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JPH06185487A - 液化ガスタンク用潜没ポンプ装置 - Google Patents

液化ガスタンク用潜没ポンプ装置

Info

Publication number
JPH06185487A
JPH06185487A JP5161493A JP5161493A JPH06185487A JP H06185487 A JPH06185487 A JP H06185487A JP 5161493 A JP5161493 A JP 5161493A JP 5161493 A JP5161493 A JP 5161493A JP H06185487 A JPH06185487 A JP H06185487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
liquefied gas
gas tank
discharge
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5161493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3231453B2 (ja
Inventor
Akihisa Okada
明久 岡田
Taiji Hashimoto
泰司 橋本
Takehiko Hoshi
武彦 星
Daisaku Tajima
大策 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP05161493A priority Critical patent/JP3231453B2/ja
Publication of JPH06185487A publication Critical patent/JPH06185487A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3231453B2 publication Critical patent/JP3231453B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ポンプの複数の吐出孔(5P)を、ポンプを起
動して大量の液が吐き出されると高圧保持弁(30)に
よって閉止されるものと、常時開状態のものとで構成
し、吐出液が高圧保持弁(30)を設けていない吐出孔
(5P)からのみから排出されるので圧損が大きくな
り、ポンプの吐出圧が定格吐出圧近くに保持される。 【効果】本発明によれば、ポンプ起動時の軸受荷重によ
る軸受寿命に与える悪影響をなくし、液化ガスタンク用
潜没ポンプ装置の信頼性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液化ガス用潜没ポンプ装
置に係り、特に、液化天然ガス等の液化ガスを貯蔵する
液化ガスタンク用のタンク内蔵式潜没ポンプにおいて、
ポンプの起動と共に、ポンプ吐出圧力を定格圧力まで高
めて、軸スラストバランス装置を機能させ、軸受荷重を
軽減し、軸受の長寿命化を図るのに好適な液化ガスタン
ク用潜没ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液化ガスタンク用潜没ポンプ装置は特開
平1−301990号公報及び特公昭61−5558号
公報に記載のように、ポンプ運転時、玉軸受に負荷され
るスラスト力をゼロにする軸スラスト平衡装置を設けて
いる。したがって、ポンプ通常運転中、玉軸受には約5
0kgのラジアル荷重のみが負荷されるだけである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】軸スラスト平衡装置
は、ポンプが所定の吐出圧力を発生した状態で機能する
ため、ポンプ5の軸受には、吐出液が揚液管2内を満た
すまでの間(約3分間)は玉軸受にポンプロータの重量
約500kgや、インペラの下向き推力約500kgといっ
た荷重が計1000kg以上の負荷がかかる。玉軸受の寿
命は荷重の3〜5乗に逆比例するため、玉軸受の寿命
が、大巾に、短くなってしまうという欠点があった。軸
受は、起動1000回〜2000回で、フレーキングな
