JPH0614831B2 - 融解塩を使用しない加工チ−ズの製造方法 - Google Patents
融解塩を使用しない加工チ−ズの製造方法Info
- Publication number
- JPH0614831B2 JPH0614831B2 JP59278078A JP27807884A JPH0614831B2 JP H0614831 B2 JPH0614831 B2 JP H0614831B2 JP 59278078 A JP59278078 A JP 59278078A JP 27807884 A JP27807884 A JP 27807884A JP H0614831 B2 JPH0614831 B2 JP H0614831B2
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- JP
- Japan
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- cheese
- molten salt
- processed cheese
- producing processed
- raw material
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23C—DAIRY PRODUCTS, e.g. MILK, BUTTER OR CHEESE; MILK OR CHEESE SUBSTITUTES; MAKING THEREOF
- A23C2250/00—Particular aspects related to cheese
- A23C2250/05—Emulsifying cheese
- A23C2250/054—Emulsifying cheese without melting or emulsifying salts, e.g. citrates or (poly-) phosphates or alkali metal (bi-) carbonates or sodium or calcium salts of organic acids
Landscapes
- Dairy Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は融解塩を使用しない加工チーズの製造方法に関
する。
する。
更に詳しくは、原料ナチュラルチーズを粉砕し、融解塩
を使用することなく水のみを添加・混合して、これを超
微粒重圧摩砕機で処理して乳化し、脱気し常法により充
填・包装して脂肪分離しない保存性の良好な加工チーズ
の製造方法に関するものである。
を使用することなく水のみを添加・混合して、これを超
微粒重圧摩砕機で処理して乳化し、脱気し常法により充
填・包装して脂肪分離しない保存性の良好な加工チーズ
の製造方法に関するものである。
(従来技術) 従来、融解塩を使用しないで加工チーズを製造する方法
としては、原料チーズに水を添加し、融解塩および中和
剤の少量を使用することなく、これをカッターまたはロ
ールミルで処理して乳化した品質の良い加工チーズを製
造する方法(特公昭55−39299 号)がある。またプロセ
スチーズ原料の均質化の手段としてコロイドミルによる
加工が提案されている。(Deutsche Molkerei=おZeitu
ng ((kempten=Allgu))、1654〜1655頁、F.46/196
1) (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの方法のうち前者の方法はカッタ
ーまたはロールミルで処理するもので粉砕機としては分
類上粗砕機乃至中砕機に相当し、2つのローラの間に食
品等の物質を噛みこまし圧縮、剪断、摩擦等の物理的作
用により当該物質を粉砕するものである。従って、微粉
砕乃至超微粒摩砕処理して乳化することはできない。ま
た貯蔵温度(10℃)から殺菌温度(90℃)の温度範
囲で乳化できるとしているが殺菌温度まで二次的に加温
する必要がある。
としては、原料チーズに水を添加し、融解塩および中和
剤の少量を使用することなく、これをカッターまたはロ
ールミルで処理して乳化した品質の良い加工チーズを製
造する方法(特公昭55−39299 号)がある。またプロセ
スチーズ原料の均質化の手段としてコロイドミルによる
加工が提案されている。(Deutsche Molkerei=おZeitu
ng ((kempten=Allgu))、1654〜1655頁、F.46/196
1) (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの方法のうち前者の方法はカッタ
ーまたはロールミルで処理するもので粉砕機としては分
類上粗砕機乃至中砕機に相当し、2つのローラの間に食
品等の物質を噛みこまし圧縮、剪断、摩擦等の物理的作
用により当該物質を粉砕するものである。従って、微粉
砕乃至超微粒摩砕処理して乳化することはできない。ま
た貯蔵温度(10℃)から殺菌温度(90℃)の温度範
囲で乳化できるとしているが殺菌温度まで二次的に加温
する必要がある。
一方、後者の方法はコロイドミルで処理して均質化する
ものであるが、融解塩を使用して均質化するものであり
更に溶融釜で乳化する必要がある。また、コロイドミル
は構造上超微粒重圧摩砕及び重圧摩砕(擦)熱による高
温で乳化・殺菌を同時にまた連続的にすることができな
い。
ものであるが、融解塩を使用して均質化するものであり
更に溶融釜で乳化する必要がある。また、コロイドミル
は構造上超微粒重圧摩砕及び重圧摩砕(擦)熱による高
温で乳化・殺菌を同時にまた連続的にすることができな
い。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもの
