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JPH0545361A - 液体試料の分析方法及び該方法に用いる液体試料分析用基板 - Google Patents

液体試料の分析方法及び該方法に用いる液体試料分析用基板

Info

Publication number
JPH0545361A
JPH0545361A JP18325691A JP18325691A JPH0545361A JP H0545361 A JPH0545361 A JP H0545361A JP 18325691 A JP18325691 A JP 18325691A JP 18325691 A JP18325691 A JP 18325691A JP H0545361 A JPH0545361 A JP H0545361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
analysis
substrate
liquid sample
sample
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18325691A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Takase
實 高瀬
Kazunori Shibata
和典 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP18325691A priority Critical patent/JPH0545361A/ja
Priority to EP19920110920 priority patent/EP0521421A3/en
Publication of JPH0545361A publication Critical patent/JPH0545361A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00029Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor provided with flat sample substrates, e.g. slides
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/543Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/01Arrangements or apparatus for facilitating the optical investigation
    • G01N21/03Cuvette constructions
    • G01N21/07Centrifugal type cuvettes

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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体試料の分析方法に使用するディスク型セ
ンサー上における液体試料の流動性を向上させ、分析精
度及び再現性を高める。 【構成】 複数の区画(チャンネル)102を有する回
転可能なディスク100上に分析試薬(例えば、抗体)
を固定する。次いで、各チャンネルにおける分析試薬
(抗体)固定部分103を含む流路全体を蛋白を主成分
とする水溶液で処理して処理済みの展開面104とす
。その後、分析試料(抗原を含む液体試料)を各チャ
ンネルに滴下して展開するか、またはディスクを回転さ
せて分析試料を展開して、分析試薬と分析試料とを反応
(抗原−抗体反応)させ、反応によって生じた変化をデ
ィスク上で測定して分析を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体試料の分析方法及び
分析用基板に関し、特に分析精度及び再現性の向上を図
ることにできる液体試料の分析方法及び分析用基板に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療分野においては、病気の早期
発見等を目的として、体液中の微量成分の定量分析が頻
繁に行なわれている。また、バイオテクノロジー(生命
工学)の分野においても微量試料の分析が頻繁に行なわ
れている。このように近年、液体試料の分析を高精度か
つ効率よく行なうことが強く望まれるようになり、これ
