[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH06163069A - 燃料電池通気時の圧力変動低減方法 - Google Patents

燃料電池通気時の圧力変動低減方法

Info

Publication number
JPH06163069A
JPH06163069A JP43A JP31222192A JPH06163069A JP H06163069 A JPH06163069 A JP H06163069A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 31222192 A JP31222192 A JP 31222192A JP H06163069 A JPH06163069 A JP H06163069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anode
fuel cell
line
cathode
bypass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP43A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiyun Hashiguchi
盾 橋口
Bunro Hashimoto
文朗 橋本
Kazuhiko Ito
和彦 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd filed Critical Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
Priority to JP43A priority Critical patent/JPH06163069A/ja
Publication of JPH06163069A publication Critical patent/JPH06163069A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アノードガスの燃料電池への通気時に発生す
るアノード側の圧力変動を低減し、アノードとカソード
の間に発生する極間差圧を低減することができる燃料電
池通気時の圧力変動低減方法を提供する。 【構成】 アノードバイパスライン16、アノードライ
ン遮断弁31、32、アノードバイパス遮断弁35を備
え、燃料電池のアノード側を不活性ガスを密封して燃料
電池を停止し、次いで、燃料電池の運転再開時にアノー
ドライン遮断弁31、32を閉鎖したままでアノードバ
イパス遮断弁35を開放してアノードバイパスラインを
介してアノードガスを通し、次いで、アノードライン遮
断弁を開放し、次いで、所定時間の経過後にアノードバ
イパス遮断弁を閉鎖する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池通気時の圧力
変動低減方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融炭酸塩型燃料電池は、高効率、かつ
環境への影響が少ないなど、従来の発電装置にはない特
徴を有しており、水力・火力・原子力に続く発電システ
ムとして注目を集め、現在世界各国で鋭意研究開発が行
われている。かかる従来の溶融炭酸塩型燃料電池発電設
備は、例えば図1に示すように、改質器10と燃料電池
20とを備え、改質器10により燃料ガス1を水素を含
むアノードガス2に改質し、このアノードガス2と酸素
を含むカソードガス3とから燃料電池20により電気を
発電するようになっている。この発電設備は、更にアノ
ード側のラインに、複数のガス冷却器22、気水分離器
24、アノードブロア26を備え、燃料電池のアノード
側Aを通過したアノード排ガス4をガス冷却器22で冷
却し、気水分離器24で水分を除去し、アノードブロア
26で改質器10の燃焼室に供給し、燃焼室内でアノー
ド排ガス4を空気5で燃焼させる。更にカソード側のラ
インには、ガス冷却器12、カソード循環ブロア14を
備え、アノード排ガスが燃焼した燃焼排ガス6に空気7
を混合してカソードガス3として燃料電池のカソード側
Cに供給し、燃料電池を通過したカソード排ガス8の一
部をガス冷却器12で冷却し、カソード循環ブロア14
により燃料電池のカソード側上流に循環させるようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる燃料電池発電設
備を停止するには、停止中に燃料電池20の電極の保護
及び圧力を一定に保つため、燃料電池内に密封用ガス
(例えば窒素ガス)を密封する必要がある。従って、従
来の発電設備では、図1に示すように、燃料電池のアノ
ード側とカソード側をそれぞれバイパスするアノードバ
