JPH06156169A - キャブオーバトラックのフロントグリル - Google Patents
キャブオーバトラックのフロントグリルInfo
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- JPH06156169A JPH06156169A JP30882792A JP30882792A JPH06156169A JP H06156169 A JPH06156169 A JP H06156169A JP 30882792 A JP30882792 A JP 30882792A JP 30882792 A JP30882792 A JP 30882792A JP H06156169 A JPH06156169 A JP H06156169A
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- Japan
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- cab
- front grill
- front grille
- cylinder
- grille
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 キャブオーバトラックのフロントグリルのキ
ャブ上昇時におけるフレームへの干渉を無くす。 【構成】 キャブオーバトラックのキャブ前面下部に配
設され左右両側の下部にヘッドラップが取付られるタイ
プのフロントグリル11を上下に二分割し、キャブに固
定されるフロントグリル上部11aと、フロントグリル
上部にヒンジ12を介して前方に回動可能に取付られる
フロントグリル下部11bとにより構成し、フロントグ
リル上部と下部との間にキャブを上昇させるキャブチル
トシリンダと同期して作動し、キャブの上昇時にフロン
トグリル下部を前方に押し開き、キャブ下降時にフロン
トグリル下部を引き込んで閉じるシリンダ14を設けた
構成としたものである。
ャブ上昇時におけるフレームへの干渉を無くす。 【構成】 キャブオーバトラックのキャブ前面下部に配
設され左右両側の下部にヘッドラップが取付られるタイ
プのフロントグリル11を上下に二分割し、キャブに固
定されるフロントグリル上部11aと、フロントグリル
上部にヒンジ12を介して前方に回動可能に取付られる
フロントグリル下部11bとにより構成し、フロントグ
リル上部と下部との間にキャブを上昇させるキャブチル
トシリンダと同期して作動し、キャブの上昇時にフロン
トグリル下部を前方に押し開き、キャブ下降時にフロン
トグリル下部を引き込んで閉じるシリンダ14を設けた
構成としたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャブオーバトラック
のフロントグリルに関する。
のフロントグリルに関する。
【0002】
【従来の技術】トラックの運転室は、運転室とエンジン
との相対的位置関係から、運転室がエンジンの上方に位
置するキャブオーバ形、運転室がボンネットの後方に位
置するボンネット形、クレーン車等に採用されている運
転室がエンジンの横に位置するワンサイド形等に分類さ
れ、キャブオーバ形は、更に運転室がシャシフレームに
固定されたフィックスドキャブ形と、運転室前下部のヒ
ンジを中心として、運転室全体が前方に回転できるチル
トキャブ形とがある。そして、フィックスドキャブ形
は、小型トラックに多く、チルトキャブ形は、大型トラ
ックに多く採用されている。
との相対的位置関係から、運転室がエンジンの上方に位
置するキャブオーバ形、運転室がボンネットの後方に位
置するボンネット形、クレーン車等に採用されている運
転室がエンジンの横に位置するワンサイド形等に分類さ
れ、キャブオーバ形は、更に運転室がシャシフレームに
固定されたフィックスドキャブ形と、運転室前下部のヒ
ンジを中心として、運転室全体が前方に回転できるチル
トキャブ形とがある。そして、フィックスドキャブ形
は、小型トラックに多く、チルトキャブ形は、大型トラ
ックに多く採用されている。
【0003】チルトキャブ形は、図1及び図2のように
フレーム1の前端に垂設されたロアキャブヒンジブラケ
ット2にアッパキャブサスペンションブラケット3がピ
ン4により回動可能に支持され、当該アッパキャブサス
ペンションブラケット3にキャブ5のメインシェル6の
前端下部が固着され、前方に回動可能に支持されてい
る。フレーム1とメインシェル6との間にはキャブチル
トシリンダ7が介在されており、キャブ5は、キャブチ
