JPH05587B2 - - Google Patents
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- JPH05587B2 JPH05587B2 JP58502353A JP50235383A JPH05587B2 JP H05587 B2 JPH05587 B2 JP H05587B2 JP 58502353 A JP58502353 A JP 58502353A JP 50235383 A JP50235383 A JP 50235383A JP H05587 B2 JPH05587 B2 JP H05587B2
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- seal
- ring
- cylinder
- load ring
- seal assembly
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/32—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D55/00—Endless track vehicles
- B62D55/08—Endless track units; Parts thereof
- B62D55/088—Endless track units; Parts thereof with means to exclude or remove foreign matter, e.g. sealing means, self-cleaning track links or sprockets, deflector plates or scrapers
- B62D55/0887—Track-articulation sealings against dust, water, mud or the like
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D55/00—Endless track vehicles
- B62D55/08—Endless track units; Parts thereof
- B62D55/30—Track-tensioning means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/50—Sealings between relatively-movable members, by means of a sealing without relatively-moving surfaces, e.g. fluid-tight sealings for transmitting motion through a wall
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S277/00—Seal for a joint or juncture
- Y10S277/935—Seal made of a particular material
- Y10S277/944—Elastomer or plastic
- Y10S277/945—Containing fluorine
- Y10S277/946—PTFE
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Description
請求の範囲
1 ハウジング14を有する機構12内部に潤滑
剤を保持し、外部からの研削性の異物の侵入を防
止するために、円筒形状のシール表面35を有す
る震動運動と大規模走程運動とが可能に設けられ
た可動部材16をシールするラジアルシールアツ
センブリ10であつて、 前記可動部材16の前記円筒形状シール表面3
5の周りに位置決め可能な内側シールリング50
と、 前記シールリング50の周りに固定されるとと
もに、前記可動部材16の前記震動運動を弾性変
形することにより許容可能な半径方向断面高さを
有するエラストマー製負荷リング52と、 前記負荷リング52を半径方向圧縮状態に維持
するための手段54とを備えて成り、 前記シールリング50は前記可動部材16の前
記シール表面35に対し、潤滑剤の存在下で所定
の静止摩擦係数を有する強靭で耐研削性の材料か
ら成り、 前記負荷リング52の圧縮状態は前記所定の静
止摩擦係数と相俟つて、前記可動部材16が前記
震動運動をする際に前記シールリング50を前記
可動部材16の前記円筒形シール表面35に対し
て静止的シーリングモードで維持するに十分な摩
擦力を前記シールリング50と可動部材16との
間に提供し、 前記エラストマー製負荷リング52は前記可動
部材の前記大規模走程運動に応じて剪断力を発生
させ、 前記剪断力は所定のすべり点に於て前記摩擦力
に打ち勝つて前記シールリング50を前記可動部
材16の前記円筒形状シール面35に対してすべ
らせて前記可動部材16の前記大規模走程運動中
に該シール面35を動的シーリングモードでシー
ルさせるのに十分な大きさであり、これにより前
記震動運動に対しては前記静止的シーリングモー
ドによるシールを行い、前記大規模走程運動に対
しては前記動的シーリングモードによるシールを
行うデユアル作動モードを可能とすることを特徴
とするラジアルシールアツセンブリ。
剤を保持し、外部からの研削性の異物の侵入を防
止するために、円筒形状のシール表面35を有す
る震動運動と大規模走程運動とが可能に設けられ
た可動部材16をシールするラジアルシールアツ
センブリ10であつて、 前記可動部材16の前記円筒形状シール表面3
5の周りに位置決め可能な内側シールリング50
と、 前記シールリング50の周りに固定されるとと
もに、前記可動部材16の前記震動運動を弾性変
形することにより許容可能な半径方向断面高さを
有するエラストマー製負荷リング52と、 前記負荷リング52を半径方向圧縮状態に維持
するための手段54とを備えて成り、 前記シールリング50は前記可動部材16の前
記シール表面35に対し、潤滑剤の存在下で所定
の静止摩擦係数を有する強靭で耐研削性の材料か
ら成り、 前記負荷リング52の圧縮状態は前記所定の静
止摩擦係数と相俟つて、前記可動部材16が前記
震動運動をする際に前記シールリング50を前記
可動部材16の前記円筒形シール表面35に対し
て静止的シーリングモードで維持するに十分な摩
擦力を前記シールリング50と可動部材16との
間に提供し、 前記エラストマー製負荷リング52は前記可動
部材の前記大規模走程運動に応じて剪断力を発生
させ、 前記剪断力は所定のすべり点に於て前記摩擦力
に打ち勝つて前記シールリング50を前記可動部
材16の前記円筒形状シール面35に対してすべ
らせて前記可動部材16の前記大規模走程運動中
に該シール面35を動的シーリングモードでシー
ルさせるのに十分な大きさであり、これにより前
記震動運動に対しては前記静止的シーリングモー
