JPH0582361U - 健康枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 枕の上に身体の一部を乗せることにより、身
体の各部組織を十分に刺激して血行を促進し、就寝中の
寝返りにより首筋から後頭部にかけての血行促進がより
効果的となり、また枕の高さや堅さを自在に調節でき
る。 【構成】 床上に直接に、あるいは敷布団やベッドの上
に配置される枕であって、該枕は頂端部を亀甲形の平坦
面とした柱状の凸部を上面に等間隔毎に多数突設すると
ともに、エアバルブが取り付けられている袋状の中央部
分を形成してなる。 これにより体表面の適度な刺激を
得ることにより人体の血行を促進し、身体各部のこり、
血行不良および疲労感を回復でき、しかも袋状の中央部
分に空気を送り込むことにより、枕の高さや堅さを自在
に調節できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は枕の上に身体の一部を乗せることにより、身体の各部組織を刺激して 健康促進を図る健康器具の改良に関し、枕の上に置いた身体の部分に対して十分 な刺激をもたらし、これにより血液の流れを促して健康を増進させ、また該枕の 上に頭部を置いた状態で就寝の際に起こる寝返りの度に首筋から後頭部にかけて 血行を促進する枕を提供することを目的とする。

【０００２】

【従来の技術】

従来例えば蒲鉾状をした青竹踏みのように、上面に多数の突起を有する器具の 上に身体の一部を当てることによって血行を促すようにしたものが多く用いられ ている。

【０００３】 また、枕の表面に、上端を鋭突にした多数の突起を形成し、これにより身体の 一部に刺激を与えて血行促進を図るようにしたものも存する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記した従来の血行促進のための種々の器具は、その上面に形 成されている突起の先端を比較的鋭突にすると人体表面に対する刺激が強すぎ、 また逆に、上面を円弧状にした山型に形成すると、皮膚に対する刺激が少なく、 あまり効果がないために、長時間の就寝のための枕には不向きである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は上記した従来の突起を有する健康器具における難点を解決し、 特に長時間の就寝に用いる枕において、局所的な強い刺激による苦痛がないばか りでなく、皮膚面の確実かつ適度な刺激を得ることにより、該枕の上に置いた身 体の部分の血行促進に一層効果のある使用ができるようにしたものであり、具体 的には頂端部を亀甲形の平坦面とした柱状の凸部を上面に等間隔毎に多数突設し たことを特徴とする健康枕に関する。

【０００６】

【作用】

床上に直接に置き、あるいは敷布団やベッドの上に、枕の多数の突起を有する 面を上にして配置し、エアバルブより空気を送り込むことによって枕を好みの高 さと堅さに調節し、その上に身体の一部を乗せる。枕上面の多数の突起の平坦な 上端面が、それぞれ身体の一部の重さを十分に、しかも違和感なく支えるととも に六角柱の上端の角、および六角柱の平坦面と立ち上がり部分との接点によって 形成される角部により、該枕の上に置いた身体の部分全体に対して十分な刺激が 与えられる。

【０００７】

【実施例】

以下において本考案の具体的な内容を図１に示されている実施例をもとに説明 すると、１は枕を示し、該枕１の上面部には多数の凸部６が突設されている。枕 １はゴム、ウレタン等のある程度の柔軟性のある材料により左右の側面３を有す る中空体２が形成され、縦１３センチメートルから２５センチメートル、横２５ センチメートルから３０センチメートルの外径を有する。

【０００８】 さらに、上記枕１の側面部３には、内部に空気を送り込み、あるいは抜き取る ためのバルブ４が取り付けられており、これにより、使用者の好みに枕の高さと 堅さを調整できる。

【０００９】 さらに中空体２の上面部に対応する内側には補強材５が貼り付けられており、 これにより中空体２の、特に上面部に強度をある程度固めに保持させる。

【００１０】 凸部６は、図３に詳細を示したように、上端が六角形の平面部７を有し、しか も中空体２からの立ち上がり部１０との交差接線の角部８、およびこれよりもさ らに鋭突な角部９を有する六角柱状に形成されている。さらに凸部６の大きさに ついては、その直径（角部８．８間の距離）は最低５ミリメートルから最高１０ ミリメートル程度とし、また高さは最低５ミリメートルから最高８ミリメートル 程度とする。この場合、直径を５ミリメートル以下とすると使用に苦痛を伴うこ とがあり、また、１０ミリメートルを越えても、従来品に比して血行促進効果が あまり見られなくなる。また、各突起間の間隔は大きすぎると体圧が集中し苦痛 を感じ、反対に小さすぎると体圧がかかりにくく刺激が少なくなってしまうとい う不都合が生じるため、最低６ミリメートルから１２ミリメートルとし、適度に 体圧を分散させることができるようにする。

【００１１】 しかるに、枕１を凸部６が多数配されている面を上にして、床上あるいは敷布 団やベッドの上に、そのまま配置し、エアバルブ４より空気を送り込んで枕の高 さと堅さを調節した状態にて使用に供する。

【００１２】 なお、上記した実施例においては凸部６の平坦面形状を六角形としたが、その 効果の面から見れば五〜八角形の間であればそれほど差を生じない。

【００１３】 また、枕６の構造についても、中空体に形成するようにしたが、必ずしもこれ に限らずに、木材等比較的堅い材質を用い、上面に多数の凸部６を形成したゴム 板等を貼り付けるようにしてもよい。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は上記したように、上面に頭部その他身体の一部を乗せることにより人 体の血行作用を促す枕であって、該枕には、頂端部を亀甲形の平坦面とした柱状 の凸部を上面に等間隔毎に多数突設したために、従来の山型の突起を身体の一部 に局部的に当てることによって血液の循環を促す健康器具に比べ、上端の平坦面 が身体表面を十分に支える結果、局所的な強い刺激による苦痛がなく、しかもそ の周縁部の六角柱の平坦面と立ち上がり部分との接点によって形成される角部が 体表面を十分に刺激して血行を促進し、また寝返りにより首筋から後頭部にかけ ての血行促進がより効果的であるために、特に長時間の就寝のための枕に最適で ある。さらに、空気を送り込むことによって枕の高さや堅さを調節できる袋状の 中央部分を設けたので、枕の高さや堅さを自在に調節でき、身体の各部のこり、 血行不良および疲労感を癒すことができる等、種々の有益な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例である枕の斜視図。

【図２】図１の枕の中央部分縦断面図。

【図３】凸部の要部拡大斜視図。

【符号の説明】

１ 枕 ２ 中空体 ３ 側面部 ４ バルブ ５ 補強材 ６ 凸部 ７ 平面部 ８ 角部 ９ 角部 １０ 立ち上がり部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 頂端部を亀甲形の平坦面とした柱状の凸
   部を上面に等間隔毎に多数突設したことを特徴とする健
   康枕。