JPH05503459A - スクリムライン熱可塑性歯科印象トレー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 スクリムライン熱可塑性歯科印象トレー関連出願の説明 本出願は１９９０年２月２３日に出願された米国特許出願０７／４８４．６９５ の一部継続出願である。

発明の説明 本発明は注文受注される熱可塑性トレーに用いる歯科印象採得に関する。

発明の背景 高分子量ポリ（ε−カプロラクトン）（「ポリカプロラクトン」として知られて いる）がモデル作成および歯科医術の目的のための熱可塑性成形コンパウンドと して用いられている。ポリカプロラクトン成形組成物を記載する引例としては、 米国特許４，８３５．２０３；特開昭６３［１９８８］−１７１５５４号および 特開昭６３［１９８８］−２７０７５９号が挙げられる。また、文献としては、 高分子量カプロラクトンポリマー、トーン（ＴＯＮＥＲ）ポリマーＰ−３０Ｏお よびＰ−７００（ユニオン・カーバイド（Ｕｎｉｏｎ　Ｃａｒｂｉｄｅ）社の１ ９８８年の製品文献）が挙げられる。

１９９０年３月２１日に公開されたヨーロッパ特許出願０　３５９１３５号には 格闘スポーツ（ｃｏｎｔａｃｔ　５ｐｏｒｔｓ）に使用するマウスピース（口腔 保護器）が記載されている。このマウスピースは熱可塑性樹脂の内装と外装から 作成されている。この公報には、内装物質に対する付着性を向上させるために外 装物質上に内装に接する表面を荒くすることが示されている。この公報の中には スクリムラインを施すことが記載されていない。

フロック加工された内装を有する固体プラスチックトレーがラフリード（Ｌ　ａ ｃｌｅｄｅ）から［ファジー・トレー（Ｆ　ｕｚｚｙ　Ｔ　ｒａｙ）Ｊの名前で 市販されている。また、いくつかの製造会社がトレーに硬化印象物質を固定する ための貫通孔または突起を有するプラスチックまたは金属トレーを市販している 。

特開昭６３−４７７０６号には繊維強化アクリルプラスチック印象トレーが記載 されている。使用時に熱軟化することは意図されていないが、このトレーは繊維 や布を含む種々の物質で補強されている。布はその表面よりはむしろトレー内部 に埋め込まれる。このことは、その公報の中に例示されている繊維上フィラーか らもわかる。

他の文献 １９９０年３月１日に公開された特開平２［１９９０］−６０６４２号および特 開平２［１９９０］−６０６７２号公報には、「必要に応じて挿入またはラミネ ートされたコアボディ」を含む熱可塑性印象トレーまたはマウスガードが記載さ れている。このコアボディは樹脂の落下を防ぐ支持体として機能している。この コアボディは繊維からの織布、または不織布またはプラスチックネットが開示さ れている。コアボディに挿入またはラミネートするために「共押し出し方法」が 示されている。得られた製品に関する図面は示されていないが、このコアボディ は明らかに製品内部にあり、熱可塑性樹脂によって包囲されている。

発明の要約 いくつかの印象物質は熱可塑性トレー物質、特にボリカブ口ラクトンから得られ るトレーに対して接着力は弱い。そのようなトレーに穴をあけることは硬化した 印象およびトレーとの結合を改善するが、トレーが必要以上に弱くまたは変形す る。トレーの内部をフロック仕上げしてもよいが、フロラキング仕上げは生産ベ ースにおいて難しく、生産コストを上げ、製造を複雑にする。典型的には、歯科 医は溶媒ベースの接着剤の薄い皮膜で裏打ちされた平面トレーを用いる。トレー 接着剤は印象物質が乗せられる前、２〜３分の間に乾燥しなければならない。も し、トレー接着剤が完全に乾燥していなければ、完成した印象が歯から取り外さ れるとき印象物質とトレーとの接着性が悪く、しばしば印象物質の破壊または変 形をもたらす。

正確に使用されるとしても、トレー接着剤は時間がかかり、環境問題にも悪い。

本発明はまた、３８℃で固体状でかつ口腔組織が安全に耐える融点または軟化点 を有する熱可塑性の平坦または湾曲したシェル、および該シェルの表面の少なく とも一方に強固に付着し、その表面に露出した天然または合成織布または不織布 のシートを含有するスクリムライン熱可塑性歯科印象トレーを提供する。このト レーは印象物質の消費を減少し、トレー接着剤を用いずに印象を取ることができ る。