どの破壊が起こってしまい、ポンプの安定運転を望むこ
とが難しかった。
【0004】液化ガスタンク用潜没ポンプ起動の際、ポ
ンプの玉軸受に極めて大きなスラスト荷重が負荷され、
起動回数が多いと、玉軸受寿命が極めて短くなってしま
う欠点があった。また、静圧軸受を使っているポンプで
は、静圧軸受に、高圧吐出液が供給されない状態で回転
するため、軸振動が大きくなり、玉軸受の寿命をさらに
縮めていた。このように、従来の液化ガスタンク用潜没
ポンプ装置は、ポンプの起動をくりかえすと、軸受の寿
命が短くなってしまうという問題をかかえていた。
【0005】本発明の目的は、ポンプ起動時の軸受荷重
による軸受寿命に与える悪影響をなくし、信頼性を向上
させる液化ガスタンク用潜没ポンプ装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、液化ガスタ
ンク内に垂下された揚液管内に設置しポンプ本体に複数
の吐出孔を有する液化ガスタンク用の潜没ポンプ装置に
おいて、前記複数の吐出孔を、ポンプ吐出流量が過大流
量となった時に閉止状態となり、高圧状態のポンプ本体
内部と本体外部の圧力差が小さくなった時、閉止状態か
ら開状態になる高圧保持弁をもつ吐出孔と、常時開状態
の吐出孔とで構成することによって、達成される。
【0007】また上記目的は、前記複数の吐出孔を、こ
れら吐出孔の付近に、ポンプ吐出流量が過大流量となっ
た時に閉止状態となり、高圧状態のポンプ本体内部と本
体外部の圧力差が小さくなった時、閉止状態から開状態
になる高圧保持弁をもつ吐出孔と、常時開状態の吐出孔
とで構成することによって、達成される。
【0008】
【作用】複数の吐出孔を、ポンプ吐出流量が過大流量と
なった時に閉止状態となり、高圧状態のポンプ本体内部
と本体外部の圧力差が小さくなった時、閉止状態から開
状態になる高圧保持弁をもつ吐出孔と、常時開状態の吐
出孔とで構成するので、ポンプ起動後の揚液管に吐出液
を満たす間でも、ポンプはほぼ定格流量、定格吐出圧の
状態で運転され、このためポンプの軸スラスト平衡装
置、静圧軸受は正常に機能して玉軸受に加わるスラスト
荷重がなくなり、静圧軸受部やインペラブッシュ部は非
接触で回転し、軸受の寿命が短くなる問題を排除でき
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1ないし図4に
よって説明する。
【0010】図1は液化ガスタンク用潜没ポンプ装置の
取り付け状態説明図、図2は液化ガスタンク用潜没ポン
プ装置の縦断面図、図3及び図4は高圧保持弁の作用の
説明図であり、ポンプ5は、液化ガスタンク1内に天板
1aから沿直に垂下された揚液管2の内部に、ヘッドプ
レート2aから吊り下げ用ワイヤ4によって、例えば、
長さ数十m垂直に吊り下げられ揚液管2下部の座面23
に着座されている。ポンプ吸込弁3から吸い込まれた液
化ガスは、ポンプ5で昇圧され、ポンプ中部に設けた吐
出孔5Pからポンプ5内をでて揚液管2内を上方に流
れ、吐出管10から吐き出すようになっている。
【0011】ポンプ5は、図2に示すように、インペラ
5E、モータロータ5G、シャフト5Jから成る回転体
部と、この回転体部を支持する軸受部5K、5L、5
M、ステージ5F、モータステータ5H、ケーシング5
Nとから構成されている。上軸受5Kと中軸受5Lは、
玉軸受であり、中軸受5Lがスラスト荷重をうけること
ができるようになっている。また、上軸受5K、中軸受
5Lの外周には、ポンプの高圧吐出液を導びいて、静圧
軸受を形成させている。下軸受5Mには、静圧すべり軸
受を使用して、軸下端部の軸振動を小さく抑え、インペ
ラ5Eとステージ5Fが、インペラブッシュ部で接触し
摩耗してしまうのを防止している。シャフト5Jの中間
部には、バランスディスクピストン5C他から構成され
る軸スラスト平衡装置を設け、玉軸受に、スラスト荷重
が負荷されぬようにしている。
【0012】ポンプ運転中の吐出液の流れについて説明
する。吸込弁3からポンプ5内に吸い込まれた液は、イ
ンペラ5Eの回転により昇圧され、ポンプ中央部の吐出
孔5Pから、ポンプ外に吐き出される。吐出孔5Pは、
通常10〜30個程度設けている。この吐出孔5Pの大
部分には、高圧保持弁30を設けている。残りのいくつ