イパスライン16及びカソードバイパスライン18と、
燃料電池のアノード側とカソード側の前後を遮断する遮
断弁31、32、33、34と、アノードバイパスライ
ン16及びカソードバイパスライン18に設けられた遮
断弁35、36とを備え、燃料電池の停止前にアノード
ガスとカソードガスを不活性ガスに置換し、遮断弁3
1、32、33、34を遮断することにより燃料電池内
に密封用ガスを密封して燃料電池を停止させ、燃料電池
の運転再開時にはアノードバイパスライン16及びカソ
ードバイパスライン18を通してアノードガス及びカソ
ードガスをそれぞれ通し、次いで遮断弁35、36の閉
鎖と遮断弁31、32、33、34の開放をほぼ同時に
行うことにより、アノードガス2及びカソードガス3を
それぞれ燃料電池20のアノード側Aとカソード側Cに
通気させるようにしていた。
【0004】溶融炭酸塩型燃料電池では、アノードとカ
ソードの間には電解質板が挟持されており、この電解質
板は比較的低い差圧で破壊したりシール性能を失うた
め、アノードとカソードの間の差圧をできる限り低く制
御することが要望される。しかし、上述した燃料電池の
運転方法では、電池内部の密封ガスには水蒸気が含まれ
ていないガスが用いられる。一方通気前にアノードバイ
パスラインを流れるアノードガス中には改質用の水蒸気
が大量に(例えば約30%程度)含まれており、この水
蒸気はアノード排ガスラインにあるガス冷却器で凝縮
し、気水分離器で分離除去される。従って、アノードガ
スは凝縮器で水蒸気分が除去され、実質的に流量が激減
する。一方、不活性ガスには水蒸気が含まれていないた
め、密封用ガスが凝縮器を通過しても流量が減少しな
い。従って、アノードライン遮断弁の開放と、アノード
バイパス遮断弁の閉鎖を同時にすると、燃料電池に封入
されていた密封用ガスが気水分離器を通るときには流量
の減少がほとんどなく、アノードガスが気水分離器を通
るときには流量の激減が起こり、結果としてアノード側
に比較的大きい圧力変動を生じさせる。本発明は、かか
る新規の問題点を解決するために創案されたものであ
る。すなわち、本発明の目的は、アノードガスの燃料電
池への通気時に発生するアノード側の圧力変動を低減
し、アノードとカソードの間に発生する極間差圧を低減
することができる燃料電池通気時の圧力変動低減方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、燃料電
池のアノード側をバイパスするアノードバイパスライン
と、燃料電池のアノード側の前後を遮断するアノードラ
イン遮断弁と、前記アノードバイパスラインに設けられ
たアノードバイパス遮断弁と、を備えた燃料電池発電設
備において、燃料電池の停止前にアノードガスを不活性
ガスに置換し、次いで燃料電池前後のアノードライン遮
断弁を閉鎖することにより燃料電池のアノード側に不活
性ガスを密封して燃料電池を停止し、次いで、燃料電池
の運転再開時にアノードライン遮断弁を閉鎖したままで
アノードバイパス遮断弁を開放してアノードバイパスラ
インを介してアノードガスを通し、次いで、アノードラ
イン遮断弁を開放し、次いで、所定時間の経過後にアノ
ードバイパス遮断弁を閉鎖する、ことを特徴とする燃料
電池通気時の圧力変動低減方法が提供される。
【0006】更に、本発明によれば、燃料電池のアノー
ド側とカソード側をそれぞれバイパスするアノードバイ
パスライン及びカソードバンパスラインと、燃料電池の
アノード側とカソード側の前後を遮断するアノードライ
ン遮断弁及びカソードライン遮断弁と、アノードバイパ
スライン及びカソードバイパスラインにそれぞれ設けら
れたアノードバイパス遮断弁及びカソードバイパス遮断
弁と、を備えた燃料電池発電設備において、燃料電池の
停止前にアノードガスとカソードガスを不活性ガスに置
換し、次いでアノードライン遮断弁及びカソードライン
遮断弁を閉鎖することにより燃料電池内に不活性ガスを
密封して燃料電池を停止し、次いで、燃料電池の運転再
開時にアノードライン遮断弁及びカソードライン遮断弁
を閉鎖したままでアノードバイパス遮断弁及びカソード
バイパス遮断弁を開放してアノードバイパスライン及び
カソードバイパスラインを介してアノードガス及びカソ
ードガスをそれぞれ通し、次いで、アノードライン遮断
弁及びカソードライン遮断弁を開放し、次いで、所定時
間の経過後にアノードバイパス遮断弁及びカソードバイ
パス遮断弁を閉鎖する、ことを特徴とする燃料電池通気
時の圧力変動低減方法が提供される。本発明の好ましい
実施例によれば、前記所定時間はアノードの密封用ガス
が改質ガスに置換されるので必要な時間で、少なくとも
30秒以上である。また、前記アノードライン遮断弁の
開放は、ゆるやかに少なくとも5秒以上にわたり流量を
