使用し、塩化
物を添加して、一方の電解槽で生成した酸性水を、他方
の電解槽で二次電解する。有隔膜電解槽のアルカリ水排
水管路と酸性水排水管路を選択的に連通可能にする。切
り換え弁の操作で、有隔膜電解装置のみによる電解整水
を可能にする。有隔膜電解槽のアルカリ水と酸性水を選
択的に絞り弁を介して排水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水を電解してpH値の低
い殺菌水を生成する電解整水方法、及びこれら殺菌水を
含む各種の酸性水と各種アルカリイオン水を選択的に生
成させることができる多目的の電解整水装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】水を電気分解して得られるアルカリイオ
ン水は健康に良い飲料水として使用され、他方、酸性イ
オン水は美容効果があり、洗顔水等に使用されることが
知られている。
【0003】また、塩化ナトリウム、塩化等の塩化物を
添加してpH値を低い値に調整した電解酸性水は比較的
低い遊離塩素濃度で強い殺菌力を呈することから殺菌水
として優れていることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に電気
分解によって強力な殺菌水を得るためにはそのpH値を
2〜3程度にまで下げる必要がある。しかしながら、従
来の電解整水装置では電解酸性水のpHをこのような低
い値にまで下げることは困難であった。
【0005】また、従来の電解整水装置においては、殺
菌水製造用の機構とアルカリ水製造用の機構とでは構
造、機能が異なり、同一の装置によって飲用のアルカリ
イオン水とpH値の低い殺菌水を選択的かつ効率的に製
造できるものは知られてはいない。
【0006】従って、本発明の第1の目的は、一連のシ
ステムによって、電解酸性水のpH値を、強力な殺菌水
を得るのに必要な値にまで容易に下げることができる電
解整水方法およびそのための電解整水装置を提供するこ
とにある。
【0007】本発明の他の目的は、切換弁の操作によっ
て容易に殺菌水を含む複数種のアルカリ水を選択的に生
成することができる多目的の電解整水装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の方法は、有隔膜電解槽と無隔膜電解
槽とを組み合わせて使用し、前記電解槽の少なくとも一
つに塩化ナトリウム、塩酸などの塩化物を添加するとと
もに、一方の電解槽において電解生成した酸性水を他方
の電解槽において二次電解することを特徴とするもので
ある。
【0009】上記第1の目的を達成するために、本発明
の電解整水装置は、有隔膜電解槽の一側に給水管路を有
するとともに他側に酸性水排水管路とアルカリ水排水管
路を有する有隔膜電解装置と、無隔膜電解槽の一側に給
水管を有するとともに他側に電解殺菌水排水管路を有す
る無隔膜電解装置と、前記有隔膜電解装置と無隔膜電解
装置の少なくとも一方の電解槽に、塩化物、ミネラル等
の薬液を、切換弁を介して選択的に供給することができ
る薬液添加手段とを具備し、前記有隔膜電解装置の酸性
水排水管路と、前記無隔膜電解装置の給水管とを接続し
たことを特徴とするものである。
【0010】上記二つの電解装置の配置を逆にして、前
記無隔膜電解装置の排水管路を、前記有隔膜電解装置の
給水管に接続し、無隔膜電解装置で一次電解をし、有隔
膜電解装置で二次電解してもよい。
【0011】上記第2の目的を達成するために、本発明
の電解整水装置は、さらに以下の特徴を備えている。
【0012】すなわち、有隔膜電解装置のアルカリ水排
水管路と酸性水排水管路とを、三方切換弁によって選択
的に開閉されるバイパス回路を介して接続し、有隔膜電
解槽を通した水の全量が無隔膜電解槽に導入されるよう
になっている。
【0013】また、有隔膜電解装置の前記バイパス回路
から三方弁を介して排水ドレンへ通ずる分岐管路を設
け、この分岐管に絞り弁を設けてある。
【0014】さらに、有隔膜電解槽のアルカリ水排水管
