JPH06177686A - 音響再生装置 - Google Patents
音響再生装置Info
- Publication number
- JPH06177686A JPH06177686A JP32801292A JP32801292A JPH06177686A JP H06177686 A JPH06177686 A JP H06177686A JP 32801292 A JP32801292 A JP 32801292A JP 32801292 A JP32801292 A JP 32801292A JP H06177686 A JPH06177686 A JP H06177686A
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- JP
- Japan
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- sound
- volume
- signal
- sound quality
- amplitude frequency
- Prior art date
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- Pending
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- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 音質調整を行った場合の音量変化を自動的に
補正して音響再生を行うこと。 【構成】 放送波がアンテナ4により受信され、デコー
ダ5で音響信号が抽出される。放送波の種類(例えば音
声が主となるドラマや音楽番組)により、視聴者7は好
みによって、あらかじめ記憶回路10に記憶されている振
幅周波数特性をリモコンスイッチ2により選択する。制
御回路13はリモコンスイッチ2の指示に従い記憶回路10
を制御し、ディジタルフィルタ11および音量調整回路12
に振幅周波数特性データと、この振幅周波数特性にした
場合においても音量が一定となる音量データを設定す
る。これにより、放送波の種類により視聴者7が欲する
音質に調整した場合においても、視聴者7が受聴する音
の音量は音質を調整する前と同様にスピーカ6から聞こ
え、音量を再調整する必要はない。
補正して音響再生を行うこと。 【構成】 放送波がアンテナ4により受信され、デコー
ダ5で音響信号が抽出される。放送波の種類(例えば音
声が主となるドラマや音楽番組)により、視聴者7は好
みによって、あらかじめ記憶回路10に記憶されている振
幅周波数特性をリモコンスイッチ2により選択する。制
御回路13はリモコンスイッチ2の指示に従い記憶回路10
を制御し、ディジタルフィルタ11および音量調整回路12
に振幅周波数特性データと、この振幅周波数特性にした
場合においても音量が一定となる音量データを設定す
る。これにより、放送波の種類により視聴者7が欲する
音質に調整した場合においても、視聴者7が受聴する音
の音量は音質を調整する前と同様にスピーカ6から聞こ
え、音量を再調整する必要はない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステレオまたはテレビ
等における、音響信号の音質調整を行う音響再生装置に
関するものである。
等における、音響信号の音質調整を行う音響再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5はテレビにおける従来の音響再生装
置の構成を示すブロック図である。図5において、1は
通常トーンコントロールまたはバス/トレブルと呼ば
れ、低域または高域において振幅周波数特性が上下する
ような特性を実現するオペアンプや専用ICで構成され
たフィルタ、2は外部から音質のパターンを指定するリ
モコンスイッチ、3はリモコンスイッチ2により指定さ
れたあるパターンの振幅周波数特性になるようフィルタ
1を制御するCPU、4は放送波を受信するアンテナ、
5は受信された放送波から音響信号を取り出すデコー
ダ、6は入力された音響信号を音として外部に放射する
スピーカ、7は視聴者である。なお、図において画像を
再生するモニターは省略している(以下同様)。
置の構成を示すブロック図である。図5において、1は
通常トーンコントロールまたはバス/トレブルと呼ば
れ、低域または高域において振幅周波数特性が上下する
ような特性を実現するオペアンプや専用ICで構成され
たフィルタ、2は外部から音質のパターンを指定するリ
モコンスイッチ、3はリモコンスイッチ2により指定さ
れたあるパターンの振幅周波数特性になるようフィルタ
1を制御するCPU、4は放送波を受信するアンテナ、
5は受信された放送波から音響信号を取り出すデコー
ダ、6は入力された音響信号を音として外部に放射する
スピーカ、7は視聴者である。なお、図において画像を
再生するモニターは省略している(以下同様)。
【0003】また、図6は図5に示すフィルタ1におけ
