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JPH06234790A - 新規テトラペプチドアミド誘導体 - Google Patents

新規テトラペプチドアミド誘導体

Info

Publication number
JPH06234790A
JPH06234790A JP5043323A JP4332393A JPH06234790A JP H06234790 A JPH06234790 A JP H06234790A JP 5043323 A JP5043323 A JP 5043323A JP 4332393 A JP4332393 A JP 4332393A JP H06234790 A JPH06234790 A JP H06234790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
ethyl acetate
reference example
mmol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5043323A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoichi Sakakibara
恭一 榊原
Masaaki Gondo
昌昭 権藤
Koichi Miyazaki
宏一 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aska Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Hormone Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teikoku Hormone Manufacturing Co Ltd filed Critical Teikoku Hormone Manufacturing Co Ltd
Priority to JP5043323A priority Critical patent/JPH06234790A/ja
Publication of JPH06234790A publication Critical patent/JPH06234790A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 式中、R1、R2、及びR3は次の(a)〜(d)のうち
のいずれかを表わす、(a)R1、R2、及びR3はそれ
ぞれイソプロピル基を表わす、(b)R1は水素原子を
表わし、R2はイソプロピル基を表わし、R3はs‐ブチ
ル基を表わす、(c)R1はイソプロピル基を表わし、
2及びR3はそれぞれs‐ブチル基を表わす、(d)R
1はメチル基を表わし、R2はイソプロピル基を表わし、
3はs‐ブチル基を表わす、で示されるテトラペプチ
ドアミド誘導体又はその塩。 【効果】 細胞成長抑制作用及び/又は抗新生物作用を
有しており、抗癌、抗腫瘍作用剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なテトラペプチドア
ミド誘導体に関する。本発明の化合物は細胞成長抑制作
用及び/又は抗新生物作用を有しており、抗癌、抗腫瘍
剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】海の軟体動物であるアメフラシ類縁のタ
ツナミガイ(Dolabella auricularia)から細胞成長抑
制作用及び/又は抗新生物作用を有するペプチドの単離
は今までにいくつかなされており、それらのペプチドは
ドラスタチン1〜15と称されている。このうち、ドラ
スタチン10は、1987年ペチット等によりインド洋
産のタツナミガイから抽出された下記構造式をもつテト
ラペプチドアミドで、既知の化合物の中で最強の細胞成
長抑制作用を有する化合物として知られている(ペチッ
ト等、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・
ソサイアティー、109巻、6883頁、1987年及
び特開平2−167278号公報参照)。
【0003】
【化2】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドラス
タチン類はすべて海産物よりの抽出、単離により製造さ
れているため、動物の乱獲による生態系の撹乱や製品コ
スト等に問題がある。また、生物活性の点でもさらなる
改良が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ドラスタ
チン10のアミノ酸を他のアミノ酸に置換したある種の
ドラスタチン10アナローグが、ドラスタチン10より
も高い細胞成長抑制作用及び/又は抗新生物作用を有す
ることを見いだした。
【0006】しかして、本発明によれば下記一般式
(I)
【0007】
【化3】
【0008】式中、R1、R2、及びR3は次の(a)〜
(d)のうちのいずれかを表わす、(a)R1、R2、及
びR3はそれぞれイソプロピル基を表わす、(b)R1
水素原子を表わし、R2はイソプロピル基を表わし、R3
