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JPH0596231A - 塗膜の剥離方法及び塗膜剥離剤 - Google Patents

塗膜の剥離方法及び塗膜剥離剤

Info

Publication number
JPH0596231A
JPH0596231A JP26084491A JP26084491A JPH0596231A JP H0596231 A JPH0596231 A JP H0596231A JP 26084491 A JP26084491 A JP 26084491A JP 26084491 A JP26084491 A JP 26084491A JP H0596231 A JPH0596231 A JP H0596231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating film
plastic molded
gasoline
film releasing
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26084491A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Watabe
秀夫 渡部
Toshiaki Shimizu
俊明 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Toryo KK
Original Assignee
Dai Nippon Toryo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Toryo KK filed Critical Dai Nippon Toryo KK
Priority to JP26084491A priority Critical patent/JPH0596231A/ja
Publication of JPH0596231A publication Critical patent/JPH0596231A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境汚染を引きおこす可能性が少なく、安価
で、短時間でプラスチック成形物表面の塗膜を剥離する
ことが可能な剥離剤を提供することにある。 【構成】 表面に塗膜を有するプラスチック成形物を、
低級アルコールとガソリンとの混合物を主成分とする剥
離剤に浸漬することによりプラスチック成形物表面の塗
膜を剥離することを特徴とする塗膜の剥離方法。低級ア
ルコールとガソリンとの混合液を主成分とする塗膜剥離
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック成形物表
面に塗装した塗膜を剥離する方法及び塗膜剥離剤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来からポリプロピレン等のポリオレフ
ィン類、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リエステル樹脂などからなる各種プラスチック成形物
は、自動車部品等において広く利用されている。これら
のプラスチック成形物は、通常美観を付与し、また耐候
性、耐薬品性等の各種性能を付与する目的で、表面に塗
料が塗装されている。
【0003】これらの表面に塗膜を有するプラスチック
成形物は、不要になると大半が廃棄処分されている。例
えば自動車を廃車する際、バンパー等のプラスチック製
自動車部品は、金属材料の様に再使用されることなく、
廃棄処分されているのが一般的であった。ところが、近
年、廃棄処分されるこれらのプラスチック成形物の総量
が膨大なものになりつつあり、そのため、省資源の観点
から、プラスチック成形物も金属材料と同様に、回収、
再使用する、すなわちリサイクルしようとする気運が広
まりつつある。しかしながら表面に塗膜を有するプラス
チック成形物は、そのままで再使用すると塗膜が不純物
として残るため、各種弊害が生じるという問題がある。
そのため塗膜を剥離して、プラスチック成形物を再使用
する必要があるが、塗膜は、本来、その使用から、プラ
スチック成形物に強固に付着しているものであるため、
剥離作業が大変であった。
【0004】従って、塗膜を剥離する剥離剤としてハロ
ゲン系有機溶剤や強酸性もしくは強アルカリ性溶液が開
発され、使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記ハロ
ゲン系有機溶剤は、揮発し、オゾン層を破壊する危険性
等があり、一方強酸性もしくは強アルカリ性溶液は毒性
が強く、いずれも環境汚染問題を有している。本発明者
等は、このような現状に鑑み、環境汚染を引きおこす可
能性が少なくかつ安価で、短時間でプラスチック成形物
表面の塗膜を剥離することが可能な剥離剤を開発すべ