る振幅周波数特性を示す図で、それぞれ縦軸は振幅、横
軸は周波数を示しており、S1は低域を持ち上げたも
の、S2は低域を下げたもの、S3は高域を持ち上げたも
の、S4は高域を下げたものを示している。
る振幅周波数特性を示す図で、それぞれ縦軸は振幅、横
軸は周波数を示しており、S1は低域を持ち上げたも
の、S2は低域を下げたもの、S3は高域を持ち上げたも
の、S4は高域を下げたものを示している。
【0004】以上のように構成された音響再生装置の動
作を図を用いて説明する。
作を図を用いて説明する。
【0005】まず、図5の構成において、放送波をアン
テナ4により受信し、デコーダ5において音響信号が抽
出される。抽出された音響信号はフィルタ1を介し、音
質が調整されてスピーカ6により外部に音として放射さ
れる。このとき、視聴者7は放送波の種類によりリモコ
ンスイッチ2を切り換え、これに対応した図6に示すよ
うな、振幅周波数特性のパターンになるようCPU3が
フィルタ1を制御し、音質調整が行われる。
テナ4により受信し、デコーダ5において音響信号が抽
出される。抽出された音響信号はフィルタ1を介し、音
質が調整されてスピーカ6により外部に音として放射さ
れる。このとき、視聴者7は放送波の種類によりリモコ
ンスイッチ2を切り換え、これに対応した図6に示すよ
うな、振幅周波数特性のパターンになるようCPU3が
フィルタ1を制御し、音質調整が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では音質を調整した際に、図6に示すように
低域と高域において信号の周波数が上下するために、全
体の音量が変化してしまい、音質調整を行う場合に一定
の音量で聴きたい場合は、音質調整の具合によって全体
音量の調整も行う必要がある。また、音質調整は放送波
の種類に応じて視聴者がリモコンスイッチを操作して行
う必要があるといった問題があった。
ような構成では音質を調整した際に、図6に示すように
低域と高域において信号の周波数が上下するために、全
体の音量が変化してしまい、音質調整を行う場合に一定
の音量で聴きたい場合は、音質調整の具合によって全体
音量の調整も行う必要がある。また、音質調整は放送波
の種類に応じて視聴者がリモコンスイッチを操作して行
う必要があるといった問題があった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、音質調整と同時に全体音量を保証する音量制御を
同時に行い、さらに音響信号の種類を自動的に判別して
音質調整と音量調整を同時に行う音響再生装置の提供を
目的とするものである。
ので、音質調整と同時に全体音量を保証する音量制御を
同時に行い、さらに音響信号の種類を自動的に判別して
音質調整と音量調整を同時に行う音響再生装置の提供を
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の音響再生装置は、音響信号を入力する入力手
段と、周波数特性を調整する音質調整手段と、音響信号
の全体音量を調整する音量調整手段とから構成されてい
る。
に本発明の音響再生装置は、音響信号を入力する入力手
段と、周波数特性を調整する音質調整手段と、音響信号
の全体音量を調整する音量調整手段とから構成されてい
る。
【0009】
【作用】本発明によれば、音質調整手段により音質調整
された音響信号を音量調整手段により、全体音量が音質
調整前と同じように聞こえるよう自動的に調整すること
が可能となる。
された音響信号を音量調整手段により、全体音量が音質
調整前と同じように聞こえるよう自動的に調整すること
が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【0011】図1は本発明の第1の実施例における音響
再生装置の構成を示すブロック図である。
再生装置の構成を示すブロック図である。
【0012】図1において、10はある限られた振幅周波
数特性のパターンと、この振幅周波数特性になるよう信
号を調整した場合と、調整を行わなかった場合の視聴者
7が感じる音量が一定となるような音量データを組で記
憶する記憶回路、11は記憶回路10から設定された振幅周
波数特性のパターンを受取り、入力された音響信号をそ
の振幅周波数特性で音質調整するDSP(Digital Signa
l Processor)等のLSIで構成されたディジタルフィル
タ(音質調整回路)、12は前記記憶回路10により設定され
た音量データを受取り、音響信号の音量を調整する音量
調整回路、13はリモコンスイッチ2により指定されたあ
るパターンの振幅周波数特性をディジタルフィルタ11に
設定するとともに、その振幅周波数特性と組で記憶され
ている音量データを前記音量調整回路12に設定するよう
前記記憶回路10を制御する制御回路である。
数特性のパターンと、この振幅周波数特性になるよう信
号を調整した場合と、調整を行わなかった場合の視聴者
7が感じる音量が一定となるような音量データを組で記
憶する記憶回路、11は記憶回路10から設定された振幅周
波数特性のパターンを受取り、入力された音響信号をそ