本発明は、また（ａ）上述の歯科印象トレーを熱可塑性物質の融点または軟化点 より高い温度に加熱することによって軟化し、（ｂ）該トレーを成形し、 （ｃ）該トレーを冷却して固化し、次いで（ｄ）該トレーの少なくとも一部を印 象物質で満たすからなるステップを特徴とするトレー接着剤を用いずにカスタム 印象トレーを調製する方法を提供する。

図面の簡単な説明 図１は本発明のトレーが調製されうる熱可塑性物質のシェルの全体である。およ び　図２．３および４は本発明の３つの完全アーチトレーの斜視図である。

発明の詳細 図１は点線で示した環状のスクリムパッチ３上の熱可塑性物質シェル１を示す。

熱可塑性物質は加温されスクリムパッチに押し付けた後、冷却する。これにより 熱可塑性物質とスクリムパッチは強固に接着する。カスタムトレーブランク５お よび７はクツキーカッターに似ているハンドホールドナイフェツジスタンピング 装置（図示していない）を用いて形成する。

図２を見れば明らかなように、アーク型トレー５ａはトレーブランクを熱可塑性 層１ａが柔らか（なるまで加熱し、次いで、スクリムカバーされた表面３ａを適 当なＵ−型マンドレル（図示せず）に成形することにより得られたものである。

トレーは熱可塑性物質１ａが再固化するまで冷却し、次いで、マンドレルから取 り外す。一般にＵ−型トレーは顎のアーチの形に一般的に適合する。このトレー ははさみで形を整え、加熱または曲げることによって所望の形に成形する。患者 の歯および歯肉組織に押し付け、次いで冷却したら、トレーは形にあったカスタ ム歯科印象トレーが形成される。このトレーの内面を一般的な歯科用印象物質（ 例えば、ポリエーテルまたは付加硬化シリコーン）で被覆して、もう一度口腔内 へ挿入して印象物質が固化するまで患者の歯および歯肉に押さえ付けてもよい。

取り外すときにスクリム３ａはトレー５ａと硬化印象物質との間の強固な接着を 促進し、それにより破壊を少な（し、印象物質の消費を少な（し、正確な印象を 取ることを促進する。

図３は上顎の印象に特に好適な本発明の形態を示す。トレー１１は熱可塑性物質 １３とスクリム１５を含む。口蓋ブリッジ１７は口腔内の上顎に似通った形であ ってもよい。ブリッジ１７はトレー１１を強固にし、正確な印象を採得すること を促進する。

図４は一般的な硬化された印象の取り外しが難しいアンダーカットまたは他の形 を有する印象に特に好適な本発明の形態を示す。トレー１２は熱可塑性層２３お よび２５を有する。層２５はトレーの底から外側に延びて、トレーの取り外しを 促進するレッジを提供する。タブ２７はトレーの挿入または印象時の位置合わせ を促進するハンドルを提供する。トレー延長部分２９ａおよび２９ｂ（点線で示 す）ははさみにより除去された。所望に応じて、それらは長いアーチの印象のた めにその場所に放置してもよく、また、トレー２１のオープンエンドを綴じるた めに折り畳んでもよい。このことは未硬化の印象物質の漏れだしを減少する。ス クリム３１はトレー２１と硬化印象物質（図示せず）との間の強固な結合を促進 する。ノツチ３３ａ、３３ｂおよび３３ｃは採用するフレナル膜の安全性を提供 する。

所望により、本発明のトレーは完全アーチ（例えば、クワドラントよりも小さく でもよい。また、トレーは上方および下方のオープンチャンネルを有してもよい 。それにより使用者は咬合におけるダブルバイト歯の印象を取ることができる。

種々の熱可塑性物質が本発明のトレーを促成するために用いることができる。熱 可塑性物質の選択はトレーの末端での使用および溶融または軟化（「加温」）お よび固体（「冷却」）状態におけるトレーの特性に部分的に基づくものである。

加温状態では、体温的３８℃と口腔組織が耐えつる最高温度との間のある温度で 適度な圧力（手で加える圧力）下で熱可塑性物質の固体状態での移動が必要とさ れる。

この最高温度は一般的には約７５℃、特に６５℃が好ましい。冷却状態では適当 な正確な歯科印象をトレーに形成させたままの強度と硬さを有し、しかも、３８ ℃以下の温度で通常の圧力下で熱可塑性物質がほとんど移動しないことを特徴と する。

