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JPH06107770A - 液状エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

液状エポキシ樹脂組成物

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Publication number
JPH06107770A
JPH06107770A JP28510092A JP28510092A JPH06107770A JP H06107770 A JPH06107770 A JP H06107770A JP 28510092 A JP28510092 A JP 28510092A JP 28510092 A JP28510092 A JP 28510092A JP H06107770 A JPH06107770 A JP H06107770A
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JP
Japan
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liquid
epoxy resin
viscosity
composition
resin composition
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JP28510092A
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Inventor
Ichiro Akutagawa
一郎 芥川
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Somar Corp
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Somar Corp
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マレイミド化合物を含む液状エポキシ樹脂組
成物において、低粘度でかつ貯蔵性にすぐれた液状エポ
キシ樹脂組成物を提供する。 【構成】 エポキシ樹脂と、25℃の粘度が100cp
s以下である重合性不飽和化合物と、エポキシ樹脂用硬
化促進剤と、半減期10時間の分解温度が60℃以上の
有機過酸化物の混合物からなる第1液と、マレイミド化
合物を溶解させたカルボン酸無水物からなる第2液とか
ら構成される液状エポキシ樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性にすぐれた硬化物
を与える低粘度の液状エポキシ樹脂組成物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】耐熱性にすぐれた硬化物を与えるエポキ
シ樹脂組成物として、マレイミド化合物を含有する液状
エポキシ樹脂組成物は種々知られている。例えば、特開
昭64−79216号公報には、マレイミド化合物、エ
ポキシ樹脂、酸無水物及び有機過酸化物からなる液状エ
ポキシ樹脂組成物が開示されている。この公知技術にお
いては、マレイミド化合物が結晶として析出するのを防
止するため、マレイミド化合物とエポキシ化合物を過酸
化物の存在下で120〜140℃の温度であらかじめ加
熱反応させた後、この反応生成物に酸無水物を添加混合
して組成物としている。従って、この組成物の場合、そ
の組成物の調製に加熱反応を伴うことから、均一組成の
組成物を得ることが困難である上、得られる組成物は一
液性のものであるため、長時間経過すると、増粘し、貯
蔵性の点でも未だ満足し得るものではなかった。また、
この組成物は、粘度も高く、作業性の点でも未だ満足し
得るものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、マレイミド
化合物を含む液状エポキシ樹脂組成物において、低粘度
でかつ貯蔵性にすぐれた液状エポキシ樹脂組成物を提供
することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、エポキシ樹脂と、2
5℃の粘度が100cps以下である重合性不飽和化合
物と、エポキシ樹脂用硬化促進剤と、半減期10時間の
分解温度が60℃以上の有機過酸化物の混合物からなる
第1液と、マレイミド化合物を溶解させたカルボン酸無
水物からなる第2液とから構成される液状エポキシ樹脂
組成物が提供される。