かの吐出孔5Pは、高圧保持弁を設けない孔となってい
る。高圧保持弁Zの構造は、図3、図4に示すように、
弁体Z1をばねZ2とステーボルトZ3で押えている。
【0013】作用は次の通りである。
【0014】ポンプ5を起動すると、揚液管2内が液で
満たされていないので、吐出液が、通常の2〜3倍流れ
ようとした時、図3に示すように、吐出液が弁体にぶつ
かる流体抵抗力が増加して、弁体Z1がばねZ2の力に
うちかって上方に移動する。そして、図4のように、弁
体Z1は、吐出孔5Pを閉塞する。ポンプの吐出液は、
高圧保持弁Zのついていないいくつかの吐出孔5Pから
流れ出るが、流路面積は、小さくなるから、圧損が大き
くなる。例えば、吐出孔5Pが全部で24個あり、その
内20個に高圧保持弁30を設けたとする。上述のよう
にして高圧保持弁Zが閉まり、吐出液は4個の吐出孔5
Pから流出する。このため、4個の吐出孔5Pから流れ
出た液の圧力は、液面高さだけの圧力0〜50mである
が、ポンプ5内の圧力は、4個の吐出孔5Pが吐出絞り
オリフィスとして働き、定格吐出圧500mに近い圧力
となる。このポンプ内外圧力差450〜500mのた
め、弁体Z1は、図4の閉塞状態が保持される。この
時、吐出圧力はほぼ定格吐出圧であるから、ポンプの吐
出流量は、定格流量、つまり100%流量となってい
る。 ポンプが液を送りつづけ、吐出弁11まで吐出液
が満たされると、吐出弁11の絞りが働くようになり、
吐出液は、吐出孔5Pと吐出弁11で2段階で絞られる
ことになる。ポンプ起動時は、吐出弁11は、ポンプの
ミニマムフロー量である定格流量の30%を流す開度と
なっているから、吐出弁11まで液が満たされると、ポ
ンプ流量は、30%に減る。したがって吐出孔5Pを流
れる圧損は、流量の2乗に比例して急激に減少する。4
個の吐出孔5Pの絞り圧損は、100%流量で500m
あったのが、30%流量で50m程度にまで減少するか
ら、高圧保持弁Zの内側と外側では、圧力差が小さくな
り、弁体Z1は図2の開状態に移る。この後、吐出弁1
1が、徐々に開き、ポンプ5は、定格流量で運転される
が、弁体Z1は、定格流量の2倍で閉塞状態となるよう
に設計されているから、吐出液は、全24個の吐出孔5
Pから、ポンプ5外に吐き出される。
【0015】ポンプ5を起動すると、吐出液で揚液管2
内を満たすまでの数分の間は、液をおし上げるだけのわ
ずかの吐出圧力で充分であり、ポンプ5は、定格吐出圧
力よりかなり低い吐出圧力で運転される。これを、図5
によって説明する。図5の右側は、ポンプ起動後の液面
の上昇を説明しており、左側は、液面の上昇に伴うポン
プ運転点の変化を説明している。ポンプ5の、通常起動
時の液面高さは、吐出弁11から、50mの深さと
し、ポンプ5の定格流量を100t/h、定格吐出圧力
を500mとしている。このような性能のポンプ5にお
いて、ポンプの吐出圧力がゼロとなる時の流量は、定格
流量の約2〜3倍となることが知られている。ポンプ5
では、250t/hとなっている。ポンプ5を起動する
と、ポンプ5は、回転数が除々に上り、約2秒で定格回
転数の3000rpmに達する。この時の液面はになっ
ており、ポンプ5は約250t/hの大流量運転を続
け、液面を,と上げていく。約3分後、液面がと
なった時、ポンプの吐出圧力は、液面高さと同じ50m
であるが、吐出弁11に吐出液が達すると、吐出弁11
によって、吐出液の流れが定格の100t/hに絞られ
て、ポンプ5の吐出圧力は、急速に定格の500mと
なる。
【0016】図6は高圧保持弁の他の実施例である。
【0017】高圧保持弁Zは、ばねを用いず、弁体Z1
の自重を利用して弁体Z1を下方に移動させて開く構造
としたもので、弁体Z1は鋼球で製作している。Z4は
鋼球ホルダーである。
【0018】図7は、高圧保持弁のさらに他の実施例で
ある。
【0019】弁体Z1をリング状とし、全孔共通の弁体
としたものである。Z5はリングホルダーである。
【0020】図8から図10はさらに他の実施例で、リ
ング状弁体Z1には4個の孔Z1Pがあけられているも
のである。図9は弁体Z1の平面図である。図10のよ
うに弁が閉まった状態の時、孔Z1Pと、全24個のう
ちの4個の吐出孔5Pがつながり、ポンプ5外に液を吐