この加温または冷却状態の特徴は、トレーを適当な温度まで加温して、加温状態 で口の中の口腔組織の硬い部分または柔らかい部分の形に合うように変形し、口 腔内で冷却し、実質的に硬いカスタム印象トレーを形成する。

熱可塑性樹脂の代表的な例としては、ポリエステルおよびポリウレタン、例えば 米国特許第３．３８２．２０２号、同第４，０５９，７１５号および同第４，１ ８２，８２９号、同第４．３２７．０１３号、同第４．３６１，５３８号、同第 ４．５５２，９０６号および同第４゜５６９．３４２号に記載のもの；共重合体 、例えば米国特許第４゜６５９．７８６号、同第４，７４０，２４５号および同 第４，７６８゜９５１号に記載のもの：エチレンビニルアセテート共重合体、例 えばヨーロッパ公開特許出願束０　３５９　１３５および特開昭６３［１９８８ ］−９６５３６号公報に記載のものが挙げられる。熱可塑性物質は好ましくはε −カプロラクトンのホモポリマーまたはコポリマーである。ポリカプロラクトン は必要に応じて特性変性または架橋性官能基（例えばヒドロキシル基、アクリレ ート基、メタクリレート基、エポキシ基、イソシアナト基またはビニル基）を有 してもよい。ポリカプロラクトンの混合物もまた用いてもよい。

好ましいポリカプロラクトンは式： ［式中、Ｒ１は水素、または芳香族または直鎖または分枝肪族骨格（ただし、必 要に応じて１またはそれ以上の置換基、例えばヒドロキシル基またはアミノ基を 有してもよい）を示し、Ｗは１（Ｒ’が水素のとき）およびＷはその他の時は約 １〜約４の平均値を示し、Ｍは水素または−ＣＲ”（ただし、Ｒ１は水素または 介在する基がない芳香族または脂肪族基）を示し、ＷとＸの積は約３５を越える ］を有する。

市販の好ましいポリカプロラクトンポリマーは「トーン・Ｐ−７００」および「 トーン・Ｐ−７６７Ｊ（分子量４０．０００）および「トーン・Ｐ−３００Ｊ（ 分子量１０，０ＯＯＸユニオン・カーバイド社から市販のポリカプロラクトン） およびｒＣＡＰＡＪポリラクトン、「６３０Ｊ（分子量３０．０００）、ｒ６４ ０Ｊ（分子量４０，０００）、「６５０Ｊ（分子量５０，０００）およびｒ６５ ６Ｊ（分子量５６．００００インタ一ロツクス社（Ｉｎｔｅｒｏｘ）から市販） が挙げられる。

熱可塑性物質は好ましくは少なくとも１つのエチレン系不飽和モノマー、オリゴ マーまたは付加重合をするポリマーおよび適当な開始剤（例えば、光開始剤）を 含む。これらの物質は架橋して熱可塑性物質に形を記憶させ、半熟可塑性物質に 変化させる。熱可塑性物質は種々の助剤を所望の使用方法に基づいて含む。適当 な助剤の例としては溶媒、希釈剤、可塑剤、顔料、染料、有機または無機の補強 剤または体質充填剤、チクソトロピー剤、インディケータ−、インヒビター、安 定化剤、紫外線吸収剤、試薬（例えば、浸出性フローライト）、抗菌剤等が挙げ られる。熱可塑性物質は好ましくは、物質の加温状態のモジュラスを高めるため に１またはそれ以上の充填剤を含む。好ましい充填剤は繊維状、板子状または微 細粒子形態を有する。繊維状または板子状充填剤にとって、該充填剤はアスペク ト比約３＝１以上、好ましくは約５：１以上および最も好ましくは１０：１以上 である。粒子状充填剤は平均粒径約１００μ菖以下、好ましくは１０μ層以下お よび最も好ましくは１μ厘以下である。特に好ましい充填剤はグラスファイバー 、クレイ、マイカ、アルミナ、サブミクロンシリカ（例えば、ヒユームド沈降ま たはコロイダルシリカ）および微粉砕カルシウムカーボネートが挙げられる。充 填剤は適当なカップリング剤（例えば、シラン）で処理されても、またはされて いなくてもよい。

