JPH05508249A - 静電画像印刷機／複写機の転写ドラムの位置制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 静電画像印刷機／複写機の転写ドラムの位置制御装置発明の技術分野 この発明は回転型像処理ドラムからのトナー像を回転搬送ドラムの表面の正確な 位置に転写するための装置の改良に関する。この発明は電子写真やエレクトログ ラフ（ｅｌｅｃｔｒｏｇｒａｐｈｙ）を含んだカラーの静電複写の分野に特に有 益であり、転写性のトナー像を転写を受けるシート上に精度高く整列せしめ、フ ルカラー像をシート上に形成することができる。

背景技術 フルカラー像を転写を受けるシート（例えば平坦紙シート）上に生成する静電複 写の分野では、異なった複数の色（例えばシアン（ｃｙａｎ）、マぜンタ（ｍａ ｇｅｎｔａ）　、イエロー（ｙｅ　ｌ　１　ｏｗ）、及びブラック（ｂｌａｃｋ ）　）の像が再使用可能な誘電性（通常は光導電性）の記録素子上に生成される 。次に、この像が重なりあって整列した状態でレシーバシートに転写され、所望 のフルカラー像を得ることができる。

容易に推測されようが、像の品質はそのかなりの部分において転写像のレシーバ シート上での整合状態の度合によって決められてしまう。転写性の像が連続移動 する記録素子上に形成される電子写真システムでは、正確な整合のために、像の 転写を行われるレシーバシートの所望の部分が到着するその瞬間に転写をされる 各機が像転写領域に到着するようなっていなければならない、正確な整合を得る ことは、一連の転写可能トナー像から写真縁のフルカラー像を形成ようとする場 合等には容易なことではない。

この出願の出願人が譲受人となっている米国特許第５，０４０，０２６号が開示 する電子写真装置では異なった色の転写可能トナー像は光導電性ドラムの外面上 に形成される。これらの像は一斉にレシーバシートに転写され、シート上にフル カラー像が形成される。転写ドラムは光導電ドラムに向って付勢されており、夫 々のドラムの外側表面は接触状態にある。光導電ドラムは回転駆動を受け、レシ ーバシートがドラム間のニップを受けるべく位置したときは、光導電ドラムレシ ーバシートを介して転写ドラムを摩擦駆動することになる。

好ましい実施例によれば、ドラムを一連の像転写間で分離するためのカム機構が 設けられ、かつこの駒送り期間（ｉｎｔｅｒｆｒａａ＋ｅ　ｐｅｒｉｏｄ）にお いて、独立のステッパモータは転写ドラムを回転駆動し、光伝導ドラムに対する 回転ドラムの再インデックスを行なう。エンコードシステムがドラムの相対位置 の検出のため設けられ、ステッパモータは適当な時点において転写ドラムを光伝 導ドラムと同一の速度となるように加速を行ない、レシーバシートは光伝導ドラ ム上の転写可能像の到着と調時された関係で転写ニップ点に到着される。

像転写の際に処理ドラム及び搬送ドラムを連続的に回転せしめる二つの独立なス テッパモータを採用したシステムと比較すると、像転写の間に転写ドラムを駆動 する光導電ドラムを使用し、各像転写後に転写ドラムの再インデックスを行なう 上述技術はそれによって得られる整合変の点では大いに有利である。かかる像転 写装置は全像領域にわたって０．００２５センチメートルより良好な整合精度を 達成することができる。しかしながら、上述のようにこの出願に開示される好ま しい装置は２個の別個の高精度の駆動モータを採用しており、その一つは光導電 ドラムを連続駆動しており、もう一つは転写ドラムを加速すると共にその速度制 御することにより駒送り期間に再インデックスを行なう。

この出願の出願人が譲受人となっている米国特許第５，０２１，８３５号が開示 する電子写真記録（ｅｌｅｃｔｒｏｐｈｏｔｏｇｒａｐｈｉｃ　ｒｅｃｏｒｄｉ ｎｇ）装置は上述のものと幾分は類似した転写機構を備えている。しかしながら 、この装置では二つのドラム（即ち、光導電像処理ドラム及び転写ドラム）は圧 縮されたレシーバシートの厚みより小さな距離物理的に離間している。上述した システムと同様に、光導電ドラムは像転写の際にレシーバシートを介して転写ド ラムの駆動を行なう、そして、好ましい装置は各ドラムの駆動のための二つの精 密型駆動モータを使用している。