く、鋭意検討した結果、本発明に到ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、表面
に塗膜を有するプラスチック成形物を、低級アルコール
とガソリンの混合液を主成分とする剥離剤に浸漬するこ
とにより、プラスチック成形物表面の塗膜を剥離する方
法及び前記剥離剤に関するものである。
【0007】本発明の剥離剤は、低級アルコール及びガ
ソリンの混合液からなるものである。前記低級アルコー
ルとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、n
−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−
ブチルアルコール、イソブチルアルコール等が代表的な
ものとして挙げられるが、特に塗膜への浸透性、蒸留再
生のし易さからメチルアルコール、エチルアルコールが
好ましい。
【0008】前記ガソリンはヘキサン類、ヘプタン類を
主成分とする炭化水素混合物であり、通常の市販ガソリ
ンが特に制限なく使用出来る。本発明の剥離剤は、以上
の低級アルコールとガソリンとの混合液からなり、低級
アルコールの塗膜下への浸透性とガソリンの塗膜膨潤性
との相乗効果により優れた塗膜剥離性能を発揮するので
ある。
【0009】低級アルコールとガソリンの混合割合は、
塗膜の種類、塗膜の劣化程度等により任意に選択される
が通常(5〜95:95〜5)〔重量基準〕、好ましく
は(30〜70:70〜30)が適当である。なお、剥
離剤は、低級アルコールとガソリンのみから構成される
ものでもよいが、必要に応じキシレン、トルエン等の有
機溶剤、水、界面活性剤等を少量配合することも出来
る。
【0010】次に本発明の塗膜の剥離方法について説明
する。処理容器、望ましくは密閉容器中に、常温もしく
は加温した剥離剤を入れ、その中に表面に塗膜を有する
プラスチック成形物を浸漬することにより数分間から数
時間で塗膜が膨潤し、容易に塗膜が剥離する。なお、プ
ラスチック成形物は、原形のままで浸漬してもよいが、
剥離効率、処理容器の大きさ等との関係で切断して細片
化したものを浸漬してもよいことは無論である。
【0011】剥離方法は、前述の浸漬方法が最適である
が、密閉容器中で剥離剤を加温、気化し、蒸気雰囲気下
に表面に塗膜を有するプラスチック成形物を晒す方法、
表面に塗膜を有するプラスチック成形物にスプレー方
式、シャワー方式等により剥離剤を連続的もしくは断続
的に振りかける方法など各種方法が特に制限なく採用可
能である。
【0012】このようにしてプラスチック成形物表面か
ら塗膜を剥離した後、剥離剤は、塗膜、プラスチック成
形物と濾過分離法あるいは蒸留分離法等の方法により分
離し、再使用する。すなわちクローズドシステムにより
前述の各処理を行なうのが望ましい。なお、本発明の剥
離剤をプラスチック成形物のみに適用する説明をした
が、それ以外の金属製品、セラミックス製品等の被塗物
から塗膜を剥離させるのにも適用出来ることは言うまで
もない。
【0013】
【発明の効果】本発明の剥離剤は、従来のハロゲン系有
機溶剤や強酸性もしくは強アルカリ性溶液からなる剥離
剤の如く環境汚染等の問題が少なく、安価であり、かつ
それを使用した塗膜の剥離方法は、特殊な装置を使用す
ることなく簡単な手段で塗膜を短時間で剥離することが
出来、またクローズドシステムで処理することにより、
剥離剤の再使用が容易に出来、廃液処理が不要となり、
環境的にも、経済的にも利用価値が大きい。
【0014】以下本発明を実施例により、さらに詳細に
説明する。 (試験板Aについて)ポリプロピレン樹脂系プラスチッ
ク板をトリクロルエタン蒸気洗浄した後、塩素化ポリオ
レフィン系プライマーを乾燥膜厚7μmになるように塗
布、硬化せしめ、次いでポリエステル−ウレタン樹脂系
塗料を乾燥膜厚30μmになるよう塗布、硬化せしめ試
験板Aを作成した。
【0015】なお、試験板Aにつき、ゴバン目試験(塗
膜に2mm間隔で縦、横に11本カッターナイフでゴバン
目状の切り傷を付け、セロハンテープによる剥離試験)
を実施したところ、100/100であり、また40
℃、240時間の温水浸漬試験において全く塗膜外観に
異状なく、かつゴバン目試験において100/100で
あり、優れた付着性を有しており、正常な塗膜を形成し
ていた。 (試験板Bについて)グリコールエーテル樹脂系プラス
チック板をトリクロルエタン蒸気洗浄した後、アクリル
−エポキシ樹脂系プライマーを乾燥膜厚7μmになるよ
う塗布、硬化せしめ、次いでアクリル−ウレタン樹脂系
塗料を乾燥膜厚30μmになるように塗布、硬化せし
め、試験板Bを作成した。
【0016】なお、試験板Bは、試験板Aと同様に、優
れた付着性を有しており、正常な塗膜を形成していた。 実施例1 エチルアルコールとガソリンの(60:40)〔重量基
準〕の混合物からなる剥離剤(40℃)を入れた密閉容
