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JPH0544691A - 軸流ターボ機械翼 - Google Patents

軸流ターボ機械翼

Info

Publication number
JPH0544691A
JPH0544691A JP22225091A JP22225091A JPH0544691A JP H0544691 A JPH0544691 A JP H0544691A JP 22225091 A JP22225091 A JP 22225091A JP 22225091 A JP22225091 A JP 22225091A JP H0544691 A JPH0544691 A JP H0544691A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
fillet
curvature
flow
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22225091A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Yamaguchi
信行 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP22225091A priority Critical patent/JPH0544691A/ja
Publication of JPH0544691A publication Critical patent/JPH0544691A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 動翼又は静翼にて主流から偏った各種流れに
よる二次損失を低減させて効率向上を図ること。 【構成】 翼1の翼背面とプラットフォーム3(動翼の
場合)又はケーシング壁面(静翼の場合)とを接続する
フィレットを、前半部分で曲率半径を大きくした背面前
部付根フィレット10とし、後半部分で曲率半径を小さ
くした背面後部付根フィレット11とし、これらの境界
で曲率半径を急変させた急変更点16とし、この急変更
点16を付根の翼背面の最大反り点から後縁までの間の
実験的に最適な位置とするもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸流型のファン、圧縮
機、タービン、ポンプ等の軸流ターボ機械の動翼及び静
翼に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の軸流ターボ機械の翼の例を図5及
び図6に示す。図5は翼の斜視図、図6はその側面図で
ある。本例は動翼に関する図であるが、静翼の場合も同
様であるので、動翼についてのみ説明する。これらの図
において、1は翼、2ははダブテール、3はダブテール
2のプラットフォーム、4は翼1における翼背面5は翼
1における翼腹面、6は翼1の後縁、7は翼1の前縁、
8は翼背面4とプラットフォーム3とを滑らかに接続す
るフィレット(丸み)をそれぞれ示している。これが動
翼の通常の形態であり、静翼の場合にはプラットフォー
ム3がケーシング壁面又はシュラウド環の面に相当す
る。
【0003】ここで着目しているのはフィレット8であ
る。フィレット8の役目は、翼1を応力集中が発生せず
に保持することと、コーナ部に発生する渦流れを緩和し
て二次損失の一部を減らすことにある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】圧縮機において動翼や
静翼によりなされる仕事のうち、ある部分は損失として
消費される。その例を、段効率における割合として図7
に示す。その損失の内訳は、大まかには、プロファイル
損失、アニュラス損失、及びそれ以外の損失に分けられ
る。プロファイル損失とは、主要部分の流線に沿う翼断
面で生ずる摩擦損失等、二次元的な損失である。また、
アニュラス損失は、ケーシングとハブとの各面の摩擦損
失に相当する。一方、それ以外の損失をまとめて二次損
失と呼んでいる。これは翼端すきまからの漏れ流れやコ
ーナ部で発生する渦、流路の曲りにより発生する流路渦
等、主として渦となってその運動エネルギを回収できな
い流れ損失である。この図から分かるように、二次損失
は全損失の1/2〜1/3程度の大きな割合を占めてい
る。
【0005】軸流圧縮機の動翼における翼間あるいは翼
と壁間との間の流れの特徴を図8に示す。ここに示され
た流れの細部には各々それなりの名称がつけられている
が、設計流れからの逸脱を示す点で、ここではそれらを
まとめて二次流れと呼んでいる。
【0006】最近では、翼の断面プロファイルの性態は
ほぼ計画どおりに達成されているが、これら二次流れは
まだ制御し難い点が多い。ターボ機械の効率を更に向上
させるには、この二次損失の低減を図ることが必要にな
りつつある。
【0007】一方、最近では、流れの測定や可視化の技
術が向上し、二次流れに関するデータが蓄積され、その
イメージが把握されてきている。また、数値計算流体力
学等、理論計算法の高度化などにより、詳しい検討も可
能になりつつある。これらにより、二次流れを制御し、
その損失を低減する試みが始められつつある。
【0008】現在行われている二次損失低減の手法は、
軸流タービンの例で見ると、翼断面の積重ね方を工夫
し、翼高さ方向の静圧分布を制御して二次流れを減らす
かアニュラス壁面の絞り方を工夫して翼面の間のコーナ
の渦を抑制するもので、主として静翼に適用されること
が多い。
【0009】図8に示される各種の二次的な流れの低減