漸増させることによる、ことが好ましい。
【0007】
【作用】種々の試験及び解析から、アノード側に発生す
る圧力変動は、アノード側ラインに設けられた気水分離
器による水分の除去が原因であることがわかった。すな
わち、アノードガス中には改質用の水蒸気が大量に(例
えば約30%以上)含まれており、この水蒸気はアノー
ド排ガスラインにあるガス冷却器で凝縮し、気水分離器
で分離除去される。従って、アノードガスは凝縮器で水
蒸気分が除去され、実質的に流量が激減する。一方、不
活性ガスには水蒸気が含まれていないため、密封用ガス
が凝縮器を通過しても流量が減少しない。従って、アノ
ードライン遮断弁の開放と、アノードバイパス遮断弁の
閉鎖を同時にすると、燃料電池に封入されていた不活性
ガスが気水分離器を通るときには流量の減少がほとんど
なく、アノードガスが気水分離器を通るときには流量の
激減が起こり、結果としてアノード側に比較的大きい圧
力変動が生じることがわかった。
【0008】本発明はかかる新規の知見に基づくもので
ある。すなわち、上記本発明によれば、燃料電池の運転
再開時にアノードライン遮断弁を閉鎖したままでアノー
ドバイパス遮断弁を開放してアノードバイパスラインを
介してアノードガスを通し、次いで、アノードライン遮
断弁を開放するので、アノードライン遮断弁を開放した
ときにアノードバイパスラインは全開しており、燃料電
池のアノード側に封入されていた不活性ガスはアノード
バイパスラインを通るアノードガスと混合して気水分離
器に供給される。従って、アノードライン遮断弁の開放
直後であっても水蒸気を含むガスが気水分離器に供給さ
れるため、全く水蒸気を含まない不活性ガスが供給され
る場合と比較して圧力変動を低減することができる。更
に、少なくとも5秒以上にわたり流量を漸増させてアノ
ードライン遮断弁を開放すれば、急激な圧力変動を実質
的に回避することができる。又、上記本発明によれば、
所定時間の経過後にアノードバイパス遮断弁を閉鎖する
ので、燃料電池のアノード側に封入されていた不活性ガ
スはすで燃料電池から気水分離器の方に流れ出ているの
で、アノードバイパス遮断弁を閉鎖してもアノード側を
流れるガス組成に影響がなく、圧力変動になんら影響を
与えない。この所定時間は、実験の結果、少なくとも3
0秒以上であることが好ましいことがわかった。
【0009】
【実施例】以下に本発明の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。図1に示したように、本発明を適用する
燃料電池発電装置は、燃料電池20のアノード側Aとカ
ソード側Cをそれぞれバイパスするアノードバイパスラ
イン16及びカソードバンパスライン18と、燃料電池
20のアノード側Aとカソード側Bの前後を遮断するア
ノードライン遮断弁31、32及びカソードライン遮断
弁33、34と、アノードバイパスライン16及びカソ
ードバイパスライン18にそれぞれ設けられたアノード
バイパス遮断弁35及びカソードバイパス遮断弁36と
を備えている。
【0010】本発明による燃料電池通気時の圧力変動低
減方法は、図1の装置を使用して、燃料電池の停止前に
アノードガス2を密封用ガス(例えば窒素ガス)に置換
し、次いで燃料電池前後のアノードライン遮断弁31、
32を閉鎖することにより燃料電池のアノード側Aに不
活性ガスを密封して燃料電池を停止し、次いで、燃料電
池の運転再開時にアノードライン遮断弁31、32を閉
鎖したままでアノードバイパス遮断弁35を開放してア
ノードバイパスライン16を介してアノードガス2を通
し、次いで、アノードライン遮断弁31、32を開放
し、次いで、所定時間の経過後にアノードバイパス遮断
弁35を閉鎖する、ことによる。
【0011】図1に示した燃料電池発電装置を用い、本
発明による燃料電池通気時の圧力変動低減方法による効
果を確認する試験を実施した。なお、図1において、P
Xは試験における圧力測定位置、DPCは試験における
差圧測定位置を示す。この試験では、燃料電池の停止前
にアノードガス2とカソードガス3の両方を窒素ガスに
置換し、次いでアノードライン遮断弁31、32及びカ
ソードライン遮断弁33、34を閉鎖することにより燃
料電池内に密封用ガスを置換、密封して燃料電池を停止
する。次いで、燃料電池の運転再開時にアノードライン
遮断弁31、32及びカソードライン遮断弁33、34
の両方を閉鎖したままでアノードバイパス遮断弁35及
びカソードバイパス遮断弁36の両方を開放してアノー
ドバイパスライン16及びカソードバイパスライン18
を介してアノードガス2及びカソードガス3をそれぞれ
通した。このアノードガス2は燃料ガス1をS/C(水
蒸気/カーボン比)=3で改質したものとし、水蒸気が
30%程度含まれている。次いで、アノードライン遮断
