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JPH0612787A - デジタル磁気記録再生装置及びカセットデジタル磁気記録再生装置 - Google Patents

デジタル磁気記録再生装置及びカセットデジタル磁気記録再生装置

Info

Publication number
JPH0612787A
JPH0612787A JP4192695A JP19269592A JPH0612787A JP H0612787 A JPH0612787 A JP H0612787A JP 4192695 A JP4192695 A JP 4192695A JP 19269592 A JP19269592 A JP 19269592A JP H0612787 A JPH0612787 A JP H0612787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
signal
reproducing
information
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4192695A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Kizu
重雄 木津
Hidenari Ikeda
秀成 池田
Masahiro Nakashika
正弘 中鹿
Yasuyoshi Nishikawa
泰由 西川
Toshinobu Murakami
俊信 村上
Keisuke Ogi
恵介 小木
Fumihiko Murakami
文彦 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4192695A priority Critical patent/JPH0612787A/ja
Publication of JPH0612787A publication Critical patent/JPH0612787A/ja
Priority to US08/650,547 priority patent/US5758013A/en
Priority claimed from US08/650,547 external-priority patent/US5758013A/en
Pending legal-status Critical Current

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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一の機構、同一のカセット、同一のテープ
を使用して異なるHDTV方式の信号を記録再生するカ
セット型デジタル磁気記録再生装置を提供する。 【構成】 磁気記録媒体上に、映像及び音声からなる高
精細情報でその情報量がNビットを単位としてN*L
(L>0)の領域に記録再生する第一の記録再生方法及
びM(M>N)ビットを単位としてM*K(K>0)の
領域に記録再生する第二の記録再生方法により前記高精
細情報を記録再生する磁気記録再生装置において前記N
ビットMビットを記録する領域内に前記高精細情報とは
異なる情報を記録する手段及び再生する手段を設ける。 【効果】 VTRの機構やカセットテープ等を共通化す
ることにより日米欧間での番組交換が容易に行えると共
に機器コストやランニングコストを低下させることでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の異なるテレビジ
ョンスタンダードの信号を記録,再生するデジタル磁気
記録再生装置に関し、特に日本,米国,欧州のそれぞれ
のHDTV方式に対応が可能なカセットデジタル磁気記
録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のテレビジョンよりも高精細な画像
を提供するHDTVは、日本が世界に先がけて試験放送
を実施している。
【0003】日本のHDTV方式はハイビジョンと呼ば
れ走査線数が1125本、フィールド周波数が60Hz
と決められた。
【0004】一方、欧州及び米国では日本方式とは異な
る方式のHDTVの導入が計画されており、欧州方式
は、走査線数1250本フィールド周波数50Hz、米
国方式は、走査線数1050本、フィールド周波数5
9.94Hzの案が有力である。
【0005】この様にテレビジョン方式が異なって、番
組を制作したり、送出したりする機材がそれぞれに異な
ると、それぞれに個別の機材を開発し、製造しなければ
ならないため、自らコストが高くなってしまう。又、他
の方式で制作されたソフトを上映するためには、それぞ
れの方式に適合したVTRやテレシネを用意し、フォー
マット変更装置で信号を変換した後、記録し直す必要が
あるため、手間も費用も重んでしまう。
【0006】そもそも、VTRは制作や送出をする際の
中心と成る機材の1つであり、一般に放送用のVTRは
高価であるため、異なるHDTV方式で共通のテープト
ランスポートや信号処理回路及びカセットやテープが使
用できれば機器コストやランニングコストの低減と成る
ため使用者にとって利益が大きい。又、同じVTRで他
の方式で記録したテープの再生が可能であれば各国間の
番組変換が容易に低コストで行えるというメリットがあ
る。
【0007】しかるに従来の磁気記録再生装置では、異
なるHDTV方式による高精細な画像を、共通の機構で
記録再生できる装置はなく、ましてやカセットテープに
対して、デジタル記録する装置は全くなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来、
異なるHDTV方式の画像を、共通の機構やカセットテ
ープでデジタル記録する装置は全くなかった。
【0009】本発明は上述した問題点に鑑み、同一の機
構、同一のカセット、同一のテープを使用して異なるH
DTV方式の信号を記録,再生するカセット型デジタル
磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するために、磁気記録媒体上に、映像及び音声から
なる高精細情報でその情報量がN(N>0)ビットを単
位としてN×L(L>0)の領域に記録,再生する第1
の記録,再生方法及びM(M>N)ビットを単位として
M×K(K>0)の領域に記録,再生する第2の記録,
再生方法により前記高精細情報を記録,再生するデジタ
ル磁気記録再生装置において、前記磁気記録媒体上の前
記Nビット及びMビットの情報量を記録する領域内に、
前記高精細情報とは異なる情報を記録する記録手段と、
この記録手段により記録された前記高精細情報とは異な
る情報を再生する再生手段とを備え、前記記録手段は、
前記Nビット単位間及びMビット単位間の少なくとも一
方の領域に、前記高精細情報とは異なる情報を記録する
こととした。
【0011】また共通のカセットを使用した時に、それ
ぞれの異なる方式を識別する手段として、筐体内にカセ
ットを挿入し、このカセット内の磁気記録媒体上に、前
記カセットの筐体の取り付けられた前記記録媒体への複
数種類の記録,再生方法を識別する識別情報にしたがっ
て、映像及び音声からなる高精細情報を記録,再生する
カセットデジタル磁気記録再生装置において、前記カセ
ットの筐体に取り付けられた識別情報を摺動して読み取
る識別情報読取手段と、この識別情報読取手段による識
別情報にしたがって前記記録,再生方法から一種類の記
録,再生方法を選択する記録,再生方法選択手段とを備
え、前記識別情報読取手段の読み取り動作を、前記カセ
ットの前記筐体内への挿入時に行うこととしている。
【0012】また、テープ再生時又は早送りが巻戻し時
に異なる方式を識別する手段として、磁気記録媒体上
に、映像及び音声からなる高精細情報でその情報量がA
(A>0)ビットを記録,再生する第1の記録,再生方
法及びB(B>A)ビットを記録,再生する第2の記
録,再生方法により前記高精細情報を記録,再生するデ
ジタル磁気記録再生装置において、前記高精細の記録,
再生方法が、第1の記録,再生方法か第2の記録,再生
方法かを選択する記録,再生方法識別情報を記録する識
別情報記録手段と、この識別情報記録手段による識別情
報を再生する識別情報再生手段と、この識別情報再生手
段による識別情報にしたがって、前記第1の記録,再生
方法若しくは第2の記録,再生方法により記録,再生を
行う記録,再生手段とを備え、前記識別情報記録手段
は、前記磁気記録媒体上に前記記録,再生方法識別情報
を記録するものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、日本の1125/60方式の
HDTV映像信号の情報量は、欧州の1250/50方
式や、米国の1050/59.94方式の情報量よりも
多い。よって、記録再生機構を同一とし、テープ上のフ
ォーマットを略同一として、1125/60方式を記録
できるようにすると、1250/50方式や1050/
59.94方式では記録領域が冗長と成る。そこでこの
冗長と成った領域に他の有益な信号を記録する。そして
HDTV信号は情報量が多いため、1フィールドの信号
が複数のトラックに分割して記録される。この時、オー
ディオ信号は1フィールドあたりのAUDIO情報を、
上記1フィールド分のビデオ情報を記録するトラック群
のどこかに後で独立に編集できるような形式で時分割で
記録される。
【0014】編集は一般にフレーム又はフィールド単位
で行われるが、機構誤差や、トラッキングの不良等によ
ってフレーム又はフィールドの境界にあるトラックはダ
メージを受けやすい。特にオーデォオ信号の劣化は検知
されやすい。そこでこのフレーム又はフィールドの境界
のトラックのみ正規のオーディオ信号を記録せず、空白
とするか他の情報信号を記録することで編集時の問題を
回避することができる。
【0015】また、異なる方式の記録,再生に共通のカ
セットを使用した場合、カセットをVTRに投入した時
に、自動的に方式の識別をすることが好ましい。本発明
ではカセットの筐体に取り付けられた方式識別情報を、
投入時に識別情報読み取り手段で読み取り、記録再生方
法選択手段で適切な記録再生方法を選択することができ
る。これにより、記録再生方式をすばやく検出できるの
で、後のシステムの設定をすばやく行なうことができ
る。
【0016】この他、同一のカセットテープ内に、異な
る方式の信号を混在させて記録することも可能である。
この場合には、カセットによる識別は行わず、Tape
上に識別情報記録手段で識別情報を記録する。そして再
生時にはそれぞれの方式を判定するための識別情報再生
手段、からの識別情報にしたがって記録再生手段を切換
えて、適切な再生が実行される。又、テープ上に識別情
報を記録することにより、誤ってカセット上の識別情報
を設定してしまった場合にも、テープ再生又は早送り巻
き戻し時に、いち早く方式の識別が可能である。
【0017】
【実施例】本発明の第1の実施例を図を用いて説明す
る。
【0018】図1は、HDTV信号を記録再生するデジ
タルVTRのブロック図である。回転ドラム11上には
16コの記録ヘッド群12と16コの再生ヘッド群13
の他にイレーズヘッド(図示せず)が設けられる。記録
ヘッドに電流を供給する記録アンプ群14及び再生ヘッ
ドからの信号を増幅する再生プリアンプ群15も同様に
回転ドラム11上に設けられる。
【0019】カセット16内のテープ17はサプライリ
ール18から引き出され、回転ドラム11の周囲に略1
80°の範囲巻つけられた後、テイクアップリール9に
巻き取られる。
【0020】記録及び再生時、テープ17はキャプスタ
ン110の回転によって定速度で移送される。
【0021】キューオーディオとタイムコードとコント
ロールトラック信号記録再生するために、テープトラン
スポート上には、消去ヘッド112と記録再生ヘッド1
11が設けられている。
【0022】VTRのビデオ入力端子113〜115に
は、外部からアナログのコンポーネントHDTV信号が
接続される。また入力端子116には基準同期信号(S
YNC)が入力端子117には、アナログ オーディオ
信号(8チャンネル)が接続される。ここでは、入力信
号,出力信号をアナログ形式として説明するが、デジタ
ル信号で外部機器との接続を行うことももちろん可能で
ある。
【0023】入力されコンポーネントビデオ信号は、A
/Dコンバータ118/120でデジタル信号に変換さ
れた後、後で説明するように有効画像が有効画像抽出器
121で抽出され、ECCエンコーダ122に送られ
る。又、AUDIO信号117は、A/Dコンバータ1
23でデジタル信号に変換された後、AUDIOエンコ
ーダ124音声信号独自の符号化が施された後、ECC
