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JPH06119205A - ソフトウェアの品質分析装置およびその高品質化支援装置 - Google Patents

ソフトウェアの品質分析装置およびその高品質化支援装置

Info

Publication number
JPH06119205A
JPH06119205A JP4263733A JP26373392A JPH06119205A JP H06119205 A JPH06119205 A JP H06119205A JP 4263733 A JP4263733 A JP 4263733A JP 26373392 A JP26373392 A JP 26373392A JP H06119205 A JPH06119205 A JP H06119205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
program
data
software
advice
metrics
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4263733A
Other languages
English (en)
Inventor
Ko Masuzawa
香 増沢
Atsushi Yamada
淳 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4263733A priority Critical patent/JPH06119205A/ja
Publication of JPH06119205A publication Critical patent/JPH06119205A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】メトリクスを用いてプログラム構造の客観的な
分析、評価・助言付与および高品質化を図る。 【構成】分析処理部8は、従来から用いられているプロ
グラム量に関するメトリクスと制御構造に関するメトリ
クスの他に、変数データの操作構造に関するのメトリク
スを用いて、分析対象システム格納部1に格納されてい
るソフトウェアのメトリクスを計測し、計測結果をプロ
グラム毎およびプログラムを構成するモジュール毎にメ
トリクス記憶部10に記憶し、この記憶されたメトリク
スをもとにソフトウェアを分析処理し、分析処理内容を
分析結果格納部2あるいは出力部5に出力する。そし
て、この変数データの操作構造に関するメトリクスは、
変数データの使用型に分類した変数データの使用型別頻
度と、変数データのそれぞれがいくつのモジュールで使
用されているかをモジュール呼出関係記憶部9に記憶さ
れたモジュール呼出関係をもとに測ったデータスコープ
値とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソフトウェアの品質を
分析・評価するメトリクスを用いて、ソフトウェアの品
質分析・評価、テスト支援および高品質化支援を行うソ
フトウェアの品質分析装置およびその高品質化支援装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ソフトウェアを構成するプログ
ラムの構造を定量的に把握する尺度として「メトリク
ス」を用い、この「メトリクス」によりソフトウェアの
テスト前やテスト中にプログラムの構造特性を把握し、
プログラムの品質向上、およびテストの効率化を図って
いる。ここで、従来の「メトリクス」は、プログラムの
ステップ数やデータ数などのプログラム量に関するメト
リクスと、プログラム内の条件判定数などの制御構造に
関するメトリクスの2種類に分類されている。
【0003】しかし、この2種類のメトリクスのみで
は、十分にプログラムの構造特性を把握することはでき
ない。すなわち、この2種類のメトリクスは、プログラ
ムの概要を把握することはできるが、プログラムの改良
のポイントや重点的なテスト箇所を指摘できる程、プロ
グラムの構造特性を分析することはできない。
【0004】このため、ソフトウェアの開発等を統括す
るマネージャがプログラムの品質を評価する場合、プロ
グラマの実績に頼ることが多く、そのプログラム自体の
評価を行うことは困難であった。
【0005】一方、プログラマは、自分の作成したプロ
グラムに対し、上記メトリクスのみでは、客観的に評価
することが難しいことから、結合テストを行う前にプロ
グラムをどのように改良すべきかを知ること、結合テス
ト作業において効率的にエラーを発見できるテスト項目
を設定すること、あるいはデバック時に効率的なエラー
原因を探すことは困難であった。
【0006】その結果、現実的に、マネージャは、ソフ
トウェアを構成するプログラムが結合テストを行える状
態であるかを、プログラマの経験やマネージャ自身のこ
れまでの実績から判断していた。また、プログラマは、
プログラマ自身がプログラムの構造からプログラムを客
観的に評価し、プログラムの改良点を見つけたりしてい
た。
【0007】さらに、ソフトウェアの品質分析・評価
と、ソフトウェアの結合テスト前のプログラムの見直し
・改良のための変更と、テストの実行作業は、ぞれぞれ
別々に行われていた。
【0008】特に、結合テスト時にエラー量を測ること
によって、ソフトウェアの品質評価を行っていたため、
結合テストの際に発見される欠陥が多く、効率的かつ効
果的にエラーを発見することが難しかった。
【0009】すなわち、従来のソフトウェアの分析・評
価は、マネージャやプログラマの主観的な経験に頼る部
分が多く、結合テストによりエラーを発見するという消
極的なソフトウェアの開発を行っていたため、ソフトウ
ェアの開発に時間がかかり、しかも高品質のソフトウェ
アを作成することは困難であるという問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のソフトウェアの分析・評価は、従来のメトリクスのみ
によりプログラムの構造特性を十分に把握することが困
難であることから、マネージャやプログラマの主観的な
経験に頼る部分が多く、また、結合テストによりエラー
を発見するという消極的なソフトウェアの開発を行って
いたため、ソフトウェアの開発に時間がかかり、しかも
高品質のソフトウェアを作成することは困難であるとい