路と、前記分岐管の絞り弁下流側に、該アルカリ水排水
管路と分岐管路の流路を切換える流路切換装置を設けて
もよい。
【0015】水の系路における有隔膜電解装置と無隔膜
電解装置の配置を逆にして、原水を無隔膜電解槽に給水
するとともに、無隔膜電解槽の排水管路を有隔膜電解槽
の給水側に接続してもよい。
【0016】
【作用】有隔膜電解槽と無隔膜電解装置とを組み合わせ
て使用し、少なくとも一方の電解槽に塩化物を添加し
て、一方の電解槽で得られた酸性水を他方の電解槽で二
次電解することにより、最終生成される酸性水(殺菌
水)のpH値をさらに下ることができ、したがって殺菌
力の強いハード殺菌水を得ることができる。
【0017】一方の電解槽の電圧印加を停止し、水だけ
を通して他方の電解槽のみで電解することにより、前記
ハード殺菌水よりもpH値が高いソフト殺菌水が得られ
る。
【0018】特に、有隔膜電解装置のアルカリ水排水管
と酸性水排水管を、切換弁を介したバイパス回路で連通
された状態で、有隔膜電解槽の電解を停止し、無隔膜電
解装置で電解することにより供給源水の全量がソフト殺
菌水として生成される。
【0019】有隔膜電解装置だけを運転してアルカリイ
オン水生成専用の電解整水装置として使用することもで
きる。このような運転モードの場合においては、有隔膜
電解槽に塩化ナトリウム等のミネラル成分を添加するこ
とによってアルカリイオン水のpH値を最適状態に上げ
ることができる。またオリフイス(絞り弁)を有する分
岐管ならびに流路切換弁を介してアルカリイオン水のみ
を取り出すこともできる。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を添付図面を用い
て説明する。本発明は、図のように有隔膜電解槽1aと
無隔膜電解槽2aを直列に結合し、薬液添加装置3か
ら、少なくとも一方の電解槽の給水側に塩化ナトリウ
ム、塩酸などの塩化物を添加しながら、一方の電解槽1
aで電解生成した酸性水を、他方の電解槽2aで電解し
て殺菌水として有用なpH値の低い酸性水を調整できる
ようにしたものである。
【0021】図の実施例では有隔膜電解装置1を前段
に、無隔膜電解装置2を次段に配置した具体例を示して
いる。
【0022】有隔膜電解装置1は、陰極と陽極間を電解
隔膜で区画した電解槽1aを有し、給水管4から供給さ
れる原水1aの一側から導入し、直流電圧の印加によ
り、電解槽1a内でアルカリイオン水と酸性水に電解生
成した後、電解槽1aの他側に設けたアルカリ水排水管
路1bと酸性水排水管路1cから各別に排水する装置で
ある。
【0023】他方、無隔膜電解装置2は、陰極と陽極間
に電解隔膜を有さない電解槽2aを有し、給水管5とポ
ンプ6を介して導入した水を直流電圧の印加により電解
する装置である。
【0024】これら、有隔膜電解装置1と無隔膜電解装
置2は、有隔膜電解槽1aの酸性水排水管1cを無隔膜
電解槽2aの給水管5に接続して直列に配設されてい
る。
【0025】有隔膜電解槽1aと無隔膜電解槽2aの給
水側には、塩化ナトリウム、塩酸などの塩化物を添加す
るための薬液添加装置3の供給回路3aが接続されてい
る。
【0026】薬液添加装置3は、塩化ナトリウムNaC
l、塩酸HClなどの塩化物収納タンク3bと前記供給
回路3aとポンプ3cからなり、供給回路3aの分岐点
に介装した三方弁3dの切換操作により、有隔膜電解槽
1aと無隔膜電解槽2bの一方または双方に、前記塩化
物を添加できるようになっている。
【0027】なお、図の実施例では、有隔膜電解槽1a
から排出される酸性水の一部が希釈水回路24を介して
無隔膜電解槽2aの排水部に送られ、無隔膜電解槽2a
の電解水に混合されるようになっている。送り量はポン
プ6によって調節することができる。
【0028】かくして、給水管路4から有隔膜電解槽1
aに供給された原水は、必要により、塩化ナトリウム、
塩酸等を添加して有隔膜で電解されることにより陽極室
に生成される酸性水のpHが下がる。