発明の概要 以上のことよりこの発明の目的は上述タイプの像記録装置において２個の精密型 モータの必要性を解消することを目的とする。

第１の見地としては、この発明は、上述特許に開示された発明を、像転写の際に おいてはレシーバシートと処理ドラムとの単の摩擦係合によって転写ドラムの駆 動を行ない、一連の像転写工程の間においてはレシーバシートの位置の際インデ フクスを行なうというコンセプトによって改良するものである。しかしながら、 このコンセプトの実現のために二つの精密型の駆動モータを使用する代りに、こ の発明においてはこの作動を一個の精密型モータによって実現させている。

前に述べた従来技術と同様に好ましい実施例の記録装置は＝（ａ）回転可能に支 持され、転写可能トナー像を形成することができる外表面を有した処理ドラム； （ｂ）処理ドラムをその長手方向軸線の回りで所定角速度にて回転せしめるため の駆動手段； （ｃ）処理ドラムの外面上に、該処理ドラムの回転に応じて、転写可能なトナー 像を生成する像生成手段；（ｄ）回転可能に支持され、像レシーバシートを受け 取りかつ搬送する外面を有した転写ドラムを有し、該レシーバシートに、処理ド ラムの外面上に形成される転写可能な像が転写され、前記転写ドラムはその長手 方向軸線の回りを回転することができるように支持され、かつ搬送ドラムはレシ ーバシートがこれらのドラム間にニップされたときは常に処理ドラムによって摩 擦的に回転駆動されるようになっている。

従来技術と相違したこの発明の特徴は：（ｅ）転写ドラムと駆動手段とを、転写 ドラムが処理ドラムによってＷｌ擦駆動されていないときは常に駆動手段によっ て直接的に駆動されるように、作動連結する連結手段を具備し、該連結手段は、 転写ドラムが駆動手段によって直接的に駆動されている間に、処理ドラムの瞬間 的な角変位Ｉに対する転写ドラムの瞬間的な角度位置が調整可能であり： （ｆ）転写ドラムが駆動手段によって直接的に駆動される間に、処理ドラムに対 する転写ドラムの角変位Ｉを制御するべく前記連結手段をｔＪ４節する手段を具 備し、これにより、転写可能な像はレシーバシートの所望の部分と整列するよう に転写ニップ点に到達すること取り付けられた相互に噛み合うギヤを具備し、そ のうちの二つのギヤは処理及び転写ドラムにリジッドにかつドラムと共に回転す るように取り付けられている。他の二つのギヤは最初の二つのギヤの間をリンク するアイドラギヤであり、転写ニップ部にレシーバシートが存在していない場合 に転写ドラムが駆動手段によって直接に駆動されることを可能とすると共に、レ シーバシートが転写二ンブに位置しているときは常に処理ドラムによって摩擦駆 動されることは依然として可能とする。アイドラギヤは相互の回りを遊星運動す るように取り付けられ、前記調整手段によって各像転写に先だってセットされる その相対位置は処理ドラムと転写ドラムとの相対角度位置を制御する。

ドラム間のニップ点でのレシーバシートと転写可能トナー像との間の正確な整合 状態を確保するために、基準位置からの各トナー像の変位及び／もしくは転写ド ラムでの基準位置からのレシーバシートの変位を検出する手段が設けられる。こ のような変位を代表する制御信号は、像転写に先だって、搬送ドラムの瞬間的な 角度位置を適正に再調整するべく前記調整手段を制御するのに使用される。

この発明により、双方のドラムが単一な精密型の駆動モータによって回転され、 二つのドラム間の瞬間的な角度位置の微調整のために比１的に低コストのトラン スデユーサを使用して、レシーバシート上での像の整合と位置決めとを行なうこ とができる。