ルトシリンダ7を伸長させることにより図1の実線の状
態から2点鎖線で示すように前方に回動し得るようにな
っている。また、キャブ5の前面下部にはフロントグリ
ル8が設けられており、当該フロントグリル8の左右両
側にヘッドランプ9、9が配設され、フレーム1の前
端、且つフロントグリル8の下方にバンパ10が配設さ
れている。
フレーム1の前端に垂設されたロアキャブヒンジブラケ
ット2にアッパキャブサスペンションブラケット3がピ
ン4により回動可能に支持され、当該アッパキャブサス
ペンションブラケット3にキャブ5のメインシェル6の
前端下部が固着され、前方に回動可能に支持されてい
る。フレーム1とメインシェル6との間にはキャブチル
トシリンダ7が介在されており、キャブ5は、キャブチ
ルトシリンダ7を伸長させることにより図1の実線の状
態から2点鎖線で示すように前方に回動し得るようにな
っている。また、キャブ5の前面下部にはフロントグリ
ル8が設けられており、当該フロントグリル8の左右両
側にヘッドランプ9、9が配設され、フレーム1の前
端、且つフロントグリル8の下方にバンパ10が配設さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両の規格
は、各国毎に詳しく規定されており、大型キャブオーパ
トラックにおいて、市場ニーズに適合するためには各国
法規の整合性を図る必要がある。例えば、大型キャブオ
ーバトラックのヘッドランプの地上高をヨーロッパ規則
(EEC)に適合させるためには、ヘッドランプ9の上
縁地上高は、図3のように1200mm以下とする必要
があり、図2に示す現状の取付位置よりも低くなり、フ
ロントグリル8の下端8aも必然的に下がってしまう。
従って、このような構造のままキャブチルトをした場
合、フロントグリル8の下端8aが、現状より下がり、
且つ回転した際に車両後方に位置し、フレーム1に干渉
してしまう。
は、各国毎に詳しく規定されており、大型キャブオーパ
トラックにおいて、市場ニーズに適合するためには各国
法規の整合性を図る必要がある。例えば、大型キャブオ
ーバトラックのヘッドランプの地上高をヨーロッパ規則
(EEC)に適合させるためには、ヘッドランプ9の上
縁地上高は、図3のように1200mm以下とする必要
があり、図2に示す現状の取付位置よりも低くなり、フ
ロントグリル8の下端8aも必然的に下がってしまう。
従って、このような構造のままキャブチルトをした場
合、フロントグリル8の下端8aが、現状より下がり、
且つ回転した際に車両後方に位置し、フレーム1に干渉
してしまう。
【0005】かかる干渉を避けるためには図4のように
フレーム1’の形状を2点鎖線で示す現状のフレーム1
の形状に対して実線で示すように大幅に変更し、更にロ
アキャブヒンジブラケット2を前方に傾斜させて取り付
ける必要がある。しかしながら、ロアキャブヒンジブラ
ケット2を前傾させると、キャブチルト中心(ピン4の
中心)とロアキャブヒンジブラケット2の取付中心Lと
が距離Δずれてオフセット状態(オフセット距離Δ)と
なり、このオフセット距離Δが大きくなる程ロアキャブ
ヒンジブラケット2の強度を高くすることが必要とな
り、重量が増大する。更に、フレーム1の形状を大幅に
変更すると部品の共通化ができなくなり、コストアップ
になる等の問題がある。
フレーム1’の形状を2点鎖線で示す現状のフレーム1
の形状に対して実線で示すように大幅に変更し、更にロ
アキャブヒンジブラケット2を前方に傾斜させて取り付
ける必要がある。しかしながら、ロアキャブヒンジブラ
ケット2を前傾させると、キャブチルト中心(ピン4の
中心)とロアキャブヒンジブラケット2の取付中心Lと
が距離Δずれてオフセット状態(オフセット距離Δ)と
なり、このオフセット距離Δが大きくなる程ロアキャブ
ヒンジブラケット2の強度を高くすることが必要とな
り、重量が増大する。更に、フレーム1の形状を大幅に
変更すると部品の共通化ができなくなり、コストアップ
になる等の問題がある。
【0006】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、ヘッドランプの地上高が下がった場合でも、フレー
ム及びロアキャブヒンジブラケットの構造を変更するこ
となく対処することが可能なキャブオーバトラックのフ
ロントグリルを提供することを目的とする。
で、ヘッドランプの地上高が下がった場合でも、フレー
ム及びロアキャブヒンジブラケットの構造を変更するこ
となく対処することが可能なキャブオーバトラックのフ
ロントグリルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、キャブオーバトラックのキャブ前面
下部に配設され左右両側の下部にヘッドランプが取付ら
れるタイプのキャブオーバトラックのフロントグリルに
おいて、前記フロントグリルを上下に二分割し、前記キ
ャブに固定されるフロントグリル上部と、当該フロント
グリル上部にヒンジを介して前方に回動可能に取付られ
るフロントグリル下部とにより構成し、前記フロントグ
リル上部とフロントグリル下部との間に前記キャブを上
昇させるキャブチルトシリンダと同期して作動し前記キ
ャブの上昇時に前記フロントグリル下部を前方に押し開
き、前記キャブ下降時に前記フロントグリル下部を閉じ
るシリンダを設けた構造としたものである。
に本発明によれば、キャブオーバトラックのキャブ前面
下部に配設され左右両側の下部にヘッドランプが取付ら
れるタイプのキャブオーバトラックのフロントグリルに
おいて、前記フロントグリルを上下に二分割し、前記キ
ャブに固定されるフロントグリル上部と、当該フロント
グリル上部にヒンジを介して前方に回動可能に取付られ
るフロントグリル下部とにより構成し、前記フロントグ
リル上部とフロントグリル下部との間に前記キャブを上
昇させるキャブチルトシリンダと同期して作動し前記キ
ャブの上昇時に前記フロントグリル下部を前方に押し開
き、前記キャブ下降時に前記フロントグリル下部を閉じ
るシリンダを設けた構造としたものである。
【0008】
【作用】フロントグリル下部は、キャブ上昇時に当該キ
ャブの上昇と共にシリンダにより前方に押し出されて開
き、車体のフレームから前方に逃げる。これによりフロ
ントグリルに取り付けるヘッドランプの地上高が下がっ
た場合でも、キャブチルト時にフロントグリルの下部が
車体フレームに干渉することが防止される。
ャブの上昇と共にシリンダにより前方に押し出されて開
き、車体のフレームから前方に逃げる。これによりフロ
ントグリルに取り付けるヘッドランプの地上高が下がっ
た場合でも、キャブチルト時にフロントグリルの下部が
車体フレームに干渉することが防止される。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。尚、図1及び図2と同一部材には同一符号を
付してある。図5及び図6においてフロントグリル11
は、例えば、ヘッドランプ上縁近傍の位置においてフロ
ントグリル上部11aとフロントグリル下部11bとに
上下に二分割されており、フロントグリル下部11bの
左右両側にはヘッドラップ9、9が一体に取付られてい
る。フロントグリル下部11bは、上端がフロントグリ
ル上部11aの下端にヒンジ12により取付られ、図6
に2点鎖線で示すように前方に回動可能とされている。
このフロントグリル下部11bは、複数箇所においてフ
ロントグリル上部11aに取付られている。勿論、ヒン
ジ12は、フロントグリル11の裏側に取り付けられて
いる。また、ヘッドランプ9、9は、地上面からの上縁
取付高さが例えば、前記1200mm以下の所定の高さ
に取付られいてる。
詳述する。尚、図1及び図2と同一部材には同一符号を
付してある。図5及び図6においてフロントグリル11
は、例えば、ヘッドランプ上縁近傍の位置においてフロ
ントグリル上部11aとフロントグリル下部11bとに
上下に二分割されており、フロントグリル下部11bの
左右両側にはヘッドラップ9、9が一体に取付られてい
る。フロントグリル下部11bは、上端がフロントグリ
ル上部11aの下端にヒンジ12により取付られ、図6
に2点鎖線で示すように前方に回動可能とされている。
このフロントグリル下部11bは、複数箇所においてフ
ロントグリル上部11aに取付られている。勿論、ヒン
ジ12は、フロントグリル11の裏側に取り付けられて
いる。また、ヘッドランプ9、9は、地上面からの上縁
取付高さが例えば、前記1200mm以下の所定の高さ
に取付られいてる。
【0010】フロントグリル上部11aの裏面下端には
図6及び図7のように略クランク状をなすブラケット1
3の上端13aが固定されており、当該ブラケット13
の中央部13cは、ヒンジ12の後方を僅かな間隙を存
して略垂下し、下端13cは、斜め後方に臨んで折れ曲
がっている。フロントグリル開閉用シリンダ14は、シ
リンダバレルがブラケット13の下端13cに固定され
ており、ロッドの先端がフロントグリル下部11bの上
端に前記ヒンジ12と共に回動可能に連結されている。
このシリンダ14は、短縮しているときにはフロントグ
リル下部11bを図6の実線の位置に保持してフロント
