JPH06166653A - ヒドロキシブチルアルデヒドの製造方法 - Google Patents
ヒドロキシブチルアルデヒドの製造方法Info
- Publication number
- JPH06166653A JPH06166653A JP4321538A JP32153892A JPH06166653A JP H06166653 A JPH06166653 A JP H06166653A JP 4321538 A JP4321538 A JP 4321538A JP 32153892 A JP32153892 A JP 32153892A JP H06166653 A JPH06166653 A JP H06166653A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction
- antimony
- hydroxybutyraldehyde
- rhodium
- hydrogen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】アリルアルコールのヒドロホルミル化反応にお
いて、2−メチル−3−ヒドロキシブチルアルデヒド、
プロピオンアルデヒド及びn−プロピルアルコールの副
生を抑え、高選択的にヒドロキシブチルアルデヒドを製
造する方法を提供する。 【構成】水素と一酸化炭素の存在下にアリルアルコール
をヒドロホルミル化する反応において、アンチモン化合
物を配位子とするロジウム錯体触媒を用いることを特徴
とするヒドロキシブチルアルデヒドの製造方法。
いて、2−メチル−3−ヒドロキシブチルアルデヒド、
プロピオンアルデヒド及びn−プロピルアルコールの副
生を抑え、高選択的にヒドロキシブチルアルデヒドを製
造する方法を提供する。 【構成】水素と一酸化炭素の存在下にアリルアルコール
をヒドロホルミル化する反応において、アンチモン化合
物を配位子とするロジウム錯体触媒を用いることを特徴
とするヒドロキシブチルアルデヒドの製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒドロキシブチルアル
デヒドを製造する方法に関する。本発明で得られるヒド
ロキシブチルアルデヒドは、公知の方法で水素化するこ
とにより容易にブタンジオ−ル類に転化することができ
る。このブタンジオ−ル類のうち、1,4−ブタンジオ
−ルはテトラヒドロフランに誘導されたり、ポリエステ
ルあるいはポリウレタンの原料として極めて有用な化合
物である。
デヒドを製造する方法に関する。本発明で得られるヒド
ロキシブチルアルデヒドは、公知の方法で水素化するこ
とにより容易にブタンジオ−ル類に転化することができ
る。このブタンジオ−ル類のうち、1,4−ブタンジオ
−ルはテトラヒドロフランに誘導されたり、ポリエステ
ルあるいはポリウレタンの原料として極めて有用な化合
物である。
【0002】
【従来の技術】水素と一酸化炭素の存在下にアリルアル
コール(以下、AOHと略称する)をヒドロホルミル化
する反応において、ホスフィン化合物を配位子とするロ
ジウム錯体触媒を用いヒドロキシブチルアルデヒドを製
造することは公知である。例えば、この技術は特公昭5
3−19563号公報、特公昭56−5372号公報、
特公昭62−54781号公報及び東洋曹達研究報告、
25(1)、3(1981)等に開示されている。
コール(以下、AOHと略称する)をヒドロホルミル化
する反応において、ホスフィン化合物を配位子とするロ
ジウム錯体触媒を用いヒドロキシブチルアルデヒドを製
造することは公知である。例えば、この技術は特公昭5
3−19563号公報、特公昭56−5372号公報、
特公昭62−54781号公報及び東洋曹達研究報告、
25(1)、3(1981)等に開示されている。
【0003】しかし、AOHのヒドロホルミル化反応に
おいて、ホスフィン化合物を配位子とするロジウム錯体
触媒系では、目的の生成物であるヒドロキシブチルアル
デヒド、特に4−ヒドロキシブチルアルデヒド(以下、
HBAと略称する)の他に副生成物、即ち、HBAの異
性体である2−メチル−3−ヒドロキシプロピオンアル
デヒド(以下、MHPと略称する)、AOHの水素化物
であるn−プロピルアルコール(以下、PrOHと略称
する)及びAOHの異性化物であるプロピオンアルデヒ
ド(以下、Paldと略称する)の生成が避けられな
い。例えば、前記した東洋曹達研究報告には、AOHの
ヒドロホルミル化反応において、HBA選択率に対する
反応圧力、水素と一酸化炭素の比、反応温度及びRhホ
スフィン錯体触媒のホスフィン濃度や種類の影響が開示
