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JPH06113338A - 多眼式立体映像の動き補償予測方法 - Google Patents

多眼式立体映像の動き補償予測方法

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Publication number
JPH06113338A
JPH06113338A JP26174892A JP26174892A JPH06113338A JP H06113338 A JPH06113338 A JP H06113338A JP 26174892 A JP26174892 A JP 26174892A JP 26174892 A JP26174892 A JP 26174892A JP H06113338 A JPH06113338 A JP H06113338A
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JP
Japan
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motion compensation
compensation vector
uncovered background
unit
camera
Prior art date
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Application number
JP26174892A
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English (en)
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JP3080487B2 (ja
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Makiko Konoshima
真喜子 此島
Eiji Morimatsu
映史 森松
Akira Nakagawa
章 中川
Kiichi Matsuda
喜一 松田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、2眼以上の多眼式立体映像につい
て動き補償を行なう多眼式立体映像の動き補償予測方法
に関し、アンカバードバックグラウンドが生じた場合で
も、動き補償における参照画面と入力画面を近いものと
することにより、予測誤差を減少させて符号化効率の向
上を図ることを目的とする。 【構成】 2眼以上の多眼式立体映像についての動き補
償予測を行なうに際して、まず該当カメラからの現在の
出力と過去の出力から、動き補償ベクトルとグローバル
動き補償ベクトルパラメータとを計算し、動き補償ベク
トルからグローバル動き補償ベクトルパラメータを除い
た局所的な動き補償ベクトルを求めた上で、グローバル
動き補償ベクトルパラメータを用いて、アンカバードバ
ックグラウンド領域を検出してから、アンカバードバッ
クグラウンド領域について他カメラからの過去の出力を
用いて、動き補償予測を行なうように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図19〜図25) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例 ・第1実施例の説明(図2〜図12) ・第2実施例の説明(図13〜図18) ・その他 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、2眼以上の多眼式立体
映像について動き補償を行なう多眼式立体映像の動き補
償予測方法に関する。
【0003】
【従来の技術】図19は従来の多眼式立体映像システム
を示す図であるが、この図19において、102はカメ
ラであり、このカメラ102は複数個設けられていて、
各カメラ102は、被写体101を撮影するものであっ
て、縦と横で、各々のカメラ102の配置位置を少しず
つずらしている。
【0004】カメラ102の位置を縦および横に、少し
ずつずらしているのは、1つのカメラからの出力を片方
の眼に対する入力として、両眼視差を形成して立体視が
得られるようにするためである。従って、このようにカ
メラ102を多数用いることにより、出力系でディスプ
レイ107を見る人間が、このディスプレイ107を見
る位置を変えても自然な立体視が得られるようになって
いる。
【0005】103は符号化器であり、この符号化器1
03は各カメラ102から入力される画像データを符号
化するものである。104は多重化(マルチプレクス)
器であり、この多重化器104は、符号化器103で符
号化された画像データを伝送路にのせて伝送するため
に、符号化された画像データを多重化するものである。
105は分離(デマルチプレクス)器であり、この分離
器105は、伝送路を介して入力された多重画像データ
を分離するものである。そして、106は復号器であ
り、この復号器106は、分離器105で分離された画
像データを、ディスプレイ107に映し出すために復号
を行なうものである。
【0006】なお、ディスプレイ107には、一例とし
てレンチキュラ・レンズ(横方向にのみ視差がある場
合)または、ハエの眼レンズ(縦・横方向に視差がある
場合)を使用する。このような構成により、上記の多眼
式立体映像システムは以下に示す動作を有する。
【0007】まず、静止している、あるいは動いている
被写体101を、位置を縦および横に、少しずつずらし
た複数のカメラ102で撮影する。次に、複数のカメラ
102から得られた画像データを高能率符号化し、多重
化器104により多重化(マルチプレクス)する。その
後、伝送路などを介して伝送し、受信側では分離器10
5により分離(デマルチプレクス)した後、復号器10
6により復号を行ない、ディスプレイ107に映し出
す。
【0008】このディスプレイ107に映し出された映
像の一例として、図20にタコを被写体としたときの、
縦5眼、横5眼のそれぞれのカメラからの出力を示す。
この例では、上下方向にも視差があることがわかる。さ
らに、別の例として、図21にホログラフィック・ステ
レオグラムを構成する場合のシステムの一例を示す。こ
の図21において、復号器106によって復号を行なう
ところまでは図19で示した多眼式立体映像システムと
同様である。
【0009】108は画像サイズ変換部であり、この画
像サイズ変換部108は、位相計算部109によるホロ
グラム位相計算の前処理として、画像サイズを変換する
ものである。位相計算部109は、画像サイズ変換後に
ディスプレイ等のホログラフィック出力系110へ出力
するためのホログラム位相計算を行なうものである。こ
のような構成により、上記のホログラフィック・ステレ
オグラムは、復号器106による復号を行なうところま
では、図19で示した多眼式立体映像システムと同様の
動作を有する。
【0010】しかし、復号器106で復号を行なった後
は、位相計算部109によるホログラム位相計算を行な
うために、画像サイズ変換部108により画像サイズを
変換する。その後、位相計算部109で位相計算を行な
い、ホログラフィック出力系110によって画像を出力
する。さて、多眼式立体映像の実現においては、画面の
動きを補償する必要があり、この動き補償方法として、
時間方向のブロックマッチング予測と、同時刻の、他の
位置のカメラの画像とのブロックマッチング予測(視差
補償)を行なう方法がある。
【0011】図22は、上記動き補償方法においての、
前者の一例である時間方向のブロックマッチング予測を
行なうものである。この時間方向のブロックマッチング
予測は、過去の画像と入力画像のブロックマッチングと
なり、原画面と参照画面の違いは時間だけが問題となる
ため、単眼式から多眼式まで方法は同じものである。こ
の図22において、201はブロックマッチング及びベ
クトル検出部であり、このブロックマッチング及びベク
トル検出部201は、過去の画像と入力画像との、例え
ば16×16画素のブロックサイズに分割された各ブロ
ックを用いることにより、後述する様な方法で動きベク
トルを検出するようになっている。
【0012】図23は、上述のブロックマッチング及び
ベクトル検出部201を詳しく示した図であるが、この
図23において、208はメモリであり、このメモリ2
08は図22におけるメモリ208に相当するものであ
って、参照画面に関する符号化された画像データを記憶
させておくものである。209は2乗誤差算出部であ
り、この2乗誤差算出部209は、入力画面と参照画面
との2乗誤差を算出するものであり、減算部209−1
と2乗計算部209−2と加算部209−3と遅れ要素
(D1)209−4とをそなえて構成されている。
【0013】210はベクトル変換部であり、このベク
トル変換部210は、参照画面の符号化された画像デー
タについて、ベクトルに変換するものである。211は
ベクトル検出部であり、このベクトル検出部211は、
2乗誤差算出部209で入力画面と参照画面との2乗誤
