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JPH06145788A - プレス成形性の良好な高強度鋼板の製造方法 - Google Patents

プレス成形性の良好な高強度鋼板の製造方法

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Publication number
JPH06145788A
JPH06145788A JP29454292A JP29454292A JPH06145788A JP H06145788 A JPH06145788 A JP H06145788A JP 29454292 A JP29454292 A JP 29454292A JP 29454292 A JP29454292 A JP 29454292A JP H06145788 A JPH06145788 A JP H06145788A
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JP
Japan
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steel sheet
austenite
high strength
cooling
strength steel
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JP29454292A
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Koji Sakuma
康治 佐久間
Shoichi Oshimi
正一 押見
Manabu Takahashi
学 高橋
Giichi Matsumura
義一 松村
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17809139&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH06145788(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3〜20%含まれる残留オーステナイトの変
態誘起塑性を利用するプレス成形性の良好な高強度鋼板
の製造法。 【構成】 C:0.06〜0.22%、Si:0.05
〜1.0%、Mn:0.5〜2.0%、Al:0.25
〜1.5%と必要に応じMo:0.03〜0.3%を含
み、かつAlとSi,Cの関係が0.6Si(%)≦A
l(%)≦3−12.5C(%)を満足する鋼の冷延板
を650〜900℃の二相共存温度域で10秒〜3分焼
鈍した後4〜200℃/sの冷却速度で350〜600
℃に冷却し、この範囲で5秒〜10分保持してから5℃
/s以上の冷却速度で250℃以下に冷却することが特
徴の残留オーステナイトを体積率で3〜20%含むプレ
ス成形性の良好な高強度鋼板の製造方法。 【効果】 連続焼鈍設備で容易なだけでなく、溶融メッ
キ設備でも製造可能で高強度鋼板の表面耐食性を向上で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレス成形性の良好な高
強度鋼板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】便利で快適な移動手段として自動車の国
民生活に占める地位は年ごとに高まっており、環境破壊
と地球温暖化を防止するために燃費を低減し化石燃料の
消費を抑制することが従来にも増して重要となってきて
いる。このためエンジン性能の向上とともに車体の軽量
化が要求され、主要な車体構成材料である鋼板に対して
は成形性を損なわずに一層の強度増加と表面耐食性の向
上を図ることが求められている。成形性の指標値には引
張試験における伸びをはじめとしてn値やr値がある
が、一体成形によるプレス工程の簡略化が課題となって
いる昨今では均一伸びに相当するn値の大きいことがな
かでも重要になってきている。
【0003】このため残留オーステナイトの変態誘起塑
性の活用が提唱され、高価な合金元素を含まずに0.0
7〜0.4%程度のCと0.3〜2.0%程度のSiお
よび0.2〜2.5%程度のMnのみを基本的な合金元
素とし、二相域で焼鈍後300〜450℃内外の温度で
ベイナイト変態を行うことが特徴の熱処理により残留オ
ーステナイトを金属組織中に含む鋼板が特開平1−23
0715号公報や特開平2−217425号公報等で提
唱されている。この種の鋼板は連続焼鈍で製造された冷
延鋼板ばかりでなく、特開平1−79345号公報のよ
うにランアウトテーブルでの冷却と巻取温度を制御する
ことにより熱延鋼板でも得るところがあり、広範な実用
化が期待されるところである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに特開平1−2
30715号公報や特開平2−217425号公報等で
開示されている鋼板は0.3〜2.0%のSiを添加
し、その特異なベイナイト変態を活用し残留オーステナ
