JPH06206165A - 研削砥石の製造方法 - Google Patents
研削砥石の製造方法Info
- Publication number
- JPH06206165A JPH06206165A JP300793A JP300793A JPH06206165A JP H06206165 A JPH06206165 A JP H06206165A JP 300793 A JP300793 A JP 300793A JP 300793 A JP300793 A JP 300793A JP H06206165 A JPH06206165 A JP H06206165A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grinding
- grinding wheel
- groove
- abrasive material
- film
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- Pending
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- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】砥材の脱落がなく、かつ、砥材を研削砥石中に
均一に分布させることができる研削砥石の製造方法を提
供すること。 【方法】研削砥石の基材に砥材の付着防止処理を施した
後、前記基材に砥材を生成するための溝または穴などか
ら成る砥材保持部を加工し、該砥材保持部に砥材を気相
成長させる。
均一に分布させることができる研削砥石の製造方法を提
供すること。 【方法】研削砥石の基材に砥材の付着防止処理を施した
後、前記基材に砥材を生成するための溝または穴などか
ら成る砥材保持部を加工し、該砥材保持部に砥材を気相
成長させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は研削砥石の製造方法に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】従来の研削砥石1は図4に示すように、
不定形の粒状に形成された砥材2を結合剤3によって固
着した構造になっている。なお、結合剤3の種類によっ
ては、同図に示すように気孔4が形成されたものもあ
る。◆このような研削砥石1では、研削により砥材2が
摩耗したり破砕して小さくなると、結合剤3による保持
力が弱くなり、研削抵抗の作用によって砥材2が脱落す
る。この結果、脱落した砥材2が研削砥石1と被研削材
との間に挟み込まれ、被研削材表面にスクラッチが発生
することがあった。◆上記課題を解決する方法として、
本発明者は特願平3−16676号において砥材2を繊
維状または薄膜状に形成し、砥材2が摩耗しても脱落し
ないように構成した研削砥石1を提案した。
不定形の粒状に形成された砥材2を結合剤3によって固
着した構造になっている。なお、結合剤3の種類によっ
ては、同図に示すように気孔4が形成されたものもあ
る。◆このような研削砥石1では、研削により砥材2が
摩耗したり破砕して小さくなると、結合剤3による保持
力が弱くなり、研削抵抗の作用によって砥材2が脱落す
る。この結果、脱落した砥材2が研削砥石1と被研削材
との間に挟み込まれ、被研削材表面にスクラッチが発生
することがあった。◆上記課題を解決する方法として、
本発明者は特願平3−16676号において砥材2を繊
維状または薄膜状に形成し、砥材2が摩耗しても脱落し
ないように構成した研削砥石1を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した繊維状または
薄膜状砥材より成る研削砥石を使用すると、砥材が脱落
することはなく被研削材表面のスクラッチを防止でき
る。しかし、研削砥石中に砥材を均一に分布させること
が困難で、研削砥石内の砥材分布の均一性や研削砥石間
の品質の均一性を確保することが困難であった。◆本発
明の目的は上記した課題を解決し、砥材の脱落がなく、
かつ、砥材を研削砥石中に均一に分布させることのでき
る研削砥石の製造方法を提供することにある。
薄膜状砥材より成る研削砥石を使用すると、砥材が脱落
することはなく被研削材表面のスクラッチを防止でき
る。しかし、研削砥石中に砥材を均一に分布させること
が困難で、研削砥石内の砥材分布の均一性や研削砥石間
の品質の均一性を確保することが困難であった。◆本発
明の目的は上記した課題を解決し、砥材の脱落がなく、
かつ、砥材を研削砥石中に均一に分布させることのでき
る研削砥石の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、研削砥
石の基材に砥材の付着防止処理を施した後、前記基材に
砥材を生成するための溝または穴などから成る砥材保持
部を加工し、該砥材保持部に砥材を気相成長させること
により解決される。
石の基材に砥材の付着防止処理を施した後、前記基材に
砥材を生成するための溝または穴などから成る砥材保持
部を加工し、該砥材保持部に砥材を気相成長させること
により解決される。
【0005】
【作用】基材に砥材保持部を加工するようにしたので、
砥材を任意の分布状態で均一に分布させることができ
る。◆また、砥材保持部に砥材を気相成長させるように
したので、砥材保持部の形状に等しい薄板状または棒状
