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JPH0584614A - 複合歯車の製造方法及び複合歯車 - Google Patents

複合歯車の製造方法及び複合歯車

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Publication number
JPH0584614A
JPH0584614A JP31007991A JP31007991A JPH0584614A JP H0584614 A JPH0584614 A JP H0584614A JP 31007991 A JP31007991 A JP 31007991A JP 31007991 A JP31007991 A JP 31007991A JP H0584614 A JPH0584614 A JP H0584614A
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JP
Japan
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gear
parallel
bevel gear
composite
diameter dimension
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Application number
JP31007991A
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English (en)
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JP2565041B2 (ja
Inventor
Kikuo Hata
輝久男 畑
Yoshitaka Tatara
喜隆 多々良
Yasuo Kawanishi
恭生 川西
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 終減速機に用いる大トルクを伝達する複合歯
車の製造工程の簡素化を図る。 【構成】 複合歯車130は、平行歯車140と、平行
歯車のピッチ円径寸法より小さいピッチ円径寸法をもつ
傘歯車150を一体に備える。傘歯車150を精密鍛造
で作成した本体152を平行歯車本体132に摩擦圧接
により一体に固着する。摩擦圧接面162は、平行歯車
本体132に設けた凹部136内にあるので、傘歯車1
50をコンパクトに一体化することができる。摩擦圧接
時に発生するバリは凹部136内に逃げる。必要に応じ
て、凹部136の入口を塞ぐリング状部材200を設け
て、バリの飛散を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の駆動系の減速機等
に組込まれる複合歯車の製造方法及び複合歯車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両の駆動系に装備される減速機には各
種の歯車機構が利用されている。特開平1ー14344
7号公報、特開平ー143463号公報等に開示された
大型車両のスルーシャフト型タンデム終減速機は、第4
図に示す構造を有する。スルーシャフト型タンデム終減
速機1は、後軸が2軸構造のために、入力を後前軸と後
後軸に伝達するためのインターディファレンシャル部1
0を装備する。入力軸5はスパイダシャフト8に連結さ
れ、スパイダシャフトにベベルギヤ20が回転自在に支
持される。ベベルギヤ20は第1の傘歯車17と第2の
傘歯車50に同時に噛合っており、第1の傘歯車17は
シャフト15を介して後後軸を駆動する。第2の傘歯車
50は駆動歯車30に動力を伝達し、駆動歯車30は外
周部に形成したヘリカルギヤ40を介して相手歯車80
に噛合う。歯車80は後前軸のディファレンシャル18
を駆動する。駆動歯車30は、外周部に平行歯車(ヘリ
カルギヤ)40を有し、側部に傘歯車50を設けた複合
歯車構造となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この複合歯車を構成す
る平行歯車と傘歯車とを別個に加工して結合した構造と
すると、軸間距離が長くなり、終減速機全体の大型化を
まねく。そこで、この複合歯車を精密鍛造法により1個
の部品として加工することが考えられる。しかしなが
ら、平行歯車は、大きなトルクを伝達するために歯幅寸
法が大きくなる。この歯幅寸法の大きな平行歯車の側部
に傘歯車を一体に鍛造して1個の複合歯車を製造するに
は、大きな鍛造プレス容量を必要とし、加工コストが上