弁31、32及びカソードライン遮断弁33、34を徐
々に開放し約5秒後に全開させた。アノードライン遮断
弁31、32の開放はできる限りゆっくりと行うのが良
く、少なくとも5秒以上にわたり流量を漸増させること
によるのが良い。これにより、アノード側の気水分離器
に流れるガス中の水蒸気の比率を徐々に変化させること
ができ、急激な圧力変動を実質的に回避することができ
る。次いで、所定時間の経過後にアノードバイパス遮断
弁及びカソードバイパス遮断弁35を閉鎖した。なお、
この試験では、この所定時間を0、30、60、120
秒に時間設定し、アノード/カソード間の極間差圧とア
ノードブロア入口圧力の時間経過を前述の圧力計PX
と、差圧計DPCにより測定した。また、所定時間とは
アノード内の密封用ガスが全て改質ガスに置換されるの
に必要な時間である。図2は、アノード/カソード間の
極間差圧の時間経過を示す試験結果であり、図3は、ガ
ス冷却器付近の圧力、すなわち、アノードブロア入口圧
力の時間経過を示す試験結果である。図2及び図3にお
いて、横軸はアノードライン遮断弁31、32及びカソ
ードライン遮断弁33、34の全開(通気)後の時間経
過を示しており、縦軸はそれぞれ差圧変動と圧力変動を
示している。また、各図において、上から順に上記所定
時間をそれぞれ0、30、60、120秒に時間設定し
た場合である。図2から明らかなように、時間設定が0
秒の場合には、通気後約1分半後にアノード/カソード
間の差圧が大きく変動し、最大差圧は300mmAq以
上になっている。ピークが発生する位置は、燃料電池を
出た窒素ガスが気水分離器に到達する時間にほぼ一致し
ている。又、時間設定を30、60、120秒と延ばす
とこの差圧変動が相当低減されるのがわかる。また、図
3からアノードブロア入口圧力が図2と同様に通気後約
1分半後に大きく変動し、時間設定を30、60、12
0秒と延ばすとこの圧力変動が相当低減されるのがわか
る。
【0012】これらの試験結果から、アノード側に発生
する圧力変動は、アノード側ラインの気水分離器24に
よる水分の除去が原因であることがわかった。すなわ
ち、アノードガス中には改質用の水蒸気が大量に(例え
ば約30%以上)含まれており、この水蒸気はアノード
排ガスラインにあるガス冷却器で凝縮し、気水分離器で
分離除去される。従って、アノードガスは凝縮器で水蒸
気分が除去され、実質的に流量が激減する。一方、不活
性ガスには水蒸気が含まれていないため、不活性ガスが
凝縮器を通過しても流量が減少しない。従って、アノー
ドライン遮断弁の開放と、アノードバイパス遮断弁の閉
鎖を同時にすると、燃料電池に封入されていた不活性ガ
スが気水分離器を通るときには流量の減少がほとんどな
く、アノードガスが気水分離器を通るときには流量の激
減が起こり、結果としてアノード側に比較的大きい圧力
変動が生じることがわかった。本発明はかかる新規の知
見に基づくものである。すなわち、上記本発明によれ
ば、燃料電池の運転再開時にアノードライン遮断弁を閉
鎖したままでアノードバイパス遮断弁を開放してアノー
ドバイパスラインを介してアノードガスを通し、次い
で、アノードライン遮断弁を開放するので、アノードラ
イン遮断弁を開放したときにアノードバイパスラインも
開放しており、燃料電池のアノード側に封入されていた
不活性ガスはアノードバイパスラインを通るアノードガ
スと混合して気水分離器に供給される。従って、アノー
ドライン遮断弁の開放直後であっても水蒸気を含むガス
が気水分離器に供給されるため、全く水蒸気を含まない
不活性ガスが供給される場合と比較して圧力変動を低減
することができる。更に、少なくとも5秒以上にわたり
流量を漸増させてアノードライン遮断弁を開放すれば、
急激な圧力変動を実質的に回避することができる。又、
上記本発明によれば、所定時間の経過後にアノードバイ
パス遮断弁を閉鎖するので、燃料電池のアノード側に封
入されていた不活性ガスはすで燃料電池から気水分離器
の方に流れ出ているので、アノードバイパス遮断弁を閉
鎖してもアノード側を流れるガス組成に影響がなく、圧
力変動になんら影響を与えない。この所定時間は、実験
の結果、少なくとも30秒以上であるのが好ましいこと
がわかった。
【0013】
【発明の効果】従って、本発明の燃料電池通気時の圧力
変動低減方法によれば、アノードガス及びカソードガス
の燃料電池への通気時に発生するアノード側の圧力変動
を低減し、アノードとカソードの間に発生する差圧を低
減する有益な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する燃料電池発電装置の全体構成
図である。
【図2】本発明による方法を用いた試験結果である。
【図3】本発明による方法を用いた別の試験結果であ
る。
【符号の説明】