熱可塑性物質中における成分の処理および量は経験的に選択される。熱可塑性物 質は好ましくは実質的に均一（すなわち、マクロ的な層分離またはフィラーの沈 澱）が起こらない状態でいるべきである。不必要な形の記録するべき形態の保持 の効果のために、トレーは好ましくはその物理的性能をたとえ加温または冷却状 態がサイクル状にかかったとしても保持しなければならない。従って、成分の選 択は部分的には均一性の保持および熱的可逆性によって選択されうる。一般的な 基準として好ましい熱可塑性物質、重合性樹脂、開始剤および充填剤の場合は以 下の通りである：成分　好ましい重量％　最も好ましい重量％熱可塑性物質　９ ０まで　８０〜４０ 重合性樹脂　０〜５０　０〜３５ 開始剤　０〜１０　０〜５ 充填剤　０〜７０　２０〜６０ 成分は手で混合してもよ（、また機械的に混合してもよい。成分は好ましくは熱 可塑性樹脂がが溶融するのに十分な温度まで加温されるが、望ましくはより低い 混合してもよい。適当な混合手段、例えば機械的な撹拌機を備えたケトル、押出 機、ゴムのミル等を用いてもよい。

スクリム層としては織布、不織布または穴をあけたシート状物質を用いることが できる。好適な織布は布または天然または合成繊維（綿、ポリエステル（例えば 、「ダクロン（ＤＡＣＲＯＮ）Ｊ繊維および［ソング＃７（ＳＯＮＴＡＲＡ）Ｊ 繊維、Ｅ、Ｉ、デュポン・ド・ネムース・アンド・カンパニーから市販のポリエ ステルグレード８０００．８０２７および８１００）、ポリエチレン、ポリプロ ピレン、ポリウレタン、ポリアミド（例えば、ナイロン繊維）、ポリアラミド（ 例えば、ケプラー繊維）およびガラス（例えば、「ファイバーグラス」）から形 成されるゴースが挙げられる。スクリムは常套の織り方または一般的でない織り 方、例えばフックまたはループファストナーを用いるフックまたはループ布であ ってもよい。好適な不織布はフェルトまたはランダム配置ポリエチレン（ポナー ル・ファブリックス社（Ｂｏｎａｒ　Ｆａｂｒｉｃｓ　ＣｏｒｐｏｒａｔｉｏＦ ｌ）からｒＢＯＮＡＲＪ布、例えば、「ＵＬＴＲＡＬＯ３ＴＪパウダー結合ポリ エステル、グレード６０Ｂ＝９１２５．６０Ｂ−９６２８，６０Ｂ−９９２８」 が挙げられる。

好適な穿孔シート状物質はファインピッチポリプロピレンネットが挙げられる。

スクリムは好ましくは熱可塑性物質および所定の印象物質の両方に十分な結合を 結合し、しかも、嫌な味や臭いがな（、口中で使用しても安全なものである。ス クリムはまた好ましくは熱可塑性物質の融点または軟化点よりも高い融点を有す る。織り込んだまたは穿孔されたシート状スクリム物質は好ましくはトレーと印 象物質との間の所望の接着力を提供するのに十分なメツシュサイズおよび表面変 化を有する。

好ましくは、スクリムは適当なプライマーまたはカップリング剤で処理されて、 熱可塑性物質または印象物質との接着力を向上する。

スクリムのトレー側は適当なスクリムをトレーに付着させうる熱可塑性皮膜また はフィルムを被覆されてもよい。スクリムはまた使用者のための使用沓または適 当なトレードマークを印刷してもよい。

トレーは一般的にはまず最初に熱可塑性物質を薄いウェブに成形することにより アッセンブルされる。このウェブは種々の方法、例えば押し出し、射出成形また は適当なコーティングナイフまたは口−ラを用いた塗装によって形成してもよい 。望ましくは、熱可塑性物質を複数層に押し出しまたはキャストとして（例えば 、コーブラナ層、コアンエル状態にされた層）にし、その各々の層は選択された 融点、粘度、モジュラス、厚さおよび他の物理的特性を有するようにしてもよい 。

望ましくは熱可塑性物質はスクリム状にキャストされる。しかしながら、最も通 常的にはスクリムを熱可塑性ウェブシート主表面に押さえ付ける。所望により、 加熱ニップロールを用いてカリバーをコントロールし、熱可塑性物質とスクリム との優れた結合力を確保する。