の振幅周波数特性で音質調整するDSP(Digital Signa
l Processor)等のLSIで構成されたディジタルフィル
タ(音質調整回路)、12は前記記憶回路10により設定され
た音量データを受取り、音響信号の音量を調整する音量
調整回路、13はリモコンスイッチ2により指定されたあ
るパターンの振幅周波数特性をディジタルフィルタ11に
設定するとともに、その振幅周波数特性と組で記憶され
ている音量データを前記音量調整回路12に設定するよう
前記記憶回路10を制御する制御回路である。
【0013】その他、前記図5で示したものと同じ機能
のものは同じ符号で示している。
のものは同じ符号で示している。
【0014】図1を用いて本実施例について、その動作
を説明する。
を説明する。
【0015】まず、放送波がアンテナ4により受信さ
れ、デコーダ5で音響信号が抽出される。このときディ
ジタルフィルタ11には、あらかじめ制御回路13により記
憶回路10が制御され、ある振幅周波数特性が設定されて
いる。
れ、デコーダ5で音響信号が抽出される。このときディ
ジタルフィルタ11には、あらかじめ制御回路13により記
憶回路10が制御され、ある振幅周波数特性が設定されて
いる。
【0016】デコーダ5で抽出された音響信号は、ディ
ジタルフィルタ11に入力され、これに設定された振幅周
波数特性になるようディジタルフィルタ11において音質
調整が行われる。次にディジタルフィルタ11の出力信号
は、音量調整回路12に入力される。この音量調整回路12
には、あらかじめディジタルフィルタ11に設定されてい
る振幅周波数特性に対応した音量が制御回路13の指令に
より記憶回路10から設定されている。したがって音量調
整回路12の出力信号は、振幅周波数特性による全体信号
の音量が振幅周波数特性の調整が行われなかった場合と
同じ音量に感じるよう補正されて、スピーカ6を介して
外部に音として出力され、視聴者7は聴取することとな
る。
ジタルフィルタ11に入力され、これに設定された振幅周
波数特性になるようディジタルフィルタ11において音質
調整が行われる。次にディジタルフィルタ11の出力信号
は、音量調整回路12に入力される。この音量調整回路12
には、あらかじめディジタルフィルタ11に設定されてい
る振幅周波数特性に対応した音量が制御回路13の指令に
より記憶回路10から設定されている。したがって音量調
整回路12の出力信号は、振幅周波数特性による全体信号
の音量が振幅周波数特性の調整が行われなかった場合と
同じ音量に感じるよう補正されて、スピーカ6を介して
外部に音として出力され、視聴者7は聴取することとな
る。
【0017】また、放送波の種類(例えば音声が主とな
るドラマや音楽番組)により、視聴者7は好みによっ
て、あらかじめ記憶回路10に記憶されている振幅周波数
特性をリモコンスイッチ2により選択する。制御回路13
はリモコンスイッチ2の指示に従い記憶回路10を制御
し、ディジタルフィルタ11および音量調整回路12に振幅
周波数特性データと、この振幅周波数特性にした場合に
おいても音量が一定となる音量データを設定する。これ
により、放送波の種類により視聴者7が欲する音質に調
整した場合においても、視聴者7が受聴する音の音量は
音質を調整する前と同様に聞こえ、音量を再調整する必
要はない。
るドラマや音楽番組)により、視聴者7は好みによっ
て、あらかじめ記憶回路10に記憶されている振幅周波数
特性をリモコンスイッチ2により選択する。制御回路13
はリモコンスイッチ2の指示に従い記憶回路10を制御
し、ディジタルフィルタ11および音量調整回路12に振幅
周波数特性データと、この振幅周波数特性にした場合に
おいても音量が一定となる音量データを設定する。これ
により、放送波の種類により視聴者7が欲する音質に調
整した場合においても、視聴者7が受聴する音の音量は
音質を調整する前と同様に聞こえ、音量を再調整する必
要はない。
【0018】図2は、本発明の第2の実施例における音
響再生装置の構成を示すブロック図である。
響再生装置の構成を示すブロック図である。
【0019】図2において、14は音声信号および非音声
信号(音楽信号など)に適した振幅周波数特性データと、
この振幅周波数特性になるよう信号を調整した場合と、
調整を行わなかった場合の視聴者7が感じる音量が一定
となるような音量データを組で記憶しておく記憶回路、
15は入力された音響信号の無音区間(音響信号がある振
幅レベルより小さくなる時間間隔)を抽出し、これによ
り入力された信号が音声信号か非音声信号かを判定し、
この結果からその信号に最適な振幅周波数特性データと
音量データを設定するよう記憶回路14を制御する制御回
路である。
信号(音楽信号など)に適した振幅周波数特性データと、
この振幅周波数特性になるよう信号を調整した場合と、
調整を行わなかった場合の視聴者7が感じる音量が一定
となるような音量データを組で記憶しておく記憶回路、
15は入力された音響信号の無音区間(音響信号がある振
幅レベルより小さくなる時間間隔)を抽出し、これによ