はs‐ブチル基を表わす、(c)R1はイソプロピル基
を表わし、R2及びR3はそれぞれs‐ブチル基を表わ
す、(d)R1はメチル基を表わし、R2はイソプロピル
基を表わし、R3はs‐ブチル基を表わす、で示される
テトラペプチドアミド誘導体又はその塩が提供される。
【0009】前記式(I)のテトラペプチドアミド誘導
体は塩として存在することができ、そのような塩の例と
しては、塩酸塩、臭化水素酸塩、トリフルオロ酢酸塩、
p−トルエンスルホン酸塩、酢酸塩等を挙げることがで
きる。
【0010】本発明によれば、前記式(I)のテトラペ
プチドアミド誘導体は、例えばペプチド化学の分野で周
知の液相合成法(イー・シュレーダー及びケイ・リュブ
ケ著「ザ・ペプタイズ」第1巻、76〜136頁、19
65年アカデミック・プレス発行参照)に従って各アミ
ノ酸又はペプチドフラグメントを縮合させることにより
製造することができるが、特に下記式(II)
【0011】
【化4】
【0012】式中、R1、R2及びR3は前記の意味を有
する、のトリペプチドフラグメントと、下記式(II
I)
【0013】
【化5】
【0014】のフラグメントとを縮合させることにより
合成するのが、上記式(II)及び(III)の各フラ
グメントの合成のし易さ、それらの縮合時においてラセ
ミ化の心配がないこと等から最も好適である。
【0015】反応は、一般に、不活性溶媒、例えばクロ
ロホルム、酢酸エチル、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトニトリ
ル等の中で、必要に応じて有機塩基、例えばトリエチル
アミン、N−メチルモルホリン、ジイソプロピルエチル
アミン(DIEA)等の存在下に、縮合剤、例えばジシ
クロヘキシルカルボジイミド(DCC)ジフェニルホス
ホリルアジド(DPPA)、シアノりん酸ジエチル(D
EPC)、いわゆるBOP試薬等で処理することにより
行うことができる。
【0016】反応温度は、通常−10℃乃至室温、好ま
しくは0℃前後であり、式(II)の化合物に対する式
(III)の化合物、有機塩基及び縮合剤の各々の使用
割合は、式(II)の化合物1モル当り式(III)の
化合は少なくとも1モル、好ましくは1.0〜1.1モ
ル程度用い、有機塩基は2モル程度、縮合剤は等モル程
度用いるのが有利である。
【0017】かくして、目的とする式(I)のテトラペ
プチドアミド誘導体が生成し、反応混合物からの単離、
精製は、再結晶、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル
ろ過、高速液体クロマトグラフィー等により行うことが
できる。
【0018】なお、前記反応において出発原料として使
用される前記式(II)及び前記式(III)の化合物
は、従来の文献に未載の新規な化合物であり、その構成
成分である各アミノ酸を液相合成法で縮合することによ
り容易に製造することができる。
【0019】本発明の式(I)のテトラペプチドアミド
誘導体は、ドラスタチン10よりも高い細胞成長抑制作
用及び/又は抗新生物作用を有しており、急性骨髄白血
病、急性リンパ球白血病、慢性黒色腫、肺の腺癌、神経
芽腫、肺の小細胞癌、胸部癌、結腸癌、卵巣癌、膀胱癌
などの治療に有用である。
【0020】本発明に係る化合物は、薬剤として用いる
場合、その用途に応じて、固体形態(例えば錠剤、硬カ
プセル剤、軟カプセル剤、顆粒剤、散剤、細粒剤、丸
剤、トローチ錠など)、半固体形態(例えば坐剤、軟膏
など)又は液体形態(注射剤、、乳剤、懸濁液、ローシ
ョン、スプレーなど)のいずれかの製剤形態に調製して
用いることができる。しかして、上記製剤に使用し得る
無毒性の添加物としては、例えばでん粉、ゼラチン、ブ
ドウ糖、乳糖、果糖、マルトース、炭酸マグネシウム、
タルク、ステアリン酸マグネシウム、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース又はその塩、アラビア
ゴム、ポリエチレングリコール、p−ヒドロキシ安息香
酸アルキルエステル、シロップ、エタノール、プロピレ
ングリコール、ワセリン、カーボワックス、グリセリ
ン、塩化ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、リン酸ナトリ
ウム、クエン酸等が挙げられる。該薬剤はまた、治療学
的に有用な他の薬剤を含有することもできる。
【0021】該薬剤中における本発明の化合物の含有量
はその剤形に応じて異なるが、一般に固体及び半固体形
態の場合には0.1〜50重量%の濃度で、そして液体
形態の場合には0.05〜10重量%の濃度で含有して
いることが望ましい。
【0022】本発明の化合物の投与量は、対象とする人
間をはじめとする温血動物の種類、投与経路、症状の軽
重、医者の診断等により広範に変えることができるが、
一般に1日当たり、0.01〜50mg/kg程度とす
ることができる。しかし、上記の如く患者の症状の軽
重、医者の診断に応じて上記範囲の下限よりも少ない量
又は上限よりも多い量を投与することはもちろん可能で
ある。上記投与量は1日1回又は数回に分けて投与する
ことができる。
