[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH06141671A - 無機質多孔体 - Google Patents

無機質多孔体

Info

Publication number
JPH06141671A
JPH06141671A JP4301253A JP30125392A JPH06141671A JP H06141671 A JPH06141671 A JP H06141671A JP 4301253 A JP4301253 A JP 4301253A JP 30125392 A JP30125392 A JP 30125392A JP H06141671 A JPH06141671 A JP H06141671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inorganic porous
alc
porous material
soil
carbonation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4301253A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Nomura
野村  勝
Masanori Tanabe
正紀 田邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP4301253A priority Critical patent/JPH06141671A/ja
Publication of JPH06141671A publication Critical patent/JPH06141671A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05DINORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C; FERTILISERS PRODUCING CARBON DIOXIDE
    • C05D9/00Other inorganic fertilisers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ALCの優れた性質を保持しつつ、ALCの
強アルカリ性を短時間で低減させることにより、例えば
珪酸質肥料、土壌改良剤、法面緑化用土、植栽用土、育
苗培土、園芸培土等に利用する事を可能とした無機質多
孔性農・園芸用土を提供するものである。 【構成】 石英を含有し、pHが9.6以下である無機
質多孔体およびALCを炭酸化処理することによって、
pHが9.6以下である無機質多孔体を得る方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、園芸用土や土壌改良剤
等として利用可能である無機質多孔体に関する。
【0002】
【従来の技術】多孔質珪酸カルシウム水和物を主成分と
する軽量気泡コンクリート(以下ALCと略称する)
は、建材や断熱材として多用されていると共に、その端
材は石英を含有することによる適当な強度、多孔体であ
ることから得られる見かけ比重の小ささ、透水性、保水
性、通気性などの特徴から、粉砕して例えば園芸用土、
土壌改良剤として利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ALCはpH
が10以上もあり強アルカリ性であるため、ALC粉末
を珪酸質肥料や土壌改良剤等として利用する場合、局部
的に使用したり、大量に混入させると、アルカリが土壌
に悪影響を及ぼし植物の成育が阻害されるので、その使
用には細心の注意が必要である。
【0004】このため、塩酸、硝酸などを用いた酸処理
を行うことによってALCのアルカリ性を低減させる方
法が考えうるが、このような方法では石英が分解される
こともあるため、適度な強度が失われやすい。従って本
発明は、ALCの有する強度、見かけ比重の小ささ、透
水性、保水性、通気性といった特長を失わしめることな
く、低アルカリ化された無機質多孔体を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、pHが9.6
以下であり石英を含有する無機質多孔体、および軽量気
泡コンクリートを炭酸化処理することによって、pHが
9.6以下である無機質多孔体を得る方法である。ここ
でいうpHとは、得られた無機質多孔体1gに25℃の
イオン交換水100gを加え、3分間攪拌した後、25
℃の恒温槽中でpH計で測定した値をいう。
【0006】本発明に使用するALCは、例えば珪酸質
原料と石灰質原料とを混合してスラリ−状にしたものを
そのまま高温高圧水蒸気養生、あるいは該スラリーに発
泡剤、起泡剤などの気泡生成剤をも混合したスラリ−状
物を型枠内で硬化した後、高温高圧水蒸気養生してなる
人工鉱物等を挙げることができる。前記ALC成分はゾ
ノトライト、トバモライト、ジャイロライト、フォシャ
ジャイト、ヒレブランダイト等であり、これらの成分の
うちいずれか1つを単独成分とするものでも、2種類以
上を混合成分とするものでもよく、CSHゲルや未反応
の珪酸質原料等を含有していても構わないが、これらの
成分とともに石英を含有しているものでなければならな
い。前記石英は理学X線回折装置によって、石英の10
1面(2θ=3.34)の回折強度をcps単位により
測定した場合、ピークが存在していることが必要であ
る。
【0007】このALCには、前記のALCの製造工程
で発生する不良品や、ビルや住宅等への建設中に発生す
るALC端材なども使用することができる。ALCの粒
径などの形状はとくに限定されず、無機質多孔体の用途
によって選択すれば良い。本発明の炭酸化処理は、公知
の方法を採用することができ、特に限定されるものでは
なく、その例としては炭酸ガス雰囲気中にALCを接触
させる方法や、炭酸ガスを溶解させた水中にALCを投
入する方法などがあげられるが、炭酸化処理を行ったA
LCのpHが9.6以下となるまで炭酸化処理を行う必
要がある。
【0008】ALCはpHが10.3以上である。AL
C炭酸化する際の炭酸化度、すなわち炭酸化処理後のA
LC中のカルシウム分に対する炭酸カルシウム含有率