得られたスクリム被覆されたアッセンブリを常套の方法を用いてきれいな成形し てもよい。真空成形は特に有用である。好ましくは１またはそれ以上のスペーサ ーをスクリムに固定する。スペーサーはスクリムのすぐ上またはすぐ下に置いて もよい。これらはトレーの上に乗る印象物質の量をコントロールし、口から取り 外したときに破壊されたり穴があいたりするような薄い印象を防止する。好まト レ＜は１またはそれ以上のスペーサーはトレーシェルが形成されたものと同じ熱 可塑性物質から形成される。アッセンブリされる前に熱可塑性スペーサーまたは スクリムを加熱して、スペーサーとスクリムとの間の強固な結合を達成してもよ い。

完全なトレーはユーザーによって冷却状態から加熱状態へ種々の熱源を用いて変 化してもよい。トレーはまた適当な活性液体（例えば、水またはフルオロケミカ ル液体）（これらは冷却または加熱状態のどちらにおいてもトレーを溶解または 膨潤しない）を含む加熱バスに浸漬してもよい。トレーはまた熱源、例えばホッ トエヤガン、ホットプレート、常套のオーブンまたは赤外フィルターまたはマイ クロウェーブオーブンを用いて軟化してもよい。トレーはまたプラスチックのポ ーチや他の容器に入れて、次いで、加熱したり上記加熱方法の１つまたはそれ以 上に付してもよい。

トレーが加熱状態から冷却状態に移るには、熱エネルギーの損失が必要であり、 それは種々の冷却方法を用いて行うことができる。

冷却は空気だけが存在する常温条件下で行ってもよい。冷却はまた強制空気流、 冷水、氷またはチルド（コールドパック）または低沸騰不活性液体を有する可撓 性ポーチを用いて加速してもよい。歯科用途にはトレーの形にマツチするように 予め成形したチルドコールドパック（可撓性ポーチ内）が最も好ましい。例えば 、チルドクーラントを含有する可撓性ポーチをフルアーチまたはクアドラントの 形に成形し、加熱トレーに接触するように口腔内に置く。

形状の記録が遊離ラジカル重合性樹脂および開始剤を含むトレーに樹脂を硬化さ せることによって付与されつる。例えば、光重合開始剤に含有する組成物を適当 な光源に照射することによって起こる。

重合は加熱または軟化したトレーが冷却される前後に行ってもよいが、冷却後に 重合を行うと、重合時間が長くなる傾向にある。重合後、トレーは好ましくは十 分な弾性を持っており、アンダーカット表面、例えば口腔内に見られる典型的な アンダーカットを取り除く。

重合され、冷却されたトレーは形状の記憶力を有する。従って、熱可塑性物質で のみで作られたトレーよりも熱や使用時の応力により十分な力を持っている。ト レーが誤って変形した場合には、それを力をかけない条件下で再加熱することに よって通常の状態に戻る。

例えば、トレーを熱湯浴に浸漬し、通常の形に現れたらそれを取り除いて冷却し てもよい。加熱状態にあれば、トレーは柔軟性を保持し、従って、半熟可塑性を 示す。このことは、通常の形が所望により変化しうろことである。

所望によれば、本発明のスクリムライントレーを通常の歯科印象物質（例えば、 ポリエーテルまたは付加硬化シリコーン）で満たしてもよい。トレーを印象材料 で満たす前にまたは必要によれば満たした後で口の形に合わせることが、印象材 料の体積および量を減少する。

実施例 以下の実施例を本発明を理解する目的のために提供するが、本発明を限定するよ うには解してはならない。他に支持しない限りはすべての部および％は重量に基 づ（。

