JPH06116119A - 紫外線吸収効果の高い化粧料 - Google Patents
紫外線吸収効果の高い化粧料Info
- Publication number
- JPH06116119A JPH06116119A JP27024292A JP27024292A JPH06116119A JP H06116119 A JPH06116119 A JP H06116119A JP 27024292 A JP27024292 A JP 27024292A JP 27024292 A JP27024292 A JP 27024292A JP H06116119 A JPH06116119 A JP H06116119A
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- Japan
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- silica
- glass
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Abstract
(57)【要約】
【目的】紫外線吸収能力に優れ、皮膚にたいする刺激が
少なく、のびが良く、色あせしにくい化粧料を提供する
ことにある。 【構成】チタニアを5〜80重量%、シリカを20〜9
5重量%それぞれ含有し、チタニアとシリカの含有量合
計は少なくとも80重量%であるチタニア−シリカ系ガ
ラスからなるフレーク状ガラスを配合した紫外線吸収効
果の高い化粧料である。
少なく、のびが良く、色あせしにくい化粧料を提供する
ことにある。 【構成】チタニアを5〜80重量%、シリカを20〜9
5重量%それぞれ含有し、チタニアとシリカの含有量合
計は少なくとも80重量%であるチタニア−シリカ系ガ
ラスからなるフレーク状ガラスを配合した紫外線吸収効
果の高い化粧料である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧料、特に、紫外線
の吸収効果に優れた化粧料に関するものである。
の吸収効果に優れた化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紫外線は、皮膚の色素を沈着させ、シミ
やソバカスの原因になるため、女性用化粧料分野では、
紫外線吸収能力に優れた乳液、ファンデーション、クリ
ームなどの化粧料に対する要求が強い。また、近年、レ
ジャーのアウトドア化が定着し始め、屋外で活動する時
間が延び、紫外線に曝される機会が増え、紫外線を効率
よく吸収する化粧品の要求がますます増えてきている。
やソバカスの原因になるため、女性用化粧料分野では、
紫外線吸収能力に優れた乳液、ファンデーション、クリ
ームなどの化粧料に対する要求が強い。また、近年、レ
ジャーのアウトドア化が定着し始め、屋外で活動する時
間が延び、紫外線に曝される機会が増え、紫外線を効率
よく吸収する化粧品の要求がますます増えてきている。
【0003】このような要求に答えるためには、マイ
カ、タルク、セリサイトといった通常化粧料の製造に用
いられている顔料のみでは対応できない。そこで、紫外
線吸収材料を添加した化粧料が製造されるようになって
きた。
カ、タルク、セリサイトといった通常化粧料の製造に用
いられている顔料のみでは対応できない。そこで、紫外
線吸収材料を添加した化粧料が製造されるようになって
きた。
【0004】紫外線吸収材料としては、ベンゾトリアゾ
ール系あるいはベンゾフェノン系など、有機系のものと
酸化チタンあるいは酸化亜鉛など、無機系の紫外線吸収
剤が知られている。
ール系あるいはベンゾフェノン系など、有機系のものと
酸化チタンあるいは酸化亜鉛など、無機系の紫外線吸収
剤が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ベンゾトリアゾール系
あるいはベンゾフェノン系など、有機系の紫外線吸収剤
を添加した化粧料は、紫外線吸収特性は良好であるが、
皮膚に直接有機物質が触れるため、刺激が強すぎ、皮膚
