JPH0585897U - スチールコード - Google Patents
スチールコードInfo
- Publication number
- JPH0585897U JPH0585897U JP032724U JP3272492U JPH0585897U JP H0585897 U JPH0585897 U JP H0585897U JP 032724 U JP032724 U JP 032724U JP 3272492 U JP3272492 U JP 3272492U JP H0585897 U JPH0585897 U JP H0585897U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cord
- strands
- diameter
- twisted
- steel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2401/00—Aspects related to the problem to be solved or advantage
- D07B2401/20—Aspects related to the problem to be solved or advantage related to ropes or cables
- D07B2401/2005—Elongation or elasticity
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 素線の型付けを適度に大きく、コード撚りピ
ツチ長さを適度に小さく形成して、均質なコード形状の
1×7構造と1×8構造のスチールコードを製造可能と
し、コスト節減とともに素線を細径化してコードの柔軟
性を高め、耐久性、耐カツト性及び乗り心地等を向上し
たスチールコードを提供するにある。 【構成名】 7本又は8本の素線1,2を型付けしてコ
ンパクト撚りコードよりも大きいコード径D(Da,D
b)に、かつコード径D(Da,Db)に対し5.0〜
8.5倍のコード撚りピツチ長さP(Pa,Pb)に1
工程で撚り合わせて、引張り破断時の伸びを5%以上に
構成したことに特徴を有する。
ツチ長さを適度に小さく形成して、均質なコード形状の
1×7構造と1×8構造のスチールコードを製造可能と
し、コスト節減とともに素線を細径化してコードの柔軟
性を高め、耐久性、耐カツト性及び乗り心地等を向上し
たスチールコードを提供するにある。 【構成名】 7本又は8本の素線1,2を型付けしてコ
ンパクト撚りコードよりも大きいコード径D(Da,D
b)に、かつコード径D(Da,Db)に対し5.0〜
8.5倍のコード撚りピツチ長さP(Pa,Pb)に1
工程で撚り合わせて、引張り破断時の伸びを5%以上に
構成したことに特徴を有する。
Description
【0001】
本考案は、主として空気タイヤのカーカスとトレッド間のブレーカー、又はベ ルトと称する補強層に適用されるスチールコードに関するものである。
【0002】
従来、車両用空気タイヤの耐カツト性能を高くする場合や車両の乗り心地を良 くする場合、複数層からなるブレーカー又はベルトの上側、即ち地面に接するト レッド側に伸びの大きいスチールコードを補強材として埋設している。 この種のスチールコードでは、大きい伸びと柔軟性を必要とするため、複撚り 構造で素線本数の多いものが採用されている。例えば、図2(A)のように7本 の素線aを撚り合わせて1×7構造のストランドa1 とし、さらにそのストラン ドa1 を3本撚り合わせて3×7構造に構成した複撚りスチールコードや、図2 (B)のように2本の素線bを撚り合わせて1×2構造のストランドb1 とし、 さらにそのストランドb1 を4本撚り合わせて4×2構造に構成した複撚りスチ ールコードが採用されている。それらの素線a,bには径0.22〜0.34mm 程度のものが使用されている。しかし、このような複撚りスチールコードは、撚 り合わせが2工程となり製造コストが高く経済的でないという欠点がある。 また、製造コストを低下するため、図2(C)に示すように5本の素線cを1 工程でルーズに撚り合わせ素線間に隙間を形成して1×5構造に構成したオープ ンタイプのスチールコードや、同様に1×4構造に構成したオープンタイプのス チールコード(図示省略)が開発されている。しかし、これらのスチールコード は、素線本数が少なくコードとしての強度維持のため、比較的に太径(0.38 mm程度)の素線cが適用されている。
【0003】