【0023】以下、参考例及び実施例により本発明をさ
らに説明する。
【0024】なお、参考例及び実施例において用いる化
合物番号に対応する化合物の構造については、以下のフ
ローシート1〜2を参照されたい。ここで、Zはベンジ
ルオキシカルボニル基、Meはメチル基、Butはte
rt−ブチル基、Bocはtert−ブトキシカルボニ
ル基、Bzlはベンジル基を表わし、Phはフェニル基
を表わし、R1、R2及びR3は前記の意味を有してい
る。
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】参考例1−A Z−バリン12.6g(50.2ミリモル)をテトラヒ
ドロフラン、100mlに溶かし、これにカルボニルイ
ミダゾール9.72g(60ミリモル)を投入し室温で
4〜5時間撹拌する。
【0029】一方マロン酸モノメチルエステルカリウム
塩18.9g(121ミリモル)と無水塩化マグネシウ
ム7.4g(78ミリモル)とをテトラヒドロフラン1
50mlにけん濁させ55°の水浴上で加温しつつ6時
間撹拌する。ついでこの反応液を氷冷し、これに上記の
反応液を一度に注入し直ちに冷却浴を除いて室温にて2
4乃至48時間撹拌をつづける。
【0030】反応液に水少量を加え、析出したワックス
状沈澱から澄明な上清液をデカントし、これを減圧濃縮
して油状物を得る。上記ワックス状残渣およびこの油状
物それぞれに酢酸エチルおよび氷冷した4N塩酸を加え
てふりまぜて溶かし両方合せたのち分液し、水層を再び
酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層を氷冷2N塩酸お
よび飽和重曹水で洗い、乾燥し、溶媒を留去して淡黄色
油状物14.2gを得る。シリカゲルのカラムクロマト
グラフィー(溶出液:酢酸エチル−n−ヘキサン(1:
1))で精製し、無色〜微黄色の油状物として目的の化
合物1−Aを得る。14.38g(87.5%)。
【0031】[α]D 26-22.3°(c=1.00、MeOH)1 H−NMR(CDCl3,δ) 0.82(3H,d,J=6.8 Hz)、1.0
3(3H,d,J=6.8 Hz)、2.0〜2.4(1H,m)、3.54(2
H,s)、3.72(3H,s)、4.2〜4.6(1H,m)、5.11(2
H,s)、5.1〜5.5(1H,m)、7.34(5H,s) 参考例1−Aと全く同様にして参考例1−Bを行ない、
化合物1−Bを油状物として得た。
【0032】
【表1】
【0033】参考例2−A 参考例1−Aで得た化合物1−A 9.26g(30.
16ミリモル)をメタノール170mlに溶かし、−7
8°で撹拌しつつ水素化ホウ素ナトリウム2.28g
(60.00ミリモル)を一度に投入する。冷却撹拌を
6時間つづけたのち氷冷した1N塩酸を徐々に加え、酸
性になったことを確認したら減圧濃縮し、析出した油状
物を酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層を飽和重曹水
で洗ったのち乾燥し、溶媒を留去すると結晶9.27g
が得られる。イソプロピルエーテルから再結晶して目的
の化合物2−Aが融点81°の無色針状晶として得られ
る。7.52g(80.7%)。
【0034】[α]D 28+9.6°(c=1.00、MeOH) C16H23NO5 として 計算値 C=62.12% H=7.49% N=4.53% 実測値 C=62.16% H=7.51% N=4.70%1 H−NMR(CDCl3,δ) 0.87(3H,d,J=6.5 Hz)、0.9
5(3H,d,J=6.5 Hz)、1.9〜2.35(1H,m)、2.4〜2.6
(2H,m)、3.18(1H,br,d)、3.69(3H,s)、4.45
〜4.80(1H,m)、5.10(2H,s)、7.34(5H,s) 参考例2−Aと全く同様にして参考例2−Bを行ない、
化合物2−Bを得た。
【0035】
【表2】
【0036】参考例3−A 参考例2−Aで得た化合物2−A 8.63g(27.
93ミリモル)をジメチルホルムアミド90mlに溶か
し、酸化銀32.5g(140.1ミリモル)とヨウ化
メチル42mlを加え、35°の水浴中5時間撹拌す
る。濾過し、酸化銀をジメチルホルムアミドで洗い、濾
洗液を合せて50°以下で減圧濃縮する。残渣を酢酸エ
チルで充分抽出し、酢酸エチル層を5%チオ硫酸ナトリ
ウムついで飽和重曹水で洗い、乾燥し、溶媒を留去して
黄色油状物8.75gを得る。シリカゲルのカラムクロ
マトグラフィー(溶出液:ベンゼン−酢酸エチル(5:
1))で精製して目的の化合物3−Aを微黄色油状物と
して得る。6.39g(67.9%)。
【0037】[α]D 26-20.7°(c=1.00、MeOH)1 H−NMR(CDCl3,δ) 0.8〜1.15(6H,m)、1.8〜2.2
(1H,m)、2.4〜2.6(2H,m)、2.80(3H,s)、3.31、
3.38(3H,s)、3.65、3.66(3H,s)、5.13(2H,
s)、7.33(5H,s) 参考例3−Aと全く同様にして参考例3−Bを行ない、
化合物3−Bを油状物として得た。
【0038】
【表3】
【0039】参考例4−A 参考例3−Aで得た化合物3−A 5.71g(16.