り入力された信号が音声信号か非音声信号かを判定し、
この結果からその信号に最適な振幅周波数特性データと
音量データを設定するよう記憶回路14を制御する制御回
路である。
【0020】その他、前記図1,図5で示したものと同
じ機能のものは同じ符号で示している。
じ機能のものは同じ符号で示している。
【0021】図2を用いて本実施例について、その動作
を説明する。
を説明する。
【0022】まず、放送波がアンテナ4により受信さ
れ、デコーダ5で音響信号が抽出され制御回路15に入力
される。制御回路15では、入力された信号の無音区間を
抽出し、この無音区間のある時間内での発生頻度が、あ
る回数より多い場合は入力された音響信号が音声信号で
あると判断し、そうでない場合は非音声信号(例えば音
楽信号)と判断し、音声信号あるいは非音声信号に最適
となる振幅周波数特性データを記憶回路14を制御し、デ
ィジタルフィルタ11(音質調整回路)に設定する。
れ、デコーダ5で音響信号が抽出され制御回路15に入力
される。制御回路15では、入力された信号の無音区間を
抽出し、この無音区間のある時間内での発生頻度が、あ
る回数より多い場合は入力された音響信号が音声信号で
あると判断し、そうでない場合は非音声信号(例えば音
楽信号)と判断し、音声信号あるいは非音声信号に最適
となる振幅周波数特性データを記憶回路14を制御し、デ
ィジタルフィルタ11(音質調整回路)に設定する。
【0023】また、これと同時にその振幅周波数特性デ
ータと組で記憶されている音量データを音量調整回路12
に設定する。
ータと組で記憶されている音量データを音量調整回路12
に設定する。
【0024】図3は、音響信号の無音区間を説明する模
式図である。図3において、縦軸は振幅、横軸は時間、
Sは音響信号でエンベロープを示している。また、Aは
ある振幅レベルを指し、Tは無音区間の発生頻度を調べ
るための時間間隔(実験的には2秒位が適切であること
がわかっている)、tは無音区間の長さを図るための時
間間隔、数値はt時間間隔で無音区間の長さをカウント
した回数を示している。
式図である。図3において、縦軸は振幅、横軸は時間、
Sは音響信号でエンベロープを示している。また、Aは
ある振幅レベルを指し、Tは無音区間の発生頻度を調べ
るための時間間隔(実験的には2秒位が適切であること
がわかっている)、tは無音区間の長さを図るための時
間間隔、数値はt時間間隔で無音区間の長さをカウント
した回数を示している。
【0025】ここで、無音区間はAの振幅レベルより小
さいレベルとし、Tの区間でこの区間がどのくらい発生
しているかをt時間ごとにカウントする。そして、この
カウント値がある数より大きい場合は音声信号であると
し、そうでない場合は非音声信号であるとみなす。これ
は、人間が会話をする場合には必ず息継ぎを行うことか
ら、音声信号には無音区間がある時間内に必ず発生する
現象を利用している。
さいレベルとし、Tの区間でこの区間がどのくらい発生
しているかをt時間ごとにカウントする。そして、この
カウント値がある数より大きい場合は音声信号であると
し、そうでない場合は非音声信号であるとみなす。これ
は、人間が会話をする場合には必ず息継ぎを行うことか
ら、音声信号には無音区間がある時間内に必ず発生する
現象を利用している。
【0026】ただし、放送波にはニュース等の音声のみ
の信号の場合と、ドラマ等における音声とBGM信号が
ミックスされている場合があるため、Aという振幅レベ
ルを設定して完全に信号レベルが零とならない場合も含
めて、音声信号として判断させることが可能となるよう
にしている。また、このAの振幅レベルを変化させるこ
とにより、任意に音声信号と非音声信号の判断基準を変
化させることが可能である。
の信号の場合と、ドラマ等における音声とBGM信号が
ミックスされている場合があるため、Aという振幅レベ
ルを設定して完全に信号レベルが零とならない場合も含
めて、音声信号として判断させることが可能となるよう
にしている。また、このAの振幅レベルを変化させるこ
とにより、任意に音声信号と非音声信号の判断基準を変
化させることが可能である。
【0027】図2のディジタルフィルタ11は、これに設
定された振幅周波数特性になるよう入力信号の音質調整
を行う。次に、ディジタルフィルタ11の出力信号は音量
調整回路12に入力される。この音量調整回路12では、デ
ィジタルフィルタ11に設定された振幅周波数特性に対応
した音量が記憶回路14から設定されているため、これの
出力信号は、振幅周波数特性による全体信号の音量が振
幅周波数特性の調整が行われなかった場合と同じ音量に
感じるように補正され、スピーカ6を介して外部に出力
されることとなる。以上のような操作により、自動的に
放送波の種類が選択され、さらにこれに応じた音質調整
と音量調整が自動的に行われることとなる。
定された振幅周波数特性になるよう入力信号の音質調整
を行う。次に、ディジタルフィルタ11の出力信号は音量
調整回路12に入力される。この音量調整回路12では、デ
ィジタルフィルタ11に設定された振幅周波数特性に対応
