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JPH0593723A - 涙液物質の測定装置 - Google Patents

涙液物質の測定装置

Info

Publication number
JPH0593723A
JPH0593723A JP9654691A JP9654691A JPH0593723A JP H0593723 A JPH0593723 A JP H0593723A JP 9654691 A JP9654691 A JP 9654691A JP 9654691 A JP9654691 A JP 9654691A JP H0593723 A JPH0593723 A JP H0593723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lactic acid
electrode
tear
electrodes
contained
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9654691A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Mitsuhayashi
浩二 三林
Masao Karube
征夫 軽部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP9654691A priority Critical patent/JPH0593723A/ja
Publication of JPH0593723A publication Critical patent/JPH0593723A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 涙液中の乳酸等の物質を連続的に測定する。 【構成】 反応電極1、補助電極2、測定補助装置4、
遠隔測定用送信器、電池6がリード線7を介して結線さ
れている。これらは結線状態でコンタクトレンズ様の形
態を有した支持体3の内部に包括支持されている。この
支持体3は眼球12になじみやすいように柔軟な合成樹
脂製により作成されており、また涙液が通過するように
多孔性としてある。上記反応電極1の外周には例えば乳
酸を酸化させるための乳酸オキシダーゼからなる酵素固
定化膜8が形成してある。涙液中の例えば乳酸は酵素固
定化膜8にて酸化され、それに伴い電極1、2の間で電
気化学的反応を生成する。これにより、電極1、2間で
物理量としての酸化還元電位が発生し、電流が流れる。
この電流値にて乳酸の濃度を連続的にモニタリングでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は涙液物質の測定装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、人間の生理状態の把握や眼疾患の
診断において、涙液(結膜のう体液)物質を測定するこ
とが試みられている。従来の涙液物質の一般的な分析方
法は、涙液をガラスキャピラリー等にて採取し、その涙
液を別途分析するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、涙液採取後の分析であるため、簡便では
なく、しかも対象物質の連続的な測定が不可能である。
【0004】一方、網膜疾患の診断に結膜のう部位に裝
用可能なコンタクトレンズ型電極を用いた網膜電図の測
定が行われているが、この測定システムは網膜による電
位を測定するものであり、涙液物質を直接測定するもの
ではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる従来の点
に鑑みて案出されたものであって、その課題とするとこ
ろは眼球に直接装着可能であり、かつ連続的にその涙液
物質を測定可能な装置を提供しようとするものであり、
かかる課題は、眼球に装着可能な形態とされ、かつ涙液
物質に対して選択的に感応し、該涙液物質に対する感応
により化学量または物理量を発生する感応部を備え、該
感応部にて生じる前記化学量または物理量を基に前記涙
液物質の濃度を測定するという技術的手段によって達成
される。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。先ず、図1(a)、(b)、(c)において、測
定装置の構成につき説明する。図1(a)は平面図であ
り、図1(b)は図1(a)のA−A断面図であり、ま
た図1(c)は図1(b)のB部拡大図である。
【0007】1は反応電極で、該反応電極1は正方形形
状の例えば0.2mm×0.2mmの金製の薄板により
