JPH0550597A - インクジエツトプリンタヘツド - Google Patents
インクジエツトプリンタヘツドInfo
- Publication number
- JPH0550597A JPH0550597A JP21738491A JP21738491A JPH0550597A JP H0550597 A JPH0550597 A JP H0550597A JP 21738491 A JP21738491 A JP 21738491A JP 21738491 A JP21738491 A JP 21738491A JP H0550597 A JPH0550597 A JP H0550597A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric member
- printer head
- piezoelectric
- ink jet
- jet printer
- Prior art date
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- Pending
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧力室やオリフィスが形成された本体プレー
トに、圧電性部材を設けた駆動プレートを接合する構造
のインクジェットプリンタヘッドにおいて、駆動プレー
トの構造を簡略化して小型軽量化や生産性向上等を実現
する。 【構成】 一つの圧力室26上に一個の圧電性部材20
と一個の非圧電性部材21とが各々位置する駆動プレー
ト19を設けた。
トに、圧電性部材を設けた駆動プレートを接合する構造
のインクジェットプリンタヘッドにおいて、駆動プレー
トの構造を簡略化して小型軽量化や生産性向上等を実現
する。 【構成】 一つの圧力室26上に一個の圧電性部材20
と一個の非圧電性部材21とが各々位置する駆動プレー
ト19を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オンデマンド方式のイ
ンクジェットプリンタヘッドに関するものである。
ンクジェットプリンタヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、静粛で高密度印刷が可能なインク
ジェットプリンタヘッドとして、オリフィスからインク
滴を吐出させて印刷用紙に定着させるインクジェットプ
リンタヘッドなどが実用化されている。
ジェットプリンタヘッドとして、オリフィスからインク
滴を吐出させて印刷用紙に定着させるインクジェットプ
リンタヘッドなどが実用化されている。
【0003】例えば、オンデマンド方式のインクジェッ
トプリンタヘッドでは、アレイ状に連設されたオリフィ
スの各々に連通した圧力室内に少なくとも表面が変位自
在な圧力発生手段を設けた構造などとなっている。そし
て、このようなインクジェットプリンタヘッドでは、印
刷画像に対応した駆動電力で圧力発生手段を振動させて
圧力室内のインクをオリフィスからインク滴として吐出
させるようになっている。
トプリンタヘッドでは、アレイ状に連設されたオリフィ
スの各々に連通した圧力室内に少なくとも表面が変位自
在な圧力発生手段を設けた構造などとなっている。そし
て、このようなインクジェットプリンタヘッドでは、印
刷画像に対応した駆動電力で圧力発生手段を振動させて
圧力室内のインクをオリフィスからインク滴として吐出
させるようになっている。
【0004】そして、現在では上述のようなインクジェ
ットプリンタヘッドの圧力発生手段として予め分極した
圧電性部材を使用することが提案されている。この圧電
性部材1とは、図3に例示するように、予め設定した分
極方向と直角に電界を印加すると、この通電方向には伸
縮することなく分極方向のみに変形するような部材であ
り、このような横滑り変形をシェアモード変形と呼称し
ている。図示した圧電性部材1は両端部に電極2を設け
て左端を固定した場合を例示しているが、例えば、この
ような圧電性部材1の下縁部を固定すると左右方向のみ
に横滑り変形を生じさせることも可能である。なお、こ
のような圧電性部材1は、分極方向や通電方向を反転さ
せると変形方向も反転するようになっている。
ットプリンタヘッドの圧力発生手段として予め分極した
圧電性部材を使用することが提案されている。この圧電
性部材1とは、図3に例示するように、予め設定した分
極方向と直角に電界を印加すると、この通電方向には伸
縮することなく分極方向のみに変形するような部材であ
り、このような横滑り変形をシェアモード変形と呼称し
ている。図示した圧電性部材1は両端部に電極2を設け
て左端を固定した場合を例示しているが、例えば、この
ような圧電性部材1の下縁部を固定すると左右方向のみ
に横滑り変形を生じさせることも可能である。なお、こ
のような圧電性部材1は、分極方向や通電方向を反転さ
