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JPH0559147B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0559147B2
JPH0559147B2 JP57217847A JP21784782A JPH0559147B2 JP H0559147 B2 JPH0559147 B2 JP H0559147B2 JP 57217847 A JP57217847 A JP 57217847A JP 21784782 A JP21784782 A JP 21784782A JP H0559147 B2 JPH0559147 B2 JP H0559147B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
composition
compound
particles
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57217847A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JPS59108058A (en
Inventor
Takeshi Nishioka
Harumasa Nishida
Tomoyuki Minami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP21784782A priority Critical patent/JPS59108058A/en
Publication of JPS59108058A publication Critical patent/JPS59108058A/en
Publication of JPH0559147B2 publication Critical patent/JPH0559147B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高速で製膜でき、かつ易滑性のあるフ
イルム形成可能なポリエステル組成物の製造方法
に関する。さらに詳しくは高速キヤストが可能
で、かつ磁気テープやコンデンサーのベースに適
した表面特性を有するポリエステル組成物の製造
方法に関する。 従来、優れた易滑性や表面粗さを付与する組成
物として、いわゆる内部粒子や外部粒子、あるい
はこれらの混合されたものをポリエステル中に含
有させたものが知られている。 一方、キヤストスピードを上げるには、本発明
者らがすでに特開昭51−70269で提案したように、
ポリエステルに電気伝導性を有する金属化合物を
添加し、ポリエステルの固有抵抗を低くする方法
もとられている。 しかしながら、かかる従来の技術の組合せでは
磁気テープやコンデンサーペースに必要とされる
表面特性(特に易滑性と表面粗さ)を有し、かつ
キヤストスピードを大巾に向上させることは困難
であつた。 すなわち、ポリエステルの製造工程で導電性を
有する金属化合物を添加してポリエステルの固有
抵抗を低くしようとすると、不活性微粒子の生成
が抑制されて易滑性が得られない。 逆に易滑性を得るためにポリエステル中に多量
の不活性無機粒子を含有せしめても、これらの不
活性無機粒子はポリエステルの溶融比抵抗を下げ
る効果は小さく、キヤストスピードを向上させる
ことはできない。 さらに、ポリエステル製造工程中、固有抵抗の
低いポリエステルに易滑性を付与すべく、多量の
無機粒子を含有せしめると、ポリマに可溶化して
溶融比抵抗を下げる効果のあつた金属化合物まで
不活性微粒子となつて析出してくるためか、理由
は定かでないが溶融比抵抗が高くなり、キヤスト
スピードが向上できない等の欠点があつた。 本発明の目的は、このような従来の欠点を解消
せしめ、高速キヤストが可能でかつ、優れたフイ
ルム表面特性を示すポリエステル組成物の製造方
法を提供せんとするものである。 本発明は、上記目的を達成するため次の構成、
すなわち、平均粒径が0.1〜5μの不活性無機化合
物を含有するポリエステル(A)(但し、内部析出粒
子としてリチウムおよびリン元素を同時に含む場
合を除く)と、溶液ヘイズが10%以下であり、
Mg、Ca、Mn、Coもしくはこれらの金属の化合
物の少なくとも1種およびリン化合物の少なくと
も1種を含有してなるポリエステル(B)とを混合し
てポリエステル組成物を製造する方法であつて、
ポリエステル組成物中の該ポリエステル(B)の混合
比を3〜20重量%とすることを特徴とするポリエ
ステル組成物の製造方法、とするものである。 本発明のポリエステル樹脂とは、2塩基酸と2
価アルコールから得られるフイルム形成能を有す
るポリエステル又はその共重合体をいう。 かかるポリエステルとしてはポリエチレンテレ
フタレートが代表的なものである。もちろん第3
成分として、イソフタル酸、アジピン酸等の2塩
基酸やトリエチレングリコール、ビスフエノール
A等の2価アルコールを共重合させたポリエステ
ルであつても良い。さらにこれらのポリエステル
樹脂又はその共重合体を2種以上混合したもので
あつてもよい。 本発明のポリエステル(A)に含有される不活性無
機化合物とは、ポリエステルに不活性のものであ
ればいかなるものでも良い。例えば、酢酸カルシ
ウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、テレ
フタル酸カルシウム、酸化ケイ素、酸化アルミニ
ウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、フツ化リ
チウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等があ
り、一種もしくは二種以上組合せて用いられる。 これらの不活性無機化合物は、ポリエステル製
造工程時、系内に発生した不活性無機粒子、いわ
ゆる内部粒子(但し、リチウムおよびリン元素を
同時に含む場合を除く)であつても良く、あるい
はまた、エチレングリコールスラリー等として無
機粒子を添加する、いわゆる外部粒子であつても
良い。さらに、内部粒子と外部粒子が併用されて
いても良い。 これらの無機粒子の粒径は、平均粒径で0.1〜
5μ、好ましくは1〜3μである。0.1μ未満では二軸
延伸フイルムとした時に十分な易滑性を与えるだ
けの表面突起が形成されない。平均粒径が5μを
越えるものは10μ以上の粗大粒子が含まれてくる
可能性が高く、磁気テープやコンデンサーベース
として使用したときにドロツプアウトや絶縁破壊