差の累積によって算出した値を最小にするベクトルを検
出するようになっており、比較部211−1と遅れ要素
(D2)211−2,211−5とセレクタ211−
3,211−4とをそなえて構成されている。
【0014】ところで、図22における202は可変遅
延部であり、この可変遅延部202は、参照画面を可変
遅延させるものである。203は第1演算部であり、こ
の第1演算部203は、入力画面と、可変遅延部202
により可変遅延された参照画面との差分をとるものであ
る。204は符号化部であり、この符号化部204は入
力される画像データに符号化を施すものである。205
は可変長符号化器(VLC)であり、この可変長符号化
器205は、発生頻度の高い符号語にはビット数を少な
く、発生頻度の低い符号語にはビット数を多く割り当て
ることにより、1符号語当たりの平均のビット数を減ら
して符号化ビットレートの低減して符号化を図るもので
ある。
【0015】206はローカルデコード部であり、この
ローカルデコード部206は、符号化部204で符号化
された画像データについて、可変長符号化部205で可
変長符号化されるもののほか、参照画面としても用いる
ためにローカルデコードするものである。207は第2
演算部であり、この第2演算部207は、ローカルデコ
ード部206からの画像データと可変遅延部202から
の画像データに関し、所定の演算を施し、メモリ208
及び可変遅延部202に再送するものである。
【0016】208はメモリであり、このメモリ208
は、参照画面に関する符号化された画像データを記憶さ
せておくものである。このような構成により、従来の動
き補償方法では、入力画面と参照画面のあるブロックで
のブロックマッチングを、ブロックマッチング及びベク
トル検出部201により行なう。
【0017】つまり、ブロックマッチング及びベクトル
検出部201では、図23におけるメモリ208によっ
て蓄積されていた参照画面と入力画面の2乗誤差を、2
乗誤差算出部209において算出する。ベクトル検出部
211では、この2乗誤差を最小にするベクトルを検出
して出力する。なお、ここでベクトル検出部211にお
けるセレクタ211−4に入力するベクトルは、参照画
面からの画像データをベクトル変換部210においてベ
クトルに変換したものである。
【0018】ブロックマッチング後は、ブロックマッチ
ング及びベクトル検出部201により動きベクトルを検
出して可変遅延部202にて参照画面を可変遅延させ、
第1演算部203により入力画面との差分をとり、これ
を予測画面とする。この予測画面は符号化部204にお
いて符号化されて、その後可変長符号化器(VLC)2
05により可変長符号化されて送信される。
【0019】また、参照画面とするために、符号化部2
04で符号化された画像データについて、ローカルデコ
ード部206によりローカルデコードを行なう。なお、
上記動き補償を用いた、グローバル動き補償という考え
かたもある。グローバル動き補償とは、カメラのパン、
ズーム等による画面の全体的な動きを補償するものであ
る。例えば、個々のブロックについてローカルに動き補
償を行ない、その後、行列演算によって、垂直、水平方
向のパン、ズームの3つのパラメータを抽出している。
実際に使用するときには、グローバル動き補償のパラメ
ータと、ローカルな動き補償のパラメータを組み合わせ
て処理、伝送する。
【0020】また、図24は既述の動き補償方法におい
ての、後者の視差補償の一例のブロック図であるが、こ
の図24において、212はブロックマッチング部であ
り、このブロックマッチング部212は、右眼側の入力
画像(原画、あるいは、符号化済の再生画)を参照画面
として、左眼側の入力画像とのブロックマッチングをと
るものである。
【0021】213は視差補償ベクトル検出部であり、
この視差補償ベクトル検出部213は、ブロックマッチ
ング部212において、ブロックマッチングを行なって
から、視差補償ベクトルを検出するものである。従っ
て、上記のブロックマッチング部212と視差補償ベク
トル検出部213は、図23におけるブロックマッチン
グ及びベクトル検出部101と同様の機能を有するもの
である。
【0022】214は可変遅延部であり、この可変遅延
部214については図22における可変遅延部102と
同様に、参照画面である右眼側の入力画像を可変遅延さ
せるものである。215は減算部であり、この減算部2
15は右眼側における符号化部218aまたは符号化部
218bによる入力画像の符号化後、視差補償ベクトル
に従って右眼側の符号化済該当ブロックを可変遅延部2
14により切り出し、左眼側の入力画像との差分信号を
求めものである。216は符号化部であり、この符号化
部216は減算部215において差を取った画像データ
について、符号化を施すものである。
【0023】217及び220は可変長符号化部であ
り、この可変長符号化部217,220は図19の可変
長符号化部105と同様な可変長符号化を施すものであ
る。ここで、可変長符号化部217は左眼の画像データ
について可変長符号化を施すものであり、可変長符号化
部220は右眼の画像データについて可変長符号化を施
すものである。
【0024】218a,218bは符号化部であり、こ
の符号化部218a,218bは、符号化部216と同
様に画像データについて符号化を施すものであるが、ブ
ロックマッチング部212によるブロックマッチングの
態様に従ってそなえる位置が異なる。つまり、参照画面
としてブロックマッチング部212に入力する右眼入力
画像は、符号化済のものを使用する場合は、符号化部2
18aをそなえ、符号化前、つまり原画を使用する場合
は、符号化部218bをそなえる。
【0025】このような構成において、従来の視差補償
における、ブロックマッチングと視差補償ベクトルの検
出は、図25に示すようなフローチャートに示すような
動作を有する。つまり、図25におけるステップS1
で、右眼入力画像FR(XOR,YOR)を参照とし、左眼
入力画像FL(XOL,YOL)を視差補償するものであ
る。サーチ範囲はx方向に対し±Sx,y方向に対し±
Syとする。ブロックの大きさをx方向に対し、Bx,
y方向に対しByとする。
【0026】そして、ステップS2及びステップS3
で、右眼入力画像FR(XOR,YOR)及び左眼入力画像
FL(XOL,YOL)におけるブロック当たりで変動する
座標変位の初期値を設定する。つまり、Y座標において
J=1と設定し、X座標においてI=1と設定する。そ
の後、ステップS4〜ステップS12に渡って、2乗誤
差の累積が最小となるようなベクトルを選択する。つま
り、ステップS4〜ステップS6で、初期の座標値にお
けるベクトルの2乗誤差の累積値を設定し、ステップS
7〜ステップS21でベクトルの最小値を決定する。
【0027】そして、ステップS12において、決定し
たベクトルの最小値を視差補償ベクトルとして出力し、
処理を終了する。こうしてブロックマッチングと視差補
償ベクトルが検出されると、右眼側の入力画像の符号化
部218a又は218bによる符号化後、視差補償ベク
トルに従って右眼側の符号化済該当ブロックを可変遅延
部214により切り出す。
【0028】その後、減算部215によって左眼側の入
力画像との差分信号を求める。求まった差分信号に対
し、符号化部216により符号化を行なってから可変長
符号化部217によって可変長符号化して伝送する。右
眼側についても、可変長符号化部220によって可変長
符号化を行なってから伝送する。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の動き補償方法及び視差補償方法では、パン、
ズーム等が激しく発生するようなシーンにおいては、ア
ンカバードバックグラウンド(Uncoverd Ba
ckground)が生じ、正確な動き補償が出来ない
ため、符号化効率の低下を招くという課題がある。
【0030】ここでアンカバードバックグラウンドと
は、参照画面において隠れていた、つまり、画面の範囲
ではなかった領域が、入力画面において現れてしまうこ
とをいう。本発明は、このような課題に鑑み創案された
もので、アンカバードバックグラウンドが生じた場合で
も、動き補償における参照画面と入力画面を近いものと
することにより、予測誤差を減少させて符号化効率の向
上を図ることができるようにした、多眼式立体映像の動
き補償予測方法を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、2はスイッチであり、こ
のスイッチ2は、参照画面判定部7からの信号を受け
て、複数の画像(過去におけるもの)の中から、1つの
画像を選択するようにスイッチングして、動き補償予測
部3に出力するものである。
【0032】3は動き補償予測部であり、この動き補償
予測部3は、2眼以上の多眼式立体映像についての動き
補償を行なうものであり、現在の画像出力と過去の画像
出力とが入力されている。4はブロックマッチング部で
あり、このブロックマッチング部4は現在の画像出力を
入力画面とし、過去の画像出力を参照画面としてブロッ
クマッチングを行なうことにより、動き補償ベクトルを
決定するようになっている。さらに、動き補償ベクトル