せると変形方向も反転するようになっている。
【0005】そして、このような圧電性部材を利用した
インクジェットプリンタヘッドが、USP4584590、USP482
5227などに開示されているが、これらの明細書に開示さ
れたインクジェットプリンタヘッドは、いずれも圧電性
部材に縦振動モードや横振動モードなどの不要な変形が
生じるためにクロストークが発生するなどの課題を有し
ている。
インクジェットプリンタヘッドが、USP4584590、USP482
5227などに開示されているが、これらの明細書に開示さ
れたインクジェットプリンタヘッドは、いずれも圧電性
部材に縦振動モードや横振動モードなどの不要な変形が
生じるためにクロストークが発生するなどの課題を有し
ている。
【0006】そこで、このような課題を解決した装置と
して特開平3-49957号公報に開示されたインクジェット
プリンタヘッドを図4及び図5に基づいて説明する。こ
のインクジェットプリンタヘッド3は、図4に例示する
ように、サーミスタからなる電極4と圧電性部材である
圧電性セラミック5とが交互に形成された薄板状の駆動
プレート6と、オリフィスやインク供給路(共に図示せ
ず)が各々連通した複数の凹部がアレイ状に連設された
厚板状の本体プレート7とを各々形成し、これらのプレ
ート6,7を接着剤8で一体に接合して一対の前記圧電
性セラミック5で凹部を遮蔽することで圧力室9を形成
した構造となっている。
して特開平3-49957号公報に開示されたインクジェット
プリンタヘッドを図4及び図5に基づいて説明する。こ
のインクジェットプリンタヘッド3は、図4に例示する
ように、サーミスタからなる電極4と圧電性部材である
圧電性セラミック5とが交互に形成された薄板状の駆動
プレート6と、オリフィスやインク供給路(共に図示せ
ず)が各々連通した複数の凹部がアレイ状に連設された
厚板状の本体プレート7とを各々形成し、これらのプレ
ート6,7を接着剤8で一体に接合して一対の前記圧電
性セラミック5で凹部を遮蔽することで圧力室9を形成
した構造となっている。
【0007】ここで、このようなインクジェットプリン
タヘッド3の駆動プレート6の製作方法を図5に基づい
て説明する。まず、圧電性セラミック5を形成するチタ
ン酸ジルコン酸鉛系のセラミック材料10と電極4を形
成するチタン酸バリウム系のセラミック材料11とをド
クターブレード法などで各々シート状に成形し、同図
(a)に例示するように、これを交互に積層して加熱圧着
させた後に所定寸法に切削等して一体焼成する。このよ
うにすることで、圧電性セラミック5と電極4とが交互
に積層されたセラミック塊12が得られるので、同図
(b)に例示するように、これを積層方向と直角に切断す
ることで駆動プレート6と同形状のセラミック板13が
形成される。ここで、このセラミック板13は、この段
階では圧電性セラミック5の分極方向がランダムなの
で、同図(c)に例示するように、このセラミック板13
の切断面に平板電極14,15を装着し、圧電性セラミ
ック5のキュリー温度より低く電極4のキュリー温度よ
り高い温度領域内で通電を行なう。このようにすること
で、この温度領域内ではサーミスタ材料からなる電極4
は絶縁体で圧電性セラミック5は導電性を有するので、
この圧電性セラミック5のみが良好に分極された駆動プ
レート6を得ることができる。
タヘッド3の駆動プレート6の製作方法を図5に基づい
て説明する。まず、圧電性セラミック5を形成するチタ
ン酸ジルコン酸鉛系のセラミック材料10と電極4を形
成するチタン酸バリウム系のセラミック材料11とをド
クターブレード法などで各々シート状に成形し、同図
(a)に例示するように、これを交互に積層して加熱圧着
させた後に所定寸法に切削等して一体焼成する。このよ
うにすることで、圧電性セラミック5と電極4とが交互
に積層されたセラミック塊12が得られるので、同図
(b)に例示するように、これを積層方向と直角に切断す
ることで駆動プレート6と同形状のセラミック板13が
形成される。ここで、このセラミック板13は、この段
階では圧電性セラミック5の分極方向がランダムなの
で、同図(c)に例示するように、このセラミック板13
の切断面に平板電極14,15を装着し、圧電性セラミ
ック5のキュリー温度より低く電極4のキュリー温度よ
り高い温度領域内で通電を行なう。このようにすること
で、この温度領域内ではサーミスタ材料からなる電極4
は絶縁体で圧電性セラミック5は導電性を有するので、
この圧電性セラミック5のみが良好に分極された駆動プ
レート6を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示された
インクジェットプリンタヘッド3では、各圧力室9上に
位置する一対の圧電性セラミック5の両端部に電極4が
位置しているので、これら圧電性セラミック5や電極4
の個数が増加して小型軽量化や生産性向上が阻害されて
