JPH058556A - 熱転写受像シート - Google Patents
熱転写受像シートInfo
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- JPH058556A JPH058556A JP3185798A JP18579891A JPH058556A JP H058556 A JPH058556 A JP H058556A JP 3185798 A JP3185798 A JP 3185798A JP 18579891 A JP18579891 A JP 18579891A JP H058556 A JPH058556 A JP H058556A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 折曲げ加工やファイリング等が容易で普通紙
感に優れた熱転写受像シートを安価に提供すること。 【構成】 紙基材シートとその表面に、必要に応じて中
間層を介して形成された染料受容層とからなり、上記紙
基材シートの坪量が60〜120g/m2の範囲にある
ことを特徴とする熱転写受像シート。
感に優れた熱転写受像シートを安価に提供すること。 【構成】 紙基材シートとその表面に、必要に応じて中
間層を介して形成された染料受容層とからなり、上記紙
基材シートの坪量が60〜120g/m2の範囲にある
ことを特徴とする熱転写受像シート。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写受像シートに関
し、更に詳しくは折曲げ加工やファイリング等が容易で
普通紙感に優れた熱転写受像シートを安価に提供するこ
とを目的とする。
し、更に詳しくは折曲げ加工やファイリング等が容易で
普通紙感に優れた熱転写受像シートを安価に提供するこ
とを目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これを紙や
プラスチックシート等の基材シートに担持させて熱転写
シートとし、昇華性染料で染着可能な熱転写受像シー
ト、例えば、紙やプラスチックフイルムの表面に染料受
容層を設けた熱転写受像シート上に各種のフルカラー画
像を形成する方法が提案されている。この場合には加熱
手段としてプリンターのサーマルヘッドが使用され、極
めて短時間の加熱によって3色又は4色の多数の色ドッ
トを熱転写受像シートに転移させ、該多色の色ドットに
より原稿のフルカラー画像を再現するものである。この
様に形成された画像は、使用する色材が染料であること
から非常に鮮明であり、且つ透明性に優れている為、得
られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオ
フセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、
且つフルカラー写真画像に匹敵する高品質の画像が形成
可能となっている。上記の如き昇華型熱転写方式に使用
される熱転写受像シートとしては、基材シート上に染料
受容層を設けたものが使用されているが、染料受容層の
平滑性が要求されることから、従来はプラスチックフイ
ルム、合成紙或はそれらの積層物が使用されてきた。
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これを紙や
プラスチックシート等の基材シートに担持させて熱転写
シートとし、昇華性染料で染着可能な熱転写受像シー
ト、例えば、紙やプラスチックフイルムの表面に染料受
容層を設けた熱転写受像シート上に各種のフルカラー画
像を形成する方法が提案されている。この場合には加熱
手段としてプリンターのサーマルヘッドが使用され、極
めて短時間の加熱によって3色又は4色の多数の色ドッ
トを熱転写受像シートに転移させ、該多色の色ドットに
より原稿のフルカラー画像を再現するものである。この
様に形成された画像は、使用する色材が染料であること
から非常に鮮明であり、且つ透明性に優れている為、得
られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオ
フセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、
且つフルカラー写真画像に匹敵する高品質の画像が形成
可能となっている。上記の如き昇華型熱転写方式に使用
される熱転写受像シートとしては、基材シート上に染料
受容層を設けたものが使用されているが、染料受容層の
平滑性が要求されることから、従来はプラスチックフイ
ルム、合成紙或はそれらの積層物が使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
上記従来の熱転写受像シートの場合、印字物を折曲げ加
工したり、ファイリングしたりする場合、折曲げが困難
であったり、一旦折曲げても反発し薄く折り畳むことが
出来なかったり、ファイリングすると嵩張たりして一般
事務分野への利用に難点があった。又、コスト面でも不
十分であり、普通紙感がなく一般事務消耗品としては不
適当であった。従って、本発明の目的は、上記従来技術
の問題点を解決し、折曲げ加工やファイリング等が容易
で普通紙感に優れた熱転写受像シートを安価に提供する
ことである。
上記従来の熱転写受像シートの場合、印字物を折曲げ加
工したり、ファイリングしたりする場合、折曲げが困難
であったり、一旦折曲げても反発し薄く折り畳むことが
出来なかったり、ファイリングすると嵩張たりして一般