ドによるシールを行い、前記大規模走程運動に対
しては前記動的シーリングモードによるシールを
行うデユアル作動モードを可能とすることを特徴
とするラジアルシールアツセンブリ。
2 前記所定のすべり点は負荷リング52の応力
が所定の最大値を超える前に起こる請求の範囲第
1項記載のシールアツセンブリ。
が所定の最大値を超える前に起こる請求の範囲第
1項記載のシールアツセンブリ。
3 前記所定の最大応力は1メガサイクルを超え
る疲労寿命を提供するに十分なものである請求の
範囲第2項記載のシールアツセンブリ。
る疲労寿命を提供するに十分なものである請求の
範囲第2項記載のシールアツセンブリ。
4 前記シールリング50の前記材料はナイロン
とポリテトラフルオロエチレンとの配合物である
請求の範囲第1項記載のシールアツセンブリ。
とポリテトラフルオロエチレンとの配合物である
請求の範囲第1項記載のシールアツセンブリ。
5 前記シールリング50はタイプ6/6ナイロ
ンから成り、約18%のポリテトラフルオロエチレ
ンと2%のシリコンオイルとを含み、前記可動部
材16に対する静止摩擦係数が約0.15である請求
の範囲第1項記載のシールアツセンブリ。
ンから成り、約18%のポリテトラフルオロエチレ
ンと2%のシリコンオイルとを含み、前記可動部
材16に対する静止摩擦係数が約0.15である請求
の範囲第1項記載のシールアツセンブリ。
6 負荷リング52を半径方向圧縮状態に維持す
るための前記手段54は金属性リテーナリング5
8を含んで成る請求の範囲第1項記載のシールア
ツセンブリ。
るための前記手段54は金属性リテーナリング5
8を含んで成る請求の範囲第1項記載のシールア
ツセンブリ。
7 前記可動部材16が軸方向運動する時に前記
負荷リング52に超過ひずみが生ずるのを防止す
るための手段64を備えて成る請求の範囲第1項
記載のシールアツセンブリ10。
負荷リング52に超過ひずみが生ずるのを防止す
るための手段64を備えて成る請求の範囲第1項
記載のシールアツセンブリ10。
8 前記防止手段64は前記シールリング50か
ら所定の軸方向距離Dのところに配置されたスト
ツパ64を含んで成り、前記ストツパ64は前記
可動部材16が前記ストツパ64に向かつて軸方
向運動した時に前記シールリング50に係合可能
である請求の範囲第7項記載のシールアツセンブ
リ10。
ら所定の軸方向距離Dのところに配置されたスト
ツパ64を含んで成り、前記ストツパ64は前記
可動部材16が前記ストツパ64に向かつて軸方
向運動した時に前記シールリング50に係合可能
である請求の範囲第7項記載のシールアツセンブ
リ10。
本発明は一般的にはシールに係り、より詳しく
は、可動部材の円筒形表面をシールするためのラ
ジアルシールに関する。
は、可動部材の円筒形表面をシールするためのラ
ジアルシールに関する。
回転するまたは往復運動するシリンダまたはシ
ヤフトをシールするための多数の型式のシール構
造が使用されている。夫々の型式のシール構造は
特定の作動条件下で良好にその機能を発揮する様
に適合してあるが他の条件にはあまりよく適合し
ない。
ヤフトをシールするための多数の型式のシール構
造が使用されている。夫々の型式のシール構造は
特定の作動条件下で良好にその機能を発揮する様
に適合してあるが他の条件にはあまりよく適合し
ない。
例えば、唇型(リツプ型)のシールは動的な用
途に特に適している。動的用途に於ては、シール
の唇部はシールすべき表面に沿つて軸方向又は回
転方向に摺動する。
途に特に適している。動的用途に於ては、シール
の唇部はシールすべき表面に沿つて軸方向又は回
転方向に摺動する。
他の型式の動的シールは米国特許4151999(1979
年5月1日付でRingel等に特許されたもので、
本発明の譲受人に譲渡されている)に開示されて
おり、この動的シールはナイロン製の内側シール
リングを備えており、このシールリングは非潤滑
環境に於て回転シヤフトを動的にシールする能力
を持つている。
年5月1日付でRingel等に特許されたもので、
本発明の譲受人に譲渡されている)に開示されて
おり、この動的シールはナイロン製の内側シール
リングを備えており、このシールリングは非潤滑
環境に於て回転シヤフトを動的にシールする能力
を持つている。
小規模の運動しか起こらない様な応用例に於て
は、剪断型のシールが使用される。米国特許
3158923(1964年12月1日付でReinsmaに付与さ
れたもので、同じく本発明の譲受人に譲渡されて
いる)にはクローラジヨイント装置に使用される
典型的な剪断型のシールが開示されている。クロ
ーラジヨイントはごく限られた回転角方向運動を
行なうもので、この運動は弾性リングシール部材
が撓むことによつて適合せられる。
は、剪断型のシールが使用される。米国特許
3158923(1964年12月1日付でReinsmaに付与さ
れたもので、同じく本発明の譲受人に譲渡されて
いる)にはクローラジヨイント装置に使用される
典型的な剪断型のシールが開示されている。クロ
ーラジヨイントはごく限られた回転角方向運動を
行なうもので、この運動は弾性リングシール部材
が撓むことによつて適合せられる。
しかし、或る種の応用例に於ては、シールは動
的運転条件と小規模運転条件との双方に対抗しな
ければならない。その様な応用例としてはクロー
ラ型車輛のクローラリコイル機構のリコイルシリ
ンダーがある。更に、斯かるシールは苛酷な環境
条件に曝される。リコイルシリンダーのシール
は、リコイル機構の潤滑油をシールしなければな
らないだけでなく、砂や泥の様な高度に研削性
(アブレイシブ)の物質を締出さなければならず、
かつ、この様な研削性物質が乾燥してケーキとな
つた時やシリンダのまわりに凍りついた時にそれ
等の物質を締出すことができねばならない。従つ
て、この種のシールは非常に耐研削性でなければ
ならず、かつ、この様な苛酷な条件に対抗できる
様な強靭でなければならない。
的運転条件と小規模運転条件との双方に対抗しな
ければならない。その様な応用例としてはクロー
ラ型車輛のクローラリコイル機構のリコイルシリ
ンダーがある。更に、斯かるシールは苛酷な環境
条件に曝される。リコイルシリンダーのシール
は、リコイル機構の潤滑油をシールしなければな
らないだけでなく、砂や泥の様な高度に研削性
(アブレイシブ)の物質を締出さなければならず、
かつ、この様な研削性物質が乾燥してケーキとな
つた時やシリンダのまわりに凍りついた時にそれ
等の物質を締出すことができねばならない。従つ
て、この種のシールは非常に耐研削性でなければ
ならず、かつ、この様な苛酷な条件に対抗できる
様な強靭でなければならない。
リコイル時にはリコイルシリンダーは往々にし
て50mmを超える距離にわたつて軸方向に運動す
る。この明細書ではこの様な運動を大規模走程運
動と称する。この様な規模の運動はシールに動的
シール能力を要求するものである。リコイル運動
は、クローラが障害物に当つた時や岩石の様な物
体の一時的にクローラ内に嵌り込んだ時のみに起