エンコーダ122に送られる。一方SyNC信号はスイ
ッチ125を通して、タイミングパルスゼネレータ12
6に送られ、ここで信号処理に必要なタイミングパルス
が発生される。SW125は、記録や編集を行うときに
通常入力ビデオ信号に付加されているSYNCを選択
し、再生時には、外部の基準同期信号(SYNC)を選
択する。
【0024】ECCエンコーダ122は記録再生の過程
で生ずる符号誤りを訂正するための誤り訂正符号化を行
うと共に、付加データ発生器127から送られる付加デ
ータをビデオやオーディオのデータと共に記録するため
の符号化を行う。ECCエンコーダ122から出力され
るデータは記録ヘッドに対応した8チャンネルのデータ
と成っており、変調器128で記録に適した信号にデジ
タル変調された後、SYNC情報発生器130で発生さ
れる同期信号やアドレス信号が付加器129で付加さ
れ、ロータリートランス(図示せず)を経て、回転ドラ
ム上の記録アンプ群14へ送られる。
【0025】記録,再生の他、早送りや巻き戻し等の操
作や付加データの操作,タイムコード等の設定等は、V
TRの前面に取りつけられたコントロールパネル131
から行うことができ、オペレータの操作内容に応じてコ
ントロール回路132は制御信号を必要な回路に与える
ことに成る。
【0026】一方、テープ上に記録されている信号を再
生する時は、再生ヘッド群13で読み取られた信号はプ
リアンプ群15で増幅されロータリートランス(図示せ
ず)を通して、イコライザ/デイテクタ回路133に送
られる。記録再生の過程で受けた歪がイコライザで補償
された後、デイテクタで二値のデジタルデータが検出さ
れる。シンク検出器134はデジタルデータ中の同期情
報を検出し、復調器135に供給すると共に再生信号の
タイミング基準として、ECCデコーダ136にも供給
する。復調器135は、変調器128の逆の動作をし
て、記録データを情報信号に変換する。ECCデコーダ
136は、情報信号の誤りを訂正した後、それぞれビデ
オ情報信号,AUDIO情報信号,付加情報信号を分離
再構成する。AUDIO信号は、AUDIOデコーダ1
37でAUDIO独自の複写がされた後D/Aコンバー
タ138でアナログ信号を成り出力端子139から出力
される。
【0027】ビデオ信号はビデオ情報生成器140で、
同期情報等が付加された後、D/Aコンバータ141〜
143でアナログ信号に変換され出力端子144〜14
6を通して外部に出力される。
【0028】ビデオモニタ用の信号はD/Aコンバータ
141〜143から、キャラクタ発生器147を通し
て、文字情報等が付加された後モニター出力端子148
〜150を通してモニタ151に接続される。
【0029】一方、付加情報は付加情報デコーダ152
でデコードされコントロール回路132に一旦送られ、
コントロールパネル上のディスプレーに内容を表示した
り、キャラクタ発生器147に送られたモニタ画面上に
表示したり、外部のパソコンにデータを与えたり、VT
Rの動作モードをコントロールするのに使用される。
【0030】ビデオデータやオーディオデータの記録再
生と同時に、CUEオーディオ信号や時間情報を示すタ
イムコード信号や、トラッキングの基準を成るコントロ
ールトラック信号が固定ヘッド111を用いて記録再生
される。CUEオーディオ信号は、外部から入力される
信号の他にAUDIO入力端子117に入力したデジタ
ル記録用のオーディオ信号のうち任意のチャンネル数の
信号を選択して記録できるようにしており、デジタルオ
ーディオの再生ができない可変速再生時(早送り,巻き
戻し,スロー等)に音声による検索,頭出し等を可能に
している。
【0031】これらリニアトラックの信号処理は、TC
/CTL/CUE記録再生回路153内で行われる。
【0032】また、回転ドラム11の回転やキャプスタ
ン110の回転や、カセットテープを駆動するサプライ
リール18の回転は、サーボ回路154によって制御さ
れている。
【0033】編集や検索の為の時間情報としてリニアト
ラックにタイムコード信号を記録しているがVTRが停
止している時やゆっくり走行している時には読み取りが
出来ない。そこでヘリカルトラック上にもタイムコード
を記録してリニアトラック上のタイムコードが読めない
時にヘリカルトラク上のタイムコードと用いている。
【0034】従来のデジタルVTRでは、記録信号のオ
ーディオセクタまたはビデオセクタの一部にタイムコー
ドデータを付加して記録していた為タイムコードデータ
のみを独立に編集(アフレコ)する事が出来なかった。
一方1125/60方式のHDTV(ハイビジョン)信
号をデジタル記録するVTRはデータレートが1.18
8Gbpsと非常に高いことと、多数の高性能なオーデ
ィオチャンネルが要求されることからヘリカルトラック
上に独立に編集可能なタイムコードエリアを設ける余裕
がない。このデジタルVTRに欧州で提案されている1
250/50方式のHDTV信号または米国で提案され
ている1050/59.94方式のHDTV信号を変更
部分を少なくして記録するようにすると、欧州及び米国
の方式は日本の1125/60方式に比較して画像情報
データレートが低いため、冗長な記録エリアに上述した
独立に編集が可能なタイムコード信号や、他の情報信号
を記録することが可能である。
【0035】そして第1の実施例では、N本のトラック
を1セグメントとし、上記1セグメント当たりに記録す
るビデオデータがPビットである第1のHDTV方式
と、Qビット(P>Q)である第2のHDTV方式を記
録可能なデジタルVTRにおいて、上記第2のHDTV
方式を記録するときに上記1セグメント内の少なくとも
一部に独立に消去書換が可能なように構成したタイムコ
ードデータを記録することを特徴とした複数のHDTV
信号を記録するものである。
【0036】ここで上記第1のHDTV方式が1125
/60、第2のHDTV方式が1250/50である。
【0037】また、上記第1のHDTV方式1125/
60、第2のHDTV方式が1050/59.94であ
る。
【0038】この第1の実施例ではテープをヘッドドラ
ムの周囲に略180度巻き付け、ヘッドドラム上に16
個の記録ヘッドを設けて記録を行う。ドラムの回転数は
1秒間に150回転であり、ドラムの半回転当たりの8
本のトラックを1セグメントとして1125/60のハ
イビジョン信号を1フィールド5セグメントで記録を行
っている。
【0039】図2はテープ上のトラック配置を簡略化し
た図であり、8本のトラックを1セグメントとし、21
a〜21gの7本がビデオ専用トラック、22の1本が
ビデオ、オーディオ混在トラックとなっている。このト
ラック2には8チャンネルのオーディオセクタがあり、
各セクタはエディットギャップによって仕切られ独立に
編集が可能なように構成されている。
【0040】図3(a)は記録するHDTV信号を1フ
レーム分示した図である。映像信号は輝度信号と2つの
色信号からなるコンポーネント信号であり、輝度信号は
74.25MHz、色信号は37.125MHzでサン
プリング(量子化精度は8ビット)され水平方向のサン
プル数は輝度信号が2200、色信号がそれぞれ110
0である。図のカッコ内の数字が色信号を表している。
また垂直方向には1125ラインとなっている。本VT
Rではこの内のブランキング期間1を除いた有効画素3
2のみ記録を行っており、水平方向に1920(96
0)サンプル、垂直方向に1035ラインである。ま
た、ユーザが自由に定義して使用できるデータエリアと
して5ライン分を付加して記録している。この1フレー
ムの記録データは図3(b)に示したように520ライ
ンずつのフィールドデータ33a、33bに分けられ、
ドラムの2回転半の時間(5セグメント)で1フィール
ドのデータを記録する。
【0041】これらのデータは図1のECCエンコーダ
122で誤り訂正のための符号かが行われたあと8チャ
ンネルに分割され、変調器128でチャンネルコーディ
ングされて、同期情報発生器130からの同期情報を付
加されて、記録アンプ14を経て16個の記録ヘッド1
2を使ってテープ上に記録される。トラック上に記録さ
れるビデオデータは8ビットを1シンボルとして図4に
示すようにビデオ専用トラック41で60720シンボ
ル、ビデオオーディオ混在トラック42で46000シ
ンボルである。この記録ビデオデータには誤り訂正コー
ドやアドレス等の冗長ビットが含まれている。また各ト
ラックの前後にはプリアンブル43とポストアンプル4
4が有り、ビデオオーディオ混在トラックにはさらに8
チャンネル分のオーディオセクタ45a〜45hがエデ
ィットギャップ46a、46b等に挟まれて配置されて
いる。各オーディオセクタも独自のプリアンブル47ポ
ストアンブル48を持っている。
【0042】このVTRに欧州及び米国で提案されてい
るHDTV方式の信号を記録する実施例について以下述
べる。
【0043】欧州は1250/50方式を提案してい
る。すなわち1フレームのライン数が1125本、フィ
ールド周波数が50Hzである。図5(a)は1フレー
ムのビデオ信号を示したもので、輝度信号が72MHz
二つの色信号が36MHzでサンプル(量子化精度は8
ビット)され水平方向のサンプル数は輝度信号が230
4、色信号がそれぞれ1152である。図のカッコ内の
数字が色信号を表している。また垂直方向には1250
ラインとなっている。本VTRではこの内のブランキン
グ期間51を除いた有効画素52のみ記録を行ってお
り、水平方向に1920(960)サンプル、垂直方向
に1152ラインである。また、ユーザが自由に定義し
て使用できるデータエリアとして48ライン分を付加し
て記録している。この1フレームの記録データは図5
(b)に示したように600ラインずつのフィールドデ
ータ53a、53bに分けられ、ドラムの3回転の時間
(6セグメント)で1フィールドのデータを記録する。
記録トラック1本当たりに記録できる全シンボル数は1
125/60と同じである。1250方式におけるトラ
ック上のデータ配置を図6に示す。ビデオ専用トラック
1に記録するシンボル数は1125方式の60720シ
ンボルに対し60384シンボルとなる。1125方式
との差336シンボル62はトラックのマージン63に
加算しているが別の利用をする事もできる。一方ビデオ
オーディオ混在トッラクに記録すべきビデオデータは1
125方式が46000シンボルであるのに対し319
68シンボルとなり、14032シンボル分の開きスペ
ース65が生じる。この開きスペース65に新たにエデ
ィットギャップ66a、66bとのタイムコードデータ
67およびユーザデータ68を設ける。それぞれのデー
タの前後にはプリアンブル69a、69bとポストアン
ブル610a、610bが付加される。タイムコードデ
ータ部にはリニアトラックに記録しているのと同じフレ
ーム当たり32ビットの時間情報と32ビットの時間情
報に誤り訂正符号化を施し、ビデオデータやオーディオ
データト同様な符号構成として、複数回記録する。ユー
ザデータについてもビデオデータと同様に符号化して複
数回記録し、情報の信頼度を高めている。それぞれのデ
ータの識別情報はプリアンブル69a、69b内に記録
されると共にデータの符号構成の中にも含まれる。
【0044】この実施例ではタイムコードデータとユー
ザデータを図6のように配置したが、タイムコードデー
タやユーザデータを1トラックのトータルのシンボル数
の制限の中でトラックの数カ所に分散して配置すること
もできる。またユーザデータを省略することもできる
し、代わりにオーディオのチャンネル数を増やすことも
可能である。
【0045】次に米国で提案されている1050/5
9.94方式の信号を記録する実施例について述べる。
【0046】1フレームのライン数が1050本、フィ
ールド周波数が59.94Hzである。フィールド周波
数の60Hzとの違いは0.1%で有り、VTRとして
ドラムの回転数、テープ速度、及び記録データレートを
0.1%低くすることでaとは60Hzと同様に扱うこ
とできる。図7(a)は1フレームのビデオ信号を示し
たもので、輝度信号が72MHz二つの色信号が36M
Hzでサンプル(量子化精度は8ビット)され水平方向
のサンプル数は輝度信号が2288、色信号がそれぞれ
1144である。図のカッコ内の数字が色信号を表して
いる。また垂直方向には1050ラインとなっている。
本VTRではこの内のブランキング期間71を除いた有
効画素72のみ記録を行っており、水平方向に1920
(960)サンプル、垂直方向に966ラインである。
また、ユーザが自由に定義して使用できるデータエリア
として34ライン分を付加して記録している。この1フ
レームの記録データは図7(b)に示したように500
ラインずつのフィールドデータ73a、73bに分けら