従来のスチールコードにおいて、1×5構造や1×4構造に構成されたオープ ンタイプの前記スチールコードは、1工程の撚り合わせで形成され製造コストが 低減されて経済的であるが、素線本数が少なくコードとしての強度を維持するた め太径の素線を必要とし、耐久性(耐疲労性)が悪くコード自体が堅くて柔軟性 に難があり、車両の乗り心地を改善するまでに至つていない。また、素線の本数 を増加して細径の素線を使用するため、例えば、図2(D)のように7本の素線 dを1工程でルーズに撚り合わせて1×7構造のオープンタイプのスチールコー ドに形成すると、コード中心部の空間部が大きくなつて矢示のような素線の落ち 込みにより均等なコード形状に製造できないなどの課題がある。
【0004】 本考案は、上記のような実状に鑑み開発されたものであつて、その目的とする 処は、素線の型付けを適度に大きく、コード撚りピツチ長さを適度に小さく形成 して、均質なコード形状の1×7構造と1×8構造のスチールコードを製造可能 とし、コスト節減とともに素線を細径化してコードの柔軟性を高め、耐久性、耐 カツト性及び乗り心地を向上したスチールコードを提供するにある。
【0005】
本考案は、7本又は8本の素線を型付けしてコンパクト撚りコードよりも大き いコード径に、かつ同コード径に対し5.0〜8.5倍のコード撚りピツチ長さ に1工程で撚り合わせて、引張り破断時の伸びを5以上に構成したことにより、 素線の落込みのない均質なコード形状の1×7構造又は1×8構造のスチールコ ードに製造可能とし、コスト節減とともに素線を細径化しコードの柔軟性を高め ている。
【0006】
7本又は8本の素線を型付けしてコンパクト撚りコードよりも大きいコード径 に、かつ同コード径に対し5.0〜8.5倍のコード撚りピツチ長さに1工程で 撚り合わせて、素線の落ち込みがない均質なコード形状の1×7構造及び1×8 構造のスチールコードに精度良く容易に製造でき、従来とほぼ同様な強度が得ら れ、素線間に適度の隙間が形成されてゴム浸透性が高められるとともに、素線本 数の増加により細径の素線が使用可能となり、その引張り破断時の伸びが5%以 上に構成されて、耐久性(耐疲労性)及び柔軟性が著しく向上されている。
【0007】
図1(A)に本考案の第1実施例におけるスチールコードの横断面図を、図1 (B)に第2実施例におけるスチールコードの横断面図を示す。図中1は第1実 施例のスチールコード10aを構成する素線、2は第2実施例のスチールコード 10bを構成する素線、Da,Dbは各コード径、Pa,Pbは各コード撚りピ ツチ長さ(図示省略)であつて、図1(A)に示す第1実施例は、7本の素線1 を型付けしてコンパクト撚りコードよりも大きいコード径Daに、かつコード径 Daに対し5.0〜8.5倍のコード撚りピツチ長さPaに1工程で撚り合わせ て、引張り破断時の伸びを5%以上に構成したスチールコード10aになつてい る。図1(B)に示す第2実施例は、7本の素線2を型付けしてコンパクト撚り コードよりも大きいコード径Dbに、かつコード径Dbに対し5.0〜8.5倍 のコード撚りピツチ長さPbに1工程で撚り合わせて、引張り破断時の伸びを5 %以上に構成したスチールコード10bになつている。
【0008】 表1、2に示す各実施例1〜4及び比較例1は、7本の素線(径0.32mm )を型付けしてコンパクト撚りコードよりも大きいコード径D=1.16mmに、 かつコード撚りピツチ長さPを6.0〜10.0mmに変えて1工程で撚り合わせ て製造した各スチールコード(図1A参照)であり、各実施例5、6及び比較例 2は、8本の素線(径0.30mm)を型付けしてコンパクト撚りコードよりも 大きいコード径D=1.24mmに、かつコード撚りピツチ長さPを8.0〜12 .0mmに変えて1工程で撚り合わせて製造した各スチールコード(図1B参照) であり、また、従来例1は、8本の素線(径0.32mm)を2工程で撚り合わ せて形成した4×2構造の複撚りスチールコード(図2B参照)、従来例2は、 5本の素線(径0.38mm)を1工程でルーズに撚り合わせて1×5構造に構 成したオープンタイプのスチールコード(図2C参照)であつて、それらの各ス チールコードを試料として、破断荷重と破断時の伸びを測定するとともに、各コ ードを150mmのループにして、一定の速度で押し込んだ時に受けるコードから の反発力や、各コードをゴムコンパウンド中に埋設して加硫後、そのゴムをコー ドとの界面で引き剥いでコードにゴムが浸入している割合によるゴム浸透度、さ らに、前記加硫後のコードを3個のロールで繰り返し曲げを与えて、そのコード が破断するまでの繰り返し数を耐久値とする耐久性指数等を測定して、表示のよ うな評価が得られた。
【0009】
【表1】 ────────────────────────────────────
【表2】