電圧低下の原因となるので好ましくない。 これらの不活性無機粒子の量は、本発明の方法
により最終的に得られるポリエステル組成物の溶
液ヘイズが20〜70%、好ましくは20〜50%となる
ように含有せしめることが必要である。溶液ヘイ
ズが20%未満では二軸延伸フイルムとした時に表
面に形成される突起の数が不足し、十分な易滑性
が得られない。逆に70%以上では不活性無機粒子
の量が多すぎるため、粒子間の凝集が発生し、二
軸延伸フイルムとした時に表面が粗れるので好ま
しくない。具体的には、これらの範囲の溶液ヘイ
ズは、ポリエステル中に不活性無機化合物を0.02
〜2.0重量%、好ましくは0.025〜1.0重量%含有さ
せることによつて得ることができる。 本発明のポリエステル(B)に含有される金属もし
くは金属の化合物とは、Mg、Ca、Mn、Coもし
くはこれら金属の化合物の少なくとも1種をポリ
エステル(B)に可溶化された状態で含有したもので
ある。 この可溶化された金属化合物の例としては、酸
化物、塩化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、カ
ルボン酸塩等が好ましく用いられる。具体的には
塩化カルシウム、水酸化カルシウム、酢酸マンガ
ン、酢酸コバルト、塩化コバルト等をあげること
ができる。 また、本発明のポリエステル(B)に含有されるリ
ン化合物とは、リン化合物の少なくとも1種をポ
リエステル(B)に可溶化された状態で含有したもの
である。これらのリン化合物の例としては、具体
的にはリン酸、亜リン酸、リン酸トリメチル、リ
ン酸トリエチル、リン酸トリフエニル、メチルア
シツドホスフエート、エチルアシツドホスフエー
ト、メチルホスホン酸、エチルホスホン酸等があ
る。 ここでポリエステルに可溶化された状態とは、
上記不活性無機化合物を除いたポリエステルの溶
液ヘイズが10%以下をいう。 上記金属もしくは金属化合物の含有量は、本発
明の方法により最終的に得られるポリエステル組
成物の溶融比抵抗が2×108Ω・cm以下、好まし
くは1×108Ω・cm以下となるように含有させた
ものである。具体的には、0.015〜0.3重量%、好
ましくは0.02〜0.25重量%含有させることによつ
て得ることができる。また、リン化合物の含有量
は、上記金属もしくは金属化合物の金属(Mg、
Ca、Mn、Co)をMとし、リン化合物とリンを
Pとしたとき、M/Pのモル分率が1.2以上、好
ましくは1.5以上であるのが望ましい。 本発明の方法によつて得られるポリエステル組
成物とは、ポリエステル樹脂に、不活性無機化合
物、金属もしくは金属化合物を1種以上およびリ
ン化合物を1種以上前記した特定量含有せしめた
ものであるが、この組成物には、本発明の目的が
達成できる範囲内であれば、他の添加剤を添加し
てもよい。 本発明の方法によつて得られるポリエステル組
成物は上記不活性無機粒子を溶液ヘイズが20〜70
%となるように含有せしめ、二軸延伸フイルムと
したとき、無数の微細な表面突起を形成し、磁気
テープやコンデンサーベースに適した表面特性、
すなわち、表面粗さがRa=0.020〜0.060μ(カツト
オフ0.25mm)、滑り性としての静摩擦係数が、μs
=0.4〜1.0の範囲を示すように微調整するのがよ
り望ましい。 以下に、本発明のポリエステル組成物の製造法
について説明する。 まず、ポリエステル樹脂に、平均粒径0.1〜5μ
の不活性無機化合物を含有したものをポリエステ
ル(A)とし、一方、ポリエステル樹脂に、Mg、
Ca、Mn、Coもしくはこれらの金属化合物の少
なくとも1種を好ましくは0.5〜1.5重量%、およ
びリン化合物の少なくとも1種を溶液ヘイズが10
%以下の状態で含有したものをポリエステル(B)と
し、次にこのポリエステル(A)にポリエステル(B)を
混合することによつて本発明の組成物を得ること
ができる。 さらに詳細に説明すると、上述のポリエステル
(A)および(B)は2塩基酸と2価アルコールからなる
ポリエステル又はその共重合体であり、周知のポ
リエステル製造法が適用できる。例えば、テレフ
タル酸を主成分とするカルボン酸又はそのアルキ
ルエステルとエチレングリコールを主とするグリ
コールとを常法によりエステル化或いはエステル
交換反応を行なう。反応終了後、通常用いられる
重合触媒、例えば、三酸化アンチモン、酢酸アン
チモン、二酸化ゲルマニウム、チタン化合物等を
使用して重縮合反応を行なうことにより、ポリエ
ステル(A)および(B)を得ることができる。 但し、ポリエステル(A)には、フイルム表面突起
を形成し、易滑性を付与するために周知の方法と
して内部粒子法あるいは外部粒子法により、又は
これらの併用によつて平均粒径0.1〜5.0μの不活
性無機粒子を溶液ヘイズが20〜70%となるように
含有せしめる。 一方、ポリエステル(B)は、Mg、Ca、Mn、Co
もしくはこれらの金属化合物の少なくとも1種を
0.5〜1.5重量%、好ましくは0.7〜1.2重量%ポリ
エステルに溶液ヘイズが10%以下の状態で含有せ
しめる。かかる金属化合物をポリエステル中に含
有させるための添加時期は、ポリエステル中に均
一に分散され、得られたポリエステルの溶液ヘイ
ズが10%以下を満たすなら何時でも良く、エステ
ル交換反応触媒や重縮合反応触媒として、あるい
は内部粒子の生成もかねても良い。特にエステル
化もしくはエステル交換反応から初期重合反応終
了までに添加するのが好ましい。 ポリエステル(B)はさらに、重縮合反応を安定さ
せるために各種リン化合物を添加する。 これらのリン化合物の添加量は上述の金属或い
は金属化合物との量比に制限される。すなわち、
M/P≧1.2好ましくはM/P≧1.5となるように
調整することが必要である。M/Pが1.2より小
さい場合には、金属あるいは金属化合物の添加量
が0.5〜1.5重量%であつても、金属の導電性に寄
与できるイオンがリン化合物により封鎖されるた
めか、ポリエステル(B)の導電性マスターとしての
効果が失われるので好ましくない。 こうして得たポリエステル(B)は溶融比抵抗が20
×108Ω・cm、以下、好ましくは1.0×108Ω・cm
以下を満たす。 本発明のポリエステル組成物は、上述のポリエ
ステル(A)をベースに、導電性向上マスターとして
の働きをなすポリエステル(B)を3〜20重量%、好
ましくは5〜10重量%混合することにより、その
溶融比抵抗を2.0×108Ω・cm以下に、好ましくは
1.0×108Ω・cm以下にしたものである。 ポリエステル(B)が3重量%未満では、本組成物