を損傷するという問題点がある。また、有機系紫外線吸
収剤の安定性が悪いため、長期保存すると、紫外線吸収
特性が著しく低下する問題点もある。
あるいはベンゾフェノン系など、有機系の紫外線吸収剤
を添加した化粧料は、紫外線吸収特性は良好であるが、
皮膚に直接有機物質が触れるため、刺激が強すぎ、皮膚
を損傷するという問題点がある。また、有機系紫外線吸
収剤の安定性が悪いため、長期保存すると、紫外線吸収
特性が著しく低下する問題点もある。
【0006】一方、酸化チタンあるいは酸化亜鉛など、
無機系の紫外線吸収剤は、有機系の材料と比較して、紫
外線吸収能力の点で劣るが、安全かつ安定であることか
ら、広く用いられている。
無機系の紫外線吸収剤は、有機系の材料と比較して、紫
外線吸収能力の点で劣るが、安全かつ安定であることか
ら、広く用いられている。
【0007】このような無機顔料は、化粧料ののびを考
慮して、1ミクロン以下の超微粒子を用いるのが普通で
ある。その場合、超微粒子無機顔料が化粧料中で凝集
するためのびが悪くなる、超微粒子が皮膚の水分を吸
着して白色度が低下する(色あせする)、という問題点
があった。
慮して、1ミクロン以下の超微粒子を用いるのが普通で
ある。その場合、超微粒子無機顔料が化粧料中で凝集
するためのびが悪くなる、超微粒子が皮膚の水分を吸
着して白色度が低下する(色あせする)、という問題点
があった。
【0008】以上の従来技術の問題点に鑑み、本発明の
目的は、皮膚にたいする刺激が少なく、のびが良く、色
あせしにくく、紫外線吸収能力に優れた化粧料を提供す
ることにある。
目的は、皮膚にたいする刺激が少なく、のびが良く、色
あせしにくく、紫外線吸収能力に優れた化粧料を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、チタニアを5〜80重量%、シリカを2
0〜95重量%それぞれ含有し、チタニアとシリカの含
有量合計は少なくとも80重量%であるチタニア−シリ
カ系ガラスからなるフレーク状ガラスを配合した紫外線
吸収効果の高い化粧料である。
め、本発明は、チタニアを5〜80重量%、シリカを2
0〜95重量%それぞれ含有し、チタニアとシリカの含
有量合計は少なくとも80重量%であるチタニア−シリ
カ系ガラスからなるフレーク状ガラスを配合した紫外線
吸収効果の高い化粧料である。
【0010】ここで言うチタニア−シリカ系ガラスと
は、チタニア微粒子がシリカガラスに分散した複合体の
形態でも、チタニアおよびシリカが均一に混合した多成
分系ガラスの形態のいずれでも良いが、チタニア微粒子
の粒径を制御することで、チタニア微粒子表面での散乱
を利用して、より高い紫外線隠ぺい効果が得られるの
で、前者(最初)の複合体形態のフレーク状ガラスが好
ましい。その場合、チタニア微粒子の平均粒径は、10
nmから1000nm、より好ましくは15nmから1
00nm、の粒子を用いる。
は、チタニア微粒子がシリカガラスに分散した複合体の
形態でも、チタニアおよびシリカが均一に混合した多成
分系ガラスの形態のいずれでも良いが、チタニア微粒子
の粒径を制御することで、チタニア微粒子表面での散乱
を利用して、より高い紫外線隠ぺい効果が得られるの
で、前者(最初)の複合体形態のフレーク状ガラスが好
ましい。その場合、チタニア微粒子の平均粒径は、10
nmから1000nm、より好ましくは15nmから1
00nm、の粒子を用いる。
【0011】本発明のチタニア−シリカ系のフレーク状
ガラスの組成は、酸化物換算でチタニアが5から80重
量%の範囲、より好ましくは7から60重量%、であ
る。これよりチタニア含有量が低いと、紫外線吸収能力
が十分でなく、逆に、上限を超える程多量にチタニアを
添加しても、紫外線吸収特性の観点からははほとんど変
化せず、無駄になるだけである。また、チタニアおよび
シリカ以外の成分を添加して、各種特性を改善してもよ
いが、フレーク状ガラスの紫外線吸収性や安定性などの
点から、チタニアおよびシリカの合計量は、少なくとも
80重量%でなければならない。20重量%未満のその