れ、ドラムの2回転半の時間(5セグメント)で1フィ
ールドのデータを記録する。記録トラック1本当たりに
記録できる全シンボル数は1125/60と同じであ
る。1050方式におけるトラック上のデータ配置を図
8に示す。ビデオ専用トラック81に記録するシンボル
数は1125方式の60720シンボルに対し5860
8シンボルとなる。1125方式との差2112シンボ
ル82はトラックのマージン83に加算しているが別の
利用をする事も出来る。特に1050方式では剰りのシ
ンボル数が多いため、ビデオ専用トラックにもエディッ
トギャップ付きのタイムコードデータを記録することが
できる。
【0047】一方ビデオオーディオ混在トラックに記録
すべきビデオデータは1125方式が46000シンボ
ルであるのに対し31968シンボルとなり、1403
2シンボル分の開きスペース85が生じる。この開きス
ペース85に1250方式と同様にエディットギャップ
86a、86bとタイムコードデータ87およびユーザ
データ88を設ける。それぞれのデータの前後にはプリ
アンブル89a、89bとポストアンブル810a、8
10bが付加される。タイムコードデータ及びユーザデ
ータは1250方式と同様である。
【0048】この実施例ではタイムコードデータとユー
ザデータを図6または図8のように配置したが、ビデオ
専用トラックの記録データを少なくしてスペースを設け
1カ所または数カ所のタイムコードデータを記録するこ
とも可能である。ようするに1セグメント内で余ったデ
ータエリアの範囲で自由にタイムコード記録エリアを設
定することができる。
【0049】上述した第1の実施例では8本のトラック
を単位とする。1セグメント内の特定の1本のトラック
にAUDIO信号を集中して記録したが、AUDIO信
号の記録方法は他の態様もありうる。この一つの例とし
た第2の実施例について次に説明する。
【0050】この例ではオーディオ信号は図9のように
記録されているものとする。この図は1125/60方
式の場合の1フィールドのトラックパターンを示してい
る。901はビデオ記録領域、902はオーディオ記録
領域である。すなわち、全トラックにオーディオ記録領
域が設けられており、1フィールド分の同一チャンネル
のオーディオ信号が隣接する(4トラック)に記録され
る。1125/60方式および1050/59.94方
式の場合、10チャンネル(8チャンネル+オプション
2チャンネル)のオーディオ信号が記録できる。125
0/50方式の場合は12チャンネル(8チャンネル+
オプション4チャネル)のオーディオ信号が記録でき
る。
【0051】一般に編集の際、トラック幅方向のトラッ
キング誤差などにより、トラックの消し残りや隣接する
非編集トラックの消去などが発生し、編集点直前直後の
トラックではエラーレートの悪化が起こりやすい。従っ
て、フィールド単位で編集を行う際に、フィールドの端
部すなわち編集点に隣接したトラックは他のトラックよ
りもダメージを受ける可能性が高い。そこでこの例で
は、図9に示したようにフィールドの端部に配置される
2つのオーディオチャンネルはオプションチャンネルO
P1、OP2に割り当てている。このオプションチャン
ネルには、任意のオーディオチャンネルと同一の内容を
バックアップ用として記録しておいてもよい。
【0052】図10は、図9の1チャンネルすなわち4
トラックのオーディオ記録領域を拡大して示したもので
ある。オーディオデータは2度書きされており、偶数サ
ンプルに関するデータEがトラック903と905に、
奇数サンプルに関するデータOが904と906に、そ
れぞれ2度ずつ記録されている。
【0053】この記録方式の場合、再生ヘッドと同数の
オーディオ先行再生ヘッド(オーディオの編集で用い
る)が必要である。しかし、同じデータが2度書きされ
ていることに着目すれば、先行再生の場合に限りその一
方のみを再生することにより、先行再生ヘッドの数を再
生ヘッド数に比べて半分にすることができる。
【0054】この時、2度書きされているデータのどち
らを先行再生ヘッドで再生するかについて述べる。図
9,図10の記録方式の場合は、たとえばオーディオチ
ャンネル単位のインサート編集時には、同一チャンネル
の隣接した4つのオーディオ記録領域は必ず同時に書き
替えられる。すなわちこの4トラックのうち、両端の2
トラック(図10の903、906)は編集点に隣接し
ているため前述の理由により編集によるダメージを受け
やすく、内側の2トラック(図10の904、905)
はダメージを受けにくい。そこで、編集点に隣接した両
端の2トラックはエラーレートが悪い可能性が高いので
先行再生の対象から除き、内側の2トラックを走査する
ように先行再生ヘッドを取り付ければよい。
【0055】このように、図9のように全トラックにオ
ーディオ記録領域を設けた場合であっても、2度書きの
データの一方のみを先行再生するようにし、特にその
際、編集点に隣接したトラックを先行再生に含めないよ
うにすることにより、オーディオ先行再生ヘッド数を半
分に減らし、かつ先行再生されるデータのエラーをでき
る限り少なくすることができる。
【0056】なおオーディオ信号記録方式としては、図
11〜図14のような各方式も考えられる。図11〜図
14は1125/60方式で10チャンネルのオーディ
オを記録する場合の1フィールド分の40トラックを示
しており、図中の数字はオーディオチャンネル番号を示
す。図11の(1−a)〜(1−d)は8トラックをひ
とまとめにして隣接する8トラックに同一チャンネルの
オーディオを記録する方式、図12の(2−a)〜(2
−b),図13の(3−a)〜(3−d)は4トラック
をひとまとめにする方式、また図14の(4−a)〜
(4−b)は8トラック中の所定の本数のトラックにオ
ーディオ記録領域を設ける方式である。図9の例は図1
2の(2−a)に相当する。
【0057】次に異なる方式で記録されたテープを再生
する実施例について述べる。
【0058】走査線数やフィールド周波数の異なる複数
の方式(1125/60方式、1050/59.94方
式、1250/50方式)に対応したデジタルVTRに
おいては、これらの複数種類の方式をスイッチの切り替
えなどにより設定する。このスイッチにより設定されて
いる方式と、入力される基準信号の方式と、テープから
識別された方式が、同一方式ではなく異なる方式となっ
ている場合は従来映像を再生することができなかった。
すなわち、テープに記録されている内容が異なる方式
(第1の方式)で記録されたものである場合、第2の方
式のモニタ上には映像を再生表示することができなかっ
た。
【0059】第3の実施例は異なる方式であってもその
映像の内容を確認できるようにしたもので、さらに異な
る方式であっても方式変換して再生できるようにしたも
のである。
【0060】すなわち、第3の実施例では、走査線数お
よびフィールド周波数の少なくとも一方が異なる複数の
方式で記録された信号をそれぞれ再生するモードを有す
るデジタルVTRであって、再生回路中にメモリを備
え、第1の方式に対応した方法でメモリに書き込むとと
もに第2の方式に対応した方法でメモリから読み出すモ
ードを備えたこと特徴としている。
【0061】以下、本発明の第3の実施例について説明
する。
【0062】本実施例では、8チャンネルに分割して記
録するデジタルVTRを考える。1フィールド当たりの
トラック数は、1125/60方式と1050/59.
94方式が40トラック、1250/50方式が48ト
ラックとする。すなわち1チャンネルの1フィールド当
たりのトラック数は、1125/60方式と1050/
59.94方式が5トラック、1250/50方式が6
トラックとなる。誤り訂正符号の構成はこれらの5トラ
ック(または6トラック)内で完結する。
【0063】本実施例で実際に記録する1フィールド当
たりのデータを図15に示す。1フィールド当たりの記
録ライン数は、1125/60方式と1050/59.
94方式が図15(a)に示すように520、1250
/50方式が図15(b)に示すように624とする。
1ライン当たりの記録サンプル数は、方式によらず輝度
信号1920、色信号960である。
【0064】このデータをまず8チャンネルに分割す
る。各チャンネルのデータについて、図16のような誤
り訂正マトリクスを構成する。すなわち、C2情報シン
ボル数120に対しこれにP2シンボルのC2パリティ
シンボルを付加し、さらにC1情報シンボル数104に
対しこれにP1シンボルのC1パリティシンボルを付加
する。(たとえばP1=P2=8とする。)図17に1
フィールド・1チャンネルのデータの配列を示す。図1
6の誤り訂正マトリクスを、1125/60方式と10
50/59.94方式では図17(a)のように0〜1
9の20個、1250/50方式では図17(b)のよ
うに0〜23の24個並べる。(ただし図4ではC1パ
リティシンボルを除いて示している。)これを図17
(a)・(b)の右側に示したように列方向に5分割
(または6分割)し、1125/60方式と1050/
59.94方式ではトラック0〜4の5トラック、12
50/50方式ではトラック0〜5の6トラックに分割
して記録する。結果として1トラック当たりのデータ量
は、方式によらず全く同じになる。
【0065】記録はシンクブロックを単位として行われ
る。各シンクブロックには、フィールド番号・チャンネ
ル番号・トラック番号・そしてトラック内のシンクブロ
ック番号などを示すID(識別)コードが付加されてい
る。
【0066】図18は、図17のデータを実際にフィー
ルドメモリ上に蓄積する際のアドレス割り当ての概要を
示す図である。基本的にアドレス記録順すなわちシンク
ブロックID順に割り当てられており、1125/60
方式と1050/50.94方式では図18(a)のよ
うに5トラック分、1250/50方式では図18
(b)のように6トラック分のアドレスが割り当てられ
る。
【0067】さて、図15の画面上のデータを図17の
ように並べる際の規則(シャッフリング)は、1125
/60方式と1050/59.94方式の2方式と12
50/50方式とで、記録ライン数の相違・誤り訂正マ
トリクス数の相違に伴い異なっている。また、図17の
データ配列と図18すなわちシンクロブロックIDによ
り決まる記録順との対応も、1125/60方式と10
50/59.94方式の2方式と1250/50方式と
で、誤り訂正マトリクス数の相違・記録トラック数の相
違に伴い異なっている。
【0068】図19は、本実施例における図1のデジタ
ルVTRの再生回路中の誤り訂正回路136(および関
連する回路)の構成図である。図19において誤り訂正
回路に入力された再生信号はCI復合回路1901にお
いてC1符号の復号が行われ、4つの再生フィールドメ
モリ1902a〜dのうち1または複数の再生フィール
ドメモリに書き込まれる。書き込みの際、ID検出回路
1904において検出されたIDをもとに書き込みアド
レス発生回路1905において書き込みアドレス(フィ
ールドメモリの実アドレス)が合成される。再生フィー
ルドメモリ1902a〜dの役割はデシャッフリング
(シャッフリングの逆変換)および可変速再生時のデー
タの蓄積である。そしていずれかの再生フィールドメモ
リから読み出されたデータは、C2復号回路1903に
おいてC2符号の復号が行われて誤り訂正回路から出力
される。この時、読み出しアドレス発生回路1906か
ら読み出し(デシャッフリング)アドレスが発生され
る。前述のように読み出しアドレスの発生法は方式によ
り異なる。
【0069】制御は制御回路1907により行われ、チ
ャネル系(書き込み系)制御信号1924と映像系(読
み出し系)制御信号1925がそれぞれ発生される。出
力(映像系)基準信号1922がタイミング信号生成回
路1909に与えられ、タイミング信号が発生される。
同時に、出力基準信号1922の方式識別結果がモード
設定回路1908に送られるとともに、サーボ基準信号
1923が発生される。ここで、チャネル系と映像系で
は基本となるクロック周波数が異なっている。チャネル
系のクロックは方式によらず同一であるが、映像系のク
ロックは方式によって映像サンプリング周波数の相違に
伴い異なっている。
【0070】また、カセット本体またはテープの長手ト
ラック、ヘリカルトラックの内容からどの方式が記録さ
れているかが識別され、テープ内容の方式識別信号19
21がモード設定回路1908に供給される。モード設
定回路1908では、方式識別信号1921や出力基準
信号1922の方式識別結果、またスイッチ(図示せ
ず)による設定を参照して、VTRの動作モードを決定
する。通常は、スイッチ設定と基準信号、方式識別信号
が矛盾している場合は正しい再生が行えないので、映像
の出力を禁止する。しかし、異方式再生モードにおいて