【0005】本発明で用いるエポキシ樹脂としては、ビ
スフェノールAグリシジルエーテル、ビスフェノールF
グリシジルエーテル、ビスフェノールSグリシジルエー
テル、フェノールノボラックグリシジルエーテル、クレ
ゾールノボラックグリシジルエーテル、トリフェニルメ
タングリシジルエーテル、環式脂肪族エポキシなどがあ
る。エポキシ樹脂は特に常温で液状であるか固体である
かを問わない。
【0006】重合性不飽和化合物としては、その25℃
での粘度が100cps以下であるものが用いられる。
このようなものとしては、例えば、ヒドロキシエチルア
クリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、イソボ
ルニルアクリレート、トリエチレングリコールジアクリ
レート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレートなどのアクリル酸エステル、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリ
レート、イソブチルメタクリレート、イソボルニルメタ
クリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、1,6−
ヘキサンジオールジメタクリレートなどのメタクリル酸
エステル、ジアリルフタレートモノマーなどのアリル化
合物、スチレンモノマーなどがある。この重合性不飽和
化合物は、単独又は混合物の形で用いることができる。
このものは、エポキシ樹脂を溶解させるとともに、組成
物の粘度を大幅に低下させる効果を示す。また、このも
のは、組成物の硬化反応において、有機過酸化物の存在
下でマレイミド化合物と共重合反応し、硬化物に高い耐
熱性を付与する効果も示す。
【0007】本発明で用いるカルボン酸無水物として
は、常温で液状のもの、例えば、メチル化テトラヒドロ
無水フタル酸、メチル化ヘキサヒドロ無水フタル酸、無
水メチルハイミック酸、無水メチルナジック酸等が挙げ
られる。
【0008】本発明で用いるマレイミド化合物としては
従来公知の各種のものが用いられ、モノマレイミド、ジ
マレイミド、ポリマレイミド等の各種のものが包含され
るが、特にジマレイミドの使用が好ましい。このような
ものとしては、例えば、以下に示すものが挙げられる。
【0009】N−メチルマレイミド、N−エチルマレイ
ミド、N−プロピルマレイミド、N−ブチルマレイミ
ド、N−ヘキシルマレイミド、N−オクチルマレイミ
ド、N−ドデシルマレイミド、N−フェニルマレイミ
ド、N−p−トルイルマレイミド、N−m−トルイルマ
レイミド、N−o−トルイルマレイミド、N−p−キシ
リルマレイミド、N−m−キシリルマレイミド、N−o
−キシリルマレイミド、N−−α−ナフチルマレイミ
ド、N−ベンジルマレイミドなどのモノマレイミド化合
物、N,N′−(メチレンジ−p−フェニレン)ジマレ
イミド、N,N′−m−フェニレンジマレイミド、N,
N′−p−フェニレンジマレイミド、N,N′−2,4
−トリレンジマレイミド、N,N′−2,6−トリレン
ジマレイミド、N,N′−m−キシリレンジマレイミ
ド、N,N′−p−キシリレンジマレイミド、N,N′
−オキシジプロピレンジマレイミド、エチレンジオキシ
ビス−N−プロピルマレイミド、オキシビス−N−エチ
ルマレイミド、N,N′−エチレンジマレイミド、N,
N′−トリメチレンジマレイミド、N,N′−テトラメ
チレンジマレイミド、N,N′−ヘキサメチレンジマレ
イミド、N,N′−ドデカメチレンジマレイミドなどの
ジマレイミド化合物;ポリ(フェニルメチレン)ポリマ
レイミド化合物などのポリマレイミド化合物等。
【0010】マレイミド化合物は、組成物の硬化反応に
おいて、有機過酸化物の作用により重合性不飽和化合物
と共重合し、架橋密度の高い耐熱性樹脂を与える。エポ
キシ樹脂用硬化促進剤としては、常温においては実質上
エポキシ化合物とは反応を示さないものであれば任意の
ものを用いることができる。このような硬化促進剤とし
ては、従来公知のもの、例えば、トリフェニルホスフィ
ン、オクチル酸スズ、ジシアンジアミド、三塩化ホウ素
/第3級アミン錯塩、三フッ化ホウ素/アミン錯塩、イ
ミダゾールや第3級アミン等の含窒素化合物を変成して
その表面に不活性膜を形成した微粉末状物等が挙げられ
る。
【0011】有機過酸化物としては、半減期10時間の
分解温度が60℃以上のものが用いられる。このような
ものとしては、例えば、オクタノイルパーオキサイド、
デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイ
ド、クミルパーオキシオクトエート、アセチルパーオキ
サイド、ベンゾイルパーオキサイド、1,1−ビス(タ
ーシャリーブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、1,1−ビス(ターシャリーブチルパ
ーオキシ)シクロヘキサン、ターシャリーブチルパーオ
キシラウレート、シクロヘキサノンパーオキサイド、
1,1−ジターシャリーブチルパーオキシ−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,
5−ジベンゾイルパーオキシヘキサン、ターシャリーブ
チルパーオキシアセテート、2,2−ビスターシャリー
ブチルパーオキシブタン、ターシャリーブチルパーオキ
シベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジ
メチル−2,5−ジターシャリーブチルパーオキシヘキ
サン、ターシャリーブチルクミルパーオキサイド、ジタ
ーシャリーブチルパーオキサイド、1,1,3,3−テ
トラメチルブチルハイドロパーオキサイド、キュメンハ
イドロパーオキサイド、ターシャリーブチルハイドロパ
ーオキサイドなどが挙げられる。半減期10時間の分解
温度が60℃未満の有機過酸化物を使用すると、本発明
の組成物を構成する第1液の貯蔵安定性が悪くなる。
【0012】本発明で用いる重合性不飽和化合物は、エ
ポキシ樹脂100重量部に対し、10〜200重量部好
ましくは30〜150重量部の割合で用いられる。この
ものの使用量が10重量部より少ないと、組成物の粘度
低下効果が少なく、200重量部より多いと、組成物の
硬化反応において硬化収縮が大きくなるため、硬化物の
寸法精度が悪くなったり、クラックが発生するようにな
る。カルボン酸無水物は、エポキシ樹脂のエポキシ当量
当り、0.5〜1.5当量、好ましくは0.7〜1.3
当量の割合で用いられる。マレイミド化合物は、エポキ
シ樹脂と重合性不飽和化合物とカルボン酸無水物の総量
に対して、5〜50重量%、好ましくは10〜40重量
%の割合で用いられる。このものの使用量が5重量部よ
り少ないと硬化物の耐熱性が不十分になり、50重量%
より多くなると組成物の粘度が高くなる。エポキシ樹脂
用硬化促進剤の使用割合は特に制約されないが、一般に
は、エポキシ樹脂100重量部に対し、0.01〜5重
量部、好ましくは0.1〜3重量部の割合である。有機
過酸化物の使用量は特に制約されないが、一般には重合
性不飽和化合物とマレイミド化合物の総量に対して、
0.01〜5重量%、好ましくは0.02〜3重量%で
ある。
【0013】本発明の組成物は、前記成分のうち、エポ
キシ樹脂、重合性不飽和化合物、エポキシ樹脂用硬化促
進剤及び有機過酸化物を均一に混合して形成した第1液
と、カルボン酸無水物にマレイミド化合物を加熱溶解さ
せて形成した第2液とから構成される。このような第1
液と第2液からなる2液の組成物に構成とするときに
は、第1液及び第2液は貯蔵安定性に非常にすぐれたも
のとなる。また、これらの第1液と第2液は、使用に際
し、混合され、1液の組成物とされるが、このような組
成物は、粘度の非常に低いものであり、25℃の粘度が
1〜50ポイズを示し、しかもその低粘度は24〜12
0時間という比較的長い時間保持される。従って、この
組成物は、作業性において非常にすぐれたものである。
【0014】本発明の第1液及び/又は第2液には、慣
用の補助添加成分、例えば、シリカアルミナ、水酸化ア
ルミニウム、マイカ、ウオラストナイト等の充填剤や、
顔料、染料、シランカップリング剤、消泡剤を適量添加
することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の第1液と第2液から構成される
液状のエポキシ樹脂組成物は、各液が貯蔵安定性におい
て非常にすぐれたものである上、第1液と第2液との混
合物の粘度が非常に低く、作業性にすぐれているという
利点を有する。また、本発明の組成物の硬化物は、耐熱
性の非常にすぐれたものである。本発明のエポキシ樹脂
組成物は、電気・電子部品封止材料や、コーティング材
料、コイルの含浸材料等として有利に用いられる。
【0016】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。なお、以下において示す部数は重量基準である。
【0017】実施例1〜8 表1に示す第1液成分と、第2液成分とを混合し、この
混合物について、その混合直後の25℃での粘度(初期
