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JPH06216441A - 光増幅器用ファイバ及び増幅器 - Google Patents

光増幅器用ファイバ及び増幅器

Info

Publication number
JPH06216441A
JPH06216441A JP5007490A JP749093A JPH06216441A JP H06216441 A JPH06216441 A JP H06216441A JP 5007490 A JP5007490 A JP 5007490A JP 749093 A JP749093 A JP 749093A JP H06216441 A JPH06216441 A JP H06216441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
core
rare earth
optical
earth element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5007490A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Imoto
克之 井本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP5007490A priority Critical patent/JPH06216441A/ja
Publication of JPH06216441A publication Critical patent/JPH06216441A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】極めて効果良く大電力増幅を行なわせることが
できる高効率な光増幅器用ファイバとそれを用いた光フ
ァイバ増幅器を提供する。 【構成】クラッド内に、そのクラッドの屈折率よりも高
く、希土類元素を含んだコアが少なくとも2つ含まれた
光ファイバの片端面、あるいは両端面に、該光ファイバ
と略同一構造でコア内に希土類元素を含まない光ファイ
バを接続してなる光増幅器用ファイバ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大電力増幅を実現する
ことができる光増幅器用ファイバおよびそれを用いた高
効率光ファイバ増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、光ファイバのコア内にEr,N
d,Prなどの希土類元素を添加し、その光ファイバ
に、添加した希土類元素に固有の吸収特性をもつ励起光
を励起することによって、信号光を増幅する光ファイバ
増幅器の研究開発が活発化してきた。
【0003】図15は従来の光ファイバ増幅器の構成例
を示したものである。これは、波長1.5μm帯の信号
光を矢印20,21に示すようErを添加した光ファイ
バ22のコア内を伝搬させると共に、その途中から光方
向性結合器23を介して波長1.47μm(あるいは
0.98μm)の励起用半導体レーザ24を駆動回路2
5で駆動して、その励起光も光ファイバ22に伝搬させ
ることにより、反転分布状態を実現し、それにより上記
信号光を数百倍から1万倍程度に増幅する作用をもった
ものである。
【0004】尚、出力側の光方向性結合器23は増幅さ
れた信号光の中に含まれる励起用半導体レーザの光を除
去するための機能をもったものである。
【0005】
【従来技術の問題点】しかしながら、従来の光ファイバ
増幅器には次のような解決しなければならない課題が残
されている。
【0006】(1) コア内へ入射する信号光の電力が+1
0数dBm以上になると増幅度が急激に 低下してく
る。すなわち、出力側に大きな光電力を得ることが難し
い。
【0007】(2) 従って、信号光を数十以上に分配する
いわゆる分配システムを実現することが難しい。
【0008】(3) コア内に入射した励起光は効率良く増
幅器用として奇与せず、かなりの励起光が 出力側の光
方向性結合器より排出され不経済である。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、前記した従来技術の欠
点を解消するために、クラッド内に希土類元素を含んだ