この発明及びその利点は添付図面を参照にした好ましい実施例についての以下の 詳細な説明より一層明かとなろう。

図面の簡単な説明 第１図はこの発明の実施である電子写真カラー像形成装置の側面図である。

第２Ａ図から第２Ｃ図は第１゛図の装置の処理ドラムと転写ドラムとの間のギヤ カップリングの動きを説明する図である。

第３Ａ図と第３Ｂ図とは第１図に示されるギヤカップリングを支持するための好 ましい機構を示す。

発明を実施するためのベストモ〜　ド 図面を参照すると、第１図はこの発明の実施である電子写真型カラープリンタの 概略図である。この装置の大部分はその作動については通常のものである。像記 録素子は、例えば、光導電ドラム１を備え、このドラム１はステツバモータＭに よって時計方向に一定の角速度で回転される。ドラムの周囲に各種の処理ステー ションが位置され、これらのステーションはそれが統合されることにより良く知 られた電子写真的像形成処理を実行する。コロナ放電ステーション２は処理ドラ ムの光導電表面を均一に帯電せしめる。均一に帯電された表面は露光ステーショ ン３において像の露光を受け、現像可能な静電的パターンを形成する。露光ステ ーションは、例えば、レーザダイオードＬを具備し、このレーザダイオードから の出力ビームＢは記録すべき像情報によって変調される。ビームＢは、回転多角 形状体４によってドラムの回転軸線に平行な、処理ドラムの幅にわたって反復的 にスキャンされる。フルカラー記録装置では一連の色分離像が上述方式でシーケ ンシャルに形成され、かつ各機は、適切なカラーのトナーを付与する複数の現像 ステーション２０．２１及び２２の一つを通過するときに可視化される。このよ うにして形成されたトナー像は、回転駆動転写ドラム５の表面に支持されたレシ ーバシートＳに連続的にかつ整合して転写される。この転写作動を行なう像転写 ステーション１０は処理及び転写ドラムのニップ領域によって構成される。像転 写の後に処理ドラムはクリーニングステーション６において残留トナーの清掃を 受け、像形成処理にわたってリサイクルされる。

像レシーバシートはシート供給ａ２３から転写ドラムの外面に向って供給される 。各シートが転写ドラムに接近すると、転写ドラムに対するシートの保持が、そ のシートの先端及び後端縁を拘束する把持フィンガもしくは図示するような一連 のハキニームボート２８及び２９等によって行なわれる。転写ドラムの回転は像 転写ステーションを通して前進せしめ、この像転写ステーションにてレシーバシ ートは処理ドラムからの現像されたトナー像を受け取る。処理ドラムが３つの色 分離されたトナー像（例えばシアン、イエロー及びマゼンタ）を担持していると 想定すると、トナードラムは転写ステーションを通して３回転し、従ってレシー バシートは相互に重ねられた３つの像を受け取ることになる。３つの像の転写に 継続して、レシーバシートはストリッピング機ｆｌｌＢによって転写ドラムから 剥ぎ取られる。次いで、レシーバシートは転写ドラムが更に回転することにより シート搬送器２４に押し出され、このシート搬送器２４はシートをトナ一定着装 置２５、次いでカッタ２６に伝達する。

シートが所望の寸法に切断された後、印刷物はトレイ２７に収容される。

露光ステーション３に対する入口はカラースキャナ４０を備えており、このカラ ースキャナ４０は、印刷を受けるもののオリジナル、例えば、３５ミリメートル のカラーフィルム等のスキャンを行なうための色感応型の電荷結合装置（ＣＣＤ ）　４１を具備している。　ＣＣＤ　４１の出力は信号プロセッサ４２に供給さ れ、この信号プロセッサ４２は同出力信号をメモリ４３への格納に適した形態に 変換する。信号プロセッサは公知のように像を強めることも行なう。

論理型の制御回路（ＬＣＵ）　３０はメモリ４３内に格納された像に対してアク セスし、装置全体のタイミングの管理を行なう、　ＬＣＤはオペレータ操作パネ ル（図示しない）によって供給される印刷フォーマント指図信号に応動すること ができ、繰作パネルは適当な形態の情報を像フォーマツタ４６に供給し、この像 フォーマツタ４６は最終的な露光のためのビットマツプを形成する。像フォーマ ツタの出力は電子駆動部４７を制御し、この電子駆動部がレーザスキャナのレー ザ出力を制御する。

この発明の１観点に立つと、転写ドラム５はギヤ列６０（ギヤＧ１−Ｇ４より成 る）を介して処理ドラム用ステッパモータＭによって連続的な駆動を受け、そこ に張り付いているレシーバシートを二つのドラム間の像転写二ンブ点に運ぶ。こ れらのドラムは非常に近接して離間して（標準的には圧縮されたレシーバシート の厚み分）配置されており、レシーバシートが転写ニップ点に導入された後は転 写ドラムは処理ドラムとレシーバシートとの間の摩擦接触によって前進される。

レシーバシートが二つのドラムの間に介装された像転写期間にわたってギヤ列型 駆動機構は処理ドラムによって加わる駆動力によって支配される。

この発明のもう一つの観点に立つと、処理ドラムと転写ドラムとの相対的な瞬間 的角度位置は各機の転写に先だって調節され、レシーバシート上への転写像の整 合状態が制御される。この調節はパ飛行中”に、即ち、双方のドラムの回転中に 行なわれ、この点は従来技術において、一方のドラム（通常は転写ドラム）を一 時的に停止し、次いで停止したドラムを転写ドラムでの像整合が得られるまで加 速を行なうものと対比することができる。好ましい実施例では、搬送ドラムの瞬 間的角度位置は位１調節機構５０による処理ドラムの瞬間的角度位置に対して調 節される。位置調節機構５０はＬＣＵにより生成される位置制御信号に応動する もので、この位置制御信号は転写ドラムでのレシーバシートの位置に対する処理 ドラム上のトナー像の位置を示すものである。以下説明するように、ギヤ列６０ を構成する個々のギヤの相対位置を変更することにより、位置制御機構はトラン スデユーサＴを介して転写ドラムの角度位置をシフトさせるように作用する。こ の位１シフトがどのように実行されるかは以下説明するが、それに先だって、前 述の位置制御信号の生成がどのように行なわれるかについて説明する。