からグローバル動き補償ベクトルパラメータを除いた局
所的な動き補償ベクトルをも求めるものである。
【0033】5はグローバルベクトル検出部であり、こ
のグローバルベクトル検出部5は、ブロックマッチング
部4において検出された動きベクトルをもとにして、グ
ローバル動き補償ベクトルパラメータを計算するもので
ある。6はアンカバードバックグラウンド予測部であ
り、このアンカバードバックグラウンド予測部6は、グ
ローバルベクトル検出部5において検出されたグローバ
ルベクトルパラメータに基づいて、アンカバードバック
グラウンド領域を検出するものである。
【0034】具体的には、このアンカバードバックグラ
ウンド予測部6は、画面を拡大状態から小さくしていく
場合は、グローバルベクトル検出部5において検出した
グローバル動き補償ベクトルパラメータのズームパラメ
ータを用いて、画面の周辺部をアンカバードバックグラ
ウンド領域として検出するようになっている。また、こ
のアンカバードバックグラウンド予測部6は、画面を移
動させる場合は、グローバルベクトル検出部5において
検出したグローバル動き補償ベクトルパラメータの、パ
ンパラメータを用いて、動いた方の画面の周辺部をアン
カバードバックグラウンド領域として検出するようにな
っている。
【0035】さらに、このアンカバードバックグラウン
ド予測部6は、ブロックマッチング部4で求めた局所的
な動き補償ベクトルを用い、現在処理しようとしている
ブロックの局所的な動き補償ベクトルが周囲のブロック
の局所的な動き補償ベクトルと比較して、異なる場合、
例えば、その差が第1しきい値を越える個数が第2しき
い値を越えた場合に、現在処理しようとしている当該ブ
ロックを、アンカバードバックグラウンド領域として検
出することも可能である。
【0036】7は参照画面判定部であり、この参照画面
判定部7は、アンカバードバックグラウンド予測部6で
検出したアンカバードバックグラウンド領域について他
カメラからの過去の出力を用いる際に、処理をしようと
しているブロックの位置を参照して、どのカメラからの
過去の出力を用いるかを決定するようになっている。ま
た、この参照画面判定部7は、アンカバードバックグラ
ウンド予測部6にて検出したアンカバードバックグラウ
ンド領域について、他カメラからの過去の出力を用いる
際に、処理をしようとしているブロックのグローバル動
き補償ベクトルを参照して、どのカメラからの過去の出
力を用いるかを決定するように構成することも可能であ
る(以上、請求項1〜7)。
【0037】
【作用】上述の本発明の多眼式立体映像の動き補償予測
方法では、2眼以上の多眼式立体映像についての動き補
償予測を行なうに際して、まず該当カメラからの現在の
出力と過去の出力から、ブロックマッチング部4とグロ
ーバル動き補償ベクトル検出部5とにより、動き補償ベ
クトルとグローバル動き補償ベクトルパラメータとを計
算する。
【0038】さらに、ブロックマッチング部4により動
き補償ベクトルからグローバル動き補償ベクトルパラメ
ータを除いた局所的な動き補償ベクトルを求めた上で、
アンカバードバックグラウンド予測部6において、グロ
ーバル動き補償ベクトルパラメータを用いて、アンカバ
ードバックグラウンド領域を検出する。そして、参照画
面判定部7と動き補償予測部3とにより、このアンカバ
ードバックグラウンド領域について他カメラからの過去
の出力を用いて、動き補償予測を行なう(請求項1)。
【0039】このとき、アンカバードバックグラウンド
予測部6においては、グローバル動き補償ベクトルパラ
メータを用いて、アンカバードバックグラウンド領域を
検出するに際し、画面を拡大状態から小さくしていく場
合は、グローバル動き補償ベクトルパラメータのズーム
パラメータを用いて、画面の周辺部をアンカバードバッ
クグラウンド領域として検出する(請求項2)。
【0040】また、アンカバードバックグラウンド予測
部6においては、グローバル動き補償ベクトルパラメー
タを用いて、アンカバードバックグラウンド領域を検出
するに際し、画面を移動させる場合は、グローバル動き
補償ベクトルパラメータのパンパラメータを用いて、動
いた方の画面の周辺部をアンカバードバックグラウンド
領域として検出する(請求項3)。
【0041】なお、このアンカバードバックグラウンド
予測部6は、ブロックマッチング部4で求めた局所的な
動き補償ベクトルを用い、現在処理しようとしているブ
ロックの局所的な動き補償ベクトルが周囲のブロックの
局所的な動き補償ベクトルと比較して、異なる場合、例
えば、その差が第1しきい値を越える個数が第2しきい
値を越えた場合に、現在処理しようとしている当該ブロ
ックを、アンカバードバックグラウンド領域として検出
する(請求項4,5)。
【0042】また、参照画面判定部7では、アンカバー
ドバックグラウンド予測部6で検出したアンカバードバ
ックグラウンド領域について他カメラからの過去の出力
を用いる際に、処理をしようとしているブロックの位置
を参照して、どのカメラからの過去の出力を用いるかを
決定する(請求項6)。さらに、この参照画面判定部7
は、アンカバードバックグラウンド予測部6にて検出し
たアンカバードバックグラウンド領域について、他カメ
ラからの過去の出力を用いる際に、処理をしようとして
いるブロックのグローバル動き補償ベクトルを参照し
て、どのカメラからの過去の出力を用いるかを決定する
ことも可能である(請求項7)。
【0043】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)第1実施例の説明 図2は本発明の第1実施例を示すブロック図で、この図
2において、12はスイッチであり、このスイッチ12
は、参照画面判定部17からの信号を受けて、n個のカ
メラ出力(又はローカルデコード画面;以下、単にカメ
ラ出力というときはこのローカルデコード画面の場合を
も含む。)1a−1〜1a−nの中で、カメラ出力1a
−kのカメラ出力を選択してスイッチングし、動き補償
予測部30に出力するものである。
【0044】動き補償予測部30は、2眼以上の多眼式
立体映像についての動き補償を行なうものであり、カメ
ラ出力1a−1〜1a−nがスイッチ12によるスイッ
チングにより入力されるようになっている。この動き補
償予測部30は、前述の、図22で示した従来の動き補
償方法を示すブロック図と同様の機能を有するものであ
り、ブロックマッチング部31と可変遅延部32と第1
演算部33と符号化部34と可変長符号化部(VLC)
35とローカルデコード部36と第2演算部37とメモ
リ38とをそなえて構成されており、それぞれ、図22
におけるブロックマッチング部及びベクトル検出部10
1,可変遅延部102,第1演算部103,符号化部1
04,可変長符号化部(VLC)105とローカルデコ
ード部106と第2演算部107とメモリ108とに対
応して同様の機能を有しているものである。
【0045】また、図2における14はブロックマッチ
ング部であり、このブロックマッチング部14は、カメ
ラ出力1a−kを入力画面とし、カメラ出力1a−1〜
1a−nを参照画面としてブロックマッチングを行なう
ことにより、動きベクトルを各ブロック毎にとり、この
中から動き補償ベクトルを決定するものである。さら
に、この動き補償ベクトルからグローバル動き補償ベク
トルパラメータを除いた局所的な動き補償ベクトルをも
求めるようになっている。
【0046】例えば、現画面k(i,j)に対し、参照
画面k′(i+a,j+b)を用いて予測を行なおうと
する場合、動きベクトルVは、V(a,b)となる。な
お、このブロックマッチング部14についても図20に
示した従来のブロックマッチング部と同様の機能を有す
るものである。ところで、このブロックマッチング部1
4で出力する動き補償ベクトル及び局所的な動き補償ベ
クトルは、グローバルベクトル検出部15に出力され
る。
【0047】15はグローバルベクトル検出部であり、
このグローバルベクトル検出部15は、ブロックマッチ
ング部14において検出された動きベクトルをもとにし
て、グローバル動き補償ベクトルパラメータを計算し、
1画面全体のグローバルベクトルを検出するものであ
る。このグローバル動き補償ベクトルパラメータは、水
平方向と垂直方向のパンとズームの3つのパラメータに
よって構成されている。例えば、ズームパラメータ,パ
ンパラメータの水平方向Ph,垂直方向Pvとすると、
動きベクトルVは、グローバルベクトルのみで、V(i
z+Ph,jz+Pv)と表すことができる。従って、
ズームインの時はzは負の値をとり、ズームアウトの時
はzは正の値をとる。
【0048】アンカバードバックグラウンド予測部16
は、グローバルベクトル検出部15において検出された
3つのグローバル動き補償ベクトルパラメータに基づい
て、アンカバードバックグラウンド領域を検出するもの
である。ここで、アンカバードバックグラウンド領域と
は、参照画面において隠れていた、つまり、画面の範囲
ではなかった領域が、入力画面において現れる領域をい
う。
【0049】そして、このアンカバードバックグラウン
ド予測部16は、画面を拡大状態から小さくしていく場
