JPH0584950A - サーマルヘツド - Google Patents
サーマルヘツドInfo
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- JPH0584950A JPH0584950A JP24753291A JP24753291A JPH0584950A JP H0584950 A JPH0584950 A JP H0584950A JP 24753291 A JP24753291 A JP 24753291A JP 24753291 A JP24753291 A JP 24753291A JP H0584950 A JPH0584950 A JP H0584950A
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- electrode
- protective layer
- heating resistor
- thermal head
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 その作成工程が簡単であって安価であり、ま
た電極と発熱抵抗体とに挾まれた保護層が破損すること
がないので、電極と発熱抵抗体とが短絡して発熱しなく
なるということのないサーマルヘッドを提供する。 【構成】 絶縁性基板上にグレーズ層、電極配線、発熱
抵抗体、保護層が設けられているサーマルヘッドにおい
て、前記グレーズ層の上に電極配線が、さらにその上に
発熱抵抗体が設けられている。
た電極と発熱抵抗体とに挾まれた保護層が破損すること
がないので、電極と発熱抵抗体とが短絡して発熱しなく
なるということのないサーマルヘッドを提供する。 【構成】 絶縁性基板上にグレーズ層、電極配線、発熱
抵抗体、保護層が設けられているサーマルヘッドにおい
て、前記グレーズ層の上に電極配線が、さらにその上に
発熱抵抗体が設けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ファクシミリやプリ
ンタ等に用いられるサーマルヘッドに関する。
ンタ等に用いられるサーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の前記のようなサーマルヘッドは、
図9に示すようなものであって、絶縁性基板1上にグレ
ーズ層2を形成し、その上に発熱抵抗体23を形成し、さ
らにその上に1対の電極24をもつ導電層を形成し、その
表面を保護層5で被覆している。そして電極24間に電圧
を印加することによって、それらの間に存在する発熱抵
抗体23のドットに電流が流れて発熱し、この熱が保護層
5を介してプラテン6との間に保持されたインクシート
7に伝えられ、インクシート7中のインクを溶融する
か、又は昇華させることによって記録紙8に画像を形成
する。このようなサーマルヘッドにおいては、発熱抵抗
体23で発生した熱は保護層5に伝導してインクシート7
に伝えられるのであるが、一般に金属からなる電極24の
方がセラミックからなる保護層5よりも熱伝導性が良い
ため、発熱抵抗体23から電極24、保護層5を経てインク
シート7に伝導する熱もあり、この際の熱伝導の状態が
図10に示めされている。
図9に示すようなものであって、絶縁性基板1上にグレ
ーズ層2を形成し、その上に発熱抵抗体23を形成し、さ
らにその上に1対の電極24をもつ導電層を形成し、その
表面を保護層5で被覆している。そして電極24間に電圧
を印加することによって、それらの間に存在する発熱抵
抗体23のドットに電流が流れて発熱し、この熱が保護層
5を介してプラテン6との間に保持されたインクシート
7に伝えられ、インクシート7中のインクを溶融する
か、又は昇華させることによって記録紙8に画像を形成
する。このようなサーマルヘッドにおいては、発熱抵抗
体23で発生した熱は保護層5に伝導してインクシート7
に伝えられるのであるが、一般に金属からなる電極24の
方がセラミックからなる保護層5よりも熱伝導性が良い
ため、発熱抵抗体23から電極24、保護層5を経てインク
シート7に伝導する熱もあり、この際の熱伝導の状態が
図10に示めされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような状
態で印字を繰り返していると、電極24の端部上の保護層
5にヒートショックが集中して加わるために、この部分
の保護層5が破損してサーマルヘッドの寿命を縮めると
いう問題がある。そこでこのような問題を解消する方策
として、特開平2-295760号公報に開示されたものが提案
されている。これは図11に示されているようなものであ