複数のコアを有する光ファイバを用い、上記光ファイバ
のそれぞれのコア内に励起光を一様に励起することによ
って、極めて効率良く大電力増幅を行なわせることがで
きる高効率な光増幅器用ファイバとそれを用いた光ファ
イバ増幅器を提供することにある。
【0010】
【発明の要点】第1の発明は、クラッド内に、そのクラ
ッドの屈折率よりも高く、希土類元素を含んだコアが少
なくとも2つ含まれ光ファイバの片端面、あるいは両端
面に、該光ファイバと略同一構造でコア内に希土類元素
を含まない光ファイバを接続してなる光増幅器用ファイ
バである。
【0011】第2の発明は、第1の発明の光ファイバ内
に信号光と励起光を伝搬させることにより、信号光を増
幅するようにした高効率光ファイバ増幅器である。
【0012】第3の発明は、第1の発明において、希土
類元素を添加したそれぞれの光ファイバのコア内には、
希土類元素の他に、蛍光特性に影響を与える添加物とし
て、P2 5 ,Al2 3 ,CeO2 ,Yb2 3 など
を少なくとも1種添加したことを特徴とする光増幅器用
ファイバである。
【0013】第4の発明は、第1および第3の発明にお
いて、隣り同志のコアは少なくとも1部が接しているこ
とを特徴とする光増幅器用ファイバである。
【0014】第5の発明は、第1および第3の発明にお
いて、コアの形状は少なくとも1つは異なっていること
を特徴とする光増幅器用ファイバである。
【0015】第6の発明は、第1、第3、第4および第
5の発明において、それぞれのコアの屈折率は少なくと
も1つは異なっていることを特徴とする光増幅器用ファ
イバである。
【0016】第7の発明は、第1、第3から第6の発明
において、それぞれのコア内の希土類元素の添加量は少
なくとも1つは異なっていることを特徴とする光増幅器
用ファイバである。
【0017】第8の発明は、第1、第3から第7におい
て、それぞれのコア内に添加する希土類元素としてはE
r,Nd,Pr,Yb,Ce,Sm,Hoなどの中から
少なくとも1種含んだものを用いたことを特徴とする光
増幅器用ファイバである。
【0018】第9の発明は、第1、第3から第8におい
て、それぞれのコア外周に、コアの屈折率と略等しいか
それよりも低い値の屈折率を有する中間層が覆われてい
ることを特徴とする光増幅器用ファイバである。
【0019】第10の発明は、第2の発明において、希
土類元素を含んだコアを有する光ファイバの片端面側に
のみに希土類元素を含まないコアを有する光ファイバが
接続されている場合には、励起光は希土類元素を含まな
いコアを有する光ファイバ側から励起して伝搬させるよ
うにした高効率光ファイバ増幅器である。
【0020】第1の発明によれば、励起光(波長λp)
信号光(波長λs)を、クラッド内にそのクラッドの屈
折率よりも高く、希土類元素を含まないコアが少なくと
も2つ含まれた光ファイバ内をまず伝搬させることによ
り、それぞれのコア内の励起光および信号光パワを一様
に保たせた後、該光ファイバと略同一構造でコア内に希
土類元素を含んだ光ファイバを接続して上記励起光と信
号光を希土類元素を含んだコア内を伝搬させるので、希
土類元素を含んだそれぞれのコア内で信号光は一様に増
幅され、上記希土類元素を含んだ光ファイバの出射端側
には大きく電力増幅された信号光をとりだすことができ
る。すなわち、コア数が多い程、増幅度を大きくとるこ
とができ、従来のコアが1個の光ファイバに比し、少な
くとも2倍以上の信号光パワを得ることができる。
【0021】第2の発明によれば、第1の発明の光ファ
イバ内に大パワの信号光と励起光を伝搬させることによ
り、より効率良く増幅された大電力の信号光を得ること
ができる高効率光ファイバ増幅器を実現することができ
る。
【0022】第3の発明によれば、第1の発明におい
て、希土類元素を添加したそれぞれの光ファイバのコア
内には、希土類元素の他に、P2 5 ,Al2 3 ,C
eO2,Yb2 3 などの蛍光特性に影響を与える添加
物を添加することにより、より大電力増幅を実現するこ
とができ、またより広帯域な大電力増幅器を得ることが
できる。たとえば、コア材としてSiO2 にGeO2
添加したものに、希土類元素としてErを添加し、さら
にこれにAl2 3 を添加することにより、Er添加量
を2,000ppm程度に増大しても濃度消光による増