合、グローバルベクトル検出部15において検出したグ
ローバル動き補償ベクトルパラメータのズームパラメー
タを用いて、画面の周辺部をアンカバードバックグラウ
ンド領域として検出するようになっている。また、この
アンカバードバックグラウンド予測部16は、画面を移
動させる場合、グローバルベクトル検出部15において
検出したグローバル動き補償ベクトルパラメータのパン
パラメータを用いて、動いた方の画面の周辺部をアンカ
バードバックグラウンド領域として検出するようになっ
ている。
【0050】なお、このアンカバードバックグラウンド
予測部16は、局所的な動きに対応する為に、ブロック
マッチング部14で求めた局所的な動き補償ベクトルに
ついても、グローバル動き補償ベクトルパラメータと共
に用いる。そして、現在処理しようとしているブロック
の局所的な動き補償ベクトルが周囲のブロックの局所的
な動き補償ベクトルと比較して、異なる場合、例えば、
その差が第1しきい値を越える個数が第2しきい値を越
えた場合に、現在処理しようとしている当該ブロック
を、アンカバードバックグラウンド領域として検出する
ようにもなっている。
【0051】参照画面判定部17は、アンカバードバッ
クグラウンド予測部16で検出したアンカバードバック
グラウンド領域について他カメラからの過去の出力を用
いる際に、ブロックマッチング部14から直接信号を入
力することにより、処理をしようとしているブロックの
位置を参照して、どのカメラからの過去の出力を用いる
かを決定するようになっている。
【0052】上述の構成により、2眼以上の多眼式立体
映像についての動き補償予測を行なうに際して、まず該
当カメラからの現在の出力と過去の出力から、ブロック
マッチング部14とグローバル動き補償ベクトル検出部
15とにより、動き補償ベクトルとグローバル動き補償
ベクトルパラメータとを計算する。さらに、ブロックマ
ッチング部14により動き補償ベクトルからグローバル
動き補償ベクトルパラメータを除いた局所的な動き補償
ベクトルを求めた上で、アンカバードバックグラウンド
予測部16において、グローバル動き補償ベクトルパラ
メータを用いて、アンカバードバックグラウンド領域を
検出する。
【0053】そして、参照画面判定部17と動き補償予
測部30とにより、このアンカバードバックグラウンド
領域について他カメラからの過去の出力を用いて、動き
補償予測を行なう。このとき、アンカバードバックグラ
ウンド予測部16においては、グローバル動き補償ベク
トルパラメータを用いて、アンカバードバックグラウン
ド領域を検出するに際し、画面を拡大状態から小さくし
ていく場合は、グローバル動き補償ベクトルパラメータ
のズームパラメータを用いて、画面の周辺部をアンカバ
ードバックグラウンド領域として検出する。
【0054】ここで、このアンカバードバックグラウン
ド予測部16によるズームパラメータに注目したアンカ
バードバックグラウンド予測方法については図3に示す
フローチャートに従って行なわれる。すなわち、まず、
ステップA1で、グローバル動き補償ベクトルパラメー
タとして、ズームパラメータをzとし、画像の中心点を
座標(0,0)とした場合のx軸方向の大きさの最大値
A、y軸方向の大きさの最大値Bとする。
【0055】そして、ステップA2で、ズームパラメー
タzの正負を調べる。ここで、ズームパラメータzが負
である場合は、ズームインなるため、ステップA3で、
アンカバードバックグラウンドは無いと判断される。ま
た、ズームパラメータzが正である場合は、ステップA
4で、画像の外枠から、x軸方向にAz,y軸方向にB
zだけ内側の領域がアンカバードバックグラウンドとな
る。
【0056】従ってアンカバードバックグラウンド領域
は、ステップA5で、全体として次式(1−1)〜(1
−4)に示すような領域をとる。 A−u≦x≦A ,−B≦y≦B (1−
1) −A≦x≦−A+u,−B≦y≦B (1−2) −A≦x≦A ,−B≦y≦B+V (1−3) −A≦x≦A ,B−V≦y≦B (1−4) また、アンカバードバックグラウンド予測部16におい
ては、グローバル動き補償ベクトルパラメータを用い
て、アンカバードバックグラウンド領域を検出するに際
し、画面を移動させる場合は、グローバル動き補償ベク
トルパラメータのパンパラメータを用いて、動いた方の
画面の周辺部をアンカバードバックグラウンド領域とし
て検出する。
【0057】今、例えば動きベクトルVは、ズームパラ
メータをz、パンパラメータの水平成分をPh、垂直成
分をPvとしてグローバルベクトルのみで表すと、V
(iz+Ph,jz+Pv)となる。従ってPhが正の
値の場合はカメラが右へ、負の値の場合はカメラが左
へ、Pvが正の値の場合はカメラが上へ、負の値の場合
はカメラが下へ動いていることを示す。
【0058】次に、このアンカバードバックグラウンド
予測部16によるパンパラメータに注目したアンカバー
ドバックグラウンド領域の予測は、図4のフローチャー
トに示すような過程により行なわれる。すなわち、この
図4において、ステップB1で、パンパラメータの水平
成分をPh、垂直成分をPv、画像の中心点を座標
(0,0)とした場合のx軸方向の大きさの最大値を
A、y軸方向の大きさの最大値をBと設定する。
【0059】そして、ステップB2で、パンパラメータ
の垂直成分Pvの正負を調べる。ここで、パンパラメー
タの垂直成分Pvが正の値をとる場合は、カメラが上に
進んでいる場合となるため、ステップB3で、アンカバ
ードバックグラウンドは画像の上側にPvの幅で出現す
る。つまり、アンカバードバックグラウンド領域は、式
(2−1)に示すとおりである。
【0060】 −A≦x≦A ,B−Pv≦y≦B (2−1) また、パンパラメータの垂直成分Pvが負の値をとる場
合は、カメラが下に進んでいる場合となるため、ステッ
プB4で、アンカバードバックグラウンドは画像の下側
にPvの幅で出現する。つまり、アンカバードバックグ
ラウンド領域は、式(2−2)に示すとおりである。
【0061】 −A≦x≦A ,−B≦y≦B+Pv (2−2) 次に、ステップB5で、パンパラメータの水平成分Ph
の正負を調べる。ここで、パンパラメータの水平成分P
hが正の値をとる場合は、カメラが右に進んでいる場合
となるため、ステップB6で、アンカバードバックグラ
ウンドは画像の右側にPhの幅で出現する。つまり、ア
ンカバードバックグラウンド領域は、式(2−3)に示
すとおりである。
【0062】 A−Ph≦x≦A ,−B≦y≦B (2−3) また、パンパラメータの水平成分Phが負の値をとる場
合は、カメラが左に進んでいる場合だから、ステップB
7で、アンカバードバックグラウンドは画像の左側にP
hの幅で出現する。つまり、アンカバードバックグラウ
ンド領域は、式(2−4)に示すとおりである。
【0063】 −A≦x≦−A+Ph,−B≦y≦B (2−4) さらに、このアンカバードバックグラウンド予測部16
は、ブロックマッチング部14で求めた局所的な動き補
償ベクトルを用い、現在処理しようとしているブロック
の局所的な動き補償ベクトルが周囲のブロックの局所的
な動き補償ベクトルと比較して、異なる場合、例えば、
その差が第1しきい値を越える個数が第2しきい値を越
えた場合に、現在処理しようとしている当該ブロック
を、アンカバードバックグラウンド領域として検出す
る。
【0064】この場合、アンカバードバックグラウンド
予測部16では、グローバルベクトルとともに局所的な
動き補償ベクトルを用いることによって、アンカバード
バックグラウンド領域を予測するものであるが、ここ
で、局所的な動きとは、例えば静止した人物が手だけを
振っている場合等である。そして、このアンカバードバ
ックグラウンド領域の予測は、図5のフローチャートに
示すような過程に従って行なわれる。
【0065】すなわち、まずステップC1で、初期設定
として、処理しようとしている局所的な動き補償ベクト
ルV(vx,vy)、その周囲のベクトルをV1(vx
1,vy1)〜V8(vx8,vy8)として設定し、
また、しきい値をTH1(第1しきい値),TH2(第
2しきい値)として設定する。そして、ステップC2
で、Vn(n=1〜8)について、VとVnとのx方
向、y方向それぞれの絶対値差分を計算し、それぞれU
xn,Uynとする。
【0066】つぎに、ステップC3とステップC4で、
それぞれ下記に示すカウント数とnの値の初期設定を行
なう。その後、ステップC5〜ステップC8で、n=1
〜8においてUxn<TH1かつUyn<TH1となる
数をカウントする。そして、ステップC9で、このカウ
ント数としきい値TH2との大小関係を調べる。
【0067】ここで、カウント数がしきい値TH2より
小さい場合は、ステップC10で、当該ブロックはアン
カバードバックグラウンド領域であると判断し、そうで
ない場合は、ステップC11で、当該ブロックはアンカ
バードバックグラウンド領域でないと判断する。ただ
し、局所的な動きを示す場合でも、ある動き補償ベクト
ルが首位のベクトルと極端に異なる場合は、アンカバー
ドバックグラウンドによるミスマッチの可能性が高いと
いうことが考えられる。例えば、しきい値TH1を2〜