構成されている。2は補助電極で、該補助電極2は正方
形形状の例えば2mm×2mmの銀製の薄板により構成
されている。
【0008】3は支持体であり、該支持体3は人体の眼
球になじみやすい柔軟性に富んだ多孔性の合成樹脂にて
構成された略円板状の平面形状を有している。また、該
支持体3は、一般的なコンタクトレンズのごとく、表面
側が凸部3aで、その裏面側が窪んだ空洞状となってい
る。
【0009】4は測定補助装置、5は遠隔測定用送信
器、6は電池である。7はリード線で、該リード線7は
反応電極1、補助電極2、測定補助装置4、遠隔測定用
送信器5、電池6を互いに接続するものである。
【0010】上記測定補助装置4はポテンシオスタット
と称されるものであり、該測定補助装置4からはリード
線7を介して反応電極1と補助電極2との間に例えば70
0 mVの一定電圧が印加されており、その結果として得
られる電流を測定補助装置4で測定するようにしてあ
る。
【0011】これら測定補助装置4、遠隔測定用送信器
5、電池6はリード線7による結線状態にて支持体3の
成形時にその支持体内部に包括状態で固定、封印されて
いる。
【0012】8は乳酸を酸化させるための乳酸オキシダ
ーゼよりなる酵素固定化膜である。該酵素固定化膜8
は、例えば東洋醸造株式会社製のPediococus sp 由来
(酵素活性33.0unit/mg)4.5 mgを東洋合成株式会
社製の光硬化性樹脂PVA-SbQ 50.3mg、蒸留水30μLと
混合し、該混合物を上記電極1の全体を包むように塗布
し、1時間の暗所風乾後、15分間蛍光灯照射すること
で構成されている。なお、該酵素固定化膜8は親水性で
あり、涙液等の液体やその中の生体物質は該酵素固定化
膜8を経て該酵素固定化膜8と電極1との界面にまで達
することができる。また、上記支持体3は多孔性である
ため、該支持体3の多孔部を介して涙液等の液体やその
中の生体物質は電極1、2、および酵素固定化膜8と支
持体3との界面まで達することができる。
【0013】次に、上記構成の涙液物質の測定装置9の
取り付け方法を図2(a)、(b)、(c)により説明
する。図2(a)は被験者の眼部を示す図であり、図2
(b)はその側面図であり、図2(c)は図2(a)の
断面図である。
【0014】装着方法は一般のコンタクトレンズの装着
方法と同様であり、測定装置9の支持体3の凹部を上方
に向けて凸部3aを指先側に置き、その凹部に蒸留水、
生理食塩水等を滴下する。この状態で開瞼下の眼球12
に測定装置9を装着する。その時、測定装置9と眼球1
2とは、上記の滴下液と涙液13との混合液の薄膜を介
して表面張力によって互いに密着する。そして、その表
面張力にて測定装置9の装着が継続的なものとなる。ま
た、測定装置9は一般的なコンタクトレンズと同様な薄
膜状態であるため、瞼の開閉には何ら障害はない。な
お、図中、10は上瞼、11は下瞼、12は眼球を示
す。
【0015】図3に示す全体装置を説明すると、14は
被験者、15は遠隔測定用受信器、16は記録計、17
は分析計、18は各機器を接続するためのリード線をそ
れぞれ示している。
【0016】次に、作動について説明する。眼球12に
装着された測定装置9においては、瞼の開閉によりその
測定装置9の外部に存在する生体成分を含んだ涙液が上
記多孔性の支持体3の多孔部を介して電極1、2ならび
に酵素固定化膜8まで達する。そして、酵素固定化膜8
に達した涙液物質中の特に乳酸は反応電極1の全周に固
定した酵素固定化膜8の乳酸オキシダーゼによって酸化
され、下記の反応を生成する。
【0017】
【化1】C3H6O2+ O2 →C3H4O3+H2O2 該反応で生成したH2O2は涙液中の電解質であるりん酸に
て電極1、2の間で次のごとき電気化学的反応を引き起
こす。
【0018】(以下余白)
【0019】
【化2】H2O2→ 2H + + O2 +2e- 2H ++PO4 3- → H2PO4 - H2PO4 - → 2H + + PO4 3- O2+2H+ +2e -→H2O2 Ag2O+ 2H + +2e -→ 2Ag+H2O かかる電気化学的反応により両電極1、2間で物理量と
しての酸化還元電位が発生し、該電流はリード線7を経
て測定補助装置4に導かれる。該測定補助装置4で測定
された電流は遠隔測定用送信器5を介して遠隔測定用受
信器15に受信され、記録計16にて記録され、分析計
17でその結果が分析される。
【0020】その結果、涙液中の物質を人体を傷つける
ことなく、非侵襲で例えば乳酸濃度を連続的に測定する
ことができる。本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、次のように種々の変形が可能である。