イトを確保しているため、二相共存温度域で焼鈍後の冷
却や300〜450℃内外の温度域での保持をかなり厳
格に制御しないと意図する金属組織が得られず、強度や
伸びが目標の範囲をはずれる。この熱履歴は工業的には
連続焼鈍設備において実現されはするが、450〜60
0℃ではオーステナイトの変態がすみやかに完了するの
で450〜600℃に滞留する時間を特に短くするよう
な制御が要求され、350〜450℃でも保持する時間
によって金属組織が著しく変化するので所期の条件から
はずれると陳腐な強度と伸びしか得られない。また45
0〜600℃に滞留する時間が長いことやメッキ性を悪
くするSiを合金元素として含むことから溶融メッキ設
備を通板させてメッキ鋼板とはできず、表面耐食性が劣
るため広範な工業的利用が妨げられていた。本発明はか
かる問題点を解決し、プレス成形性の良好な高強度鋼板
を連続焼鈍設備で容易に、また表面耐食性を向上するた
め溶融メッキ設備でも製造可能な方法を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、フェ
ライトをマトリクスとしベイナイト、マルテンサイトと
3〜20%の残留オーステナイトが混在する金属組織を
有し、残留オーステナイトの変態誘起塑性を活用して成
形性の良好な高強度鋼板を連続焼鈍設備や溶融メッキ設
備で困難なく製造するにはSiの添加量を減じ、CやS
iの量と一定の関係を保ちながらAlを添加することが
重要なことを本発明者らは見いだした。また必要に応じ
てMoを添加することも効果的なことにも着目し、本発
明はなされたものである。すなわち、本発明は重量%で
C:0.06〜0.22%、Si:0.05〜1.0
%、Mn:0.5〜2.0%、Al:0.25〜1.5
%を含有し、かつAlとSi、Cの関係が 0.6Si(%)≦Al(%)≦3−12.5C(%) を満足し、必要に応じてさらにMo:0.03〜0.3
%を含み残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼の冷
延板を、650〜900℃の二相共存温度域で10秒〜
3分焼鈍した後、4〜200℃/sの冷却速度で350
〜600℃に冷却し、350〜600℃の範囲の温度域
に5秒〜10分保持してから5℃/s以上の冷却速度で
250℃以下に冷却することを特徴とする、金属組織中
に残留オーステナイトを体積率で3〜20%含むプレス
成形性の良好な高強度鋼板の製造方法である。
【0006】最初に本発明の対象とする鋼の成分範囲の
限定理由について述べる。まずCはオーステナイト安定
化元素であり、二相共存温度域およびベイナイト変態温
度域でフェライト中から移動しオーステナイト中に濃化
する。その結果、化学的に安定化されたオーステナイト
が室温まで冷却後も3〜20%残留し、変態誘起塑性に
より成形性を良好とする。Cが0.06%未満だと3%
以上の残留オーステナイトを確保するのが困難であり、
目的を達せられない。一方0.22%を超すことは溶接
性を悪化させるので避けなければならない。
【0007】Siはセメンタイトに固溶せず、その析出
を抑制することにより350〜600℃におけるオース
テナイトからの変態を遅らせる。この間にオーステナイ
ト中へのC濃化が促進されるためオーステナイトの化学
的安定性が高まり、変態誘起塑性を起こし、成形性を良
好とするのに貢献する残留オーステナイトの確保を可能
とする。Siの量が0.05%未満だとその効果が見い
だせない。一方1.0%を超す過剰の添加は酸洗性を悪
化させるほどに熱延時にスケールを生じさせるし、また
メッキ性を著しく悪化させるので避けなければならな
い。
【0008】Mnはオーステナイト形成元素であり、ま
た二相共存温度域での焼鈍後350〜600℃に冷却す
る途上でオーステナイトがパーライトへ分解するのを防
ぐので、室温まで冷却した後の金属組織に残留オーステ
ナイトが含まれるようにする。0.5%未満の添加では
パーライトへの分解を抑えるのに工業的な制御ができな
いほどに冷却速度を大きくする必要があり、適当ではな
い。一方2%を超すとバンド組織が顕著になり特性を劣
化させるし、スポット溶接部がナゲット内で破断しやす
くなり好ましくない。
【0009】AlもまたSiと同じようにセメンタイト
に固溶せず、350〜600℃での保持に際してセメン
タイトの析出を抑制し、変態の進行を遅らせる。しかし
Siよりもフェライト形成能が強いため変態開始は早
く、ごく短時間の保持でも二相共存温度域での焼鈍時よ
りオーステナイト中にCが濃化され、化学的安定性が高
まっているので、室温まで冷却後の金属組織に成形性を
悪化させるマルテンサイトは僅かしか存在しない。この
ためSiと共存すると350〜600℃での保持条件に
よる強度や伸びの変化が小さく、高強度で良好なプレス
成形性を得やすくなる。その量が0.25%未満であっ
たり、Si添加量の0.6倍以下だとこのような効果は
認められない。一方1.5%を超すことは鋼の脆化を著
しくするので避けなければならない。また3−12.5
C(%)を超えてAlが鋼板に含まれると室温まで冷却