グリル上部11aと面一にし、伸長するに伴い当該フロ
ントグリル下部11bを前方に押し出しながら開き、最
大伸長位置においてフロントグリル上部11aに対して
略直角をなす程に押し出して開くようになっている。
図6及び図7のように略クランク状をなすブラケット1
3の上端13aが固定されており、当該ブラケット13
の中央部13cは、ヒンジ12の後方を僅かな間隙を存
して略垂下し、下端13cは、斜め後方に臨んで折れ曲
がっている。フロントグリル開閉用シリンダ14は、シ
リンダバレルがブラケット13の下端13cに固定され
ており、ロッドの先端がフロントグリル下部11bの上
端に前記ヒンジ12と共に回動可能に連結されている。
このシリンダ14は、短縮しているときにはフロントグ
リル下部11bを図6の実線の位置に保持してフロント
グリル上部11aと面一にし、伸長するに伴い当該フロ
ントグリル下部11bを前方に押し出しながら開き、最
大伸長位置においてフロントグリル上部11aに対して
略直角をなす程に押し出して開くようになっている。
【0011】一方、図8のようにフレーム1の前端には
ロアキャブヒンジブラケット2が垂設されており、当該
ロアキャブヒンジブラケット2には図9のようにアッパ
キャブサスペンションブラケット3がピン4により回動
可能に支持され、当該アッパキャブサスペンションブラ
ケット3にキャブ5のメインシェル6の前端下部が固着
され、前方に回動可能に支持されている。従って、キャ
ブチルト中心とロアキャブヒンジブラケット2の取付中
心との間のオフセットがゼロである。また、フレーム1
とメインシェル6との間にはキャブチルトシリンダ7が
介在されており、キャブ5は、キャブチルトシリンダ7
を伸長させることにより前方に回動し得るようになって
いる。
ロアキャブヒンジブラケット2が垂設されており、当該
ロアキャブヒンジブラケット2には図9のようにアッパ
キャブサスペンションブラケット3がピン4により回動
可能に支持され、当該アッパキャブサスペンションブラ
ケット3にキャブ5のメインシェル6の前端下部が固着
され、前方に回動可能に支持されている。従って、キャ
ブチルト中心とロアキャブヒンジブラケット2の取付中
心との間のオフセットがゼロである。また、フレーム1
とメインシェル6との間にはキャブチルトシリンダ7が
介在されており、キャブ5は、キャブチルトシリンダ7
を伸長させることにより前方に回動し得るようになって
いる。
【0012】図10は、キャブチルトシリンダ7とフロ
ントグリル開閉用シリンダ14とを制御するための油圧
回路を示し、キャブチルトシリンダ7のポート7a、7
bは、夫々パイロット操作逆止め弁16、17を介して
油路30、31に接続され、フロントグリル開閉用シリ
ンダ14のポート14a、14bは、油路30、31に
接続されている。即ち、フロントグリル開閉用シリンダ
14は、キャブチルトシリンダ7に並列に接続されてい
る。そして、油路30、31は、コントロールバルブ1
8を介して油路32、33に接続される。また、パイロ
ット操作逆止め弁16、17は、夫々互いに反対側の油
路31、30から供給される油圧(制御信号)により開
弁するようになっている。
ントグリル開閉用シリンダ14とを制御するための油圧
回路を示し、キャブチルトシリンダ7のポート7a、7
bは、夫々パイロット操作逆止め弁16、17を介して
油路30、31に接続され、フロントグリル開閉用シリ
ンダ14のポート14a、14bは、油路30、31に
接続されている。即ち、フロントグリル開閉用シリンダ
14は、キャブチルトシリンダ7に並列に接続されてい
る。そして、油路30、31は、コントロールバルブ1
8を介して油路32、33に接続される。また、パイロ
ット操作逆止め弁16、17は、夫々互いに反対側の油
路31、30から供給される油圧(制御信号)により開
弁するようになっている。
【0013】電動ポンプ20は、吸込ポートが逆止め弁
21を介してタンク22に、吐出ポートが逆止め弁23
を介して油路32に接続され、油路33は、タンク22
に接続されている。油路32の逆止め弁23の下流側
(コントロールバルブ18側)と油路33との間にはリ
リーフバルブ24が接続されている。電動ポンプ20の
モータは、+端子が電気回路(図示せず)に接続され、
−端子が接地されている。また、この電気回路には電動
ポンプ20をオン−オフ制御するためのスイッチSWが
設けられている。コントロールバルブ18は、手動式の
バルブで、切換位置18A、18B及び中立位置18C
を有し、位置18Aは、キャブの上昇及びフロントグリ