に応じていくつかの提案がなされている。
【0003】本発明者らもこのような観点から鋭意研究
を重ねた結果、回転可能なディスク上にあらかじめ試薬
を塗布しておき、ディスク上において、液体試料と試薬
の反応を行なわせるとともに、反応生成物の性質の測定
を行なうことにより、液体試料の分析を高精度かつ効率
よく行なえることを知見して、ディスクを用いた液体試
料の分析方法の発明を完成し、特願平1-52759 号、特願
平1-92367 号、特願平2-270900号等の出願を行なってき
た。
【0004】ここで、上記試薬を塗布したディスク(デ
ィスク型センサー)を用いた分析においては、分析試料
(検体試料)や分析試薬が、プラスチック円板等で構成
されるディスク表面に複数形成された試料展開面上で、
スムーズにかつはみ出すことなく流れて展開されること
が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の液体試料の分析方法にあっては、ポリカーボネ
ート(PC)やポリスチレン(PS)等のプラスチック
円板で構成されるディスク表面の疎水性が高いため、分
析試料等を流動せしめるためには比較的大きな遠心力が
必要である。一方、この大きな遠心力のため、いったん
流れだした分析試料等の流れを制御することは著しく困
難であり、分析精度及び再現性が必ずしも高くないとい
う問題があった。
【0006】一般に、プラスチックの表面改質には、プ
ラズマ放電処理や化学変性処理が用いられるのである
が、これらの処理は何れも特殊な装置を必要とするのみ
ならず、一時的に表面のぬれ特性を改良できるものの、
その改質効果を持続させることが困難であるという問題
がある。
【0007】本発明は上記事情にかんがみてなされたも
ので、ディスク型センサーにおける分析試料の流動性を
向上させ、分析精度及び再現性の向上を図った液体試料
の分析方法及び分析用基板の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、分析試薬を固定
した後の基板表面を蛋白水溶液で処理することにより、
ディスク型センサーの流動性を向上できるとともに、非
特異反応を抑えることができ、したがって分析精度及び
再現性の向上を図ることができることを見い出し本発明
を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の液体試料の分析方法
は、回転可能な基板上に分析試薬を固定しておき、液体
試料を基板の回転または滴下によって基板上に展開し
て、分析試薬と液体試料とを反応させ、反応によって生
じた変化を基板上で測定することにより液体試料の分析
を行なう方法であって、上記分析試薬を固定した基板表
面を蛋白を主成分とする水溶液で処理した後、液体試料
の分析を行なうようにしてあり、好ましくは、蛋白を主
成分とする水溶液を、アルブミンまたはカゼインを主成
分とした水溶液としてある。また、本発明の液体試料の
分析用基板は回転可能な基板上に分析試薬を固定した
後、前記分析試薬を固定した基板表面を蛋白を主成分と
する水溶液で処理した構成としてある。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。まず、本
発明の液体試料の分析用基板について説明する。本発明
の液体試料の分析用基板は、回転可能な基板上に分析試
薬を固定した基板を蛋白水溶液で処理して作製される。
【0011】ここで、基板(ディスク)の大きさ,厚
さ,形状等は適宜選択され特に制限されないが、試料の
展開および光学的測定手段等による分析に適するよう
に、回転可能なものであることが必要であり、このよう
な観点からすると円板状(ディスク状)であることが好
ましい。また、基板100は図1に示すように、多数の
突条(リブ)101を放射状に形成して多数の試料展開
面102および抗体を固定した反応部103を設け、多
数の試料の同時分析を行なえるようにしてもよい。
【0012】基板100の形成材料としては、ポリカー
ボネート(PC),ポリスチレン(PS),ポリメタク
リレート,ポリ塩化ビニル,ポリ酢酸ビニル,ポリウレ
タン,エポキシ樹脂等のプラスチック材料やガラス等の
透明材料が挙げられるが、好ましくは、ポリカーボネー
ト,ポリメタクリレートである。このように基板を透明
材料で形成するのは、白色光源やレーザー等による光学
的分析を可能とするためである。
【0013】基板100に固定される分析試薬は、測定
しようとする分析試料によって異なる。例えば、抗原−
