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JPH06166618A - 整腸用組成物 - Google Patents

整腸用組成物

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Publication number
JPH06166618A
JPH06166618A JP4116961A JP11696192A JPH06166618A JP H06166618 A JPH06166618 A JP H06166618A JP 4116961 A JP4116961 A JP 4116961A JP 11696192 A JP11696192 A JP 11696192A JP H06166618 A JPH06166618 A JP H06166618A
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JP
Japan
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intestinal
gallate
composition
gallocatechin
epicatechin
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JP4116961A
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JP3432529B2 (ja
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Noriyuki Ishihara
則幸 石原
Toshiya Kawamura
俊哉 河村
Ayako Oura
綾子 大浦
Tsutomu Okubo
勉 大久保
Busaku Kin
武祚 金
Nagataka Yamazaki
長孝 山崎
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Taiyo Kagaku KK
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Taiyo Kagaku KK
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はヒトの腸内のpH、すなわち、糞便
のpHを低下させることによって腸内細菌叢の改善、便
秘症の改善といった腸内の浄化を行い、ヒトの健康を良
好に保つ整腸用組成物を供することにある。 【構成】 (+)−カテキン、(+)−ガロカテキン、
(+)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテキ
ン、(−)−エピカテキンガレート、(−)−エピガロ
カテキンおよび(−)−エピガロカテキンガレートから
なるポリフェノール化合物群より選ばれる一つ叉は複数
の化合物を含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、整腸用組成物に関す
る。より詳しくは、ヒトの腸内のpH、すなわち、糞便
のpHを低下させることによって腸内の環境の改善を行
い、ヒトの健康の増進に有効な整腸用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒトの腸内の細菌を観察すること
は困難であった。しかし、近年の嫌気培養技術の著しい
進歩により、ヒトの腸内細菌叢に関する研究が多く行わ
れるようになった。その結果、腸内細菌が宿主であるヒ
トの糞便のpH、揮発性短鎖脂肪酸、悪臭成分である腐
敗産物および各種酵素活性等と深い関わりを有し、ヒト
の生理状態に影響を及ぼしていることが明らかにされて
いる。
【0003】又、これらの腸内細菌は食物や薬物に由来
するさまざまな物質や内因性物質の代謝に関与してい
て、ヒトの栄養、生理機能、感染免疫、発癌、老化、薬
効等に重要な役割を果たしている(光岡知足 “腸内菌
の世界”叢文社、東京、1980年;D.J.Hent
ges“Human Intestinal Micr
oflora in Health and Dise
ase” Academic Press,New Y
ork,1983)。
【0004】これらの腸内細菌の中には、ビフィドバク