した音量が記憶回路14から設定されているため、これの
出力信号は、振幅周波数特性による全体信号の音量が振
幅周波数特性の調整が行われなかった場合と同じ音量に
感じるように補正され、スピーカ6を介して外部に出力
されることとなる。以上のような操作により、自動的に
放送波の種類が選択され、さらにこれに応じた音質調整
と音量調整が自動的に行われることとなる。
【0028】図4は本発明の第3の実施例における音響
再生装置の構成を示すブロック図である。
再生装置の構成を示すブロック図である。
【0029】図4において、16は音声信号および非音声
信号(音楽信号など)に適した振幅周波数特性データと、
この振幅周波数特性になるよう信号を調整した場合と、
調整を行わなかった場合の視聴者7が感じる音量が一定
となるような音量データに最終的になるよう、段階的に
組で記憶しておく記憶回路、17は入力された音響信号の
無音区間(音響信号がある振幅レベルより小さくなる時
間間隔)を抽出し、これにより入力された信号が音声信
号か非音声信号かを判定し、この結果からその信号に最
適な振幅周波数特性データと音量データを、ある時間内
に段階的に設定するよう記憶回路16を制御する制御回路
である。
信号(音楽信号など)に適した振幅周波数特性データと、
この振幅周波数特性になるよう信号を調整した場合と、
調整を行わなかった場合の視聴者7が感じる音量が一定
となるような音量データに最終的になるよう、段階的に
組で記憶しておく記憶回路、17は入力された音響信号の
無音区間(音響信号がある振幅レベルより小さくなる時
間間隔)を抽出し、これにより入力された信号が音声信
号か非音声信号かを判定し、この結果からその信号に最
適な振幅周波数特性データと音量データを、ある時間内
に段階的に設定するよう記憶回路16を制御する制御回路
である。
【0030】その他、前記図1,図5で示したものと同
じ機能のものは同じ符号で示している。
じ機能のものは同じ符号で示している。
【0031】図4を用いて本実施例について、その動作
を説明する。
を説明する。
【0032】まず、放送波がアンテナ4により受信さ
れ、デコーダ5で音響信号が抽出され制御回路17に入力
される。制御回路17では入力された信号の無音区間を抽
出し、この無音区間のある時間内での発生頻度が、ある
回数より多い場合は入力された音響信号が音声信号であ
ると判断し、そうでない場合は非音声信号(例えば音楽
信号)と判断し、音声信号あるいは非音声信号に最適と
なる振幅周波数特性データを、ディジタルフィルタ11に
設定するよう記憶回路16を制御する。
れ、デコーダ5で音響信号が抽出され制御回路17に入力
される。制御回路17では入力された信号の無音区間を抽
出し、この無音区間のある時間内での発生頻度が、ある
回数より多い場合は入力された音響信号が音声信号であ
ると判断し、そうでない場合は非音声信号(例えば音楽
信号)と判断し、音声信号あるいは非音声信号に最適と
なる振幅周波数特性データを、ディジタルフィルタ11に
設定するよう記憶回路16を制御する。
【0033】また、これと同時にその振幅周波数特性デ
ータと組で記憶されている音量データを音量調整回路12
に設定する。
ータと組で記憶されている音量データを音量調整回路12
に設定する。
【0034】このとき、ディジタルフィルタ11および音
量調整回路12に設定する各データは、最終的に最適な振
幅周波数特性と音量になるよう段階的に、ある時間間隔
で行う。
量調整回路12に設定する各データは、最終的に最適な振
幅周波数特性と音量になるよう段階的に、ある時間間隔
で行う。
【0035】例えばF1〜F10が記憶回路16に記憶され
ている振幅周波数特性で、F1が音声信号に最適な振幅
周波数特性、F10が非音声信号に最適な振幅周波数特性
とし、L1〜L10が記憶回路16に記憶されている音量デ
ータで、F1とL1,F2とL2〜F10とL10が組となって
記憶されているとする。
ている振幅周波数特性で、F1が音声信号に最適な振幅
周波数特性、F10が非音声信号に最適な振幅周波数特性
とし、L1〜L10が記憶回路16に記憶されている音量デ
ータで、F1とL1,F2とL2〜F10とL10が組となって
記憶されているとする。
【0036】制御回路17において、入力信号が音声信号
であると判断された場合(このときディジタルフィルタ1
1には、非音声信号用の振幅周波数特性F10が、音量調
整回路12には音量データL10が設定されていたとす
る)、まず制御回路17は、記憶回路16に記憶されている
F9とL9のデータを、ディジタルフィルタ11と音量調整
回路12に設定する。そして、ある時間をおいてF8とL8
のデータをディジタルフィルタ11と音量調整回路12に設
定する。このような操作をF1とL1のデータになるまで
繰り返す。ただし、制御回路17における音声信号か非音
声信号かを判定する時間の倍の時間でF10からF1(L10
からL1)へ、またはF1からF10(L1からL10)へ変化さ
せるようにすると、音声,非音声の誤判定が生じた場合