こるものである。この用な事態はあまり頻繁に起
こるものではない。
て50mmを超える距離にわたつて軸方向に運動す
る。この明細書ではこの様な運動を大規模走程運
動と称する。この様な規模の運動はシールに動的
シール能力を要求するものである。リコイル運動
は、クローラが障害物に当つた時や岩石の様な物
体の一時的にクローラ内に嵌り込んだ時のみに起
こるものである。この用な事態はあまり頻繁に起
こるものではない。
前述したリコイル運動に加えて、リコイルシリ
ンダーはまた厖大な回数にわたつて遥かに小規模
の運動を受ける。この様な運動はこの明細書では
震動型の運動と称する。この様な震動型の運動は
主として車輛の動作時にクローラがアイドラー車
輪の周りを走行する時にクローラリングがアイド
ラー車輪に反覆衝突することにより生ずるもので
ある。この様な震動運動は半径方向、軌道方向、
および軸方向に起こる。
ンダーはまた厖大な回数にわたつて遥かに小規模
の運動を受ける。この様な運動はこの明細書では
震動型の運動と称する。この様な震動型の運動は
主として車輛の動作時にクローラがアイドラー車
輪の周りを走行する時にクローラリングがアイド
ラー車輪に反覆衝突することにより生ずるもので
ある。この様な震動運動は半径方向、軌道方向、
および軸方向に起こる。
従来型の動的シールを用いた場合には、この様
な震動運動によりシールには急速に有害な摩耗が
生じる。更に深刻な問題となるのは、シリンダ自
体に損傷が生ずることである。研削性物質の存在
下でシリンダーの局部的領域に於てシールとシリ
ンダーとの間に小規模の反覆運動が起これば、シ
リンダーにはシールの下に起て溝が抉られること
となる。この様な不都合な摩耗や損傷はシール効
果を損うだけでなく、シールとシリンダの両方を
早期に交換することを必要とし、車輛を不当に消
耗させ死時間を生じさせる。
な震動運動によりシールには急速に有害な摩耗が
生じる。更に深刻な問題となるのは、シリンダ自
体に損傷が生ずることである。研削性物質の存在
下でシリンダーの局部的領域に於てシールとシリ
ンダーとの間に小規模の反覆運動が起これば、シ
リンダーにはシールの下に起て溝が抉られること
となる。この様な不都合な摩耗や損傷はシール効
果を損うだけでなく、シールとシリンダの両方を
早期に交換することを必要とし、車輛を不当に消
耗させ死時間を生じさせる。
本発明は前述した問題点を解消しようというも
のである。
のである。
本発明の一態様に従えば、ラジアルシールアツ
センブリは可動部材をシールし得る様に構成され
ており、このシールアツセンブリは、前記可動部
材の周りに配置することの可能な内側シールリン
グと、前記シールリングの周りに配置されるエラ
ストマー製負荷リングと、前記負荷リングを半径
方向圧縮状態に維持するための装置とを備えてい
る。このシールリングは強靭で耐研削性の材料で
形成されており、可動部材に対し所定の静止摩擦
係数を有する。負荷リング圧縮状態にあるので、
静止摩擦係数と相俟つて、可動部材が震動運動す
る時にシールリングを静止的シールモードで可動
部材に対して維持するに十分な摩擦力が生ずる。
可動部材が大規模走程運動を行なう時には、負荷
リングには剪断力が生ずる。この剪断力は所定の
すべり点に於て摩擦力に打ち勝つに十分なもので
ある。
センブリは可動部材をシールし得る様に構成され
ており、このシールアツセンブリは、前記可動部
材の周りに配置することの可能な内側シールリン
グと、前記シールリングの周りに配置されるエラ
ストマー製負荷リングと、前記負荷リングを半径
方向圧縮状態に維持するための装置とを備えてい
る。このシールリングは強靭で耐研削性の材料で
形成されており、可動部材に対し所定の静止摩擦
係数を有する。負荷リング圧縮状態にあるので、
静止摩擦係数と相俟つて、可動部材が震動運動す
る時にシールリングを静止的シールモードで可動
部材に対して維持するに十分な摩擦力が生ずる。
可動部材が大規模走程運動を行なう時には、負荷
リングには剪断力が生ずる。この剪断力は所定の
すべり点に於て摩擦力に打ち勝つに十分なもので
ある。
従つて、このシールアツセンブリは可動部材が
震動運動する時にはシールと可動部材との間に相
対運動が全く生じない様な構成となつている。こ
のため震動運動の際にシールおよび可動部材のい
ずれにも研削性の摩耗が生ずることがない。他
方、このシールアツセンブリはまた、可動部材が
大規模走程運動をする時に可動部材上をスリツプ
して動的にシールを行なう様な構成となつてお
り、従つて可動部材の自由な運動を許容すること
ができる。
震動運動する時にはシールと可動部材との間に相
対運動が全く生じない様な構成となつている。こ
のため震動運動の際にシールおよび可動部材のい
ずれにも研削性の摩耗が生ずることがない。他
方、このシールアツセンブリはまた、可動部材が
大規模走程運動をする時に可動部材上をスリツプ
して動的にシールを行なう様な構成となつてお
り、従つて可動部材の自由な運動を許容すること
ができる。
第1図は本発明の原理を実施したシールアツセ
ンブリを備えたクローラリコイル機構の部分的断
面図であり、 第2図は第1図に示したシールアツセンブリの
一部分の拡大図であり、 第3図はシールアツセンブリの拡大断面図であ
つてリコイル機構を省略したものである。
ンブリを備えたクローラリコイル機構の部分的断
面図であり、 第2図は第1図に示したシールアツセンブリの
一部分の拡大図であり、 第3図はシールアツセンブリの拡大断面図であ
つてリコイル機構を省略したものである。
図面を参照して詳細に説明するに、第1図には
本発明の原理を実施して成るシールアツセンブリ
が参照番号10で包括的に示してある。このシー
ルアツセンブリ10は、特に、苛酷なシール条件
で使用し得る様に構成してあり、デユアル作動モ
ードでシールを行なうことができる。即ち、この
シールアツセンブリ10は、第1に、規模の小さ
な高周波型の運動(以下、震動運動という)に応
じて静止的シールモードでシールを行なうととも
に、第2に、大規模な低周波型の運動(気合、大
規模走程運動という)に応じて動的シールモード
でシールを行なうものである。
本発明の原理を実施して成るシールアツセンブリ
が参照番号10で包括的に示してある。このシー
ルアツセンブリ10は、特に、苛酷なシール条件
で使用し得る様に構成してあり、デユアル作動モ
ードでシールを行なうことができる。即ち、この
シールアツセンブリ10は、第1に、規模の小さ
な高周波型の運動(以下、震動運動という)に応
じて静止的シールモードでシールを行なうととも
に、第2に、大規模な低周波型の運動(気合、大
規模走程運動という)に応じて動的シールモード
でシールを行なうものである。
多くのシール応用例、例えばクローラ型車輛
(図示せず)のクローラリコイル機構12に於て
は、震動運動と大規模走程運動との双方が起こり
得るものである。当業者に明らかな様に、リコイ
ル機構12はクローラ型車輛のクローラ下部構造