テリウム属細菌やラクトバチルス属細菌のようにヒトの
感染防御、栄養、有害菌増殖抑制等の面で有利に働く有
用菌や、クロストリジウム属細菌のように発癌、肝臓疾
患、動脈硬化症、高血圧症、自発性感染症等に関係して
いる有害菌がある。又、有害菌の中には、日和見感染を
起こし健康時には増殖できない臓器に進入し、敗血症、
心内膜炎、脳・肝・肺の腫瘍、膀胱炎、膣炎等、好まし
からぬ状況をもたらすことが多い。
【0005】ところで、これらの有害菌は腸内のpHが
酸性側になると増殖しにくい事が報告されている。例え
ば、乳児の糞便のpHは4.5 〜5.5 と低いため、有用菌
であるビフィドバクテリウム属細菌が最優勢となり、逆
に有害菌であるクロストリジウム属細菌は生育が抑えら
れることが知られている(光岡知足“腸内細菌の話”岩
波書店、東京、1978年)。このように、腸内のpH
すなわち、糞便のpHが酸性側に傾けば、腸内細菌の異
常を是正し菌叢を改善することができる。
【0006】叉、腸内のpHが酸性側に傾けば、腸管蠕
動を促進し、便通を促すことから、便秘症の改善にな
る。便秘症の持続は、栄養摂取の障害、あるいは精神面
で大きな負担となるだけでなく、高血圧症・脳卒中・糖
尿病・痔等の疾病を引き起こす原因ともなる。しかる
に、このような糞便pH低下を目的とした整腸用組成物
については例がなく、唯一、乳酸菌製剤としてラクトバ
チルス属細菌を用いた例はあるが腸内に到達するまでに
胃酸や胆汁の影響を受け、腸内に定着させることが困難
な状況にある。さらに、緑茶中のカテキン類が試験管内
で腸内のクロストリジウム属細菌の生育を選択的に抑制
することが知られている(特公開平2−295923)
が、実際、生体内で緑茶中カテキン類がpH低下による
便秘症の改善等の整腸効果を発現するかは不明である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】腸内のpH、すなわち
糞便のpHを低下させることは、腸内細菌叢の改善、便
秘症の改善、すなわち腸内の浄化および各種疾病の予
防、治療に有益であり、いかに人体にとって安全に腸内
のpHを低下させるかが重要となる。本発明の目的は整
腸用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】本発明者らは、糞便のpH低下を指標とし
て、鋭意研究を重ねた結果、ツバキ科の植物、特に我々
が日常飲用に供している茶に含まれるポリフェエノール
化合物が糞便のpHを低下させることを初めて見い出
し、本発明を完成することに到った。
【0009】本発明のポリフェノール化合物とは、
(+)−カテキン、(+)−ガロカテキン、(+)−ガ
ロカテキンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−
エピカテキンガレート、(−)−エピガロカテキンおよ
び(−)−エピガロカテキンガレートの7種類のポリフ
ェノール類縁体を指す。
【0010】本発明のポリフェノール化合物は、茶の水
もしくはアルコール抽出物の限外濾過膜および逆浸透膜
処理により得ることができるが、酢酸エチル可溶画分あ
るいは他の原料起源のものおよび化学合成品でもさしつ
かえない。
【0011】本発明に用いられるポリフェノール化合物
の調製法を例示すると次のようになる。まず、茶を充分
量の水もしくは、アルコールで室温抽出する。抽出後、
公知の方法にて残渣を分離し抽出液を得る。抽出液から
溶媒を除去し、その残留物に水を加え溶解後、分画分子
量6,0000〜10,000の限外濾過膜を通過させる。
【0012】限外濾過膜通過液は、通常の濃縮、乾燥方
法により、溶媒を除去することにより目的とする純度30
%以上のポリフェノール類精製粉末を得ることができ
る。さらに純度を高めるためには、ポリフェノール類を
選択的に吸着する吸着剤を用いる。通常の吸着分離方
法、例えば、吸着剤としては有機系吸着剤、無機系吸着
剤、活性炭、陰イオン交換樹脂、炭水化物系凝集剤、蛋
白質系凝集剤、疎水系樹脂等を用いる方法により、容易
に純度70%以上まで高めることができる。
【0013】あるいは茶を充分量の水もしくは、アルコ
ールで室温抽出する。抽出後、公知の方法にて残渣を分
離し抽出液を得る。抽出液から溶媒を除去しその残留物
に水を加え溶解後、ヘキサン、クロロホルム及び酢酸エ
チルを順次用いて分配を行い、ヘキサン可溶画分、クロ