【0029】このようにpH値を下げた酸性水を無隔膜
電解槽2aに導入し、必要により前記塩化物を添加して
二次電解することにより、無隔膜電解槽2aから得られ
る酸性水pH1.5〜3.0にまで下げられ、強い殺菌
力を有する水になる。
【0030】有隔膜電解槽1aからの希釈酸性水の混合
量により、電解殺菌水中の次亜塩素酸(ClOH)濃度
が調整される。
【0031】以上のように、本発明の電解整水装置は、
一次電解によりpH値を下げた酸性水をさらに二次電解
することにより、一連のシステムで水道水などの原水を
pH値1.5〜3.0まで下げ、強力な殺菌水を得るこ
とを第1の目的とするものであるが、さらに、以下の構
成を具備することにより、多様の酸性水及びアルカリ水
を選択的に生成することができる。
【0032】すなわち、有隔膜電解装置1はアルカリ水
取水口7に通ずるアルカリ水排水管路1bと前記酸性水
排水管路1cから切換三方弁8を介して排水ドレン9に
連通する分岐酸性水排水管路1dを備えている。
【0033】また、前記アルカリ水排水管路1bと第2
酸性水排水管路1dの間に三方弁10a,10dを介装
したバイパス回路が設けられており、バイパス回路10
の両端の三方弁10a,10bの操作によりアルカリ水
排水管1bと酸性水排水管路1dが連通し、これによ
り、酸性水排水管路1cを無隔膜電解槽2aの給水管5
側に開いたときに、有隔膜電解槽1aを通る水の全量が
無隔膜電解槽2aに給水されるようになっている。
【0034】さらに、このバイパス回路10から三方弁
11を介してドレン9へ分岐させた分岐管路12を設け
てあるとともに、該分岐管12には流量を絞る絞り弁1
3が設けられている。
【0035】また、オリフイス13の下流側の分岐管路
12と、前記アルカリ水排水管路1bには流路切換弁1
4が設けらており、分岐管路12の絞り弁13を通した
アルカリ水を、流路切換弁14の切換えでアルカリ水取
水口7から取り出せるようになっている。
【0036】有隔膜電解槽1aの給水側にはタンク15
から塩化カルシウム、塩化カルシウムなどのミネラル成
分を補給するミネラル供給回路16が接続されている。
【0037】図の実施例では、三方弁17を介してミネ
ラル供給回路16を前記薬液供給装置3の薬液供給3a
に連結し、ミネラル補給回路16と塩化物供給回路3a
を選択的に併用する構造になっているが、それぞれを独
立に設けてもよいことはもちろんである。
【0038】尚、図中18は原水の水道配管等の開閉バ
ルブ、19は給水管路4の水の流れを検出して電解槽1
aあるいは2aのON、OFF制御信号を発信するフロ
ースイッチである。
【0039】給水管路4には図のように浄水器20を設
けるのが望ましい。また、図の実施例では、給水管路4
に、三方弁21,22を介したバイパス23を形成し、
このバイパス23に浄水器20を設けることにより、原
水を浄水器20に選択的に通すことができるようにして
ある。
【0040】以上の構成により、本発明の装置は以下に
述べるような多様の作用を発現させることができる。
【0041】先ず、各々の三方弁あるいは切換え弁を図
1の状態に切換操作して、電解槽1a,1b及びポンプ
3c,6をON作動させると、二次電解からは、例えば
pH2.0、次亜塩濃度10ppm程度のハードな殺菌
水が得られる。
【0042】この場合、塩化物添加装置の添加調節によ
ってpH値を調整できるほか、ポンプ6を調整して、無
隔膜電解槽の排水部に供給される希釈の混合量の調整に
より、殺菌水の次亜塩素濃度を調整することができる。
【0043】次に、各々の弁を図2の状態に切換え操作
して、有隔膜電解槽1aをOFFにし、且つ無隔膜電解
槽2a、ポンプ3c,6をON作動させると、塩化物を
添加した無隔膜電解のみによる酸性水が生成され、例え
ば、pH4〜6、次亜塩素酸60ppm程度のソフトな
殺菌水が得られる。
【0044】各々の弁を図3の状態に切換えて、無隔膜
電解装置2aとポンプ6をOFFにし、有隔膜電解槽1