の砥材を形成することができ、砥材の摩耗による脱落を
防止することができる。
砥材を任意の分布状態で均一に分布させることができ
る。◆また、砥材保持部に砥材を気相成長させるように
したので、砥材保持部の形状に等しい薄板状または棒状
の砥材を形成することができ、砥材の摩耗による脱落を
防止することができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示す研削砥石
製造工程の説明図である。なお、同図において、1は研
削砥石、2は砥材、5は円板状のボディ、6はセグメン
ト状の基材、7は基材6に加工された溝、8は砥材2が
基材6に付着するのを防止するための膜である。◆そし
て、研削砥石を以下の工程に従って製造する。すなわ
ち、◆ 工程A:円筒を複数個に分割したセグメント状の基材6
を製作する。◆ 工程B:基材6の周囲に砥材2の付着を防止するための
膜8を形成する。◆なお、膜8は、例えば塗料のような
ものでよい。◆ 工程C:基材6に砥材2の保持部となる溝7を加工す
る。◆なお、溝7は研削砥石1の半径方向または半径方
向に対して所定の角を成す方向の直線だけでなく、曲線
状に加工してもよい。また、溝7の幅は通常研削砥石1
に使用される粒状砥材の直径程度である。◆ 工程D:CVD法などにより溝7の内部に砥材2(例え
ば、ダイヤモンド)を気相成長させる。◆このとき、砥
材2は膜8が除去された溝7の内部にだけ、選択的に成
長する。◆ 工程E:膜8を除去する。◆ 工程F:複数の基材6をボディ5の外周に接着して研削
砥石1を製作する。◆なお、本実施例では基材6に溝7
を加工する場合について示したが、溝7の代わりに多数
の小径穴を加工してもよい。さらに、ここではセグメン
ト状の基材6をボディ5に接着して研削砥石1を製作す
るようにしたが、直径の小さい研削砥石1を製作する場
合は、溝7や小径穴をボディ5に直接加工して、ボディ
5と基材6を兼用させてもよい。
製造工程の説明図である。なお、同図において、1は研
削砥石、2は砥材、5は円板状のボディ、6はセグメン
ト状の基材、7は基材6に加工された溝、8は砥材2が
基材6に付着するのを防止するための膜である。◆そし
て、研削砥石を以下の工程に従って製造する。すなわ
ち、◆ 工程A:円筒を複数個に分割したセグメント状の基材6
を製作する。◆ 工程B:基材6の周囲に砥材2の付着を防止するための
膜8を形成する。◆なお、膜8は、例えば塗料のような
ものでよい。◆ 工程C:基材6に砥材2の保持部となる溝7を加工す
る。◆なお、溝7は研削砥石1の半径方向または半径方
向に対して所定の角を成す方向の直線だけでなく、曲線
状に加工してもよい。また、溝7の幅は通常研削砥石1
に使用される粒状砥材の直径程度である。◆ 工程D:CVD法などにより溝7の内部に砥材2(例え
ば、ダイヤモンド)を気相成長させる。◆このとき、砥
材2は膜8が除去された溝7の内部にだけ、選択的に成
長する。◆ 工程E:膜8を除去する。◆ 工程F:複数の基材6をボディ5の外周に接着して研削
砥石1を製作する。◆なお、本実施例では基材6に溝7
を加工する場合について示したが、溝7の代わりに多数
の小径穴を加工してもよい。さらに、ここではセグメン
ト状の基材6をボディ5に接着して研削砥石1を製作す
るようにしたが、直径の小さい研削砥石1を製作する場
合は、溝7や小径穴をボディ5に直接加工して、ボディ
5と基材6を兼用させてもよい。
【0007】図2は本発明の第2の実施例を示す研削砥
石製造工程の説明図である。なお、符号は図1と共通で
あるので、説明を省略する。また、図1と同じ工程の図
も省略してある。◆そして、研削砥石を以下の工程に従
って製造する。すなわち、◆ 工程A:基材6を製作する。◆なお、側面図に示すよう
に基材6はボディ5の機能も兼備する薄い円板である。
◆ 工程B:基材6に膜8を形成する。◆ 工程C:溝7を加工する。◆なお、溝7は研削砥石1の
半径方向または半径方向に対して所定の角を成す方向の
直線だけでなく、曲線状に加工してもよい。また、溝7
の幅は通常研削砥石1に使用される粒状砥材の直径程度
である。◆ 工程D:溝7の内部に砥材2を気相成長させる。◆ 工程E:膜8を除去する。◆ 工程F:複数の基材6を接着などにより積層する。◆な
お、積層する際、各基材6に形成された砥材2の位相を
所定量ずつずらしてもよいし、溝7を加工してない基材
6(図2の工程Aの状態の基材)を各基材6間に挿入し
てもよい。また、複数の基材6を積層するようにした
が、単一のものとしてもよい。◆なお、上記2つの実施
例では、砥材2を溝7に埋め尽くすようにしたが、図3
に示すように、溝7の側面だけに砥材2を気相成長させ
るようにしてもよい。このようにすると、砥材2の保持
強度は弱くなるが、チップポケットを大きく確保できる
という効果がある。また、平形砥石の場合について示し
たが、その他の形状の研削砥石に対しても適用できるこ
とは言うまでもない。
石製造工程の説明図である。なお、符号は図1と共通で
あるので、説明を省略する。また、図1と同じ工程の図
も省略してある。◆そして、研削砥石を以下の工程に従
って製造する。すなわち、◆ 工程A:基材6を製作する。◆なお、側面図に示すよう
に基材6はボディ5の機能も兼備する薄い円板である。
◆ 工程B:基材6に膜8を形成する。◆ 工程C:溝7を加工する。◆なお、溝7は研削砥石1の
半径方向または半径方向に対して所定の角を成す方向の