に、違和感を視聴者に感じさせることがない。例えば音
声,非音声の判定時間が2秒かかるとすると、4秒かけ
てF10からF1へ変化させるような制御を行わせる。
であると判断された場合(このときディジタルフィルタ1
1には、非音声信号用の振幅周波数特性F10が、音量調
整回路12には音量データL10が設定されていたとす
る)、まず制御回路17は、記憶回路16に記憶されている
F9とL9のデータを、ディジタルフィルタ11と音量調整
回路12に設定する。そして、ある時間をおいてF8とL8
のデータをディジタルフィルタ11と音量調整回路12に設
定する。このような操作をF1とL1のデータになるまで
繰り返す。ただし、制御回路17における音声信号か非音
声信号かを判定する時間の倍の時間でF10からF1(L10
からL1)へ、またはF1からF10(L1からL10)へ変化さ
せるようにすると、音声,非音声の誤判定が生じた場合
に、違和感を視聴者に感じさせることがない。例えば音
声,非音声の判定時間が2秒かかるとすると、4秒かけ
てF10からF1へ変化させるような制御を行わせる。
【0037】このようにすると、非音声から音声また非
音声と変化した場合に、振幅周波数特性の変化が2秒間
隔でF10〜F6〜F10で済み、大きな音質の変化を感じ
させることがない。
音声と変化した場合に、振幅周波数特性の変化が2秒間
隔でF10〜F6〜F10で済み、大きな音質の変化を感じ
させることがない。
【0038】以下同様に、ディジタルフィルタ11は、こ
れに設定された振幅周波数特性になるよう入力信号の音
質調整を行い、次にディジタルフィルタ11の出力信号は
音量調整回路12に入力され音量調整が行われ、スピーカ
6を介して外部に音として放射されることとなる。
れに設定された振幅周波数特性になるよう入力信号の音
質調整を行い、次にディジタルフィルタ11の出力信号は
音量調整回路12に入力され音量調整が行われ、スピーカ
6を介して外部に音として放射されることとなる。
【0039】なお、上述した実施例では放送波からデコ
ードされる音響信号をモノラル信号として扱ったが、ス
テレオ信号時も同様で、ディジタルフィルタや音量調整
回路がそれぞれの信号に対して働くように構成すれば良
い。また、ステレオ時には音声か非音声かを判定する制
御回路は一旦ステレオ信号を足し合わせ、モノラル信号
にして判定を行うこととする。
ードされる音響信号をモノラル信号として扱ったが、ス
テレオ信号時も同様で、ディジタルフィルタや音量調整
回路がそれぞれの信号に対して働くように構成すれば良
い。また、ステレオ時には音声か非音声かを判定する制
御回路は一旦ステレオ信号を足し合わせ、モノラル信号
にして判定を行うこととする。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の音響再生装
置は、音質調整を行う場合にこれと連動して自動的に音
量の調整を同時に行うことにより、音質調整を行わなか
った場合の音量の変化をなくすことが可能となる。
置は、音質調整を行う場合にこれと連動して自動的に音
量の調整を同時に行うことにより、音質調整を行わなか
った場合の音量の変化をなくすことが可能となる。
【図1】本発明の第1の実施例における音響再生装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例における音響再生装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図3】図2の無音区間について説明する模式図であ
る。
る。
【図4】本発明の第3の実施例における音響再生装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図5】従来の音響再生装置の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図6】図5のフィルタにおける振幅周波数特性を示し
た図である。
た図である。
2…リモコンスイッチ、 4…アンテナ、 5…デコー
ダ、 6…スピーカ、7…視聴者、 10,14,16…記憶
回路、 11…ディジタルフィルタ、 12…音量調整回
路、 13、15、17…制御回路。
ダ、 6…スピーカ、7…視聴者、 10,14,16…記憶
回路、 11…ディジタルフィルタ、 12…音量調整回
路、 13、15、17…制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 明久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田上 亮 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小田 幹夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 音響信号を入力する入力手段と、前記入
力手段により入力された音響信号の周波数特性を調整す
る音質調整手段と、前記音質調整手段により調整された
音響信号が前記入力手段に入力された音響信号を音とし