う問題点があった。
【0011】そこで、本発明は、かかる問題点を除去
し、プログラム構造を十分に把握することができるメト
リクスを提示し、このメトリクスにより客観的に十分な
プログラム構造の分析・評価を行い、この結果により、
マネージャあるいはプログラマに対して、プログラムの
改良のポイントや重点的なテスト箇所を指摘したり、デ
バック時に注意すべき箇所を知らせる、客観的なプログ
ラムの分析・評価、助言付与ができるソフトウェアの品
質分析装置およびその高品質化支援装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、プログラム量
に関するメトリクスおよび制御構造に関するメトリクス
を記憶する第1のメトリクス記憶手段を有してソフトウ
ェアの品質分析を行うソフトウェアの品質分析装置にお
いて、変数データの操作構造に関するメトリクスを記憶
する第2のメトリクス記憶手段と、前記ソフトウェアを
構成するプログラム毎、および該プログラムを構成する
モジュール毎に前記第1および第2のメトリクス記憶手
段に記憶されるメトリクスを計数し、該プログラム毎お
よび該モジュール毎の品質分析処理を行う分析処理手段
と、前記分析処理手段による分析処理結果を格納する分
析結果格納手段とを具備したことを特徴とする。
【0013】また、さらに前記ソフトウェアを構成する
プログラム内のモジュール間の呼出接続関係を木構造と
して記憶するモジュール呼出関係記憶手段を有し、前記
分析処理手段が計数する変数データの操作構造に関する
メトリクスは、変数データの使われ方により分類された
所定の使用型別に計数された変数データの使用型別頻度
と、前記モジュール呼出関係記憶手段に記憶されている
木構造内で所定の変数データが使用されているモジュー
ルの数と、該モジュール間を呼出接続する最小の接続枝
の数との和で与えられるデータスコープ値とであること
を特徴とする。
【0014】さらに、前記分析処理手段は、前記第1お
よび第2の記憶手段に記憶されているメトリクスをもと
に、プログラム毎およびモジュール毎のグラフ化処理を
行うことを特徴とする。
【0015】また、プログラム量に関するメトリクス、
制御構造に関するメトリクス、および変数データの操作
構造に関するメトリクスを記憶するメトリクス記憶手段
と、前記メトリクス記憶手段に記憶されるメトリクスを
計数し、プログラム毎および該プログラムを構成するモ
ジュール毎の品質分析処理を行う分析処理手段と、前記
分析処理手段による分析処理結果を格納する分析結果格
納手段と、前記プログラムの評価および助言のルールを
格納したルール格納手段と、前記分析結果格納手段に格
納された品質分析処理結果と、前記ルール格納手段に格
納されているルールをもとに、前記プログラムの評価お
よび助言付与の処理を行う評価・助言処理手段とを具備
することを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明は、従来から用いられているプログラム
量に関するメトリクスと制御構造に関するメトリクスの
他に、変数データの操作構造に関するのメトリクスを計
測し、このメトリクスをもとにソフトウェアを分析処理
し、分析処理内容をファイルとして出力あるいは表示出
力し、さらにはグラフとして表示出力する。この変数デ
ータの操作構造に関するメトリクスは、「定義・代入」
や「参照」等の変数データの使用型に分類した変数デー
タの使用型別頻度と、変数データのそれぞれがモジュー
ルを越えたどのような範囲で使用されているかを測った
データスコープ値とからなり、変数データの使用型別頻
度からはプログラムにおける各種変数データの操作法を
細かくみることができ、データスコープ値からは変数デ
ータのグローバル度を評価することができる。
【0017】また、前記変数データの操作構造に関する
メトリクスを含めたメトリクスによる分析処理結果か
ら、予めルール格納手段に格納されている評価および助
言のルールをもとに、ソフトウェアの評価および助言付
与の処理を行う。この際、ソフトウェアの評価は、該ソ
フトウェアを構成するプログラム毎に提示し、助言は、
マネージャあるいはプログラマに対する助言を選択する
ことができ、助言内容に対する理由および高品質化への
ポイントが選択により提示される。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施例であるソフトウ
ェアの品質分析装置の構成ブロック図である。図1にお
いて、ソフトウェアの品質分析装置は、単数あるいは複
数のプログラムから構成される分析対象ソフトウェアで
ある分析対象システムを格納する分析対象システム格納
部1、分析結果をファイルとして格納する分析結果格納
部2、分析対象システム格納部1および分析結果格納部
2のファイル入出力管理を行うファイル管理部3、キー
ボードあるいはマウス等の入力装置により入力を行う入
力部4、CRT、プリンタ等の出力装置からなる出力部
5、入力部4および出力部5の入出力制御を行う入出力
制御部6、分析対象システムの分析処理を行う分析処理
部8、分析処理部8の分析処理に必要な作業エリアを確
保する一時記憶部7、分析処理部8により求められた分
析対象システムを構成する各プログラムのモジュール呼
出関係、すなわち木構造を記憶するモジュール呼出関係
記憶部9、分析処理部8により求められた分析対象シス
テムのメトリクスを記憶するメトリクス記憶部10から
構成される。
【0020】また、メトリクス記憶部10は、分析対象
システムを構成する各プログラムおよびモジュールのス
テップ数を記憶するステップ数記憶部11、各プログラ
ムおよびモジュールの変数データ(以下「データ」とい
う)数を記憶するデータ数記憶部12、各プログラムお
よびモジュールの条件判定数を記憶する条件判定数記憶
部13、各プログラムおよびモジュールごとのデータの
使用型別頻度を記憶するデータの使用型別頻度記憶部1
4、および各データごとのデータスコープ値を記憶する
データスコープ値記憶部15から構成される。
【0021】次に、フローチャートに基づいてソフトウ
ェアの品質分析装置の動作について説明する。なお、以
下の説明では分析対象システムとして事務処理プログラ
ム、特にプログラム言語「COBOL」で記述された事
務処理プログラムを例に説明する。この事務処理プログ
ラムはデータ部(DATA DIVISION)と手続