の溶融比抵抗を大巾に下げることができないため
キヤストスピードの向上が達成されない。 一方、20重量%を超すと、本組成物の溶液ヘイ
ズが20%未満となり、ポリエステル(A)に含有され
た不活性無機粒子の量が希釈されすぎて二軸延伸
フイルムとしたときに、フイルムの表面突起数が
減少し、滑り性が悪くなるので好ましくない。 従つて、本発明の組成物は、ポリエステル(A)を
ベースにポリエステル(B)を3〜20重量%好ましく
は5〜10重量%混合したものが、高速キヤストを
可能となし、かつ磁気テープベース等に適した表
面特性ヶ表面粗さ、易滑性)を有するフイルムを
与える点で望ましい。 ポリエステル(A)とポリエステル(B)の混合は、溶
融押出時に均一な分散状態が得られるなら、特に
その方法は制限されない。普通、溶融製膜する前
に、チツプブレンドし、撹拌しながら乾燥して製
膜用原料とすることが多い。 本願発明の方法で得られたポリエステル組成物
は、これを原料として溶融押出後の静電キヤスト
において、大巾にキヤストスピードを上げること
ができ、しかもこれから得られた二軸延伸フイル
ムは磁気テープ、コンデンサーベースとしての優
れた表面特性を有していた。 本発明の方法で得られるポリエステル組成物の
用途は、厳しい表面特性(滑り性、表面粗さ)が
必要とされる磁気テープベースやコンデンサーベ
ース等のフイルムである。 本発明は上述したように本来フイルムの表面特
性は優れているが、生産性、特にキヤストスピー
ドが遅いポリエステルに、特定の金属を含有する
高導電性ポリエステルを一定量混合することによ
り、高速で製膜でき、かつ磁気テープベース等に
適した易滑性と表面粗度を有するフイルム形成可
能な樹脂組成物の製造方法を提供することができ
た。 なお、本発明の特性値は次の測定方法によるも
のである。 (1) 平均粒子径 平均粒子径は粒子の電子顕微鏡写真によつて
測定した全粒子(30000〜50000コ)の50重量%
の点にあたる粒子の等価球直径により求めた。
等価球直径とは粒子と同じ容積を有する球の直
径である。 (2) 溶液ヘイズ ポリマ2.7gを四塩化エタン/フエノールの
4/6混合溶媒40c.c.に加え100℃で加熱溶解す
る。該溶液を石英ガラス製20mmセルに採取し、
直読ヘイズコンピユータ(スガ試験機(株)製)に
よりヘイズ値を測定し、%で表わす。 (3) 溶融比抵抗:290℃で溶融したポリエステル
中に2枚の銅板電極を静置させ、1kVの高電圧
を印加したときの電流置を読みとり、比抵抗置
(Ω・cm)を計算により求める。 (4) 軟化点:結晶化させたポリエステルを針で押
え、1分間に1℃の昇温速度で軟化点を測定す
る。 (5) 固有粘度:o−クロロフエノールを溶媒とし
て、25℃で測定する。 (6) SIキヤスト性:押出機の口金部において押出
フイルムの上部にある電極とキヤステイングド
ラムとの間に直流電圧を印加する。フイルムと
キヤステイングドラム表面の密着力が低下せ
ず、かつフイルム表面にピン状欠点を起こさな
い範囲で印加電圧をアツプし、キヤストスピー
ドを上げていつたときの最高ドラムスピードを
もつて最高キヤストスピードとする。この時の
SI電流値の値をμAで示した。 (7) フイルムヘイズ:ASTM−D−1003−52法
に準じて測定した。 (8) 摩擦係数:東洋テスター製スリツプテスター
を用い、ASTM−D−1894に従つて測定した。
なお、フイルムの滑り性の目安として、静摩擦
係数(μs)、動摩擦係数(μd)を用いた。 (9) 表面粗さ、Ra(μ):触針式表面粗さを示し、
カツトオフ0.25mm、測定長1.2mmでの値を示し
た。 (10) 金属分析:Mn、Mg、Ca、Li元素の定量は、
原子吸光法により、P元素は比色法により測定
した。 以下に、実施例に基づいて本発明の実施態様を
説明する。 実施例1〜3、比較例1〜3 テレフタル酸ジメチル100部に、平均粒子径
3.0μの炭酸カルシウム0.025部をエチレングリコ
ール70部でスラリー添加し、エステル交換触媒と
して酢酸マンガン0.1部を使用して、常法により
エステル交換反応を行なつた。この生成物に、重
合触媒として三酸化アンチモン、着色防止剤とし
てトリメチルホスフエートをそれぞれ0.04部添加
して常法により重縮合反応を行ない、固有粘度
0.640、軟化点261.0℃、溶液ヘイズ25.0%、溶融
比抵抗3.4×108Ω・cmのポリマーを得た。このポ
リマをポリエステル(A)とした。 一方、テレフタル酸ジメチル100部、エチレン
グリコール70部とから、エステル交換触媒として
酢酸マグネシウム0.1部、軟化点低下防止剤とし
てテトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド
を0.04部を用いて常法によりエステル交換反応を
行なつた。次いでトリメチルホスフエートを0.20
部、三酸化アンチモン0.05部、酢酸マグネシウム
0.7部を添加して常法により重縮合反応を完成さ
せ、固有粘度0.610、軟化点258.3℃、溶液ヘイズ
1.7%、溶融比抵抗0.3×108Ω・cm、M/P=2.1
のポリマ〔ポリエステル(B)〕を得た。 上記ポリエステル(A)と(B)が混合された組成物に
おけるポリエステル(B)の添加量を第1表の通りと
したとき、ポリエステル組成物の溶液ヘイズ、溶
液比抵抗は、同表の通りであつた。また、そのポ
リエステル組成物を押出温度285℃でTダイから
シート状として押出し、28℃のキヤステイングド
ラムで引取り未延伸シートを得た。なお、引取り
に際しては、シートのドラムに接しない側に直流
電圧を印加して静電キヤストを行なつた。次い
で、未延伸シートを縦延伸倍率3.2倍、横延伸倍
率3.4倍に延伸し、215℃で熱処理して厚さ16μの
二軸延伸フイルムを得た。この二軸延伸フイルム
を得る際のSIキヤスト性、二軸延伸フイルムの特
性を第1表に示した。 第1表から明らかなように、実施例1〜3では
ポリエステル(A)にポリエステル(B)を5〜20重量%
ブレンドして得られた組成物であり、その溶液ヘ
イズおよび溶液比抵抗は本願クレームを満足して
いる。その結果、第1表に示した通りこれらの組
成物を原料として製膜したときのSIキヤスト性及
びその二軸延伸フイルムの表面特性は、ともに優
れていることが分かる。 一方、比較例1〜3では、ポリエステル(B)の添
加量が適切でないため、その組成物の溶液ヘイズ
および溶融比抵抗のいずれかが本願クレームを満
たしておらず、その結果、キヤストスピードもし
くは二軸延伸フイルムの表面特性のいずれかが良
くないものとなつている。 【表】