の一部であり、この下部構造は車輛を推進するた
めの無端状クローラを支持する構造物である。こ
れ等は図面には示されなかつたが、本発明の一部
を成すものではない。
(図示せず)のクローラリコイル機構12に於て
は、震動運動と大規模走程運動との双方が起こり
得るものである。当業者に明らかな様に、リコイ
ル機構12はクローラ型車輛のクローラ下部構造
の一部であり、この下部構造は車輛を推進するた
めの無端状クローラを支持する構造物である。こ
れ等は図面には示されなかつたが、本発明の一部
を成すものではない。
図示した応用例に於ては、リコイル機構12は
細長し静止ハウジング14とリコイルシリンダー
16とを備えている。ハウジング14には大径の
中央孔17が設けてあり、この孔17内には軸受
け19が装入してあつて、シリンダの軸線20に
沿つて摺動可能にまたは往復運動可能にシリンダ
16を支持している。第2図からようわかる様
に、好ましくは、ハウジング14には拡径端部2
2が設けてあり、この端部22を介して孔17が
開口している。端部22にはシールアツセンブリ
10を収蔵するための段付孔24が設けてある。
この段付孔24は、第1の円柱面25と、小径の
第2の円柱面27と、第1円柱面25と第2円柱
面27との間の第1の半径方向肩部28と、第2
円柱面27と孔17との間の第2の半径方向肩部
30、とを備えている。また、ハウジング14に
はスナツプリング31を設けることができ、この
スナツプリング31は適当な溝33内に配置され
ていてシールアツセンブリ10を保持するもので
ある。
細長し静止ハウジング14とリコイルシリンダー
16とを備えている。ハウジング14には大径の
中央孔17が設けてあり、この孔17内には軸受
け19が装入してあつて、シリンダの軸線20に
沿つて摺動可能にまたは往復運動可能にシリンダ
16を支持している。第2図からようわかる様
に、好ましくは、ハウジング14には拡径端部2
2が設けてあり、この端部22を介して孔17が
開口している。端部22にはシールアツセンブリ
10を収蔵するための段付孔24が設けてある。
この段付孔24は、第1の円柱面25と、小径の
第2の円柱面27と、第1円柱面25と第2円柱
面27との間の第1の半径方向肩部28と、第2
円柱面27と孔17との間の第2の半径方向肩部
30、とを備えている。また、ハウジング14に
はスナツプリング31を設けることができ、この
スナツプリング31は適当な溝33内に配置され
ていてシールアツセンブリ10を保持するもので
ある。
このリコイル機構12の機能と動作を十分に理
解するために述べると、リコイルシリンダ16の
外側端部34は図示しない適当な公知の構造体を
介してアイドラー車輪(図示せず)に接続されて
いてこのアイドラー車輪を回転可能に支持してい
る。また、リコイルシリンダ16のうちハウジン
グ14からシールアツセンブリ10の外に延長し
ている部分は外部環境に露出しており、従つて、
そのシール用かつ軸受け用の円柱面35は好まし
くは耐蝕性の材料、例えばクロミウムまたはステ
ンレス鋼で形成されている。リコイルシリンダ1
6は、通常は、図示しない大径コイルばね等の様
な適当な手段により伸長位置(第1図の右方)に
向かつて付勢されている。作動時には、アイドラ
ー車輪に十分に大きな力が作用した時には、リコ
イルシリンダ16は図示した様に軸方向左方に移
動するか、或はハウジング14内に退却して、ク
ローラ下部機構の種々の構成部材が損傷するのを
防ぐ。当業者に明らかな様に、この様な力は障害
物に衝突するかクローラと下部機構との間に物体
が一時的に取り込まれることにより起こるもので
ある。この様なリコイル運動は最大値は一般には
50から100mmであり、リコイル機構12が使用さ
れるクローラ型車輛のサイズに依存している。従
つて、前述したリコイル機構に応用した場合の大
規模走程運動はシリンダ16の軸線20に沿つて
軸方向に起こる。
解するために述べると、リコイルシリンダ16の
外側端部34は図示しない適当な公知の構造体を
介してアイドラー車輪(図示せず)に接続されて
いてこのアイドラー車輪を回転可能に支持してい
る。また、リコイルシリンダ16のうちハウジン
グ14からシールアツセンブリ10の外に延長し
ている部分は外部環境に露出しており、従つて、
そのシール用かつ軸受け用の円柱面35は好まし
くは耐蝕性の材料、例えばクロミウムまたはステ
ンレス鋼で形成されている。リコイルシリンダ1
6は、通常は、図示しない大径コイルばね等の様
な適当な手段により伸長位置(第1図の右方)に
向かつて付勢されている。作動時には、アイドラ
ー車輪に十分に大きな力が作用した時には、リコ
イルシリンダ16は図示した様に軸方向左方に移
動するか、或はハウジング14内に退却して、ク
ローラ下部機構の種々の構成部材が損傷するのを
防ぐ。当業者に明らかな様に、この様な力は障害
物に衝突するかクローラと下部機構との間に物体
が一時的に取り込まれることにより起こるもので
ある。この様なリコイル運動は最大値は一般には
50から100mmであり、リコイル機構12が使用さ
れるクローラ型車輛のサイズに依存している。従
つて、前述したリコイル機構に応用した場合の大
規模走程運動はシリンダ16の軸線20に沿つて
軸方向に起こる。
また、シールアツセンブリ10は大規模走程運
動が回転方向に起こる様に応用例にも使用される
ものであり、本発明はこゝに記載する様な特定の
リコイル機構への応用例に限定されるものではな
い。
動が回転方向に起こる様に応用例にも使用される
ものであり、本発明はこゝに記載する様な特定の
リコイル機構への応用例に限定されるものではな
い。
次に第2図および第3図を参照してより詳しく
説明するに、本発明のシールアツセンブリ10
は、内側シールリング50と、負荷リング52
と、この負荷リングを所定の半径方向圧縮状態に
維持するための手段54、とを備えてなる。
説明するに、本発明のシールアツセンブリ10
は、内側シールリング50と、負荷リング52
と、この負荷リングを所定の半径方向圧縮状態に
維持するための手段54、とを備えてなる。
このシールリング50は外周面55とシール用
内周面56とを備えている。内周面56の寸法は
シリンダ16の円柱面とシール関係を持つて密着
して位置決めし得る様に定める。負荷リング52
はエラストマー材料で形成されている。
内周面56とを備えている。内周面56の寸法は
シリンダ16の円柱面とシール関係を持つて密着
して位置決めし得る様に定める。負荷リング52
はエラストマー材料で形成されている。
負荷リング52を圧縮状態に維持するための手
段54は、好ましくは、金属製のリテーナリング
58を備えている。好ましくは、この負荷リング
52はリテーナリング58を負荷リングの周りに
装着した後でそのリテーナリング58を所定の縮
小直径までかしめまたは陥入させることにより圧
縮される。リテーナリング58のかしめにより自
由状態に於ける負荷リング52の断面に於ける半
径方向高さは15%から20%の範囲で圧縮すること