抗体反応を利用した分析を行なう場合には、分析試料
(抗原又は抗体)と特異的に反応する抗体又は抗原が分
析試薬として用いられる。より具体的には例えば、測定
しようとする分析試料が抗原である場合は、抗原をある
免疫動物(例えば、兎,山羊,羊など)に投与して産生
させたポリクロナール抗体やモノクローナル抗体等が分
析試薬とされる。抗体を基板100に固定するには、例
えば、抗体の0.05Mトリス緩衝食塩水(TBS)溶
液(PH8.2,濃度0.5〜10μg/ml)あるい
は0,05M炭酸・重炭酸緩衝溶液(PH9.6,濃度
0.5〜10μg/ml)を基板上に滴下し、20〜3
0℃で2時間(あるいは4℃の温度下で一昼夜)放置し
た後、スポイトで抗体液を吸い取り除去し、その後、T
BS100μlで3回洗浄して、抗体を基板100上に
物理的に吸着させればよい。この場合、基板表面にスル
ホ基,アミノ基,カルボキシル基またはその誘導体等の
官能基を有する基板を用いることにより、抗体を基板上
に化学結合させることもできる(P.Tijssen著、石川栄
治監訳“生化学実験法11エンザイムノアッセイ”東京
化学同人刊、岩崎辰夫,安東民衛著“単クローン抗体
ハイブリドーマとELISA”講談社刊参照)。
【0014】本発明の分析用基板は、上記分析試薬を固
定した基板表面を蛋白を主成分とする水溶液で処理して
作製される。蛋白を主成分とする水溶液としては、例え
ば、牛血清アルブミン(BSA)を1%含む水溶液、ガ
ゼインを主成分とする水溶液、卵白アルブミン(OV
A)を主成分とする水溶液、牛胎児血清(FCS)を主
成分とする水溶液等が挙げられる。これらの水溶液は蛋
白のほかにアジ化ナトリウム,グリシン等の成分を含ん
だものであってもよい。
【0015】蛋白を主成分とする水溶液による処理は、
例えば、分析試薬を固定した分析用基板表面をBSA
(1%)溶液で満たし30℃で1時間放置した後、BS
A溶液を除去し、0.05%Tween−20添加TB
S(TBS−Tween)100μlで3回洗浄して行
なわれる。上記のように分析試薬を固定した分析用基板
表面を蛋白を含む水溶液で処理することにより、分析試
料をスムーズかつ均一に展開でき、分析試薬固定部分に
おける反応むらが生じなくなる。また、ディスク上の余
分なタンパク結合部を、蛋白水溶液でブロックして、抗
原あるいは抗体のディスク表面への非特異的吸着を抑え
ることができる。さらに、ディスク回転時における分析
試料の流速が、例えば、ディスクの回転数のほぼ2乗に
比例するように調整できるため、流動挙動の制御が可能
となる。
【0016】次に、本発明の液体試料の分析方法につい
て説明する。本発明の液体試料の分析方法においては、
上述した本発明の液体試料の分析用基板を使用する。本
発明方法においては、まず、上記のようにして作製した
蛋白水溶液で処理された分析試薬を固定した分析用基板
(ディスク型センサ)上に液体試料を滴下して展開する
か、または基板の回転によって液体試料を基板上に展開
して、分析試薬と液体試料とを反応させる。
【0017】本発明において、分析される液体試料とし
ては種々のものが挙げられるが、全血血液,血清,尿,
体液などの液体試料の分析に有効である。なお、全血血
液を用いて分析を行なう場合には、ディスク100上に
膜フィルター(図示せず)を設けておき、この膜フィル
ターを用いて血球と血清を分離し、血清を用いればよ
い。また、予め遠心分離器を用いて血球を除去した血清
を用いてもよい。液体試料中の分析対象物も特に制限さ
れず、例えば、C−反応性蛋白質(CRP)、α−フェ
トプロティン(AFP)、癌胎児性抗原(CEA)など
の抗原、あるいは抗CRP、抗AFP、抗CEAなどの
抗体等が挙げられる。
【0018】なお、本発明においては、上記分析試薬と
液体試料との反応後に、反応生成物の性質の測定を容易
ならしめるため、他の分析用試薬(二次試薬)、を作用
させてもよい。例えば、分析対象物が抗原(抗体)であ
る場合、他の分析試薬として、抗体(抗原)固定不溶性
担体粒子を含む溶液が用いられる。ここで抗体(抗原)
固定不溶性担体粒子とは、不溶性担体粒子(ラテックス
例えば、プラスチック粒子、コロイド粒子等)に、分析
対象物である抗原(抗体)に対する抗体(抗原)を、物
理的あるいは化学的に吸着または結合させて固定したも
のをいう。この抗体(抗原)固定不溶性担体粒子は分析
対象物である抗原(抗体)に、一対一で捕捉される。し
たがって、分析対象物である抗原(抗体)よりも大きな
粒径を有する不溶性担体粒子を用いれば、抗原(抗体)