幅度の低下を抑えることができる。また帯域特性を拡大
することができる。
【0023】第4の発明によれば、隣り同志のコアは少
なくとも1部が接しているので、不要なクラッディング
モードの伝搬、モード変換等による光ファイバの伝搬損
失を小さく抑えることができる。この光ファイバの伝搬
損失を小さく抑えることは、励起光の信号光へのエネル
ギー変換効率の向上、および信号光と励起光の減衰を抑
えることができるので、より高い電力増幅を期待するこ
とができる。
【0024】第5の発明によれば、マルチコアの中のコ
アの形状が少なくとも1つは異なっているようにするこ
とにより、マルチコアグループで構成するマルチコアグ
ループ断面積内のマルチコアの占有面積を多くすること
ができ、コア以外(すなわち、クラッド)の占有面積を
少なくすることができる。これは、第4の発明と同様な
効果をもたらす。
【0025】第6の発明によれば、マルチコアの中の少
なくとも1つのコアの屈折率を異ならせることによっ
て、より効率よく大電力増幅を行なわせることが可能と
なる。たとえば、数十個のコアからなるマルチコアの中
の中心から外周のコアグループに離れるにつれて屈折率
を少しずつ高くして、それぞれのコア内への励起光およ
び信号光のパワの均一化を図るようにすると、より効率
的に大電力増幅された信号光を伝搬させることができ
る。すなわち、それぞれのコアの屈折率が一様である
と、上記マルチコアに励振された励起光および信号光は
ガウス分布に近いので、マルチコアグループの中心のコ
ア付近のパワが最も大きく、外周に行くにつれ、パワは
弱くなる。したがって、上記パワ分布を補正するように
屈折率分布をもたせたものである。同様に、第7の発明
も第6の発明と同じ考えの基に希土類元素の添加量に分
布をもたせるようにしたものである。
【0026】第8の発明は、マルチコアのそれぞれのコ
ア内に添加する希土類元素として、Er,Nd,Pr,
Yb,Ce,Sm,Tm,Hoなどの中から少なくとも
1種添加するようにしたものであり、これは、複数の波
長帯での信号光を増幅させたり、増幅帯域特性を拡げた
り、増幅度を高くしたりするのに有効である。
【0027】第9の発明は、マルチコアファイバ作成時
に生ずる不要な伝搬損失(吸収および散乱損失)を抑圧
するのに有効である。すなわち、希土類元素の添加され
たコア母材をそれぞれ作成し、これから母材をガラス管
(石英系、多成分系ガラス管)内に挿入し、加熱炉で加
熱してコラプスした後に線引きするか、コラプスしなが
ら線引きする。しかし、コア母材外周同志が接触してキ
ズがついたりすると、散乱損失を誘因する。またそれぞ
れのコア母材の軟化点温度が高いとマルチコアグループ
の断面形状が円形状に近づきにくい。ところが、それぞ
れのコアの外周に、コアの屈折率と略等しいかそれより
も低い値の屈折率を有する中間層が覆われていると、線
引き時に上記のような散乱損失を軽減でき、またマルチ
コアグループの断面形状を丸くなるように近づけること
が可能である。
【0028】第10の発明は第1の発明の効果と同様の
効果を期待することができる。
【0029】
【発明の実施例】図1に本発明の光増幅器用ファイバの
実施例を示す。
【0030】同図(a)は上記ファイバの正面図、
(b)は上記ファイバの左側断面図、(c)は上記ファ
イバの右側断面図をそれぞれ示したものである。この光
増幅器用ファイバは、2つのファイバ1および2が接続
部7で接続されて構成されている。まずファイバ1は、
クラッド5内に、そのクラッドの屈折率nc よりも高
く、希土類元素を含んだコア(屈折率nw ,nw
c )が19個、ファイバ1の断面内の中央部に密集し
てマルチコアグループ3を構成したものである。ファイ
バ2は、ファイバ1と略同一構造で、それぞれのコア内
に希土類元素が添加されていないものである。上記ファ
イバ1とファイバ2が接続部で接続された構成である。
ここで、ファイバ1およびファイバ2のコアとクラッド
との比屈折率差△(=nw −nc /nw ×100%)は
0.数%から数%の範囲から選ばれる。そして通常のシ
ングルモードファイバ伝送路の途中に挿入して大電力増
幅を実現する場合には、上記ファイバ1とファイバ2は
いずれもシングルモード伝送となるように、△およびマ
ルチコアグループ3(4)の直径が所望値に設定され