されている。これによれば、水素分圧や反応温度が高い
ほど、Pald及びPrOHが増加し、HBAの選択率
は低下する。一方、逆に一酸化炭素分圧を高くするとM
HPが増加するので目的とするHBA選択率は最適化さ
れた条件においても高々79%にすぎない。
おいて、ホスフィン化合物を配位子とするロジウム錯体
触媒系では、目的の生成物であるヒドロキシブチルアル
デヒド、特に4−ヒドロキシブチルアルデヒド(以下、
HBAと略称する)の他に副生成物、即ち、HBAの異
性体である2−メチル−3−ヒドロキシプロピオンアル
デヒド(以下、MHPと略称する)、AOHの水素化物
であるn−プロピルアルコール(以下、PrOHと略称
する)及びAOHの異性化物であるプロピオンアルデヒ
ド(以下、Paldと略称する)の生成が避けられな
い。例えば、前記した東洋曹達研究報告には、AOHの
ヒドロホルミル化反応において、HBA選択率に対する
反応圧力、水素と一酸化炭素の比、反応温度及びRhホ
スフィン錯体触媒のホスフィン濃度や種類の影響が開示
されている。これによれば、水素分圧や反応温度が高い
ほど、Pald及びPrOHが増加し、HBAの選択率
は低下する。一方、逆に一酸化炭素分圧を高くするとM
HPが増加するので目的とするHBA選択率は最適化さ
れた条件においても高々79%にすぎない。
【0004】又、これまで、アンチモン化合物を配位子
としてロジウム錯体触媒を使用した例としては、1−ド
デセンのヒドロホルミル化により直鎖状アルデヒドを得
る例[Tetrahedron、40、185(198
4)]が知られている。しかし、オレフィンに対しα位
炭素に水酸基を有し、かつ異性化の進行しやすいAOH
を原料として、アンチモン化合物を配位子としたロジウ
ム錯体触媒を用いたヒドロホルミル化反応の例はこれま
で見当たらない。
としてロジウム錯体触媒を使用した例としては、1−ド
デセンのヒドロホルミル化により直鎖状アルデヒドを得
る例[Tetrahedron、40、185(198
4)]が知られている。しかし、オレフィンに対しα位
炭素に水酸基を有し、かつ異性化の進行しやすいAOH
を原料として、アンチモン化合物を配位子としたロジウ
ム錯体触媒を用いたヒドロホルミル化反応の例はこれま
で見当たらない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、AOHをヒド
ロホルミル化し、目的のHBAを得る本プロセスにおい
て、MHP、PrOH及びPaldの副生を抑え、高選
択的にHBAを得る方法の開発が期待されていた。即
ち、本発明の目的は、高選択的なHBAの製造方法を提
供することである。
ロホルミル化し、目的のHBAを得る本プロセスにおい
て、MHP、PrOH及びPaldの副生を抑え、高選
択的にHBAを得る方法の開発が期待されていた。即
ち、本発明の目的は、高選択的なHBAの製造方法を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような現状に鑑み、
本発明者らは、AOHのヒドロホルミル化反応について
鋭意検討した。その結果、水素と一酸化炭素の存在下に
AOHをヒドロホルミル化する反応において、アンチモ
ン化合物を配位子とするロジウム錯体触媒を用いるとH
BAが高選択的に得られることを見い出し、本発明を完
成するに至った。
本発明者らは、AOHのヒドロホルミル化反応について
鋭意検討した。その結果、水素と一酸化炭素の存在下に
AOHをヒドロホルミル化する反応において、アンチモ
ン化合物を配位子とするロジウム錯体触媒を用いるとH
BAが高選択的に得られることを見い出し、本発明を完
成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、水素と一酸化炭素の存在
下にAOHをヒドロホルミル化する反応において、アン
チモン化合物を配位子とするロジウム錯体触媒を用いる
ことを特徴とする高選択的なHBAの製造方法に関す
る。
下にAOHをヒドロホルミル化する反応において、アン
チモン化合物を配位子とするロジウム錯体触媒を用いる
ことを特徴とする高選択的なHBAの製造方法に関す
る。
【0008】次に、本発明について更に詳しく説明す
る。
る。
【0009】本発明によれば、水素と一酸化炭素の存在
下にAOHをヒドロホルミル化する反応において、アン
チモン化合物を配位子とするロジウム錯体触媒が用いら
れる。
下にAOHをヒドロホルミル化する反応において、アン
チモン化合物を配位子とするロジウム錯体触媒が用いら
れる。
【0010】ここで、アンチモン化合物を配位子とする
ロジウム錯体触媒は、アンチモン化合物とロジウム化合