ル下部11bの開き位置、位置18Bは、キャブの下降
及びフロントグリル下部11bの閉じ位置、位置18C
は、中立位置とされている。
21を介してタンク22に、吐出ポートが逆止め弁23
を介して油路32に接続され、油路33は、タンク22
に接続されている。油路32の逆止め弁23の下流側
(コントロールバルブ18側)と油路33との間にはリ
リーフバルブ24が接続されている。電動ポンプ20の
モータは、+端子が電気回路(図示せず)に接続され、
−端子が接地されている。また、この電気回路には電動
ポンプ20をオン−オフ制御するためのスイッチSWが
設けられている。コントロールバルブ18は、手動式の
バルブで、切換位置18A、18B及び中立位置18C
を有し、位置18Aは、キャブの上昇及びフロントグリ
ル下部11bの開き位置、位置18Bは、キャブの下降
及びフロントグリル下部11bの閉じ位置、位置18C
は、中立位置とされている。
【0014】以下に作用を説明する。図10においてス
イッチSWがオンされると電動ポンプ20が稼働して油
圧を発生し油路32に供給する。この油路32の油圧
は、リリーフバルブ24により所定の油圧に調圧されコ
ントロールバルブ18を通して油路31に供給される。
この油路31の油圧は、パイロット操作逆止め弁17を
通してチルトシリンダ7のポート7bに供給されると共
にパイロット操作逆止め弁16を開弁させる。従って、
チルトシリンダ7は、右側の油室に前記油圧が供給さ
れ、左側の油がパイロット操作逆止め弁16、油路3
0、コントロールバルブ18、油路33の経路でタンク
22に流れ、図中左方に押動されて短縮し、キャブ5の
メインシェル6を下降させる(図9)。
イッチSWがオンされると電動ポンプ20が稼働して油
圧を発生し油路32に供給する。この油路32の油圧
は、リリーフバルブ24により所定の油圧に調圧されコ
ントロールバルブ18を通して油路31に供給される。
この油路31の油圧は、パイロット操作逆止め弁17を
通してチルトシリンダ7のポート7bに供給されると共
にパイロット操作逆止め弁16を開弁させる。従って、
チルトシリンダ7は、右側の油室に前記油圧が供給さ
れ、左側の油がパイロット操作逆止め弁16、油路3
0、コントロールバルブ18、油路33の経路でタンク
22に流れ、図中左方に押動されて短縮し、キャブ5の
メインシェル6を下降させる(図9)。
【0015】油路31の油圧は、同時にフロントグリル
開閉用シリンダ14のポート14bにも供給され、当該
フロントグリル開閉用シリンダ14が図中左方に押動さ
れて短縮し、フロントグリル14の下部14bを図6及
び図9の実線の位置に保持される。即ち、コントロール
バルブ18が位置18Bに切換られるとキャブ5が下降
し、フロントグリル下部11bが引き込まれて閉じフロ
ントグリル上部11aと面一になる。そして、車両は、
走行可能な状態となる。
開閉用シリンダ14のポート14bにも供給され、当該
フロントグリル開閉用シリンダ14が図中左方に押動さ
れて短縮し、フロントグリル14の下部14bを図6及
び図9の実線の位置に保持される。即ち、コントロール
バルブ18が位置18Bに切換られるとキャブ5が下降
し、フロントグリル下部11bが引き込まれて閉じフロ
ントグリル上部11aと面一になる。そして、車両は、
走行可能な状態となる。
【0016】さて、コントロールバルブ18が位置18
Aに切換られると、油路32の油圧は、当該コントロー
ルバルブ18から油路30に供給され、パイロット操作
逆止め弁16を通してチルトシリンダ7のポート7aに
供給されると共にパイロット操作逆止め弁17を開弁さ
せる。これによりチルトシリンダ7が図中右方に押動さ
れて伸長し、キャブ5のメインシェル6(図9)を押し
上げる。油路30の油圧は、同時にフロントグリル開閉
用シリンダ14のポート14aにも供給され、当該シリ
ンダ14が図中右方に押動されて伸長し、これに伴いフ
ロントグリル下部11b(図6)が前方に押し出され
る。
Aに切換られると、油路32の油圧は、当該コントロー
ルバルブ18から油路30に供給され、パイロット操作
逆止め弁16を通してチルトシリンダ7のポート7aに
供給されると共にパイロット操作逆止め弁17を開弁さ
せる。これによりチルトシリンダ7が図中右方に押動さ
れて伸長し、キャブ5のメインシェル6(図9)を押し
上げる。油路30の油圧は、同時にフロントグリル開閉
用シリンダ14のポート14aにも供給され、当該シリ
ンダ14が図中右方に押動されて伸長し、これに伴いフ
ロントグリル下部11b(図6)が前方に押し出され
る。
【0017】チルトシリンダ7とフロントグリル開閉用