のため、様々なアプローチを行っている。ここで、特
に、ハブコーナ渦について着目してみると、ハブコーナ
渦の発生の原因は、図9に示す如く、翼腹面5の上側で
の高い圧力と、翼背面4の上側での低い圧力のため、プ
ラットフォーム3の上を通る流れがプラットフォーム3
を経て、破線9で示す如く、翼背面4の上に巻き上がっ
て行くことによる。この流れ9は翼背面4上の境界層と
干渉して流れを劣化させ、大きな圧力損失をハブ付近に
発生させるのである。
【0010】本発明は二次流れのうち、ハブコーナ渦の
抑制と、それに起因する損失の低減を図った翼を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的に対し、本発明
によれば、翼とプラットフォーム又はケーシング壁面と
の接合部にてこれらを翼背面で滑らかに接続するフィレ
ットを、翼の前縁から背面最大反り点を越したある点ま
では曲率半径が大きく、そのある点から翼の後縁までは
曲率半径が小さく、かつそのある点における曲率半径は
急激に変化させてなる軸流ターボ機械翼が提供される。
【0012】
【作用】上記手段によれば、曲率半径の急変更点は下流
向きのステップであるため、ここで流れは剥離し、急変
更点より後縁までのフィレットに局部的な負圧が発生す
る。ハブコーナ渦に伴う壁面沿いの流れはその負圧部分
に取り込まれて吸収されることになる。
【0013】
【実施例】以下、図1ないし図4を参照し、本発明の好
適な実施例について詳述する。図1は本発明による翼の
斜視図、図2はその平面図、図3はその側面図、図4は
流れの説明図であり、これらの図において、図5及び図
6に示したものと同一の要素については同一の符号を付
してある。なお、符号10は背面前部付根フィレット、
11は背面後部付根フィレット、12は背面前部付根フ
ィレット10の丸み上端、13はその丸み下端、14は
背面後部付根フィレット11の丸み上端、15はその丸
み下端、16は背面前部付根フィレット10と背面後部
付根フィレット11との境界の急変更点、17は負圧
面、18及び19は流れを示している。
【0014】翼背面プロファイルのフィレットの前半部
分である背面前部付根フィレット10は曲率半径r1
大きくとり、後半部分の背面後部付根フィレット11は
曲率半径r2を小さくとり、かつ急変更点16にてr1
らr2への変化を急に行っている。
【0015】急変更点16は、応力集中のため剥離を起
こす可能性のある背面最大反り点のごく近くを避けてそ
の最大反り点と後縁6との間で決定され、最も適切な位
置は実験的に最適化される。また、曲率半径r1及びr2
の大きさも実験的に最適に設定される。
【0016】作用について説明すると、図1〜3に示す
背面前部付根フィレット10及び背面後部付根フィレッ
ト11の急変更点16は下流向きのステップであるた
め、ここでは流れは剥離され、急変更点16の面に接し
て、逆流を伴なう強く乱れた流れが発生し、大きな負圧
が局部的に発生する。
【0017】この負圧は周囲の圧力より低いため、図8
に示すハブコーナ渦に伴う壁面沿いの流れはこの急変更
点16の下流の負圧面17に取り込まれ、吸収されて、
翼背面4上によじ登って行き難くなる。即ち、図4にお
ける流れ18,19の如く、プラットフォーム3の面と
翼面に沿って負圧面25に引込まれる。
【0018】したがって、翼背面付根には、細い負圧部
分が発生するが、これが障壁となって本来のハブコーナ
渦はくい止められ(図9の流れ9と図4の流れ19とは
翼背面4上では逆方向となっている)、それと翼背面4
上の境界層との干渉によって生ずる翼面流れの劣化と、
それに起因する大きな圧力損失は抑止される。すなわ
ち、二次損失の幾許かは低減される。この作用はある点
でボルテックスゼネレータの作用に似ている。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、ハブコーナ渦の発生が
抑制されたことにより、これに起因した二次損失が低減
され、効率向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る動翼の斜視図である。
【図2】図1の動翼の平面図である。
【図3】図1の動翼の側面図である。
【図4】本発明の原理説明図である。
【図5】従来の動翼の斜視図である。
【図6】図5の動翼の側面図である。
【図7】圧縮機における段効率−流量係数を示す図であ
る。
【図8】圧縮機における二次的な流れを示す説明図であ
る。
【図9】ハブコーナ渦の発生を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 翼 3 プラットフォーム 4 翼背面 10 背面前部付根フィレット 11 背面後部付根フィレット 16 急変更点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】翼とプラットフォーム又はケーシング壁面
    との接合部にてこれらを翼背面で滑らかに接続するフィ
    レットを、翼の前縁から背面最大反り点を越したある点
    までは曲率半径が大きく、そのある点から翼の後縁まで
    は曲率半径が小さく、かつそのある点における曲率半径
    は急激に変化させてなる軸流ターボ機械翼。
JP22225091A 1991-08-07 1991-08-07 軸流ターボ機械翼 Withdrawn JPH0544691A (ja)

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Effective date: 19981112