【0010】 表1、2から明らかなように1×7×0.32構造の実施例1〜4及び1×8 ×0.30構造の実施例5、6は、従来例1,2とほぼ同様な強度(破断強度) を有し、比較例1,2,3との対比から明らかなように、コード径D(=Da, Db)に対し5.0〜8.5倍のコード撚りピツチ長さP(=Pa,Pb)に撚 り合わせることにより、引張り破断時の伸びが5%以上に大きく形成されて、素 線間の隙間と素線の細径化でゴム浸透性及び耐久性(耐疲労性)が高められると ともに、反発力が低減されて柔軟性が著しく高められるなど優れたコード特性が 得られ、前記の各実施例は、車両用空気タイヤの複数層からなるブレーカー又は ベルトの上側、即ち地面に接するトレッド側に埋設し補強材として好適であり、 その耐カツト性能が効果的に高められ車両の乗り心地が著しく向上される。
【0011】
本考案は、7本又は8本の素線を型付けしてコンパクト撚りコードよりも大き いコード径に、かつ同コード径に対し5.0〜8.5倍のコード撚りピツチ長さ に撚り合わせることにより、1工程の撚り合わせで素線の落ち込みがない均質な コード形状の1×7構造、1×8構造のスチールコードに精度良く容易に製造さ れ、製造コストが著しく低減されるとともに、従来と同様な強度が得られゴム浸 透性が高められるとともに、細径の素線が使用可能となりその引張り破断時の伸 びが5%以上に大きく形成されて耐久性(耐疲労性)及び柔軟性が著しく向上さ れているなどゴム補強材として優れたコード特性を有する。
【図1】本考案の第1実施例を示す横断面図(A)と第
2実施例を示す横断面図(B)
2実施例を示す横断面図(B)
【図2】各従来例を示す各横断面図(A)〜(D)であ
る。
る。
1,2 素線 10a,10b スチールコード D(Da,Db) コード径
Claims (1)
- 【請求項1】 7本又は8本の素線を型付けしてコンパ
クト撚りコードよりも大きいコード径に、かつ同コード
径に対し5.0〜8.5倍のコード撚りピツチ長さに1
工程で撚り合わせて、引張り破断時の伸びを5%以上に
構成したことを特徴とするスチールコード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP032724U JPH0585897U (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | スチールコード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP032724U JPH0585897U (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | スチールコード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585897U true JPH0585897U (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=12366794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP032724U Pending JPH0585897U (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | スチールコード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0585897U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002234032A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-08-20 | Bridgestone Corp | 二輪自動車用タイヤの製造方法及び二輪自動車用タイヤ |
JP2011152862A (ja) * | 2010-01-27 | 2011-08-11 | Bridgestone Corp | 空気入りラジアルタイヤ |
-
1992
- 1992-04-20 JP JP032724U patent/JPH0585897U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002234032A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-08-20 | Bridgestone Corp | 二輪自動車用タイヤの製造方法及び二輪自動車用タイヤ |
JP4678958B2 (ja) * | 2000-12-08 | 2011-04-27 | 株式会社ブリヂストン | 二輪自動車用タイヤの製造方法及び二輪自動車用タイヤ |
JP2011152862A (ja) * | 2010-01-27 | 2011-08-11 | Bridgestone Corp | 空気入りラジアルタイヤ |
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