る。クラッド5(6)の直径は、通常のシングルモード
ファイバのクラッド径と略等しいことが好ましいが、そ
れよりも大きくてもかまわない。
【0031】図2は本発明の光増幅器用ファイバを用い
て構成した高効率光ファイバ増幅器の構成列を示したも
のである。希土類元素を含まないマルチコアファイバ2
の前段には信号光9−1と励起光10−1を合波して希
土類元素を含まないマルチコアファイバ2内へ結合させ
るための光合分波器8−1が接続されている。希土類元
素を含んだマルチコアファイバ1の後段には、希土類元
素を含んだマルチコアファイバ1内で吸収しきれずに伝
搬してきた残留励起光10−2を分離するための光合分
波器8−2が接続されている。図2の具体的な実施例に
ついて述べる。信号光9−1には波長1.5μm帯
(1.53〜1.57μmの範囲の波長)の信号を用い
る。励起光10−1には波長1.48μm(あるいは
0.98μm)の半導体レーザ光を用いる。光合分波器
8−1および8−2は信号光9−1はそのまま通し、励
起光10−1(10−2)のみを分波する特性をもった
ものであり、光ファイバ型、導波路型、あるいは干渉膜
フィルタを用いたバルク構成型、などで構成され、これ
らはよく知られている。希土類元素を含まないマルチコ
アファイバ2は、石英系ファイバで構成され、コアには
SiO2 にGeO2 (数モル%から10数モル%)とA
2 3 (1,000重量%から数千重量%)を添加し
たものを用い、クラッド6にはSiO2 あるいはSiO
2 にFを数モル%添加したものを用いた。そしてクラッ
ド6の直径は125μm、マルチコアグループ4の直径
は約10μmとした。次に、希土類元素を含んだマルチ
コアファイバ1も上記マルチコアファイバ2と同一構
造、組成とした。ただし、それぞれのコア内にはEr
(1,000ppm〜2,000ppm)を添加した。
上記構成において、励起光10−1を200mwから5
50mwまで変えて増幅された信号光9−2の出力を測
定した結果、増幅された信号光9−2は直線的に増大さ
せることができた。その時の利得は48dBであった。
次に信号光9−1の出力を変えて増幅された信号光9−
2の出力を測定した結果、増幅された信号光9−2の出
力が+28dBmまで、利得は飽和しないことがわかっ
た。すなわち、大電力増幅が実現されていることがわか
った。また、希土類元素を含んだマルチコアファイバ1
の出力端のニアフィールドパターンを測定した結果、そ
れぞれのコア内の光パワ分布は非常に一様であることが
わかった。これは希土類元素を含まないマルチコアファ
イバ2を通して信号光9−1と励起光10−1を励起し
たことによる効果である。
【0032】図3は本発明の光増幅器用ファイバの第2
の実施例を示したものである。これは希土類元素を含ん
だマルチコアファイバ1の両端に希土類元素を含まない
マルチコアファイバ2−1および2−2を接続した構成
である。この構成によれば、信号光および励起光は希土
類元素を含まないマルチコアファイバ2−1か2−2の
どちらからか、あるいは両方から励振してもよい。
【0033】図4は図3の光増幅器用ファイバを用いて
構成した光増幅器の実施例を示したものである。すなわ
ち、希土類元素を含まないマルチコアファイバ2−1の
前段に信号光9−1と励起光10−1を合波するための
光合分波器8−1が接続され、希土類元素を含まないマ
ルチコアファイバ2−2の後段に励起光10−3を合波
するための光合分波器8−2が接続されている。すなわ
ち、励起光は信号光9−1の入力例からと、増幅された
信号光9−2の出力例から励振され、かつ残留励起光が
それぞれ分離される。なお、この構成では、信号光の入
射は図4の左側以外に、右側から行なってもよい。な
お、図2および図4の構成と従来の1個のコアを有する
光増幅器用ファイバを用いた増幅器の特性を比較実験し
たところ、従来の光増幅器では利得48dBを得るの
に、ファイバ長は約100m以上であったが、本発明の
ファイバ長は約1/2以下で実現できた。また利得が飽
和する信号光9−2の出力は、従来の場合、+12dB
であったのに、本発明の場合には+28dBmまで大丈
夫であった。ただし、希土類元素を添加しないマルチコ
アファイバ2−1および2−2の長さは50cm以上あ
ればそれぞれのコア内の光パワ分布をほぼ一様にするこ
とができる。長ければ長い程、より一様にすることがで