が好ましい。負荷リング52のこの圧縮によりシ
ールリング50には所定の半径方向内向きの力が
加えられる。その目的は後述する。リテーナリン
グ58は負荷リング52からの負荷を受けての縮
小寸法(かしめ寸法)を保持し得る様になつてい
る。しかし、本発明の原理から逸脱することな
く、負荷リング52をハウジング14の適当なサ
イズの段付孔24内に嵌合することにより保持手
段54を構成することもできることは云うまでも
ない。
段54は、好ましくは、金属製のリテーナリング
58を備えている。好ましくは、この負荷リング
52はリテーナリング58を負荷リングの周りに
装着した後でそのリテーナリング58を所定の縮
小直径までかしめまたは陥入させることにより圧
縮される。リテーナリング58のかしめにより自
由状態に於ける負荷リング52の断面に於ける半
径方向高さは15%から20%の範囲で圧縮すること
が好ましい。負荷リング52のこの圧縮によりシ
ールリング50には所定の半径方向内向きの力が
加えられる。その目的は後述する。リテーナリン
グ58は負荷リング52からの負荷を受けての縮
小寸法(かしめ寸法)を保持し得る様になつてい
る。しかし、本発明の原理から逸脱することな
く、負荷リング52をハウジング14の適当なサ
イズの段付孔24内に嵌合することにより保持手
段54を構成することもできることは云うまでも
ない。
保持リング58は外周面59と内周面60とを
有する。外周面59は段付孔24の第1円柱面2
5内に圧入状態で収容される様なサイズにしてあ
り、シールアツセンブリ10をハウジング14に
固定するとともにシールアツセンブリとハウジン
グとの間に静止的シールを提供する様になつてい
る。また、好ましくは、リテーナリング58の内
側端部は第1肩部28に衝当しており、他方の端
部はスペーサ62に衝当している。スペーサ62
はスナツプリング31に衝当してシールアツセン
ブリ10をハウジング14に対し軸方向に積極的
に保持している。リテーナリング58の内周面6
0は負荷リング52の外周面に固定される。負荷
リング52の内周面はシールリング50の外周面
55に固定される。シールリング50ならびにリ
テーナリング58に対する負荷リング52の固着
は、シリンダ16が大規模走程運動をした時に負
荷リング52に生ずる剪断力に十分対抗できるも
のでなければならない。この目的のためには化学
的に加硫される接着剤が適当であると認められ
る。
有する。外周面59は段付孔24の第1円柱面2
5内に圧入状態で収容される様なサイズにしてあ
り、シールアツセンブリ10をハウジング14に
固定するとともにシールアツセンブリとハウジン
グとの間に静止的シールを提供する様になつてい
る。また、好ましくは、リテーナリング58の内
側端部は第1肩部28に衝当しており、他方の端
部はスペーサ62に衝当している。スペーサ62
はスナツプリング31に衝当してシールアツセン
ブリ10をハウジング14に対し軸方向に積極的
に保持している。リテーナリング58の内周面6
0は負荷リング52の外周面に固定される。負荷
リング52の内周面はシールリング50の外周面
55に固定される。シールリング50ならびにリ
テーナリング58に対する負荷リング52の固着
は、シリンダ16が大規模走程運動をした時に負
荷リング52に生ずる剪断力に十分対抗できるも
のでなければならない。この目的のためには化学
的に加硫される接着剤が適当であると認められ
る。
リコイルシリンダに用いる場合には、シールア
ツセンブリ10は超過ひずみを積極的に防止する
ための手段、即ちスパツパ64、を用いて改善す
ることができる。第2図からよくわかる様に、こ
のストツパ64は段付孔24の第2半径方向肩部
30によつて構成することができる。このストツ
パ64はシールアツセンブリ10の後方に所定の
軸方向距離Dのところに配置してあり、シリンダ
16がリコイルする時にシールリング50に衝当
し得る様になつている。これは負荷リング52に
生ずることがある軸方向撓みの量を制限するため
である。この積極的ストツパ64は、シールリン
グ50がシリンダ16上をスリツプするのを妨げ
または阻止する様な条件が存在する時に、その機
能を発揮する様に意図したものである。この様な
条件はシールアツセンブリ10の外側でシリンダ
表面35の露出部分に凍りついたまたは居付いた
泥の様な物質が蓄積することにより起こり得る。
この様な条件では、シリンダがコイルする時にシ
リンダ表面35から斯かる物質を掻き落すために
追加的な補助手段が必要となる場合がある。
ツセンブリ10は超過ひずみを積極的に防止する
ための手段、即ちスパツパ64、を用いて改善す
ることができる。第2図からよくわかる様に、こ
のストツパ64は段付孔24の第2半径方向肩部
30によつて構成することができる。このストツ
パ64はシールアツセンブリ10の後方に所定の
軸方向距離Dのところに配置してあり、シリンダ
16がリコイルする時にシールリング50に衝当
し得る様になつている。これは負荷リング52に
生ずることがある軸方向撓みの量を制限するため
である。この積極的ストツパ64は、シールリン
グ50がシリンダ16上をスリツプするのを妨げ
または阻止する様な条件が存在する時に、その機
能を発揮する様に意図したものである。この様な
条件はシールアツセンブリ10の外側でシリンダ
表面35の露出部分に凍りついたまたは居付いた
泥の様な物質が蓄積することにより起こり得る。
この様な条件では、シリンダがコイルする時にシ
リンダ表面35から斯かる物質を掻き落すために
追加的な補助手段が必要となる場合がある。
本発明のシールアツセンブリ10は大規模走程
運動に於て軸方向と回転方向との両方向にシール
を行なうという一般的な用途を有するもので、更
に、この様な応用例に於て前記大規模走程運動に
加えて起こる震動型運動に適合するのに特に適し
ている。
運動に於て軸方向と回転方向との両方向にシール
を行なうという一般的な用途を有するもので、更
に、この様な応用例に於て前記大規模走程運動に
加えて起こる震動型運動に適合するのに特に適し
ている。
震動運動と大規模走程運動との両方に対処する
ためには、互いに関連する幾つかの要求を検討し
なければならない。通常の出発点としては、シー
ルアツセンブリ10が動作する関係ならびにシー
ルアツセンブリが曝される条件を決定してシール
アツセンブリ10の構成要素の材料組成を適切に
選択しなければならない。リコイルシリンダに応
用する場合には、例えば、シールアツセンブリ1
0は一方の側に於てはオイルに曝され、かつ、他
方の側に於ては高度に研削性の物質に曝される。
ためには、互いに関連する幾つかの要求を検討し
なければならない。通常の出発点としては、シー
ルアツセンブリ10が動作する関係ならびにシー
ルアツセンブリが曝される条件を決定してシール
アツセンブリ10の構成要素の材料組成を適切に
選択しなければならない。リコイルシリンダに応
用する場合には、例えば、シールアツセンブリ1