事務分野への利用に難点があった。又、コスト面でも不
十分であり、普通紙感がなく一般事務消耗品としては不
適当であった。従って、本発明の目的は、上記従来技術
の問題点を解決し、折曲げ加工やファイリング等が容易
で普通紙感に優れた熱転写受像シートを安価に提供する
ことである。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、紙基材シートと
その表面に、必要に応じて中間層を介して形成された染
料受容層とからなり、上記紙基材シートの坪量が60〜
120g/m2の範囲にあることを特徴とする熱転写受
像シートである。
によって達成される。即ち、本発明は、紙基材シートと
その表面に、必要に応じて中間層を介して形成された染
料受容層とからなり、上記紙基材シートの坪量が60〜
120g/m2の範囲にあることを特徴とする熱転写受
像シートである。
【0005】
【作用】熱転写受像シートの基材シートとして坪量が6
0〜120g/m2の範囲の紙を選択することによっ
て、折曲げ加工やファイリング等が容易で普通紙感に優
れた熱転写受像シートを安価に提供することが出来る。
0〜120g/m2の範囲の紙を選択することによっ
て、折曲げ加工やファイリング等が容易で普通紙感に優
れた熱転写受像シートを安価に提供することが出来る。
【0006】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明で使用する紙基材シ
ートとしては、各種の紙、例えば、PPC用紙、熱転写
紙、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、
ケトン紙等の紙が好適であり、これらの基材シートはそ
の坪量が60〜120g/m2であることが必要であ
る。坪量が60g/m2未満であると基材シートとして
の腰が不足し、又、不透明度も不十分であり形成される
画像の品質が高くならない。又、坪量が120g/m2
を越えると、折り曲げてファイリングする際の折り曲げ
性が不足し、又、嵩張るという問題がある。又、上記紙
基材シートの白色度及び不透明度は共に70%以上であ
ることが好ましい。
発明を更に詳細に説明する。本発明で使用する紙基材シ
ートとしては、各種の紙、例えば、PPC用紙、熱転写
紙、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、
ケトン紙等の紙が好適であり、これらの基材シートはそ
の坪量が60〜120g/m2であることが必要であ
る。坪量が60g/m2未満であると基材シートとして
の腰が不足し、又、不透明度も不十分であり形成される
画像の品質が高くならない。又、坪量が120g/m2
を越えると、折り曲げてファイリングする際の折り曲げ
性が不足し、又、嵩張るという問題がある。又、上記紙
基材シートの白色度及び不透明度は共に70%以上であ
ることが好ましい。
【0007】上記紙基材シートの表面に形成する染料受
容層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受
容し、形成された画像を維持する為のものである。染料
受容層を形成する方法は従来技術と同様にコーティング
方式でもよいが、この場合には、基材シートの表面が平
滑性に欠ける場合があるので、この場合には基材シート
表面をラテックス等で目止処理するのが好ましい。染料
受容層を形成する好ましい方法は受容層転写方法であ
り、この場合には基材シートの表面が平滑性に欠ける場
合であっても、表面平滑性に優れた染料受容層を形成す
ることが出来る。以下この受容層転写方法を説明する。
容層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受
容し、形成された画像を維持する為のものである。染料
受容層を形成する方法は従来技術と同様にコーティング
方式でもよいが、この場合には、基材シートの表面が平
滑性に欠ける場合があるので、この場合には基材シート
表面をラテックス等で目止処理するのが好ましい。染料
受容層を形成する好ましい方法は受容層転写方法であ
り、この場合には基材シートの表面が平滑性に欠ける場
合であっても、表面平滑性に優れた染料受容層を形成す
ることが出来る。以下この受容層転写方法を説明する。
【0008】受容層転写方法で使用する受容層転写フイ
ルムは、基材フイルムの一方の面に染料受容層を剥離可
能に設けてなるものであって、好ましい実施態様では受
容層表面に感圧感熱接着剤(粘着剤)層が設けられてい
る。上記の受容層熱転写フイルムを前記の基材シートに
重ね、適当な加圧手段で両者を加圧して貼り合わせ、そ
の後基材フイルムを剥離することで所望の熱転写受像シ
ートが得られる。
ルムは、基材フイルムの一方の面に染料受容層を剥離可
能に設けてなるものであって、好ましい実施態様では受
容層表面に感圧感熱接着剤(粘着剤)層が設けられてい
る。上記の受容層熱転写フイルムを前記の基材シートに
重ね、適当な加圧手段で両者を加圧して貼り合わせ、そ
の後基材フイルムを剥離することで所望の熱転写受像シ
ートが得られる。
【0009】本発明で用いる受容層熱転写フイルムの基
材フイルムとしては、従来の熱転写フイルムに使用され
ていると同じ基材フイルムがそのまま用いることが出来
ると共に、その他のものも使用することが出来、特に制
限されない。好ましい基材フイルムの具体例としては、
例えば、グラシン紙、コンデンサ紙、パラフイン紙等の
薄葉紙、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポ
リカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポ
リ塩化ビニリデン、アイオノマー等のプラスチック或い
はこれらと前記紙とを複合した基材フイルム等が挙げら
れる。この基材フイルムの厚さは、その強度等が適切に
なる様に、材料に応じて適宜変更することが出来るが、
その厚さは好ましくは3〜100μmである。
材フイルムとしては、従来の熱転写フイルムに使用され
ていると同じ基材フイルムがそのまま用いることが出来
ると共に、その他のものも使用することが出来、特に制
限されない。好ましい基材フイルムの具体例としては、
例えば、グラシン紙、コンデンサ紙、パラフイン紙等の
薄葉紙、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポ
リカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポ
リ塩化ビニリデン、アイオノマー等のプラスチック或い
はこれらと前記紙とを複合した基材フイルム等が挙げら
れる。この基材フイルムの厚さは、その強度等が適切に
なる様に、材料に応じて適宜変更することが出来るが、
その厚さは好ましくは3〜100μmである。
【0010】受容層の形成に先立って、基材フイルムの
面に剥離層を形成することも出来る。かかる剥離層はワ
ックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、弗素
樹脂、アクリル樹脂等の剥離剤から形成する。形成方法
は後記受容層の形成方法と同様でよく、その厚みは0.
01〜5μm程度で十分である。又、転写後に艶消受容
層が望ましい場合には、剥離層中に各種の粒子を包含さ
せるか或は剥離層側表面をマット処理した基材フイルム
を使用することにより表面マット状にすることも出来る
勿論、上記の如き基材フイルムが適度な剥離性を有して
いる場合には離型層の形成は不要である。
面に剥離層を形成することも出来る。かかる剥離層はワ
ックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、弗素
樹脂、アクリル樹脂等の剥離剤から形成する。形成方法
は後記受容層の形成方法と同様でよく、その厚みは0.
01〜5μm程度で十分である。又、転写後に艶消受容
層が望ましい場合には、剥離層中に各種の粒子を包含さ
せるか或は剥離層側表面をマット処理した基材フイルム
を使用することにより表面マット状にすることも出来る
勿論、上記の如き基材フイルムが適度な剥離性を有して
いる場合には離型層の形成は不要である。
【0011】上記基材フイルムの表面に形成する染料受
容層は、任意の受像シートの基材に受容層を転写後に、
熱転写フイルムから移行してくる昇華性染料を受容し、
形成された画像を維持する為のものである。染料受容層
を形成する為の樹脂としては、例えば、ポリプロピレン
等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のハロ
ゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステ
ル等のビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、
ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプ
ロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重
合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等
のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、
特に好ましいものは、ビニル系樹脂及びポリエステル系
樹脂である。
容層は、任意の受像シートの基材に受容層を転写後に、
熱転写フイルムから移行してくる昇華性染料を受容し、
形成された画像を維持する為のものである。染料受容層
を形成する為の樹脂としては、例えば、ポリプロピレン
等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のハロ
ゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステ
ル等のビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、
ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプ
ロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重
合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等
のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、
特に好ましいものは、ビニル系樹脂及びポリエステル系
樹脂である。
【0012】上記樹脂に混合して使用する好ましい離型
剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系界面
活性剤、弗素系界面活性剤等が挙げられるが、シリコー
ンオイルが望ましい。該シリコーンオイルとしては、エ
ポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル
変性、アルコール変性、弗素変性、アルキルアラルキル
ポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリ
エーテル変性等の変性シリコーンオイルが望ましい。離
型剤は1種若しくは2種以上のものが使用される。又、
この離型剤の添加量は染料受容層形成樹脂100重量部
に対し、0.5〜30重量部が好ましい。この添加量の
範囲を満たさない場合は、熱転写フイルムと染料受容層
の融着若しくは印字感度の低下等の問題が生じる場合が
ある。この様な離型剤を染料受容層に添加することによ
って、転写後の受容層の表面に離型剤がブリードアウト
して離型層が形成される。
剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系界面
活性剤、弗素系界面活性剤等が挙げられるが、シリコー
ンオイルが望ましい。該シリコーンオイルとしては、エ
ポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル
変性、アルコール変性、弗素変性、アルキルアラルキル
ポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリ
エーテル変性等の変性シリコーンオイルが望ましい。離
型剤は1種若しくは2種以上のものが使用される。又、
この離型剤の添加量は染料受容層形成樹脂100重量部
に対し、0.5〜30重量部が好ましい。この添加量の
範囲を満たさない場合は、熱転写フイルムと染料受容層
の融着若しくは印字感度の低下等の問題が生じる場合が
ある。この様な離型剤を染料受容層に添加することによ
って、転写後の受容層の表面に離型剤がブリードアウト
して離型層が形成される。
【0013】受容層は、前記の基材フイルムの一方の面
に、上記の如き樹脂に離型剤等の必要な添加剤を加えた
ものを、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や
水に分散した分散体を、例えば、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコー
ティング法等の形成手段により塗布及び乾燥することに
よって形成される。上記染料受容層の形成に際しては、
染料受容層の白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更
に高め、又、受容層の箔切れを良好にする目的で、酸化
チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウム、
微粉末シリカ等の白色顔料や充填剤を添加することが出
来る。以上の如く形成される染料受容層は任意の厚さで
よいが、一般的には1〜50μmの厚さである。又、こ
の様な染料受容層は連続被覆であるのが好ましいが、樹
脂エマルジョンや樹脂分散液を使用して、不連続の被覆
として形成してもよい。
に、上記の如き樹脂に離型剤等の必要な添加剤を加えた
ものを、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や
水に分散した分散体を、例えば、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコー
ティング法等の形成手段により塗布及び乾燥することに
よって形成される。上記染料受容層の形成に際しては、
染料受容層の白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更
に高め、又、受容層の箔切れを良好にする目的で、酸化
チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウム、
微粉末シリカ等の白色顔料や充填剤を添加することが出
来る。以上の如く形成される染料受容層は任意の厚さで
よいが、一般的には1〜50μmの厚さである。又、こ
の様な染料受容層は連続被覆であるのが好ましいが、樹
脂エマルジョンや樹脂分散液を使用して、不連続の被覆
として形成してもよい。
【0014】更に上記の受容層の表面には、白色度、ク
ッション性、隠蔽性等を付与する為の中間層を設けるこ
ともでき、又、受容層を含むこれらの層の転写性を良好
にする為に受容層又は中間層の表面に、感圧又は感熱接
着剤(粘着剤)層を設けることが好ましい。これらの接
着剤層は、例えば、従来技術でフイルムの積層に使用さ
れている様な、2液硬化型のポリウレタン系接着剤、エ
ポキシ系接着剤、アクリル系接着剤等からなるドライラ
ミ用の接着剤が使用され、又、ウエットラミ用の酢酸ビ
ニル樹脂やアクリル樹脂のエマルジョン等も有利に使用
することが出来る。これらの接着剤層は、好ましくは
0.5〜30μm程度の厚みに形成する。又これらの接
着剤中にマイクロカプセル等の気泡を包含させておくこ
とで得られる受像シートのクッション性を良好にするこ
とが出来る。
ッション性、隠蔽性等を付与する為の中間層を設けるこ
ともでき、又、受容層を含むこれらの層の転写性を良好
にする為に受容層又は中間層の表面に、感圧又は感熱接
着剤(粘着剤)層を設けることが好ましい。これらの接
着剤層は、例えば、従来技術でフイルムの積層に使用さ
れている様な、2液硬化型のポリウレタン系接着剤、エ
ポキシ系接着剤、アクリル系接着剤等からなるドライラ
ミ用の接着剤が使用され、又、ウエットラミ用の酢酸ビ
ニル樹脂やアクリル樹脂のエマルジョン等も有利に使用