直線だけでなく、曲線状に加工してもよい。また、溝7
の幅は通常研削砥石1に使用される粒状砥材の直径程度
である。◆ 工程D:溝7の内部に砥材2を気相成長させる。◆ 工程E:膜8を除去する。◆ 工程F:複数の基材6を接着などにより積層する。◆な
お、積層する際、各基材6に形成された砥材2の位相を
所定量ずつずらしてもよいし、溝7を加工してない基材
6(図2の工程Aの状態の基材)を各基材6間に挿入し
てもよい。また、複数の基材6を積層するようにした
が、単一のものとしてもよい。◆なお、上記2つの実施
例では、砥材2を溝7に埋め尽くすようにしたが、図3
に示すように、溝7の側面だけに砥材2を気相成長させ
るようにしてもよい。このようにすると、砥材2の保持
強度は弱くなるが、チップポケットを大きく確保できる
という効果がある。また、平形砥石の場合について示し
たが、その他の形状の研削砥石に対しても適用できるこ
とは言うまでもない。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
砥材を任意の分布状態で均一に分布させることができ
る。したがって、性能が均一で砥材の脱落のない研削砥
石を製作できるという効果がある。
砥材を任意の分布状態で均一に分布させることができ
る。したがって、性能が均一で砥材の脱落のない研削砥
石を製作できるという効果がある。
【図1】本発明の第1の実施例を示す研削砥石製造工程
の説明図。
の説明図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す研削砥石製造工程
の説明図。
の説明図。
【図3】他の砥材の形成状態を示す説明図。
【図4】従来技術における研削砥石の構成を示す説明
図。
図。
1 研削砥石 2 砥材 5 ボディ 6 基材 7 溝 8 膜
Claims (1)
- 【請求項1】 研削砥石の基材に砥材の付着防止処理を
施した後、前記基材に砥材を生成するための溝または穴
などから成る砥材保持部を加工し、該砥材保持部に砥材
を気相成長させることを特徴とする研削砥石の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP300793A JPH06206165A (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 研削砥石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP300793A JPH06206165A (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 研削砥石の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06206165A true JPH06206165A (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=11545297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP300793A Pending JPH06206165A (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 研削砥石の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06206165A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100458463B1 (ko) * | 2002-02-27 | 2004-11-26 | 이화다이아몬드공업 주식회사 | 다이아몬드 공구용 세그먼트 및 다이아몬드 공구 |
KR100584106B1 (ko) * | 2005-12-08 | 2006-05-30 | (주)디디다이아 | 원판형 다이아몬드공구 및 그 제조방법 |
US7572685B2 (en) | 1999-03-16 | 2009-08-11 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Method of manufacturing thin film transistor |
-
1993
- 1993-01-12 JP JP300793A patent/JPH06206165A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7572685B2 (en) | 1999-03-16 | 2009-08-11 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Method of manufacturing thin film transistor |
KR100458463B1 (ko) * | 2002-02-27 | 2004-11-26 | 이화다이아몬드공업 주식회사 | 다이아몬드 공구용 세그먼트 및 다이아몬드 공구 |
KR100584106B1 (ko) * | 2005-12-08 | 2006-05-30 | (주)디디다이아 | 원판형 다이아몬드공구 및 그 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021119 |