器中に約20cm角に切断した試験板Aを10分間浸漬し
た後、取り出した。試験板Aの塗膜は膨潤し、ふくれあ
がり、手で簡単に塗膜を除去することが出来た。 実施例2 メチルアルコールとガソリンの(30:70)の混合物
からなる剥離剤(40℃)を使用する以外は、実施例1
と同様にして試験した所、同様に簡単に塗膜を除去する
ことが出来た。 比較例1 エチルアルコールのみからなる剥離剤(40℃)を使用
する以外は、実施例1と同様にして試験した所、試験板
Aの塗膜は膨潤等を全く生じておらず、塗膜を除去する
ことが出来なかった。 比較例2 ガソリンのみからなる剥離剤(40℃)を使用する以外
は、実施例1と同様にして試験した所、比較例1と同様
塗膜を除去することが出来なかった。 実施例3 エチルアルコールとガソリンの(30:70)の混合物
からなる剥離剤(20℃)を入れた密閉容器中に約20
cm角に切断した試験板Bを15分間浸漬した後、取り出
した。試験板Bの塗膜は膨潤し、ふくれあがり、手で簡
単に塗膜を除去することが出来た。 実施例4 メチルアルコールとガソリンの(70:30)の混合物
からなる剥離剤(20℃)を使用する以外は、実施例3
と同様にして試験した所、同様に簡単に塗膜を除去する
こと出来た。 比較例3 メタノールのみからなる剥離剤(20℃)を使用する以
外は、実施例4と同様にして試験した所、試験板Bの塗
膜は、膨潤等を全く生じておらず、塗膜を除去すること
が出来なかった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に塗膜を有するプラスチック成形物
    を、低級アルコールとガソリンとの混合液を主成分とす
    る剥離剤に浸漬することによりプラスチック成形物表面
    の塗膜を剥離することを特徴とする塗膜の剥離方法。
  2. 【請求項2】 低級アルコールとガソリンとの混合液を
    主成分とする塗膜剥離剤。
JP26084491A 1991-10-08 1991-10-08 塗膜の剥離方法及び塗膜剥離剤 Withdrawn JPH0596231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26084491A JPH0596231A (ja) 1991-10-08 1991-10-08 塗膜の剥離方法及び塗膜剥離剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26084491A JPH0596231A (ja) 1991-10-08 1991-10-08 塗膜の剥離方法及び塗膜剥離剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0596231A true JPH0596231A (ja) 1993-04-20

Family

ID=17353544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26084491A Withdrawn JPH0596231A (ja) 1991-10-08 1991-10-08 塗膜の剥離方法及び塗膜剥離剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0596231A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6184373B1 (en) 1999-09-03 2001-02-06 Eastman Chemical Company Method for preparing cellulose acetate fibers
JP2020056238A (ja) * 2018-10-03 2020-04-09 株式会社ヤグチ技工 外壁タイル用被膜の除去方法
US11305309B2 (en) 2017-10-20 2022-04-19 Yamaguchi Prefectural Industrial Technology Institute Method and device for removing coating on coated plastic article

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11305309B2 (en) 2017-10-20 2022-04-19 Yamaguchi Prefectural Industrial Technology Institute Method and device for removing coating on coated plastic article
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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 19990107