物とから、公知の錯体形成法により容易に調製すること
ができる。また、アンチモン化合物を適当なロジウム化
合物と共にヒドロホルミル化反応器へ導入し、水素及び
一酸化炭素の混合ガスの存在下に錯体を形成せしめて用
いてもよい。この方法は例えば、Tetrahedro
n、40、185(1984)等に開示されている。
ロジウム錯体触媒は、アンチモン化合物とロジウム化合
物とから、公知の錯体形成法により容易に調製すること
ができる。また、アンチモン化合物を適当なロジウム化
合物と共にヒドロホルミル化反応器へ導入し、水素及び
一酸化炭素の混合ガスの存在下に錯体を形成せしめて用
いてもよい。この方法は例えば、Tetrahedro
n、40、185(1984)等に開示されている。
【0011】この場合、適当なロジウム化合物とは、例
えばRh(CO)2(acac)、Rh(acac)3、
[Rh(OAc)(CO)2]2、Rh(OAc)3、R
h2(OAc)2(1,5−COD)2、Rh4(C
O)12、Rh6(CO)16、Rh(CO)(acac)
(SbPh3)3(acacはアセチルアセトナ−トを、
Acはアセチル基を、またCODは1、5−シクロオク
タジエンを表す)等のロジウム錯体であり、これらのう
ちRh(CO)2(acac)及びRh(CO)(ac
ac)(SbPh3)3が好ましく用いられる。これらの
ロジウム錯体は、市販のものを用いても良いが、硝酸ロ
ジウム、硫酸ロジウム、三塩化ロジウム、酸化ロジウム
等のロジウム無機化合物、酢酸ロジウム等のロジウム有
機酸塩、ロジウムの各種塩やカルボニル化合物より公知
の方法により合成したものを使用しても一向に差支えな
い。
えばRh(CO)2(acac)、Rh(acac)3、
[Rh(OAc)(CO)2]2、Rh(OAc)3、R
h2(OAc)2(1,5−COD)2、Rh4(C
O)12、Rh6(CO)16、Rh(CO)(acac)
(SbPh3)3(acacはアセチルアセトナ−トを、
Acはアセチル基を、またCODは1、5−シクロオク
タジエンを表す)等のロジウム錯体であり、これらのう
ちRh(CO)2(acac)及びRh(CO)(ac
ac)(SbPh3)3が好ましく用いられる。これらの
ロジウム錯体は、市販のものを用いても良いが、硝酸ロ
ジウム、硫酸ロジウム、三塩化ロジウム、酸化ロジウム
等のロジウム無機化合物、酢酸ロジウム等のロジウム有
機酸塩、ロジウムの各種塩やカルボニル化合物より公知
の方法により合成したものを使用しても一向に差支えな
い。
【0012】本発明で使用できるアンチモン化合物は、
一般式SbR1R2R3(式中、R1、R2及びR3は各々同
一または異なるアリ−ル基、アリアルキル基またはアル
キル基を表す)で示されるアンチモン化合物である。こ
の例として、トリフェニルアンチモン、トリトリルアン
チモン、トリクロロフェニルアンチモン、トリナフチル
アンチモン、ジフェニルメチルアンチモン、ジフェニル
エチルアンチモン、フェニルジメチルアンチモン、フェ
ニルジエチルアンチモン、トリメチルアンチモン、トリ
エチルアンチモン、トリプロピルアンチモン、トリブチ
ルアンチモン、トリオクチルアンチモン、トリベンジル
アンチモンなどが挙げられる。これらのうちトリフェニ
ルアンチモンがより好ましい。
一般式SbR1R2R3(式中、R1、R2及びR3は各々同
一または異なるアリ−ル基、アリアルキル基またはアル
キル基を表す)で示されるアンチモン化合物である。こ
の例として、トリフェニルアンチモン、トリトリルアン
チモン、トリクロロフェニルアンチモン、トリナフチル
アンチモン、ジフェニルメチルアンチモン、ジフェニル
エチルアンチモン、フェニルジメチルアンチモン、フェ
ニルジエチルアンチモン、トリメチルアンチモン、トリ
エチルアンチモン、トリプロピルアンチモン、トリブチ
ルアンチモン、トリオクチルアンチモン、トリベンジル
アンチモンなどが挙げられる。これらのうちトリフェニ
ルアンチモンがより好ましい。
【0013】本発明の方法において、触媒の使用量は特
に制限されないが、通常、ヒドロホルミル化反応液1リ
ットルあたり、0.01〜100ミリモル、好ましくは
0.1〜50ミリモルの濃度で使用される。これより小
さい触媒濃度では十分なヒドロホルミル化活性が得られ
ず、逆にこれより大きい触媒濃度では、反応活性が増加
せず経済的でない。一方、アンチモン化合物の好ましい
使用量は、ロジウム1グラム原子に対して1〜1000
当量の範囲であり、更に好ましくは3〜300当量の範
囲である。
に制限されないが、通常、ヒドロホルミル化反応液1リ
ットルあたり、0.01〜100ミリモル、好ましくは