き部(PROCEDURE DIVISION)を有
し、データ部はいくつかのモジュールから構成されてい
る。
【0022】図2は、ソフトウェアの品質分析処理フロ
ーチャートである。図2において、まず分析対象システ
ム格納部1内に格納されている分析対象システムを読み
込む(ステップ101)。そして、分析処理部8は、読
み込んだ分析対象システムを構成する各プログラム毎の
モジュール呼出関係を求め、モジュール呼出関係記憶部
9に記憶する(ステップ102)。このモジュール呼出
関係は、木構造で記憶されている。さらに、各プログラ
ムおよび各プログラムのモジュール毎のステップ数を求
め、ステップ数記憶部11に記憶する(ステップ10
3)。
【0023】次に、分析処理部8は、読み込んだ分析対
象システムを構成する1つのプログラムを取り出し(ス
テップ104)、取り出したプログラムのデータ部を解
析する(ステップ105)。さらに、取り出したプログ
ラムの手続き部の解析を行う(ステップ106)。次
に、モジュール呼出関係および取り出したデータからデ
ータ毎のデータスコープ値を算出する(ステップ10
7)。そして、このプログラムの分析結果を出力ファイ
ルとして、分析結果格納部2に格納する。そして、分析
対象システムを構成する他のプログラムがあるか否か判
断し(ステップ109)、他のプログラムがある場合に
は、ステップ104に移行し、さらに他のプログラムの
分析を行う。一方、分析対象システムを構成する他のプ
ログラムがない場合、分析処理部8は、分析対象システ
ムを構成するプログラム毎に分析処理し、この結果を分
析対象システムの出力ファイルとして分析結果格納部2
に格納し(ステップ110)、本処理を終了する。
【0024】図3は、図2のステップ105におけるデ
ータ部の解析処理フローチャートである。図3におい
て、まず解析すべきデータ部がまだあるか否かを判断し
(ステップ201)、データ部がない場合は本処理を終
了し、データ部がまだある場合はさらに、他のプログラ
ムを引用しているか否かを判断し(ステップ202)、
他のプログラムを引用していない場合には、データ名を
取り出し(ステップ205)、さらにデータ数を計数す
る(ステップ206)。そして、ステップ205におい
て取り出したデータ名をモジュール呼出関係記憶部9に
記憶されているモジュール呼出関係の木構造に出力する
(ステップ207)。その後、ステップ201に移行
し、処理を繰り返す。
【0025】一方、ステップ202において、他のプロ
グラムを引用している場合には、さらに、引用プログラ
ムがあるか否かを判断し(ステップ203)、引用プロ
グラムがない場合は、引用プログラムがない旨のメッセ
ージを表示出力した後(ステップ204)、ステップ2
01に移行して、処理を繰り返す。一方、ステップ20
3において、引用プログラムがある場合には、さらに引
用プログラムが終了したか否かを判断し(ステップ20
8)、引用プログラムが終了しない限りは、データ名を
取り出し(ステップ209)、さらにデータ数を計数し
(ステップ210)、ステップ209で取り出したデー
タ名をモジュール呼出関係記憶部9に記憶されているモ
ジュール呼出関係の木構造に出力する(ステップ21
1)。そして、ステップ208において、引用プログラ
ムが終了すると、ステップ201に移行して、データ部
がある限り、処理を続行する。
【0026】図4は、図2のステップ106における手
続き部の解析処理フローチャートである。図4におい
て、まず手続き部がまだあるか否かを判断し(ステップ
301)、手続き部がない場合は、本処理を終了する。
一方、手続き部がまだある場合は、プログラムを構成す
るモジュール名を取り出し(ステップ302)、さら
に、モジュール数を計数する(ステップ303)。そし
て、モジュールが終了したか否かを判断し(ステップ3
04)、モジュールが終了した場合は、ステップ301
に移行して処理を繰り返す。
【0027】一方、ステップ304において、モジュー
ルが終了しない場合は、モジュールを構成する各部が、
「定義・代入」のデータの使用型(パターン)と一致す
るか否かを判断し(ステップ305)、一致しない場合
は、ステップ307に移行し、一致する場合は、「定義
・代入」のデータとして計数した後(ステップ30
6)、ステップ307に移行する。ステップ307で
は、「条件判定付き参照」のデータの使用型と一致する
か否かを判断し、一致しない場合は、ステップ310に
移行し、一致する場合は、「条件判定付き参照」のデー
タとして計数し(ステップ308)、条件判定数として
計数した後(ステップ309)、ステップ310に移行
する。ステップ310では、「引数」のデータの使用型
と一致するか否かを判断し、一致しない場合は、ステッ
プ313に移行し、一致する場合は、「引数」のデータ
として計数し(ステップ311)、さらにプログラムコ
ール数として計数した後(ステップ312)、ステップ
313に移行する。ステップ313では、「その他」の
データの使用型と一致するか否かを判断し、一致しない
場合は、ステップ315に移行し、一致する場合は、
「その他」のデータとして計数した後(ステップ31
4)、ステップ315に移行する。そして、ステップ3
15で、ステップ305,307,310,313に当
てはまらないデータの使用型を「参照」のデータとして
計数する。その後、ステップ304に移行し、当該モジ
ュールが終了しない限り、処理を繰り返す。
【0028】次に、図2のステップ107におけるデー
タスコープ値の算出について説明する。
【0029】図5は、データスコープ値の算出を説明す
る図である。まず、図5(a)は、1つのプログラム内
のモジュール呼出関係を示す木構造を示したものであ
る。図5(a)に示す木構造は、図2のステップ102
において求めて記憶したもので、ノードn1〜n7とア
ークa1〜a7から構成される。この各ノードは、プロ
グラムのルートと各モジュールを表し、各アークは、プ
ログラムのルートあるいは各モジュール間の接続関係を
表している。
【0030】図5(b)は、図3のステップ207ある
いはステップ211により木構造のプログラムのルート
あるいは所定のモジュールで使用されたデータ名の中の
1つのデータXに着目し、このデータXが使用されてい
る部分を斜線で示したものである。
【0031】図5(c)は、図5(b)の木構造におい
てデータXを使用しているノードを含み、アーク数が最