粘度)、線収縮率、硬化物のガラス転移温度及び10%
重量減少率を、それぞれ以下のようにして測定した。そ
の結果を表1に示す。 (初期粘度)回転粘度計で測定 (線収縮率)内径90mm金属製円筒状容器に深さ5m
mまで注型し、100℃で3時間加熱し、さらに170
℃で5時間加熱して硬化させ、硬化物の直径と容器の内
径から計算により算出した。 (ガラス転移温度)前記線収縮率の測定に際して得た硬
化物から切出した5×5×20(mm)の試料を用い、
熱機械分析により測定した。 (10%重量減少温度)前記線収縮率の測定に際して得
た硬化物から切出した約10mgの試料を用い、熱重量
分析により測定した。
【0018】また、表1に示した配合成分の具体的内容
又は性状は、以下の通りである。 (1)エピコート154 フェノールノボラックグリシジルエーテル(油化シエル
エポキシ社製) (2)エピコート828 ビスフェノールAジグリシジルエーテル(油化シエルエ
ポキシ社製) (3)ネオペンチルグリコールジメタクリレート 25℃の粘度:5cps (4)グリシジルメタクリレート 25℃の粘度:4cps (5)マレイミドI ジフェニルメタンビスマレイミド (6)マレイミドII 4官能マレイミド、商品名「MP−2000X」(三菱
油化社製) (7)過酸化物I 1,1−ジブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチル
シクロヘキサン(半減期10時間の分解温度:95℃)
【0019】
【表1】
【0020】比較例1〜7 表2に示す第1液成分と第2液成分を混合し、実施例1
と同様にして、その混合物の性能評価を行った。その結
果を表2に示す。なお、表2中に示した2−ヒドロキシ
−3−フェノキシプロピルアクリレートは、25℃での
粘度が170cpsを示すものである。
【0021】
【表2】
【0022】実施例9、比較例8〜14 表3に示す成分を用意し、これらの成分から表2に示す
第1液と第2液を作り、それらの性能評価を以下のよう
にして行った。その結果を表3に示す。なお、表3中に
示した過酸化物IIは、ターシャルブチルパービバレート
であり、その半減期10時間の分解温度が55℃と低い
ものである。また、表中に示したAは第1液成分である
ことを示し、Bは第2液成分であることを示す。 (第1液初期粘度)第1液成分Aを混合した直後の混合
液の粘度 (第2液初期粘度)第2液成分Bを混合した直後の混合
液の粘度 (第1液増粘倍率)第1液を40℃の雰囲気中で30日
間保存した後の25℃の粘度の初期粘度に対する倍率 (第2液増粘倍率)第2液を40℃の雰囲気中で30日
間保存した後の25℃の粘度の初期粘度に対する倍率
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】実施例1〜8 表1に示す第1液成分と、第2液成分とを混合し、この
混合物について、その混合直後の25℃での粘度(初期
粘度)、線収縮率、硬化物のガラス転移温度及び10%
重量減少温度を、それぞれ以下のようにして測定した。
その結果を表1に示す。 (初期粘度)回転粘度計で測定 (線収縮率)内径90mm金属製円筒状容器に深さ5m
mまで注型し、100℃で3時間加熱し、さらに170
℃で5時間加熱して硬化させ、硬化物の直径と容器の内
径から計算により算出した。 (ガラス転移温度)前記線収縮率の測定に際して得た硬
化物から切出した5×5×20(mm)の試料を用い、
熱機械分析により測定した。 (10%重量減少温度)前記線収縮率の測定に際して得
た硬化物から切出した約10mgの試料を用い、熱重量
分析により測定した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂と、25℃の粘度が100
    cps以下である重合性不飽和化合物と、エポキシ樹脂
    用硬化促進剤と、半減期10時間の分解温度が60℃以
    上の有機過酸化物の混合物からなる第1液と、マレイミ
    ド化合物を溶解させたカルボン酸無水物からなる第2液
    とから構成される液状エポキシ樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140064820A (ko) * 2011-07-29 2014-05-28 나믹스 코포레이션 반도체 인캡슐레이션용 에폭시 수지 조성물, 이를 이용한 반도체 소자 및 반도체 소자의 제조방법
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