はテープの内容と出力基準信号が異なっているような場
合でも再生・表示を行うように制御回路1907を動作
させる。すなわち、テープの内容が第1の方式であれば
第1の方式に対応したチャネル系制御信号1924を発
生させ、出力信号1922が第2の方式であれば第2の
方式に対応した映像基準信号125を発生させる。この
時、タイミング信号生成回路109からは第1の方式に
対応したサーボ基準信号1923が発生される。
【0071】まず、通常どおり同一方式のテープを再生
する場合の動作について述べる。ここでは1125/6
0方式のテープを再生する例について述べる。1125
/60方式の30Hzの出力基準信号1922が外部か
らタイミング信号生成回路1909に与えられており、
30Hzのサーボ基準信号1923が発生される。制御
回路1907は、1125/60方式に対応したチャネ
ル系制御信号1924と映像系制御信号1925を発生
する。
【0072】図20に通常の再生時の4つの再生フィー
ルドメモリ1902a〜d(#1〜#4)の制御を示
す。図において再生基準信号(サーボ基準信号)と出力
基準信号は位相ロックしており、この時、再生データは
図のようなタイミングで再生フィールドメモリに供給さ
れる。図中、「0」は偶数フィールドの再生データ、
「1」は奇数フィールドの再生データを表している。ま
た、Wは書き込み、Rは読み出しを表している。添字
0、1は偶数フィールドか奇数フィールドかを表してい
る。すなわち、たとえばW0は偶数フィールドのみに限
定してそのフィールドメモリに書き込むことを意味す
る。
【0073】図のように、フィールドを単位として書き
込み・読み出しの切り替えが行われ、4フィールドを周
期として4つのフィールドメモリ#1〜#4から順次読
み出される。書き込みは読み出しの前2フィールド期間
に行われる。書き込み時にはIDをもとに1125/6
0方式に対応した書き込みアドレスが発生される。また
1125/60方式のデシャッフリング法に対応した読
み出しアドレスが発生される。以上のように通常は同一
の方式にしたがって再生フィールドメモリに対する書き
込みも読み出しも行われる。
【0074】次に異なる方式のテープを再生する場合に
ついて述べる。本実施例においては、再生フィールドメ
モリの前後で制御の方式を変える。ここでは1125/
60方式と1250/50方式について説明する。
【0075】まず1250/50方式を第1の方式と
し、この方式で記録したテープを1125/60方式
(第2の方式)にしたがって再生する場合を考える。1
125/60方式の30Hzの出力基準信号122が外
部からタイミング信号生成回路109に与えられている
が、25Hzのサーボ基準信号123が発生される。こ
の25Hzの基準信号は30Hzの外部基準信号と非同
期で発生してもよい。(また、場合によってはフレーム
単位のサーボ基準信号を特に与えなくても、すなわちフ
レーミング制御を行わなくてもよい。) このほか再生フィールドメモリ書き込み以前の処理で、
方式により異なる部分があれば、1250/50方式に
従うようにチャネル系制御信号124が発生される。す
なわち、たとえばシンクブロックの長さや同期パター
ン、変調方式、IDの処理などが方式によって異なるな
らば、その部分の処理は1250/50方式に従う。書
き込みアドレスの発生も1250/50方式に従って行
われる。ただし、本実施例のフォーマットの場合はこれ
らはほとんどの方式によらず同じである。
【0076】この場合の再生フィールドメモリ102a
〜dの1制御例を図21に示す。書き込み・読み出しの
制御の切り替えは1125/60方式のフィールドを単
位として行われる。4フィールド周期で読み出しフィー
ルドメモリが切り替えられるのは図20と同様である。
ただし、図からわかるように、再生データのフィールド
は、次第に出力基準信号に対して時間的にずれていく。
そこで、書き込みは読み出し時を除いて常時行うととも
に、書き込み時にフィールドIDの区別は行わず、偶数
・奇数フィールドの再生データをともに書き込む。フィ
ールドメモリからの読み出し以後の処理は第2の方式、
すなわち1125/60方式にしたがって行うように映
像系制御信号1925が発生される。
【0077】以上のような制御はデジタルVTRにおけ
るシャトル再生(高速再生)時の制御とほぼ同様と考え
てよい。ただしこの場合、複数フィールドの画面が混ざ
った状態で表示されるため画質(解像度)は低下する。
なお、再生フィールドメモリの書き込みと読み出しの切
り替えをフィールド単位ではなくクロック単位の時分割
で行う形式としてもよい。
【0078】次に、再生フィールドメモリ1902a〜
dの別の制御例を図22に示す。この例では同一フィー
ルドの繰り返し再生が行われる。ID検出回路104に
おいて検出されるフィールドIDの値により、あるフィ
ールドの入力が完了したかどうかを判断し、次のフィー
ルドでどの再生フィールドメモリから読み出すかが決定
される。たとえば、図22のA点の次のフィールドは本
来フィールドメモリ#3から読み出す順番であるが、フ
ィールドメモリ#3の再生データ入力が完了していない
ため、#3からの読み出しに進まず#2から読み出しを
再度行う。同様に、B点の次のフィールドは本来フィー
ルドメモリ#4から読み出す順番であるが、フィールド
メモリ$4の再生データ入力が完了していないため、#
4からの読み出しに進まずに#3から読み出しを行う。
すなわち6フィールドに1回の割合で同一フィールド読
み出しの繰り返しが行われる。
【0079】この場合、出力基準信号のフィールドと読
み出しフィールドの偶奇が一致しない時は、縦方向の高
さずれを補正するのが望ましい。図22においてA点か
らB点の間は読み出しフィールドの偶奇が逆転している
ため、フィールド補正信号がHレベルとなり、フィール
ドの縦方向の高さずれの補正を行う。以上のような制御
はデジタルVTRにおけるスローモーション再生時の制
御とほぼ同様と考えてよい。
【0080】次に1125/60方式を第1の方式と
し、この方式で記録したテープを1250/50方式
(第2の方式)にしたがって再生する場合を考える。制
御信号などは前の例と逆になる。ここでは図22の場合
と反対にフィールドの間引きを行う例を示す。この時の
再生フィールドメモリ1902a〜dの制御を図23に
示す。ID検出回路1904において検出されるフィー
ルドIDの値により、あるフィールドの入力が完了した
かどうかを判断し、次のフィールドでどの再生フィール
ドメモリから読み出すかが決定される。たとえば、図2
3のC点の次のフィールドは本来フィールドメモリ#4
から読み出す順番であるが、その次のフィールドメモリ
#1の再生データ入力が完了しているため、#4からの
読み出しをとばして#1から読み出しを行う。同様に、
D点の次のフィールドは本来フィールドメモリ#2から
読み出す順番であるが、その次のフィールドメモリ#3
の再生データ入力が完了しているため、#2からの読み
出しをとばして#3から読み出しを行う。すなわち5フ
ィールドに1回の割合でフィールド読み出しの間引きが
行われる。
【0081】図23のC点からD点の間は読み出しフィ
ールドの偶奇が逆転しているため、フィールド補正信号
がHレベルとなり、フィールドの縦方向の高さずれの補
正を行う。なお、1125/60方式から1250/5
0方式に変換して再生するに当たり、図21の場合と同
様にシャトル再生に準じた制御を行ってもよい。
【0082】ここまでの例では、2方式の基準信号は非
同期または位相不定であったが、PLL回路などを用い
てこれらに同期関係を持たせてもよい。同期させておけ
ば再生フィールドの入力完了を判断する回路がなくても
容易に規則的なフィールドの繰り返しの間引きができ
る。
【0083】上述の図22,図23の実施例において
は、フィールドの間引きや繰り返しといった単純な方式
変換について説明したが、フィールド内挿などのさらに
高度な方式変換を行えば動きの不自然さが解消されて再
生画質が向上することは言うまでもない。すなわち2以
上のフィールドメモリから読み出したデータの演算(線
形補間など)により内挿した信号を得る。ただしこの場
合、一般にはフィールドメモリを増設する必要がある。
【0084】再生フィールドメモリから第2の方式に従
って読み出す時の制御についてさらに詳しく述べる。ま
た、横方向の有効サンプル数は方式に依存せず同じなの
で、1ライン内の読み出しについては何ら問題はない。
しかし、前述のように複数方式についてそれぞれ有効ラ
イン数は異なっている。従って、第1の方式の信号を第
2の方式のモニタに表示すると、第2の方式の方が第1
の方式よりもライン数が少ない場合は画面の下部がカッ
トされ、逆に多い場合は画面の下部に見苦しいノイズデ
ータが表示されることがある。
【0085】そこで、モニタ(第2の方式)のライン数
が多い場合には、表示される領域がほぼ中央になるよう
に再生フィールドメモリからの読み出し開始ラインのオ
フセットを行う(すなわち有効ラインの読み出し開始を
送らせる)とともに上下の部分は見苦しくないように黒
レベルまたはグレーレベルなどに置換して、いわゆるレ
ターボックス表示を行ってもよい。逆にモニタ(第2の
方式)のライン数が少ない場合は、画面の上下が均等に
カットされるように読み出し開始ラインのオフセットを
行って(すなわち有効ラインの読み出し開始を早めて)
もよい。
【0086】ただしこの時、モニタ上の画面が全体的に
上下方向に圧縮または伸長された映像となることがあ
る。こうしたライン数の過不足による映像の圧縮や伸長
が生じないように、同一ラインの繰り返し読み出しや読
み出しラインの間引きを行ってもよい。また、2ライン
以上のデータを用いてライン内挿(たとえば線形補間)
を行ってもよい。
【0087】以上の説明では1125/69方式と12
50/50方式を第1・第2の方式の例として述べてき
たが、1050/59.94方式あるいは他の方式につ
いてもほぼ同様である。ただし、1125/60方式と
1050/59.94方式の間の変換の場合は、表示速
度の0.1%の違いを許容するならば大幅に簡単に実現
できる。
【0088】以上述べたように、シャトル再生やスロー
再生と同様の制御を行うことにより、異なる方式のテー
プであっても、ほとんどハードウエアの追加もなく十分
な内容確認ができる。また、異なる方式でも十分な画質
を得たいならば、基準信号間に同期関係を持たせ、フィ
ールド内挿やライン内挿を行うことにより、本格的な方
式変換を行えばよい。
【0089】本発明は上述の実施例に限定されることな
く種々の応用が可能である。たとえば、記録側のシャッ
フリング用フィールドメモリを利用することにより、記
録時に方式変換を行いつつ記録するようにしてもよい。
【0090】上述の実施例の中で、1フィールド当たり
の記録ライン数およびC1情報シンボル数を、1125
/60方式ではそれぞれ520と104、1050/5
9.94方式では500と100、1250/50方式
では600と100とし、これに伴いシンクブロック長
や記録波長を方式よって変えてもよい。
【0091】次に異なる方式で同一のカセットを用いた
場合に、それぞれの方式を識別する方法について述べ
る。
【0092】この実施例では、複数の走査線情報を識別
するための識別情報をカセットケース上に取り付けたバ
ーコードラベル、磁気カード、メモリーカード、選択ス
イッチを設けてカセット挿入時、装着時またはテープ始
端走行時に走査線識別情報得るピックアップ手段と、こ
の走査線識別情報ピックアップ手段により得られた走査
線識別情報により記録再生信号処理回路を切り換えて、
走査線情報を表示する機能と、得られた走査線識別情報
を記憶する手段と、カセット着脱時に記憶されている識
別情報を前記走査線情報識別蓄積手段に送出し書き換え
る手段を具備している。
【0093】これにより、複数の走査線方式の識別情報
蓄積手段をカセットケース上または磁気テープ上に設け
たので、この情報を識別記憶することにより所望の走査
線方式での記録または再生動作が自動的にできる。また
走査線方式の識別情報が記憶されているので、いつでも
取りだし表示機能により走査線方式の識別情報を表示さ
せることができるとともに、カセットケース上の走査線
方式の識別情報蓄積手段と表示手段にカセット着脱時に
記憶されている識別情報を送出し書き換えることができ
るので、カセットケース上の走査線方式の識別情報に冗
長性を持たすことができる。
【0094】以下、図面を参照して第4の実施例を説明
する。
【0095】図15において走査線方式が異なると記録
系信号処理部の121、122、127と再生系信号処
理部136、140、152と基準信号よりカセットデ
ジタルVTRの制御タイミングを生成する回路(タイミ