することが出来る。これらの接着剤層は、好ましくは
0.5〜30μm程度の厚みに形成する。又これらの接
着剤中にマイクロカプセル等の気泡を包含させておくこ
とで得られる受像シートのクッション性を良好にするこ
とが出来る。
【0015】上記の如き受容層転写フイルムを使用し
て、受容層を転写させる受像シートの基材シートとして
は前述の紙基材シートである。受容層の基材シートへの
転写方法は、通常のラミネーターがそのまま有利に使用
することが出来る。又、前記の紙基材シート又は上記で
得られた熱転写受像シートには帯電防止処理やカール防
止処理が施されていることが好ましい。帯電防止処理に
はカチオン性、ノニオン性或はアニオン性等の種々の界
面活性剤や帯電防止剤が使用出来、又、カール防止には
澱粉、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル
酸塩、ポリエチレングリコール等の水溶性樹脂を基材シ
ートに塗布又は含浸させることによって行うことが好ま
しい。
て、受容層を転写させる受像シートの基材シートとして
は前述の紙基材シートである。受容層の基材シートへの
転写方法は、通常のラミネーターがそのまま有利に使用
することが出来る。又、前記の紙基材シート又は上記で
得られた熱転写受像シートには帯電防止処理やカール防
止処理が施されていることが好ましい。帯電防止処理に
はカチオン性、ノニオン性或はアニオン性等の種々の界
面活性剤や帯電防止剤が使用出来、又、カール防止には
澱粉、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル
酸塩、ポリエチレングリコール等の水溶性樹脂を基材シ
ートに塗布又は含浸させることによって行うことが好ま
しい。
【0016】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。
【0017】実施例1〜4及び比較例1〜2
マット化ポリエステルフイルム(X−42、東レ製)の
表面に、下記の組成の受容層用塗工液をバーコーターに
より乾燥時2.5g/m2になる割合で塗布し、ドライ
ヤーで仮乾燥後、100℃のオーブン中で30分間乾燥
して染料受容層を形成し、更に受容層上にアクリル系粘
着剤(E−1000、綜研化学製)を5g/m2の割合
で塗布及び乾燥して粘着剤層を形成し、本発明及び比較
例で使用する受容層転写フイルムを得た。受容層用塗工液組成 ; 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(1000GKT、電気化学工業製) 100部 アミノ変性シリコーン(X-22-343 、信越化学工業製) 3部 エポキシ変性シリコーン(KF-393 、信越化学工業製) 3部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 500部 上記の受容層転写フイルムをローラーにより下記表1の
基材シートに貼り合わせた後ポリエステルフイルムを剥
離して本発明及び比較例の熱転写受像シートを得た。以
上で得られた熱転写受像シートの白色度(%)、不透明
度(%)、ファイリング性及び質感を調べたところ下記
表1の結果が得られた。
表面に、下記の組成の受容層用塗工液をバーコーターに
より乾燥時2.5g/m2になる割合で塗布し、ドライ
ヤーで仮乾燥後、100℃のオーブン中で30分間乾燥
して染料受容層を形成し、更に受容層上にアクリル系粘
着剤(E−1000、綜研化学製)を5g/m2の割合
で塗布及び乾燥して粘着剤層を形成し、本発明及び比較
例で使用する受容層転写フイルムを得た。受容層用塗工液組成 ; 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(1000GKT、電気化学工業製) 100部 アミノ変性シリコーン(X-22-343 、信越化学工業製) 3部 エポキシ変性シリコーン(KF-393 、信越化学工業製) 3部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 500部 上記の受容層転写フイルムをローラーにより下記表1の
基材シートに貼り合わせた後ポリエステルフイルムを剥
離して本発明及び比較例の熱転写受像シートを得た。以
上で得られた熱転写受像シートの白色度(%)、不透明
度(%)、ファイリング性及び質感を調べたところ下記
表1の結果が得られた。
【0018】
【表1】
A:キャストコート紙(テスト品)
B:熱転写紙(TTR−PW、三菱製紙製)
C:PPC用紙(十条製紙製)
D:キャストコート紙(NKクリスタルコート、日本加
工紙製) E:キャストコート紙(ミラーコート、神崎製紙製) F:キャストコート紙(ミラーコート、神崎製紙製)
工紙製) E:キャストコート紙(ミラーコート、神崎製紙製) F:キャストコート紙(ミラーコート、神崎製紙製)
【0019】実施例5
実施例1で使用する基材シートに代えて、帯電防止剤
(スタチサイド、アナリティケミカル社製)の0.5%
溶液を表面に塗布及び乾燥させた同じ基材シートを使用
し他は実施例1と同様にして本発明の熱転写受像シート
を得た。 実施例6 実施例1で使用する基材シートに代えて、ポリビニルア
ルコール(KL−05、日本合成化学製)の1%溶液を
裏面に塗布及び乾燥させた同じ基材シートを使用し他は
実施例1と同様にして本発明の熱転写受像シートを得
た。
(スタチサイド、アナリティケミカル社製)の0.5%
溶液を表面に塗布及び乾燥させた同じ基材シートを使用