ロホルム可溶画分及び酢酸エチル可溶画分を得る。本操
作におけるヘキサン及びクロロホルムによる分配は、水
もしくはアルコール抽出物の着色度及び粘度等の状況に
より省略することができるが、酢酸エチル可溶画分の純
度を上げるためには、ヘキサン及びクロロホルムによる
分配の実施が望ましい。
【0014】抽出に用いるアルコールはメチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、ブチルアルコール等の低級アルコ
ールが操作性、抽出効率の点から好ましい。
【0015】さらに上記で得られた吸着分離方法で得ら
れた画分あるいは酢酸エチル可溶画分をシリカゲルクロ
マトグラフィーに付し、クロロホルム−メチルアルコー
ル(20:1,V/V)及びクロロホルム−メチルアル
コール(10:1,V/V)の溶媒にて順次溶出する事
により7種の化合物を得ることができる。また必要に応
じてさらにセファデックスLH−20に付し適当な溶
媒、たとえばメチルアルコールにて溶出する事により、
あるいはリサイクルHPLC(日本分析工業製、LC−
908、GS−320カラム、溶媒メチルアルコール)
を用いることにより、より高純度の7種化合物を得るこ
とができる。
【0016】これら上記に示した茶葉からのポリフェノ
ール化合物の調製は、特に限定されるものではないが、
食品に用いる場合、前者の調製方法が好ましい。詳細に
ついては、さきに出願した特許(特開平2−6499)
に詳細に開示されている。
【0017】得られたこれらのポリフェノール化合物を
本発明に用いる場合は単独で、もしくは2種以上の混合
物として、さらにはポリフェノールを含む粗抽出物でも
使用できる。
【0018】本発明品は経口摂取により効果を発現す
る。その使用形態は錠剤、顆粒剤、カプセル剤、シロッ
プ剤、ドリンク剤あるいは各種食品の形態が可能であ
る。本発明品のヒトへの投与量は、ポリフェノール化合
物として、1日当り0.00.g〜0.03g/体重Kgが好ま
しく、0.00011g/体重Kgより少ない投与量では効果
が弱く、0.03g/体重Kgより多い場合は腸内の有害菌
の増殖抑制のみならず有用菌への影響も考えられること
から好ましくない。
【0019】本発明の有効成分であるポリフェノール化
合物がいかなる作用により腸内のpH、いいかえれば糞
便のpHを低下せしめるかは不明であるが、腸内のビフ
ィドバクテリウム属細菌あるいはラクトバチルス属細菌
を優勢となし、これら有用菌が酢酸、プロピオン酸等の
有機酸を産生した結果、糞便のpHが低下させると推測
される。以下、実施例および試験例により詳述する。
【0020】
【実施例】
実施例1 市販緑茶1kgに水、約15リットルを加え攪拌し、80℃
で3時間抽出した。濾過により得られる抽出液を濃縮乾
固し、緑茶の熱水抽出物350 gを得た(ポリフェノール
化合物の混合物として純度38%)。
【0021】実施例2 実施例1で得られた熱水抽出物350 gに水8リットルを
加え溶解後、ヘキサンおよびクロロホルムで順次分配し
た。分配後の水層に酢酸エチル10リットルを加えて激し
く攪拌・静置後、酢酸エチル層を分離し、酢酸エチルを
留去後、乾燥し、酢酸エチル可溶画分70gを得た(ポリ
フェノール化合物の混合物として純度74.5%)。本酢酸
エチル可溶画分の全ポリフェノール化合物の含量は74.5
%であり、各ポリフェノール化合物の割合は(+)−カ
テキン3.5 %、(+)−ガロカテキン14.8%、(+)−
ガロカテキンガレート11.6%、(−)−エピカテキン7
%、(−)−エピカテキンガレート4.6 %、(−)−エ
ピガロカテキン15.0%および(−)−エピガロカテキン
ガレート18.0%である。
【0022】実施例3 実施例2で得られた、酢酸エチル可溶画分10gをシリカ
ゲルクロマトグラフィー(溶媒、クロロホルム−メチル
アルコール、20:1,10:1,v/v)、セファデ
ックスLH−20(溶媒、メチルアルコール)、リサイ
クルHPLC(日本分析工業製LC−908、GS−3
20カラム、溶媒メチルアルコール)を順次用いること
により、それぞれ(+)−カテキン0.3 g、(+)−ガ
ロカテキン1.22g、(+)−ガロカテキンガレート0.9
g、(−)−エピカテキン0.5 g、(−)−エピカテキ
ンガレート0.38g、(−)−エピガロカテキン1.2 gお
よび(−)−エピガロカテキンガレート1.5 gのポリフ
ェノール化合物を得た。