小となる木構造を新たに作成したものである。ここで、
図5(b)における全ノードn1〜n7をノード集合N
とし、全アークa1〜a7をアーク集合Aとする。ま
た、図5(c)におけるデータXが使用されている斜線
のノードn1,n3,n4,n6をノード集合NNと
し、データXに関する接続関係を示すアークa1〜a
3,a5をアーク集合AAとする。この場合、ノード集
合NNの数は4であり、アーク集合AAの数は4とな
る。
【0032】ここで、データXに関するデータスコープ
値DS(X)は次のように定義する。すなわち、 DS(X)=|NN|+|AA| したがって、図5における木構造においてデータXに関
するデータスコープ値は、次のようになる。すなわち、 DS(X)=4+4=8 となる。そして、このデータスコープ値は、同一のデー
タが使用されているモジュール間の呼出関係を示すもの
であるため、データスコープ値が大きいことは、誤り易
いことを意味する。
【0033】次に、モジュール毎およびプログラム毎の
出力ファイルの表示例を示す。
【0034】図6は、モジュール毎の出力ファイルの表
示処理結果を示す図である。図6において、図6(a)
は、1つのプログラムに対するモジュール毎のステップ
数、データ数および条件判定数のメトリクス値の表示出
力例を示す図であり、図6(b)は、1つのプログラム
の各データに対するモジュール毎のデータの使用型別頻
度の表示出力例を示す図であり、図6(c)は、1つの
プログラムの各データに対するデータスコープ値の表示
出力例を示す図である。
【0035】図6(a)において、例えばモジュールM
1に対するステップ数は48であり、データ数は32で
あり、条件判定数は5であることを示している。そし
て、このプログラムの総ステップ数は2425であり、
総データ数は110であり、総条件判定数は35である
ことを示している。このメトリクス値は従来から使用さ
れているメトリクス値である。
【0036】図6(b)において、例えばデータD1に
対して、モジュールM1は、「1D2R0C0P0E」
なるデータ使用型別頻度であり、モジュールM2は、
「0D1R0C1P0E」なるデータ使用型別頻度であ
り、このプログラムでは「3D5R2C1P0E」なる
データ使用型別頻度であることを示している。ここで、
データ使用型別頻度は、次のような形式で表現してい
る。すなわち、「αDβRγCδPεE」ここで、 α:「定義・代入」に使用した数 β:「参照」に使用した数 γ:「条件判定付き参照」に使用した数 δ:「引数」に使用した数 ε:「その他」に使用した数 であり、5つのデータの使用型に分類し、この分類ごと
に使用した数を示している。なお、D,R,C,P,E
は、それぞれα,β,γ,δ,εの数に対する識別のた
めの記号である。
【0037】このD,R,C,P,Eの5つに分類され
たデータの使用型は、次のようなプログラムの一部を参
照すると理解し易い。すなわち、 IF データ1>0 THEN MOVE データ2 TO データ3 CALL ”プログラム名” USING データ4 INSPECTT データ5 TALLING ……… のようなプログラムの一部である場合、データ3はデー
タの使用型D、データ2はデータの使用型R、データ1
はデータの使用型C、データ4はデータの使用型P、デ
ータ5はデータの使用型Eに該当する。
【0038】すなわち、データの使用型Dの「定義・代
入」は、値が書き換えられる場合のデータであり、デー
タの使用型Rの「参照」は、参照されるだけであり、値
は書き換えられないデータである。ただし、条件判定に
用いられる場合は除かれる。また、データの使用型Cの
「条件判定付き参照」は、条件判定において参照される
データであり、値は書き換えられないデータである。さ
らに、データの使用型Pの「引数」は、他のプログラム
を呼ぶ際の引数として使用される場合のデータであり、
データの使用型Eの「その他」は、上記D,R,C,P
の4つのデータの使用型以外に使用された場合のデータ
である。
【0039】図6(c)は、例えばデータD1に対する
データスコープ値は8であることを示している。
【0040】このようにして、1つのプログラムに対す
るモジュール毎のメトリクス値を知ることができる。
【0041】次に、図7は、プログラム毎の出力ファイ
ルの表示処理結果を示す図である。図7において、図7
(a)は、プログラム毎のステップ数、データ数、条件
判定数、モジュール数およびプログラムコール数のメト
リクス値を表示したものであり、図7(b)は、データ
に対するプログラム毎のデータ使用型別頻度を使用個数
で表示したものであり、図7(c)は、プログラム毎の
データ使用型別頻度を百分率で表示したものである。
【0042】図7(a)において、例えば図6で示した
プログラムP1は、ステップ数が2425であり、デー
タ数は110であり、条件判定数は35であり、モジュ
ール数は53であり、プログラムコール数は2であるこ
とを示している。
【0043】図7(b)において、例えばデータD1に
関してプログラムP1は「1D2R0C0P0E」であ
り、プログラムP2は「0D1R0C1P0E」であ
り、分析対象システムとしては「3D5R2C1P0
E」なるデータ使用型別頻度を表示している。
【0044】図7(c)において、データ使用型は5つ
に分類しているので、この5つのデータ使用型に関して
各プログラム毎のデータ使用型別頻度を百分率で表示
し、例えば「定義・代入」のデータ使用型に関してプロ
グラムP1は54%、プログラムP2は58%、分析対
象システムとしては56%使用していることを示してい
る。
【0045】そして、後述するように、これらのメトリ
クス値をグラフ化して表示することにより、分析対象シ
ステム全般、分析対象システムを構成する各プログラ
ム、および各プログラムを構成するモジュールの構成の
特性を一目瞭然に知ることができる。
【0046】特に、ステップ数やデータ数などのプログ
ラム量のメトリクスと、条件判定数などの制御構造のメ
トリクスの他に、上記したデータ使用型別頻度およびデ
ータスコープ値による変数データの操作構造のメトリク
スを使用することにより詳細に分析対象プログラムの特
性を知ることができる。
【0047】次に、具体的な分析対象システム例をもと
に、詳細に説明する。
【0048】図8は、プログラムASCENDANTの