の数を直接測定するよりも測定が容易となる。また、蛍
光性あるいは着色性を有する不溶性担体粒子を用いるこ
とによって、蛍光性あるいは着色性を利用した分析が可
能となる。
【0019】本発明においては、分析試薬と液体試料と
の反応よにって生じた変化を基板上で測定して、分析を
行なう。ここで、分析試薬と液体試料との反応によって
生じた変化を測定する手段は、特に制限されないが、光
学的測定手段が好ましい。光学的測定手段としては、反
射率の変化,特定波長の光に対する吸収、蛍光強度ある
いは偏光した光の偏光面の回転(旋光性)等の性質を利
用した測定手段が例示される。
【0020】分析対象物(例えば、抗原あるいは不溶性
担体粒子)の数を直接測定する場合には、光学的測定手
段として白色光源やレーザー等の光源を用いる。使用さ
れるレーザー源としては、一般に使用されている半導体
レーザー等をそのまま利用でき、不溶性担体粒子の大き
さに応じて適当なレーザー源が選択される。
【0021】光学的測定手段を具備した分析装置として
は、例えば、図2に示すような装置が使用される(特願
平1-092367号参照)。同図において、100は基板(デ
ィスク)であり、回転テーブル2上に装着されている。
ディスク100の下部外周には、ディスク100から落
ちる試料を受けるための受け皿6が配置され、回収タン
ク7に回収されるようになっている。8はディスクを回
転させるためのモーターであり、9はモーター8の駆動
制御回路である。11はノズルであり、試料送り装置1
2から送られる試料を基板100上に滴下する。14は
光学式測定ヘッドであり、ディスク半径方向に延びる送
りねじ軸15に沿って往復移動する。16はヘッド14
を駆動するモーターであり、17はモーター16の駆動
制御回路である。光学式測定ヘッド14はレーザー光の
投光部と受光部を有し、図3(a)に示すように投光部
からの照射光19はハーフミラー20,レンズ21を経
て投束光として試料展開面5上の試料に照射され、試料
から反応された反射光22は受光部で受けられるように
なっている。なお、図3(b)に示すように、基板の裏
面側から投射光19を照射するようにしてもよく、ま
た、反射光でなく、透過光によって分析を行なうように
してもよい。これらの場合には回転テーブル2を透明材
料で形成するか、あるいは回転テーブル2を取り払う。
23は信号処理装置であり、ヘッド14に信号を送り光
源を点灯させる機能と、ヘッド14で受光された光信号
を処理し、分析する機能を有する。24は分析結果を画
面表示するディスプレイ装置、25は分析結果をプリン
トアウトして出力する記録装置である。23はCPU
(中央制御装置)であり、試料送り装置12、駆動制循
回路9および17、信号処理装置23等の制御を行な
い、これをプログラム通り作動させる。28はCPU2
7のプログラムの操作装置、29はプログラムの記憶装
置である。上記構成からなる分析装置によれば、液体試
料の分析における分析試料のディスク上への分注、分析
試料の展開、ディスクの洗浄、測定(分析)等の全ての
工程をディスク上で行なうことができ、また、分析の自
動化を図ることができる。
【0022】不溶性担体粒子が蛍光を発するものである
場合には、光学測定手段としてフォトディテクターを用
いる。この場合、フィルターを介在されることによっ
て、特定波長(例えば、397nm,472nm,54
0nm,577nmなど)の蛍光強度を検出し(図4
(a))、その蛍光強度を粒子数に換算する(図4
(b))。
【0023】計測した不溶性担体粒子の個数から抗原の
濃度を求めるには、抗原濃度既知の試料を用いること以
外は上述したのと同様にして、抗原濃度と不溶性担体粒
子の数との関係を求め、あらかじめ検量線を作成してお
き、この検量線から、抗原濃度を求めればよい。
【0024】
【実施例】以下、実施例にもとづき本発明をさらに詳細
に説明する。 実施例1 兎感作CRP抗体のトリス緩衝食塩水(TBS)溶液
(濃度1×10-5g/ml)を、図1に示す半径6.5
cmの回転可能なポリカーボネート基板の各区画(チャ
ンネル)の半径4cmの地点に50μlずつ滴下し、室
温で2時間放置した後、TBS溶液(0.05M,PH
8.2)100μlで3回洗浄して抗体固定基板を作製
した。なお、リブ100aの高さは0.2mmとした。 次いで、上記で作製した抗体固定基板の各チャンネル
における抗体固定部分を含む流路全体を、表面処理用蛋
白水溶液であるBSA(V)のTBS溶液(BSA濃度
1%)200μlで満たし、30℃で1時間放置した。