って、前記のような従来のサーマルヘッドにおいて、発
熱抵抗体23上の保護層5中に電極24と同じ材料の膜状電
極材26を積層して配置し、ヒートショックが集中するの
を防止するようにしたものであり、その熱伝導の状態が
矢印で示されている。しかしながらこのようなサーマル
ヘッドは、(1)その作成工程が複雑であって、高価にな
るという問題があり、また(2)電極材料と、保護層の材
料であるセラミックとは、その熱膨張率が相違すること
から、電極と発熱抵抗体とに挾まれた薄い保護層が破損
し易く、しかもこのような破損が発生すると、電極と発
熱抵抗体とが短絡して発熱しなくなるという問題があ
る。
態で印字を繰り返していると、電極24の端部上の保護層
5にヒートショックが集中して加わるために、この部分
の保護層5が破損してサーマルヘッドの寿命を縮めると
いう問題がある。そこでこのような問題を解消する方策
として、特開平2-295760号公報に開示されたものが提案
されている。これは図11に示されているようなものであ
って、前記のような従来のサーマルヘッドにおいて、発
熱抵抗体23上の保護層5中に電極24と同じ材料の膜状電
極材26を積層して配置し、ヒートショックが集中するの
を防止するようにしたものであり、その熱伝導の状態が
矢印で示されている。しかしながらこのようなサーマル
ヘッドは、(1)その作成工程が複雑であって、高価にな
るという問題があり、また(2)電極材料と、保護層の材
料であるセラミックとは、その熱膨張率が相違すること
から、電極と発熱抵抗体とに挾まれた薄い保護層が破損
し易く、しかもこのような破損が発生すると、電極と発
熱抵抗体とが短絡して発熱しなくなるという問題があ
る。
【0004】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来のサーマルヘッドのもつ問題を解消し、その作成工程
が簡単であって安価であり、また電極と発熱抵抗体とに
挾まれた薄い保護層が破損することがないので、電極と
発熱抵抗体とが短絡して発熱しなくなるということのな
いサーマルヘッドを提供するにある。
来のサーマルヘッドのもつ問題を解消し、その作成工程
が簡単であって安価であり、また電極と発熱抵抗体とに
挾まれた薄い保護層が破損することがないので、電極と
発熱抵抗体とが短絡して発熱しなくなるということのな
いサーマルヘッドを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1の発明は、絶縁性基
板上にグレーズ層、電極配線、発熱抵抗体、保護層が設
けられているサーマルヘッドにおいて、前記グレーズ層
の上に電極配線が、さらにその上に発熱抵抗体が設けら
れていることを特徴とするものである。請求項2の発明
は、絶縁性基板上にグレーズ層、電極配線、発熱抵抗
体、保護層が設けられているサーマルヘッドにおいて、
前記電極の共通電極と個別電極とを前記グレーズ層を挾
むように配線し、前記発熱抵抗体を両電極間にグレーズ
層を貫通して設けたことを特徴とするものである。請求
項3の発明は、発熱抵抗体の保護層側の電極に接する側
の断面積を絶縁性基板側の電極に接する側の断面積より
小さくした請求項2のサーマルヘッドからなる。請求項
4の発明は、保護層側の電極に接する側の発熱抵抗体の
接触部の形状を、記録紙の移動方向の長さに比べて、発
熱抵抗体の配列方向の長さを長くした請求項2のサーマ
ルヘッドからなる。請求項5の発明は、保護層側の電極
を共通電極とし、この共通電極を発熱抵抗体の配列方向
に連続した一体型の電極とした請求項2のサーマルヘッ
ドからなる。請求項6の発明は、保護層側の電極をグラ
ンド側とした請求項2のサーマルヘッドからなる。
な目的を達成するために、請求項1の発明は、絶縁性基
板上にグレーズ層、電極配線、発熱抵抗体、保護層が設
けられているサーマルヘッドにおいて、前記グレーズ層
の上に電極配線が、さらにその上に発熱抵抗体が設けら
れていることを特徴とするものである。請求項2の発明
は、絶縁性基板上にグレーズ層、電極配線、発熱抵抗
体、保護層が設けられているサーマルヘッドにおいて、
前記電極の共通電極と個別電極とを前記グレーズ層を挾
むように配線し、前記発熱抵抗体を両電極間にグレーズ
層を貫通して設けたことを特徴とするものである。請求
項3の発明は、発熱抵抗体の保護層側の電極に接する側
の断面積を絶縁性基板側の電極に接する側の断面積より
小さくした請求項2のサーマルヘッドからなる。請求項
4の発明は、保護層側の電極に接する側の発熱抵抗体の
接触部の形状を、記録紙の移動方向の長さに比べて、発
熱抵抗体の配列方向の長さを長くした請求項2のサーマ