aにミネラル成分を添加して電解させるとミネラル成分
が添加され且つアルカリ水排水管路を絞った強いアルカ
リ水が生成される。
【0045】この場合、図4のようにアルカリ水排水管
路を絞らない場合は上記強いアルカリ水よりもpH値の
やや低いアルカリ水が得られ、さらに、図5のように、
ミネラルの添加を停止して有隔膜電解を行う場合はさら
にpH値の低いアルカリイオン水が生成される。
【0046】尚、三方弁、切換弁等の弁群はモーターバ
ルブ、電磁弁などの電動バルブを使用し、電解槽のO
N、OFF、弁群の切換え、及びポンプ3c,6のO
N、OFFの各制御は各々のプログラムにそって電気的
に自動制御することが望ましい。
【0047】図1ないし図5は、有隔膜電解を一次電解
とし、無隔膜電解を二次電解とする場合を例示したが、
図6のように、有隔膜電解装置と無隔膜電解装置の配置
を逆にすることも可能である。この場合は、無隔膜電解
装置の給水管から切換弁を介してバイパス回路を分岐
し、無隔膜電解装置を迂回して有隔膜電解装置の給水管
路に接続してある。
【0048】図7は、本発明のさらに他の実施態様を示
すものであり、アルカリ水の流れを有効に利用して、さ
らにハード殺菌水ならびにソフト殺菌水を選択的かつ効
率的に生成させるものである。
【0049】さらにまた、この実施態様においては、ハ
ード殺菌水ならびにソフト殺菌水のいずれを生成させる
場合においても、単一の薬液を無隔膜電解装置のみに供
給するようにすることによって、双方の殺菌水を得るこ
とが可能である。また、この実施態様においては、有隔
膜電解装置の印加電圧を正逆式とし、電流の流れを逆転
させることができるようにし、これによって電解膜の逆
電洗浄が可能となる。さらに、本発明においては、電解
中に装置内(特に有隔膜電解装置内)において発生する
やOガスを系外に排出するためのガス抜き手段を
具備することもできる。
【0050】以下、この態様について説明する。図7に
示すように、浄水器回路( 図示せず)等から給水管路4
を介して有隔膜電解槽1bに流入する原水はこの電解槽
で電気分解され1bからアルカリ水、1cから酸性水が
流出する(たとえば電圧印加方向が正方向の場合)。1
bならびに1cに流出する水は、三方弁30、40、5
0ならびに60の弁操作によって下流側の流れが適宜制
御される。以下、これら弁操作の相違による各種運転モ
ードについて説明する。
【0051】まず、電圧印加方向が正方向の場合におい
て、三方弁30のXとYとを連通させ、三方弁40のY
とZを連通させ、三方弁50のXとYとを連通させ、さ
らに三方弁60のYとZを連通させるモードにおいて
は、管路1bから流出するアルカリ水は管路40b、6
0c、三方弁60、管路60bならびに流路切換弁を経
て、アルカリ水取水口7もしくはアルカリ水排水管9か
ら排出される。一方、1cから流出する酸性水は、三方
弁30、管路30a、三方弁50、管路50aを経て無
隔膜電解装置2aに導入され、さらに二次電解を行うこ
とによってpH値をさらに1.5ないし3.0の範囲に
まで下げた強い殺菌水を有する酸性水(ハード殺菌水)
を得ることができる。管路61かた流出する酸性水はガ
ス抜装置62を介して取り出すこともでき、このガス抜
装置62にはエアーポンプ63から空気を送り込むこと
によって、電解等によって主に有隔膜電解槽において発
生したOやHなどのガスを効率的に排出することも
できる。なお、電解によって発生した塩素ガスは、ガス
抜装置内に装填した活性炭などの吸着剤に吸着させて除
去することができる。さらに、本発明においては、無隔
膜電解装置の配水管路61にさらに混合槽64を設ける
ことができる。この混合槽の詳細については、特願平3
−91140号明細書に開示されており、この明細書の
記載も本発明に含めるものとする。
【0052】また、無隔膜電解槽2aの給水側には管路
3a、ポンプ3bを介して薬液供給装置3aに連結され
ている。この実施例においては、ハード殺菌水ならびに
ソフト殺菌水のいずれを生成させる場合においても、単