きるが、あまり長くなると、伝搬損失が増大してくる。
【0034】図5〜図10は希土類元素を含んだマルチ
コアファイバ1(あるいは希土類元素を含まないマルチ
コアファイバ2)の正面図(a)と断面図(b)を示し
たものである。まず図5はコア(11−1〜11−2
1)が21個の場合である。図6はコア(11−1〜1
1−9)が9個の場合である。図7はコア(11−1〜
11−3)が13個の場合であり、この実施例では中心
のコア11−1が周辺のコア(11−2〜11−3)よ
りも大きい形状に構成されている。この構造は、中心の
コア11−1内の光パワ分布を大きくとる場合に有効で
ある。また希土類元素の添加量を中心のコア11−1内
に一番多くして高利得化を図る場合に有効である。図8
はコア(11−1〜11−13)が接している場合の構
造であり、これはマルチコアファイバの伝搬損失を低減
するのに有効な構造である。図9はそれぞれのコア(1
1−1〜11−21)の外周をコアの屈折率と略等しい
かそれよりも低い値の屈折率を有する中間層12で覆っ
た構造である。図10はマルチコアグループの外周に低
屈折率層13を設けた構成である。ここでマルチコアグ
ループ内のクラッド14と外側のクラッド5(6)の屈
折率は等しくてもよく、あるいは異なってもよい。
【0035】図11は本発明の希土類元素を含んだマル
チコアファイバ(あるいは希土類元素を含まないマルチ
コアファイバ)の断面図の実施例を示したものである。
(a)から(j)はコア数が7個から361個の場合の
断面図を示してあるが、これは理想的な構造であり、実
際には光ファイバの線引き過程でそれぞれコアは溶け合
って溶着したり、変形したりしてそれぞれのコア形状は
円形構造が変形した構造となる。また図11の(a)か
ら(j)の外周にクラッド5(6)を設けた構造として
もよい。
【0036】図12は本発明の光増幅器用ファイバの別
の実施例を示したものである。これは、希土類元素を含
んだマルチコアファイバ1内のそれぞれのコア内の光パ
ワを一様に保つために、テーパ型マルチコアファイバ1
5を用いたものである。すなわち、マルチコアファイバ
の途中をテーパ状に細かく引き延ばすことにより、それ
ぞれのコア間の結合を密にして干渉を生じさせ、これに
より、それぞれのコア内の光パワ分布を一様に保つよう
にしたものである。
【0037】図13は希土類元素を含んだマルチコアフ
ァイバをテーパ状にする代わりに、希土類元素を含まな
いマルチコアファイバをテーパ構造16にしたものであ
る。すなわち、希土類元素を含んだマルチコアファイバ
1内に光(信号光および励起光)が入射する前に、それ
ぞれのコア内の光パワ分布を均一に保つようにしたもの
である。
【0038】図14は希土類元素を含んだマルチコアフ
ァイバ1の両端に接続する希土類元素を含まないマルチ
コアファイバをテーパ状にしたものである。これによ
り、両方から励起光を入射させた場合のそれぞれのコア
内の励起光パワ分布を一様にするようにしたものであ
る。
【0039】上記実施例において、希土類元素を添加し
たマルチコアファイバのそれぞれのコア内には、P2
5 ,CeO2 ,Yb2 3 などの蛍光特性に影響を与え
る添加物を入れてより高効率な、光増幅器を得るように
してもよい。また希土類元素を含んだマルチコアファイ
バおよび希土類元素を含まないマルチコアファイバはS
iO2 を主成分とする以外に、フッ化物系、リン酸塩系
などのガラスを用いてもよいことは当然のことである。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、極めて効率良く大電力増幅を行なわせることができ
る高効率な光増幅器用ファイバとそれを用いた光ファイ
バ増幅器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高効率光増幅器用ファイバの実施例を
示す説明図。
【図2】本発明の高効率光増幅器の実施例を示す説明
図。
【図3】本発明の高効率光増幅器用ファイバの実施例を
示す説明図。
【図4】本発明の高効率光増幅器の実施例を示す説明
図。
【図5】本発明の光ファイバの実施例を示す説明図。
【図6】本発明の光ファイバの実施例を示す説明図。
【図7】本発明の光ファイバの実施例を示す説明図。
【図8】本発明の光ファイバの実施例を示す説明図。
