JPH062184B2 - パチンコ機用玉寄枠板の保持構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、表枠に対して遊戯板を交換自在に装着できる
ようにし、前記遊戯板裏面にはセーフ玉を集合させる玉
寄枠板を備えたパチンコ機におけるパチンコ機用玉寄枠
板の保持構造に関するものである。

［従来の技術］ この種の玉寄枠板は、公知であって、遊戯板の広範囲に
亘って配設されるセーフ玉受口器に連通するセーフ玉排
出孔を覆うように遊戯板の裏面に装着され、その下面の
玉寄口からセーフ玉を落下させるものである。

ところで、パチンコ機の裏面には、一般的にセーフ玉を
処理して、該セーフ玉に対応する所定個数の賞品玉を排
出する各種の機構が設けられる機構板が開閉自在に配置
されており、この機構板が前記玉寄枠板を含む遊戯板の
裏面全体を覆うようになっている。しかして、従来の玉
寄枠板は、実公昭５４−１１００２号に示されるよう
に、玉寄枠板の一側縁を蝶番にて軸支持し、他側縁を係
止金具で係止する構造を有し、しかも蝶番及び係止金具
が玉寄枠板の両側壁から外側に突出するように設けられ
ていた。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、パチンコ機においては、セーフ玉受口器が遊
戯板の広範囲に亘って配設されているため、このセーフ
玉受口器の裏面を覆う玉寄枠板も遊戯板の裏面に広範囲
に亘ってカバーするように設けなければならず、このた
め、玉寄枠板を遊戯板の裏面に取り付けた際に、特に遊
戯板の左右両側端と、玉寄枠板の両側壁との間隔がかな
り狭くなっている。したがって、上記した従来の玉寄枠
板の保持構造では、前記した狭い間隔内に蝶番や係止金
具が位置することになり、このため、機構板を閉じたと
きに、機構板の周縁部と蝶番、あるいは係止金具とが当
接しないように機構板に特別な加工を施さなければなら
ないという問題があった。

本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その
目的とするところは、機構板に特別な加工を施す必要の
ないパチンコ機用玉寄枠板の保持構造を提供することに
ある。

［課題を解決するための手段］ 上記した目的を達成するために、本発明に係るパチンコ
機用玉寄枠板の保持構造は、玉寄枠板の周縁に係合部を
複数設け、遊戯板裏面には、前記玉寄枠の両側壁を構成
する隔壁の内側に前記係合部と係合する係止部材を設け
ると共に、該係止部材を玉寄枠板背面よりも低くなるよ
うに形成して構成したものである。

［作用］ 係止部材を玉寄枠板の内側に配置したため、機構板の周
縁部と当接することがない。また、係止部材を係合部に
係合した際に、係止部材の上端が玉寄枠板の背面よりも
低くなっているため、機構板の内面が係止部材に当接す
ることがない。したがって、機構板のパチンコ機の裏面
への固定が確実になされる。

［実施例］ 以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明す
る。図において、１はパチンコ機の側枠にあって、該側
枠１内に設けられた表枠２に、裏面から遊戯板３が脱着
可能に取付けられる。前記遊戯板３には、その前面に装
着されたセーフ玉受口器と連通する複数の流入口４が広
範囲に亘って設けられている。

前記遊戯板３の裏面には、本発明に係る保持構造により
合成樹脂製の玉寄枠板５が脱着可能に設けられる。この
玉寄枠板５は、略方形をしていて下面に玉寄口６が設け
られ、その周面に隔壁７が形成されている。

次に、前記玉寄枠板５の保持構造について説明する。前
記玉寄枠板５の四隅部には、半円形の欠円状嵌合孔８
と、該嵌合孔８を中心とする円弧状で浅溝の係止溝面９
とからなる係合部１０が形成されている。

また前記遊戯板３の前記係合部１０の配列に対応する位
置であって、前記玉寄枠板５の両側壁を構成する隔壁７
の内側位置には、第２図に示す係合部材として回動ロッ
ク筒１３が軸１１によって回動可能に支持されている。
前記回動ロック筒１３は、遊戯板３に形成された円形座
溝１２にその下面を当接し、前記嵌合孔８に遊嵌する筒
部１４と、前記筒部１４先端から面方向に突出する係止
突片１５とからなる。また、図示の実施例においては、
前記係止突片１５の長さは、前記係止溝面９の半径より
も小とし、かつ筒部１４の遊戯板３裏面からの突出度を
玉寄枠板５の厚と略等しくし、かつ前記係止突片１５の
厚を係止溝面９の深さと略等しくし、後記するように回
動ロック筒１３を回動すると、係止突片１５が係止溝面
９上に緊密に接触するようにする。さらに前記係止突片
１５の裏面には係止溝面９への乗載を容易とするため
に、傾斜案内１６が形成されている。