いる。
インクジェットプリンタヘッド3では、各圧力室9上に
位置する一対の圧電性セラミック5の両端部に電極4が
位置しているので、これら圧電性セラミック5や電極4
の個数が増加して小型軽量化や生産性向上が阻害されて
いる。
【0009】また、このインクジェットプリンタヘッド
3では、駆動プレート6の電極4は圧電性セラミック5
の分極を実現するためにサーミスタ材料である必要があ
り、その材料の選択性が低いと共に、本体プレート7と
の接合方法も接着などに限定されがちである。さらに、
このインクジェットプリンタヘッド3では、本体プレー
ト7との接合を良好にするために駆動プレート6の電極
4を100(μm)程度に分厚く成形する必要があるが、この
ような厚さの電極4をスパッタリングや蒸着等の薄膜技
術で形成することは困難である。
3では、駆動プレート6の電極4は圧電性セラミック5
の分極を実現するためにサーミスタ材料である必要があ
り、その材料の選択性が低いと共に、本体プレート7と
の接合方法も接着などに限定されがちである。さらに、
このインクジェットプリンタヘッド3では、本体プレー
ト7との接合を良好にするために駆動プレート6の電極
4を100(μm)程度に分厚く成形する必要があるが、この
ような厚さの電極4をスパッタリングや蒸着等の薄膜技
術で形成することは困難である。
【0010】本発明は、小型軽量化や生産性向上が容易
なインクジェットプリンタヘッドを得るものである。
なインクジェットプリンタヘッドを得るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】オリフィスとインク供給
路とが各々連通した複数の凹部がアレイ状に連設された
本体プレートを設け、圧電性部材と非圧電性部材とを交
互に設けて平板状に形成した駆動プレートを設け、この
駆動プレートと本体プレートとの接合で一個の圧電性部
材と一個の非圧電性部材とを一つの凹部上に各々位置さ
せて圧力室を形成した。
路とが各々連通した複数の凹部がアレイ状に連設された
本体プレートを設け、圧電性部材と非圧電性部材とを交
互に設けて平板状に形成した駆動プレートを設け、この
駆動プレートと本体プレートとの接合で一個の圧電性部
材と一個の非圧電性部材とを一つの凹部上に各々位置さ
せて圧力室を形成した。
【0012】
【作用】一つの圧力室上に一個の圧電性部材と一個の非
圧電性部材とを位置させたことで、小型軽量化や生産性
向上が容易なインクジェットプリンタヘッドを得ること
ができる。
圧電性部材とを位置させたことで、小型軽量化や生産性
向上が容易なインクジェットプリンタヘッドを得ること
ができる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図1及び図2に基づいて説
明する。まず、図1に例示するように、このインクジェ
ットプリンタヘッド16では、オリフィス17とインク
供給路(図示せず)とが各々連通した複数の凹部がアレイ
状に連設された厚板状の本体プレート18と、薄板状の
駆動プレート19とを一体に接合した構造となってい
る。ここで、この駆動プレート19は、連設方向の長さ
が略二対三となる圧電性部材20と非圧電性部材21と
を交互に設けて平板状に形成し、その表面には前記圧電
性部材20上に薄膜状の個別電極22を個々に設けると
共に、裏面には薄膜状の共通電極23を一様に設けた構
造となっている。そして、このインクジェットプリンタ
ヘッド16では、前記本体プレート18の一つの凹部上
に一個の圧電性部材20と非圧電性部材21とが位置す
るように、前記駆動プレート19が前記共通電極23を
介して前記本体プレート18に接着されることで圧力室
24が形成されている。
明する。まず、図1に例示するように、このインクジェ
ットプリンタヘッド16では、オリフィス17とインク
供給路(図示せず)とが各々連通した複数の凹部がアレイ
状に連設された厚板状の本体プレート18と、薄板状の
駆動プレート19とを一体に接合した構造となってい
る。ここで、この駆動プレート19は、連設方向の長さ
が略二対三となる圧電性部材20と非圧電性部材21と
を交互に設けて平板状に形成し、その表面には前記圧電
性部材20上に薄膜状の個別電極22を個々に設けると
共に、裏面には薄膜状の共通電極23を一様に設けた構
造となっている。そして、このインクジェットプリンタ
ヘッド16では、前記本体プレート18の一つの凹部上
に一個の圧電性部材20と非圧電性部材21とが位置す
るように、前記駆動プレート19が前記共通電極23を
介して前記本体プレート18に接着されることで圧力室
24が形成されている。
【0014】なお、このような構造のインクジェットプ
リンタヘッド16では、その圧電性部材20は図中の表
裏面の方向では本体プレート18に固定することなく封
止する必要があるが、これは弾性を有する接着剤やフィ
ルム等で実現可能である。