ングパルスゼネレータ126)は以下に説明する走査線
方式の識別方法によりコントロール回路132よりの制
御信号により各走査線方式に対応する回路動作に切り換
えられる。
【0096】図24は図1の走査線方式の識別に関する
部分をブロック図として示した図である。以下順に走査
線方式の識別と表示方法の実施例を述べていく。まず始
めにバーコードラベルを用いた走査線方式の識別方法の
実施例を説明する。図25は図1のカセット挿入口15
5よりバーコードラベル2501が張られているカセッ
ト16を挿入時バケット2503上に取り付けられたレ
ーザー検出器2502によりバーコードラベル2501
にあらかじめ走査線方式が印刷記入されている走査線識
別情報を読み取る実施例を示した図である。同図におい
てカセットが挿入されるとコントロール回路132より
の制御信号によりカセット16を挿入時のみ検出回路2
504がバーコード情報を読み取るように活性化され
る。検出回路2504より検出された識別情報はコント
ロール回路132に取り込まれ、図24の記録信号処理
回路2400、再生信号処理回路2401、タイミング
生成回路126と走査線表示回路2405の各走査線方
式の回路動作に対応する回路切り換え信号となる。この
識別情報はカセットが排出されるか、または異なるカセ
ットに交換されるまで記憶されているので、各走査線方
式は後述する表示機能によりいつでも確認することがで
きる。識別情報としては、走査線方式の日本方式112
5/60、米国方式1959/59.94、ヨーロッパ
方式1250/60の3種類を識別するだけなので2ビ
ットの簡単なコードでよい。またバーコードラベル25
01のバーコードは人間の目での解読は難解なので直視
的な文字情報が印刷されていることと、バーコードラベ
ル2501およびレーザー検出器2502はカセット1
6への取り付け位置が制約されることがないことはいう
までもない。このようにカセット挿入時に走査線方式を
識別する他の手段の実施例として、前述のバーコードラ
ベル2501の代わりに磁気カード2600を用いた方
法が図26で、光カード2700を用いた方法が図27
である。この2つのケースは識別情報が異なる手段によ
り蓄積されているために検出器と検出回路のハード回路
が前述の図25のバーコードラベル2501を用いた実
施例と異なるだけなので詳細な説明は省略する。
【0097】以上説明した実施例ではカセット挿入時で
あったが、次に説明する実施例の識別方法はカセット装
着後に走査線方式の識別をする実施例である。図28は
識別情報の蓄積手段としてメモリーカード600を用い
た実施例である。メモリーカード2800のメモリーに
蓄積されている走査線識別情報はカセット16の挿入が
完了してカセットフレームに装着されるとカセット16
の底面の取り付けたメモリーカード2800の接線部分
がカセットフレームに取り付けられたメモリーカードコ
ンタクト2801と接触してコントロール回路132に
よりの制御信号によってメモリー制御回路2802が働
き始めてメモリーハンドシェイク信号によって走査線識
別情報がコントロール回路132に取り込まれる。メモ
リーカードの中に実装するメモリーチップとしてはPR
OM,書き換え可能なEEPROM、バックアップ機能
付きCMOS RAMのいずれでもよい。コントロール
回路132に走査線識別情報が取り込まれた後は前述の
説明内容と同じなので省略する。
【0098】カセット装着後に走査線方式を識別する他
の手段として前述の電子的識別方法の他に次に説明する
識別方法は機械的識別手段を用いた実施例である。図2
9はカセット16に取り付けた回転式選択スイッチ29
00もしくはスライド板2903からなるスライド式選
択スイッチ2901により走査線方式の識別がされる実
施例を示した図である。スイッチ位置の識別は検出装置
2904により行われるが、図30に示すように選択ス
イッチ2900の底面部の回転体構造により(a)に示
す導体板302を用いた方法でピックアップの接点30
3が導体板302の導体部(ハッチング部)に接触して
いるか否かの検出、(b)に示す反射板304と光セン
サー305による検出と(c)示すカム306を用いて
ミゾの高低を位置センサー307により走査線方式を識
別する手段がある。3種類の方法とも機械的検出手段に
より識別情報を取り出して電気信号に変換され検出装置
2904を中継してコントロール回路132に走査線識
別情報が取り込まれる。取り込まれた後は前述の説明内
容と同じなので省略する。スライド式選択スイッチ29
01は図30に示す回転板301が丸形タイプから横方
タイプになるだけなので説明は省略する。なお、上記選
択スイッチ2900,2901はセレクター切換装置2
905により外部からのコントロール信号に応じて切り
換えることもできる。
【0099】今まで説明した実施例の内容は走査線方式
の3種類のなかから1種類を固定識別する方法を述べた
が、固定しない方法の第2の方法も存在する。この方法
はカセットテープの任意の位置で記録再生の走査線方式
を切り換えたり、任意の走査線方式で記録再生する方法
で走査線識別情報に第4のフリー走査線方式情報を加え
ることにより達成できる。このフリー走査線方式のとき
の走査線方式指定は図1のオペレーターコントロールパ
ネル131上のスイッチまたはカセットVTR内に取り
付けたスイッチ(図示せず)によりスイッチャブルで記
録再生の走査線方式に対応する回路動作に切り換えられ
る。またカセット装着が完了して記録再生動作に入る前
にも当然取り込んだ走査線識別情報スイッチャブルに変
更することもできる。
【0100】次にVTRに装着されているカセットがど
の走査線方式で記録再生をしているかの表示機能の実施
例について説明する。図24の走査線記憶回路2404
に蓄積された走査線方式情報はオペレータに認識させる
ための走査線表示装置2405として第一の手段は、図
1に示す人間の目で直視的な文字情報またはランプ点灯
情報としてオペレーターコントロールパネル131上の
ディスプレイ、インジケータもしくはPix Moni
tor151に表示する。次に第二の手段として図31
に示す実施例は、カセットケース16上に液晶表示器
(LCD表示器)3100を取り付けてカセット自体に
表示手段を設けて表示することを示した実施例である。
液晶表示器3100の駆動回路3102の電源は超小型
電池でも太陽電池のいずれでもよい。さらに第三の手段
として図32に示す実施例は、音声信号発生回路320
0によりスピーカ3201より音声により走査線方式を
認識させることを示した実施例である。例えば発生音声
言語としては日本方式1125/60は日本語、米国方
式1050/59.94は米語、ヨーロッパ方式の12
20/50は独語またはフランス語とすれば走査線方式
の区別は一目瞭然である。なお、この音声の切り換えは
各方式で自動的に切り換えてもユーザに指定させても良
い。どの方式であっても、あらかじめ指定した言語に変
換して出力するように指定することも、言語はそのまま
で訳文をスーパーとして画面上に挿入することも可能で
ある。
【0101】以上説明した実施例は走査線方式の表示に
関することであったが、次に説明する実施例はカセット
ケースに取り付けた走査線識別情報を書き換える機能に
ついてである。前記の第2の方法により図1のオペレー
ターコントロールパネル131上のスイッチまたはカセ
ットVTR内に取り付けたスイッチによりスイッチャブ
ルに走査線方式を選択したときは、カセットを着脱する
ときに、図26の磁気カード、図27の光カード、図2
8のメモリーカードの場合は走査線識別情報が書き換え
られ、図29に示す選択スイッチの場合は、図30に示
す回転機構により走査線識別情報位置が換えられる。ま
た当然図31の液晶表示器(LCD表示器)も書き換え
がされる。ただし図25のバーコードラベルは図1に示
すオペレーターコントロールパネル131上のディスプ
レイまたはPix Monitor151にバーコード
ラベルの張り替えメッセージが出されて、このケースの
みは自動的には走査線識別情報を書き換えることができ
ず人手による。また磁気カード、光カードとメモリーカ
ードはメモリー容量が大きいため走査線識別情報のみで
なく収録日付、タイトル等の付加情報を入れることもで
きる。
【0102】次にテープ上に識別情報を記録し、テープ
の再生時が、可変速時に読み取る実施例について述べ
る。
【0103】一つの方法は、ビデオと同じヘリカルトラ
ックのサブコードエリヤに方式の識別コードを記録し、
再生時にコードを読み取って記録モードの判別をおこな
うことが考えられるが、標準再生速度では正しく判別で
きても、VTRでは不可欠の動作モードであるスロー再
生や高速再生(シャトル再生)では、再生ヘッドが記録
トラックを斜めによぎるため、ヘリカルトラック上に記
録された識別コードを必ずしも正しく読む事ができな
い。
【0104】ところで、記録信号の判別はVTRの動作
モード内、最も上位にランクされる重要情報であり、常
に安定に正しく判別している必要がある。というのは、
この判別があやまると、再生映像品質が劣化するという
領域を遥かに越えて破綻を来たし無茶九茶になるばかり
か、場合によっては機構・制御系の破綻からVTR本
体、カセットテープのダメージにつながり、高価なHD
TVソフトを破壊してしまう危険がある。
【0105】本実施例は上記特殊再生時においても安
定、正確に記録モードの判別をおこない如何なる動作モ
ードにおいても常に安定した再生映像を提供することを
目的とする。
【0106】最初の実施例は、図2に示した磁気テープ
上の長手トラックのキュートラックに走査線識別情報を
記録再生する実施例である。業務用VTRの場合はテー
プ始端は映像と音声のテスト信号とタイトルが必ず入れ
られる。この部分のキュートラックに識別信号を入れて
記録再生をする。図33はこの実施例を示した図であ
る。まず記録時は走査線識別情報として、例えば図34
に示した(a)1KHz、(b)5KHz、(c)10
KHzの三種類の発振回路3300からの信号の中から
テープ始端記録するときのみ発せられるコントロール回
路32からの制御信号により選択回路3301により一
種類を選択してキュートラックに走査線識別情報を記録
する。再生時はキュートラックに記録されている走査線
識別情報をテープ始端を再生するときのみ発せられるコ
ントロール回路32からの制御信号により信号識別回路
1202により走査線識別信号を得る。この例では走査
線識別情報を1KHz、5KHz、10KHzの正弦波
としたが判別のつく波形ならどのような組み合わせても
よい。
【0107】このようにして、本発明によればカセット
ケース上に取り付けた走査線識別情報またはキュートラ
ック上の走査線識別情報を読み取ることにより自動的に
対応する回路動作にすることができる。
【0108】次の実施例では、図2のコントロールトラ
ック上に識別信号を記録するものである。
【0109】すなわち、テープ走行方向の長手トラック
にビデオ信号のフレーム周波数またはフレーム周波数の
整数倍の周波数のコントロールトラック信号に重畳し
て、入力ビデオ信号の種類を示す識別信号を記録するよ
うにしている。
【0110】この時フレーム周波数信号と入力ビデオ信
号の種類を示す識別信号を交互に多重化する。またフレ
ーム周波数と識別信号周波数とが整数比関係にする。さ
らに多重化する識別信号の周波数を、異なるビデオ信号
に対応する異なるフレーム周波数の最大公約数1/N
(N:整数)にする。
【0111】別の方法としては、異なるビデオ信号に対
応して多重化する識別信号のパルスの数を変えて記録す
るものである。
【0112】本実施例では、フレーム周波数がそれぞれ
30Hz、25Hzおよび59.94/2Hzの3種類
のビデオ信号を識別するために、従来テープ長手方向に
記録されていたコントロールトラック信号にそれぞれの
ビデオ信号に対応して周波数の異なる識別信号を間欠的
に多重化する。図35に本実施例のTC/CTL/CU
E記録再生回路153のブロック図を示す。発振回路1
(15301)の発振周波数は600Hzであり、その
出力a1は分周回路1(15302)と分周回路2(1
5304)に入力される。分周回路1は発振回路出力a
1を1/5に分周した120Hzのパルス信号b1、更
に1/2分周した60Hzパルス信号b2および、更に
1/2分周したパルス信号b3を出力する。120Hz
のパルス信号b1と60Hzのパルス信号は切換回路1
(15303)により、30Hzの第1のフレームパル
ス信号b3で切り換えられ、第1のビデオ信号に対応し
たコントロール信号c1が生成される。分周回路2(1
5304)は発振回路出力a1を1/3に分周した20
0Hzのパルス信号b4、更に1/4に分周した50H
zのパルス信号b5および、更に、1/2に分周した2