で、原料ナチュラルチーズに水のみを添加して超微粒重
圧摩砕機により連続的に乳化・殺菌し、該乳化チーズを
脱気し常法により充填・包装する融解塩を使用しない加
工チーズの製造方法を提供することを目的とする。
で、原料ナチュラルチーズに水のみを添加して超微粒重
圧摩砕機により連続的に乳化・殺菌し、該乳化チーズを
脱気し常法により充填・包装する融解塩を使用しない加
工チーズの製造方法を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明において、原料ナチュラルチーズ(以下、原料チ
ーズという)は特に限定するものではないが、チェダー
チーズ・ゴーダチーズ・クリームチーズが好適でこれら
を単独で、または2種以上を適宜混合して用いる。
ーズという)は特に限定するものではないが、チェダー
チーズ・ゴーダチーズ・クリームチーズが好適でこれら
を単独で、または2種以上を適宜混合して用いる。
本発明において、原料チーズをミンチ(ミートチョッパ
ー)またはカッターで粉砕し、水を添加・混合し、これ
を超微粒重圧摩砕機で処理して乳化・殺菌し、脱気し常
法により充填・包装する。
ー)またはカッターで粉砕し、水を添加・混合し、これ
を超微粒重圧摩砕機で処理して乳化・殺菌し、脱気し常
法により充填・包装する。
原料チーズへの添加水量は5%以上である。少過ぎると
乳化不良による脂肪分離が生ずる。また充填・包装に困
難を生じる。
乳化不良による脂肪分離が生ずる。また充填・包装に困
難を生じる。
本発明において、原料チーズの乳化に超微粒重圧摩砕機
が用いられる。
が用いられる。
超微粒重圧摩砕機の好適な具体例としては石臼の原理を
応用した超微粒(コロイダル)重圧摩砕機が挙げられ
る。
応用した超微粒(コロイダル)重圧摩砕機が挙げられ
る。
該超微粒重圧摩砕機は砥石同士を圧接して食品等の物質
を重圧摩砕により発生する強大な圧縮、剪断、高温、高
圧等の物理的破壊エネルギーにより当該物質を超微粒子
に摩砕するものである。
を重圧摩砕により発生する強大な圧縮、剪断、高温、高
圧等の物理的破壊エネルギーにより当該物質を超微粒子
に摩砕するものである。
当該摩砕機は通常のコロイドミルとは構造を異にし摩砕
面の間隙を0.5mm以下にすることができる。従って、重
圧摩砕(擦)熱による高温(70℃以上)での乳化・殺
菌が同時にまた連続的にできる。
面の間隙を0.5mm以下にすることができる。従って、重
圧摩砕(擦)熱による高温(70℃以上)での乳化・殺
菌が同時にまた連続的にできる。
本発明において、乳化されたチーズの脱気にはプロセス
チーズの製造に使用する乳化釜(融解釜)が好適であ
り、減圧・二重壁の構造を有する間接加熱の出来る乳化
釜(融解釜)が最適である。
チーズの製造に使用する乳化釜(融解釜)が好適であ
り、減圧・二重壁の構造を有する間接加熱の出来る乳化
釜(融解釜)が最適である。
(作 用) ミンチ(ミートチョッパー)またはカッターで粉砕さ
れ、加水された原料チーズが超微粒重圧摩砕機にかけら
れ、摩砕面の間隙0.02〜0.8mm、好適には0.1〜0.6mm、
回転数1,300r.p.m〜2,000r.p.m、好適には1,600r.p.m〜
1,900r.p.mで連続的に処理されるとチーズに高剪断力が
与えられカゼインミセルを破壊することにより、カゼイ
ン分子と脱脂及び水の相互作用により瞬時に良好なO/
W型の乳化系が得られ70〜75℃で乳化・殺菌(二次
的に加温することなく)できる。
れ、加水された原料チーズが超微粒重圧摩砕機にかけら
れ、摩砕面の間隙0.02〜0.8mm、好適には0.1〜0.6mm、
回転数1,300r.p.m〜2,000r.p.m、好適には1,600r.p.m〜
1,900r.p.mで連続的に処理されるとチーズに高剪断力が
与えられカゼインミセルを破壊することにより、カゼイ
ン分子と脱脂及び水の相互作用により瞬時に良好なO/
W型の乳化系が得られ70〜75℃で乳化・殺菌(二次
的に加温することなく)できる。
乳化・殺菌されたチーズは乳化釜(融解釜)で保温また
は加温しながら減圧して脱気する。脱気された乳化チー
ズは常法により充填・包装される。
は加温しながら減圧して脱気する。脱気された乳化チー
ズは常法により充填・包装される。
(実施例) ミンチ(ミートチョッパー)で粉砕したオーストラリア
産チェダーチーズ(水分36%、熟度10ケ月)10kg
に水を2kg添加・混合し、これを超微粒重圧摩砕機(増
幸産業(株)製「スーパーマスコロイダー」(登録商
標))のホッパーに投入、摩砕面の間隙0.3mm、回転数
1,800r.p.mで連続処理して品温72℃の乳化チーズを得
た。
産チェダーチーズ(水分36%、熟度10ケ月)10kg
に水を2kg添加・混合し、これを超微粒重圧摩砕機(増
幸産業(株)製「スーパーマスコロイダー」(登録商
標))のホッパーに投入、摩砕面の間隙0.3mm、回転数
1,800r.p.mで連続処理して品温72℃の乳化チーズを得
た。
この乳化チーズを減圧・二重壁の構造を有する乳化釜
(融解釜)に投入しスチームジャケットによる間接加熱
により保温・撹はんしながら15cmHgで2分間減圧処理
して脱気した。次いでこの脱気された乳化チーズをスラ
イス状に個別に充填・包装した。
(融解釜)に投入しスチームジャケットによる間接加熱
により保温・撹はんしながら15cmHgで2分間減圧処理
して脱気した。次いでこの脱気された乳化チーズをスラ
イス状に個別に充填・包装した。
本品は脂肪分離のないチェダースライスチーズ(ナチュ
ラルタイプ)で風味はマイルドであった。また個別に充
填・包装されたスライスチーズはフィルムの剥離も容易
であった。
ラルタイプ)で風味はマイルドであった。また個別に充
填・包装されたスライスチーズはフィルムの剥離も容易