一種類の薬液のみの使用によって、双方の殺菌水を得る
ことが可能である。また、この実施例においては、無隔
膜電解槽2aにのみ薬液を供給するようにしてあるの
で、有隔膜電解槽の隔膜に薬液由来の陽イオンが付着す
るのを防止する上で有利である。
【0053】一方、ソフト殺菌水を生成させるには、三
方弁30のXとYとを連通させ、三方弁40のYとZを
連通させるのは上記の場合と同様であるが、三方弁50
についてはYとZとを連通させ、さらに三方弁60のX
とYを連通させるモードとする。すなわち、管路1bか
ら流出するアルカリ水は40b、60c、60、60a
を経て無隔膜電解槽2aの排水側に導入され、その導入
量はポンプ60dによって適宜調整することができる。
他方、酸性水は1cから三方弁30、管路30a、三方
弁50、管路50aを経て無隔膜電解装置2aに導入さ
れるが、ポンプ50dと上記60dによって酸性水とア
ルカリ水の導入量を調整することによって所望のpHの
ソフト殺菌水を管路61から流出させてとができる。
【0054】ところで、上記実施例においては、有隔膜
電解装置の印加電圧を上記とは逆方向にすることによっ
て、電解隔膜を迅速に逆電洗浄することができるととも
に、この逆方向の電圧印加の下においても、上述した正
方向の場合と同様にハード殺菌水とソフト殺菌水の双方
を選択的に得ることができる。
【0055】すなわち、逆方向の電圧印加下において
は、管路1bに酸性水が流出し、管路1cにアルカリ水
が流出する。したがって、三方弁30のYとZを連通
し、三方弁40のXとYとを連通し、三方弁50のYと
Zを連通し、さらに三方弁60のXとYを連通させるこ
とによって、上記と同様の方法によってソフト殺菌水を
得ることができる。一方、三方弁30のYとZを連通
し、三方弁40のXとYとを連通し、三方弁50のXと
Yを連通し、さらに三方弁60のYとZを連通させるこ
とによって、上記と同様の方法によってハード殺菌水を
得ることができる。その他の操作は正方向の場合と同様
である。
【0056】
【発明の効果】本発明は有隔膜電解槽と無隔膜電解槽を
用いて酸性水の二次電解を行うことにより、pH値1〜
3の殺菌水を一連工程で容易に得ることができる。
【0057】弁の切換え、電解装置及びポンプのON、
OFF制御により、pH値の低い殺菌水から比較的高い
pH値の殺菌水ならびに飲用のアルカリイオン水までの
多様の水を一つのシステムで選択的に調整することがで
きるので、多目的の使用が可能になり、付加価値の高い
電解整水装置が得られる。特に、本発明においては、ア
ルカリ水の流れを有効に利用して、ハード殺菌水ならび
にソフト殺菌水を選択的かつ効率的に生成させることが
できる点においてもすぐれている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による電解整水装置の概略構成
図であって、pH値の低いハード殺菌水生成時の回路構
成図。
【図2】図1実施例のソフト殺菌水生成時の回路構成
図。
【図3】図1実施例における強いアルカリイオン水生成
時の回路構成図。
【図4】図1実施例における他のアルカリイオン水生成
時の回路構成図。
【図5】図1実施例における他のアルカリイオン水生成
時の回路構成図。
【図6】本発明の他の実施例による電解整水装置の概略
構成図。
【図7】本発明の他の実施例による電解整水装置の概略
構成図。
【符号の説明】
1a 有隔膜電解槽 1b アルカリ水排水管路 1c 酸性水排水管路 1d 分岐酸性水排水管路 2a 無隔膜電解槽 3a 薬液供給回路 3b 塩化物タンク 3c,6,50d,60d ポンプ 3d,8,10a,10b,11,17,30,40,
50,60 三方弁 4 給水管路 5 給水管 7 アルカリ水取水口 9 ドレン 10 バイパス回路 12 分岐管路 13 絞り弁 14 流路切換弁 16 ミネラル供給回路 18 開閉バルブ 19 スイッチ 20 浄水器 21,22 切換弁 23 バイパス 24 希釈水回路 62 ガス抜装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有隔膜電解槽と無隔膜電解槽とを組み合わ