ルヘッドからなる。請求項5の発明は、保護層側の電極
を共通電極とし、この共通電極を発熱抵抗体の配列方向
に連続した一体型の電極とした請求項2のサーマルヘッ
ドからなる。請求項6の発明は、保護層側の電極をグラ
ンド側とした請求項2のサーマルヘッドからなる。
【0006】
【作用】前記のようなこの発明において、請求項1の発
明によって印字を行うと、電極からの熱が保護層に伝導
されることが防止されて、発熱抵抗体のドットの上で保
護層に熱が均一に伝導され、ヒートショックの集中が防
止されて、電極の端部上の保護層がヒートショックによ
って劣化することがない。請求項2の発明によって印字
を行うと、共通電極と個別電極との間に電圧を印加する
ことにより発熱抵抗体で発熱し、この熱が個別電極を通
り保護層を経てインクシートに伝導され、この際発熱抵
抗体で発生した熱は、個別電極を通って保護層に均一に
伝導されて、ヒートショックの集中を防止することがで
き、またこのようにすることにより、個別電極と発熱抵
抗体との直接接触している部分で熱が伝導されるため、
保護層の破損が防止される。請求項3の発明によって印
字を行うと、発熱抵抗体の保護層側の電極に接する側の
断面積が、絶縁性基板側の電極に接する側の断面積より
小さいので、個別電極に発熱を集中することができ、発
熱抵抗体で発生した熱を効率よくインクシートに伝導す
ることができ、全体の熱効率を向上することができる。
請求項4の発明によって印字を行うと、保護層側の電極
に接する側の発熱抵抗体の接触部が、記録紙の移動方向
の長さに比べて、発熱抵抗体の配列方向の長さが長くな
っているので、記録紙に印写されるドットの形状を、真
円又はそれに近い形状とすることができて、画像品質を
向上することができる。請求項5の発明によって印字を
行うと、保護層側の電極が共通電極であって、この共通
電極が発熱抵抗体の配列方向に連続した一体型となって
いるので、配列方向において表面に凹凸がなくて接触性
が良好で、熱伝導性が良好となってべた印写時に白筋等
が発生しない。請求項6の発明によって印字を行うと、
保護層側の電極がグランド側の電極となっているので、
この電極に電圧をかけても、保護層を通して放電するこ
とがなく、この放電によるサーマルヘッドの破損が発生
しない。
明によって印字を行うと、電極からの熱が保護層に伝導
されることが防止されて、発熱抵抗体のドットの上で保
護層に熱が均一に伝導され、ヒートショックの集中が防
止されて、電極の端部上の保護層がヒートショックによ
って劣化することがない。請求項2の発明によって印字
を行うと、共通電極と個別電極との間に電圧を印加する
ことにより発熱抵抗体で発熱し、この熱が個別電極を通
り保護層を経てインクシートに伝導され、この際発熱抵
抗体で発生した熱は、個別電極を通って保護層に均一に
伝導されて、ヒートショックの集中を防止することがで
き、またこのようにすることにより、個別電極と発熱抵
抗体との直接接触している部分で熱が伝導されるため、
保護層の破損が防止される。請求項3の発明によって印
字を行うと、発熱抵抗体の保護層側の電極に接する側の
断面積が、絶縁性基板側の電極に接する側の断面積より
小さいので、個別電極に発熱を集中することができ、発
熱抵抗体で発生した熱を効率よくインクシートに伝導す
ることができ、全体の熱効率を向上することができる。
請求項4の発明によって印字を行うと、保護層側の電極
に接する側の発熱抵抗体の接触部が、記録紙の移動方向
の長さに比べて、発熱抵抗体の配列方向の長さが長くな
っているので、記録紙に印写されるドットの形状を、真
円又はそれに近い形状とすることができて、画像品質を
向上することができる。請求項5の発明によって印字を
行うと、保護層側の電極が共通電極であって、この共通
電極が発熱抵抗体の配列方向に連続した一体型となって
いるので、配列方向において表面に凹凸がなくて接触性
が良好で、熱伝導性が良好となってべた印写時に白筋等
が発生しない。請求項6の発明によって印字を行うと、
保護層側の電極がグランド側の電極となっているので、
この電極に電圧をかけても、保護層を通して放電するこ
とがなく、この放電によるサーマルヘッドの破損が発生
しない。
【0007】
【実施例】図面に示すこの発明の実施例において、前記
従来のものと同様な部分には同一の符号を付して説明を
省略し、主として異なる部分について説明する。図1,
2に示す請求項1の発明の実施例において、基板1の表
面のグレーズ層2の上に電極4としての導電層を、その
上に発熱抵抗体3が、さらにその上に保護層5が設けら
れている。そして各部材の材料としては、例えば発熱抵