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION The present invention relates to a method for producing a polyester composition that can be formed into a film at high speed and has easy slipperiness. More specifically, the present invention relates to a method for producing a polyester composition that can be cast at high speed and has surface properties suitable for the base of magnetic tapes and capacitors. Conventionally, compositions in which so-called internal particles, external particles, or a mixture thereof are contained in polyester have been known as compositions that impart excellent slipperiness and surface roughness. On the other hand, in order to increase the casting speed, as already proposed by the present inventors in JP-A-51-70269,
Another method has been used to lower the resistivity of polyester by adding a metal compound having electrical conductivity to polyester. However, with the combination of such conventional technologies, it has been difficult to have the surface characteristics (particularly slipperiness and surface roughness) required for magnetic tapes and capacitor pastes, and to significantly improve casting speed. . That is, if an attempt is made to lower the resistivity of polyester by adding a conductive metal compound in the polyester manufacturing process, the generation of inert fine particles is suppressed and slipperiness cannot be obtained. On the other hand, even if polyester contains a large amount of inert inorganic particles in order to obtain slipperiness, these inert inorganic particles have little effect on lowering the specific melting resistance of polyester and cannot improve the casting speed. . Furthermore, during the polyester manufacturing process, when a large amount of inorganic particles are added to the polyester, which has a low resistivity, to make it slippery, even the metal compounds that are solubilized in the polymer and have the effect of lowering the specific melt resistance become inactive. Although the reason is not clear, perhaps because they precipitate in the form of fine particles, the specific melting resistance increases and casting speed cannot be improved. An object of the present invention is to overcome these conventional drawbacks and provide a method for producing a polyester composition that can be cast at high speed and exhibits excellent film surface properties. In order to achieve the above object, the present invention has the following configuration:
That is, polyester (A) containing an inert inorganic compound with an average particle size of 0.1 to 5μ (excluding cases where lithium and phosphorus elements are simultaneously included as internal precipitated particles) and a solution haze of 10% or less,
A method for producing a polyester composition by mixing a polyester (B) containing at least one of Mg, Ca, Mn, Co or a compound of these metals and at least one phosphorus compound, the method comprising:
A method for producing a polyester composition, characterized in that the mixing ratio of the polyester (B) in the polyester composition is 3 to 20% by weight. The polyester resin of the present invention refers to a dibasic acid and a dibasic acid.
Refers to a polyester or a copolymer thereof that has film-forming ability and is obtained from a polyhydric alcohol. A typical example of such polyester is polyethylene terephthalate. Of course the third
As a component, it may be a polyester copolymerized with a dibasic acid such as isophthalic acid or adipic acid or a dihydric alcohol such as triethylene glycol or bisphenol A. Furthermore, it may be a mixture of two or more of these polyester resins or copolymers thereof. The inert inorganic compound contained in the polyester (A) of the present invention may be any compound as long as it is inert to the polyester. Examples include calcium acetate, calcium carbonate, calcium phosphate, calcium terephthalate, silicon oxide, aluminum oxide, titanium oxide, magnesium oxide, lithium fluoride, calcium sulfate, barium sulfate, etc., and these may be used alone or in combination of two or more. These inert inorganic compounds may be inert inorganic particles generated in the system during the polyester manufacturing process, so-called internal particles (unless they contain lithium and phosphorus elements at the same time), or ethylene Inorganic particles may be added as a glycol slurry or the like, so-called external particles. Furthermore, internal particles and external particles may be used together. The average particle size of these inorganic particles is 0.1~
5μ, preferably 1 to 3μ. If it is less than 0.1μ, surface protrusions sufficient to provide sufficient slipperiness when made into a biaxially stretched film will not be formed. If the average particle size exceeds 5μ, there is a high possibility that coarse particles of 10μ or more will be included, which is undesirable because it will cause dropouts and a drop in dielectric breakdown voltage when used as a magnetic tape or capacitor base. These inert inorganic particles must be contained in an amount such that the solution haze of the polyester composition finally obtained by the method of the present invention is 20 to 70%, preferably 20 to 50%. If the solution haze is less than 20%, the number of protrusions formed on the surface of the biaxially stretched film will be insufficient, and sufficient slipperiness will not be obtained. On the other hand, if it is 70% or more, the amount of inert inorganic particles is too large, which causes agglomeration between particles, and the surface becomes rough when formed into a biaxially stretched film, which is not preferable. Specifically, the solution haze in these ranges is 0.02% inert inorganic compound in the polyester.