昇し、複合歯車自体も大型化してしまう。そこで本発明
は、傘歯車と平行歯車を有し、大トルクを伝達するコン
パクトな複合歯車を容易に製造する方法及び複合歯車を
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の複合歯車の製造
方法は、傘歯車を精密鍛造により作成しておき、平行歯
車の粗材に対して摩擦圧接する。その後に平行歯車粗材
の外周部に平行歯車を歯切りして複合歯車を完成する。
平行歯車の側面に凹部を設け、凹部内に摩擦圧接面を設
けてある。そして、凹部にリング状の部材を圧入してお
くことにより、バリ等の飛び出しを阻止する。
【0005】
【作用】以上の構成によって、大トルクを伝達する複合
歯車を安価にかつコンパクトに生産することができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明による複合歯車30の構造を示
すものである。複合歯車30は、平行歯車本体32の外
周部にヘリカルギヤ等の平行歯車部40を備えるととも
に、その一側部に傘歯車部50を有する傘歯車本体52
を接合した構造を有する。平行歯車40のピッチ円径寸
法は傘歯車50のピッチ円径寸法より大きい。傘歯車部
50は、本体52とともに精密鍛造により製作するか、
あるいは本体52に歯切加工を施して作成する。傘歯車
本体52は貫通孔56を有する中空状のもので、孔56
の周囲には後加工により孔の内径寸法を仕上げするため
の削り代54が付加してある。
【0007】平行歯車本体32の粗材は、貫通孔34を
有するリング状の粗材であって、傘歯車を接合する側の
貫通孔の外周部には凹部36が設けられ、貫通孔34と
の間にボス部60が形成される。凹部36の外径寸法D
2は、傘歯車50の外径寸法D1より大きくしてある。
そして、ボス部60の端面62は、平行歯車本体32の
端面44に対して、内側に引き込まれた位置に設けられ
る。凹部36の底はボス部の端面62より深くして摩擦
圧接のときに発生するバリの逃げ部を形成する。平行歯
車本体32は、粗材の状態のときに、外周部の削り代4
2及び内周部の削り代35が付加される。次に、粗材状
態の平行歯車本体32のボス部60の端面62に対して
傘歯車本体52を接合する。接合手段としては、摩擦圧
接法を採用する。摩擦圧接工程においては、傘歯車52
の加工済の歯車50の中心に合せて、平行歯車本体32
を芯出しして摩擦圧接を行なう。摩擦圧接後の接合部の
周囲にはいわゆるバリ64が発生する。本複合歯車にあ
っては、圧接部の外周側に凹部36を設けてあるので、
バリ64の外側への逃げ場として利用することができ
る。接合部の内側に発生するバリは貫通孔側へ逃げる。
【0008】摩擦圧接工程が完了した複合歯車粗材は、
次工程へ送られる。次工程においては、まず、傘歯車5
0の中心を基準として貫通孔34、56の削り代35、
54と内径部のバリ64が加工され、所定の内径寸法3
5A,54A(図2に示す)に仕上げられる。次に、内
径の軸心を基準として、外径及び両側部の削り代42を
加工して外径部42A(図2に示す)を所定の寸法に仕
上る。さらに、本体32の外周部にヘリカルギヤ等の平
行歯車40を歯切り加工して複合歯車30を完成する。
【0009】図2は以上の工程により完成した複合歯車
30の傘歯車50にベベルギヤ20が噛み合った状態を
示す。複合歯車30の側部に設けられる傘歯車50の本
体52は、平行歯車本体32に対して接合面60で摩擦
圧接される。接合面60は平行歯車本体32の側部46
より内側に設けられるので、傘歯車50とこれに噛合う
ベベルギヤ20との交点C1の平行歯車本体32の側部
46からのオフセット距離L1を短く設定することがで
きる。この構成によりコンパクトな終減速機を得ること
ができる。
【0010】図3は本発明の他の実施例に係る複合歯車
を示す。複合歯車130は、外周部に平行歯車140を
有する平行歯車本体132と、側部に傘歯車150を有
する傘歯車本体152を、接合面162を摩擦圧接工程
により一体に接合される。接合面162は摩擦熱により
溶融し、溶着するが、そのときに発生するバリは接合面
162の外周側と内周側に流出して固まる。
【0011】平行歯車本体132の側面には凹部が形成
してあり、接合面162から外周側へ流出するバリ16
4Bの逃げ場を提供する。内周側へ流出するバリ164
Aは複合歯車130の貫通穴へ逃げる。内周側に形成さ
れるバリ164Aは貫通穴の加工とともに除去される。
しかしながら、外周側のバリ164Bは、凹部136内
に形成されるために機械加工によって除去することが難
しい。
【0012】しかしながら、バリ164Bを放置してお