光導電ドラムの周囲に沿った各トナー像の概略位置はＬＣＵによって制御される 。より特定すると、ドラムの外周上の反射マークＭ１は光電センサＳ１によって 検出される。この光電センサＳｉは、像を受け取っている処理ドラムのその位置 が露光ステーションに接近していることを表す信号を発生する。ことにより制御 信号の受信後標準の時間インターバルが経過の後にＬＣＵはレーザスキャナに像 の露光を開始するべく指令する。スキャナは通常はドラムの運動とは非同期で作 動されることから、回転多面体４の反射面は、通常は、ＬＣＤが印刷開始を指令 した丁度その瞬間には走査線を開始する位置にはない。しＣＯの印刷コマンドに 後続して、その一つの面をして、新規な走査線を開始するべく適正に位置させる ため多面体を付加的に回転せしめる必要があるときにおいて、像形成の開始には 必ず幾分の遅延が伴うものである。このような遅延は、処理ドラムの外周に沿っ た基準位置に対する静電像の位置の幾分の誤差（例えばｏ、ｏｏｓｃｍはどにも 達する）を生じせしめる。ＬＣＵ像生成の度にこの遅延長さを記憶しておき、こ の情報を、像転写に先だって転写ドラム５の回転位置の調節を行なう制御信号Ｘ を生成するのに使用し、精密な像整合を得ることができる。このような調節によ って転写ドラムの所望の部分（以前に像の転写が行なわれたレシーバシートを担 持する部分等）との精密な像整合を達成することができる。

ドラム１上の転写可能像の上述した僅かな位置誤差に加えて転写ドラム上でのレ シーバシートの位置も印刷毎に基準位置から偏差が出てくる。この誤差が修正さ れない限りは像の位置関係の誤差となる。また、先端縁から後端縁までレシーバ シートの全表面にわたって像の印刷を行なおうとする場合、又は最終的に均一な ブランクの余白を形成する場合に、転写ドラム上でのレシーバシートの位置を正 確に知ることが必要である。この情報を提供するために、転写ドラムの周囲にマ ークＭ２が設けられる。このようなマークは光電センサＳ２によって検出され、 このセンサＳ２はマークＭ２がその下に来たときに出力信号を発生すると共に、 レシーバシートの先端縁が通過したときに信号を発生する。これらの二つの信号 間の経過時間はＬＣＵによってマークＭ２に対する転写ドラム上のシートの基準 位置を表す基準時間間隔と比較される。上述の場合のように、この計測値はＬＣ Ｄによって制御信号Ｘを生成するのに使用され、この制御信号Ｘは像転写の再の 二つのドラム間の位置関係を調節するのに使用される。像転写及び整合のための 詳細を以下説明する。

第２Ａ図から第２Ｃ図を参照すると、連続提供に転写されるトナー像の精密な位 置を確認する機構の一部は転写ドラムを処理ドラム駆動モータＭと作動連結する ギヤ列６０より成る。この発明の好ましい実施例によれば、このギヤ列は４個の ギヤＧ１からＧ４より成る。ギヤＧ１及びＧ２は処理ドラム及び転写ドラムに夫 々リジッドに連結し、一体に回転するようになっている。ギヤＧ３及びギヤＧ４ はギヤＣＩとギヤＧ２とを相互に連結するアイドラギヤである。

図示の通り、アイドラギヤＧ３は処理ドラムギヤＧ１及びアイドラギヤＧ４の回 りを遊星運動するように移動可能に取り付けられている。同様に、アイドラギヤ Ｇ４は転写ドラムギヤＧ２及びアイドラギヤＧ３の回りを遊星運動するように移 動可能に取り付けられる。

注意することは、ギヤＧ１を図示のように時計方向に駆動することによって、ア イドラギヤは反時計方向に回転する。かくして、アイドラギヤＧ４は時計方向に 回転し、その結果転写ギヤＧ２は反時計方向に回転せしめられる。かくして、駆 動モータＭによって双方のドラムの駆動が行われる。処理ドラムに対する転写ド ラムの角度位置もしくは位相を同時的に制御するために（゛これは上述した位置 誤差の補償のため必要になるものである）、ギヤ３及び４の相対位置が、−例を 挙げると、第２Ａ図に示す位置から第２Ｂ図及び第２Ｃ図に示す位置まで調節さ れる。