It can be obtained by containing up to 2.0% by weight, preferably 0.025 to 1.0% by weight. The metal or metal compound contained in the polyester (B) of the present invention refers to a metal containing Mg, Ca, Mn, Co, or at least one compound of these metals in a solubilized state in the polyester (B). It is. As examples of the solubilized metal compound, oxides, chlorides, hydroxides, carbonates, phosphates, carboxylates, etc. are preferably used. Specifically, calcium chloride, calcium hydroxide, manganese acetate, cobalt acetate, cobalt chloride, etc. can be mentioned. Further, the phosphorus compound contained in the polyester (B) of the present invention is a compound containing at least one phosphorus compound in a solubilized state in the polyester (B). Examples of these phosphorus compounds include phosphoric acid, phosphorous acid, trimethyl phosphate, triethyl phosphate, triphenyl phosphate, methyl acid phosphate, ethyl acid phosphate, methylphosphonic acid, and ethylphosphonic acid. etc. Here, the state solubilized in polyester is
Solution haze of polyester excluding the above inert inorganic compounds is 10% or less. The content of the metal or metal compound is determined so that the melt specific resistance of the polyester composition finally obtained by the method of the present invention is 2×10 8 Ω·cm or less, preferably 1×10 8 Ω·cm or less. It is contained in Specifically, it can be obtained by containing 0.015 to 0.3% by weight, preferably 0.02 to 0.25% by weight. In addition, the content of phosphorus compounds is determined by the metals (Mg,
When M represents Ca, Mn, Co) and P represents the phosphorus compound and phosphorus, it is desirable that the molar fraction of M/P is 1.2 or more, preferably 1.5 or more. The polyester composition obtained by the method of the present invention is one in which a polyester resin contains one or more kinds of inert inorganic compounds, metals or metal compounds, and one or more kinds of phosphorus compounds in the above specified amounts. Other additives may be added to this composition as long as the objects of the present invention can be achieved. The polyester composition obtained by the method of the present invention contains the above-mentioned inert inorganic particles and has a solution haze of 20 to 70.
%, and when made into a biaxially stretched film, it forms countless fine surface protrusions, and has surface properties suitable for magnetic tapes and capacitor bases.
In other words, the surface roughness is Ra = 0.020 to 0.060μ (cutoff 0.25mm), and the coefficient of static friction as sliding property is μs
It is more desirable to make fine adjustments so that it shows the range of = 0.4 to 1.0. The method for producing the polyester composition of the present invention will be explained below. First, add polyester resin with an average particle size of 0.1 to 5μ.
The polyester (A) contains an inert inorganic compound, and on the other hand, the polyester resin contains Mg,
Ca, Mn, Co or at least one of these metal compounds is preferably contained in an amount of 0.5 to 1.5% by weight, and at least one phosphorus compound is contained in an amount having a solution haze of 10% by weight.