抗体3についてはTaSiO2、電極4についてはA
u、保護層5についてはSi5N4が用いられ、その結果
熱伝導率は、電極4≫保護層5>発熱抵抗体3というこ
とになる。そのためこのようなサーマルヘッドを用いて
印字を行うと、電極4からの熱が保護層5に伝導される
ことが防止され、図2に示すように発熱抵抗体3の発熱
ドットの上で保護層5に熱が均一に伝達されることとな
って、ヒートショックの集中が防止されて電極4の端部
上の保護層5がヒートショックによって劣化することが
なくなり、全体の寿命を伸ばすことができる。
従来のものと同様な部分には同一の符号を付して説明を
省略し、主として異なる部分について説明する。図1,
2に示す請求項1の発明の実施例において、基板1の表
面のグレーズ層2の上に電極4としての導電層を、その
上に発熱抵抗体3が、さらにその上に保護層5が設けら
れている。そして各部材の材料としては、例えば発熱抵
抗体3についてはTaSiO2、電極4についてはA
u、保護層5についてはSi5N4が用いられ、その結果
熱伝導率は、電極4≫保護層5>発熱抵抗体3というこ
とになる。そのためこのようなサーマルヘッドを用いて
印字を行うと、電極4からの熱が保護層5に伝導される
ことが防止され、図2に示すように発熱抵抗体3の発熱
ドットの上で保護層5に熱が均一に伝達されることとな
って、ヒートショックの集中が防止されて電極4の端部
上の保護層5がヒートショックによって劣化することが
なくなり、全体の寿命を伸ばすことができる。
【0008】図3〜5に示す請求項2の発明の実施例に
おいて、基板1の表面に第1電極11を設け、その上に凸
状のグレーズ層2を形成し、このグレーズ層2を貫通し
て発熱抵抗体3を設け、この発熱抵抗体3を挾むように
して第2電極12を設け、その上に保護層5が設けられて
いる。そして第1,2電極11,12間に電圧を印加するこ
とにより発熱抵抗体3で発熱し、この熱が第2電極12を
通り保護層5を経てインクシート7に伝導される。この
際発熱抵抗体3で発生した熱は、第2電極12を通って保
護層5に均一に伝達されて、ヒートショックの集中を防
止することができ、またこのようにすることにより、第
2電極12と発熱抵抗体3との直接接触している部分で熱
が伝導されるため、保護層5の破損が防止されて、全体
の寿命を伸ばすことができる。この場合、第1,2電極
11,12は、一方が個別電極で、他方が共通電極となって
いる。
おいて、基板1の表面に第1電極11を設け、その上に凸
状のグレーズ層2を形成し、このグレーズ層2を貫通し
て発熱抵抗体3を設け、この発熱抵抗体3を挾むように
して第2電極12を設け、その上に保護層5が設けられて
いる。そして第1,2電極11,12間に電圧を印加するこ
とにより発熱抵抗体3で発熱し、この熱が第2電極12を
通り保護層5を経てインクシート7に伝導される。この
際発熱抵抗体3で発生した熱は、第2電極12を通って保
護層5に均一に伝達されて、ヒートショックの集中を防
止することができ、またこのようにすることにより、第
2電極12と発熱抵抗体3との直接接触している部分で熱
が伝導されるため、保護層5の破損が防止されて、全体
の寿命を伸ばすことができる。この場合、第1,2電極
11,12は、一方が個別電極で、他方が共通電極となって
いる。
【0009】図6,7に示す請求項3の発明の実施例
は、前記の請求項2の発明の実施例に比べて、発熱抵抗
体3の保護層5側の第2電極12に接する側の断面積a
を、絶縁性基板1側の第1電極11に接する側の断面積b
より小さくした点で相違する。このようにすることによ
り、第2電極12に発熱を集中することができて、発熱抵
抗体3で発生した熱を効率よくインクシートに伝導する
ことができ、全体の熱効率を向上することができる。
は、前記の請求項2の発明の実施例に比べて、発熱抵抗
体3の保護層5側の第2電極12に接する側の断面積a
を、絶縁性基板1側の第1電極11に接する側の断面積b
より小さくした点で相違する。このようにすることによ
り、第2電極12に発熱を集中することができて、発熱抵
抗体3で発生した熱を効率よくインクシートに伝導する
ことができ、全体の熱効率を向上することができる。
【0010】図8に示す請求項4の発明の実施例は、前
記の請求項2の発明の実施例において、第2電極12に接
する側の発熱抵抗体3の接触部の形状を、記録紙8の移
動方向すなわち副走査方向の長さlに比べて、発熱抵抗
体3の配列方向すなわち主走査方向の長さl′が長い楕
円形としたものであって、形状は楕円形の代わりに矩形
としてもよい。図12に示す従来のサーマルヘッドのよう
に、発熱抵抗体3の接触部の形状が円形又は正方形状の