構成を示す図であり、図9は、プログラムMINIMU
Mの構成を示す図である。ここで、分析対象システム
は、図8および図9に示した2つのプログラムから構成
されるものである。なお、分析対象システムは、プログ
ラム言語「COBOL」で記載されている事務処理プロ
グラムである。
【0049】図8において、プログラムASCENDA
NT(PG1)は、データ部DD1および手続き部PD
1を有し、この手続き部PD1は、GETDATA,M
AIN,PREPARE,PRINTの4つのモジュー
ルma1〜ma4から構成されている。
【0050】また、図9において、プログラムMINI
MUM(PG2)は、データ部DD2および手続き部P
D2を有し、この手続き部PD2は、START,CO
MPARE,EXCHANGE,FINISHの4つの
モジュールmb1〜mb4から構成されている。
【0051】次に、上記2つのプログラムPG1,PG
2および分析対象プログラムに対する本ソフトウェアの
品質分析装置による出力ファイルの表示例を示す。
【0052】図10は、プログラムPG1に対する出力
ファイルの表示例を示す図である。図10において、図
10(a)は、プログラムPG1を構成するモジュール
毎のメトリクス値を示し、図10(b)は、プログラム
PG1のモジュール毎のデータ使用型別頻度を使用個数
で示したものであり、図10(c)は、プログラムPG
1の各データのデータスコープ値を示したものである。
【0053】図10(a)においては、従来と同じよう
に、例えばモジュール名「GETDATA」のステップ
数は9であり、データ数は9であり、条件判定数は0で
あることを示している。
【0054】図10(b)においては、例えばデータ名
「DATAA」は、モジュール名「GETDATA」に
おいて、「定義・代入」のデータとして1回使用され、
モジュール名「PREPARE」において、「参照」の
データとして1回使用され、プログラム全体では、「定
義・代入」および「参照」のデータとしてそれぞれ1回
ずつ使用されていることを示している。
【0055】また、図10(c)においては、データ名
「I」および「N」のデータスコープ値がそれぞれ1で
あり、データ名「DATAA」から「DATAI」およ
び「ARRAY」のデータスコープ値がそれぞれ5であ
ることを示している。
【0056】図11は、プログラムPG2に対する出力
ファイルの表示例を示す図である。図11において、図
11(a)は、プログラムPG2を構成するモジュール
毎のメトリクス値を示し、図11(b)は、プログラム
PG2のモジュール毎のデータ使用型別頻度を使用個数
で示したものであり、図11(c)、プログラムPG2
の各データのデータスコープ値を示したものである。
【0057】図11(a)においては、従来と同じよう
に、例えばモジュール名「START」のステップ数は
2であり、データ数は2であり、条件判定数は2である
ことを示している。
【0058】図11(b)においては、例えばデータ名
「I」は、モジュール名「START」において、「定
義・代入」のデータおよび「条件判定付き参照」のデー
タとしてそれぞれ1回ずつ使用され、モジュール名「C
OMPARE」において、「参照」のデータとして1回
使用され、モジュール名「EXCHANGE」において
「定義・代入」のデータとして1回使用され、プログラ
ム全体では、「定義・代入」のデータとして2回使用さ
れ、「参照」のデータとして1回使用され、「条件判定
付き参照」のデータとして1回使用されていることを示
している。
【0059】また、図11(c)においては、データ名
「I」のデータスコープ値が5であり、データ名「TM
P」および「IMAXN」のデータスコープ値がそれぞ
れ1であり、データ名「IMIN」および「ARRA
Y」のデータスコープ値がそれぞれ3であることを示し
ている。
【0060】図12は、分析対象プログラムのプログラ
ム毎の出力ファイルの表示例を示した図である。図12
において、図12(a)は、プログラム毎のメトリクス
値を示し、図12(b)は、プログラム毎のデータ使用
型別頻度を使用個数で示したものであり、図12
(c)、分析対象システムの各種データ型の組み合わせ
に対する使用型別頻度をプログラム毎に示したものであ
る。
【0061】図12(a)においては、従来と同じよう
に、例えばプログラム名「ASCENDANT」のステ
ップ数は49であり、データ数は13であり、条件判定
数は2であることを示している。
【0062】図12(b)においては、例えばデータ名
「DATAA」は、プログラム名「ASCENDAN
T」において、「定義・代入」のデータおよび「参照」
のデータがそれぞれ1つ使用され、プログラム名「MI
NIMUM」では使用されていないことを示している。
【0063】また、図12(c)においては、例えばプ
ログラム名「ASCENDANT」で、「定義・代入」
のデータかつ「参照」のデータとして使用しているデー
タ、すなわちデータ型「D&R」の個数が10個あるこ
とを示している。
【0064】ここで、プログラム名「ASCENDAN
T」とプログラム名「MINIMUM」のそれぞれに対
して具体的なデータを例にあげてデータスコープについ
て説明する。
【0065】図13は、プログラム名「ASCENDA
NT」のデータDATAAに対するデータスコープ値を
説明する図である。ここで、図13(a)は、モジュー
ル構成を示す木構造図である。図13(b)において
は、図13(a)に示したモジュール構成において、デ
ータDATAAが使用されているモジュールを斜線で示
している。図13(c)は、図13(b)の斜線で示し
たデータDATAAを使用しているモジュールを含み、
アーク数が最小のモジュール接続関係を示している。し
たがって、図13(c)のデータDATAAに関する木
構造をもとに、データDATAAを含むモジュール数は
2であり、必要なアーク数は3であることから、データ
DATAAのデータスコープ値DS(DATAA)は5
となることがわかる。
【0066】また、図14は、プログラム名「MINI
MUM」のデータIMINに対するデータスコープ値を
説明する図である。ここで、図14(a)は、モジュー
ル構成を示す木構造図である。図14(b)において
は、図14(a)に示したモジュール構成において、デ
ータIMINが使用されているモジュールを斜線で示し
ている。図14(c)は、図14(b)の斜線で示した