The composition of the present invention can be obtained by defining the polyester (B) as polyester (B) and then mixing the polyester (B) with this polyester (A). To explain in more detail, the above-mentioned polyester
(A) and (B) are polyesters consisting of dibasic acids and dihydric alcohols or copolymers thereof, and well-known polyester manufacturing methods can be applied. For example, a carboxylic acid containing terephthalic acid as a main component or an alkyl ester thereof and a glycol containing ethylene glycol as a main component are subjected to an esterification or transesterification reaction using a conventional method. After the reaction is completed, polyesters (A) and (B) can be obtained by carrying out a polycondensation reaction using commonly used polymerization catalysts, such as antimony trioxide, antimony acetate, germanium dioxide, titanium compounds, etc. . However, polyester (A) has an average particle size of 0.1 to 5.0, which can be formed by forming protrusions on the film surface and imparting slipperiness by the well-known internal particle method or external particle method, or by a combination of these methods. Inert inorganic particles of μ are contained so that the solution haze is 20 to 70%. On the other hand, polyester (B) contains Mg, Ca, Mn, Co
Or at least one of these metal compounds
The polyester is contained in an amount of 0.5 to 1.5% by weight, preferably 0.7 to 1.2% by weight, with a solution haze of 10% or less. The metal compound may be added to the polyester at any time as long as it is uniformly dispersed in the polyester and the resulting polyester has a solution haze of 10% or less. Alternatively, it may also be used to generate internal particles. It is particularly preferable to add it from the esterification or transesterification reaction to the end of the initial polymerization reaction. Various phosphorus compounds are further added to the polyester (B) in order to stabilize the polycondensation reaction. The amount of these phosphorus compounds added is limited to the amount ratio with the above-mentioned metal or metal compound. That is,
It is necessary to adjust so that M/P≧1.2, preferably M/P≧1.5. When M/P is less than 1.2, even if the amount of metal or metal compound added is 0.5 to 1.5% by weight, the polyester (B ) is not preferable because the effect as a conductive master is lost. The polyester (B) thus obtained has a specific melt resistance of 20
×10 8 Ω・cm, or less, preferably 1.0 × 10 8 Ω・cm
Satisfies the following. The polyester composition of the present invention is based on the above-mentioned polyester (A), and is mixed with 3 to 20% by weight, preferably 5 to 10% by weight of polyester (B), which acts as a conductivity-improving master. The melt specific resistance should be 2.0×10 8 Ω・cm or less, preferably
The resistance is 1.0×10 8 Ω・cm or less. If the polyester (B) is less than 3% by weight, the melting specific resistance of the composition cannot be significantly lowered, and therefore an improvement in casting speed cannot be achieved. On the other hand, if it exceeds 20% by weight, the solution haze of the composition will be less than 20%, and the amount of inert inorganic particles contained in the polyester (A) will be too diluted, resulting in a biaxially stretched film. This is undesirable because the number of surface protrusions decreases and the slipperiness deteriorates. Therefore, the composition of the present invention, which is a mixture of polyester (A) as a base and polyester (B) in an amount of 3 to 20% by weight, preferably 5 to 10% by weight, enables high-speed casting, and is suitable for magnetic tape bases. It is desirable in that it provides a film having surface properties (surface roughness, ease of slipping) suitable for use in other applications. The method for mixing polyester (A) and polyester (B) is not particularly limited as long as a uniform dispersion state can be obtained during melt extrusion. Usually, before melting and forming a film, chips are blended and dried while stirring to obtain a raw material for forming a film. The polyester composition obtained by the method of the present invention can greatly increase the casting speed in electrostatic casting after melt extrusion using the polyester composition as a raw material, and the biaxially stretched film obtained from the polyester composition can be used as a magnetic tape. It had excellent surface characteristics as a capacitor base. The polyester composition obtained by the method of the present invention is used in films such as magnetic tape bases and capacitor bases that require strict surface properties (slip properties, surface roughness). In the present invention, as mentioned above, the film can be manufactured at high speed by mixing a certain amount of highly conductive polyester containing a specific metal with polyester, which originally has excellent surface properties but slow productivity, especially casting speed. It was possible to provide a method for producing a resin composition capable of forming a film and having slipperiness and surface roughness suitable for magnetic tape bases and the like. Note that the characteristic values of the present invention are based on the following measurement method. (1) Average particle size The average particle size is 50% by weight of all particles (30,000 to 50,000 particles) measured by electron micrograph of particles.
It was determined by the equivalent spherical diameter of the particle corresponding to the point.
The equivalent spherical diameter is the diameter of a sphere with the same volume as the particle. (2) Solution haze Add 2.7 g of polymer to 40 c.c. of a 4/6 mixed solvent of tetrachloroethane/phenol and dissolve by heating at 100°C. The solution was collected in a 20 mm cell made of quartz glass,
The haze value was measured using a direct reading haze computer (manufactured by Suga Test Instruments Co., Ltd.) and expressed in %. (3) Melting specific resistance: Place two copper plate electrodes in polyester melted at 290℃, read the current position when applying a high voltage of 1kV, and calculate the specific resistance (Ω cm). demand. (4) Softening point: Hold the crystallized polyester with a needle and measure the softening point at a heating rate of 1°C per minute. (5) Intrinsic viscosity: Measured at 25°C using o-chlorophenol as a solvent. (6) SI casting: A DC voltage is applied between the electrode on the top of the extruded film and the casting drum at the mouth of the extruder. The maximum drum speed is the maximum drum speed when the applied voltage is increased within a range that does not reduce the adhesion between the film and the casting drum surface and does not cause pin-like defects on the film surface, and the casting speed is increased. do. at this time
The value of SI current value is shown in μA. (7) Film haze: Measured according to ASTM-D-1003-52 method. (8) Friction coefficient: Measured according to ASTM-D-1894 using a slip tester manufactured by Toyo Tester.