第２Ａ図を参照すると、像の位置決め及び整合のためギヤ列６０がどのように作 動するかは処理ギヤＧ１が静止しているものとして最もよく理解できると思われ る。アイドラギヤＧ３の軸に下向きの力が加わった場合に、アイドラギヤＧ３は 処理ドラムの外周に沿って下方に移動を開始し、第２Ｂ図に示した位置に来る。

ギヤＧ１及びＧ３の係合の故に、この下方移動の間にギヤＧ３は反時計方向に回 転する。ギヤＧ３が反時計方向に回転すると、アイドラギヤＧ４は時計方向に回 転し、転写ギヤＧ２の外周に沿って上方に移動される。アイドラギヤＧ４の時計 方向の回転は転写転写ドラムギヤを反時計方向に回転せしめ、転写ドラムを処理 ドラムに対して角度位置を前進せしめ、レシーバシートの前端縁をして、ギヤＧ ３に初期の下方力が加わらなかった場合より早めに転写ニップ点に進入せしめる 。かくして、ギヤＧ３の下方力、即ち、ギヤＧ４に対向するギヤＧ３の位置、を 制御することにより、転写ニップ点のレシーバシートの位置、即ち、像の整合と 位置決めを制御することが可能となる。

全てのギヤが相互に噛み合っており、調整力を加えるときに回転駆動されている ということは転写ドラムの角度位置の調整になんら影響を及ぼすことがない。

留意するべきは多色プリンタでは転写ドラムに対する最大の調整は一連の連続的 な色分離された像転写のうちの最初のものに先だってなされるであろうことであ る。このような調整は転写ドラム上でのレシーバシートの位置における比較的に 大きな誤差及び処理ドラム上のトナー像の位置決めにおける小さな誤差を補償す ることになろう。最初の像転写後に、残りの色分離像の整合を行なわしめるため には、小さな誤差のみ補償することが必要となる。フルカラー像の連続的な印刷 部間で、連結ギヤＧ３及びＧ４は以下説明するようなスプリングの付勢力の影響 下でその基準位置に復帰する。

第３Ａ図及び第３Ｂ図において、像整合を達成するためにギヤＧ３及びＧ４の相 対位置の調節のための装置が図示されている。この装置はヨーク７０を具備し、 このヨークはギヤＧ３及びＧ４を回転可能に軸支しており、その夫々の歯は相互 に噛み合いしている。ギヤＧ４はヨークハウジング内の固定位１に回転可能に取 り付けられているが、ギヤＧ３は、ヨークの各脚部に形成される矩形間ロア１に よって形成されるスロット内を多少移動する自由度が付与されている。開ロア１ によって提供される自由度はギヤＧ３及びＧ４をして相互に係合するようにばね 付勢せしめ、これによりバックラッシュが排除される。ヨーク７０はギヤＧ３の 歯をして処理ドラムギヤＧ１の歯と噛み合いせしめ、ギヤＧ４の歯をして転写ド ラムギヤＧ２の歯と噛み合いせしめる。スプリング手段７２は図示のようにヨー クを下方に付勢し、アイドラギヤＧ３及びＧ４の夫々の歯はドラムギヤＧ１及び Ｇ２との係合をこれらギヤの回転の際についも維持し、かつアイドラギヤの相対 位置に関する調整がされる。ヨークハウジングから延設される細長いアーム７４ は回転カム部材７６上に載せられている。カム部材の角度位置は小型モータ７８ によって制御され、この小型モータは位置コントローラ５０の出力に応動してカ ム部材７６を回転せしめる。スプリング手段８０はアーム７４をカム部材と接触 するように付勢する。低摩擦のベアリング面（例えばテフロン）８２はヨーク７ ０のアーム位置をして、カム部材の回転に応じてカム部材の表面上でのスライド を行なわしめる。

作動時にモータ７８は位置制御器５０によって提供される位置制御信号に応動し 、カム部材７日を成る角度範囲にわたって回転せしめる。この回転によってアー ム７４は所定の較正量だけ上昇もしくは下降される。例えば、アームは第３Ｂ図 に示すように上昇しているものとする。これはギヤＧ４をしてギヤＧ２の回りを 反時計方向の遊星運動によって上昇移動せしめ、同時に、ギヤＧ３をしてギヤＧ １の回りを反時計方向の遊星運動によって下降移動せしめる。留意すべきは、ギ ヤＧ３及びＧ４は相互の回りを遊星運動によって移動することである。下方への 移動において、ギヤＧ３の軸線はスプリング手段７２によって加えられる力の下 で開ロア１の上縁によって作用される。転写ドラムの直径を処理ドラムのそれよ り幾分小さくすることによって、転写ドラムは処理ドラムより僅かに早く回転す る。かくして、転写ドラムがレシーバシートを介して処理ドラムによって摩擦回 転される像転写の間にギヤ列を通して転写ドラムによって提供される駆動力に処 理ドラムの表面によって提供される摩擦駆動力が打ち勝ち、ギヤＧ４はギヤＧ２ の外周にそって上方に移動せしめられ、かつギヤＧ３はギヤＧｌの外周に沿って 下方に移動される。留意すべきはギヤＧ３が下方に移動する間、ギヤＧ３は開ロ ア１の上縁によって提供される制御面から離間するように移動する。ギヤＧ４が ギヤＧ２の回りを遊星運動する間に、ヨークアーム７４は幾分左方向に摺動し、 カム部材７６の回りを僅かに回転する。