後にオーステナイトは存在するものの、化学的に著しく
安定となりプレス成形時にも変態せず、変態誘起塑性が
得られないため成形性が良好とは言えない。
【0010】本発明の鋼板は以上を基本成分とするが、
これらの元素およびFe以外にP、S、Nその他の一般
鋼に対して不可避的に混入する元素を含むものである。
またMoはMnと同じように二相共存温度域での焼鈍後
350〜600℃に冷却する途上でオーステナイトがパ
ーライトへ分解するのを防ぎ、しかもフェライト形成元
素としてAlと同じように350〜600℃では変態を
早く開始させるので、SiやAlのようなセメンタイト
に固溶しない元素と共存すると残留オーステナイトを生
成しやすくするため、0.03〜0.3%含むことは本
発明の目的を達成する上で好ましい。その量が0.03
%未満では効果が明らかではない。しかし0.3%を超
すことは炭化物が金属組織中に顕在化しプレス成形性が
悪化し、コストも高くなるので工業上好ましくない。
【0011】次に工程上の限定理由を述べる。工程の目
的は残留オーステナイトの体積率を3〜20%にするこ
とであり、その結果変態誘起塑性により良好な成形性が
高強度で得られる。残留オーステナイトの体積率が3%
未満でははっきりとした効果が認められない。一方残留
オーステナイトの体積率が20%を超すと極度に難しい
成形を施した場合、プレス成形した状態で多量のマルテ
ンサイトが存在している可能性があり二次加工性や衝撃
性において問題を生じることがある。
【0012】冷延鋼板はまず650〜900℃の二相共
存温度域で10秒〜3分焼鈍される。この焼鈍によりフ
ェライトとオーステナイトの共存する微細な再結晶組織
が形成され、同時にCやMn等のオーステナイト安定化
元素がオーステナイト中へある程度濃化し、引き続く一
連の熱処理に伴う組織変化に際してオーステナイトの安
定化を容易とする。この焼鈍温度が650℃未満だと十
分な量のオーステナイトが形成されず、場合によっては
再結晶が完了しないこともある。一方900℃を超える
温度で焼鈍するのは多大のエネルギーを要して不経済で
あり、またオーステナイトとフェライトの間でのCの分
配比が小さくオーステナイトの化学的安定性が悪くなる
ために以降の工程を厳しく制約するため、意図した金属
組織が容易には得られない。焼鈍時間が10秒未満では
炭化物が十分に固溶せず、オーステナイトが僅かしか形
成されない。3分を超える焼鈍はエネルギーの無駄とな
るばかりか連続ラインでの生産性低下を引き起こす。
【0013】焼鈍後の鋼板は引き続いて4〜200℃/
sの冷却速度で350〜600℃の範囲に冷却される
が、その目的は二相域焼鈍時に形成されたオーステナイ
トをパーライトに分解することなくベイナイト変態域へ
もちきたすことにある。この場合の冷却速度が4℃/s
未満ではパーライトが生成し、炭化物として析出するた
め最も効果的にオーステナイトを安定化する固溶Cが急
減するため意図した金属組織が得られない。一方200
℃/sを超すと目的とする温度での冷却停止が困難であ
るし、たとえ達成できたとしても鋼板の形状が悪くプレ
ス成形に供するようなものとできない。また600℃を
超える温度で冷却を停止するとパーライトへの分解が急
激に起こり、オーステナイトを残存できない。一方この
冷却終了温度が350℃未満になるとオーステナイトの
過半がマルテンサイトに変態するため、高強度にはなる
もののプレス成形性が悪化する。
【0014】この後引き続き、本発明では350〜60
0℃の範囲の温度域に5秒〜10分保持してから5℃/
s以上の冷却速度で250℃以下に冷却するが、この目
的はベイナイト変態時に未変態のオーステナイト中へC
の濃化をさらに進め、室温において変態誘起塑性を起こ
すような残留オーステナイトとすることである。前述し
たようにSiとAlを複合して含むため、このような温
度と時間の比較的大きな変動範囲内で高強度と良好なプ
レス成形性をもたらす金属組織が安定して得られる。し
かし600℃を超えて保持するとパーライトが生成する
ため残留オーステナイトが金属組織に含まれなくなる。
一方350℃未満ではCの拡散はベイナイト変態に伴う
ものでも極めて緩慢であり、またせん断変態が支配的と
なるので室温まで冷却後に有効に変態誘起塑性を示す残
留オーステナイトが得られない。また保持時間が5秒未
満ではAlを含むとはいえベイナイトが十分に生成せ
ず、未変態のオーステナイト中へのC濃化も不十分で室
温までの冷却中にマルテンサイトとなってプレス成形性
を悪くする。一方10分を超えて保持することはエネル
ギーの無駄や連続ラインの生産性低下、さらには炭化物
析出と未変態オーステナイトの消滅による強度とプレス
成形性両方の劣化につながる。この保持後の冷却を5℃
/s未満としたり、250℃を超える温度で停止するこ
とも同様の理由で避けなければならない。
【0015】この一連の熱処理においては規定した温度
域内であれば保持温度は一定である必要はなく、また冷
却速度が冷却途中に規定した範囲内で変化することも本
発明の趣旨を損なわない。特に350〜600℃の範囲
の温度域での5秒〜10分保持はこの温度の範囲内で過