Note that the coefficient of static friction (μs) and the coefficient of dynamic friction (μd) were used as a measure of the slipperiness of the film. (9) Surface roughness, Ra (μ): Indicates stylus surface roughness,
The values are shown with a cutoff of 0.25 mm and a measurement length of 1.2 mm. (10) Metal analysis: Quantification of Mn, Mg, Ca, and Li elements is
P element was measured by atomic absorption method and colorimetric method. Embodiments of the present invention will be described below based on Examples. Examples 1 to 3, Comparative Examples 1 to 3 100 parts of dimethyl terephthalate, average particle size
0.025 part of 3.0μ calcium carbonate was slurried with 70 parts of ethylene glycol, and a transesterification reaction was carried out in a conventional manner using 0.1 part of manganese acetate as a transesterification catalyst. To this product, 0.04 parts each of antimony trioxide as a polymerization catalyst and 0.04 parts of trimethyl phosphate as a color inhibitor were added and a polycondensation reaction was carried out in a conventional manner.
0.640, a softening point of 261.0°C, a solution haze of 25.0%, and a specific melt resistance of 3.4×10 8 Ω·cm. This polymer was designated as polyester (A). On the other hand, a transesterification reaction was carried out using 100 parts of dimethyl terephthalate and 70 parts of ethylene glycol in a conventional manner using 0.1 part of magnesium acetate as a transesterification catalyst and 0.04 part of tetraethylammonium hydroxide as a softening point lowering inhibitor. . Then add trimethyl phosphate to 0.20
part, antimony trioxide 0.05 part, magnesium acetate
After adding 0.7 parts, the polycondensation reaction was completed by a conventional method, and the intrinsic viscosity was 0.610, the softening point was 258.3℃, and the solution haze was
1.7%, melt specific resistance 0.3×10 8 Ω・cm, M/P=2.1
A polymer [polyester (B)] was obtained. When the amount of polyester (B) added in the above mixed composition of polyester (A) and (B) is as shown in Table 1, the solution haze and solution specific resistance of the polyester composition are as shown in the table. It was hot. Further, the polyester composition was extruded as a sheet through a T-die at an extrusion temperature of 285°C, and an unstretched sheet was obtained by taking it off with a casting drum at 28°C. Incidentally, upon collection, electrostatic casting was performed by applying a DC voltage to the side of the sheet not in contact with the drum. Next, the unstretched sheet was stretched to a longitudinal stretch ratio of 3.2 times and a transverse stretch ratio of 3.4 times, and heat treated at 215°C to obtain a biaxially stretched film with a thickness of 16 μm. Table 1 shows the SI castability and properties of the biaxially stretched film when obtaining this biaxially stretched film. As is clear from Table 1, in Examples 1 to 3, 5 to 20% by weight of polyester (B) was added to polyester (A).
This is a composition obtained by blending, and its solution haze and solution specific resistance satisfy the claims of the present application. As a result, as shown in Table 1, it can be seen that when films are formed using these compositions as raw materials, both the SI castability and the surface properties of the biaxially stretched films are excellent. On the other hand, in Comparative Examples 1 to 3, since the amount of polyester (B) added was not appropriate, either the solution haze or melt specific resistance of the composition did not satisfy the claims of the present application, and as a result, the casting speed or Some of the surface properties of the axially stretched film are poor. 【table】

Claims (1)

【特許請求の範囲】[Claims] 1 平均粒径が0.1〜5μの不活性無機化合物を含
有するポリエステル(A)(但し、内部析出粒子とし
てリチウムおよびリン元素を同時に含む場合を除
く)と、溶液ヘイズが10%以下であり、Mg、
Ca、Mn、Coもしくはこれらの金属の化合物の
少なくとも1種およびリン化合物の少なくとも1
種を含有してなるポリエステル(B)とを混合してポ
リエステル組成物を製造する方法であつて、ポリ
エステル組成物中の該ポリエステル(B)の混合比を
3〜20重量%とすることを特徴とするポリエステ
ル組成物の製造方法。
1 Polyester (A) containing an inert inorganic compound with an average particle size of 0.1 to 5μ (excluding cases where lithium and phosphorus elements are simultaneously included as internal precipitated particles), a solution haze of 10% or less, and Mg ,
At least one of Ca, Mn, Co or a compound of these metals and at least one phosphorus compound
A method for producing a polyester composition by mixing a polyester (B) containing seeds, characterized in that the mixing ratio of the polyester (B) in the polyester composition is 3 to 20% by weight. A method for producing a polyester composition.
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