3、TH2を1とすると、ベクトルの方向が2〜3画素
以内のずれであれば類似のベクトルとして、その個数
が、1つもない場合はアンカバードバックグラウンドに
よるミスマッチの可能性が大きいということが判断され
る。
【0068】そして、その後は上記において、アンカバ
ードバックグラウンド領域と予測された領域の和集合を
とり、局所的なアンカバードバックグラウンドをも含む
ブロックを全てアンカバードバックグラウンド領域とし
て予測するのである。すなわち、この場合は、図6に示
すようなフローチャートにより、アンカバードバックグ
ラウンド領域の予測が行われる。
【0069】まず図6におけるステップD1で、初期設
定として、各要素の値が全て0の配列B1 〜B3 ,B0
を設定する。これらの配列は1ビットの配列であって、
各要素は画面中の画素の数と対応している。ここで、ス
テップD2で、ズームパラメータを用いてアンカバード
バックグラウンド領域と判定された画素を「1」にした
配列をB1 とする。次に、ステップD3で、パンパラメ
ータを用いてアンカバードバックグラウンド領域と判定
された画素を「1」にした配列をB2 とする。さらに、
ステップD4で、局所的な動きに注目してアンカバード
バックグラウンド領域と判定された画素を「1」にした
配列をB3 とする。
【0070】その後、ステップD5で、配列B1 〜B3
を画素毎に論理和を取ったものを、配列B0 とし、ステ
ップD6で、配列B0 をブロックに仕切る。このブロッ
ク中において「1」の画素がしきい値TH以上ならばア
ンカバードブロックと予測されるのである。上述の作用
を具体的な例で示したものが、図7及び図8である。ま
ず図7において、画面の画素数をもつ1ビットの配列を
0 とする(簡単のため8×8の配列とする)。B0
各画素の初期状態は全て0である〔図7の(1)参
照〕。
【0071】そして、ズームパラメータに注目してアン
カバードと判定された画素を「1」にした配列をB
1 〔図7の(2)参照〕,パンパラメータに注目してア
ンカバードと判定された画素を「1」にした配列をB2
〔図7の(3)参照〕,局所的な動きに注目してアンカ
バードと判定された画素を「1」にした配列をB3 とす
る〔図8の(1)参照〕。
【0072】さらに、配列B1 ,B2 ,B3 に対して画
素単位で論理和をとり配列B0 とし〔図8の(2)参
照〕、次に配列B0 をブロック毎に区切り、ブロックの
中のアンカバード画素の個数がしきい値THを越えた場
合アンカバードブロックとするのである〔図8の(3)
参照〕。なお、上述した図7における(1)〜(3)
は、それぞれ図6におけるステップD1〜ステップD3
に相当している過程であり、図8における(1)〜
(3)は、それぞれ図6におけるステップD4〜ステッ
プD6に相当している過程である。
【0073】そして、アンカバードバックグラウンド領
域が上記のように予測された場合は、参照画面判定部1
7では、参照画面を過去の画面において存在しなかった
領域が画像の周辺部を取り囲むように現れる。このよう
に、スイッチ12と動き補償予測部30とブロックマッ
チング部14とグローバルベクトル検出部15とアンカ
バードバックグラウンド予測部16と参照画面判定部1
7とをそなえることにより、アンカバードバックグラウ
ンド領域を確実に予測することができるのである。
【0074】その後は、参照画面判定部17において、
アンカバードバックグラウンド予測部16で検出したア
ンカバードバックグラウンド領域について他カメラから
の過去の出力を用いる際に、処理をしようとしているブ
ロックの位置を参照して、どのカメラからの過去の出力
を用いるかを決定することが行なわれる。このように、
この実施例における参照画面判定部17では、検出した
グローバル動き補償ベクトル等を用いずに、アンカバー
ドブロックの位置だけで参照画面の判定を行なうが、こ
のために、この参照画面判定部17、は図9に示すよう
に、比較部51−1〜51−6,ROM52,第3演算
部54,乗算部55及び符号反転部56をそなえて構成
されている。
【0075】ここで、比較部51−1〜51−6は、ア
ンカバード判定結果によるアンカバードかどうかの判定
及び、現在処理しようとしているブロックの左上の座標
位置について判別するものであり、この判別結果は1ビ
ットの情報としてROM52に入力しているものであ
る。ROM52は、比較部51−1〜51−6からの、
現在処理しようとしているブロックの左上の座標判別情
報とカメラ位置を表す情報とをそれぞれ入力し、この入
力に応じてスイッチ12にスイッチング情報を出力する
ものである。
【0076】また、第3演算部54は、ブロックの左上
の座標(i,j)における、「i」と「j」の絶対値の
和をとることにより、この和を比較器51−2にて
「0」と比較し、当該座標が原点に位置しているかどう
かを判定するためのものである。乗算部55は、座標
(i,j)のx座標「i」と「B/A」との乗算値を計
算することにより、この乗算値とy座標「j」との大小
を、比較器51−3にて比較させるためのものである。
【0077】符号反転部56は、乗算部55の出力の符
号を反転させることにより、この値とy座標「j」との
大小を、比較器51−4にて比較させるためのものであ
る。従って、この参照画面判定部17での参照画面判定
は、図10,図11に示すフローチャートに従って行な
われる。まず、図10におけるステップE1で、画面の
中心の座標を原点(0,0)とした座標系を考え、処理
しようとしているブロックの左上の座標は(i,j)と
する。また、x軸方向の画面の最大値をA,y軸方向の
画面の最大値をBとする。
【0078】次に、ステップE2で、比較器51−1で
のアンカバードブロックかどうかの判定と、比較器51
−2での処理を使用としているブロックの左上の座標
(i,j)が原点に位置しているがどうかの判定を行な
う。ここで、アンカバードブロックでなければ、あるい
は、(i,j)が(0,0)の場合、ステップE3で、
参照画面は、同じカメラの過去の画面の同位置を中心と
してブロックマッチングを行なう。
【0079】また、上記の場合に該当しない場合は、ス
テップE4で、カメラが右端であるか否かを調べ、右端
ならば、ステップE3で、参照画面は、同じカメラの過
去の画面の同位置を中心としてブロックマッチングを行
なう。そして、ステップE4において、カメラが右端で
ない場合は、ステップE5で、iが正で、かつjがB×
i/A以下かつ、jが−B×i/A以上となるかを判断
する。つまり、座標(i,j)が、図12における
(a)の領域にあるかどうかを判断する。
【0080】i及びjがこれらの条件に該当する場合
は、ステップE6で、参照画面は処理しようとしている
カメラの真右側(あるいは真右端)に位置するカメラの
過去の画面の同位置を中心とし、ブロックマッチングを
行なう。i及びjがこれらの条件に該当しない場合は、
ステップE7で、カメラが左端であるか否かを調べる。
ここで、カメラが左端にある場合は、ステップE3で、
参照画面は、同じカメラの過去の画面の同位置を中心と
して、ブロックマッチングを行なう。
【0081】ステップE7で、カメラが左端にない場合
は、図11におけるステップE8で、iが負で、かつj
がB×i/A以上かつ、jが−B×i/A以下となるか
を判断する。つまり、座標(i,j)が、図12におけ
る(b)の領域にあるかどうかを判断する。i及びjが
これらの条件に該当する場合は、ステップE9で、参照
画面は処理しようとしているカメラの真左側(あるいは
真左端)に位置するカメラの過去の画面の同位置を中心
とし、ブロックマッチングを行なう。
【0082】ステップE8で、i及びjがこれらの条件
に該当しない場合は、ステップE10で、カメラが上端
であるか否かを調べる。ここで、カメラが上端にある場
合は、ステップE3で、参照画面は、同じカメラの過去
の画面の同位置を中心として、ブロックマッチングを行
なう。また、カメラが上端にない場合は、ステップE1
1で、jが正で、かつjがB×i/A以上かつ、jが−
B×i/A以上となるかを判断する。つまり、座標
(i,j)が、図12における(c)の領域にあるかど
うかを判断する。
【0083】i及びjがこれらの条件に該当する場合
は、ステップE12で、参照画面は処理しようとしてい
るカメラの真上側(あるいは真上端)に位置するカメラ
の過去の画面の同位置を中心とし、ブロックマッチング
を行なう。i及びjがこれらの条件に該当しない場合
は、ステップE13で、カメラが下端であるか否かを調
べる。ここで、カメラが下側にある場合は、ステップE
3で、参照画面は、同じカメラの過去の画面の同位置を
中心として、ブロックマッチングを行なう。
【0084】また、カメラが下側にない場合は、ブロッ
クの左上の座標(i,j)が、図12の(d)の位置に
あるので、ステップE14で、参照画面は処理しようと
しているカメラの真下側(真下端)に位置するカメラの
過去の画面の同位置を中心とし、ブロックマッチングを
行なう。上記のブロックマッチングは、動き補償予測部
30によって行なわれるが、この動き補償予測部30で
のブロックマッチングは、従来のものと同様に行なわれ
る。
【0085】このように、予測されたアンカバードバッ