であった。
(効 果) 以上述べた如く、本発明によれば殺菌されたナチュラル
チーズが容易に得られると共に種々の形状に充填・包装
できるチーズが得られる。
チーズが容易に得られると共に種々の形状に充填・包装
できるチーズが得られる。
また、保存性も従来のナチュラルチーズよりも格段に改
良され、プロセスチーズに準じた流通が可能で賞味期間
も増大される等多大の効果がある。
良され、プロセスチーズに準じた流通が可能で賞味期間
も増大される等多大の効果がある。
Claims (1)
- 【請求項1】原料ナチュラルチーズを粉砕し、水を添加
・混合し、これを超微粒重圧摩砕機で処理してその重圧
摩砕熱50〜75℃で乳化・殺菌し、次いで該乳化物を
脱気して常法により充填・包装することを特徴とする融
解塩を使用しない加工チーズの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59278078A JPH0614831B2 (ja) | 1984-12-31 | 1984-12-31 | 融解塩を使用しない加工チ−ズの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59278078A JPH0614831B2 (ja) | 1984-12-31 | 1984-12-31 | 融解塩を使用しない加工チ−ズの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61158746A JPS61158746A (ja) | 1986-07-18 |
JPH0614831B2 true JPH0614831B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=17592332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59278078A Expired - Lifetime JPH0614831B2 (ja) | 1984-12-31 | 1984-12-31 | 融解塩を使用しない加工チ−ズの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614831B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6413948A (en) * | 1987-07-06 | 1989-01-18 | Snow Brand Milk Products Co Ltd | Production of processed cheese of high water content having excellent functionality |
FR2778821B1 (fr) * | 1998-05-19 | 2000-06-23 | Bel Fromageries | Procede de fabrication de nouveaux produits fromagers par traitement d'une matiere de depart |
FR2900029B1 (fr) | 2006-04-25 | 2012-09-14 | Bel Fromageries | Procede d'aromatisation de produits fromagers. |
US9232808B2 (en) | 2007-06-29 | 2016-01-12 | Kraft Foods Group Brands Llc | Processed cheese without emulsifying salts |
JP5603239B2 (ja) * | 2008-07-17 | 2014-10-08 | 株式会社明治 | チーズ及びその製造方法 |
CN102695423B (zh) * | 2010-01-15 | 2015-06-03 | 株式会社明治 | 干酪及其制造方法 |
JP7355513B2 (ja) * | 2019-03-28 | 2023-10-03 | 森永乳業株式会社 | プロセスチーズ類の製造方法 |
DE102020104446A1 (de) * | 2020-02-20 | 2021-08-26 | Lichtmess Consultants GmbH & Co. KG | Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung eines käsehaltigen Produktes, das frei von signifikanten Mengen von Schmelzsalzen ist |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5539299B2 (ja) * | 1971-11-05 | 1980-10-09 | ||
JPS599138B2 (ja) * | 1977-11-26 | 1984-02-29 | 雪印乳業株式会社 | 乾燥チ−ズの製造法 |
DE2839821C2 (de) * | 1978-09-13 | 1984-09-20 | Didier Engineering Gmbh, 4300 Essen | Wirbelschichtreaktor |
-
1984
- 1984-12-31 JP JP59278078A patent/JPH0614831B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61158746A (ja) | 1986-07-18 |
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