    せて使用し、前記電解槽の少なくとも一つに塩化ナトリ
    ウム、塩酸などの塩化物を添加するとともに、一方の電
    解槽において電解生成した酸性水を他方の電解槽におい
    てさらに二次電解することを特徴とする、電解整水方
    法。
  2. 【請求項2】有隔膜電解槽の一側に給水管路を有すると
    ともに他側に酸性水排水管路とアルカリ水排水管路を有
    する有隔膜電解装置と、 無隔膜電解槽の一側に給水管を有するとともに他側に電
    解殺菌水排水管路を有する無隔膜電解装置と、 前記有隔膜電解装置と無隔膜電解装置の少なくとも一方
    の電解槽に、塩化物、ミネラル等の薬液を、切換弁を介
    して選択的に供給することができる薬液添加手段とを具
    備し、 前記有隔膜電解装置の酸性水排水管路と、前記無隔膜電
    解装置の給水管とを接続したことを特徴とする、電解整
    水装置。
  3. 【請求項3】有隔膜電解槽の一側に給水管路を有すると
    ともに他側に酸性水排水管路とアルカリ水排水管路とを
    有する有隔膜電解装置と、 無隔膜電解槽の一側に給水管を有するとともに他側に電
    解殺菌水排水管路を有する無隔膜電解装置と、 前記有隔膜電解装置と無隔膜電解装置の少なくとも一方
    の電解槽に、塩化物、ミネラル等薬液を、切換弁を介し
    て選択的に供給することができる薬液添加手段とを具備
    し、 前記無隔膜電解装置の排水管路を、前記有隔膜電解装置
    の給水管としたことを特徴とする、電解整水装置。
  4. 【請求項4】有隔膜電解装置のアルカリ水排水管路と酸
    性水排水管路とを、三方切換弁によって選択的に開閉さ
    れるバイパス回路を介して接続したことを特徴とする、
    請求項2または3に記載の電解整水装置。
  5. 【請求項5】有隔膜電解装置の前記バイパス回路から三
    方弁を介して排水ドレンへ通ずる分岐管路を設け、この
    分岐管に絞り弁を設けたことを特徴とする、請求項4に
    記載の電解整水装置。
  6. 【請求項6】有隔膜電解槽のアルカリ水排水管路と、前
    記分岐管の絞り弁下流側に、該アルカリ水排水管路と分
    岐管路の流路を切換える流路切換装置を設けたことを特
    徴とする、請求項5に記載の電解整水装置。
  7. 【請求項7】無隔膜電解装置の給水管から切換弁を介し
    て分岐され、該無隔膜電解装置を迂回して有隔膜電解装
    置の給水管路に接続されたバイパス回路を有することを
    特徴とする、請求項2または3に記載の電解整水装置。
  8. 【請求項8】無隔膜電解装置のみに塩化物、ミネラル等
    の薬液の添加手段を設けたことを特徴とする、請求項2
    または3に記載の電解整水装置。
  9. 【請求項9】無隔膜電解装置の配水管路にさらに混合槽
    を設けたことを特徴とする、請求項2または3に記載の
    電解整水装置。
  10. 【請求項10】無隔膜電解装置の配水管路にさらにガス
    抜き手段を設けたことを特徴とする、請求項2または3
    に記載の電解整水装置。
  11. 【請求項11】無隔膜電解槽のみに、塩化ナトリウム、
    塩酸などの塩化物を添加することを特徴とする、請求項
    1に記載の電解整水方法。
  12. 【請求項12】無隔膜電解槽の出力側に有隔膜電解槽の
    アルカリ水を導入することによって、比較的高pHのソ
    フト殺菌水を得るようにしたことを特徴とする、請求項
    11に記載の電解整水方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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