1 燃料ガス 2 アノードガス 3 カソードガス 4 アノード排ガス 5、7 空気 6 燃焼排ガス 8 カソード排ガス 10 改質器 12 ガス冷却器 14 カソード循環ブロア 16 アノードバイパスライン 18 カソードバイパスライン 20 燃料電池 22 ガス冷却器 24 気水分離器 26 アノードブロア 31、32 アノードライン遮断弁 33、34 カソードライン遮断弁 35 アノードバイパス遮断弁 36 カソードバイパス遮断弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池のアノード側をバイパスするア
    ノードバイパスラインと、燃料電池のアノード側の前後
    を遮断するアノードライン遮断弁と、前記アノードバイ
    パスラインに設けられたアノードバイパス遮断弁と、を
    備えた燃料電池発電設備において、 燃料電池の停止前にアノードガスを不活性ガスに置換
    し、次いで燃料電池前後のアノードライン遮断弁を閉鎖
    することにより燃料電池のアノード側を不活性ガスで密
    封して燃料電池を停止し、 次いで、燃料電池の運転再開時にアノードライン遮断弁
    を閉鎖したままでアノードバイパス遮断弁を開放してア
    ノードバイパスラインを介してアノードガスを通し、 次いで、アノードライン遮断弁を開放し、 次いで、所定時間の経過後にアノードバイパス遮断弁を
    閉鎖する、ことを特徴とする燃料電池通気時の圧力変動
    低減方法。
  2. 【請求項2】 燃料電池のアノード側とカソード側をそ
    れぞれバイパスするアノードバイパスライン及びカソー
    ドバンパスラインと、燃料電池のアノード側とカソード
    側の前後を遮断するアノードライン遮断弁及びカソード
    ライン遮断弁と、アノードバイパスライン及びカソード
    バイパスラインにそれぞれ設けられたアノードバイパス
    遮断弁及びカソードバイパス遮断弁と、を備えた燃料電
    池発電設備において、 燃料電池の停止前にアノードガスとカソードガスを不活
    性ガスに置換し、次いでアノードライン遮断弁及びカソ
    ードライン遮断弁を閉鎖することにより燃料電池内に不
    活性ガスを密封して燃料電池を停止し、 次いで、燃料電池の運転再開時にアノードライン遮断弁
    及びカソードライン遮断弁を閉鎖したままでアノードバ
    イパス遮断弁及びカソードバイパス遮断弁を開放してア
    ノードバイパスライン及びカソードバイパスラインを介
    してアノードガス及びカソードガスをそれぞれ通し、 次いで、アノードライン遮断弁及びカソードライン遮断
    弁を開放し、 次いで、所定時間の経過後にアノードバイパス遮断弁及
    びカソードバイパス遮断弁を閉鎖する、ことを特徴とす
    る燃料電池通気時の圧力変動低減方法。
  3. 【請求項3】 前記所定時間は、少なくとも30秒以上
    である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料
    電池通気時の圧力変動低減方法。
  4. 【請求項4】 前記アノードライン遮断弁の開放は、少
    なくとも5秒以上にわたり流量を漸増させることによ
    る、請求項1又は2に記載の燃料電池通気時の圧力変動
    低減方法。
JP43A 1992-11-20 1992-11-20 燃料電池通気時の圧力変動低減方法 Pending JPH06163069A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP43A JPH06163069A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 燃料電池通気時の圧力変動低減方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP43A JPH06163069A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 燃料電池通気時の圧力変動低減方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06163069A true JPH06163069A (ja) 1994-06-10

Family