前記玉寄枠板５は、前記回動ロック筒１３の係止突片１
５を外方に位置させ、前記嵌合孔８に筒部１４が嵌入す
るように遊戯板３裏面に押し当て、前記回動ロック筒１
３を第３図鎖線位置から実線位置へ矢線のように回転さ
せる。これにより傾斜案内１６に案内されて、前記係止
突片１５は係止溝面９上に緊密に接触配置される。この
とき前記係止突片１５と玉寄枠板５裏面とは略面一とな
る。而て、前記玉寄枠板５は遊戯板３裏面に保持され
る。前記玉寄枠板５を取外す場合には前記操作の逆を施
せば容易に外れる。尚、第３図には、係止部材としての
回動ロック筒１３の外周が隔壁７とほぼ同一面上に配置
されているものが示されているが、係合部１０を玉寄枠
板５の内側周縁に形成して回動ロック筒１３を隔壁７よ
りも内側に位置するようにしてもよい。また、回動ロッ
ク筒１３は、玉寄枠板５の上面の隔壁７からは、上方向
に向って突出して形成しても良い。

前記玉寄枠板５の背面には、種々の機構を付装された機
構板が配置される。このとき、前記係止突片１５と玉寄
枠板５背面とは略面一となっているから、各種装着部材
の取付けを支障なく施すことができる。尚、係止部材と
しての前記回動ロック筒１３の先端が玉寄枠板５の背面
から突出しなければ、かならずしも係止突片１５と玉寄
枠板５背面とは面一である必要はない。

前記玉寄枠板５は、上述したように、玉寄枠板５の内側
に位置する係止部材としての回動ロック筒１３により保
持される構造としたので、パチンコ機の裏面に開閉自在
に設けられる機構板を閉止する際に、機構板の周縁部と
当接するものが何もなく、このため機構板をパチンコ機
に対してスムーズに且つ確実に閉成できる。また、玉寄
枠板５の隔壁７の両側に蝶番や係止金具等がなにも存在
しないので、玉寄枠板５の横方向の長さを大きくするこ
とができ、このため遊戯板３の裏面を広範囲に亘って覆
うことができる。更に、回動ロック筒１３の上端が玉寄
枠板５の背面以下に形成されているため、機構板の内面
と当接することがなく、この点からも機構板をパチンコ
機に対してスムーズに且つ確実に閉止することができ
る。

尚、係合部及び係止部材の構成は、上記した構成に限定
されるのではなく、玉寄枠板５を確実に保持できる構成
であればどのような構造であってもよい。

「発明の効果」 本発明に係る玉寄枠板の保持構造は、上述した説明から
明らかなように、玉寄枠板の内側に位置する係止部材に
より保持される構造としたので、パチンコ機の裏面に開
閉自在に設けられる機構板を閉止する際に、機構板の周
縁部と当接するものが何もなく、このため機構板に特別
な加工を施すことなく、機構板をパチンコ機に対してス
ムーズに且つ確実に閉成できる。また、係止部材の上端
が玉寄枠板の背面以下に形成されているため、機構板の
内面と当接することがなく、この点からも機構板をパチ
ンコ機に対してスムーズに且つ確実に閉止することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の実施例を示し第１図はパチンコ機の
裏面を示す分離斜視図、第２図は係止部材としての回動
ロック筒１３の斜視図、第３図は取付け状態の一部の平
面図、第４図は第３図Ａ−Ａ線断面図である。 ２…表枠 ３…遊戯板 ５…玉寄枠板 ７…隔壁 ８…嵌合孔 ９…係止溝面 １０…係合部 １１…軸 １３…回動ロック筒（係止部材） １４…筒部 １５…係止突片

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】表枠に対して遊戯板を交換自在に装着でき
   るようにし、前記遊技板裏面にはセーフ玉を集合させる
   玉寄枠板を備えたパチンコ機において、 前記玉寄枠板の周縁に係合部を複数設け、 前記遊戯板裏面には、前記玉寄枠の両側壁を構成する隔
   壁の内側に前記係合部と係合する係止部材を設けると共
   に、該係止部材を玉寄枠板背面よりも低くなるように形
   成したことを特徴とするパチンコ機用玉寄枠板の保持構
   造。