0.1〜50ミリモルの濃度で使用される。これより小
さい触媒濃度では十分なヒドロホルミル化活性が得られ
ず、逆にこれより大きい触媒濃度では、反応活性が増加
せず経済的でない。一方、アンチモン化合物の好ましい
使用量は、ロジウム1グラム原子に対して1〜1000
当量の範囲であり、更に好ましくは3〜300当量の範
囲である。
【0014】本発明において、必要ならば溶媒を用いる
ことができる。溶媒としては、例えば、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素、n−ヘキサン、n
−ヘプタン、シクロヘキサン等の飽和炭化水素、ジエチ
ルエーテル、ジプロピルエーテル等のエーテル類、メタ
ノール、エタノール、ブタノール等のアルコール類、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレング
リコールモノメチルエーテル等の多価アルコールのエー
テルまたはエーテルグリコール類、安息香酸エチル、フ
タル酸ジオクチル等のエステル類等を挙げることがで
き、好ましくは、トルエン、キシレン、フタル酸ジオク
チルである。
ことができる。溶媒としては、例えば、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素、n−ヘキサン、n
−ヘプタン、シクロヘキサン等の飽和炭化水素、ジエチ
ルエーテル、ジプロピルエーテル等のエーテル類、メタ
ノール、エタノール、ブタノール等のアルコール類、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレング
リコールモノメチルエーテル等の多価アルコールのエー
テルまたはエーテルグリコール類、安息香酸エチル、フ
タル酸ジオクチル等のエステル類等を挙げることがで
き、好ましくは、トルエン、キシレン、フタル酸ジオク
チルである。
【0015】本発明のヒドロホルミル化の反応温度は、
0〜150℃であるが、好ましくは10〜100℃、よ
り好ましくは30〜80℃である。反応温度が低いと、
反応速度が遅くなる傾向があり、一方、反応温度が15
0℃を超えると副反応が増大し、HBA選択率が低下す
るおそれがある。
0〜150℃であるが、好ましくは10〜100℃、よ
り好ましくは30〜80℃である。反応温度が低いと、
反応速度が遅くなる傾向があり、一方、反応温度が15
0℃を超えると副反応が増大し、HBA選択率が低下す
るおそれがある。
【0016】反応圧力は、絶対圧力で0〜50kg/c
m2であり、好ましくは0.1〜15kg/cm2であ
る。このときのオキソガスの組成、即ち、一酸化炭素に
対する水素のモル比は0.1〜10の範囲であり、好ま
しくは0.5〜5の範囲、より好ましくは1〜3の範囲
である。尚、オキソガスには、反応に不活性なガス、例
えば、窒素、アルゴン、ヘリウム等が含まれても何ら差
し支えない。
m2であり、好ましくは0.1〜15kg/cm2であ
る。このときのオキソガスの組成、即ち、一酸化炭素に
対する水素のモル比は0.1〜10の範囲であり、好ま
しくは0.5〜5の範囲、より好ましくは1〜3の範囲
である。尚、オキソガスには、反応に不活性なガス、例
えば、窒素、アルゴン、ヘリウム等が含まれても何ら差
し支えない。
【0017】本反応は、回分式、半連続式、連続式のい
ずれでも実施できる。反応により得られたHBAは公知
の水による抽出、あるいは蒸留などの方法により反応液
より分離され、さらに公知の水素添加方法により1,4
−ブタンジオ−ルとなしうる。
ずれでも実施できる。反応により得られたHBAは公知
の水による抽出、あるいは蒸留などの方法により反応液
より分離され、さらに公知の水素添加方法により1,4
−ブタンジオ−ルとなしうる。
【0018】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用いて更に詳細に
説明するが、これらの実施例は本発明の概要を示すもの
で、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
説明するが、これらの実施例は本発明の概要を示すもの
で、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0019】実施例1 温度計、撹拌装置及びガス吹き込み口を備えた内容積3
00mlのステンレス製耐圧反応容器に、触媒としてロ
ジウム−ジ(カルボニル)(アセチルアセトナ−ト)
(Rh(CO)2(acac))77.4mg(0.3
mmol)とトリフェニルアンチモン2.12g(3.