クグラウンド領域(位置情報)のみを用いることによ
り、他カメラの過去の画面を動き補償を行なう参照画面
の判定を行なうことができ、この動き補償における参照
画面は、より入力画面に近いものとなる。従って、予測
誤差が減少して符号化効率の向上を図ることができる。
また、いずれも過去の画像を用いているため、現在の画
像を用いるよりも各画像間の遅延等が生じにくい利点が
ある。
【0086】(b)第2実施例の説明 図13は、本発明の第2実施例を示すブロック図である
が、この図13に示す装置は、スイッチ12,ブロック
マッチング部14,グローバルベクトル検出部15,ア
ンカバードバックグラウンド予測部16,参照画面判定
部17′及び動き補償予測部30をそなえて構成されて
いる。
【0087】ここで、スイッチ12,ブロックマッチン
グ部14,グローバルベクトル検出部15,アンカバー
ドバックグラウンド予測部16及び動き補償予測部30
は前述の第1実施例のものと同様のものであるので、そ
の詳細な説明は省略する。この第2実施例において、前
述の第1実施例と異なるのは、参照画面判定部17′で
あるが、この参照画面判定部17′は、は、アンカバー
ドバックグラウンド予測部16にて検出したアンカバー
ドバックグラウンド領域について、他カメラからの過去
の出力を用いる際に、処理をしようとしているブロック
のグローバル動き補償ベクトル等とアンカバードブロッ
クの位置を参照して、どのカメラからの過去の出力を用
いるかを決定するものである。
【0088】このため、ブロックマッチング部14で出
力する動き補償ベクトル及び局所的な動き補償ベクトル
は、グローバルベクトル検出部15に出力されるほか、
参照画面判定部17′へも出力されており、更にグロー
バル動き補償ベクトルパラメータは、アンカバードバッ
クグラウンド予測部16のほかに、参照画面判定部1
7′へも入力されている。
【0089】つまり、この参照画面判定部17′での参
照画面判定方法は、グローバル動き補償ベクトルが向い
ている方向のカメラの出力を使う場合は、カメラが回り
込んでアンカバードとなった領域を映す場合が多いこと
を利用したものであるということができる。ところで、
参照画面判定部17′は、上記のような機能を発揮する
ため、図14に示すように、比較部61−1〜61−
5,ROM62,グローバル動き補償ベクトル計算部6
4−1,第1演算部64−2及び符号反転部65−1,
65−2をそなえて構成されている。
【0090】ここで、比較部61−1〜61−5は、ア
ンカバード判定結果によるアンカバードかどうかの判別
及び、グローバル動き補償ベクトル等の方向を判別をす
るものであり、この判別結果は、1ビットの情報として
ROM62に入力しているものである。ROM62は、
比較部61−1〜61−5からのグローバル動き補償ベ
クトルに関する判別情報とカメラ位置情報とをそれぞれ
入力し、これらの入力に応じてスイッチ12にスイッチ
ング情報を出力するものである。
【0091】グローバル動き補償ベクトル計算部64−
1は、処理しようとしているブロックにおける、左上の
座標(i,j)とグローバル動き補償ベクトルパラメー
タ(Ph,Pv,z)とを用いることにより、そのブロ
ックにおけるグローバル動き補償ベクトル(Ux,U
y)を計算するものである。第1乗算部64−2はグロ
ーバル動き補償ベクトルのx成分Uxに対し定数「1/
4」を乗算するものである。また、第2乗算部64−3
は、第1乗算部64−2の出力に対して定数「3」乗算
して出力するものである。
【0092】符号反転部65−1及び符号反転部65−
2は、それぞれ、第2乗算部64−3の出力及び第1乗
算部64−2の出力の符号を反転させて出力させるもの
である。上述の構成により、本発明の第2実施例にかか
る多眼式立体映像の動き補償予測方法では、2眼以上の
多眼式立体映像についての動き補償予測を行なうに際し
て、まず該当カメラからの現在の出力と過去の出力か
ら、ブロックマッチング部14とグローバル動き補償ベ
クトル検出部15とにより、動き補償ベクトルとグロー
バル動き補償ベクトルパラメータとを計算する。
【0093】さらに、ブロックマッチング部14により
動き補償ベクトルからグローバル動き補償ベクトルパラ
メータを除いた局所的な動き補償ベクトルを求めた上
で、アンカバードバックグラウンド予測部16におい
て、グローバル動き補償ベクトルパラメータを用いて、
アンカバードバックグラウンド領域を検出する。そし
て、参照画面判定部17′と動き補償予測部13とによ
り、このアンカバードバックグラウンド領域について他
カメラからの過去の出力を用いて、動き補償予測を行な
う。
【0094】このとき、アンカバードバックグラウンド
予測部16においては、グローバル動き補償ベクトルパ
ラメータを用いて、アンカバードバックグラウンド領域
を検出するに際し、画面を拡大状態から小さくしていく
場合は、グローバル動き補償ベクトルパラメータのズー
ムパラメータを用いて、画面の周辺部をアンカバードバ
ックグラウンド領域として検出する。このときの詳細な
フローチャートは図3に示すものと同じである。
【0095】また、アンカバードバックグラウンド予測
部16においては、グローバル動き補償ベクトルパラメ
ータを用いて、アンカバードバックグラウンド領域を検
出するに際し、画面を移動させる場合は、グローバル動
き補償ベクトルパラメータのパンパラメータを用いて、
動いた方の画面の周辺部をアンカバードバックグラウン
ド領域として検出する。このときの詳細なフローチャー
トは、図4に示すものと同じである。
【0096】なお、このアンカバードバックグラウンド
予測部16は、ブロックマッチング部14で求めた局所
的な動き補償ベクトルを用い、現在処理しようとしてい
るブロックの局所的な動き補償ベクトルが周囲のブロッ
クの局所的な動き補償ベクトルと比較して、異なる場
合、例えば、その差が第1しきい値を越える個数が第2
しきい値を越えた場合に、現在処理しようとしている当
該ブロックを、アンカバードバックグラウンド領域とし
て検出する。このときの詳細なフローチャートは、図5
に示すものと同一である。
【0097】その後、このアンカバードバックグラウン
ド予測部16では、上記ズームパラメータを用いたアン
カバードバックグラウンド領域とパンパラメータを用い
た当該領域と局所的な動き補償ベクトルを用いて検出し
た当該領域との論理和をとり、これをアンカバードバッ
クグラウンド領域として検出する。このときの詳細なフ
ローチャートは、図6に示すものと同一である。
【0098】さらに、参照画面判定部17′で、アンカ
バードバックグラウンド予測部16にて 検出したアン
カバードバックグラウンド領域について、他カメラから
の過去の出力を用いる際に、処理をしようとしているブ
ロックのグローバル動き補償ベクトルと、現在処理しよ
うとしているベクトルの位置を参照して、どのカメラか
らの過去の出力を用いるかを決定することが行なわれ
る。
【0099】そして、この参照画面判定部17′で行な
われる参照画面判定方法では、図15,図16,図17
に示すフローチャートに従って動作する。まず図15に
おけるステップF1において、初期設定として、画面の
中心の座標を原点(0,0)とし、x軸方向の画面の最
大値をA、y軸方向の画面の最大値をBとする座標系を
設定する。
【0100】また、処理しようとしているブロックの左
上の座標を(i,j)とする。そして、元の動き補償ベ
クトルを(Vecx,Vecy)、グローバル動き補償
パラメータを(Ph,Pv,Z)とし、元の動き補償ベ
クトルからグローバル動き補償の成分を除いた局所的な
動き補償ベクトル(Vx,Vy)とする。ここで、図1
3における参照画面判定部17′での参照画面の判定時
には、アンカバードバックグラウンド予測部16による
アンカバードバックグラウンドの予測は、すでに完了し
ている。
【0101】このため、ステップF2で、処理しようと
しているブロックが、アンカバードバックグラウンドか
どうかを図14における比較部61−1により判別す
る。ここで、アンカバードバックグラウンドでない場合
は、ステップF3で、参照画面は、同じカメラの過去の
画面の同位置を中心として、ブロックマッチングを行な
う。
【0102】また、当該ブロックがアンカバードバック
グラウンドである場合は、ステップF4で、ブロックに
おけるグローバル動き補償ベクトル(Ux,Uy)を計
算する。計算方法としては、グローバル動き補償パラメ
ータ(Ph,Pv,Z)とブロックの座標(i,j)を
用いて計算する。なお、このグローバル動き補償ベクト
ル(Ux,Uy)の計算方法として、元の動き補償ベク
トルから局所的な動き補償ベクトルを引き算して算出す
る方法もある(ステップF4′)。
【0103】次に、ステップF5で、カメラが右端でな
いか否かを調べる。ここで右端であるならば、ステップ
F3で、参照画面は、同じカメラの過去の画面の同位置
を中心として、ブロックマッチングを行なう。また、右
端でなければ、ステップF6で、Uyが−Ux/4以上
でかつUx/4以下かどうかを判別する。つまり、動き
補償ベクトルのy成分Uyが、図18における(a)の