5Hzのパルス信号b6を出力する。切換回路2(15
305)は、200Hzのパルス信号b4と50Hzの
パルス信号b5を25Hzの第2のフレームパルスb6
で切換え、第2のビデオ信号に対応したコントロール信
号c2を出力する。発振回路2(15306)の発信周
波数は59.95Hzの6倍であり、その出力信号a2
は分周回路3(15307)に入力される。分周回路3
(15307)は発振回路出力a2を1/2に分周した
約180Hzのパルス信号b7、更に1/3分周した5
9.95Hzのパルス信号b8および、更に1/2分周
したパルス信号b9を出力する。約180Hzのパルス
信号b7と59.94Hzのパルス信号は切換回路3
(15308)により、59.94/2Hzの第3のフ
レームパルス信号b9で切り換えられ、第3のビデオ信
号に対応したコントロール信号c3が生成される。選択
回路(15309)は3種類のビデオ信号にそれぞれ対
応した3種類のコントロール信号c1,c2およびc3
の内の1つを記録モード選択信号kにより選択し、記録
回路(15310)を介して記録ヘッド(111)に供
給して磁気テープ上長手トラックに記録する。第36図
は、本発明による第1の実施例の記録系の信号波形を示
している。再生ヘッド(11)により磁気テープから読
みとられた信号eは再生回路(15314)により波形
整形されパルス信号fに変換される。周波数弁別回路
(15313)では、再生されたコントロール信号中に
含まれる複数の周波数成分パルスg1、g2を弁別して
出力すると共にフレームパルスg3を生成して出力す
る。標準のテープ速度において周波数弁別された信号g
1とgt2の周波数は第1のビデオ信号に対しては12
0Hzと60Hz,第2のビデオ信号に対しては200
Hzと50Hzおよび第3のビデオ信号に対しては約1
80Hz(59.94Hzの3倍)と59.94Hzと
なる。比較回路(15312)では信号g1とg2との
周波数の比を計算する。すなわち、標準速度の再生モー
ドにおいて第1のビデオ信号については120/60=
2、第2のビデオ信号については200/50=4、ま
た、第3のビデオ信号については59.94×3/5
9.94=3となる。これらの周波数の比は特殊再生モ
ードで使用しても一定となる。例えば、2倍速再生モー
ドを例にとると、テープ速度が2倍となるので長手トラ
ックに記録されたコントロール信号中に含まれる信号の
周波数は一様に2倍になる。第1のビデオ信号について
の周波数弁別された信号g1とg2の周波数はそれぞれ
240Hzと120Hzとなる。従って比較回路(15
312)出力hは240/120=2となり、標準テー
プ速度での値と一致する。第2、第3のビデオ信号につ
いても同様に再生時のテープ速度が変わっても比較回路
(15312)出力hはそれぞれ一致する。比較回路
(15312)出力は識別回路(15311)に入力さ
れ、入力信号が2か3か4かによって、記録ビデオ信号
の規格を判断できることになる。識別回路(1531
1)の判定信号iはシステムの記録モード信号として、
図に示していないシステムコントロール回路に転送さ
れ、機構・制御系と信号処理回路を所定のビデオ信号に
合った動作モードに設定する。
【0113】図37は本発明のTC/CTL/CUE記
録再生回路の第2の実施例である。この実施例では2種
類のビデオ信号に対して、それぞれのフレーム周波数の
最大公約数の周波数の識別パルスをフレームパルスに重
畳してコントロールトラックに記録し、再生時に重畳し
た識別パルスとフレームパルスとから記録ビデオ信号を
判別するものである。また図38に図37の主要波形を
示す。以下図37,図38に従って説明する。発振回路
(15318)の出力信号jは分周回路(15319)
で第1のビデオ信号のフレーム周波数30Hzと第2の
ビデオ信号のフレーム周波数25Hzおよびその最大公
約数のモード識別信号を生成する5Hzの信号k1,k
2,k3に分周される。2つのフレーム信号k1,k2
はモード選択信号kにより選択回路(15321)で記
録ビデオ信号のフレーム信号が選択される。一方、信号
k3はパルス発生回路(15320)で図38(k4)
に示すモード識別パルス信号に変換される。選択された
フレーム信号1とモード識別パルスk4は加算回路(1
5322)で加算されたコントロール信号mが生成され
る。コントロール信号mは記録回路(5323)と磁気
ヘッド11を介して磁気テープ上の長手コントロールト
ラックに記録される。図38(e)に2つのビデオ信号
に対応したコントロール信号を示す。フレーム周波数と
モード識別パルスの相対位相関係から、テープ速度が変
わってもビデオモードの識別が可能である。磁気ヘッド
11から読み出された再生信号は再生回路(1532
6)で波形整形と識別が行われコントロールパルス信号
oに変換される。コントロールパルス信号oは計数回路
(15327)とパルス検出回路(5327)に入力さ
れ、コントロールパルス信号oの立ち上がりを計数する
とともに、図38(k4)のモード識別パルスが抽出さ
れ、計数回路(15327)をリセットする。標準再生
速度での計数値qは2つのビデオ信号でそれぞれ5と6
となり、識別回路(15323)でビデオ信号が識別さ
れる。計数回路の計数値は標準速度と異なる特殊再生時
においてもそれぞれ5と6となりビデオ信号の識別が可
能である。
【0114】図39は本発明のTC/CTL/CUE記
録再生回路153の第3の実施例を示す。本実施例では
異なる周波数のフレーム信号には異なる数のパルス列を
重畳し、パルスの数でビデオ信号のモードを識別する方
法である。また図40に図39の主要パルス列を示す。
以下図39,図40に従って説明する。発振回路(15
330)の出力信号jは分周回路(15331)に入力
され、30Hzの第1のビデオフレーム信号k1と25
Hzの第2のビデオフレーム信号k2および60Hzの
多重化パルス信号k5を生成される。2つのフレーム信
号k1、k2はモード選択信号kにより選択回路(15
332)で記録ビデオ信号のフレーム信号1が選択され
る。
【0115】フレーム信号1はゲート生成回路(153
33)により、フレーム信号の立ち下がりエッジを基準
とし、モード選択信号kにより選択された第1、第2の
フレーム信号に対応した図40(s)に示すゲートパル
スを発生する。ゲートパルスsのパルス幅は第1、第2
のフレーム信号に対してそれぞれ多重化パルスk5の2
パルスおよび4パルスに相当する。このゲートパルスS
により多重化パルスk5はゲート回路(15334)で
間欠的に選択され、モード識別パルス列tが生成され
る。更に、フレーム信号1とモード識別パルス列tは加
算回路(15335)で多重化されtコントロール信号
uが生成される。記録回路(15336)と磁気ヘッド
11を介してテープ長手コントロールトラックに記録す
る。図40(u)のコントロール信号波形からも明らか
なように、テープ速度によらずフレーム信号に多重化さ
れたモード識別パルス列の数を計数すれば、その数で再
生ビデオ信号が特定できる。磁気ヘッド11から読み取
られた再生信号vは再生回路(15337)で波形整形
と識別をおこないコントロールパルスwが再生される。
記録系と同様にコントロールパルスwから多重化パルス
抜き取りのためのゲートパルスxをゲート生成回路(1
5338)で生成し、ゲート回路(15339)でコン
トロールパルスwから多重化パルスyを抽出する。計数
回路で多重化パルスの数を計数してその計数値zから識
別回路(15341)で2ならば第1のビデオ信号、4
ならば第2のビデオ信号と判断するとともに、識別信号
αを図示していないシステムコントロール回路に転送す
る。
【0116】このように、本発明によれば異なるビデオ
信号方式の記録モード識別方式として、テープ走行方向
の長手トラックに記録モード識別信号を記録するため、
ヘリカルトラックに記録したときに発生するスロー、高
速再生など特殊再生動作モード時における信号の欠落で
誤判定をおこない不安定動作を引き起こすことがない。
また、フレーム信号と比較的簡単な周波数や位相関係の
識別信号を重畳したコントロール信号を記録するため
に、簡単な回路構成で実現できるばかりでなく識別信号
の判別も容易におこなえるため、仮にテープが痛んだ
り、摩耗することによって記録再生状態が劣化しても安
定に記録モードの判定がおこなえるので、記録モード判
定の誤動作によるVTR本体の破損やソフト破壊など致
命的な事故を防ぎ常に安定な映像音声信号の記録再生を
実現することができる。更に、フレーム信号を基本とし
てコントロールトラックに記録する方式により、従来の
VTRとの連続性があるために、編集機、カメラなど従
来のVTR周辺機器との整合性に優れている。
【0117】次にビデオ信号トラック又はAUDIO信
号トラック内の情報信号を工夫することにより、識別す
る方法について述べる。すなわちこの実施例は異なった
スタンダードに基く信号を記録レートを同一にして媒体
上に記録し、信号を再生時にタイミング同期をとるため
の同期信号がそれぞれ付加された同期ブロックからなる
セグメント信号とし、各セグメント信号の先頭の同期ブ
ロックの直前の一定期間に上記同期信号を複数個有し、
上記先頭の同期ブロックの直前の一定期間に存在する同
期信号の個数を異なったスタンダードに対応して変える
ものである。
【0118】このとき別の態様として、上記各セグメン
ト信号の先頭の同期ブロックの直前の一定期間に存在す
る同期信号の上記一定期間内での位相を異なったスタン
ダードに対応して変えることもできる。
【0119】また、各セグメント信号の先頭の同期ブロ
ックの直前の一定期間に再生時に一定周波数となるよう
なパターンを有し、異なったスタンダートに対応して上
記パターンの周波数を変える方法もある。また別の実施
例として異なったスタンダードに基く信号を各スタンダ
ード独自の記録レートで媒体上に記録し、信号再生時に
タイミング同期をとるための同期信号がそれぞれ付加さ
れた複数の同期ブロックからなるセグメント信号とし、
各セグメント信号の先頭の同期ブロックの直前の一定期
間に再生時に一定周波数となるようなパターンを有し、
上記パターン部分を再生して得られる周波数成分により
異なったスタンダードを識別する例についても述べる。
【0120】この時、上記各セグメント信号の先頭の同
期ブロックの直前の一定期間設けられた再生時に一定周
波数となるようなパターンはビット同期用のパターンで
あるかその一部である。
【0121】さらに、マルチスタンダードに対応可能な
記録再生装置において、信号を再生時にタイミング同期
をとるための同期信号がそれぞれ付加された複数の同期
ブロックからなるセグメント信号とし、各スタンダード
ごとに上記同期信号パターンを異ならせる方法もある。
【0122】別の態様として、各スタンダードごとにチ
ャンネルコーディング方式を異ならせることによって識
別することも可能である。
【0123】上記の識別法を用いた時に、上記記録再生
装置を各スタンダードに対応させるとき必要となる上記
記録再生装置の複数の変更または設定要素が該スタンダ
ードに対してすべて正しい状態に変更または設定されて
いる場合のみ上記記録再生装置が該スタンダードに対応
できる状態になったと判断する。
【0124】これは、上記複数の変更または設定要素が
少なくとも信号処理回路を変更するスイッチの状態と、
信号を記録再生するのに必要なリファレンス信号の種類
と、記録媒体自身または記録媒体のケースに付加された
物理的変形または記録媒体のケースに付加された情報蓄
積媒体により与えられる記録されたスタンダードを示す
情報を含むことを特徴としている。
【0125】HDTVの複数のスタンダードではアクテ
ィブライン数、フレーム周波数、サンプリングレート等
が異なるため記録再生系を複雑化させないように信号処
理部分の工夫によりフォーマット、記録レートを同一に
して記録再生するような対応策が考えられる。この様な
場合に信号を再生するときデータの識別はどのスタンダ
ードにおいても可能である。以下の実施例はこの様にフ
ォーマット、記録レートを同一して記録された異なるス
タンダードの信号を再生してスタンダードを識別するた
めの方式に関する。
【0126】図41は実施例におけるセグメント信号の
一構成例を示している。同図に示すように、このセグメ
ント信号はデジタル情報信号の最初のブロック4109
の前に、最初のブロック4109の先頭に付加された同
期信号4108(nビットよりなる)と連続にならによ
うにM=5個の同期信号4102〜4106を連続させ
て集中配置した部分を設けてある。なお、同期信号41
02〜4106を連続させずに、ある間隔を持たせて配
置しても構わない。この同期信号4102〜4106の
集中配置部分の前に、ビットクロック再生のための引き