データIMINを使用しているモジュールを含み、アー
ク数が最小のモジュール接続関係を示している。したが
って、図14(c)のデータIMINに関する木構造を
もとに、データIMINを含むモジュール数は2であ
り、必要なアーク数は1であることから、データIMI
Nのデータスコープ値DS(IMIN)は3となること
がわかる。
【0067】上述した分析対象システムを構成する2つ
のプログラム毎の出力ファイルと、このプログラムを構
成するモジュール毎の出力ファイルが分析結果格納部2
に記憶されることになる。
【0068】次に、これらの出力ファイルをもとにグラ
フ化処理した例を示す。
【0069】図15は、図10(c)および図11
(c)のデータスコープ値をグラフ化処理した例を示す
図である。ここで、図15(a)は、プログラム名「A
SCENDANT」のデータスコープ値を棒グラフ化処
理した例であり、図15(b)は、プログラム名「MI
NIMUM」のデータスコープ値を棒グラフ化処理した
例を示す図である。このようにグラフ化処理を行って表
示すると、データスコープ値の分布がわかり、プログラ
ムの特性を把握し易い。
【0070】また、図16は、図12(c)のプログラ
ム毎の使用型別頻度をグラフ化処理した例を示す図であ
る。ここで、図16(a)は、プログラム名「ASCE
NDANT」の使用型別頻度を円グラフ化処理した例を
示す図であり、図16(b)は、プログラム名「MIN
IMUM」の使用型別頻度を円グラフ化処理した例を示
す図である。この円グラフは、各プログラムのデータが
どのような分類のデータ使用型のデータの組み合わせと
して使用しているのかを円グラフ化処理したものである
ため、異なるデータ使用型の重複使用等を行っているプ
ログラム構成を容易に把握することができる。
【0071】さて、次に、このようにして分析された出
力ファイルをもとに、分析対象システムの評価、および
マネージャあるいはプログラマに対して助言を与えてソ
フトウェアの高品質を支援するソフトウェアの高品質化
支援装置について説明する。図17は、ソフトウェアの
高品質化支援装置の構成ブロック図である。図17にお
いて、分析結果格納部22には、図1に示したソフトウ
ェアの品質分析装置による分析結果である出力ファイル
が記憶されている。また、評価・助言基準21には、評
価および助言付与のためのルールが格納されている。そ
して、評価・助言処理部20は、評価および助言付与の
対象出力ファイルを読み込み、この出力ファイルの分析
結果に対し、評価・助言基準21を参照して評価および
助言付与の処理を行う。なお。入力部24、出力部25
および入出力制御部26は、図1における入力部4、出
力部5および入出力制御部6と同様のものである。
【0072】次に、このソフトウェアの高品質化支援装
置の動作をフローチャートに基づいて説明する。
【0073】図18は、ソフトウェアの高品質化支援装
置の評価・助言付与処理フローチャートである。図18
において、まず分析結果格納部22の中から評価対象プ
ログラムの出力ファイルを取り出す(ステップ40
1)。そして、モジュール呼出関係のプログラム構造を
出力部25から、プログラム構造を示す木構造を表示出
力する(ステップ402)。次に、取り出した出力ファ
イルの分析結果をもとに、評価・助言処理部20は、評
価・助言基準21の評価ルール410を参照して、評価
結果を表示出力する(ステップ403)。
【0074】そして、マネージャに対する助言付与を行
うか否かを判断し(ステップ404)、助言付与を行わ
ない場合は、ステップ406に移行し、助言付与を行う
場合は、評価・助言基準21の助言ルール411を参照
して、マネージャへの助言付与を行った後に(ステップ
405)、ステップ406に移行する。ステップ406
では、プログラマに対する助言付与を行うか否かを判断
し、助言付与を行わない場合は、本処理を終了し、助言
付与を行う場合は、評価・助言基準21の助言ルール4
12を参照して、プログラマへの助言付与を行った後に
(ステップ407)、本処理を終了する。
【0075】次に、図18におけるステップ405およ
びステップ407の助言付与について説明する。
【0076】図19は、ステップ405におけるマネー
ジャへの助言付与フローチャートである。図19におい
て、まず助言ルールのマネージャに関する最初のルール
に当てはめる(ステップ501)。次に、この助言ルー
ルの条件部は真か否かを判断し(ステップ502)、真
でない場合はステップ504に移行し、真である場合
は、この助言ルールの実行部により助言内容を表示出力
した後(ステップ503)、ステップ504に移行す
る。そして、ステップ504では、次の助言ルールがあ
るか否かを判断し、助言ルールがある場合は、この新し
い助言ルールに当てはめ(ステップ505)、ステップ
502に移行し、助言ルールの数だけ繰り返す。一方、
ステップ504において、次の助言ルールがない場合
は、本処理を終了する。
【0077】図20は、ステップ407におけるプログ
ラマへの助言付与フローチャートである。図20におい
て、まず助言ルールのプログラマに関する最初のルール
に当てはめる(ステップ601)。次に、この助言ルー
ルの条件部は真か否かを判断し(ステップ602)、真
でない場合はステップ604に移行し、真である場合
は、この助言ルールの実行部により助言内容を表示出力
した後(ステップ603)、ステップ604に移行す
る。そして、ステップ604では、次の助言ルールがあ
るか否かを判断し、助言ルールがある場合は、この新し
い助言ルールに当てはめ(ステップ605)、ステップ
602に移行し、助言ルールの数だけ繰り返す。一方、
ステップ604において、次の助言ルールがない場合
は、本処理を終了する。
【0078】ここで、評価あるいは助言ルールは、次の
ようなものである。例えば、 RULE1:「定義・代入」かつ「参照」データの数が
多い IF Y=((D AND R)/DATA×1
00)≧X THEN RULE1=真 BECAUSE:「定義・代入」かつ「参照」に使われ
ているデータは、定義・代入によって値が変わり、内部
状態の数が増加するだけでなく、参照時のタイミングの
問題(参照したいときに、既に新しい値が代入されてし
まっているなど)も生じ、Xが大きいと修正・変更を受
け易い傾向があるため。) このルールは、「IF」文において、「定義・代入」か