実施例１ 満たされた熱可塑性カスタムトレー組成物を、「トーン・Ｐ−７６７」分子量４ ００００ポリカプロラクトン（ユニオン・カーバイド社）２２．５部、ｒＳＲ− ９５０５Ｊウレタンジアクリレートオリゴマー（サルドア　−（Ｓａｒｔｏｍｅ ｒ）社）７．５部、ｒＥＢＥＲｃＲＹＬ８３０Ｊポリエステルへキサアクリレー ト（ラッドキュア・スペンアリテイーズ（Ｒａｄｃｕｒｅ　５ｐｅｃｉａｌｔｉ ｅｓ、　Ｉｎｃ、　）社）１．２部、ｒＶＩｃＲＯＮＪカルシウムカーボネート （ファイブ−（Ｐｆｉｚｅｒ）社）４５部、ｒＳ　ＩＰＥＲＮＡＴ　Ｄ−１１Ｊ 処理沈降シリカ（ノース・アメリカ・シリカ社）１０部、「ウラトラジルＶＮａ ＳＴＪ未処理沈降シリカ（ノース・アメリカ・シリカ社）５部、ｒ１１５６Ｊチ ョツプドグラスファイバー（ＰＰＧ）４部およびｒＣＰＱＪ（カンファーキノン 」およびｒＥＰＭＡＰＪ（ｐ−エチルジメチルアミノベンゾエート）各々１７５ 部を混合することにより得た。成分を暖かい容器内で約１００℃で均一なるまで 混合した。得られた混合物をポリエステルフィルム上に２．５ｍｍの厚さの層に キャストし、「ソンタラ（ＳＯＮＴＡＲＡ）８０００Ｊ不織布（Ｅ、１．　テュ ポン・ド・デモース・アンド・カンパニー（Ｄｕｐｏｎｔ　ｄｅ　Ｎｅｍｏｕｒ ｓ　＆い、））のウェブに押し付けた。加熱されたアッセンブリを一般的にＵ− 型のピースに「クツキングカッター」状の裁断機を用いて裁断した。各々のピー スを加熱状態にある間にシリコンモールドの２つの半分の間で絞り、アーク状の 不織スクリムラインカスタムトレーを形成した。このトレーを再加熱し加熱状態 で患者の歯列に合わせて成形した。「スター−キュア」硬化室（スターＸ線社（ Ｓｔａｒ　Ｘ−ｒａｙ、　Ｉｎｃ、　））中で２分間照射することにより、トレ ーの形を記憶させた。このトレーはまた通常の歯科作業と（例えば、「リッター スターライト」ンブロン社（Ｓｙｂｒｏｎ　Ｃａｒｐ、　））で約２分／各々の 側で硬熱可塑性カスタムトレーを「トーン・Ｐ−７６７Ｊポリカーボネート３６ ．７部、ｒＳＲ−９５０５Ｊウレタンジアクリレ一トオリゴマー１２部、ｒＥＰ ＥＲｃＲＹＬ８３０Ｊポリエステルへキサアクリレート２部、ｒ３０７５Ｊチョ ツプドグラスファイバー（ＰＰＧ）２０部、ｒＱＵｓｏ　ＷＲ５５Ｊ親水性シリ カ（ノース・アメリカ・シリカ社）１１．７部、「ウルトラジルＶＮ３ＳＰＪ未 処理沈降シリカ１６部、「ＥＰＭＡＢＪｏ、９部、およびｒｃＰＱＪｏ、２３部 を混合することにより調製した。成分を暖かい容器内で１００℃で均一なるまで 混合した。得られた混合物を常套の射出成形器を用いてフルアークトレーの形に 成形した。完成したトレーの内部を赤外ランプのもとで軟化した。「ソンタラ８ ０２７Ｊポリエステル布のシートをその加熱したトレー表面に押圧し、冷却した 。

このトレーを６０℃の水中水浴で加熱し、オクスマン博士の口腔に入れて彼の下 顎に形を合わせ、硬化するまで冷却した。得られたカスタム印象デンタル歯科ト レーを取り出し、次いで、「リッタースターライト」の焦点で２．５分／各表面 において照射した。トレーの内部をｒｒＮＰＲＹＮＴＪ単層ビニルシロキサン印 象物質（３Ｍ）で被覆し、次いで、オクスマン博士の口腔内に再び挿入し、彼の 下顎のアーチに合わせて押圧し、約４分間硬化した。得られた印象は彼の口から 容易に取り出すことができ、しかも、印象物質の破壊および剥がれはなかった。

完全トレー中の硬化したシロキサン印象物質は全体で１５ｍ１以下であった。ス トックトレーに鴻たした典型的な印象は印象物質約３０ｍ１必要とするだろう。

従って、５０％以上シロキサン物質を節約し、印象を完全に行うことが一般的な 溶媒ベースのトレー接着剤を用いないで行うことができた。ビニルシロキサン印 象物質は硬化（白金触媒と他の高価な内容物により）であり、印象物質の減少は 非常に有益であった。