リンタヘッド16では、その圧電性部材20は図中の表
裏面の方向では本体プレート18に固定することなく封
止する必要があるが、これは弾性を有する接着剤やフィ
ルム等で実現可能である。
【0015】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド16では、インク供給路から供給さ
れるインク25が圧力室24内に保持された状態で所定
の電極22,23間に通電が行なわれると、図示するよ
うに、圧力室24上の圧電性部材20がシェアモード変
形を生じて非圧電性部材21と共に変動するのでオリフ
ィス17からインク25が吐出される。
ットプリンタヘッド16では、インク供給路から供給さ
れるインク25が圧力室24内に保持された状態で所定
の電極22,23間に通電が行なわれると、図示するよ
うに、圧力室24上の圧電性部材20がシェアモード変
形を生じて非圧電性部材21と共に変動するのでオリフ
ィス17からインク25が吐出される。
【0016】つまり、このインクジェットプリンタヘッ
ド16では、一つの圧力室24に対して圧電性部材20
と非圧電性部材21とが各々一個だけ対応しており、そ
の個数が極めて少ないので駆動プレート19の構造が簡
易であり、小型軽量化や生産性向上に寄与することがで
きる。さらに、このインクジェットプリンタヘッド16
では、圧電性部材20のシェアモード変形で非圧電性部
材21も強制的に変形させる構造となっているので、こ
の非圧電性部材21の材料選択や部材20,21の連設
方向長さの比率などでインク25の突出特性を可変する
ことができる。
ド16では、一つの圧力室24に対して圧電性部材20
と非圧電性部材21とが各々一個だけ対応しており、そ
の個数が極めて少ないので駆動プレート19の構造が簡
易であり、小型軽量化や生産性向上に寄与することがで
きる。さらに、このインクジェットプリンタヘッド16
では、圧電性部材20のシェアモード変形で非圧電性部
材21も強制的に変形させる構造となっているので、こ
の非圧電性部材21の材料選択や部材20,21の連設
方向長さの比率などでインク25の突出特性を可変する
ことができる。
【0017】なお、このインクジェットプリンタヘッド
16では、駆動プレート19内の圧電性部材20は図中
水平となる連設方向に分極されており、各圧電性部材2
0には同一の上下方向に通電を行なうことになるので、
例えば、共通電極23に一個の定電圧電源を接続して個
別電極22を各対毎にスイッチング素子を介して接地す
るような配線を行なう。また、このインクジェットプリ
ンタヘッド16では、駆動される圧電性部材20にはシ
ェアモード変形のみが生じるので、クロストークの発生
が防止されている。
16では、駆動プレート19内の圧電性部材20は図中
水平となる連設方向に分極されており、各圧電性部材2
0には同一の上下方向に通電を行なうことになるので、
例えば、共通電極23に一個の定電圧電源を接続して個
別電極22を各対毎にスイッチング素子を介して接地す
るような配線を行なう。また、このインクジェットプリ
ンタヘッド16では、駆動される圧電性部材20にはシ
ェアモード変形のみが生じるので、クロストークの発生
が防止されている。
【0018】そして、このインクジェットプリンタヘッ
ド16では、全ての圧電性部材20に導通した共通電極
23には一個の配線を行なえば良いので、その配線構造
が極めて簡易であり、さらに小型軽量化や生産性向上に
寄与することができる。
ド16では、全ての圧電性部材20に導通した共通電極
23には一個の配線を行なえば良いので、その配線構造
が極めて簡易であり、さらに小型軽量化や生産性向上に
寄与することができる。
【0019】さらに、このインクジェットプリンタヘッ
ド16では、駆動プレート19内の非圧電性部材21と
しては、ポリアセタールやポリエチレンテレフタレート
等のように圧電性部材20との低温熱融着が容易な樹脂
材が利用可能である。なお、このような非圧電性部材2
1を圧電性部材20に接着する場合の接着剤としては、
エポキシ系熱硬化型の接着剤や光硬化型の接着剤が利用
される。
ド16では、駆動プレート19内の非圧電性部材21と
しては、ポリアセタールやポリエチレンテレフタレート
等のように圧電性部材20との低温熱融着が容易な樹脂
材が利用可能である。なお、このような非圧電性部材2
1を圧電性部材20に接着する場合の接着剤としては、
エポキシ系熱硬化型の接着剤や光硬化型の接着剤が利用
される。
【0020】そして、このインクジェットプリンタヘッ
ド16では、各電極22,23や非圧電性部材21をサ
ーミスタで製作することを要しないので、その材料の選
択性や製作方法の自由度が極めて良好である。特に、各
電極22,23は平板状の駆動プレート19の表裏面に
形成するだけなので、スパッタリングや蒸着等の薄膜技
術で簡易に形成することができ、その生産性が極めて良
好である。