と、pHの関係は図1に示す通りである。ある程度の炭
酸化度まではpHは急激に低下し、pHが9.6程度に
達するとさらに炭酸化を行ってもpHは殆ど低下しな
い。
【0009】また、pHが9.6以下となるまで炭酸化
処理を行えば、炭酸化度は40%まで進行し、本発明の
無機質多孔体の実質的なpHも低減される。pHが9.
6を越える値であると、炭酸化の度合いが十分でなく、
本発明の無機質多孔体の用途が著しく限定される。
【0010】
【図1】さらに前記方法によって得られる無機質多孔体
は、もとのALCの多孔体の形状を維持していると、無
機質多孔体を使用する際に、ALCの持つ特長を十分生
かすことができ好ましい。本発明の無機質多孔体は農・
園芸土や土壌改良剤、法面緑化用土、植栽用土、育苗培
土、園芸培土に使用することが可能である。
【0011】
【作用】以上の様な構成にすることにより、ALCと接
触する炭酸ガスがALCを炭酸化され、カルシウム分が
炭酸カルシウムとなるため、pHが実質的に下がるの
で、植物等へ本発明の無機質多孔体を使用しても悪影響
を与えることが無い。
【0012】
【実施例】以下に、実施例、比較例を用いて本発明をさ
らに詳しく説明する。実施例、比較例に示すpH、石英
の結晶性及び炭酸化度は、以下の方法で測定した。 pH 得られた無機質多孔体1gに25℃のイオン交換水10
0gを加え、3分間攪拌した後、25℃の恒温槽中でp
H計で測定した。
【0013】石英の結晶の有無 得られた無機質多孔体の理学X線回折装置によって、石
英の101面(2θ=3.34)の回折強度をcps単
位により測定した。 炭酸化度 得られた無機質多孔体を塩酸と反応させ、発生した炭酸
ガス量により炭酸化度を測定した。(ALC中のカルシ
ウム成分を完全に炭酸カルシウムとした状態を炭酸化度
100%とした。)
【0014】
【参考例】ビル建設現場で発生したALC端材を回収
し、クラッシャーで潰してから、中の鉄筋を引き抜いた
のち、ハンマーミルで粗粉砕した。このようにして得た
粗粉砕物をふるい分けて、直径が2.0mm以下の粉状
ALCを得、これを110℃で恒量となるまで乾燥させ
た。
【0015】この粉状ALCは、トバモライトを主成分
とする珪酸質カルシウムからなり、X線回折と蛍光X線
分析によると、Ca/Siは0.58であった。また、
見かけ比重は0.65程度であり、保水率は75%程度
であった。さらに、この粉体のpH、101面のX線回
折強度、及び炭酸化度を表1に示す。
【0016】
【実施例1】温度計、ガス吹き込み管、還流冷却器を備
えた三ッ口フラスコに蒸留水80g、参考例で得られた
粉状ALC20gを入れ、マグネチックスターラーでに
炭酸ガスを吹き込み飽和させのち、pHを4.4程度に
調整した溶液に参考例で攪拌機しながら30℃に昇温
後、炭酸ガスを流速500cc/minで供給し、30
℃で攪拌下に5時間反応させた。反応生成物からALC
粉をろ別し、110℃で乾燥することによって本発明の
無機質多孔体を得た。この無機質多孔体のpH、101
面のX線回折強度、及び炭酸化度を表1に示す。
【0017】見かけ比重は0.63、保水率は75%で
あり、参考例のものとほぼ同じであった。さらに、本実
施例で得られた無機質多孔体を直径10cmのシャーレ
に適量入れ水を適量入れ、小松菜の種を50個まいた
後、室温(20℃)の部屋に10日間置き、発芽状態と
その後の生育状況を観察した。その結果、3日後の発芽
率は90%程度であり、7日後には3.5cmまで成長
し、その後も順調に成長した。
【0018】
【実施例2】実施例1において、炭酸化処理を60℃で
行った以外は同様の方法によって本発明の無機質多孔体
を得た。得られた無機質多孔体について、pH、101
面のX線回折強度、及び炭酸化度を測定した結果を表1
に示す。
【0019】
【実施例3】実施例1において、炭酸化処理を60℃、
反応時間を3時間で行った以外は同様の方法によって本
発明の無機質多孔体を得た。得られた無機質多孔体につ
いて、pH、101面のX線回折強度、及び炭酸化度を
測定した結果を表1に示す。見かけ比重は0.66、保
水率は81%であり、参考例のものと大差はなかった。
【0020】
【実施例4】オートクレーブに参考例で得られた粉状A
LCを20部と蒸留水15部を入れて脱気後、炭酸ガス
をゲージ圧1.2kg/cm2 圧入し、1日間反応させ
た後、110℃で乾燥させることにより、本発明の無機
質多孔体を得た。得られた無機質多孔体について、p
H、101面のX線回折強度、及び炭酸化度を測定した
結果を表1に示す。
【0021】さらに、実施例1と同様の方法で小松菜の
生育状況を観察した。その結果、3日後の発芽率は90
%程度であり、7日後には3.1cmまで成長し、その
後も順調に成長した。
【0022】
【比較例1】実施例1において、炭酸化処理を30℃、
反応時間を3時間で行った以外は同様の方法によって無
機質多孔体を得た。得られた無機質多孔体について、p
H、101面のX線回折強度、及び炭酸化度を測定した
結果を表1に示す。さらに、実施例1と同様の方法で小
松菜の生育状況を観察した。その結果、3日後の発芽率
は90%程度であり、7日後には3.1cmまで成長
し、その後葉先が丸くなり、成長はほとんど停止した。
【0023】
【比較例2】実施例1において、炭酸化処理を80℃、
反応時間を1時間で行った以外は同様の方法によって無
機質多孔体を得た。得られた無機質多孔体について、p
H、101面のX線回折強度、及び炭酸化度を測定した
結果を表1に示す。
【0024】
【比較例3】実施例1において、炭酸化処理を30℃、
反応時間を1時間で行った以外は同様の方法によって無
機質多孔体を得た。得られた無機質多孔体について、p
H、101面のX線回折強度、及び炭酸化度を測定した
結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明の無機質多孔体は、石英を有する
ことにより適当な強度を有する等、ALCの持つ特徴を
失うことなく、ALCの強アルカリ性を短時間で簡便の
方法により低減されており、例えば園芸用土、充填材等
の広用途に利用しうる無機質多孔体を提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】炭酸化度とpH値の関係を示したグラフである