他の成分としてはアルミナ、ジルコニアなどが挙げられ
る。本発明のチタニア−シリカ系のフレーク状ガラス
は、平均厚みが、3ミクロン以下、平均粒径が1〜30
ミクロンの範囲、より好ましくは1〜15ミクロン、に
あって、できるだけ均一な形状のものが好ましい。
ガラスの組成は、酸化物換算でチタニアが5から80重
量%の範囲、より好ましくは7から60重量%、であ
る。これよりチタニア含有量が低いと、紫外線吸収能力
が十分でなく、逆に、上限を超える程多量にチタニアを
添加しても、紫外線吸収特性の観点からははほとんど変
化せず、無駄になるだけである。また、チタニアおよび
シリカ以外の成分を添加して、各種特性を改善してもよ
いが、フレーク状ガラスの紫外線吸収性や安定性などの
点から、チタニアおよびシリカの合計量は、少なくとも
80重量%でなければならない。20重量%未満のその
他の成分としてはアルミナ、ジルコニアなどが挙げられ
る。本発明のチタニア−シリカ系のフレーク状ガラス
は、平均厚みが、3ミクロン以下、平均粒径が1〜30
ミクロンの範囲、より好ましくは1〜15ミクロン、に
あって、できるだけ均一な形状のものが好ましい。
【0012】本発明に用いるチタニア−シリカ系のフレ
ーク状ガラスの製造方法は、例えば特開平4ー4282
8号あるいは特開平4ー92832号に開示されている
ように、シリコンのアルコキシドを含む溶液に、チタニ
ア微粒子あるいはチタニアを生成する化合物、例えばチ
タンテトラブトキシド、を添加し、反応させて得たゾル
溶液を、基材上に塗布し、乾燥剥離して得たフレーク状
ゲルを熱処理して得る方法が例示される。このフレーク
状ゲルは、熱処理温度が低いと、焼結が不十分で多孔質
のままである。この場合、皮膚の水分を吸着するため、
白色度が低下したり、化粧後の皮膚がガサガサした状態
になり、好ましくない。熱処理温度を上げすぎると、こ
のフレーク状ゲルは結晶化してしまい、透明性が低下し
てしまう。従って、このフレーク状ゲルの熱処理は、6
00〜1200℃の間の温度で、5〜300分行なうの
がよい。
ーク状ガラスの製造方法は、例えば特開平4ー4282
8号あるいは特開平4ー92832号に開示されている
ように、シリコンのアルコキシドを含む溶液に、チタニ
ア微粒子あるいはチタニアを生成する化合物、例えばチ
タンテトラブトキシド、を添加し、反応させて得たゾル
溶液を、基材上に塗布し、乾燥剥離して得たフレーク状
ゲルを熱処理して得る方法が例示される。このフレーク
状ゲルは、熱処理温度が低いと、焼結が不十分で多孔質
のままである。この場合、皮膚の水分を吸着するため、
白色度が低下したり、化粧後の皮膚がガサガサした状態
になり、好ましくない。熱処理温度を上げすぎると、こ
のフレーク状ゲルは結晶化してしまい、透明性が低下し
てしまう。従って、このフレーク状ゲルの熱処理は、6
00〜1200℃の間の温度で、5〜300分行なうの
がよい。
【0013】なお、本来、ガラスとは、例えば、Ame
rican Society ofTesting a
nd Materialsの定義にあるように、無機物
質の熔融体を、結晶化することなく、硬い状態に冷却し
た非晶質のものを指す。しかし、近年、上記特開平4ー
42828号のように、金属アルコキシドを用いた、い
わゆるゾル−ゲル法による非晶質体の合成が盛んに行な
われるようになってきた。そして、例えば、作花(NE
W GLASS、9号、1988年、40ページ〜)の
文献に代表されるように、ゾル−ゲル法で得られた非晶
質体も、一般的には、ガラスと称している。従って、本
発明においても、このようなゾル−ゲル法で作製した非
晶質も含め、ガラスと称している。
rican Society ofTesting a
nd Materialsの定義にあるように、無機物
質の熔融体を、結晶化することなく、硬い状態に冷却し
た非晶質のものを指す。しかし、近年、上記特開平4ー
42828号のように、金属アルコキシドを用いた、い
わゆるゾル−ゲル法による非晶質体の合成が盛んに行な