【0021】(1)電極1、2以外の部分を支持体3で
包括支持し、支持体3の表面に電極1、2を薄膜状に装
着することも可能である。 (2)涙液に既存する電気活性物質の例えばアスコルビ
ン酸等の妨害物質の影響を排除するために、反応電極1
の他に、乳酸オキシダーゼを固定化しない別の反応電極
を設置し、該反応電極にて過酸化水素以外の電気活性物
質に係わる電流を測定し、乳酸に係わる電流と他の活性
物質に係わる電流との差を検出し、乳酸による酵素反応
部だけをモニタリングするようにしてもよい。
【0022】(3)支持体3はその中心部3aに同質も
しくは異質の材質によるレンズ部を形成することにより
コンタクトレンズとして使用することも可能である。 (4)支持体3に電極1、2と酵素固定過膜8を残し、
他の部分を外部環境におき、電極1、2により外部環境
の装置にリード線で導き、有線にて測定することも可能
である。
【0023】(5)酵素反応は温度に対してその反応速
度が変化するので、その反応を一定に保ために温度補償
を行ってもよい。 (6)電解質はリン酸イオンに限らず、涙液中の他の電
解質であってもよい。
【0024】(7)涙液物質としては乳酸に限らず、グ
ルコース、ピルビン酸、フェノール、脂質、尿酸、グル
タミン酸、尿素、アルギニン、リシン、フェニルアラニ
ン、クレアチン、アミノ酸、あるいはナトリウム、カリ
ウム、アンモニウム、塩素、カルシウム、マグネシウ
ム、銅、臭素、フッ素、亜鉛等のイオン、またはアドレ
ナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、GABA、甲
状腺ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン等のホルモン、そ
の他アルカリフォスターゼ、ミエロペロキダーゼ、スー
パーオキシドヂムスターゼ、リゾチーム等の酵素が知ら
れている。
【0025】本発明はこのような涙物質の濃度を測定す
るにも適用できる。そして、感応部には酵素センサーと
して、例えばグルコースに対してはグルコースオキシタ
ーゼ、ピルビン酸に対してはピルビン酸オキシターゼ、
フェノールに関してはチロシナーゼ、脂質に対してはコ
レステロールオキシターゼ、尿酸に対してはウリカーゼ
等、各涙液物質を酸化せしめる酵素を用いればよい。
【0026】(8)本発明の用途としては、運動生理
学、医療分野、日常生活における高齢者管理等に適用す
ることができる他、モニター画面を使うCRT作業や自
動車の運転等の視覚に依存するような作業に伴う眼精疲
労の評価、体調把握にも適用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明において
は、眼球部の涙液物質を直接的にリアルタイムで、かつ
連続的に測定できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】測定装置を示す図である。
【図2】測定装置を人体の眼球部に装着した状態を示す
図である。
【図3】測定装置を用いた測定系を示す図である。
【符号の説明】
1 反応電極 2 補助電極 3 支持体 4 測定補助装置 5 遠隔測定用送信器 6 電池 7 リード線 8 酵素固定化膜 9 測定装置 12 眼球 15 遠隔測定用受信器 16 記録計 17 分析計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼球に装着可能な形態とされ、かつ涙液
    物質に対して選択的に感応し、該涙液物質に対する感応
    により化学量または物理量を発生する感応部を備え、該
    感応部にて生じる前記化学量または物理量を基に前記涙
    液物質の濃度を測定することを特徴とする涙液物質の測
    定装置。
JP9654691A 1991-04-26 1991-04-26 涙液物質の測定装置 Pending JPH0593723A (ja)

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JP9654691A JPH0593723A (ja) 1991-04-26 1991-04-26 涙液物質の測定装置

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JP9654691A JPH0593723A (ja) 1991-04-26 1991-04-26 涙液物質の測定装置

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ID=14168097

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990608