し他は実施例1と同様にして本発明の熱転写受像シート
を得た。 実施例6 実施例1で使用する基材シートに代えて、ポリビニルア
ルコール(KL−05、日本合成化学製)の1%溶液を
裏面に塗布及び乾燥させた同じ基材シートを使用し他は
実施例1と同様にして本発明の熱転写受像シートを得
た。
【0020】一方、下記組成の染料層用インキを調製
し、背面に耐熱処理を施した6μm厚のポリエチレンテ
レフタレートフイルムに、乾燥塗布量が1.0g/m2
になる様にワイヤーバーにより塗布及び乾燥し、更に背
面にシリコーンオイル(X-41・4003A、 信越シリコーン
製)をスポイトで数滴滴下後、全面に広げて背面処理コ
ートを行い熱転写フイルムを得た。染料層用インキ組成 : 分散染料(カヤセットブルー714、日本化薬製) 4.0部 エチルヒドロキシセルロース(ハーキュレス社製) 5.0部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 80.0部 ジオキサン 10.0部
し、背面に耐熱処理を施した6μm厚のポリエチレンテ
レフタレートフイルムに、乾燥塗布量が1.0g/m2
になる様にワイヤーバーにより塗布及び乾燥し、更に背
面にシリコーンオイル(X-41・4003A、 信越シリコーン
製)をスポイトで数滴滴下後、全面に広げて背面処理コ
ートを行い熱転写フイルムを得た。染料層用インキ組成 : 分散染料(カヤセットブルー714、日本化薬製) 4.0部 エチルヒドロキシセルロース(ハーキュレス社製) 5.0部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 80.0部 ジオキサン 10.0部
【0021】前記実施例5〜6及び比較例1〜2の夫々
の受像シートの受容層の面に上記熱転写フイルムを重
ね、サーマルヘッドを用いて、出力1W/ドット、パル
ス幅0.3〜0.45msec.、ドット密度3ドット/mm
の条件で印字を行いシアン画像を形成した。以上で得ら
れた各色画像のうち、実施例5及び6のものはカール及
び帯電もなく高品質の画像であったが、比較例1〜2の
ものはカールが激しく又帯電によって紙粉が付着し易
く、紙粉が受容層面に付着するとその部分が色抜け状態
となった。
の受像シートの受容層の面に上記熱転写フイルムを重
ね、サーマルヘッドを用いて、出力1W/ドット、パル
ス幅0.3〜0.45msec.、ドット密度3ドット/mm
の条件で印字を行いシアン画像を形成した。以上で得ら
れた各色画像のうち、実施例5及び6のものはカール及
び帯電もなく高品質の画像であったが、比較例1〜2の
ものはカールが激しく又帯電によって紙粉が付着し易
く、紙粉が受容層面に付着するとその部分が色抜け状態
となった。
【0022】
【効果】以上の如き本発明によれば、熱転写受像シート
の紙基材シートとして坪量が60〜120g/m2の範
囲の紙を選択することによって、折曲げ加工やファイリ
ング等が容易で普通紙感に優れた熱転写受像シートを安
価に提供することが出来る。
の紙基材シートとして坪量が60〜120g/m2の範
囲の紙を選択することによって、折曲げ加工やファイリ
ング等が容易で普通紙感に優れた熱転写受像シートを安
価に提供することが出来る。
Claims (4)
- 【請求項1】 紙基材シートとその表面に、必要に応じ
て中間層を介して形成された染料受容層とからなり、上
記紙基材シートの坪量が60〜120g/m2の範囲に
あることを特徴とする熱転写受像シート。 - 【請求項2】 紙基材シートの少なくとも一方の面の白
色度が70%以上である請求項1に記載の熱転写受像シ
ート。 - 【請求項3】 紙基材シートの不透明度が70%以上で
ある請求項1に記載の熱転写受像シート。 - 【請求項4】 紙基材シートが帯電防止処理及び/又は
カール防止処理されている請求項1に記載の熱転写受像
シート。
Priority Applications (14)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3185798A JPH058556A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 熱転写受像シート |
US07/887,482 US5318943A (en) | 1991-05-27 | 1992-05-22 | Thermal transfer image receiving sheet |
EP19920304759 EP0516370B1 (en) | 1991-05-27 | 1992-05-27 | Thermal transfer image receiving sheet |
EP20030004492 EP1316435B1 (en) | 1991-05-27 | 1992-05-27 | Thermal transfer image receiving sheet |
DE1992633545 DE69233545T2 (de) | 1991-05-27 | 1992-05-27 | Bildempfangsblatt für die thermische Übertragung |
EP19970117547 EP0819547A3 (en) | 1991-05-27 | 1992-05-27 | Thermal transfer image receiving sheet |