われるようになってきた。そして、例えば、作花(NE
W GLASS、9号、1988年、40ページ〜)の
文献に代表されるように、ゾル−ゲル法で得られた非晶
質体も、一般的には、ガラスと称している。従って、本
発明においても、このようなゾル−ゲル法で作製した非
晶質も含め、ガラスと称している。
【0014】本発明のチタニア−シリカ系のフレーク状
ガラスを配合した化粧料は、フレーク状ガラスの透明性
が高く、水分や油分の吸収がほとんどなくて色がくすま
ないため、化粧料製造工程において、着色顔料を添加
し、混合粉砕後、非常に発色性のよい化粧料となる。
ガラスを配合した化粧料は、フレーク状ガラスの透明性
が高く、水分や油分の吸収がほとんどなくて色がくすま
ないため、化粧料製造工程において、着色顔料を添加
し、混合粉砕後、非常に発色性のよい化粧料となる。
【0015】本発明で言う化粧料には、チタニア−シリ
カ系のフレーク状ガラスのほか、必要に応じ、通常用い
られている顔料等を併用して用いてもなんら差し支えな
い。例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウ
ム、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、弁柄、群青、紺青、酸化
クロム、水酸化クロム等の無機顔料、雲母チタン、オキ
シ塩化ビスマス等の真珠光沢顔料、タール色素、天然色
素、シリカビーズ、ナイロン、アクリル等のプラスチッ
クビーズ等の粉体、タルク、カオリン、マイカ、セリサ
イト、その他の雲母類、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、クレー類
等が例示される。
カ系のフレーク状ガラスのほか、必要に応じ、通常用い
られている顔料等を併用して用いてもなんら差し支えな
い。例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウ
ム、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、弁柄、群青、紺青、酸化
クロム、水酸化クロム等の無機顔料、雲母チタン、オキ
シ塩化ビスマス等の真珠光沢顔料、タール色素、天然色
素、シリカビーズ、ナイロン、アクリル等のプラスチッ
クビーズ等の粉体、タルク、カオリン、マイカ、セリサ
イト、その他の雲母類、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、クレー類
等が例示される。
【0016】本発明で言うチタニア−シリカ系のフレー
ク状ガラスの配合量としては、その目的とする化粧料の
種類により異なるが、顔料等の固体成分に対して1〜8
0%の範囲で用いられ、特に2〜50%の範囲が好まし
い。これ以下の含有量では、紫外線吸収効果が顕著に発
揮されないし、逆に、上限より多くのフレーク状ガラス
を添加しても、紫外線吸収効果は上がらず、他の顔料成
分が減少し、色調を整えたり、皮膚への付着性を上げる
ことが困難になってくる。
ク状ガラスの配合量としては、その目的とする化粧料の
種類により異なるが、顔料等の固体成分に対して1〜8
0%の範囲で用いられ、特に2〜50%の範囲が好まし
い。これ以下の含有量では、紫外線吸収効果が顕著に発
揮されないし、逆に、上限より多くのフレーク状ガラス
を添加しても、紫外線吸収効果は上がらず、他の顔料成
分が減少し、色調を整えたり、皮膚への付着性を上げる
ことが困難になってくる。
【0017】また、本発明で用いるチタニア−シリカ系
のフレーク状ガラスの化粧料中での分散性を向上させた
り、感触を良くするために、このフレーク状ガラスの表
面処理を施して、改質することはなんら差し支えない。
例えば、メチルハイドロジエンポリシロキサン、反応性
アルキルポリシロキサン、金属石鹸のほか、水素添加レ
シチン、アシルアミノ酸、アシル化コラーゲンのアルミ
ニウム、マグネシウム、カルシウム、チタン、亜鉛、ジ
ルコニウム、鉄より選ばれた金属塩等の、いわゆる疎水
化剤で表面処理を行なうと、フレーク状ガラスの表面は