シリンダ14とは、同期して駆動され、従って、図8の
ようにキャブ5が上昇すると共にフロントグリル下部1
1bが前方に押し出されながら開かれる。そして、キャ
ブ5が2点鎖線5’で示す最上位置まで上昇して前傾し
た状態において、フロントグリル下部11bがバンパ1
0の前方に離隔して位置し、フレーム1の前端、ロアキ
ャブヒンジブラケット2に干渉することが防止される。
シリンダ14とは、同期して駆動され、従って、図8の
ようにキャブ5が上昇すると共にフロントグリル下部1
1bが前方に押し出されながら開かれる。そして、キャ
ブ5が2点鎖線5’で示す最上位置まで上昇して前傾し
た状態において、フロントグリル下部11bがバンパ1
0の前方に離隔して位置し、フレーム1の前端、ロアキ
ャブヒンジブラケット2に干渉することが防止される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャブオーバトラックのキャブ前面下部に配設され左右両
側の下部にヘッドランプが取付られるタイプのキャブオ
ーバトラックのフロントグリルにおいて、前記フロント
グリルを上下に二分割し、前記キャブに固定されるフロ
ントグリル上部と、当該フロントグリル上部にヒンジを
介して前方に回動可能に取付られるフロントグリル下部
とにより構成し、前記フロントグリル上部とフロントグ
リル下部との間に前記キャブを上昇させるキャブチルト
シリンダと同期して作動し前記キャブの上昇時に前記フ
ロントグリル下部を前方に押し開き、前記キャブ下降時
に前記フロントグリル下部を閉じるシリンダを設けた構
成としたことにより、ヘッドランプの地上高を低くした
仕様に対しても、フレームの構造を変更することなく、
且つロアキャブヒンジブラケットにオフセット構造とす
ることなくキャブ上昇の際にフロントグリルが、フレー
ム及びロアキャブヒジブラケットに干渉することを防止
することができ、この結果、フレームに汎用性を持たせ
ることができコストの低減が図られる。更にキャブヒン
ジブラケットをフレームに対して垂設することができる
ためにキャブチルト中心とキャブヒンジブラケットの取
付中心間のオフセットを無くすことができ、当該キャブ
ヒンジブラケットの重量増加を抑えることができる。ま
た、構造も簡単である等の優れた効果がある。
ャブオーバトラックのキャブ前面下部に配設され左右両
側の下部にヘッドランプが取付られるタイプのキャブオ
ーバトラックのフロントグリルにおいて、前記フロント
グリルを上下に二分割し、前記キャブに固定されるフロ
ントグリル上部と、当該フロントグリル上部にヒンジを
介して前方に回動可能に取付られるフロントグリル下部
とにより構成し、前記フロントグリル上部とフロントグ
リル下部との間に前記キャブを上昇させるキャブチルト
シリンダと同期して作動し前記キャブの上昇時に前記フ
ロントグリル下部を前方に押し開き、前記キャブ下降時
に前記フロントグリル下部を閉じるシリンダを設けた構
成としたことにより、ヘッドランプの地上高を低くした
仕様に対しても、フレームの構造を変更することなく、
且つロアキャブヒンジブラケットにオフセット構造とす
ることなくキャブ上昇の際にフロントグリルが、フレー
ム及びロアキャブヒジブラケットに干渉することを防止
することができ、この結果、フレームに汎用性を持たせ
ることができコストの低減が図られる。更にキャブヒン
ジブラケットをフレームに対して垂設することができる
ためにキャブチルト中心とキャブヒンジブラケットの取
付中心間のオフセットを無くすことができ、当該キャブ
ヒンジブラケットの重量増加を抑えることができる。ま
た、構造も簡単である等の優れた効果がある。
【図1】従来のキャブオーバトラックのキャブ昇降機構
の構成図である。
の構成図である。
【図2】図1のキャブ正面図である。
【図3】フロントグリルに取付るヘッドラップの地上高
を下げた場合のキャブオーバトラックのキャブ正面図で
ある。
を下げた場合のキャブオーバトラックのキャブ正面図で
ある。
【図4】図3のキャブ昇降機構の構成図である。
【図5】本発明を適用したキャブオーバトラックのキャ
ブ正面図である。
ブ正面図である。
【図6】図5のフロントグリル及びフロントグリル下部
の開閉機構を示す図である。
の開閉機構を示す図である。
【図7】図6のヒンジ部分の拡大図である。
【図8】図5のキャブの上昇とフロントグリルの開きと
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図9】本発明に係るキャブ昇降及びフロントグリル開