【0023】実施例4 実施例2で得られた酢酸エチル可溶画分50gを加熱殺菌
後、賦形剤としてヒドロキシプロピルメチルセルロース
450 gおよび滑沢剤としてステアリン酸10gを加え打錠
し錠剤200 個を得た。
【0024】実施例5 実施例2で得られた酢酸エチル可溶画分50gを加熱殺菌
後、日本薬局カプセル(#1)に1カプセル当り0.4 g
充填し、カプセル剤100 個を得た。
【0025】実施例6.ブドウ糖528 g、果糖85.4g、
粉末クエン酸15.8g、クエン酸ナトリウム11.2g、乳酸
カルシウム1.3 g、塩化マグネシウム1.3 g、粉末天然
香料13.2g、ビタミンCおよび実施例2で得られた酢酸
エチル可溶画分5.5 gに水を加えて11リットルとし、乾
熱減菌済110 ml褐色ビンに100 mlずつ充填、アルミ
キャップで密封後、120 ℃、30分間殺菌を行いドリンク
剤100 本を得た。
【0026】実施例7 市販緑茶1kgを85℃の熱水20リットルで30分攪拌しな
がら抽出し、茶葉を濾過により除き17リットルの抽出液
を得た。この液を限外濾過装置(DDS社製、膜タイプ
GR−81PP、分画分子量6000)を用いて通過液15リ
ットルを得た。濃縮残液に水5リットルを加え同様に操
作し、通過液6リットルを得た。両液を合わせ逆浸透膜
(DDS社製、膜タイプHC−50)により濃縮し1リ
ットルとし、純度35%のポリフェノール化合物を得た
(ポリフェノール化合物として233gを得た)。
【0027】実施例8 実施例7で得られた濃縮品を吸着樹脂(Duolite
S−876、住友化学(株)製)を充填したカラムに
流し吸着させ、脱イオン水で洗浄後、50%エタノールに
て溶出し、減圧濃縮によりエタノールを留去し、濃厚水
溶液となし、しかる後常法により凍結乾燥し、純度74.5
%のポリフェノール化合物70gを得た。得られたポリフ
ェノール化合物の成分組成は、(+)−カテキン3.5
%、(+)−ガロカテキン14.8%、(+)−ガロカテキ
ンガレート11.6%、(−)−エピカテキン7%、(−)
−エピカテキンガレート4.6 %、(−)−エピガロカテ
キン15.0%および(−)−エピガロカテキンガレート1
8.0%であった。
【0028】実施例9 実施例7で得られたポリフェノール化合物の混合物10
gをシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒、クロロホル
ム−メチルアルコール、20:1,10:1,V/
V)、リサイクルHPLC(日本分析工業製LC−90
8、GS−320カラム、溶媒メチルアルコール)を順
次用いることにより、それぞれ(+)−カテキン0.3
g、(+)−ガロカテキン1.22g、(+)−ガロカテキ
ンガレート0.9g、(−)−エピカテキン0.5 %、
(−)−エピカテキンガレート0.38g、(−)−エピガ
ロカテキン1.2 gおよび(−)−エピガロカテキンガレ
ート1.5 gのポリフェノール化合物を得た。
【0029】実施例10 実施例7で得られた、ポリフェノール化合物の混合物50
gを加熱殺菌後、賦形剤としてヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース450 gおよび滑沢剤としてステアリン酸10
gを加え打錠し、錠剤200 個を得た。
【0030】実施例11 実施例7で得られたポリフェノール化合物の混合物50g
を加熱殺菌後、日本薬局カプセル(#1)に1カプセル
当り0.4 g充填し、カプセル剤100 個を得た。
【0031】実施例12 ブドウ糖528 g、果糖85.4g、粉末クエン酸15.8g、ク
エン酸ナトリウム11.2g、乳酸カルシウム1.3 g、塩化
マグネシウム1.3 g、粉末天然香料13.2g、ビタミンC
および実施例7で得られたポリフェノール化合物の混合
物5.5 gに水を加えて11リットルとし、乾熱減菌済110
ml褐色ビンに100 mlずつ充填、アルミキャップで密
封後、120 ℃、30分間殺菌を行いドリンク剤100 本を得
た。
【0032】試験例1.単回投与毒性試験 ddy系マウスを1群10匹として、各群に生理的食塩
水に懸濁したポリフェノール化合物を恒温(23±1
℃)、恒湿(55±5%)の条件下で経口投与しリッチフ
ィールド・ウイルコックンソン(Litchfield
−wilcoxon)法によりLD50を求めた結果、雌