親水性から疎水性に変わるため、化粧料の作製時に添加
する油剤との馴染みがよくなり、感触のよい化粧料とな
る。
のフレーク状ガラスの化粧料中での分散性を向上させた
り、感触を良くするために、このフレーク状ガラスの表
面処理を施して、改質することはなんら差し支えない。
例えば、メチルハイドロジエンポリシロキサン、反応性
アルキルポリシロキサン、金属石鹸のほか、水素添加レ
シチン、アシルアミノ酸、アシル化コラーゲンのアルミ
ニウム、マグネシウム、カルシウム、チタン、亜鉛、ジ
ルコニウム、鉄より選ばれた金属塩等の、いわゆる疎水
化剤で表面処理を行なうと、フレーク状ガラスの表面は
親水性から疎水性に変わるため、化粧料の作製時に添加
する油剤との馴染みがよくなり、感触のよい化粧料とな
る。
【0018】
【実施例】本発明を、実施例を用いて、更に詳しく説明
する。 実施例ー1 市販のシリコンテトラメトキシド、エタノール、および
0.1規定硝酸を、体積比でそれぞれ1:2:1の割合
で混合し、更に微粒子チタニア(平均粒径35nm)
を、最終的に得られる酸化物の量の10重量%になるよ
うに混合し、攪拌しながら40℃で20時間反応させ
た。この溶液に、表面を研磨して平滑にした、厚さ1m
mのステンレス板を浸漬し、毎分40cmの一定速度で
引き上げて、製膜した。これを大気中で5分間乾燥し、
続いて100℃で2分乾燥した。この乾燥により、ステ
ンレス板に塗布した膜は、完全に剥離し、フレーク状の
ゲルとなった。
する。 実施例ー1 市販のシリコンテトラメトキシド、エタノール、および
0.1規定硝酸を、体積比でそれぞれ1:2:1の割合
で混合し、更に微粒子チタニア(平均粒径35nm)
を、最終的に得られる酸化物の量の10重量%になるよ
うに混合し、攪拌しながら40℃で20時間反応させ
た。この溶液に、表面を研磨して平滑にした、厚さ1m
mのステンレス板を浸漬し、毎分40cmの一定速度で
引き上げて、製膜した。これを大気中で5分間乾燥し、
続いて100℃で2分乾燥した。この乾燥により、ステ
ンレス板に塗布した膜は、完全に剥離し、フレーク状の
ゲルとなった。
【0019】このようにして得られたフレーク状ゲル
を、アルミナ坩堝に入れ、毎分100℃の昇温速度で1
000℃まで加熱し、その温度で2時間熱処理した。熱
処理後、X線回折法により、このフレーク状物質はルチ
ル型チタニアを包含したガラスであることが確認され
た。
を、アルミナ坩堝に入れ、毎分100℃の昇温速度で1
000℃まで加熱し、その温度で2時間熱処理した。熱
処理後、X線回折法により、このフレーク状物質はルチ
ル型チタニアを包含したガラスであることが確認され
た。
【0020】なお、このチタニア−シリカ系のフレーク
状ガラスの平均厚さは、電子顕微鏡で測定したところ、
0.64ミクロンであった。これを粉砕分級して、平均
粒径4.5ミクロン(粒径の実測:1.2〜20ミクロ
ン)にした。またこのフレーク状ガラスを化学分析した
ところ、チタニアを9.5重量%、シリカを90.5重
量%含有していた。
状ガラスの平均厚さは、電子顕微鏡で測定したところ、
0.64ミクロンであった。これを粉砕分級して、平均
粒径4.5ミクロン(粒径の実測:1.2〜20ミクロ
ン)にした。またこのフレーク状ガラスを化学分析した
ところ、チタニアを9.5重量%、シリカを90.5重
量%含有していた。
【0021】一方、次の配合でパウダーファンデーショ
ンを作製した。
ンを作製した。
【0022】成分−1 タルク 80.0 重量% マイカ 9.6 酸化チタン 2.0 微粒子酸化チタン 4.0 ステアリン酸マグネシウム 3.0 弁柄 0.2 黄色酸化鉄 0.5 黒色酸化鉄 0.1 シルクパウダー 0.5 スクワラン 0.1 これに、上記方法で作製した本発明のフレークを、成分
−1の粉体100部にたいし、3部添加し、アルミナ製
ボールミルで2時間混合攪拌を行なった。
−1の粉体100部にたいし、3部添加し、アルミナ製
ボールミルで2時間混合攪拌を行なった。
【0023】成分−1および、この粉体のそれぞれ0.