発熱抵抗体3の場合は、インクシート及び記録紙が副走
査方向に搬送されるため、記録紙に印写されるドット1
0′の形状は、図示されているように記録紙の搬送方向
に向けて長い楕円形となって画像品質を低下させる。と
ころが図8に示すものは前記のようであって、主走査方
向に向けて長い楕円形又は矩形となっているので、記録
紙に印写されるドット10の形状を、真円又はそれに近い
形状とすることができて、画像品質を向上することがで
きる。
記の請求項2の発明の実施例において、第2電極12に接
する側の発熱抵抗体3の接触部の形状を、記録紙8の移
動方向すなわち副走査方向の長さlに比べて、発熱抵抗
体3の配列方向すなわち主走査方向の長さl′が長い楕
円形としたものであって、形状は楕円形の代わりに矩形
としてもよい。図12に示す従来のサーマルヘッドのよう
に、発熱抵抗体3の接触部の形状が円形又は正方形状の
発熱抵抗体3の場合は、インクシート及び記録紙が副走
査方向に搬送されるため、記録紙に印写されるドット1
0′の形状は、図示されているように記録紙の搬送方向
に向けて長い楕円形となって画像品質を低下させる。と
ころが図8に示すものは前記のようであって、主走査方
向に向けて長い楕円形又は矩形となっているので、記録
紙に印写されるドット10の形状を、真円又はそれに近い
形状とすることができて、画像品質を向上することがで
きる。
【0011】請求項5の発明の実施例は、図示されてい
ないが、前記の請求項2の発明の実施例において、保護
層5側の第2電極12を共通電極とし、この共通電極12を
発熱抵抗体3の配列方向に連続した一体型の電極とした
ものである。通常このような第2電極12を個別電極とす
ると、この個別電極は各発熱抵抗体3を選択的に駆動さ
せるために、配列方向において分割されている必要があ
り、そのため表面に凹凸ができて、同方向における接触
性が不良となり、また高熱伝導性の電極が分割されてい
ることから、配列方向における熱伝導性が不良となっ
て、べた印写時に白筋等が発生し、画質を低下させる恐
れがあるというような問題がある。これに対して請求項
5の発明は、前記のように構成されていることから、電
極の表面に凹凸がなくて配列方向における接触性が向上
して熱伝導性も良好となり、このためべた印写時に白筋
等が発生することがない。
ないが、前記の請求項2の発明の実施例において、保護
層5側の第2電極12を共通電極とし、この共通電極12を
発熱抵抗体3の配列方向に連続した一体型の電極とした
ものである。通常このような第2電極12を個別電極とす
ると、この個別電極は各発熱抵抗体3を選択的に駆動さ
せるために、配列方向において分割されている必要があ
り、そのため表面に凹凸ができて、同方向における接触
性が不良となり、また高熱伝導性の電極が分割されてい
ることから、配列方向における熱伝導性が不良となっ
て、べた印写時に白筋等が発生し、画質を低下させる恐
れがあるというような問題がある。これに対して請求項
5の発明は、前記のように構成されていることから、電
極の表面に凹凸がなくて配列方向における接触性が向上
して熱伝導性も良好となり、このためべた印写時に白筋
等が発生することがない。
【0012】請求項6の発明の実施例は、図示されてい
ないが、前記の請求項2の発明の実施例において、保護
層5側の第2電極12をグランド側の電極としたものであ
る。通常このような第2電極12に電圧をかけると、紙や
インクはグランドであるため、保護層5を通して放電す
ることがあり、この放電によってサーマルヘッドを破損
する恐れがあるのを請求項6の発明は、前記のように構
成されていることから、この放電による破損の発生を防
止することができる。
ないが、前記の請求項2の発明の実施例において、保護
層5側の第2電極12をグランド側の電極としたものであ
る。通常このような第2電極12に電圧をかけると、紙や
インクはグランドであるため、保護層5を通して放電す
ることがあり、この放電によってサーマルヘッドを破損
する恐れがあるのを請求項6の発明は、前記のように構
成されていることから、この放電による破損の発生を防
止することができる。
【0013】
【発明の効果】この発明は前記のようであって、請求項
1の発明は、絶縁性基板上にグレーズ層、発熱抵抗体、
電極配線、保護層が設けられていて、電極からの熱が保
護層に伝導されることが防止され、発熱抵抗体の発熱ド
ットの上で保護層に熱が均一に伝導されるので、ヒート
ショックの集中が防止されて電極の端部上の保護層がヒ
ートショックによって劣化することがなくなり、全体の
寿命を伸ばすことができるという効果がある。請求項2