BSA溶液を除去した後、TBS−Tween溶液10
0μlで3回洗浄して、CRP検査用ディスク(ディス
ク型センサー)とした。
【0025】次に、上記で作製したCRP検査用ディ
スクを、図2に示す分析装置に装着した。なお、分装装
置における光学ヘッドとしては、白色光源と波長フィル
ターの組合せによって485nmの波長の光を選択的に
取出し、試料から出た540nmの波長の蛍光を検出で
きるように設計されたものを使用した。 次いで、検量線作成のため、TBSで調製したCRP
濃度既知の標準血清試料(濃度:0g/ml,1.0×
10-11 g/ml,1.0×10-9g/ml,1.0×
10-7g/ml,1.0×10-5g/ml)を上記で作
製したCRP検査用ディスクの各チャンネルに50μl
ずつ滴下し、直ちにディスクを100rpmで1分間回
転した。このとき血清試料は図7(a)に示すようにス
ムーズかつ均一に展開され反応むらは生じなかった。続
いて、ディスクの回転数を500rpmにあげ、5秒間
回転して標準血清試料を除去した。 ディスク上の各チャンネルにTBS−Tween溶液
100μlを滴下し、100rpmで1分間回転し、そ
の後回転数を500rpmにあげ、5秒間回転し、TB
S−Tweenを除去し、この工程を3回繰返して行な
った。
【0026】ディスク上の各チャンネルにCRP抗体
を固定したラテックス液を50μlずつ滴下し、直ちに
ディスクを100rpmで1分間回転し、その後回転数
を500rpmにあげ、5秒間回転してラテックス液を
除去した。 上記と同様の処理を行なった。 ディスク上の各チャンネルに水200μlを滴下し、
100rpmで1分間回転し、その後回転数を500r
pmにあげ、5秒間回転して水を除去し、この工程を3
回繰返した。
【0027】分析装置に組込まれた光学ヘッドでディ
スクの抗体固定部分を走査し、光学ヘッドにおけるフォ
トディテクターによってラテックスの蛍光強度を測定
し、蛍光強度の積算値をラテックス数に換算してCRP
濃度とラテックス数の関係を求めた。この結果を表1及
び図5に示す。なお、図5は検量線を示す。
【0028】比較例1 実施例1におけるの処理,操作(蛋白水溶液による表
面処理)を行なわなかったこと以外は実施例1と同様に
して分析を行なった。その結果、実施例におけるの処
理,操作(血清試料の展開)において、ディスクを10
0rpmの回転数としても血清試料は流動しなかった。
また、ディスクの回転数を300rpmとしたところ、
血清試料は流動したが、図7(b)に示すようにその軌
跡は一定でなく、反応むらを生じた。さらに検量線を求
めたところ、図6に示すように、バラツキが大きく、検
量線としての精度が不十分であった。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の液体試料
の分析方法及び分析用基板によれば、ディスク型センサ
ーにおける分析試料の流動性を向上させ、分析精度及び
再現性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク型センサーの一例を示す
平面図である。
【図2】本発明方法に用いる分析装置の一例を示す構成
図である。
【図3】光学的分析手段による測定の様子を示す図であ
る。
【図4】蛍光強度を粒子数に換算する方法を示すブラフ
である。
【図5】実施例で求めたCRPの検量線を示すグラフで
ある。
【図6】比較例で求めたCRPの検量線を示すグラフで
ある。
【図7】図7(a)及び(b)はそれぞれ実施例及び比
較例における分析試料の展開状態を示す平面図である。
【符号の説明】
100…ディスク起案 101…突条(リブ) 102…区画(チャンネル) 103…分析試薬固定部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体試料の分析方法及び
分析用基板に関し、特に分析精度及び再現性の向上を図
ることできる液体試料の分析方法及び分析用基板に関
する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、分析試薬を固定
した後の固定部分を含む基板表面を蛋白水溶液で処理す
ることにより、ディスク型センサーの流動性を向上でき
るとともに、非特異反応を抑えることができ、したがっ
て分析精度及び再現性の向上を図ることができることを
見い出し本発明を完成するに至った。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 すなわち、本発明の液体試料の分析方法