94ミリモル)をジオキサン60mlに溶かし、1N水
酸化ナトリウム18.5ml(23.5ミリモル)を加
えて室温で2乃至3時間撹拌する。反応液に20%クエ
ン酸を加えてpH4.0としたのち減圧濃縮し、析出し
た油状物を酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層を飽和
食塩水で洗い、乾燥し溶媒を留去すると無色〜微黄色の
油状物が残る。
【0040】これをジクロルメタン50mlに溶かし濃
硫酸0.5mlを加え、耐圧瓶中にてイソブテン25m
lと室温にて48乃至96時間振りまぜる。反応液を飽
和重曹水に注入し、窒素ガスを吹き込んでイソブテンと
大部分のジクロルメタンを除去したのち析出した油状物
を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水で洗
浄し乾燥する。溶媒を留去して残った黄色油状物(6.
17g)をシリカゲルクロマトグラフィ(溶出液:ベン
ゼン−酢酸エチル(10:1))で精製し目的の化合物
4−A 4.83g(75.2%)を無色〜微黄色の油
状物として得る。
【0041】[α]D 27-17.8°(c=1.00、MeOH)1 H−NMR(CDCl3,δ) 0.8〜1.1(6H,m)、1.45(9
H,s)、1.75〜2.25(1H,m)、2.25〜2.5(2H,m)、
2.81(3H,s)、3.31、3.39(3H,s)、3.7〜4.05(2H,
m)、5.13(2H,s)、7.33(5H,s) 参考例4−Aと全く同様にして参考例4−Bを行ない、
化合物4−Bを油状物として得た。
【0042】
【表4】
【0043】参考例5−A 化合物)の製造 参考例4−Aで得た化合物4−A 1.14g(3.0
1ミリモル)をt−ブタノール・水(9:1)20ml
に溶かし5%パラジウム炭素0.1gを加え水素気流下
2時間撹拌する。反応後触媒を濾別、洗浄し、濾洗液を
減圧濃縮する。残る油状物をベンゼン30mlに溶か
し、再び減圧濃縮し、更にこの操作をもう一回くり返
す。得られた油状物をZ−バリン0.83g(3.31
ミリモル)と共にアセトニトリル10mlに溶かし氷冷
撹拌下DCC 0.66g(3.20ミリモル)を投入
する。まもなく結晶が析出する。少くとも3時間0°
で、その後氷のとけるにまかせ一夜撹拌をつづけたのち
反応液を酢酸エチルでうすめ、結晶を濾別し酢酸エチル
で洗う。濾洗液を減圧濃縮しシロップ状残渣を酢酸エチ
ルに溶かし不溶物があれば濾別したのち酢酸エチル溶液
を氷冷2N塩酸および飽和重曹水で洗い、乾燥し、溶媒
を留去して無色油状物1.55gを得る。シリカゲルの
カラムクロマトグラフィー(溶出液:ベンゼン−酢酸エ
チル(5:1))で精製して目的の化合物5−A 1.
06g(73.6%)を無色油状物として得る。
【0044】[α]D 25-32.9°(c=1.00、MeOH)1 H−NMR(CDCl3,δ) 0.75〜1.1(12H,m)、1.46(9
H,s)、2.25〜2.45(2H,m)、2.97(3H,s)、3.35
(3H,s)、3.7〜4.0(1H,m)、4.3〜4.7(2H,m)、
5.09(2H,s)、5.48(1H,br,d)、7.32(5H,s) 参考例5−Aと全く同様にして以下の化合物を得た。
【0045】
【表5】
【0046】参考例6−A 参考例5−Aで得た化合物5−A 0.72g(1.5
1ミリモル)をt−ブタノール・水(9:1)15ml
に溶かし、5%パラジウム炭素100mgを加え、水素
気流下2時間撹拌する。反応後触媒を濾別、洗浄し、濾
洗液を減圧濃縮する。油状残渣をベンゼン30mlに溶
かし再び減圧濃縮、この操作を更にもう一回くり返す。
得られた油状物をジメチルホルムアミド6mlに溶か
し、N,N−ジメチルバリン0.26g(1.79ミリ
モル)とDEPC 0.30g(1.84ミリモル)と
を加え、均一な溶液になるまで室温で撹拌したのち氷冷
し、トリエチルアミン0.19g(1.88ミリモル)
をジメチルホルムアミド1mlに溶かした液を4分間で
滴下する。その後少くとも4時間0°で、氷のとけるに
まかせ一夜撹拌したのち透明な反応液を酢酸エチルでう
すめ、酢酸エチル溶液を飽和重曹水で充分洗ったのち乾
燥する。溶媒を留去して残った淡褐色油状物0.75g
をシリカゲルのクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチ
ル・ヘキサン(1:1))で精製して融点122°の結
晶6−A 0.55g(77.5%)を得た。
【0047】[α]D 27-51.0°(c=1.00、MeOH)1 H−NMR(CDCl3,δ) 0.7〜1.15(18H,m)、1.46(9
H,s)、2.25(6H,s)、3.02(3H,s)、3.35(3H,
s)、3.7〜4.0(1H,m)、4.3〜4.6(1H,m)、4.65〜
4.9(1H,m)、6.86(1H,br,d) 参考例6−Aと全く同様にして以下の化合物を得た。
【0048】
【表6】
【0049】参考例7 化合物8の製造 既知化合物7からパラジウム炭素の存在下水素で処理し
て得られるカルボン酸30.5mg(0.106ミリモ
ル)をアセトニトリル1mlに溶かし、BOP試薬5
1.6mg(1.1当量)及びフエネチルアミン14.