転写が完了され、レシーバシートが転写ローラから引き剥がされた後、第３Ａ図 に示すように、スプリング７２及び８０によって加わる力によってアイドラギヤ はその基準位置に復帰される。注意すべきはカム部材を第３Ａ図の位置から時計 方向に回転する際のカム部材７６の回転によって、レバーアーム７４は下降され 、アイドラギヤは反対方向に遊星運動せしめられ、かつ処理ドラムに対する転写 ドラムの角度位置の遅れが起こる。

写真縁のカラー印刷を行なわしめるために、ドラム１上に静電像を比較的微細な （直径において約３．５　ミクロンより小さい）トナー粒子によって形成するこ とが望ましい、このような粒子は静電的に転写することは困難であることから熱 と圧力との組み合せによって転写することが好ましい、従って、概略的に図示す るようにドラム５はその内部において抵抗ヒータ４８によって加熱され、約１１ ０゛Ｃの表面温度を呈し、かつ直線的に１インチ当り少なくとも３０ボンドのニ ップ圧力を生ずるように力Ｆが印加される。転写ドラムの加熱に加えて、処理ド ラムも加熱することができ、但しその温度は低くて約４０゛Ｃまでである。注意 すべきは、夫々のドラム表面間で物理的接触を起こさせることは望ましくないこ とから、圧縮されたときの約０．０１７５センチメートルのレシーバシートの厚 みを維持するためのスペーサ手段を具備せしめることが望ましい。このような間 隔によって転写ドラムはレシーバシートが転写ニップ内に位置する間に処理ドラ ムにより摩擦駆動せしめられ、かつ転写が行なわれないときは転写ドラムが光導 電層を摩耗せしめることは防止される。ドラムスペーサは、ドラムの対向した側 面に位置しかつドラムの軸受間に延設され本のバーの形態を有している。スペー サバーはインパル（Ｉｎｖａｒ）等のごく低熱膨張の金属にて形成することが好 ましい。

好ましくは転写ドラムは処理ドラムに向った又は処理ドラムから離間する方向に 選択的に移動可能（例えば０．０３５センチメートル）であり、紙づまりの排除 を容易とし、又はレシーバシートの先端縁が転写ニップ点に入ってきた後におい てのみドラムを転写（即ち、接近）位置に移動せしめる手段が構成される。転写 ドラムを関節運動させることによりレシーバシートが転写ニップ点に入ってきた ときの所謂トルクスパイク（ｔｏｒｑｕｅ　５ｐｉｋｅ）を回避するのに有効で ある。

このトルクスパイクは露光ステーションにおいて処理ドラムをして走査レーザに 対して補償不可能に変位を行なわしめる。レシーバシートの先端縁が転写ニップ に入ってくるまでドラムを離間せしめ、その後にドラムをしてドラム間のシート を把持する間隙に接近せしめるカム機構を採用することにより、トルクスパイク による悪影響を回避することができる。

要約 静電複写型のプリンタもしくは複写機において、ドラム間のニップによ規定され る搬送ゾーンを夫々のドラム表面が通過する際に、トナー像は回転処理ドラムの 外面から回転転写ドラムの外面に支持されるレシーバシートに転写される。レシ ーバシートの所望位置に対する転写可能像の正確な整合を確保するため、位置制 御装置が設けられ、転写ドラムの回転の際に転写ドラムの角度位置を処理ドラム の角度位置に対して調整し、像転写ゾーンに対してレシーバシートを供給する。

この装置は処理ドラム上のトナー像の位置における及び／もしくは転写ドラム上 のレシーバシートの位置における基準からの変動を表す制御信号に応動する。こ の発明の位置制御手段はレシーバシート上での多数カラー分解像を正確に整合さ せるためカラー静電複写システムに特に有効である。

国＠誠杏磐牛 、＋ＩＡｊ、＋ｋｌｉ＋　ＰＣＴ／ＵＳ　９２１０２９３２

Claims (18)