込み用信号4101が配置されている。同期信号群と最
初のブロック4109の間の部分に配置される信号41
07は、同期信号以外であればどの様な信号でも良い
が、ビットクロックの同期を考えてビットクロック再生
のための引き込み用信号4101と同じ信号としておけ
ば良い。
【0127】図42は本実施例におけるスタンダードの
識別回路の構成を示すブロック図である。各要素は例え
ば再生信号からPLL回路などにより再生されたビット
クロックを基準に動作するが、図ではビットクロック再
生系と供給系については省略してある。
【0128】図42において、入力端子4201には、
図41に示したセグメント信号が入力される。このセグ
メント信号はnビットシフトレジスタ4203にシリア
ルに取り込まれる。nビットシフトレジスタ4202の
出力は同期信号検出部4203であらかじめ記憶されて
いるnビットの同期信号パターンと対応するビットどう
しが比較され、nビット全部が一致したとき同期信号検
出パルスが出力される。同期信号検出パルスはゲート生
成部4204と計数部4205に供給される。
【0129】ゲート生成部4204は同期信号検出パル
スが入力されると一定幅のゲートパルスを作り、計数部
4205に供給する。計数部4205はゲートパルスが
供給されている間に入力されてくる同期信号検出パルス
を計数し、計数値を出力する。識別部4206は計数値
が設定値Nに対してある条件を満たすと識別パルスを出
力する。この設定値Nは各スタンダードに対応して異な
る値としてあり、例えば3種類の異なるスタンダードが
ある場合にはスタンダード1に対してN1、スタンダー
ド2に対してN2、スタンダード3に対してN3なる三
つの値が用意される。図41に示す集中配置の同期信号
群中の同期信号の数Mは、この設定値Nに対してN≦M
を満たし各スタンダードごとに異なる値で記録されてい
る。例えば3種類のことなるスタンダードがある場合に
はスタンダード1に対してM1、スタンダード2に対し
てM2、スタンダード3に対してM3なる三つの値が用
意される。例えば各値の関係を2≦N1≦M1<N2≦
M2<N3≦M3としておけば、計数部の計数値CがN
1≦C≦M1であればスタンダード1を示す識別パルス
を出力し、計数値CがN2≦C≦M2であればスタンダ
ード2を示す識別パルスを出力し、計数値CがN3≦C
≦M3であればスタンダード3を示す識別パルスを出力
することで3種類の異なるスタンダードを識別するする
ことができる。ここに計数値の設定値Nを集中配置した
同期信号の数Mより少なくしたのは、誤りなどがからな
ずしも集中配置した同期信号すべてが検出されるとは限
らないからである。集中配置する同期信号の数Mと計数
値の設定値Nはシステムに応じて最適な値を選べば良
い。
【0130】図43は別のセグメント信号の実施例を示
したものである。図43(a)はセグメントの先頭をし
めすセグメントパルス,図43(b)はセグメント信号
の先頭部分を示しており、デジタル情報信号の最初のブ
ロック4306の前に、最初のブロック4306の先頭
に付加された同期信号4305(nビットよりなる)と
連続にならないように同期信号群を配置する2個の領域
4302、4303を連続させて設けてある。なお、領
域4302、4303を連続させずに、ある間隔を持た
せて配置しても構わない。この領域4302、4303
の前に、ビットクロック再生のための引き込み用信号4
301が配置されている。同期信号群を配置する領域4
303と最初のブロック9の間の部分に配置される信号
4304は、同期信号以外であればどの様な信号でも良
いが、ビットクロックの同期を考えてビットクロック再
生のための引き込み用信号4301と同じ信号としてお
けば良い。図43(c)(d)は同期信号群を配置する
2個の領域4302、4303をそれぞれ検出するため
のゲートパルスで、(a)のセグメントパルスを基準に
作られる。
【0131】この領域4302、4303のどの領域に
同期信号群を配置するかによりスタンダードを識別す
る。本実施例では2個の領域が設けられているので、最
大4種類の区別ができる。設ける領域の数により区別で
きる種類を増減できる。
【0132】図44は本実施例における第2のスタンダ
ードの識別回路の構成を示すブロック図である。各要素
は例えば再生信号PLL回路などにより再生されたビッ
トクロックを基準に動作するが、図ではビットクロック
再生系と供給系については省略してある。
【0133】図44において、入力端子4501には、
図43に示したセグメント信号が入力される。このセグ
メント信号はnビットシフトレジスタ4402にシリア
ルに取り込まれる。nビットシフトレジスタ4402の
出力は同期信号検出部4403であらかじめ記憶されて
いるnビットの同期信号パターンと対応するビットどう
しが比較され、nビット全部が一致したとき同期信号検
出パルスが出力される。同期信号検出パルスは計数ゲー
ト生成部4404と計数部4405に供給される。計数
ゲート生成部4404は同期信号検出パルスが入力され
ると一定幅のゲートパルスを作り、計数部4405に供
給する。計数部4405はゲートパルスが供給されてい
る間に入力されてくる同期信号検出パルスを計数し、計
数値が設定値にNに対してある条件を満たすと同期信号
群の検出パルスを出力する。同期信号群に含まれる同期
信号の個数をMとすると、N<Mとし例えば計数値がN
≦C≦Mの時識別パルス出力する。ここに計数部N44
05の計数値の設定値Nを同期信号に含まれる同期信号
の数Mより少なくしたのは、誤りなどでかならずしも同
期信号群に含まれる同期信号すべてが検出されるとは限
らないからである。同期信号群に含まれる同期信号の数
Mと計数値の設定値Nはシステムに応じて最適な値を選
べば良い。同期信号群の検出パルスは検出部1(450
6)と検出部2(4407)に供給される。また入力端
子4408より入力されるセグメントパルスを基準にし
て、同期信号群の存在を検出すべき領域4302、43
03を示す検出ゲートが検出ゲート生成部4409で作
られ、それぞれ検出部1(4406)と検出部2(44
07)に供給される。検出部1(4406)と検出部
(4407)はそれぞれの領域に同期信号群が存在した
か否かを判定し、例えば同期信号群が存在した場合
「1」、存在しなかった場合「0」を出力端子441
0、4411に出力する。この2ビットの出力をデコー
ドして対応するスタンダードを識別できる。
【0134】上記2つの実施例においては識別信号とし
て同期信号を用いる場合を示したが、同期信号とパター
ンのことなる識別信号を用いても何等問題なく、構成上
同期信号検出部の変わりに識別信号パターンを検出でき
る検出部を設ければ良い。
【0135】図45は別のセグメント信号の実施例を示
したものである。図45(a)はセグメント信号の先頭
部分を示しており、デジタル情報信号の最初のブロック
4505の前に、再生時に一定周波数となるようなパタ
ーンを記録する領域4502を設けてある。この領域4
502の前に、ビットクロック再生のための引き込み用
信号4501が配置されている。再生時に一定周波数と
なるようなパターンを記録する領域4502と最初のブ
ロック4505の間の部分に配置される信号4503は
なくても良いし、ビットクロックの同期を考えてビット
クロック再生のための引き込み信号4501と同じ信号
としておいても良い。図45(b)はセグメントの先頭
をしめすセグメントパルス。図45(c)は再生時に一
定周波数となるようなパターンを記録する領域4502
を検出するためのゲートパルスで、(a)のセグメント
パルスを基準に作られる。再生時に一定周波数となるよ
うなパターンを記録する領域602に記録パターンの周
波数をスタンダードにより変えることでスタンダードの
識別を行う。例えばスタンダード1に対しては「10」
の繰り返しパターン、スタンダード2に対しては「11
00」の繰り返しパターン、スタンダード3に対しては
「11110000」の繰り返しパターンとすれば、ス
タンダード1の「10」の繰り返しパターンの再生時の
周波数をfとすると、スタンダード2ではf/2、スタ
ンダード3ではf/4となり、どの周波数が再生された
かによってスタンダードの識別が可能である。
【0136】図46は本実施例における第3のスタンダ
ードの識別回路の構成を示すブロック図である。入力端
子4601には図45(a)に示した構成のセグメント
の再生信号が入力される。この再生信号はゲート回路4
602に供給され、入力端子4603により入力される
セグメントパルスを基準としてゲート生成部4604で
生成される図45(c)に示すゲートによって識別用の
パターン部分のみ取り出され、取り出された識別用パタ
ーン部分は識別部4605に供給される。識別4605
は周波数検出部により構成されており、ここでは上述し
た三種類のスタンダードを識別するために、周波数fを
検出する検出部(1)4606と周波数f/2を検出す
る検出部(2)4607と周波数f/4を検出する検出
部(3)4608よりなっている。どの検出部より検出
パルスが出力されたかでスタンダードの識別が可能であ
る。検出部は例えばバントパスフィルターとレベル検出
回路で構成することが考えられる。
【0137】再生時に異なる周波数となるパターンを複
数個用意しておき、図45(a)において、パターンを
記録する領域4502に記録するパターンの組み合わせ
を各スタンダードに対応させておき、再生時に検出され
る周波数の組み合わせによってスタンダードの識別を行
なわせることもできる。図47はこの場合の識別回路の
構成を示すブロック図である。基本構成は図46とまっ
たく同じである。ここでは2種類のパターン、例えば上
述した「10」の繰り返しパターンと「1100」の繰
り返しパターンを用意しておいた場合で、「10」の繰
り返しパターンの再生時の周波数をfとすると、識別部
4605が周波数fを検出する検出部(1)4706と
周波数f/2を検出する検出部(2)4707で構成さ
れている。例えばスタンダード1に対しては「10」の
繰り返しパターンのみ、スタンダード2に対しては「1
100」の繰り返しパターンのみ、スタンダード3に対
しては「10」の繰り返しパターンと「1100」の繰
り返しパターンの両方を図45(a)におけるパターン
を記録する領域4502に記録しておけば、周波数fを
検出する検出部(1)4706だけから検出パルスが得
られるか、周波数f/2を検出する検出部(2)470
7だけから検出パルスが得られるか、検出部(1)47
06と検出(2)4707の両方から検出パルスが得ら
れるかによって3種類のスタンダードの識別が可能であ
る。すなわち周波数検出部の検出パルスの有無の組合せ
をデコードすることでスタンダードの識別を行える。
【0138】スタンダードによって記録レートが異なる
場合には、同一のパターンであっても再生時の周波数が
異なるので、各スタンダードに対して異なるパターンを
用意する必要はなく、同一パターン、例えば「10」の
繰り返しパターンが、記録レートの違いで再生時に示す
各スタンダードに対する周波数を検出できる検出部を備
えておけばスタンダードの識別が可能である。通常ビッ
ト同期用のパターンは再生時に単一周波数となるパター
ンが用いられているので、ビット同期用のパターン部分
またはその一部をスタンダードの識別用のパターンとし
て併用することができる。
【0139】本発明によれば、テープを再生すれば自動
的に記録されているスタンダードを識別するので、DV
TRのスタンダードに対する変更を自動化できる。必ず
セグメントの先頭部分で識別を行うので、テープを途中
から再生してもテープの途中でスタンダードが変更され
て記録してあっても自動的に識別ができる。また、識別
信号に同期信号や単一周波数となるようなパターンを用
いているので、信号の構成や識別の回路構成を複雑化す
ることがない。
【0140】図48はブロック同期をとるための同期信
号をスタンダードによって異ならしめて、DVTRの設
定と異なるスタンダードで記録されたテープが再生され
たとき、再生画像と再生音声を出さないようにする実施
例を説明するためのブロック図である。ここでは3種類
のスタンダードがある場合について書いてある。なおこ
こでは図1と異なる構成についてのみ説明する。テープ
に記録する場合スタンダートに対して決めてある同期信
号情報4801、4802、4803を切換スイッチ4
804により選択する、再生する場合は本来記録されて
いるスタンダードに応じて同期信号パターン4805、
4806、4807を切替スイッチ4808で選択し同
期信号が検出できるようにする。しかしながら、DVT
Rの設定と異なるスタンダードで記録されたテープが再
生されたときは、切替スイッチ4808で選択されてい
る同期信号パターンも記録されている同期信号パターン