冷却後再加熱されるものであってもよく、図1に例示す
るいずれも可能である。また熱履歴さえ満足されれば、
鋼板は連続焼鈍設備や溶融メッキ設備をはじめとしたい
かなる設備で熱処理されてもかまわない。熱処理後形状
矯正のために調質圧延を行ったり、また電気メッキ等で
表面層を被覆することも本発明の目的に差し障るもので
はない。なお本発明の素材は通常の製鋼、鋳造、熱延工
程を経て製造されるのを原則とするが、薄手鋳造を行い
熱延工程の一部または全部を省略して製造したものであ
ってもなんら問題はない。熱延条件も特に問題としな
い。
【0016】
【実施例】表1に成分を示した鋼を熱延、酸洗後、75
%の圧延率で冷延を行い、1.0mm厚さの冷延鋼板と
してから、表2及び表3記載の一連の条件で構成される
一連の熱処理および0.6%の調質圧延を行った後、J
IS5号引張試験片を採取し、ゲージ長さ50mm、引
張速度10mm/minで常温引張試験を行ったとこ
ろ、表2及び表3に記載するような引張強度と全伸びを
得た。表2及び表3には表層より板厚の1/4内層を化
学研磨後、X線回折で測定した残留オーステナイトの体
積率を合わせて記載してある。本発明試料である試料N
o.2〜4、9、13はその金属組織中に残留オーステ
ナイトが体積率で3〜20%含み、引張強度が500M
Pa以上でありながら全伸びも35%以上であり、また
深絞り性、穴拡げ性、曲げ性等も優れ高強度とプレス成
形性の良好さを両立している。
【0017】これに対し、本発明成分範囲をはずれてS
i添加量の0.6倍以下しかAlを含有しない鋼fは適
切な熱処理条件を選び、設定条件に極めて近い条件で熱
処理を行えば試料No.19のように本発明試料と同等
の高強度とプレス成形性が得られるが、わずかに条件が
相違すると試料20のように得られる特性が陳腐化す
る。またfの他の本発明成分をはずれる鋼a、e、g〜
jでも試料No.1、18、21〜24のように高強度
とプレス成形性の良好さのいずれかが、場合によっては
両者ともが満たされない。一方、本発明成分鋼であって
も処理条件の一つ以上に不適切な点があると、試料N
o.5〜8、10〜12、14〜17のように高強度と
プレス成形性の良好さのいずれかが、場合によっては両
者ともが満たされず、従来技術のかかえる問題は解決さ
れない。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【発明の効果】以上の実施例からも明かなように本発明
によれば金属組織中に残留オーステナイトを体積率で3
〜20%含むプレス成形性の良好な高強度鋼板が連続焼
鈍設備で容易に、また表面耐食性を向上するため溶融メ
ッキ設備でも製造可能となり、その産業上有する効果は
極めて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における熱処理条件のいくつかを例示し
た図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 義一 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で C :0.06〜0.22% Si:0.05〜1.0% Mn:0.5〜2.0% Al:0.25〜1.5%を含有し、かつAlとSi、
    Cの関係が 0.6Si(%)≦Al(%)≦3−12.5C(%) を満足し、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼の
    冷延板を、650〜900℃の二相共存温度域で10秒
    〜3分焼鈍した後、4〜200℃/sの冷却速度で35
    0〜600℃に冷却し、350〜600℃の範囲の温度
    域に5秒〜10分保持してから5℃/s以上の冷却速度
    で250℃以下に冷却することを特徴とする、金属組織
    中に残留オーステナイトを体積率で3〜20%含むプレ
    ス成形性の良好な高強度鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】 重量%で C :0.06〜0.22% Si:0.05〜1.0% Mn:0.5〜2.0% Al:0.25〜1.5% Mo:0.03〜0.3%を含有し、かつAlとSi、
    Cの関係が 0.6Si(%)≦Al(%)≦3−12.5C(%) を満足し、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼の
    冷延板を、650〜900℃の二相共存温度域で10秒
    〜3分焼鈍した後、4〜200℃/sの冷却速度で35
    0〜600℃に冷却し、350〜600℃の範囲の温度
    域に5秒〜10分保持してから5℃/s以上の冷却速度
    で250℃以下に冷却することを特徴とする、金属組織
    中に残留オーステナイトを体積率で3〜20%含むプレ
    ス成形性の良好な高強度鋼板の製造方法。
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