【特許請求の範囲】
1. １．基準の厚みを有する像のレシーバシート上に像情報を記録する装置において ： （ａ）回転可能に支持され、転写可能像を形成することができる外表面を有した 処理ドラム； （ｂ）処理ドラムをその長手方向軸線の回りで所定角速度にて回転せしめるため の駆動手段； （ｃ）処理ドラムの外面上に転写可能な像を生成する像生成手段；（ｄ）回転可 能に支持され、像レシーバシートを受け取りかつ搬送する外面を有した転写ドラ ムを有し、該レシーバシートに、処理ドラムの外面上に形成される転写可能な像 が転写され、前記転写ドラムはその長手方向軸線の回りを回転することができる ように支持され、かつ転写ドラムは、ドラム間のニップ領域にレシーバシートが 位置されたときはいつも処理ドラムによって摩擦係合されると共に回転駆動され て、前記ニップ領域において処理ドラムの外面から転写像のレシーバシートヘの 転写が行なわれ、（ｅ）転写ドラムと駆動手段とを、転写ドラムが処理ドラムに よって摩擦駆動されていないときは常に駆動手段によって直接的に駆動されるよ うに、作動連結する連結手段を具備し、該連結手段は、転写ドラムが駆動手段に よって直接的に駆動されている間に、二つのドラム間の瞬間的な角度位置が調整 可能であり、かつ；（ｆ）転写ドラムが駆動手段によって直接的に駆動される間 に前記の瞬間的な角度関係を制御するべく前記連結手段を調節する手段を具備し 、これにより、処理ドラムの外面上の転写可能像はレシーバシートの所望部分の 到着と所定の時間関係で前記ニップ領域に到達する記録装置。
2. ２．基準位置に対する処理ドラム上の転写可能像の位置を検出すると共に、基準 位置に対する転写像の変位を表す制御信号を発生する手段を具備し、前記調節手 段は該制御信号に応動して連結手段を調整し、転写可能像がレシーバシートの所 望位置に転写される請求の範囲１に記載の記録装置。
3. ３．基準位置に対する処理ドラム上のレシーバシートの位置を検出すると共に、 基準位置に対するレシーバシートの変位を表す制御信号を発生する手段を具備し 、前記調節手段は該制御信号に応動して連結手段を調整し、転写可能像がレシー バシートの所望位置に転写される請求の範囲１に記載の記録装置。
4. ４．基準位置に対する処理ドラム上の転写可能像の位置を検出すると共に、基準 位置に対する像の変位を表す第１の制御信号を発生する手段と、基準位置に対す る転写ドラム上のレシーバシートの位置を検出し、基準位置からのレシーバシー トの変位を表す第２の制御信号を発生する手段とを具備し、前記調節手段は前記 第１及び第２の制御信号に応動して連結手段を調整し、転写可能像がレシーバシ ートの所望位置に転写される請求の範囲１に記載の記録装置。
5. ５．前記連結手段は４個の回転可能な相互に噛み合うギヤを具備し、そのうちの 二つのギヤは処理及び転写ドラムにリジッドにドラムと一緒に回転するように取 り付けられており、他の二つのギヤは最初の二つのギヤの間のオーバライドが可 能なカップリングを提供し、該カップリングは前記転写ドラムを前記駆動手段に よって直接的に駆動せしめると共に、ギヤによる実質的な抵抗なしにレシーバシ ートを通して前記処理ドラムによって転写ドラムを摩擦駆動せつしめる請求の範 囲１に記載の記録装置。
6. ６．前記オーバライド可能カッブリングは相互に遊星運動するように前記二つの 他方のギヤを回転可能に支持する手段によって構成され、該二つの他方のギヤの 相対位置が処理ドラムと転写ドラムとの相対的瞬間的角度関係を決定する請求の 範囲５に記載の記録装置。
7. ７．前記調整手段は前記他方の二つのギヤの相対的瞬間位置を調整するための制 御信号に応動する請求の範囲６に記載の記録装置。
8. ８．前記制御信号は基準位置に対する処理ドラムの外面上のトナー像の位置の指 標である請求の範囲７に記載の記録装置。
9. ９．前記制御信号は基準位置に対する転写ドラムの外面上のレシーバシートの位 置の指標である請求の範囲７に記載の記録装置。
10. １０．前記制御信号は基準位置に対する処理ドラム上のトナー像の位置と、基準 位置に対する転写ドラム上のレシーバシートの位置との双方の指標である請求の 範囲７に記載の記録装置。