で3.1 g/Kg、雄で5g/Kg以上であった。
【0033】試験例2.細胞毒性試験 MA104細胞(サル腎細胞)を、1.2 ×105 cell
/tubeになるように10%FCS含有BHKcell
培地(抗生物質無添加)に添加した。それにポリフェノ
ール化合物を5μg/ml、1μg/mlおよび0.5 μ
g/mlになるように添加し、37℃で4日間培養し、細
胞増殖を調べた。その結果、増殖曲線は生理的食塩水だ
けを加えたコントロールと同様であり細胞毒性は全く認
められなかった。
【0034】試験例3.復帰突然変異性試験 サルモネラ(ネズミチフス菌)におけるヒスチジン要求
性から非要求性への復帰試験を目標とするアメズ(Am
es)テストを行った。検定菌として、サルモネラ・チ
フィリウム TA100およびサルモネラ・チフィリウ
ム TA98を用い、直接試験と代謝活性化試験を実施
した。その結果、直接試験と代謝活性化試験における変
異コロニーの増加は認められず、変異原性を有しない
(陰性)と判定された。
【0035】試験例4.臨床試験 健康な男性4名・女性4名の計8名から、通常の食生活
をしているコントロールの期間中に2回糞便を採取し、
その後、実施例5により調製したカプセル剤を用い、上
記ポリフェノール化合物を1日1.2 gずつ28日間摂取
させ、その12日目、14日目、26日目、28日目の
4回糞便を採取した。その後、上記ポリフェノール化合
物の摂取を中止し、中止してから12日目、14日目の
2回糞便を採取した。以上合計8回の糞便採取時に、糞
便のpHをpHメーターにより測定した。この結果を表
1に示す。なお、表1は、ポリフェノール化合物の投与
前、投与中−1(投与12日目と14日目)、投与中−
2(投与26日目と28日目)、投与後の4つの期間に
分けて結果が示されている。又、各期間において2回ず
つ採取を行ったので、pHは合計16の平均を示してい
る。
【0036】
【表1】
【0037】試験例5.臨床試験 健康な男性4名・女性4名の計8名から、通常の食生活
をしているコントロールの期間中に2回糞便を採取し、
その後、実施例10により調製した錠剤を用い、上記ポ
リフェノール化合物を1日1.2 gずつ28日間摂取さ
せ、その12日目、14日目、26日目、28日目の4
回糞便を採取した。その後、上記ポリフェノール化合物
の摂取を中止し、中止してから12日目、14日目の2
回糞便を採取した。以上合計8回の糞便採取時に、糞便
のpHをpHメーターにより測定した。この結果を表1
に示す。なお、表2は、ポリフェノール化合物の投与
前、投与中−1(投与12日目と14日目)、投与中−
2(投与26日目と28日目)、投与後の4つの期間に
分けて結果が示されている。又、各期間において2回ず
つ採取を行ったので、pHは合計16の平均を示してい
る。
【0038】
【表2】
【0039】表1、表2により明らかなように、ポリフ
ェノール化合物は、ヒトの糞便pHを有意に低下させ
た。
【0040】
【発明の効果】本発明の有効成分であるポリフェノール
化合物は、糞便のpH低下を効率よく行うことができ、
ヒトの腸内菌叢の改善、便秘症の改善といった腸内の浄
化に極めて効果がある。しかも、本成分は古来より飲用
に供されている茶の成分であることからその安全性は極
めて高く、かつ大量に供給することが可能であることか
ら、本発明はヒトの健康増進に貢献するところ大であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 勉 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 金 武祚 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 山崎 長孝 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (+)−カテキン、(+)−ガロカテキ
    ン、(+)−ガロカテキンガレート、(−)−エピカテ
    キン、(−)−エピカテキンガレート、(−)−エピガ
    ロカテキンおよび(−)−エピガロカテキンガレートか
    らなるポリフェノール化合物群より選ばれる一つ叉は複
    数の化合物を含有することを特徴とする整腸用組成物。
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