ID=18026649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP43A Pending JPH06163069A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 燃料電池通気時の圧力変動低減方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06163069A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10065459B4 (de) * 2000-02-11 2006-07-27 General Motors Corp., Detroit Ein Entlüftungssystem und ein Verfahren zur gestuften Entlüftung eines Brennstoffzellensystems bei Schnellabschaltung
JP2008226513A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
DE10065458B4 (de) * 2000-02-22 2010-07-01 General Motors Corp., Detroit Verfahren zur Detektion des Abschaltzustandes während der Abschaltung eines Brennstoffzellensystems mit Anodendrucksteuerung
JP2016095933A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムおよび燃料電池搭載車両

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10065459B4 (de) * 2000-02-11 2006-07-27 General Motors Corp., Detroit Ein Entlüftungssystem und ein Verfahren zur gestuften Entlüftung eines Brennstoffzellensystems bei Schnellabschaltung
DE10065458B4 (de) * 2000-02-22 2010-07-01 General Motors Corp., Detroit Verfahren zur Detektion des Abschaltzustandes während der Abschaltung eines Brennstoffzellensystems mit Anodendrucksteuerung
JP2008226513A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2016095933A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムおよび燃料電池搭載車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2660097B2 (ja) 燃料電池発電装置
JP2924009B2 (ja) 燃料電池の発電停止方法
JPS61168876A (ja) 燃料電池の作動方式
JP2005528765A (ja) 酸化剤の周期的欠乏による燃料電池の性能の回復
JP2002319428A (ja) 溶融炭酸塩型燃料電池発電設備
CN112820902A (zh) 一种应用于氢氧燃料电池的零气体排放系统
JP3522769B2 (ja) 燃料電池プラントの運転方法及び燃料電池プラント
JPH06163069A (ja) 燃料電池通気時の圧力変動低減方法
JP2002134138A (ja) 燃料電池システム
JP6335947B2 (ja) 燃料電池システムの停止制御方法
US11283090B2 (en) Apparatus and method for controlling concentration of exhaust hydrogen in fuel cell system
JP4031537B2 (ja) 固体高分子型燃料電池システム
JP7563928B2 (ja) 車載用燃料電池システム
JP3505741B2 (ja) 溶融炭酸塩型燃料電池の運転方法
JPS6217961A (ja) 空冷式燃料電池
JPS6261278A (ja) 加圧式燃料電池
JP2004349248A (ja) 燃料電池の冷却装置
JPH0467573A (ja) 燃料電池発電システム
JP4703936B2 (ja) 燃料電池発電設備とその運転停止方法
JPH0622154B2 (ja) 空冷式燃料電池の窒素パージ方法
JP2004134226A (ja) 燃料電池発電設備とその運転停止方法
JPS58164165A (ja) 燃料電池の循環空気供給装置
JP2020066296A (ja) 燃料電池車両
JPS604371Y2 (ja) 燃料電池
JPH0467572A (ja) 燃料電池発電システム