の発明は、絶縁性基板上にグレーズ層、電極配線、発熱
抵抗体、保護層が設けられ、電極の共通電極と個別電極
とをグレーズ層を挾むように配線し、発熱抵抗体を両電
極間にグレーズ層を貫通して設け、両電極間に電圧を印
加することにより発熱抵抗体で発熱し、この熱が一方の
電極を通って保護層に均一に伝達されるので、ヒートシ
ョックの集中を防止することができ、またこのようにす
ることにより、一方の電極と発熱抵抗体との直接接触し
ている部分で熱が伝導されるため、保護層の破損が防止
されて、全体の寿命を伸ばすことができるという効果が
ある。請求項3の発明は、請求項2の発明において、発
熱抵抗体の保護層側の電極に接する側の断面積を、絶縁
性基板側の電極に接する側の断面積より小さくしたもの
であり、このようにすることにより、保護層側の電極に
発熱を集中することができて、発熱抵抗体で発生した熱
を効率よくインクシートに伝導することができ、全体の
熱効率を向上することができるという効果がある。請求
項4の発明は、請求項2の発明において、保護層側の電
極に接する側の発熱抵抗体の接触部の形状を、記録紙の
移動方向すなわち副走査方向の長さに比べて、発熱抵抗
体の配列方向すなわち主走査方向の長さが長くしたの
で、従来のサーマルヘッドのように、記録紙に印写され
るドットの形状が、副走査方向に向けて長い楕円形とな
って画像品質を低下させるようなことがなく、真円又は
それに近い形状とすることができて、画像品質を向上す
ることができるという効果がある。請求項5の発明は、
請求項2の発明の実施例において、保護層側の電極を共
通電極とし、この共通電極を発熱抵抗体の配列方向に連
続した一体型の電極としたので、表面に凹凸ができなく
て同方向における接触性が不良となることがなく、配列
方向における接触性が向上して熱伝導性も良好となり、
このためべた印写時に白筋等が発生することがないとい
う効果がある。請求項6の発明は、請求項2の発明にお
いて、保護層側の電極をグランド側の電極としたので、
この電極に電圧をかけても、保護層を通して放電するこ
とがなく、したがってこの放電によるサーマルヘッドの
破損の発生を防止することができるという効果がある。
1の発明は、絶縁性基板上にグレーズ層、発熱抵抗体、
電極配線、保護層が設けられていて、電極からの熱が保
護層に伝導されることが防止され、発熱抵抗体の発熱ド
ットの上で保護層に熱が均一に伝導されるので、ヒート
ショックの集中が防止されて電極の端部上の保護層がヒ
ートショックによって劣化することがなくなり、全体の
寿命を伸ばすことができるという効果がある。請求項2
の発明は、絶縁性基板上にグレーズ層、電極配線、発熱
抵抗体、保護層が設けられ、電極の共通電極と個別電極
とをグレーズ層を挾むように配線し、発熱抵抗体を両電
極間にグレーズ層を貫通して設け、両電極間に電圧を印
加することにより発熱抵抗体で発熱し、この熱が一方の
電極を通って保護層に均一に伝達されるので、ヒートシ
ョックの集中を防止することができ、またこのようにす
ることにより、一方の電極と発熱抵抗体との直接接触し
ている部分で熱が伝導されるため、保護層の破損が防止
されて、全体の寿命を伸ばすことができるという効果が
ある。請求項3の発明は、請求項2の発明において、発
熱抵抗体の保護層側の電極に接する側の断面積を、絶縁
性基板側の電極に接する側の断面積より小さくしたもの
であり、このようにすることにより、保護層側の電極に
発熱を集中することができて、発熱抵抗体で発生した熱
を効率よくインクシートに伝導することができ、全体の
熱効率を向上することができるという効果がある。請求
項4の発明は、請求項2の発明において、保護層側の電
極に接する側の発熱抵抗体の接触部の形状を、記録紙の
移動方向すなわち副走査方向の長さに比べて、発熱抵抗
体の配列方向すなわち主走査方向の長さが長くしたの
で、従来のサーマルヘッドのように、記録紙に印写され
るドットの形状が、副走査方向に向けて長い楕円形とな
って画像品質を低下させるようなことがなく、真円又は
それに近い形状とすることができて、画像品質を向上す
ることができるという効果がある。請求項5の発明は、
請求項2の発明の実施例において、保護層側の電極を共
通電極とし、この共通電極を発熱抵抗体の配列方向に連
続した一体型の電極としたので、表面に凹凸ができなく
て同方向における接触性が不良となることがなく、配列
方向における接触性が向上して熱伝導性も良好となり、
このためべた印写時に白筋等が発生することがないとい
う効果がある。請求項6の発明は、請求項2の発明にお
いて、保護層側の電極をグランド側の電極としたので、
この電極に電圧をかけても、保護層を通して放電するこ