0mmol)、溶媒としてトルエン150mlを加え
た。反応容器内を窒素ガスで、次いで水素/一酸化炭素
=1.0(モル比)の混合ガスで充分置換した後、反応
容器内の絶対圧力を2kg/cm2、入りガス流速が5
2.8NL/hrとなるように調節し、撹拌速度100
0rpm、温度65℃に保った。該混合ガス気流下で充
分撹拌を行いながら、アリルアルコール45mmolを
60分間かけて連続的に加えて反応を行なった。アリル
アルコール添加終了後、さらに30分間反応条件を保ち
反応を完結させた。出ガスをドライアイス/エタノ−ル
バス中のトラップに導き、同伴するアリルアルコ−ル、
プロピオンアルデヒド、及びn−プロパノ−ルをそのト
ラップに補集した。反応液中及び未反応ガスに同伴され
た未反応アリルアルコール及び生成物をガスクロマトグ
ラフィーにより分析した。原料のアリルアルコールの転
化率は40.5mol%であり、ヒドロキシブチルアル
デヒドが73.4mol%、2−メチルヒドロキシプロ
ピオンアルデヒドが9.4mol%、n−プロピルアル
コールが1.8mol%及びプロピオンアルデヒドが1
5.3mol%生成していた。その他、痕跡量のγ−ブ
チロラクトンの生成が認められた。
00mlのステンレス製耐圧反応容器に、触媒としてロ
ジウム−ジ(カルボニル)(アセチルアセトナ−ト)
(Rh(CO)2(acac))77.4mg(0.3
mmol)とトリフェニルアンチモン2.12g(3.
0mmol)、溶媒としてトルエン150mlを加え
た。反応容器内を窒素ガスで、次いで水素/一酸化炭素
=1.0(モル比)の混合ガスで充分置換した後、反応
容器内の絶対圧力を2kg/cm2、入りガス流速が5
2.8NL/hrとなるように調節し、撹拌速度100
0rpm、温度65℃に保った。該混合ガス気流下で充
分撹拌を行いながら、アリルアルコール45mmolを
60分間かけて連続的に加えて反応を行なった。アリル
アルコール添加終了後、さらに30分間反応条件を保ち
反応を完結させた。出ガスをドライアイス/エタノ−ル
バス中のトラップに導き、同伴するアリルアルコ−ル、
プロピオンアルデヒド、及びn−プロパノ−ルをそのト
ラップに補集した。反応液中及び未反応ガスに同伴され
た未反応アリルアルコール及び生成物をガスクロマトグ
ラフィーにより分析した。原料のアリルアルコールの転
化率は40.5mol%であり、ヒドロキシブチルアル
デヒドが73.4mol%、2−メチルヒドロキシプロ
ピオンアルデヒドが9.4mol%、n−プロピルアル
コールが1.8mol%及びプロピオンアルデヒドが1
5.3mol%生成していた。その他、痕跡量のγ−ブ
チロラクトンの生成が認められた。
【0020】実施例2 水素/一酸化炭素=2.0(モル比)の混合ガスを用い
たこと以外、実施例1と同様にして反応を行なった。結
果を表1に示す。
たこと以外、実施例1と同様にして反応を行なった。結
果を表1に示す。
【0021】実施例3 水素/一酸化炭素=3.0(モル比)の混合ガスを用い
たこと以外、実施例1と同様にして反応を行なった。結
果を表1に示す。
たこと以外、実施例1と同様にして反応を行なった。結
果を表1に示す。
【0022】実施例4 触媒としてロジウム−ジ(カルボニル)(アセチルアセ
トナ−ト)(Rh(CO)2(acac))0.774
g(3.0mmol)、配位子としてトリフェニルアン
チモン21.18g(30.0mmol)にしたこと以
外、実施例1と同様にして反応を行なった。結果を表1
に示す。
トナ−ト)(Rh(CO)2(acac))0.774
g(3.0mmol)、配位子としてトリフェニルアン
チモン21.18g(30.0mmol)にしたこと以
外、実施例1と同様にして反応を行なった。結果を表1
に示す。
【0023】
【表1】
【0024】比較例1〜3 配位子としてトリフェニルアンチモンの代わりに、トリ
フェニルホスフィンを用い、また表2に示す水素/一酸
化炭素混合ガス比にしたこと以外、実施例1と同様にし
て反応を行なった。結果を表2に示す。
フェニルホスフィンを用い、また表2に示す水素/一酸
化炭素混合ガス比にしたこと以外、実施例1と同様にし
て反応を行なった。結果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、アリルアルコールのヒ
ドロホルミル化反応において、MHP、Pald及びP
rOHの副生を抑え、高選択的にHBAを得ることがで
きる。
ドロホルミル化反応において、MHP、Pald及びP
rOHの副生を抑え、高選択的にHBAを得ることがで
きる。
Claims (1)
- 【請求項1】水素と一酸化炭素の存在下にアリルアルコ
−ルをヒドロホルミル化する反応において、アンチモン
化合物を配位子とするロジウム錯体触媒を用いることを
特徴とするヒドロキシブチルアルデヒドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4321538A JPH06166653A (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | ヒドロキシブチルアルデヒドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4321538A JPH06166653A (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | ヒドロキシブチルアルデヒドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06166653A true JPH06166653A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18133680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4321538A Pending JPH06166653A (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | ヒドロキシブチルアルデヒドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06166653A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6331650B1 (en) | 1999-08-03 | 2001-12-18 | Kuraray Co., Ltd. | Method for manufacturing aminoalcohol |
-
1992
- 1992-12-01 JP JP4321538A patent/JPH06166653A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6331650B1 (en) | 1999-08-03 | 2001-12-18 | Kuraray Co., Ltd. | Method for manufacturing aminoalcohol |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO1980001691A1 (en) | Process for the preparation of aldehydes | |
FR2490216A1 (fr) | Procede de preparation d'ethers glycoliques | |
JPS6220171B2 (ja) | ||
US5233093A (en) | Hydroformylation process and bimetallic catalyst therefor | |
US4453019A (en) | Use of mixed metal catalysts in the hydroformylation of olefins to produce linear aldehydes and alcohols | |
EP0078616A2 (en) | Process for preparing ethylene glycol | |
JPH06279344A (ja) | ヒドロキシブチルアルデヒド類の製法 | |
JPH1180068A (ja) | トリシクロデカンジアルデヒドの製造方法 | |
EP0055887A2 (en) | Novel catalyst system and process for producing ethanol using said novel catalyst system | |
JPH06279345A (ja) | ヒドロキシブチルアルデヒドの製法 | |
JPH06166653A (ja) | ヒドロキシブチルアルデヒドの製造方法 | |
JPH06199730A (ja) | ヒドロキシブチルアルデヒド類の製造方法 | |
JPH0798765B2 (ja) | アルデヒドの製造方法 | |
JPH0662480B2 (ja) | α,ω−ジアルデヒドの製造方法 | |
JPH06340569A (ja) | 2−ホルミル−1,4−ブタンジオールの製造方法 | |
JP4290229B2 (ja) | 2−ヒドロキシ−4−メチルテトラヒドロフランの製造方法 | |
JPH06166654A (ja) | ヒドロキシブチルアルデヒドの製造方法 | |
US4433178A (en) | Process for preparing acetaldehyde from methanol and synthesis gas using a novel catalyst composition | |
JPS5849534B2 (ja) | アルデヒドの製造方法 | |
JP3828234B2 (ja) | オレフィン性化合物のヒドロホルミル化方法 | |
JP3756537B2 (ja) | ジメチルデカンジアールおよびその製造方法 | |
EP0014796B2 (en) | Process for the production of aldehydes by hydroformylation in presence of rhodium compound | |
US4433176A (en) | Process for preparing acetaldehyde from methanol and synthesis gas using a novel catalyst composition | |
JPS6337774B2 (ja) | ||
CA1272488A (en) | Production of acetate esters from alcohols using rhodium complex catalysts |