【図9】本発明の光ファイバの実施例を示す説明図。
【図10】本発明の光ファイバの実施例を示す説明図。
【図11】本発明の光ファイバの実施例を示す説明図。
【図12】本発明の高効率光増幅器用ファイバの実施例
を示す説明図。
【図13】本発明の高効率光増幅器用ファイバの実施例
を示す説明図。
【図14】本発明の高効率光増幅器用ファイバの実施例
を示す説明図。
【図15】従来の光ファイバ増幅器の構成例を示す説明
図。
【符号の説明】
1 希土類を含んだマルチコアファイバ 2 希土類を含まないマルチコアファイバ 3 希土類を含んだマルチコア 4 希土類を含まないマルチコア 5 クラッド 6 クラッド 7 接続部 8 光合分波器 9 信号光 10 励起光

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クラッド内に、そのクラッドの屈折率より
    も高く、希土類元素を含んだコアが少なくとも2つ含ま
    れた光ファイバの片端面、あるいは両端面に、該光ファ
    イバと略同一構造でコア内に希土類元素を含まない光フ
    ァイバを接続して構成されたことを特徴とする光増幅器
    用ファイバ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ファイバ内に信号光と励
    起光を伝搬させることにより、信号光を増幅するよう構
    成されたことを特徴とする高効率光ファイバ増幅器。
  3. 【請求項3】それぞれのコア内に希土類元素を添加した
    光ファイバのコア内には、希土類元素の他に、蛍光特性
    に影響を与える添加物として、P2 5 ,Al2 3
    CeO2 ,Yb2 3 を少なくとも1種類添加したこと
    を特徴とする請求項1記載の光増幅器用ファイバ。
  4. 【請求項4】隣り同志のコアは少なくとも1部が接して
    構成されていることを特徴とする請求項1又は3記載の
    光増幅器用ファイバ。
  5. 【請求項5】コアの形状は少なくとも1つは異ならせて
    構成されていることを特徴とする請求項1又は3又は4
    記載の光増幅器用ファイバ。
  6. 【請求項6】それぞれのコアの屈折率は少なくとも1つ
    は異ならせて構成されていることを特徴とする請求項1
    又は3又は4又は5記載の光増幅器用ファイバ。
  7. 【請求項7】それぞれのコア内の希土類元素の添加量は
    少なくとも1つは異なって構成されていることを特徴と
    する請求項1又は3又は4又は5又は6記載の光増幅器
    用ファイバ。
  8. 【請求項8】それぞれのコア内に添加する希土類元素と
    してはEr,Nd,Pr,Yb,Ce,Sm,Tm,H
    oの中から少なくとも1種含んだものを用いて構成され
    たことを特徴とする請求項1又は3又は4又は5又は6
    又は7記載の光増幅器用ファイバ。
  9. 【請求項9】それぞれのコアの外周に、コアの屈折率と
    略等しいかそれよりも低い値の屈折率を有する中間層が
    覆われて構成されていることを特徴とする請求項1又は
    3又は4又は5又は6又は7又は8記載の光増幅器用フ
    ァイバ。
  10. 【請求項10】請求項2において、希土類元素を含んだ
    コアを有する光ファイバの片端面側にのみに希土類元素
    を含まないコアを有する光ファイバが接続されている場
    合には、励起光は希土類元素を含まないコアを有する光
    ファイバ側から励起して伝搬させるように構成したこと
    を特徴とする高効率光ファイバ増幅器。
  11. 【請求項11】請求項1から10のうちいずれか1項に
    おいて、希土類元素を含んだマルチコアファイバの伝搬
    方向にテーパ状に外径寸法が変化している部分を有して
    構成されていることを特徴とする光増幅器用ファイバ。
  12. 【請求項12】請求項1から11のうちいずれか1項に
    おいて、希土類元素を含まないマルチコアファイバの伝
    搬方向にテーパ状に外径寸法が変化している部分を有し
    て構成されていることを特徴とする光増幅器用ファイ
    バ。
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