領域にあるかどうかを判別する。
【0104】ここで、Uyが当該領域にある場合は、ス
テップF7で、参照画面は処理しようとしているカメラ
の真右側(あるいは真右端)に位置するカメラの過去の
画面の同位置を中心とし、ブロックマッチングを行な
う。上記の場合のいずれにも該当しない場合は、ステッ
プF8で、カメラが右上端でないか否かを調べる。ここ
で、右上端ならば、ステップF3で、参照画面は、同じ
カメラの過去の画面の同位置を中心として、ブロックマ
ッチングを行なう。
【0105】また、カメラが右上端でない場合は、ステ
ップF9で、UyがUx/4以上Ux×3/4以下であ
るがどうかを判断する。つまり、動き補償ベクトルのy
成分Uyが、図18における(b)の領域にあるかどう
かを判別する。ここで、Uyが当該領域にある場合は、
ステップF10で、参照画面は処理しようとしているカ
メラの右上側(あるいは右上端)に位置するカメラの過
去の画面の同位置を中心とし、ブロックマッチングを行
なう。
【0106】上記の場合に該当しないときは、図16に
おけるステップF11で、カメラが上端でないか否かを
調べる。ここで、上端であるならば、ステップF3で、
参照画面は、同じカメラの過去の画面の同位置を中心と
して、ブロックマッチングを行なう。また、カメラが上
端にない場合は、ステップF12で、UyがUx×3/
4以上かつ−Ux×3/4以上の範囲に該当するかどう
かを判別する。つまり、動き補償ベクトルのy成分Uy
が、図18における(c)の領域にあるかどうかを判別
する。
【0107】ここで、Uyが当該領域にある場合は、ス
テップF13で、参照画面は処理しようとしているカメ
ラの上側(あるいは上端)に位置するカメラの過去の画
面の同位置を中心とし、ブロックマッチングを行なう。
また、Uyが上記の範囲に該当しない場合は、ステップ
F14で、カメラが左上端でないか否かを調べる。ここ
で、カメラが左上端にあるならば、ステップF3で、参
照画面は同じカメラの過去の画面の同位置を中心とし
て、ブロックマッチングを行なう。
【0108】しかし、カメラが左上端に無い場合は、ス
テップF15で、Uyが−Ux/4以上かつUx×3/
4以上の範囲にあるかどうかを判別する。つまり、動き
補償ベクトルのy成分Uyが、図18における(d)の
領域にあるかどうかを判別する。ここで、Uyが当該領
域にある場合は、ステップF16で、参照画面は処理し
ようとしているカメラの左上側(あるいは左上端)に位
置するカメラの過去の画面の同位置を中心とし、ブロッ
クマッチングを行なう。
【0109】Uyが上記の範囲に該当しない場合は、ス
テップF17で、カメラが左端でないか否かを調べる。
ここで、カメラが左端にあるならば、ステップF3で、
参照画面は同じカメラの過去の画面の同位置を中心とし
て、ブロックマッチングを行なう。しかし、カメラが左
端に無い場合は、図17におけるステップF18で、U
yがUx/4以上−Ux/4以下の範囲にあるかどうか
を判別する。つまり、動き補償ベクトルのy成分Uy
が、図18における(e)の領域にあるかどうかを判別
する。
【0110】ここで、Uyが前記の範囲にある場合は、
ステップF19で、参照画面は処理しようとしているカ
メラの左側(あるいは左端)に位置するカメラの過去の
画面の同位置を中心とし、ブロックマッチングを行な
う。Uyが上記の範囲に該当しない場合は、ステップF
20で、カメラが左下端にあるかどうかを判別する。こ
こで、カメラが左下端にある場合は、ステップF3で、
参照画面は同じカメラの過去の画面の同位置を中心とし
て、ブロックマッチングを行なう。
【0111】しかし、カメラが左下端にない場合は、ス
テップF21で、UyがUx×3/4以上Ux/4以下
の範囲にあるかどうかを判別する。つまり、動き補償ベ
クトルのy成分Uyが、図18における(f)の領域に
あるかどうかを判別する。ここで、Uyが前記の範囲に
ある場合は、ステップF22で、参照画面は処理しよう
としているカメラの左下側(あるいは左下端)に位置す
るカメラの過去の画面の同位置を中心とし、ブロックマ
ッチングを行なう。
【0112】Uyが上記の範囲に該当しない場合は、ス
テップF23で、カメラが下端にあるかどうかを判別す
る。ここで、カメラが下端にある場合は、ステップF3
で、参照画面は同じカメラの過去の画面の同位置を中心
として、ブロックマッチングを行なう。ところが、カメ
ラが下端にない場合は、ステップF24で、Uyが−U
x×3/4以下かつUx×3/4以下の範囲にあるかど
うかを判別する。つまり、動き補償ベクトルのy成分U
yが、図18における(g)の領域にあるかどうかを判
別する。
【0113】そして、Uyが前記の範囲にある場合は、
ステップF25で、参照画面は処理しようとしているカ
メラの下側(あるいは下端)に位置するカメラの過去の
画面の同位置を中心とし、ブロックマッチングを行な
う。Uyが上記の範囲にない場合は、ステップF26
で、カメラが右下端にあるかどうかを判別する。ここ
で、カメラが右下端にある場合は、ステップF3で、参
照画面は同じカメラの過去の画面の同位置を中心とし
て、ブロックマッチングを行なう。
【0114】しかし、カメラが右下端にない場合は、ス
テップF27で、参照画面は処理しようとしているカメ
ラの右下側(あるいは下端)に位置するカメラの過去の
画面の同位置を中心とし、ブロックマッチングを行な
う。このように、スイッチ12と動き補償予測部30と
ブロックマッチング部14とグローバルベクトル検出部
15とアンカバードバックグラウンド予測部16と参照
画面判定部17′とをそなえることにより、アンカバー
ドバックグラウンド領域を確実に予測することができる
ほか、予測されたアンカバードバックグラウンド領域
と、検出されたグローバル動き補償ベクトル等を用いる
ことにより、他カメラの過去の画面を動き補償を行なう
参照画面の判定を行なうことができ、この動き補償にお
ける参照画面は、より入力画面に近いものとなる。従っ
て、予測誤差が減少して符号化効率の向上を図ることが
できる。また、いずれも過去の画像を用いているため、
現在の画像を用いるよりも各画像間の遅延等が生じにく
い利点がある。
【0115】(c)その他 上記の各実施例では、ズームパラメータ,パンパラメー
タ,局所的な動きに注目して、アンカバードバックグラ
ウンド領域を総合的に検出したが、用途によっては、ズ
ームパラメータ,パンパラメータ,局所的な動きのいず
れか一又は一部の組み合わせに着目してアンカガードバ
ックグラウンド領域を検出することもできる。
【0116】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の多眼式立
体映像の動き補償予測方法によれば、2眼以上の多眼式
立体映像についての動き補償予測を行なうに際して、ま
ず該当カメラからの現在の出力と過去の出力から、動き
補償ベクトルとグローバル動き補償ベクトルパラメータ
とを計算し、該動き補償ベクトルから該グローバル動き
補償ベクトルパラメータを除いた局所的な動き補償ベク
トルを求めた上で、グローバル動き補償ベクトルパラメ
ータを用いて、アンカバードバックグラウンド領域を検
出してから、アンカバードバックグラウンド領域につい
て他カメラからの過去の出力を用いて、動き補償予測を
行なうことにより、予測誤差が減少して符号化効率の向
上を図ることができ、更には、各画像間の遅延等が生じ
にくい利点がある。
【0117】また、グローバル動き補償ベクトルパラメ
ータを用いて、アンカバードバックグラウンド領域を検
出するに際し、画面を拡大状態から小さくしていく場合
は、グローバル動き補償ベクトルパラメータのズームパ
ラメータを用いて、画面の周辺部をアンカバードバック
グラウンド領域として検出することにより、画面を拡大
状態から小さくしていく場合においても、正確な動き補
償を行なうことがき、従って符号化効率の向上、ひいて
は各画像間の遅延を減少させることができる等の利点が
ある。
【0118】そして、グローバル動き補償ベクトルパラ
メータを用いて、アンカバードバックグラウンド領域を
検出するに際し、画面を移動させる場合は、グローバル
動き補償ベクトルパラメータのパンパラメータを用い
て、動いた方の画面の周辺部をアンカバードバックグラ
ウンド領域として検出することにより、画面を移動させ
る場合においても、正確な動き補償を行なうことがき、
従って符号化効率の向上、更には、各画像間の遅延を減
少させることができる等の利点がある。
【0119】さらに、グローバル動き補償ベクトルパラ
メータを用いて、アンカバードバックグラウンド領域を
検出するに際し、局所的な動き補償ベクトルを用い、現
在処理しようとしているブロックの局所的な動き補償ベ
クトルが周囲のブロックの局所的な動き補償ベクトルと
比較して、異なる場合に、現在処理しようとしている当
該ブロックを、アンカバードバックグラウンド領域とし
て検出することにより、符号化の効率向上に資すること
ができる。
【0120】そして、グローバル動き補償ベクトルパラ
メータを用いて、アンカバードバックグラウンド領域を
検出するに際し、局所的な動き補償ベクトルを用い、現
在処理しようとしているブロックの局所的な動き補償ベ