閉機構の構成図である。
閉機構の構成図である。
【図10】図9の油圧回路の一実施例を示す回路図であ
る。
る。
1 フレーム 2、3 キャブヒンジブラケット 5 キャブ 7 チルトシリンダ 9 ヘッドランプ 11 フロントグリル 11a フロントグリル上部 11b フロントグリル下部 12 ヒンジ 14 フロントグリル開閉用シリンダ 16、17 パイロット操作逆止め弁 18 コントロールバルブ 20 電動ポンプ
Claims (1)
- 【請求項1】 キャブオーバトラックのキャブ前面下部
に配設され左右両側の下部にヘッドランプが取付られる
タイプのキャブオーバトラックのフロントグリルにおい
て、前記フロントグリルを上下に二分割し、前記キャブ
に固定されるフロントグリル上部と、当該フロントグリ
ル上部にヒンジを介して前方に回動可能に取付られるフ
ロントグリル下部とにより構成し、前記フロントグリル
上部とフロントグリル下部との間に前記キャブを上昇さ
せるキャブチルトシリンダと同期して作動し前記キャブ
の上昇時に前記フロントグリル下部を前方に押し開き、
前記キャブ下降時に前記フロントグリル下部を閉じるシ
リンダを設けたことを特徴とするキャブオーバトラック
のフロントグリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30882792A JPH06156169A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | キャブオーバトラックのフロントグリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30882792A JPH06156169A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | キャブオーバトラックのフロントグリル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06156169A true JPH06156169A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=17985785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30882792A Withdrawn JPH06156169A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | キャブオーバトラックのフロントグリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06156169A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1988007533A1 (en) * | 1987-03-25 | 1988-10-06 | Yoshitomi Pharmaceutical Industries, Ltd. | Thienocinnoline compounds and their medicinal application |
WO1989004306A1 (en) * | 1987-11-02 | 1989-05-18 | Yoshitomi Pharmaceutical Industries, Ltd. | Fused pyridazine compounds and their medicinal uses |
-
1992
- 1992-11-18 JP JP30882792A patent/JPH06156169A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1988007533A1 (en) * | 1987-03-25 | 1988-10-06 | Yoshitomi Pharmaceutical Industries, Ltd. | Thienocinnoline compounds and their medicinal application |
WO1989004306A1 (en) * | 1987-11-02 | 1989-05-18 | Yoshitomi Pharmaceutical Industries, Ltd. | Fused pyridazine compounds and their medicinal uses |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000201 |