ド16では、各電極22,23や非圧電性部材21をサ
ーミスタで製作することを要しないので、その材料の選
択性や製作方法の自由度が極めて良好である。特に、各
電極22,23は平板状の駆動プレート19の表裏面に
形成するだけなので、スパッタリングや蒸着等の薄膜技
術で簡易に形成することができ、その生産性が極めて良
好である。
【0021】また、このインクジェットプリンタヘッド
16では、駆動効率を良好に確保するために圧電性部材
20は連設方向に細長く形成しているが、その細長い表
裏面に各電極22,23が形成されているので、この各
電極22,23と圧電性部材20との導通面積が大きい
と共に圧電性部材20の短手方向に通電が行なわれ、圧
電性部材20の電極抵抗を低減して消費電力を軽減する
ことが可能である。
16では、駆動効率を良好に確保するために圧電性部材
20は連設方向に細長く形成しているが、その細長い表
裏面に各電極22,23が形成されているので、この各
電極22,23と圧電性部材20との導通面積が大きい
と共に圧電性部材20の短手方向に通電が行なわれ、圧
電性部材20の電極抵抗を低減して消費電力を軽減する
ことが可能である。
【0022】なお、このような駆動プレート19の製作
方法としては、予め分極した平板状の圧電性部材20や
非圧電性部材21等を順次積層して駆動プレート19の
形状に切断することなどで実施可能である。なお、この
ようにして製作する駆動プレート19の各電極22,2
3は、部材20〜21の積層前に圧電性部材20にメッ
キやスパッタリングで製作することや、部材20〜21
の積層後にフォトリソグラフィー等で製作することが実
施可能である。
方法としては、予め分極した平板状の圧電性部材20や
非圧電性部材21等を順次積層して駆動プレート19の
形状に切断することなどで実施可能である。なお、この
ようにして製作する駆動プレート19の各電極22,2
3は、部材20〜21の積層前に圧電性部材20にメッ
キやスパッタリングで製作することや、部材20〜21
の積層後にフォトリソグラフィー等で製作することが実
施可能である。
【0023】なお、本実施例のインクジェットプリンタ
ヘッド16では、各圧電性部材20を連設方向に分極し
て各電極22,23を駆動プレート19の表裏面に設け
ることを例示したが、図2に例示するように、駆動プレ
ート26内の圧電性部材27を連設方向と直角に分極
し、この圧電性部材27と非圧電性部材28との間に電
極29を設けたインクジェットプリンタヘッド30など
も実施可能である。
ヘッド16では、各圧電性部材20を連設方向に分極し
て各電極22,23を駆動プレート19の表裏面に設け
ることを例示したが、図2に例示するように、駆動プレ
ート26内の圧電性部材27を連設方向と直角に分極
し、この圧電性部材27と非圧電性部材28との間に電
極29を設けたインクジェットプリンタヘッド30など
も実施可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明は上述のように、オリフィスとイ
ンク供給路とが各々連通した複数の凹部がアレイ状に連
設された本体プレートを設け、圧電性部材と非圧電性部
材とを交互に設けて平板状に形成した駆動プレートを設
け、この駆動プレートと本体プレートとを接合して一個
の圧電性部材と一個の非圧電性部材とを一つの凹部上に
各々位置させたことにより、圧電性部材や非圧電性部材
の個数を低減して駆動プレートの構造を簡略化すること
ができ、かつ、非圧電性部材や電極の材料の選択性や製
作方法の自由度も良好なので、小型軽量化や生産性向上
が容易なインクジェットプリンタヘッドを得ることがで
きる等の効果を有するものである。
ンク供給路とが各々連通した複数の凹部がアレイ状に連
設された本体プレートを設け、圧電性部材と非圧電性部
材とを交互に設けて平板状に形成した駆動プレートを設
け、この駆動プレートと本体プレートとを接合して一個
の圧電性部材と一個の非圧電性部材とを一つの凹部上に
各々位置させたことにより、圧電性部材や非圧電性部材
の個数を低減して駆動プレートの構造を簡略化すること
ができ、かつ、非圧電性部材や電極の材料の選択性や製
作方法の自由度も良好なので、小型軽量化や生産性向上
が容易なインクジェットプリンタヘッドを得ることがで
きる等の効果を有するものである。
【図1】本発明の実施例を示す縦断正面図である。
【図2】変形例を示す縦断正面図である。
【図3】圧電性部材の作動原理を示す模式図である。
【図4】従来例を示す縦断正面図である。
【図5】駆動プレートの製作方法を示す工程図である。
16,30 インクジェットプリンタヘ
ッド 17 オリフィス 18 本体プレート 19,26 駆動プレート 20,27 圧電性部材 21,28 非圧電性部材 22,23,29 電極 24 圧力室 26 インク