1mg(1.1eq)を加え、氷冷下ジイソプロピルエ
チルアミン20.6mg(1.5当量)を滴下する。室
温で一晩撹拌した後反応液を減圧濃縮する。これをジク
ロルメタンに溶かし10%クエン酸水、飽和重曹水飽和
食塩水で洗い乾燥した。粗生成物をジクロルメタン−メ
タノール(10:1)を展開溶媒とするpreparative
TLCで精製し、目的の化合物8 38.3mg(9
2.5%)を油状物として得た。
【0050】[α]26 D -21.6° (c=1.02、MeOH) MS 358、3171 H−NMR(CDCl3、δ) 1.19(3H,d,J=7.0 Hz)、1.4
8(9H,s)、3.37(3H,s)、7.1〜7.4(5H,m) 実施例1 化合物6−A 30.7mg(0.065ミリモル)を
ジクロルメタン0.3mlに溶かし、氷冷下トリフルオ
ロ酢酸0.3mlを加える。室温で1時間撹拌後、溶媒
を減圧で留去したのち、充分減圧乾燥する。一方化合物
8 25.4mg(0.065ミリモル)を氷冷下2N
塩化水素/酢酸エチルに溶かし室温で1時間撹拌する。
溶媒を減圧で留去し乾燥し、ジメチルホルムアミド0.
5mlに溶かし、上記のトリペプチドカルボン酸に加
え、氷冷下95% DEPC14.5mg(1.0当
量)とトリエチルアミン40μl(4当量)を加える。
氷冷下1時間撹拌後、室温で一晩撹拌する。
【0051】溶媒を減圧で留去してジクロルメタンに溶
かし、飽和重曹水、飽和食塩水で洗い乾燥する。溶媒を
留去した後ジクロルメタン−メタノール(10:1)を
展開溶媒とするpreparative TLCで分取し、目的物
フラクシヨンをさらにヘキサン:ジクロルメタン:メタ
ノール(2:7.5:2.5)を溶出液とするセファデッ
クスLH−20クロマトグラフィーで精製した。目的の
化合物9−Aを36.6mg(81.9%)を無定形粉
末として得た。
【0052】[α]26 D -44.3°(c=0.31,MeOH) MS 687、6441 H−NMR(CDCl2、δ) 2.39(6H,s)、3.04(3H,
s)、3.32(3H,s)、3.35(3H,s)、6.44(1H,m)、
6.9〜7.1(1H,m)、7.23(5H,m) 実施例1と同様にして以下の化合物を得た。
【0053】
【表7】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 式中、R1、R2、及びR3は次の(a)〜(d)のうち
    のいずれかを表わす、 (a)R1、R2、及びR3はそれぞれイソプロピル基を
    表わす、 (b)R1は水素原子を表わし、R2はイソプロピル基を
    表わし、R3はs‐ブチル基を表わす、 (c)R1はイソプロピル基を表わし、R2及びR3はそ
    れぞれs‐ブチル基を表わす、 (d)R1はメチル基を表わし、R2はイソプロピル基を
    表わし、R3はs‐ブチル基を表わす、で示されるテト
    ラペプチドアミド誘導体又はその塩。
JP5043323A 1993-02-09 1993-02-09 新規テトラペプチドアミド誘導体 Pending JPH06234790A (ja)

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