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pHが9.6以下であり、石英を含有す
    る無機質多孔体
  2. 【請求項2】 軽量気泡コンクリートを炭酸化処理する
    ことによって、pHが9.6以下である石英含有の無機
    質多孔体を得る方法
JP4301253A 1992-11-11 1992-11-11 無機質多孔体 Withdrawn JPH06141671A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4301253A JPH06141671A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 無機質多孔体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4301253A JPH06141671A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 無機質多孔体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06141671A true JPH06141671A (ja) 1994-05-24

Family

ID=17894606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4301253A Withdrawn JPH06141671A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 無機質多孔体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06141671A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007306844A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Kawasaki Plant Systems Ltd 廃棄物を用いた緑化資材の製造方法及び緑化資材
JP7298986B1 (ja) * 2023-03-18 2023-06-27 クリオン株式会社 けい酸質肥料の製造方法
US11897824B2 (en) * 2020-01-30 2024-02-13 Dong Chan Koo Method of preparing activated mineral solution

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007306844A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Kawasaki Plant Systems Ltd 廃棄物を用いた緑化資材の製造方法及び緑化資材
US11897824B2 (en) * 2020-01-30 2024-02-13 Dong Chan Koo Method of preparing activated mineral solution
JP7298986B1 (ja) * 2023-03-18 2023-06-27 クリオン株式会社 けい酸質肥料の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0562112B1 (en) High-strength molding of calcium silicate and production thereof
CN110573477A (zh) 包含生物可利用硅的肥料及其生产方法
JPH06144944A (ja) 多孔質珪酸カルシウム水和物の炭酸化処理方法
JPH06141671A (ja) 無機質多孔体
JP4827045B2 (ja) 水浄化材、および水浄化材の製造方法
JPH0220315B2 (ja)
US4219515A (en) Water alkalinity control in the manufacture of hydrous silicate products
JPH0151468B2 (ja)
JPH05292832A (ja) 園芸用土
JP4859221B2 (ja) 多孔質材料の製造方法
JPH10194799A (ja) 植生コンクリート用セメント、植生コンクリート及びその製法
KR100296975B1 (ko) 식물재배용 인공토양 탈취제 및 조성물
JPS62115B2 (ja)
EP0445301B1 (en) Composite primary particle of noncrystalline silica, composite secondary particle of noncrystalline silica, shaped form thereof and production thereof
EP0452913B1 (en) Mix for rural and road building and process for the preparation thereof
JP6899650B2 (ja) リン酸肥料およびその製造方法
KR960000494B1 (ko) 수경재배용 경량기포 콘크리트의 제조방법
JPH07289077A (ja) 農・園芸用土
JPH08301639A (ja) ジオポリマーによるフライアッシュ粉体の 固化および材料化
JP3273801B2 (ja) 珪酸カルシウム成形体の製造方法
JP2024132750A (ja) けい酸質肥料の製造方法
JP2998147B2 (ja) 繊維状珪酸カルシウム水和物の製造方法
JP2000106749A (ja) 植生用培地に適した成形体及びその製造法
JP2016203107A (ja) リン回収材、その製造方法、並びに、リンを含む排水からのリンの回収方法
JPS6022643B2 (ja) ケイ酸カルシウム水和物系集合体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000201