DE69225836T DE69225836T2 (de) | 1991-05-27 | 1992-05-27 | Bildempfangsschicht für thermische Farbstoffübertragung |
EP20050013905 EP1582372A3 (en) | 1991-05-27 | 1992-05-27 | Thermal transfer image receiving sheet |
US08/575,014 US5610119A (en) | 1991-05-27 | 1995-12-19 | Thermal transfer image receiving sheet |
US08/755,318 US5763356A (en) | 1991-05-27 | 1996-11-22 | Thermal transfer image receiving sheet |
US09/048,394 US6251824B1 (en) | 1991-05-27 | 1998-03-26 | Thermal transfer image receiving sheet |
US09/829,667 US6364984B2 (en) | 1991-05-27 | 2001-04-10 | Thermal transfer image receiving sheet |
US10/008,962 US6664212B2 (en) | 1991-05-27 | 2001-11-09 | Thermal transfer image receiving sheet |
US10/674,171 US6995118B2 (en) | 1991-05-27 | 2003-09-29 | Thermal transfer image receiving sheet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3185798A JPH058556A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 熱転写受像シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058556A true JPH058556A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=16177078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3185798A Pending JPH058556A (ja) | 1991-05-27 | 1991-07-01 | 熱転写受像シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH058556A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7364309B2 (en) | 2002-06-10 | 2008-04-29 | Sony Corporation | Image projector and image projecting method |
US7976174B2 (en) | 2007-02-26 | 2011-07-12 | Z-Laser Optoelektronik Gmbh | Method and apparatus for projecting an optical projection onto a projection surface |
US8247759B2 (en) | 2009-01-27 | 2012-08-21 | Sony Corporation | Projector apparatus having a light leakage section |
US11627293B2 (en) | 2020-05-26 | 2023-04-11 | Seiko Epson Corporation | Method of controlling projector and projector |
-
1991
- 1991-07-01 JP JP3185798A patent/JPH058556A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7364309B2 (en) | 2002-06-10 | 2008-04-29 | Sony Corporation | Image projector and image projecting method |
US7976174B2 (en) | 2007-02-26 | 2011-07-12 | Z-Laser Optoelektronik Gmbh | Method and apparatus for projecting an optical projection onto a projection surface |
US8247759B2 (en) | 2009-01-27 | 2012-08-21 | Sony Corporation | Projector apparatus having a light leakage section |
US11627293B2 (en) | 2020-05-26 | 2023-04-11 | Seiko Epson Corporation | Method of controlling projector and projector |
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