ッド 17 オリフィス 18 本体プレート 19,26 駆動プレート 20,27 圧電性部材 21,28 非圧電性部材 22,23,29 電極 24 圧力室 26 インク
Claims (1)
- 【請求項1】 オリフィスとインク供給路とが各々連通
した複数の凹部がアレイ状に連設された本体プレートを
設け、圧電性部材と非圧電性部材とを交互に設けて平板
状に形成した駆動プレートを設け、この駆動プレートと
前記本体プレートとの接合で一個の圧電性部材と一個の
非圧電性部材とを一つの前記凹部上に各々位置させて圧
力室を形成したことを特徴とするインクジェットプリン
タヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21738491A JPH0550597A (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | インクジエツトプリンタヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21738491A JPH0550597A (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | インクジエツトプリンタヘツド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550597A true JPH0550597A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16703334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21738491A Pending JPH0550597A (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | インクジエツトプリンタヘツド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0550597A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6775716B2 (en) | 2000-05-19 | 2004-08-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | High-performance DMA controller |
JP2007055242A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-03-08 | Brother Ind Ltd | 液滴噴射装置及び液体移送装置 |
JP2008188927A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Brother Ind Ltd | 液体移送装置の製造方法、液体移送装置、液滴噴射装置の製造方法及び液滴噴射装置。 |
JP2011218816A (ja) * | 2005-07-27 | 2011-11-04 | Brother Industries Ltd | 液滴噴射装置及び液体移送装置 |
-
1991
- 1991-08-28 JP JP21738491A patent/JPH0550597A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6775716B2 (en) | 2000-05-19 | 2004-08-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | High-performance DMA controller |
JP2007055242A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-03-08 | Brother Ind Ltd | 液滴噴射装置及び液体移送装置 |
JP2011218816A (ja) * | 2005-07-27 | 2011-11-04 | Brother Industries Ltd | 液滴噴射装置及び液体移送装置 |
JP2008188927A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Brother Ind Ltd | 液体移送装置の製造方法、液体移送装置、液滴噴射装置の製造方法及び液滴噴射装置。 |
US8544157B2 (en) | 2007-02-07 | 2013-10-01 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Method for producing a liquid transport apparatus |
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