実施例３ 秘密裏に行なわれた評価において、実施例２の印象トレーを用しＸで１００の単 一または複数のユニットクラウンおよび単一または複数のユニットブリッジを作 成した。特に批判はなかった。トレー接着剤の存在がなくても、トレーに対する 印象物質の接着性は評価を行った１４人の歯科医によって「最良」であった。

実施例４−６ 実施例２のごとき印象トレーを用いてカスタム歯科用トレーを下方アークモデル （コロンビア・プントホーム社）の「リップピポドント」上に調製した。印象を 次いで下記印象材料を用いて調製した。

里　印象物質　製造元 ４　ライトボディ結合硬化シリコーン　バイエル社実施例４および５の印象物質 は室温で硬化した。実施例６の印象物質は３７℃の温浴中で硬化した。製造者が 推薦する硬化時間を印象物質に用いた。各々の実施例において優れた結合力が印 象物質とトレーの間で形成され、トレー接着剤を用いることもながった。印象物 質の使用容量は常套のストックトレーにおける印象に用いられたものの１７２で あった。

本発明は上記説明的な実施例を用いて説明したが、この発明をそれらの実施例の 形態にのみ限定すべきものではない。

ん ！腕！ ３８℃で固体状でかつ口腔組織が安全に耐える融点または軟化点を有する熱可塑 性の平坦または湾曲したシェル（１ａ）、および該シェルの表面の少なくとも一 方に強固に付着し、その表面に露出した天然または合成織布または不織布のシー ト（３ａ）を含有するスクリムライン熱可塑性歯科印象トレー（５ａ）。このト レーは高価な印象物質の消費を減らし、トレー接着剤の必要性を認めずに印象採 得が可能となる。

補正書の翻訳文提出書 （特許法第１８４条の８）

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. １．３８℃で固体状でかつ口腔組織が安全に耐える融点または軟化点を有する熱 可塑性の平坦または湾曲したシェル、および該シェルの表面の少なくとも一方に 強固に付着し、その表面に露出した天然または合成織布または不繊布のシートを 含有するスクリムライン熱可塑性歯科印象トレー。
2. ２．該シートがコットン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ ウレタン、ポリアミドまたはポリアラミドからなる請求項１記載のトレー。
3. ３．該シートが天然または合成織布である請求項１記載のトレー。
4. ４．該シートがフック状またはループ状布またはポリプロピレンネットからなる 請求項１記載のトレー。
5. ５．該シートが不織布である請求項１記載のトレー。
6. ６．不織布がランダム配列ポリエステルからなる請求項５記載のトレー。
7. ７．熱可塑性皮膜またはフィルムがシートとトレーの間に存在する請求項１記載 のトレー。
8. ８．１またはそれ以上のスペーサがシート状またはシートの下に存在する請求項 １記載のトレー。
9. ９．少なくとも１つのスペーサボタンが熱可塑性物質からなる請求項８記載のト レー。
10. １０．（ａ）３８℃で固体状でかつ口腔組織が安全に耐える融点または軟化点を 有する熱可塑性の平坦または湾曲したシェル、および該シェルの表面の少なくと も一方に強固に付着し、その表面に露出した天然または合成織布または不織布の シートを含有するスクリムライン熱可塑性歯科印象トレーを熱可塑性物質の融点 または軟化点より高い温度に加熱することによって軟化し、（ｂ）該トレーを成 形し、 （ｃ）該トレーを冷却して固化し、次いで（ｄ）該トレーの少なくとも一部を印 象物質で満たすからなるステップを特徴とするトレー接着剤を用いずにカスタム 印象トレーを調製する方法。
11. １１．シートがコットン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ ウレタン、ポリアミドまたはポリアラミドからなる請求項１０記載の方法。
12. １２．シートが天然または合成の織布からなる請求項１０記載の方法。
13. １３．該シートが不織布からなる請求項１０記載の方法。
14. １４．不織布がランダム配列ポリエステルである請求項１３記載の方法。
15. １５．トレーが完全アーチまたはクアドラントトレーからなる請求項１０記載の 方法。
16. １６．トレーがダブルバイトトレーである請求項１０記載の方法。
17. １７．シェルがポリカプロラクトンからなる請求項１０記載の方法。