0は一方の側に於てはオイルに曝され、かつ、他
方の側に於ては高度に研削性の物質に曝される。
従つて、シールリング50はナイロンの様な良
好なシール性能を持つた強靭で耐研削性の材料で
形成することが好ましい。負荷リング52はネオ
プレンで形成することが好ましい。これはネオプ
レンはオイルおよびエージングに対する抵抗力を
持つているからである。また、ネオプレンは安価
でありかつ圧縮ひずみが小さくかつ良好な弾性を
有する故に好ましいのである。
好なシール性能を持つた強靭で耐研削性の材料で
形成することが好ましい。負荷リング52はネオ
プレンで形成することが好ましい。これはネオプ
レンはオイルおよびエージングに対する抵抗力を
持つているからである。また、ネオプレンは安価
でありかつ圧縮ひずみが小さくかつ良好な弾性を
有する故に好ましいのである。
適当な断面寸法および断面形状の負荷リング5
2を得るためには震動運動の振幅および周波数も
考慮しなければならない。この点に関し、圧縮状
態に於ける負荷リング52の半径方向断面高さ
は、震動運動によつて負荷リング52が受ける撓
みの最大量に対し所定の関係で定める。更に好ま
しくは、半径方向高さに対するこの撓みの比は十
分に小さくなし、車輛の予測される寿命の間に負
荷リング52が疲労によつて破壊することが予測
されない様な無限の疲労寿命を負荷リング52を
持たせる様にする。
2を得るためには震動運動の振幅および周波数も
考慮しなければならない。この点に関し、圧縮状
態に於ける負荷リング52の半径方向断面高さ
は、震動運動によつて負荷リング52が受ける撓
みの最大量に対し所定の関係で定める。更に好ま
しくは、半径方向高さに対するこの撓みの比は十
分に小さくなし、車輛の予測される寿命の間に負
荷リング52が疲労によつて破壊することが予測
されない様な無限の疲労寿命を負荷リング52を
持たせる様にする。
静止モードのシーリングを行なうためには、シ
ールアツセンブリ10は所定の制動力または摩擦
力を備えなければならない。動的モードのシーリ
ングを行なうためには、反対方向に働く駆動力が
必要である。この摩擦力はあらゆる震動運動の際
にシールリング50を静止的シール係合状態でシ
リンダ表面35に維持するに十分なものでなけれ
ばならない。他方、駆動力は所定のすべり点に於
ての摩擦力に打ち勝つてシールリング50をスリ
ツプさせてシリンダ表面35に動的にシールする
に十分なものでなければならない。
ールアツセンブリ10は所定の制動力または摩擦
力を備えなければならない。動的モードのシーリ
ングを行なうためには、反対方向に働く駆動力が
必要である。この摩擦力はあらゆる震動運動の際
にシールリング50を静止的シール係合状態でシ
リンダ表面35に維持するに十分なものでなけれ
ばならない。他方、駆動力は所定のすべり点に於
ての摩擦力に打ち勝つてシールリング50をスリ
ツプさせてシリンダ表面35に動的にシールする
に十分なものでなければならない。
摩擦力はシールリング50に作用する前述した
半径方向内向きの力によつて定まるもので、この
力は負荷リング52の圧縮とシールリング50と
シリンダ表面35との間の摩擦係数とによつて生
ずるものである。この半径方向内向きの力は、ま
た、シールリング50がシリンダ表面35に密着
する様にシールリング50を付勢するべく作用す
るものである。
半径方向内向きの力によつて定まるもので、この
力は負荷リング52の圧縮とシールリング50と
シリンダ表面35との間の摩擦係数とによつて生
ずるものである。この半径方向内向きの力は、ま
た、シールリング50がシリンダ表面35に密着
する様にシールリング50を付勢するべく作用す
るものである。
シールリング50への駆動力は撓みに対する負
荷リングの抵抗力によつて提供される。この駆動
力の大きさ負荷リング52の撓み量ならびにその
エラストマー材料の剪断弾性係数によつて定ま
る。
荷リングの抵抗力によつて提供される。この駆動
力の大きさ負荷リング52の撓み量ならびにその
エラストマー材料の剪断弾性係数によつて定ま
る。
負荷リング52によつて発生せられるこの抵抗
力または剪断力を摩擦力と適切にバランスさせる
ことにより、スリツプを生じさせるに必要な運動
量は、作動時にシリンダ16が受ける震動運動の
最大量と少なくとも同じになるか、或は、好まし
くは、それより大きくなる。従つて、シールアツ
センブリ10のすべり点は震動運動の範囲の外側
にある。その結果、この様な震動運動の際にはシ
ールリング50とシリンダ16との間には相対運
動は全く生じないので、震動運動の結果としてい
ずれかの構成部材に摩耗が生じることが回避され
る。この様な震動運動はエラストマー製の負荷リ
ング52の撓みによつて効果的に完全に吸収され
る。前述した様に、好ましくは負荷リング52は
疲労破壊を生ずることなく震動運動による撓みに
対抗し得る様な構成となつている。
力または剪断力を摩擦力と適切にバランスさせる
ことにより、スリツプを生じさせるに必要な運動
量は、作動時にシリンダ16が受ける震動運動の
最大量と少なくとも同じになるか、或は、好まし
くは、それより大きくなる。従つて、シールアツ
センブリ10のすべり点は震動運動の範囲の外側
にある。その結果、この様な震動運動の際にはシ
ールリング50とシリンダ16との間には相対運
動は全く生じないので、震動運動の結果としてい
ずれかの構成部材に摩耗が生じることが回避され
る。この様な震動運動はエラストマー製の負荷リ
ング52の撓みによつて効果的に完全に吸収され
る。前述した様に、好ましくは負荷リング52は
疲労破壊を生ずることなく震動運動による撓みに
対抗し得る様な構成となつている。
他方、大規模走程運動に対しては、まず負荷リ
ング52が撓むことによつて対処するとともに、
次にシリンダ16上をシールリング50がスリツ
プすることによつてより強度に対処する。このス
リツプは力がシールアツセンブリ10のすべり点
以上となつた時に起こるものである。このすべり
点は負荷リング52の応力が所定の最大値以上と
なる前にスリツプが起こる様に定められ、この最
大値は好ましくは負荷リング52の疲労寿命が1
メガサイクル以上となるに十分なものとする。
ング52が撓むことによつて対処するとともに、
次にシリンダ16上をシールリング50がスリツ
プすることによつてより強度に対処する。このス
リツプは力がシールアツセンブリ10のすべり点
以上となつた時に起こるものである。このすべり
点は負荷リング52の応力が所定の最大値以上と
なる前にスリツプが起こる様に定められ、この最
大値は好ましくは負荷リング52の疲労寿命が1
メガサイクル以上となるに十分なものとする。
シールリング50がシリンダ16とともに移動
することにより負荷リング52が撓んだ時に負荷
リング52に生ずる剪断力を巧みに利用すること
によりスリツプを生じさせる。勿論、この剪断力
はこの様な運動の大きさに比例して増加するもの
で、この運動とは反対方向に作用する。
することにより負荷リング52が撓んだ時に負荷