22gを採取し、被験者5人の背中中央部の皮膚4cm
×5cmに均一に隣接して塗布し、一定時間直射日光に
晒した後、その日焼け程度を観察した。
22gを採取し、被験者5人の背中中央部の皮膚4cm
×5cmに均一に隣接して塗布し、一定時間直射日光に
晒した後、その日焼け程度を観察した。
【0024】表−1は、その結果を示したものである。
5人の被験者の日焼けの程度を1(ほとんど日焼けせ
ず)から5(激しい日焼け)に分類した。30分経過
後、目視ではほとんど差が認められなかったが、1時間
経過後から顕著な差が認められるようになり、本発明で
いうチタニア−シリカ系のフレーク状ガラスを配合した
粉体を塗布した皮膚の日焼けは、成分−1の粉体を塗布
した場合に比較して、大幅に低減されていた。また本発
明の化粧料は皮膚に対する刺激が少なく、のびが良く、
色あせしにくいことが確認された。
5人の被験者の日焼けの程度を1(ほとんど日焼けせ
ず)から5(激しい日焼け)に分類した。30分経過
後、目視ではほとんど差が認められなかったが、1時間
経過後から顕著な差が認められるようになり、本発明で
いうチタニア−シリカ系のフレーク状ガラスを配合した
粉体を塗布した皮膚の日焼けは、成分−1の粉体を塗布
した場合に比較して、大幅に低減されていた。また本発
明の化粧料は皮膚に対する刺激が少なく、のびが良く、
色あせしにくいことが確認された。
【0025】
【表1】 表−1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 本発明の粉体 成分−1の粉体 (実施例−1) (比較例−1) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 30分後 1 1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1時間後 1 3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2時間後 2 5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3時間後 2 5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【発明の効果】以上の本発明の詳細な説明および実施
例、比較例で明らかなように、本発明によれば、チタニ
ア−シリカ系のフレーク状ガラスを配合した化粧料は、
皮膚に対する刺激が少なく、のびが良く、色あせしにく
く、紫外線吸収能力に優れた化粧料が得られる。
例、比較例で明らかなように、本発明によれば、チタニ
ア−シリカ系のフレーク状ガラスを配合した化粧料は、
皮膚に対する刺激が少なく、のびが良く、色あせしにく
く、紫外線吸収能力に優れた化粧料が得られる。
【0026】
Claims (1)
- 【請求項1】 チタニアを5〜80重量%、シリカを2
0〜95重量%それぞれ含有し、チタニアとシリカの含
有量合計は少なくとも80重量%であるチタニア−シリ
カ系ガラスからなるフレーク状ガラスを配合した紫外線
吸収効果の高い化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27024292A JPH06116119A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 紫外線吸収効果の高い化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27024292A JPH06116119A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 紫外線吸収効果の高い化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06116119A true JPH06116119A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17483535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27024292A Pending JPH06116119A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 紫外線吸収効果の高い化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06116119A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09208427A (ja) * | 1996-01-30 | 1997-08-12 | Kanebo Ltd | 粉体化粧料 |
WO1997030934A1 (fr) | 1996-02-21 | 1997-08-28 | Kao Corporation | Matiere particulaire composite protectrice contre les rayons u.v. et procede de production associe |
WO1998011865A1 (fr) * | 1996-09-17 | 1998-03-26 | Pola Chemical Industries Inc. | Poudre enduite et cosmetique obtenu par le melange de cette poudre |
WO2003099944A1 (fr) * | 2002-05-24 | 2003-12-04 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | Particules ecailleuses et produit cosmetique comprenant ces particules, composition de revetement, composition de resine et composition d'encre |
KR101895869B1 (ko) * | 2017-06-30 | 2018-09-07 | 골든비엔씨 (주) | 실리카 복합체를 이용한 자외선 차단제의 제조 방법 |
US20200214947A1 (en) * | 2017-06-26 | 2020-07-09 | L'oreal | Cosmetic composition comprising an ordered porous material for reducing the visible and/or tactile irregularities of the skin |
WO2024043282A1 (ja) * | 2022-08-23 | 2024-02-29 | Spiber株式会社 | エステル化タンパク質及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-10-08 JP JP27024292A patent/JPH06116119A/ja active Pending
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