つ「参照」に使われているデータ数(D AND R)
の全データ数(DATA)に対する割合(Y%)がX%
以上であるか否かを判定し、割合YがX以上である場合
は、このルールを真として、対象プログラムに対して
「定義・代入」かつ「参照」データの数が多いプログラ
ムであると評価する。そして、必要であれば、「BEC
AUSE」の評価判定理由内容を参照する。
【0079】さらに、ルールの例をあげると、 RULE2:グローバルデータの数が多い IF Y=SCOPE2/DATA×100)≧
X THEN RULE2=真 BECAUSE:(省略) このルールは、「IF」文において、データスコープ値
が2以上のデータ数(SCOPE2)の全データ数(D
ATA)に対する割合(Y%)がX%以上であるか否か
を判定し、割合YがX以上である場合は、このルールを
真として、対象プログラムに対してグローバルデータの
数が多いプログラムであると評価する。そして、必要で
あれば、省略してある「BECAUSE」の評価判定理
由内容を参照する。
【0080】なお、このような複数のルールは、評価・
助言基準21内に予め保持されている。
【0081】次に、高品質化支援装置によるプログラム
の評価および助言付与の処理結果について説明する。
【0082】図21は、図8で示したプログラム「AS
CENDANT」の評価結果の表示出力例を示す図であ
る。図21においては、プログラム構造の特徴として、 1.「定義・代入」かつ「参照」に使われているデータ
が多い。 2.データスコープ値が2以上のデータの比率が大き
い。 という評価結果を得ている。これは、「定義・代入」か
つ「参照」に使われているデータが多いというルールが
真であり、データスコープ値が2以上のデータの比率が
大きいというルールが真であったためである。このこと
は、図15(a)および図16(a)のグラフからデー
タスコープ値が5であるデータが10個あり、「定義・
代入」かつ「参照」に使われるデータが83.3%であ
ることからも理解することができる。また、修正・変更
量の予測値として、プログラムの31%という値を表示
しているが、これは、過去のデータから予測計算された
ものである。
【0083】図22は、プログラム「ASCENDAN
T」の助言結果の表示出力例を示す図である。ここで、
図22(a)は、マネージャへの助言の表示出力例であ
り、図22(b)は、プログラマへの助言の表示出力例
である。
【0084】図22(a)においては、助言M1の「モ
ジュールの分け方をもう一度検討する必要がある」とい
うルールと、助言M2の「「定義・代入」かつ「参照」
データを中心に詳細なレビューが必要である」というル
ールが真であったためである。
【0085】また、図22(b)においては、マネージ
ャへの助言と同様に、助言P1の「モジュールの分け方
をもう一度検討する必要がある」というルールと、助言
P2の「「定義・代入」かつ「参照」データを中心に詳
細なレビューが必要である」というルールが真であった
ためである。また、プログラマへの助言の場合、さら
に、その助言の根拠となった分析結果も詳細に表示出力
する。
【0086】図23は、プログラム「ASCENDAN
T」の高品質化への助言の表示出力例を示す図である。
ここで、図23(a)は、マネージャへの高品質化のた
めの助言の表示出力例を示し、図23(b)は、プログ
ラマへの高品質化のための助言の表示出力例を示してい
る。
【0087】図23(a)においては、助言HM1の
「モジュールの分け方をもう一度検討する必要がある」
という高品質化のためのルールと、助言HM2の「デー
タ「ARRAY」を中心に詳細なレビューが必要であ
る」という高品質化のためのルールが真であったため
に、その結果が表示されている。
【0088】さらに、図23(b)においては、助言H
P1の「モジュールの分け方をもう一度見直しましょ
う」という高品質化のルールと、助言HP2の「データ
「ARRAY」に注意しましょう」というルールが真で
あったためであり、その結果が表示されている。
【0089】ここで、プログラマへの高品質化のための
助言の場合、表示部の表示画面上に助言に対する「理
由」と「ポイント」の選択部S1〜S4、すなわちアイ
コンを設け、このアイコンをマウスで選択することによ
り、新たなウィンドウが開かれて、選択された箇所の理
由、あるいはポイントの内容が表示される。
【0090】図24は、図23(b)の表示出力画面の
助言HP1に対する理由を選択した場合の表示を示す図
であり、図25は、図23(b)の表示出力画面の助言
HP2に対するポイントを選択した場合の表示を示す図
である。すなわち、図24のウィンドウW1には、助言
HP1に対する理由の内容が表示され、図25のウィン
ドウW2には、助言HP2に対するポイントの内容が表
示される。
【0091】このように、プログラムの分析結果を利用
し、ルールに基づいて、プログラムに対する一般的な評
価、マネージャあるいはプログラマへの助言を得ること
ができる。
【0092】なお、上記実施例においては、ソフトウェ
アの品質分析装置とソフトウェアの高品質化支援装置を
別々に説明したが、この2つの装置を組み合わせて1つ
の装置としてもよい。むしろ、プログラムの品質分析か
ら評価・助言という処理は連続処理であることから、1
つの装置とした方が効率がよい。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、従来か
ら用いられているプログラム量に関するメトリクスと制
御構造に関するメトリクスの他に、変数データの操作構
造に関するのメトリクスを計測し、このメトリクスをも
とにソフトウェアを分析処理し、分析処理内容をファイ
ルとして出力あるいは表示出力し、さらにはグラフとし
て表示出力する。そして、この変数データの操作構造に
関するメトリクスは、「定義・代入」や「参照」等の変
数データの使用型に分類した変数データの使用型別頻度
と、変数データのそれぞれがいくつのモジュールで使用
されているかを測ったデータスコープ値とからなり、変
数データの使用型別頻度からはプログラムにおける各種
変数データの操作法を細かくみることができ、データス
コープ値からは変数データのグローバル度を評価するこ
とができるため、ソフトウェアを構成するプログラムの
品質を本質的かつ客観的に分析・評価できるという利点
を有する。