リング52に生ずる剪断力を巧みに利用すること
によりスリツプを生じさせる。勿論、この剪断力
はこの様な運動の大きさに比例して増加するもの
で、この運動とは反対方向に作用する。
前述した要求を充たすために種々のパラメータ
を求めたのではあるが、本発明のシールアツセン
ブリを異なる用途に用いる場合に最良の結果を得
るためには、ならびに、苛酷で高度に研削性の環
境でシールアツセンブリ10の寿命を著しく長く
するためには、或る程度の試験はなお必要であろ
う。寿命を最大限にするためには、負荷リング5
2が受ける応力を制限して負荷リングが早期に疲
労破壊しない様にすることが望ましい。
を求めたのではあるが、本発明のシールアツセン
ブリを異なる用途に用いる場合に最良の結果を得
るためには、ならびに、苛酷で高度に研削性の環
境でシールアツセンブリ10の寿命を著しく長く
するためには、或る程度の試験はなお必要であろ
う。寿命を最大限にするためには、負荷リング5
2が受ける応力を制限して負荷リングが早期に疲
労破壊しない様にすることが望ましい。
この点に関し、シールリング50とシリンダ表
面35との間の摩擦係数は0.1から0.3にするのが
望ましいと認められた。摩擦係数が0.1以下であ
ると半径方向負荷を非常に大きくする必要があ
り、圧縮状態の負荷リング52への圧力が過大と
なるであろう。摩擦係数が0.3以上であると、摩
擦力に打ち勝つに必要な剪断力が負荷リング52
を過大に圧迫する程度に摩擦力が増加する。負荷
リング52が最大ひずみの60%を受ける前にスリ
ツプが生ずることが望ましい。摩擦係数を小さく
するためには、重量で15%から20%のポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)と約2%のシリコー
ンオイルをナイロンに配合することが好ましい。
面35との間の摩擦係数は0.1から0.3にするのが
望ましいと認められた。摩擦係数が0.1以下であ
ると半径方向負荷を非常に大きくする必要があ
り、圧縮状態の負荷リング52への圧力が過大と
なるであろう。摩擦係数が0.3以上であると、摩
擦力に打ち勝つに必要な剪断力が負荷リング52
を過大に圧迫する程度に摩擦力が増加する。負荷
リング52が最大ひずみの60%を受ける前にスリ
ツプが生ずることが望ましい。摩擦係数を小さく
するためには、重量で15%から20%のポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)と約2%のシリコー
ンオイルをナイロンに配合することが好ましい。
好ましくは、エラストマー製負荷リング52の
剪断弾性係数は380kPaから1400kPaである。剪
断弾性係数が380kPa以下であると所望の駆動力
が生ずる前に過剰な量の撓みが生ずる。剪断弾性
係数が1400kPa以上であるとシールアツセンブリ
10の震動運動能力が不当に制限される。また、
負荷リング52のシヨアAデユロメータ硬度は45
から75の範囲内であることが好ましい。デユロメ
ータシヨアA硬度が45以下であると、負荷リング
52は過剰に摩耗する。デユロメータシヨアA硬
度が75以上であると、負荷リング52の弾性が欠
如するであろう。
剪断弾性係数は380kPaから1400kPaである。剪
断弾性係数が380kPa以下であると所望の駆動力
が生ずる前に過剰な量の撓みが生ずる。剪断弾性
係数が1400kPa以上であるとシールアツセンブリ
10の震動運動能力が不当に制限される。また、
負荷リング52のシヨアAデユロメータ硬度は45
から75の範囲内であることが好ましい。デユロメ
ータシヨアA硬度が45以下であると、負荷リング
52は過剰に摩耗する。デユロメータシヨアA硬
度が75以上であると、負荷リング52の弾性が欠
如するであろう。
前述したリコイル機構に応用した場合には、軸
方向振幅が±1.5mm以内で半径方向振幅が±0.6mm
以内の震動運動を受けるとともに、或る程度の小
規模な回転運動を受ける。この様な震動運動はク
ローラ型車輛の通常の寿命の間に100000000回以
上生ずるもので、典型的には震動運動は140メガ
サイクルである。他方、通常の寿命の間に於ける
リコイル運動即ち大規模走程運動は約200000回起
こるにすぎない。
方向振幅が±1.5mm以内で半径方向振幅が±0.6mm
以内の震動運動を受けるとともに、或る程度の小
規模な回転運動を受ける。この様な震動運動はク
ローラ型車輛の通常の寿命の間に100000000回以
上生ずるもので、典型的には震動運動は140メガ
サイクルである。他方、通常の寿命の間に於ける
リコイル運動即ち大規模走程運動は約200000回起
こるにすぎない。
実施例を挙げれば、前述したリコイル機構に使
用するために本発明に従い構成したシールアツセ
ンブリ10のシールリング50は6/6タイプの
ナイロンとPTFE18%とシリコンオイル2%とを
配合したもので、ロツクウエルR硬度は118であ
つた。このシールリング50はクロームメツキさ
れた鋼鉄製のシリンダ16に対して使用され、こ
のシリンダは4〜12マイクロインチのRMS仕上
げが施してあり、薄いオイル被膜の存在下で約
0.15の静止摩擦係数を有するものであつた。負荷
リング52はネオプレンゴムで形成し、そのデユ
ロメータシヨアA硬度は55であり、剪断弾性係数
は620kPaであつた。自由状態に於ける負荷リン
グ52の半径方向断面高さはリテーナリング58
をかしめることにより17.5%半径方向に圧縮し
た。このため、かしめ後の負荷リング52の幅と
高さとの比は約1対1であつた。負荷リング52
は約552kPaの平均半径方向力をシールリング5
0に作用させた。シールリング50のスリツプは
軸方向撓みが約±3.5mmのところで起こつた。ス
リツプが生じる前に負荷リング52に生じた最大
ひずみは約45%であつた。
用するために本発明に従い構成したシールアツセ
ンブリ10のシールリング50は6/6タイプの
ナイロンとPTFE18%とシリコンオイル2%とを
配合したもので、ロツクウエルR硬度は118であ
つた。このシールリング50はクロームメツキさ
れた鋼鉄製のシリンダ16に対して使用され、こ
のシリンダは4〜12マイクロインチのRMS仕上
げが施してあり、薄いオイル被膜の存在下で約
0.15の静止摩擦係数を有するものであつた。負荷
リング52はネオプレンゴムで形成し、そのデユ
ロメータシヨアA硬度は55であり、剪断弾性係数
は620kPaであつた。自由状態に於ける負荷リン
グ52の半径方向断面高さはリテーナリング58
をかしめることにより17.5%半径方向に圧縮し
た。このため、かしめ後の負荷リング52の幅と
高さとの比は約1対1であつた。負荷リング52
は約552kPaの平均半径方向力をシールリング5
0に作用させた。シールリング50のスリツプは
軸方向撓みが約±3.5mmのところで起こつた。ス
リツプが生じる前に負荷リング52に生じた最大
ひずみは約45%であつた。
本発明のシールアツセンブリ10は2つのモー