11. １１．基準の厚みを有する像レシーバシート上に多色像情報を記録するカラー印 刷装置において： （ａ）回転可能に支持され、異なった色の転写可能像を形成することができる外 表面を有した処理ドラム；（ｂ）処理ドラムをその長手方向軸線の回りで所定角 速度にて回転せしめるための駆動手段； （ｃ）処理ドラムの外面上に、一連の異なった色の像を生成する像生成手段を有 し、各色の像が像レシーバシート上に形成するべき多色像における色分離された 像を表しており；（ｄ）一連の異なった色の像を像レシーバシート上に転写する 手段を具備し、該転写手段は、像レシーバシートを受け取ると共に、これを搬送 する外面を有した回転可能に支持された転写ドラムより成り、前記レシーバシー ト上に前記処理ドラムの外面に形成された転写可能像が多色像を形成するべく整 合して転写され、前記転写ドラムはその長手方向軸線の回りを回転可能に支持さ れ、かつ転写ドラムは、ドラム間のニップ領域にレシーバシートが位置されたと きはいつも処理ドラムによって摩擦係合されると共に回転駆動されて、前記ニッ プ領域において処理ドラムの外面から転写像のレシーバシートヘの転写可能な多 色像の転写が行なわれ、（ｅ）転写ドラムと駆動手段とを、転写ドラムが処理ド ラムによって摩擦転勤されていないときは常に駆動手段によって直接的に騒動さ れるように、作動連結する連結手段を具備し、該連結手段は、転写ドラムが駆動 手段によって直接的に駆動されている間に、二つのドラム間の瞬間的な角度位置 が調整可能であり、かつ；（ｆ）転写ドラムが駆動手段によって直接的に駆動さ れる間に前記の瞬間的な角度関係を制御するべく前記連結手段を調節する手段を 具備し、これにより、処理ドラムの外面上転写可能像はのレシーバシートの所望 部分と整合して転写されるカラー印刷装置。 多色印刷機。
12. １２．基準位置に対する処理ドラム上に形成される一連の転写可能像の各々の位 置を検出すると共に、基準位置に対するこれらの像の変位を表す第１の制御信号 を発生する手段と、基準位置に対する転写ドラム上のレシーバシートの位置を検 出すると共に、基準位置からのレシーバシートの変位を表す第２の制御信号を発 生する手段とを具備し、前記調節手段は前記第１及び第２の制御信号に応動して 連結手段を調整し、転写可能像がレシーバシートの所望位置に整合して転写され る請求の範囲１１に記載の記録装置。
13. １３．前記連結手段は４個の回転可能に取り付けられた相互に噛み合うギヤを具 備し、そのうちの二つのギヤは処理及び転写ドラムにリジッドにドラムと共に回 転するように取り付けられており、他の二つのギヤは最初の二つのギヤの間のオ ーバライドが可能なカップリングを提供し、前記転写ドラムを前記駆動手段によ って直接的に駆動せしめると共にギヤによる実質的な抵抗なしにレシーバシート を通して前記処理ドラムによって転写ドラムを摩擦駆動せつしめる請求の範囲１ に記載の記録装置。
14. １４．前記オーバライド可能カップリングは相互に遊星運動するように前記二つ の他方のギャを回転可能に支持する手段によって構成され、該二つの他方のギヤ の相対位置が処理ドラムと転写ドラムとの相対的瞬間的角度関係を決定する請求 の範囲１３に記載の記録装置。
15. １５．前記調整手段は前記他方の二つのギヤの相対的瞬間位置を調整するための 制御信号に応動する請求の範囲１４に記載の記録装置。
16. １６．一連の異なった色分離されたトナー像を回転処理ドラム上に先ず形成し、 これらの像を回転転写ドラムの外面上に支持されレシーバシートに整合して転写 することより、レシーバシートに多色トナー像を生成するための装置で、該装置 はレシーバシート上の転写像の整合を制御することができるものにおいて、整合 制御装置は：処理ドラムの表面上の色分離されたトナー像の各々と転写ドラムの 表面上のレシーバシートの間の位置関係を決定すると共に、該位置関係の指標と なる制御信号を発生する手段と；前記信号に応動して、ドラムの回転中にドラム 間の瞬間的角度関係を調整するため手段とを具備し、処理ドラム上のトナー像は レシーバシートの所望部分に整合して転写される整合制御装置。
17. １７．前記調整手段は前記処理及び転写ドラムを作動連結する複数の回転可能に 支持されたギヤを具備する調整可能ギヤ列と、ドラム間の角度関係を調節するた め前記ギヤ列における或るギヤの間の位置関係を霞節する手段とを具備する請求 の範囲１６に記載の装置。
18. １８．前記処理及び転写ドラムは同一の回転駆動源によって回転駆動される請求 の範囲１７に記載の装置。