とがなく、したがってこの放電によるサーマルヘッドの
破損の発生を防止することができるという効果がある。
【図1】この発明の第1実施例の正面図である。
【図2】同上の熱伝導の状態を示す一部の拡大図であ
る。
る。
【図3】この発明の第2実施例の平面図である。
【図4】同上の線4−4による縦断正面図である。
【図5】同上の熱伝導の状態を示す一部の拡大図であ
る。
る。
【図6】この発明の第3実施例の正面図である。
【図7】同上の線A−A,B−Bによる断面図である。
【図8】同他のドットの形状例の平面図である。
【図9】従来例の正面図である。
【図10】同上の熱伝導の状態を示す一部の拡大図であ
る。
る。
【図11】他の従来例の熱伝導の状態を示す一部の拡大
図である。
図である。
【図12】同上の記録紙上のドットの形状例の平面図で
ある。
ある。
1 基板 2 グレーズ層 3 発熱抵抗体 4 電極 5 保護層 6 プラテン 7 インクシート 8 記録紙 11 第1電極 12 第2電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9113−2C B41J 3/20 114 D
Claims (6)
- 【請求項1】 絶縁性基板上にグレーズ層、電極配線、
発熱抵抗体、保護層が設けられているサーマルヘッドに
おいて、前記グレーズ層の上に電極配線が、さらにその
上に発熱抵抗体が設けられていることを特徴とするサー
マルヘッド。 - 【請求項2】 絶縁性基板上にグレーズ層、電極配線、
発熱抵抗体、保護層が設けられているサーマルヘッドに
おいて、前記電極の共通電極と個別電極とを前記グレー
ズ層を挾むように配線し、前記発熱抵抗体を両電極間に
グレーズ層を貫通して設けたことを特徴とするサーマル
ヘッド。 - 【請求項3】 発熱抵抗体の保護層側の電極に接する側
の断面積を絶縁性基板側の電極に接する側の断面積より
小さくした請求項2のサーマルヘッド。 - 【請求項4】 保護層側の電極に接する側の発熱抵抗体
の接触部の形状を、記録紙の移動方向の長さに比べて、
発熱抵抗体の配列方向の長さを長くした請求項2のサー
マルヘッド。 - 【請求項5】 保護層側の電極を共通電極とし、この共
通電極を発熱抵抗体の配列方向に連続した一体型の電極
とした請求項2のサーマルヘッド。 - 【請求項6】 保護層側の電極をグランドとした請求項
2のサーマルヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24753291A JPH0584950A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | サーマルヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24753291A JPH0584950A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | サーマルヘツド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0584950A true JPH0584950A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17164902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24753291A Pending JPH0584950A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | サーマルヘツド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0584950A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07323589A (ja) * | 1994-05-31 | 1995-12-12 | Nec Corp | サーマルヘッド |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP24753291A patent/JPH0584950A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07323589A (ja) * | 1994-05-31 | 1995-12-12 | Nec Corp | サーマルヘッド |
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