き出すことができる。なお、図8は図9のY−Y矢視断
面図、図10は図9のX−X矢視断面図である。
【0021】図11はさらに他の実施例である。
【0022】上述の図3から図10の実施例では、高圧
保持弁Zは、ポンプ5の吐出孔5Pの大部分に装着さ
れ、高圧保持弁Zの閉塞時、一部の装着されていない吐
出孔5Pから送液するものであったが、全部の吐出孔5
Pに高圧保持弁30を装着し、弁体Z1に設けた小さな
バイパス孔Z1Qから、弁Z閉塞時に送液を行なうもの
である。図3図から図11に示した高圧保持弁Zの弁体
と似た形状の弁体Z1には、24個の吐出孔5P設けら
れている所と同位置に24個の小さなバイパス孔Z1Q
を設けている。弁体Z1が閉じた時、吐出液は、バイパ
ス孔Z1Qを通って流れる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、ポンプ起動時の軸受荷
重による軸受寿命に与える悪影響をなくし、液化ガスタ
ンク用潜没ポンプ装置の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】液化ガスタンク用潜没ポンプ装置の一実施例の
取り付け状態の説明図。
【図2】図1の液化ガスタンク用潜没ポンプ装置の縦断
面図。
【図3】高圧保持弁の詳細図(開状態)。
【図4】高圧保持弁の詳細図(閉状態)。
【図5】液化ガスタンク用潜没ポンプ装置の吐出流量と
吐出圧力の関係図。
【図6】高圧保持弁部分の他の実施例の詳細図。
【図7】高圧保持弁部分のさらに他の実施例の詳細図。
【図8】図9のY−Y矢視断面図。
【図9】弁体Z1の平面図。
【図10】図9のX−X矢視断面図。
【図11】高圧保持弁部分のさらに他の実施例の詳細
図。
【符号の説明】
2…揚液管、5…潜没ポンプ、5K…上軸受、5L…中
軸受、5M…下軸受、10…吐出管、5C…バランスデ
ィスクピストン、11…吐出弁、30…高圧保持弁、Z
1…弁体。
フロントページの続き (72)発明者 田島 大策 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液化ガスタンク内に垂下された揚液管内に
    設置しポンプ本体に複数の吐出孔を有する液化ガスタン
    ク用の潜没ポンプ装置において、前記複数の吐出孔を、
    ポンプ吐出流量が過大流量となった時に閉止状態とな
    り、高圧状態のポンプ本体内部と本体外部の圧力差が小
    さくなった時、閉止状態から開状態になる高圧保持弁を
    もつ吐出孔と、常時開状態の吐出孔とで構成したことを
    特徴とする液化ガスタンク用潜没ポンプ装置。
  2. 【請求項2】請求項1の液化ガスタンク用潜没ポンプ装
    置において、高圧保持弁は、弁体をポンプ本体内部側に
    移動させて高圧保持弁を開状態にするバネを有し、ポン
    プの吐出流量が過大となった時バネが変形して閉止状態
    となる構造であることを特徴とする液化ガスタンク用潜
    没ポンプ装置。
  3. 【請求項3】請求項1の液化ガスタンク用潜没ポンプ装
    置において、高圧保持弁は、弁体が弁体自体の重量で落
    下して高圧保持弁が開状態となり、ポンプの吐出流量が
    過大となった時、吐出流の流体抵抗によって弁体が押し
    上げられ、弁の流路を閉止する構造であることを特徴と
    する液化ガスタンク用潜没ポンプ装置。
  4. 【請求項4】液化ガスタンク内に垂下された揚液管内に
    設置しポンプ本体に複数の吐出孔を有する液化ガスタン
    ク用の潜没ポンプ装置において、前記複数の吐出孔を、
    これら吐出孔の付近に、ポンプ吐出流量が過大流量とな
    った時に閉止状態となり、高圧状態のポンプ本体内部と
    本体外部の圧力差が小さくなった時、閉止状態から開状
    態になる高圧保持弁をもつ吐出孔と、常時開状態の吐出
    孔とで構成したことを特徴とする液化ガスタンク用潜没
    ポンプ装置。
JP05161493A 1992-10-14 1993-03-12 液化ガスタンク用潜没ポンプ装置 Expired - Lifetime JP3231453B2 (ja)

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