とは異なっているので同期検出部134で同期信号を検
出できない。従ってブロック同期が取れなくなるので復
調部135やデコード部136でデータの処理ができな
くなり、映像および音声出力部に信号が送られず、再生
画像、再生音声は出力されない。
【0141】同期信号検出部に再生信号が入力されてい
るにもかかわらず同期信号が検出されず、ブロック同期
が取れていないことを判定してスタンダードの設定が誤
っていることを知らせることができる。
【0142】図49はチャンネルコーデイィングをスタ
ンダードによって異ならしめて、DVTRの設定と異な
るスタンダードで記録されたテープが再生されたとき、
再生画像と再生音声を出さないようにする実施例を説明
するためのブロック図である。ここでは3種類のスタン
ダードがある場合について書いてある。なお、ここでも
図48と同様に、図1と異なる構成のみ説明する。テー
プに記録する場合スタンダードに対して決めてあるチャ
ンネルコーディングの変調回路4901、4902、4
903を切換スイッチ4904により選択する。再生す
る場合は本来記録されているスタンダードに応じてチャ
ンネルコーディングの復調回路4905、4906、4
907を切替スイッチ4908で選択し正しい復調がで
きるようにする。しかしながら、DVTRの設定と異な
るスタンダードで記録されたテープが再生されたとき
は、切替スイッチ4908で選択されている復調回路は
記録されているチャンネルコーディングの復調回路とは
異なるので正しい復調が行われず、デコーダや136に
供給されるデータからはデコードが出来ず、映像および
音声出力部に信号が送られないので再生画像、再生音声
出力されない。
【0143】復調部に再生信号が入力されているのにも
拘らず、デコーダ136に供給されるデータからはデコ
ードが出来ないことを判定してスタンダードの設定が誤
っていることを知らせることができる。
【0144】上述の実施例によって、DVTRの設定と
異なるスタンダードで記録されたテープが再生されたと
き、乱れた画像がモニタに出力されたり不快音が出力さ
れるのを防止できる。特に番組送出時には乱れた画像や
不快音をそのまま送出してしまうことがなくなる。また
同期信号の非検出やデコード付加の状態を判定してスタ
ンダードが異なっていることを知らせることができる。
【0145】図50DVTRを各スタンダードに対応さ
せるとき必要となる変更または設定要素の状態を管理
し、判定する一構成例を示したブロック図である。な
お、図50は図1のコントローラ132に適用すること
もできる。
【0146】ここでは変更または設定要素として、A/
Dクロック周波数、フレームパルスの種類、付加する識
別情報、符号化回路の切換、復号回路の切換、サーボ回
路の切換、記録再生回路の切換、記録スタンダード情報
(カセット)、表示をあげてある。
【0147】図50において、5001〜5009は上
述の変更または設定要素の状態を検出し、その状態の情
報を出力する部分である。情報管理判定部5010は状
態情報出力部5001〜5009より出力される情報を
取り込み、記録/再生モード出力部5011からのモー
ド情報により必要な状態情報を選択し、DVTR全体が
所望のスタンダードに対応可能かの判定情報を出力す
る。判定法はすべての状態情報が所望のスタンダードに
対して正しいときにDVTR全体が所望のスタンダード
に対応可能と判定する。
【0148】判定情報は警告、変更または設定要素の状
態チェックや再設定に用いることができる。
【0149】上述の実施例により、すべての変更または
設定要素の状態を管理し、すべての状態情報が所望のス
タンダードに対して正しいときにDVTR全体が所望の
スタンダードに対応可能と判定するので、どのスタンダ
ードにも当てはまらない方式で記録されてしまうテープ
が作られるのを防止できる。また再生時においても処理
が正しく行われるので、再生画像が乱れたり不快音が発
生するのを防ぐことができる。
【0150】
【発明の効果】詳述したように、本発明のカセット型デ
ジタル磁気記録再生装置によれば、異なる方式のHDT
V方式の画像信号を記録再生する再に、VTRの機構や
回路,カセットテープ等を共用することにより、日米欧
間での番組交換が容易に行えると共に、機器コストやラ
ンニングコストを低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係るブロック図。
【図2】 本発明のテープ上のトラック配置を示した
図。
【図3】 記録する日本方式のHDTV信号を1フレー
ム分示した図。
【図4】 図3の方式におけるトラック上のデータ配置
図。
【図5】 欧州方式の1フレームのビデオ信号を示した
図。
【図6】 図5の方式におけるトラック上のデータ配置
図。
【図7】 米国方式の1フレームビデオ信号を示した
図。
【図8】 図7の方式におけるトラック上のデータ配置
図。
【図9】 本発明の第2の実施例に係る1フィールドの
トラックパターンを示した図。
【図10】 図9のチャンネルのオーディオ記録領域を
拡大して示した図。
【図11】 種々のオーディオ記録方式を示す第1の
図。
【図12】 種々のオーディオ記録方式を示す第2の
図。
【図13】 種々のオーディオ記録方式を示す第3の
図。
【図14】 種々のオーディオ記録方式を示す第4の
図。
【図15】 本発明の1実施例の1フィールド当たりの
記録データを示す図。
【図16】 同実施例の誤り訂正マトリクスを示す図。
【図17】 同実施例の1フィールドのデータ配列を示
す図。
【図18】 同実施例のフィールドメモリ上のアドレス
の割り当てを示す図。
【図19】 同実施例の誤り訂正回路の構成図。
【図20】 同実施例の通常の再生フィールドメモリの
制御を示す図。
【図21】 同実施例の異なる方式を再生する場合の再
生フィールドメモリの制御を示す図。
【図22】 同実施例の異なる方式を再生する場合の再
生フィールドメモリの制御を示す図。
【図23】 同実施例の異なる方式を再生する場合の再
生フィールドメモリの制御を示す図。
【図24】 本発明の第4の実施例に係る走査線識別の
ブロック図。
【図25】 同実施例のバーコードラベルによる走査線
識別のブロック図。
【図26】 同実施例の磁気カードによる走査線識別ブ
ロック図。
【図27】 同実施例の光カードによる走査線識別のブ
ロック図。
【図28】 同実施例メモリーカードによる走査線識別
のブロック図。
【図29】 同実施例の選択スイッチによる走査線識別
のブロック図。
【図30】 同実施例の選択スイッチの構造を示す図。
【図31】 同実施例の液晶表示器のブロック図。
【図32】 同実施例の音声表示のブロック図。
【図33】 本発明の第5の実施例に係るキュートラッ
クによる走査線識別ブロック図。
【図34】 図33に係る発振回路の信号の例を示した
図。
【図35】 本発明の実施例に係る第1のTC/CTL
/CUE記録再生回路のブロック図。
【図36】 図35の記録系の信号波形。
【図37】 本発明の実施例に係る第2のTC/CTL
/CUE記録再生回路のブロック図。
【図38】 図37の主要波形。
【図39】 本発明の実施例に係る第3のTC/CTL
/CUE記録再生回路のブロック図。
【図40】 図39の主要パルス列。
【図41】 本発明の一実施例に係る第1のセグメント
信号の構成例。
【図42】 本発明の一実施例に係る第1のスタンダー
ドの識別回路のブロック図。
【図43】 本発明の一実施例に係る第2のセグメント
信号の構成例。
【図44】 本発明の一実施例に係る第2のスタンダー
ドの識別回路のブロック図。
【図45】 本発明の一実施例に係る第3のセグメント
信号の構成例。
【図46】 本発明の一実施例に係る第3のスタンダー
ドの識別回路のブロック図。
【図47】 図46の変形例のブロック図。
【図48】 本発明の一実施例に係る異なるスタンダー
ドのテープをかけた際に再生画像,再生音声を出さない
構成をとる第1のブロック図。
【図49】 本発明の一実施例に係る異なるスタンダー
ドのテープをかけた際に再生画像,再生音声を出さない
構成をとる第2のブロック図。
【図50】 本発明の一実施例に係る各スタンダードに
対応させるための状態を管理,判定するブロック図。
【符号の説明】
65,85…開きスペース 1904…ID検出回路 1907…制御回路 1908…モード設定回路 2501…バーコードラベル 2600…磁気カード 153…TC/CTL/CUE記録再生回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/92 H 4227−5C (72)発明者 西川 泰由 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 村上 俊信 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 小木 恵介 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 村上 文彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録媒体上に、映像及び音声からなる
    高精細情報でその情報量がN(N>0)ビットを単位と
    してN×L(L>0)の領域に記録,再生する第1の記
    録,再生方法及びM(M>N)ビットを単位としてM×
    K(K>0)の領域に記録,再生する第2の記録,再生
    方法により前記高精細情報を記録,再生するデジタル磁
    気記録再生装置において、 前記磁気記録媒体上の前記Nビット及びMビットの情報
    量を記録する領域内に、前記高精細情報とは異なる情報
    を記録する記録手段と、 この記録手段により記録された前記高精細情報とは異な
    る情報を再生する再生手段とを備え、 前記記録手段は、前記Nビット単位間及びMビット単位
    間の少なくとも一方の領域に、前記高精細情報とは異な
    る情報を記録することを特徴とするデジタル磁気記録再
    生装置。
  2. 【請求項2】筐体内にカセットを挿入し、このカセット
    内の磁気記録媒体上に、前記カセットの筐体に取り付け
    られた前記記録媒体への複数種類の記録,再生方法を識
    別する識別情報にしたがって、映像及び音声からなる高
    精細情報を記録,再生するカセットデジタル磁気記録再
    生装置において、 前記カセットの筐体に取り付けられた識別情報を摺動し
    て読み取る識別情報読取手段と、 この識別情報読取手段による識別情報にしたがって前記
    記録,再生方法から一種類の記録,再生方法を選択する
    記録,再生方法選択手段とを備え、 前記識別情報読取手段の読み取り動作を、前記カセット
    の前記筐体内への挿入時に行うことを特徴とするカセッ
    トデジタル磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】磁気記録媒体上に、映像及び音声からなる
    高精細情報でその情報量がA(A>0)ビットを記録,
    再生する第1の記録,再生方法及びB(B>A)ビット
    を記録,再生する第2の記録,再生方法により前記高精
    細情報を記録,再生するデジタル磁気記録再生装置にお
    いて、 前記高精細情報の記録,再生方法が、第1の記録,再生
    方法か第2の記録,再生方法かを選択する記録,再生方
    法識別情報を記録する識別情報記録手段と、 この識別情報記録手段による識別情報を再生する識別情
    報再生手段と、 この識別情報再生手段による識別情報にしたがって、前
    記第1の記録,再生方法若しくは第2の記録,再生方法
    により記録,再生を行う記録,再生手段とを備え、 前記識別情報記録手段は、前記磁気記録媒体上に前記記
    録,再生方法識別情報を記録することを特徴とするデジ
    タル磁気記録再生装置。
JP4192695A 1992-06-29 1992-06-29 デジタル磁気記録再生装置及びカセットデジタル磁気記録再生装置 Pending JPH0612787A (ja)

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US08/650,547 US5758013A (en) 1992-06-29 1996-05-20 Digital magnetic recording/reproducing apparatus and cassette digital magnetic recording/reproducing apparatus

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