クトルが周囲のブロックの局所的な動き補償ベクトルと
比較して、その差が第1しきい値を越える個数が第2し
きい値を越えた場合に、現在処理しようとしている当該
ブロックを、アンカバードバックグラウンド領域として
検出することにより、予測誤差が減少して符号化効率の
向上を図ることができる。また、各画像間の遅延等が生
じにくい利点がある。
【0121】ところで、アンカバードバックグラウンド
領域について他カメラからの過去の出力を用いる際に、
処理をしようとしているブロックの位置を参照して、ど
のカメラからの過去の出力を用いるかを決定することに
より、より動き補償における参照画面が、入力画面に近
いものとなり、その結果、予測誤差が減少して符号化効
率の向上を図ることができる。
【0122】また、アンカバードバックグラウンド領域
について他カメラからの過去の出力を用いる際に、処理
をしようとしているブロックのグローバル動き補償ベク
トルを参照して、どのカメラからの過去の出力を用いる
かを決定することにより予測誤差が減少して符号化効率
の向上を図ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図3】ズームパラメータを用いてアンカバードバック
グラウンド領域を検出する要領を説明するためのフロー
チャートである。
【図4】パンパラメータを用いてアンカバードバックグ
ラウンド領域を検出する要領を説明するためのフローチ
ャートである。
【図5】局所的な動きに注目してアンカバードバックグ
ラウンド領域を検出する要領を説明するためのフローチ
ャートである。
【図6】アンカバードバックグラウンド領域の検出要領
を説明するためのフローチャートである。
【図7】アンカバードバックグラウンド領域の検出要領
を具体的に説明するための図である。
【図8】アンカバードバックグラウンド領域の検出要領
を具体的に説明するための図である。
【図9】本発明の第1実施例にかかる参照画面判定部を
示すブロック図である。
【図10】本発明の第1実施例にかかる参照画面判定要
領を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施例にかかる参照画面判定要
領を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第1実施例にかかる参照画面を説明
する図である。
【図13】本発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図14】本発明の第2実施例にかかる参照画面判定部
を示すブロック図である。
【図15】本発明の第2実施例にかかる参照画面判定要
領を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の第2実施例にかかる参照画面判定要
領を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の第2実施例にかかる参照画面判定要
領を説明するためのフローチャートである。
【図18】本発明の第2実施例にかかる参照画面を説明
する図である。
【図19】多眼式立体映像システムを示す図である。
【図20】多眼式(5眼×5眼)のカメラの出力例を示
す図である。
【図21】ホログラフィック・ステレオグラムを示す図
である。
【図22】従来の動き補償方法を示すブロック図であ
る。
【図23】従来の動き補償方法にかかるブロックマッチ
ングを示す図である。
【図24】従来の視差補償方法を示すブロック図であ
る。
【図25】従来のブロックマッチングと視差補償ベクト
ルの検出を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1a−1〜1a−n カメラ出力 1−1〜1−n カメラ出力 2,12 スイッチ 3,30 動き補償予測部 4,14,31,212 ブロックマッチング部 5,15 グローバルベクトル検出部 6,16 アンカバードバックグラウンド予測部 7,17,17′ 参照画面判定部 32,202,214 可変遅延部 33,203 第1演算部 34,204,216,218a,218b 符号化部 35,205,217,220 可変長符号化部 36,206 ローカルデコード部 37,207 第2演算部 38,208 メモリ 51−1〜51−6,61−1〜61−5 比較部 52,62 ROM 53,63 スイッチ 54 第3演算部 55 乗算部 56,65−1,65−2 符号反転部 64−1 グローバル動き補償ベクトル計算部 64−2 第1乗算部 64−3 第2乗算部 101 被写体 102 カメラ 103 符号化器 104 マルチプレクス器 105 デマルチプレクス器 106 復号器 107 ディスプレイ 108 画像サイズ変換部 109 位相計算部 110 ホログラフィック出力系 201 ブロックマッチング及びベクトル検出部 209 2乗誤差算出部 209−1,215 減算部 209−2 2乗計算部 209−3 加算部 209−4,211−2,211−5 遅れ要素 210 ベクトル変換部 211 ベクトル検出部 211−1 比較部 211−3,211−4 セレクタ 213 視差補償ベクトル検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 喜一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2眼以上の多眼式立体映像についての動
    き補償予測を行なうに際して、 まず該当カメラからの現在の出力と過去の出力から、動
    き補償ベクトルとグローバル動き補償ベクトルパラメー
    タとを計算し、該動き補償ベクトルから該グローバル動
    き補償ベクトルパラメータを除いた局所的な動き補償ベ
    クトルを求めた上で、 該グローバル動き補償ベクトルパラメータを用いて、ア
    ンカバードバックグラウンド領域を検出してから、 該アンカバードバックグラウンド領域について他カメラ
    からの過去の出力を用いて、動き補償予測を行なうこと
    を特徴とする、多眼式立体映像の動き補償予測方法。
  2. 【請求項2】 該グローバル動き補償ベクトルパラメー
    タを用いて、アンカバードバックグラウンド領域を検出
    するに際し、 画面を拡大状態から小さくしていく場合は、該グローバ
    ル動き補償ベクトルパラメータのズームパラメータを用
    いて、画面の周辺部を該アンカバードバックグラウンド
    領域として検出することを特徴とする請求項1記載の多
    眼式立体映像の動き補償予測方法。
  3. 【請求項3】 該グローバル動き補償ベクトルパラメー
    タを用いて、アンカバードバックグラウンド領域を検出
    するに際し、 画面を移動させる場合は、該グローバル動き補償ベクト
    ルパラメータのパンパラメータを用いて、動いた方の画
    面の周辺部を該アンカバードバックグラウンド領域とし
    て検出することを特徴とする請求項1記載の多眼式立体
    映像の動き補償予測方法。
  4. 【請求項4】 該グローバル動き補償ベクトルパラメー
    タを用いて、アンカバードバックグラウンド領域を検出
    するに際し、 局所的な動き補償ベクトルを用い、現在処理しようとし
    ているブロックの局所的な動き補償ベクトルが周囲のブ
    ロックの局所的な動き補償ベクトルと比較して、異なる
    場合に、現在処理しようとしている当該ブロックを、該
    アンカバードバックグラウンド領域として検出すること
    を特徴とする請求項1記載の多眼式立体映像の動き補償
    予測方法。
  5. 【請求項5】 該グローバル動き補償ベクトルパラメー
    タを用いて、アンカバードバックグラウンド領域を検出
    するに際し、 局所的な動き補償ベクトルを用い、現在処理しようとし
    ているブロックの局所的な動き補償ベクトルが周囲のブ
    ロックの局所的な動き補償ベクトルと比較して、その差
    が第1しきい値を越える個数が第2しきい値を越えた場
    合に、現在処理しようとしている当該ブロックを、該ア
    ンカバードバックグラウンド領域として検出することを
    特徴とする請求項4記載の多眼式立体映像の動き補償予
    測方法。
  6. 【請求項6】 該アンカバードバックグラウンド領域に
    ついて他カメラからの過去の出力を用いる際に、処理を
    しようとしているブロックの位置を参照して、どのカメ
    ラからの過去の出力を用いるかを決定することを特徴と
    する請求項1記載の多眼式立体映像の動き補償予測方
    法。
  7. 【請求項7】 該アンカバードバックグラウンド領域に
    ついて他カメラからの過去の出力を用いる際に、処理を
    しようとしているブロックのグローバル動き補償ベクト
    ルを参照して、どのカメラからの過去の出力を用いるか
    を決定することを特徴とする請求項1記載の多眼式立体
    映像の動き補償予測方法。
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