は、回転可能な基板上に分析試薬を固定しておき、液体
試料を基板の回転または滴下によって基板上に展開し
て、分析試薬と液体試料とを反応させ、反応によって生
じた変化を基板上で測定することにより液体試料の分析
を行なう方法であって、上記分析試薬を固定した部分を
含む基板表面を蛋白を主成分とする水溶液で処理した
後、液体試料の分析を行なうようにしてあり、好ましく
は、蛋白を主成分とする水溶液を、アルブミンまたはカ
ゼインを主成分とした水溶液としてある。また、本発明
の液体試料の分析用基板は回転可能な基板上に分析試薬
を固定した後、前記分析試薬を固定した部分を含む基板
表面を蛋白を主成分とする水溶液で処理した構成として
ある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 以下、本発明を詳細に説明する。まず、
本発明の液体試料の分析用基板について説明する。本発
明の液体試料の分析用基板は、回転可能な基板上に分析
試薬を固定し、その固定部分を含む基板表面を蛋白水溶
液で処理して作製される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 本発明の分析用基板は、上記分析試薬を
固定した部分を含む基板表面を蛋白を主成分とする水溶
液で処理して作製される。104は蛋白を主成分とする
水溶液で処理された試料展開面である。蛋白を主成分と
する水溶液としては、例えば、牛血清アルブミン(BS
A)を主成分とする水溶液、ガゼインを主成分とする水
溶液、卵白アルブミン(OVA)を主成分とする水溶
液、牛胎児血清(FCS)を主成分とする水溶液等が挙
げられる。これらの水溶液は蛋白のほかにアジ化ナトリ
ウム,グリシン等の成分を含んだものであってもよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 蛋白を主成分とする水溶液による処理
は、例えば、分析試薬を固定した分析用基板表面をBS
A(1%)溶液で満たし30℃で1時間放置した後、B
SA溶液を除去し、0.05%Tween−20添加T
BS(TBS−Tween)100μlで3回洗浄して
行なわれる。上記のように分析試薬を固定した部分を含
分析用基板表面を蛋白を含む水溶液で処理することに
より、分析試料をスムーズかつ均一に展開でき、分析試
薬固定部分における反応むらが生じなくなる。また、デ
ィスク上の余分なタンパク結合部を、蛋白水溶液でブロ
ックして、抗原あるいは抗体のディスク表面への非特異
的吸着を抑えることができる。さらに、ディスク回転時
における分析試料の流速が、例えば、ディスクの回転数
のほぼ2乗に比例するように調整できるため、流動挙動
の制御が可能となる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】蛍光強度を粒子数に換算する方法を示すラフ
である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 100…ディスク起案 101…突条(リブ) 102…区画(チャンネル) 103…分析試薬固定部104…蛋白で処理した展開面
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な基板上に分析試薬を固定して
    おき、液体試料を基板の回転または滴下によって基板上
    に展開して、分析試薬と液体試料とを反応させ、反応に
    よって生じた変化を基板上で測定することにより液体試
    料の分析を行なう方法であって、 上記分析試薬を固定した基板表面を蛋白を主成分とする
    水溶液で処理した後、液体試料の分析を行なうことを特
    徴とした液体試料の分析方法。
  2. 【請求項2】 蛋白を主成分とする水溶液が、アルブミ
    ンまたはカゼインを主成分とした水溶液である請求項1
    記載の液体試料の分析方法。
  3. 【請求項3】 回転可能な基板上に分析試薬を固定した
    後、前記分析試薬を固定した基板表面を蛋白を主成分と
    する水溶液で処理したことを特徴とする液体試料分析用
    基板。
JP18325691A 1991-06-27 1991-06-27 液体試料の分析方法及び該方法に用いる液体試料分析用基板 Pending JPH0545361A (ja)

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