て外部に出力した場合に、人間が同じ音量に感じるよう
に全体の音量を調整する音量調整手段を具備することを
特徴とする音響再生装置。 - 【請求項2】 前記音質調整手段は入力された信号の振
幅周波数特性をある限られた複数のパターンで調整し、
前記音量調整手段は前記音質調整手段のパターンに対応
した音量調整を連動して行うことを特徴とする請求項1
記載の音響再生装置。 - 【請求項3】 音響信号を入力する入力手段と、前記入
力手段により入力された信号が音声信号か非音声信号か
判別する判定手段と、前記判定手段の結果に対応した振
幅周波数特性の調整を行う音質調整手段と、前記音質調
整手段の振幅周波数特性の調整に対して音量調整を連動
して行う音量調整手段とを具備したことを特徴とする音
響再生装置。 - 【請求項4】 前記音質調整手段は入力された信号が音
声信号か非音声信号か判別し、この2つに対応した振幅
周波数特性の調整をある時間間隔内に徐々に変化させて
行い、前記音量調整手段は前記音質調整手段の2つの振
幅周波数特性への調整に対応した音量調整を連動して徐
々に行うことを特徴とする請求項3記載の音響再生装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32801292A JPH06177686A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 音響再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32801292A JPH06177686A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 音響再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06177686A true JPH06177686A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18205531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32801292A Pending JPH06177686A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 音響再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06177686A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7369185B2 (en) | 2004-05-31 | 2008-05-06 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Broadcast receiving apparatus and method having volume control |
US7929063B2 (en) | 2008-09-19 | 2011-04-19 | Kabushiki Kaisha Toshibia | Electronic apparatus and method for adjusting audio level |
JP2011203753A (ja) * | 2011-06-14 | 2011-10-13 | Toshiba Corp | オーディオ信号補正装置及びオーディオ信号補正方法 |
-
1992
- 1992-12-08 JP JP32801292A patent/JPH06177686A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7369185B2 (en) | 2004-05-31 | 2008-05-06 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Broadcast receiving apparatus and method having volume control |
US7929063B2 (en) | 2008-09-19 | 2011-04-19 | Kabushiki Kaisha Toshibia | Electronic apparatus and method for adjusting audio level |
US8264620B2 (en) | 2008-09-19 | 2012-09-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image processor and image processing method |
JP2011203753A (ja) * | 2011-06-14 | 2011-10-13 | Toshiba Corp | オーディオ信号補正装置及びオーディオ信号補正方法 |
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