ドのシーリングを行なう能力を備えている。第1
のモードは静止的シーリングモードであつて、シ
リンダが震動運動する時にシールリング50とシ
リンダ16との間に運動に伴う摩耗が生ずるのを
効果的に回避するものである。第2のモードは動
的シーリングモードであつて、シールリング50
はシリンダ上をスリツプしてシリンダが無制限に
運動するのを許容し、負荷リング52には過大な
ひずみが生ずることがない。従つて、本発明は大
規模走程運動と震動運動との双方を受ける様な苛
酷な用途に於て著しく長い寿命を持つたシールを
提供するものである。
ドのシーリングを行なう能力を備えている。第1
のモードは静止的シーリングモードであつて、シ
リンダが震動運動する時にシールリング50とシ
リンダ16との間に運動に伴う摩耗が生ずるのを
効果的に回避するものである。第2のモードは動
的シーリングモードであつて、シールリング50
はシリンダ上をスリツプしてシリンダが無制限に
運動するのを許容し、負荷リング52には過大な
ひずみが生ずることがない。従つて、本発明は大
規模走程運動と震動運動との双方を受ける様な苛
酷な用途に於て著しく長い寿命を持つたシールを
提供するものである。
本発明の他の態様ならびに利点は図面、開示、
および添附の請求の範囲を検討することにより理
解することができる。
および添附の請求の範囲を検討することにより理
解することができる。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US06/481,602 US4428589A (en) | 1983-04-04 | 1983-04-04 | Dual operating mode seal assembly |
US481602 | 2000-01-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60500965A JPS60500965A (ja) | 1985-06-27 |
JPH05587B2 true JPH05587B2 (ja) | 1993-01-06 |
Family
ID=23912619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58502353A Granted JPS60500965A (ja) | 1983-04-04 | 1983-06-20 | デュアル作動モ−ド式シ−ルアッセンブリ |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4428589A (ja) |
JP (1) | JPS60500965A (ja) |
CA (1) | CA1244850A (ja) |
GB (1) | GB2146393B (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US4884723A (en) * | 1987-04-23 | 1989-12-05 | Acf Industries, Incorporated | Hard gasket for retrofit installation on hopper outlet/hopper gasket outlet |
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US5040905A (en) * | 1987-10-09 | 1991-08-20 | Quadion Corporation | Elastomeric combined seal and spring |
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US5286065A (en) * | 1991-02-22 | 1994-02-15 | A-Dec, Inc. | Retainer assembly for syringe tip |
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US8550468B1 (en) | 2008-09-15 | 2013-10-08 | The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration | Seal apparatus and methods to manufacture thereof |
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US4324114A (en) * | 1979-02-26 | 1982-04-13 | Caterpillar Tractor Co. | Moveable joint seal |
JPS56501041A (ja) * | 1979-08-30 | 1981-07-30 | ||
US4244588A (en) * | 1979-11-05 | 1981-01-13 | Caterpillar Tractor Co. | Shear seal assembly |
-
1983
- 1983-04-04 US US06/481,602 patent/US4428589A/en not_active Expired - Lifetime
- 1983-06-20 GB GB08427316A patent/GB2146393B/en not_active Expired
- 1983-06-20 WO PCT/US1983/000954 patent/WO1984003921A1/en unknown
- 1983-06-20 JP JP58502353A patent/JPS60500965A/ja active Granted
-
1984
- 1984-02-28 CA CA000448431A patent/CA1244850A/en not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5381866A (en) * | 1976-11-22 | 1978-07-19 | Caterpillar Tractor Co | Shaft seal |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB8427316D0 (en) | 1984-12-05 |
GB2146393A (en) | 1985-04-17 |
US4428589A (en) | 1984-01-31 |
GB2146393B (en) | 1986-04-23 |
CA1244850A (en) | 1988-11-15 |
JPS60500965A (ja) | 1985-06-27 |
WO1984003921A1 (en) | 1984-10-11 |
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