くと、バリ164B自体や表面のスケールが剥離して、
歯車へかみ込む等の不具合の原因となる。そこで、ショ
ットブラスト加工等によってバリ164Bの表面を洗浄
しようとするが、この場合にも凹部136内に残るブラ
ストが歯車機構に悪影響を与える。
【0013】本装置にあっては凹部136の入口をリン
グ状の部材によって塞ぐことによりバリ164Bの封印
を図るものである。すなわち、平行歯車本体132の凹
部136にリング状の部材(リテーナ)200を圧入
し、このリング状部材200により凹部136の入口を
塞ぐものである。具体的には、凹部136の内部の外周
部に段付部136Aを形成し、この段付部136Aに断
面L字形のリング状部200の第1の端部202を打ち
込んでリング状部材200を固着する。この平行歯車本
体132に傘歯車本体152を摩擦圧接したときに、傘
歯車150の裏側はリング状部材200の第2の端部2
04に圧接され、凹部136の入口を塞ぐ。この構成に
より、凹部136内に形成されるバリ164Bは凹部1
36内に閉じ込められ、歯車機構に対して悪影響を与え
ない。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上のように、車両の終減速機
に組込まれる複合歯車は、幅寸法の大きな平行歯車と、
平行歯車のピッチ円径寸法より小さなピッチ円径寸法を
もつ傘歯車との組合せであることに着目して、平行歯車
に設けた凹部内に傘歯車を接合したものである。この構
成によりコンパクトな複合歯車を形成することができ
る。製造にあたっては、まず傘歯車を精密鍛造により仕
上加工し、この傘歯車を平行歯車粗材に摩擦圧接する。
平行歯車粗材には予め削り代が付加してあるので、傘歯
車のピッチ円中心に合せて中空孔等を仕上加工できる。
その径に中空孔の中心軸を基準として外筒部に平行歯車
を歯切加工して複合歯車を完成する。この製造方法によ
りコンパクトな複合歯車を容易に製造することができ
る。摩擦圧接部の外周側と内周側には溶融によるバリが
生ずる。内周側のバリは後工程の機械加工により除去さ
れる。外周側のバリは平行歯車本体に形成する凹部内に
残される。そこで、この凹部の入口を塞ぐリング状部材
を付加することによりバリを閉じ込めて歯車機構への飛
び出しを防止する。この構成により何らの後処理を施す
必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上半分は本発明による複合歯車の製造工程を示
し、下半分は従来の構造を示す説明図。
【図2】上半分は本発明の複合歯車の噛合いを示し、下
半分は従来の構造を示す説明図。
【図3】本発明の他の実施例を示す説明図。
【図4】本発明を適用する終減速機の概要を示す説明
図。
【符号の説明】
1 終減速機 10 インターディファレンシャル部 30 複合歯車 32 平行歯車本体 36 凹部 40 平行歯車 50 傘歯車 52 傘歯車本体 60 ボス部 62 摩擦圧接面 64 バリ 130 複合歯車 136 凹部 200 リング状部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行歯車の側部に平行歯車のピッチ円径
    寸法より小なるピッチ円径寸法を有する傘歯車を一体に
    設けた中空の複合歯車の製造方法であって、傘歯車を加
    工する工程と、傘歯車とは別体の中空円筒歯車粗材であ
    って側部に傘歯車の外径寸法より大なる径寸法を有する
    凹部を備える平行歯車粗材を用意する工程と、傘歯車と
    平行歯車粗材を摩擦圧接する工程と、平行歯車粗材の外
    周部に平行歯車を加工する工程を備えてなる複合歯車の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 平行歯車の側部に平行歯車のピッチ円径
    寸法より小なるピッチ円径寸法を有する傘歯車を摩擦圧
    接により一体に設けた中空の複合歯車であって、平行歯
    車本体は傘歯車の外径寸法より大なる径寸法を有する凹
    部を側面に有し、凹部内に設ける摩擦圧接面を複合歯車
    本体の側面より本体内部側に設けてなる複合歯車。
  3. 【請求項3】 平行歯車本体の凹部の底部を摩擦圧接面
    より深くして摩擦圧接時のバリの逃げ部を形成してなる
    請求項2記載の複合歯車。
  4. 【請求項4】 平行歯車本体の凹部の外周部に一端部が
    圧入され、他端部が傘歯車の裏側に圧接されて凹部の入
    り口を塞ぐリング状部材を備えてなる請求項3記載の複
    合歯車。
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