【0094】また、前記変数データの操作構造に関する
メトリクスを含めたメトリクスによる分析処理結果か
ら、予めルール格納手段に格納されている評価および助
言のルールをもとに、ソフトウェアの評価および助言付
与の処理を行う。この際、ソフトウェアの評価は、該ソ
フトウェアを構成するプログラム毎に提示し、助言は、
マネージャあるいはプログラマに対する助言を選択する
ことができ、助言内容に対する理由および高品質化への
ポイントを選択により提示することができるため、ソフ
トウェアの結合テスト前およびテスト中においても効果
的なプログラムの修正・変更が可能となり、ソフトウェ
アの開発にかかる時間を短縮するとともに、高品質のソ
フトウェアを作成することができるという利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるソフトウェアの品質分
析装置の構成ブロック図。
【図2】ソフトウェアの品質分析処理フローチャート。
【図3】図2のステップ105におけるデータ部の解析
処理フローチャート。
【図4】図2のステップ106における手続き部の解析
処理フローチャート。
【図5】データスコープ値の算出を説明する図。
【図6】モジュール毎の出力ファイルの表示処理結果を
示す図。
【図7】プログラム毎の出力ファイルの表示処理結果を
示す図。
【図8】プログラムASCENDANTの構成を示す
図。
【図9】プログラムMINIMUMの構成を示す図。
【図10】プログラムPG1に対する出力ファイルの表
示例を示す図。
【図11】プログラムPG2に対する出力ファイルの表
示例を示す図。
【図12】分析対象プログラムのプログラム毎の出力フ
ァイルの表示例を示す図。
【図13】プログラム名「ASCENDANT」のデー
タDATAAに対するデータスコープ値を説明する図。
【図14】図14は、プログラム名「MINIMUM」
のデータIMINに対するデータスコープ値を説明する
図。
【図15】図10(c)および図11(c)のデータス
コープ値をグラフ化処理した例を示す図。
【図16】図12(c)のプログラム毎の使用型別頻度
をグラフ化処理した例を示す図。
【図17】ソフトウェアの高品質化支援装置の構成ブロ
ック図。
【図18】ソフトウェアの高品質化支援装置の評価・助
言付与処理フローチャート。
【図19】ステップ405におけるマネージャへの助言
付与フローチャートで
【図20】ステップ407におけるプログラマへの助言
付与フローチャート。
【図21】図8で示したプログラム「ASCENDAN
T」の評価結果の表示出力例を示す図。
【図22】プログラム「ASCENDANT」の助言結
果の表示出力例を示す図。
【図23】図23は、プログラム「ASCENDAN
T」の高品質化への助言の表示出力例を示す図。
【図24】図23(b)の表示出力画面の助言HP1に
対する理由を選択した場合の表示を示す図。
【図25】図23(b)の表示出力画面の助言HP2に
対するポイントを選択した場合の表示を示す図。
【符号の説明】
1 分析対象システム格納部 2 分析結果格納部 3 ファイル管理部 4 入力部 5 出力部 6 入出力制御部 7 一時記憶部 8 分析処理部 9 モジュール呼出関係記憶部 10 メトリクス記憶部 11 ステップ数記憶部 12 データ数記憶部 13 条件判定数記憶部 14 データの使用型別頻度記憶部 15 データスコープ値記憶部 20 評価・助言処理部 21 評価・助言基準

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プログラム量に関するメトリクスおよび制
    御構造に関するメトリクスを記憶する第1のメトリクス
    記憶手段を有してソフトウェアの品質分析を行うソフト
    ウェアの品質分析装置において、 変数データの操作構造に関するメトリクスを記憶する第
    2のメトリクス記憶手段と、 前記ソフトウェアを構成するプログラム毎、および該プ
    ログラムを構成するモジュール毎に前記第1および第2
    のメトリクス記憶手段に記憶されるメトリクスを計数
    し、該プログラム毎および該モジュール毎の品質分析処
    理を行う分析処理手段と、 前記分析処理手段による分析処理結果を格納する分析結
    果格納手段とを具備したことを特徴とするソフトウェア
    の品質分析装置。
  2. 【請求項2】前記ソフトウェアを構成するプログラム内
    のモジュール間の呼出接続関係を木構造として記憶する
    モジュール呼出関係記憶手段を有し、 前記分析処理手段が計数する変数データの操作構造に関
    するメトリクスは、 変数データの使われ方により分類された所定の使用型別
    に計数された変数データの使用型別頻度と、 前記モジュール呼出関係記憶手段に記憶されている木構
    造内で所定の変数データが使用されているモジュールの
    数と、該モジュール間を呼出接続する最小の接続枝の数
    との和で与えられるデータスコープ値とであることを特
    徴とする前記請求項1記載のソフトウェアの品質分析装
    置。
  3. 【請求項3】前記分析処理手段は、 前記第1および第2の記憶手段に記憶されているメトリ
    クスをもとに、プログラム毎およびモジュール毎のグラ
    フ化処理を行うことを特徴とする前記請求項1記載のソ
    フトウェアの品質分析装置。
  4. 【請求項4】プログラム量に関するメトリクス、制御構
    造に関するメトリクス、および変数データの操作構造に
    関するメトリクスを記憶するメトリクス記憶手段と、 前記メトリクス記憶手段に記憶されるメトリクスを計数
    し、プログラム毎および該プログラムを構成するモジュ
    ール毎の品質分析処理を行う分析処理手段と、 前記分析処理手段による分析処理結果を格納する分析結
    果格納手段と、 前記プログラムの評価および助言のルールを格納したル
    ール格納手段と、 前記分析結果格納手段に格納された品質分析処理結果
    と、前記ルール格納手段に格納されているルールをもと
    に、前記プログラムの評価および助言付与の処理を行う
    評価・助言処理手段とを具備することを特徴とするソフ
    トウェアの高品質化支援装置。
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